Zen3世代のRyzen 7 PRO 5750G(8コア16スレッド)を搭載した「ThinkCentre」が、週末限定で約6万円(59400円)から買えます。
自作PCでは勝てないほど文句なしにコスパが良いので、セールの内容とおすすめの最小構成を解説します。
(公開:2021/2/5 | 更新:2022/3/12)
- M75s Small Gen2(59400円から)
- M75t Tower Gen2(60500円から)
1. ThinkCentre M75s Small Gen2
【最小構成】Ryzen 7 5750G搭載で59400円から
M75s Small Gen2 | |
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スペック | 標準仕様 |
CPU | Ryzen 7 PRO 5750G (8コア16スレッド) |
グラボ | Radeon Vega 8 |
メモリ | 16 GB |
SSD | 256 GB |
HDD | – |
ドライブ | – |
参考価格 | 86900 円 (送料無料) |
参考価格 | 59400 円 |
納期 | 6週間 |
「M75s Small Gen2」は、容量8リットルほどのコンパクトサイズのデスクトップPCです。
Tinyモデルより筐体がかなり大きいかわりに、冷却設計にかなり余裕をもたせています。負荷がかかった状態(FF14ベンチ)ですら、約33 dB前後の非常に静かな動作音が大きなメリットです。
Tinyモデルより筐体が大きい分だけ、当然ながら拡張性も圧倒的に優れています。メモリスロットは4スロットあり、最大128 GBまで増設可能。
ミニATX 4ピン → SATA電源コネクタケーブルを用意すれば、2.5インチSATA SSDや3.5インチHDDも増設できます(2.5~3.5インチベイの空きは1つまで)。
一番安い「最小構成」カスタマイズ | |
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メモリ:DDR4-3200 4GB x2(-13200 円) M.2 SSD:128 GB(-8800 円) キーボード:なし(-3300 円) マウス:なし(-1100 円) 本体スタンド:なし(-1100 円) | |
標準価格:86900 円が → 59400 円に |
筆者おすすめの最小構成は以上の通りです。メモリとSSDの容量をできる限り削って、キーボードやマウスなど付属品も削ります。
SSDをHDDに交換してさらに価格を抑える方法もありますが、M.2 SSD固定用ブラケット(※単品で入手するのが面倒くさい)が付属しなくなるのでオススメしません。
実際にM75s Small Gen2(プレミアム)をレビューした記事が↑こちらです。ベンチマークだけでなく、パーツの増設方法についても詳しく解説したので、ぜひ参考にどうぞ。
2. ThinkCentre M75t Tower Gen2
【最小構成】Ryzen 7 5750G搭載で60500円から
M75t Tower Gen2 | |
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スペック | 標準仕様 |
CPU | Ryzen 7 PRO 5750G (8コア16スレッド) |
グラボ | Radeon Vega 8 |
メモリ | 16 GB |
SSD | 256 GB |
HDD | – |
ドライブ | – |
参考価格 | 86900 円 (送料無料) |
参考価格 | 60500 円 |
納期 | 4週間 |
「M75t Tower Gen2」は先に紹介したSmall Gen2よりも、さらに大型化したタイプです。奥行きと横幅が伸びた分だけ、拡張性が改善します。
ケースの中身はこんな感じです。
Small Gen2よりだいぶ広々としていて、グラフィックボードを挿し込むスペースまで。グラボを別に用意しておけば、低予算ゲーミングPCに転用できます。
ただし、増設できるグラフィックボードはサイズに限界があるので注意が必要です。奥行きは最大で215 mmまで、幅は120 mmが搭載できる上限です。
グラフィックボードを搭載するつもりなら、カスタマイズで電源ユニットの容量を310 W(+4400円)に変更してください。260 Wでも動作はすると思いますが、容量に余裕をもたせた方が安全です。
おすすめ小型グラボ | |
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M75t Tower Gen2にすっぽり入り切る小型サイズかつ、補助電源コネクタ不要なグラボは「ZOTAC GTX 1650 G6」が割とおすすめ。
GTX 1650 G6は、Ryzen 7 PRO 5750Gの内蔵GPU「Radeon Vega 8」より約3~5倍くらい高性能です(※3DMark Time SpyのGPUスコアで比較)。
一番安い「最小構成」カスタマイズ | |
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メモリ:DDR4-3200 8GB(-13200 円) M.2 SSD:128 GB(-8800 円) キーボード:なし(-3300 円) マウス:なし(-1100 円) | |
標準価格:86900 円が → 60500 円に |
筆者おすすめの最小構成は以上の通りです。メモリとSSDの容量をできる限り削って、キーボードやマウスなど付属品も削ります。基本的にSmall Gen2と同じです。
必要に応じて、Wi-Fiカードを追加したり、電源ユニットの容量を増やすといいでしょう。
週末セールまとめ
週末セールまとめ表 | ||
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スペック | M75t Tower Gen2 | M75s Small Gen2 |
CPU | Ryzen 7 PRO 5750G (8コア16スレッド) | |
グラボ | Radeon Vega 8 | |
メモリ | 16 GB | |
SSD | 256 GB | |
HDD | – | |
ドライブ | – | |
参考価格 | 86900 円 (送料無料) | |
参考価格 | 60500 円 最新価格をチェックする | 59400 円 最新価格をチェックする |
納期 | 4週間 | 6週間 |
SmallとTowerのどちらを選んでも、Ryzen 7 PRO 5750G(8コア16スレッド)を搭載するBTOパソコンとしては破格の安さなので、あとは自分の用途に合っているかどうかで選んでしまって大丈夫です。
どちらを選ぶか悩んでしまうなら、オフィス用途は「M75s Small Gen2」、ゲーミング用途は「M75t Tower Gen2」と選ぶのがおすすめ。
Small Gen2はTinyより大きいですが、一般的な普通のBTOパソコンよりずっとコンパクトで省スペースです。ただし、納期が最短6週間と長いので注意。
小型グラフィックボードを増設して低予算ゲーミングPCに転用するなら、拡張性に余裕があり、容量310 Wの電源ユニットを選べる「M75t Tower Gen2」をおすすめします。
納期は最短4週間で、Small Gen2より2週間ほど早いです。
以上「【週末セール】約6万円でRyzen 7 PRO 5750G搭載【ThinkCentre】」について、ゆるめの解説でした。
はじめまして。以前からちらちらとブログを拝見させていただいております。
4年前にド〇パラさんで10万円ほどで購入したパソコンよりもはるかにスペックの高い製品が5万程度で手に入るということで、買い替えを考えていたこともあり、購入に踏み切らせていただきました。
商品が届くまで一ヶ月程度ありますが、先にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
これって電源別メーカーのものと変えて1660superとかのせることはできますかね?
アリエキでM75t Tower Gen2に収まるサイズの650W電源が4000円くらいで売ってるので、そういうのを使えばGTX 1660 TiでもRTX 2060でも行けます。
グラボが物理的に入らないなら・・・ライザーケーブルで外付けグラボ、という手も。
M75t Tower Gen2にgtx 1650superを載せるとしたらコスパどうですかね?
コメント失礼します。
学校の課題でWEBページ作成があり、自作PCについてのページを作りたいのですが、このサイトの写真を使わせてもらえませんか?(ネット掲載はされません。)
全然いいですよ!
※ネットに掲載する場合でも引用元URLをちゃんとのせてくれれば大丈夫です。
ダメです
ベンダーロック。
CPUがマザボに紐付けされているので、他のPCに転用不可。
そもそもCPUなんて10年そこらで壊れるものでもないし、
今のCPUは10年そこらで用途が無くなるほど陳腐化もしない。
マザボや電源が保証切れて逝っても、CPUだけ再利用・・・
といった、自作erならではの長期運用プランが組めないので、
資産価値の目減り分は購入前に想定しておくべきかと思いますな。
もともと鯖向けのRyzenでしか実装してなかったベンダーロックを、わざわざ低価格帯で導入したAMDとLenovoは本当に謎・・・。
ベンダーロックを気にする方は、RyzenではなくAlder Lake搭載モデルを買ったほうがいいかもしれません。筆者もCore i7 12700モデルを買ったところです(納期3ヶ月ですが)。
資産価値やら長期運用云々のたまうならCPU単品で買ったらええんちゃいますの?
こういう格安PCはそういうデメリット(常人には大したデメリットでもないけど)もコミの価格と考えるべきでしょ。
PCにあまり詳しくない者なのですが、
smallのおすすめ構成で4GB×2を薦めているのは何か理由があるのでしょうか?
4GB×2と8GB×1は同価格で同じく8GBですがどうせなら使用スロットが少ない8GB×1の方が良いと自分は感じました。
メモリ1枚で稼動している状態をシングルチャンネル、メモリ2枚で稼動している状態をデュアルチャンネルといいます。
それぞれにメリットデメリットがありますが、概ねデュアルチャンネルが優秀です。
加えてここで紹介されているAMDAPUのRyzenではシングル有利とされていた映像処理においてもデュアルチャンネルが適切とされており1.5倍ほど性能が向上します。
メーカーからも推薦されていますし、8G以上に増設しないのなら、デュアルチャンネルを選ばないのは損です。
はじめまして 2ヶ月も前の記事にコメント失礼します
こちらの記事を拝見しまして3/23に注文したのが5/17にやっとこ届きますw
(最初は7月中旬でした)
それで質問させていただきたいのですが電源の方は310Wにアップグレードしてるのですが
こちらにRX6500XTを載せるのは少しリスキーですかね?
電源容量的にギリギリ行けそうなヤバそうなラインかな~と思うのですが、やかもちさん目線でしたらいかがでしょうか?
よろしくお願いします。