RTX 2070 Superは、競合するAMDが新たに投入したRX 5700 XTに対抗するべく、既存のRTX 2070を置き換えた完全上位互換のGPUです。6万円台の価格帯を制することができるのかどうか、1世代前の最上位GTX 1080 Tiなどと比較しながら、検証レビューです。
「RTX 2070 Super」のスペックと概要
GPU | RTX 2070 Super | RX 5700 XT | RTX 2070 | GTX 1080 Ti |
---|---|---|---|---|
ダイ | ||||
世代 | Turing | Navi 10 | Turing | Pascal |
プロセス | 12nm製造 : TSMC | 7nm製造 : TSMC | 12nm製造 : TSMC | 16nm製造 : TSMC |
トランジスタ数 | 136.0 億 | 103.0 億 | 108.0 億 | 118.0 億 |
ダイサイズ | 545 mm2 | 251 mm2 | 445 mm2 | 471 mm2 |
シェーダー数CPUのコア数に相当 | 2560 | 2560 | 2304 | 3584 |
TMU数Texture Mapping Unitのこと | 160 | 160 | 144 | 224 |
ROP数Render Output Unitのこと | 64 | 64 | 64 | 88 |
演算ユニット数 | 40 | 40 | 36 | 28 |
Tensorコア数機械学習向けの特化コア | 320 | – | 288 | – |
RTコア数レイトレ用の特化コア | 40 | – | 36 | – |
クロック周波数 | 1605 MHz | 1605 MHz | 1410 MHz | 1481 MHz |
ブーストクロック | 1770 MHz | 1755 MHz | 1620 MHz | 1582 MHz |
VRAM容量 | 8 GB | 8 GB | 8 GB | 11 GB |
VRAM規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5X |
VRAMバス | 256 bit | 256 bit | 256 bit | 352 bit |
VRAM帯域幅 | 448.0 GB/s | 448.0 GB/s | 448.0 GB/s | 484.4 GB/s |
理論性能(FP32) | 9.062 TFLOPS | 8.986 TFLOPS | 7.465 TFLOPS | 11.34 TFLOPS |
TDP | 215 W | 225 W | 175 W | 250 W |
補助電源 | 8 + 6 pin | 8 + 6 pin | 8 pin | 8 + 6 pin |
MSRP | $ 499 | $ 399 | $ 499 | $ 699 |
参考価格最安Top5の平均価格 | 62270 円 | 50150 円 | 59930 円 | 87630 円 |
競合するグラフィックボードのスペック表をまとめて比較してみると、RTX 2070 Superのパッと見のスペックは、RX 5700 XTとほぼ一致します。シェーダー数、ブーストクロック、VRAMの容量まで。
RTX 2070 SuperとRX 5700 XTの基本的なスペックはほとんど似通った内容です。それでいて価格設定はRX 5700 XTの方が100ドルも安く、国内の販売価格は約1.2万円の隔たりがあります。
スペックだけを見ればRX 5700 XTのお買い得感が目立つものの、実際のゲーミング性能がスペック通りに行くとは限らないので、一概にここで断定するのは早計です。
上位版のチップを使ってRTX 2070を強化
既存のRTX 2070に使われているGPUチップは「TU106」と呼ばれています。TU106チップはRTX 2070の時点で、既にフルスペックに達していたため、さらなる性能アップを目指すのは難しい状態でした。
そこでNVIDIAは、RTX 2080などで使われている上位のGPUチップ「TU104」のスペックダウン版を使うことで、既存のRTX 2070の性能を引き上げる「RTX 2070 Super」を作ることにしました。
TU106チップは演算ユニットを最大で36個。対するTU104チップは演算ユニットを最大で48個まで搭載できます。RTX 2070 Superでは、演算ユニットを8個削って40個に落とすことで性能を調整します。
仕様 | RTX 2070 Super | RTX 2070 | 増減 |
---|---|---|---|
演算ユニットGPUチップ上の最小単位 | 40 | 36 | +11.1% |
シェーダー数CPUのコア数に相当 | 2560 | 2304 | +11.1% |
TMU数Texture Mapping Unitのこと | 160 | 144 | +11.1% |
ROP数Render Output Unitのこと | 64 | 64 | 0.0% |
Tensorコア数機械学習向けの特化コア | 320 | 288 | +11.1% |
RTコア数レイトレ用の特化コア | 40 | 36 | +11.1% |
ブーストクロック | 1770 MHz | 1620 MHz | +9.3% |
理論性能(FP32) | 9.062 TFLOPS | 7.465 TFLOPS | +21.4% |
TDP | 215 W | 175 W | +22.9% |
演算ユニットを1割増やすことで作られたRTX 2070 Superは、当然ながらRTX 2070と比較して1割ほど高いスペックです。しかもTU104チップ自体が選別されたチップなため、動作クロックまで引き上げられた。
RTX 2070のブーストクロックは1620 MHzで、Super化したRTX 2070は150 MHz(約9.2%)上がって1770 MHzに設定されています。NVIDIAの自動OC機能「GPU Boost」によって、実際のクロックは2 GHzを超えても違和感はないでしょう。
グラフィックボードのスペックから算出される理論性能は、RTX 2070と比較して約21.4%も増加。2割増しの性能を期待できる一方で、消費電力の目安となるTDPも2割くらい増えてしまったのは改悪点です。
まとめ:RX 5700 XTを超えられるかがポイント
RTX 2080に使われている上位チップを使ってまで作り出した「RTX 2070 Super」は、6万円前後のグラフィックボードとしては極めて競争力が高いです。しかしスペック的にはRX 5700 XTと拮抗します。
スペック通りにゲームが動くとは限らないですが、100ドル安価なRX 5700 XTを実際の性能面で超えられなければ、RTX 2070 Superの存在意義は一気に危うくなります。
- スペックはRTX 2070より1割高い
- より高いブーストクロック
- 価格設定はそのまま据え置き
- NVIDIAの最新技術をサポート
- 「NVLink SLI」に対応
- 消費電力はやや増加
- 既存のRTX 2070はディスコン
スペック解説のまとめは以上の通りです。RTX 2070と同じ価格設定のまま、性能やスペックだけを引き上げました。よって既存のRTX 2070は必要性がほぼ消滅するのでディスコン(販売終了)することが決定しています。
新品価格はRTX 2070とRTX 2070 Superで1~2000円程度しか差がないので、購入を検討している方は誤って無印版を選ばないように。必ずSuper版を選んでいるかどうか、要注意です。
「RTX 2070 Super」の性能を検証
テスト環境
テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」 | ||
---|---|---|
CPU | Core i9 9900K | |
CPUクーラー | ASSASSIN III140 mm x2の大型空冷 | |
マザーボード | ASRock Z390 Phantom Gaming 6 | |
メモリ | DDR4-2666 8GB x2使用メモリ「G.Skill FlareX C14」 | |
グラフィックボード | RTX 2070 Super 8GB | |
SSD | SATA 500GB使用SSD「Samsung 860 EVO」 | |
SATA 2TB使用SSD「Micron 1100」 | ||
電源ユニット | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
OS | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1903」 | |
ドライバ | NVIDIA 431.68 / AMD 19.9.2 | |
ディスプレイ | 3840 x 2160@60 Hz使用モデル「Acer ET430Kbmiiqppx」 |
RTX 2070 Superの性能を検証するテストPCのスペックです。
現状もっともボトルネックが生じづらい、ゲーミング最強のCPU「Core i9 9900K」を軸に、適当なパーツを組み合わせています。メモリはごく標準的なDDR4-2666を合計で16 GBです。
グラフィックドライバは、NVIDIA GeForce Driverが431.68、AMD Radeon Softwareは19.9.2を使って検証しました。
用意したグラボ
今回の検証に使うグラフィックボードは、Palit製の「RTX 2070 SUPER JS 8GB」です。本レビュー記事を書いた時点では、もっとも価格の安いRTX 2070 Super搭載グラボです。
冷却ファンは「TurboFan 2.0」を2つ搭載。100 mm径の少し大きめのファンで、ファンの軸に入っているファンモーターは、強いトルクと低振動を実現する「6極」仕様です。
ヒートシンクはかなり厚みがあり、RTX 2070 SUPER JS 8GBの占有スロットは2.7スロット(59.6 mm)にもなります。しかもGPUチップが熱を回収する受熱ベースプレート、そこからヒートシンクに熱を運ぶヒートパイプともに「銅製」です。
最安値モデルとしては十分な冷却設計になっています。
- Palit Thunder Master(ダウンロード)
グラフィックボードの底面にはLEDが実装されています。1680万色対応で、専用ソフトウェア「Palit Thunder Master」を使って自由なLED設定が可能です。
RTX 2070 Superの性能比較は、スペック的に競合するRX 5700 XTに加えて、RTX 2060、GTX 1080 Ti(Pascal世代の最上位)、Radeon VII(Vega世代の最上位)を使いました。
ゲーミング性能:GTX 1080 Tiに迫る勢い
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike1920 x 1080 / Graphics Score |
定番のGPUベンチマーク「FireStrike」は、DirectX11ベースのベンチマークです。Turing世代のグラボはDX11で性能が出づらい傾向があるため、RTX 2070 SuperのGPUスコアはRX 5700 XTに一歩譲る結果になりました。
3DMark TimeSpy
3DMark TimeSpy1920 x 1080 / Graphics Score |
一方で、DirectX12ベースの「TimeSpy」ではRTX 2070 SuperがGTX 1080 Tiすら超えるスコアを記録しました。Turing世代のグラボはDX12だと性能がかなり出やすいです。
他のグラフィックボードとベンチマークスコアの比較をしたい方は、↑こちらのグラボ性能まとめ表も参考にどうぞ。
FF14 : 漆黒のヴィランズ
FF14:漆黒のヴィランズ1920 x 1080 / 最高品質 |
FF14:漆黒のヴィランズ(フルHD)では、RX 5700 XTを20 fps近くも引き離し、GTX 1080 Tiの後ろにつけました。
FF14:漆黒のヴィランズ2560 x 1440 / 最高品質 |
解像度をWQHDに引き上げると、性能差はさらに顕著に現れます。GTX 1080 Tiとそう変わらない性能なのは素直に「すごい」の一言。
FINAL FANTASY 15
FINAL FANTASY XV : Benchmark1920 x 1080 / 高品質 |
NVIDIA製のグラフィックボードに最適化されている傾向がある「FF15」のベンチマークでは、RTX 2070 Superが猛威を振います。RX 5700 XTを大幅に引き離し、GTX 1080 Tiにすら迫る性能です。
FINAL FANTASY XV : Benchmark2560 x 1440 / 高品質 |
WQHDに解像度を引き上げても傾向は同じです。RTX 2070 Superは極めて強力です。
Apex Legends
Apex Legends1920 x 1080 / 最高設定 |
Apex LegendsはTuring世代のグラフィックボードだと極端に性能が伸びやすいです。RTX 2070 SuperはGTX 1080 Tiを約40 fpsも上回る圧倒的な性能差を見せつけました。
Apex Legends2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDでもTuring世代が強い傾向はほとんど変化しません。Apex Legendsをプレイする前提なら、RTX 2070 Superはとても魅力的なグラフィックボードです。
CS:GO
Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 |
CSGOはどのグラフィックボードでも、出せる性能は飽和しています。
Counter Strike : Global Offensive2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDになると性能差が若干出ますが、平均200 fpsを軽く超えているので実用上はまったく問題ありません。
Call of Duty : Black Ops IV
Call of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 |
Call of Duty : Black Ops IVはVRAMの使用量が激しいことに加え、Turing世代との相性が良いようです。驚くほどフレームレートが伸び、GTX 1080 Ti超えでした。
Call of Duty : Black Ops IV2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDになると本来の実力差が現れ、RX 5700 XTと横並びです。GTX 1080 Tiには10 fpsほど離れました。ただ、Radeon VIIがトップを付けているところを見ると、VRAM容量の大きさが強く影響していますね。
Rainbow Six Siege
Rainbow Six Siege 1920 x 1080 / 最高設定 |
レインボーシックスシージの付属ベンチマークはRTX 2070 Superがトップです。
Rainbow Six Siege 2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDでもRTX 2070 Superがトップの性能。
Fortnite : Battle Royale
Fortnite : Battle Royale1920 x 1080 / エピック設定 |
フォートナイトはプレザントパークを1週して計測しました。RTX 2070 SuperがGTX 1080 Tiを抑えてトップ。
Fortnite : Battle Royale2560 x 1440 / エピック設定 |
WQHDになると全体的に性能がやや低下して、GTX 1080 Tiに一歩譲ることに。
Overwatch
Overwatch 1920 x 1080 / エピック設定(100%) |
オーバーウォッチでは、RTX 2070 SuperがRX 5700 XTを約25%超える性能です。GTX 1080 Tiには届かないものの、実用上はまったく問題ない性能です。
Overwatch 2560 x 1440 / エピック設定(100%) |
WQHDでは全体的に差が縮まりますが、傾向はそれほど変わりません。
PUBG
PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 |
PUBGではRTX 2070 SuperがGTX 1080 Tiと並ぶ結果でした。
PUBG2560 x 1440 / ウルトラ設定 |
WQHDでは若干差が開きますが、GTX 1080 Tiに追いつきそうな性能。
Assassin Creed Odyssey
Assassin Creed Odyssey 1920 x 1080 / 最高設定 |
非常に重たいアサシンクリードオデッセイですが、RTX 2070 Superは問題なく平均60 fpsをクリアします。
Assassin Creed Odyssey 2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDになるとギリギリ60 fpsに届かないものの、GTX 1080 Tiとの差は小さいです。
ARK Survival Evolve
ARK Survival Evolve 1920 x 1080 / 最高設定 |
超重量級のゲーム、ARK Survival EvolveではRTX 2070 Superが見事に平均60 fpsを超えています。
ARK Survival Evolve 2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDに引き上げると平均60 fpsは維持できないですが、RX 5700 XTを明確に引き離しています。
Deus Ex : Mankind Divided
Deus Ex : Mankind Divided 1920 x 1080 / ウルトラ設定 |
DXMDでは、RTX 2070 SuperはRX 5700 XTより1割高いフレームレートです。
Deus Ex : Mankind Divided 2560 x 1440 / ウルトラ設定 |
WQHDでも傾向はおおむね同じでした。
Grand Theft Auto V
Grand Theft Auto V1920 x 1080 / 最高設定(MSAA x2) |
Grand Theft Auto VはフルHDだと性能が100 fps前後で飽和してしまいます。
Grand Theft Auto V2560 x 1440 / 最高設定(MSAA x2) |
WQHDになるとパフォーマンスの差が出てきて、RTX 2070 SuperはGTX 1080 Tiを上回る性能と分かります。
NieR : Automata
NieR : Automata 1920 x 1080 / 最高設定 |
ニーアオートマタでは、なぜかRTX 2070 Superの動作が若干不安定でした。ドライバの相性があるのかもしれません。
NieR : Automata 2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDでも動作は変わらず、RX 5700 XTに一歩劣る結果になりました。
※NieR : Automataはゲーム側で最大60 fpsに上限が設けられています。よって平均59 fps前後なら問題ありません。
Shadow of the Tomb Raider
Shadow of the Tomb Raider 1920 x 1080 / 最高設定(SMAA / DX12) |
トゥームレイダーではRTX 2070 SuperはGTX 1080 Tiとほぼ同じ性能です。
Shadow of the Tomb Raider 2560 x 1440 / 最高設定(SMAA / DX12) |
WQHDでも傾向は変わりません。
Watch Dogs 2
Watch Dogs 2 1920 x 1080 / 最大設定 |
Watch Dogs 2ではRTX 2070 Superがよく伸びました。GTX 1080 Tiすら超えています。
Watch Dogs 2 2560 x 1440 / 最大設定 |
WQHDでは若干性能差が縮まりますが、それでもGTX 1080 Tiと互角のレベルを維持しました。
Witcher 3
Witcher 3 1920 x 1080 / 最高設定 + HairWorks x4 |
Witcher 3ではGTX 1080 Tiに並ぶ性能です。
Witcher 3 2560 x 1440 / 最高設定 + HairWorks x4 |
WQHDでは性能差が開きました。
モンスターハンターワールド
Monster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定 |
モンスターハンターワールドでは、RTX 2070 SuperはGTX 1080 Tiに並びます。
Monster Hunter World2560 x 1440 / 最高設定 |
WQHDに引き上げても傾向は変わらず、平均60 fpsを維持してGTX 1080 Tiに並ぶ結果でした。
黒い砂漠
黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 |
無料MMORPG「黒い砂漠」のリマスター品質では、わずかにRX 5700 XTが上回る結果に。
黒い砂漠1920 x 1080 / ウルトラ品質 |
更に重たいウルトラ品質にすると、RTX 2070 Superが一気に伸びてRX 5700 XTを2割も上回ります。
黒い砂漠 2560 x 1440 / リマスター品質 |
WQHDのリマスター品質では、RX 5700 XTを大きく引き離します。
黒い砂漠2560 x 1440 / ウルトラ品質 |
WQHDのウルトラ品質は全体的に厳しい状況ですが、一応RTX 2070 Superがトップです。
平均パフォーマンス
RTX 2070 Super1920 x 1080 / 平均パフォーマンス |
フルHDゲーミングの平均パフォーマンスは、RX 5700 XTより約13%も高く、GTX 1080 Tiとほぼ同じです。RTX 2070 SuperはGTX 1080 Tiより3割も安い価格で、ほぼ同じパフォーマンスを実現してくれます。
RTX 2070 Super 2560 x 1440 / 平均パフォーマンス |
WQHDゲーミングの平均パフォーマンスは、RX 5700 XTを約13%も上回り、GTX 1080 Tiに対してわずか約2%しか劣らないパフォーマンスです。WQHDゲーミングも余裕があります。
※平均パフォーマンスは、「CSGO」と「黒い砂漠(ウルトラ品質)」を除いた平均値を求めています。
クリエイティブ性能:RX 5700 XTを圧倒する
ゲーミング性能の次は、クリエイティブ性能について検証します。GPUレンダリングの定番「Blender」に加え、OpenCL系の「LuxMark」。それとOpenGL系の「SPECviewperf 13」を使った検証も行います。
GPUレンダリング
Blender 2.79.7Cycles benchmark「BMW」 |
Blenderの公式サイトで無料配布されているCycles Render向けのデモファイル「BMW」を読み込んで、GPUのみ使用する設定に切り替えてから、レンダリングを行います。描画に掛かった時間が短いほど高性能です。
なお、NVIDIA GeForce系のグラボは「CUDA」を使ってレンダリングが行われ、Radeon系のグラボでは「OpenCL」を使って行われます。Cycles RenderではCUDAに正式対応する一方で、OpenCLはまだ実験的なサポートに留まっています。
そのため、CUDAで処理するRTX 2070 Superは驚くほどのパフォーマンスを発揮します。GTX 1080 Tiすら超えてしまいました。
LuxMark 3.1LuxBall HDR(ポリゴン数 : 21.7万) |
LuxMarkはレンダリングソフト「LuxRender」のパフォーマンスを評価できるベンチマークソフト。Cycles Renderと違って、NVIDIA / AMDのどちらでも「OpenCL」を使ってテストが実行されます。
結果はRadeon VIIが圧倒的で、RTX 2070 SuperはRX 5700 XTとほぼ同じスコアです。
LuxMark 3.1Neumann TLM-102(ポリゴン数 : 176.9万) |
更に重たい「Neumann」では、RX 5700 XTとのスコア差がじわじわと広がります。
LuxMark 3.1Hotel Lobby(ポリゴン数 : 497.3万) |
もっと重たい「Hotel Lobby」になると、RX 5700 XTとのスコア差は2倍以上に。
3DCG / 3DCAD(OpenGL描画処理)
SPECviewperf 133ds Max(3dsmax-06) |
3ds Maxにおけるパフォーマンスは、RX 5700 XTを余裕で上回り、GTX 1080 Tiまであと少しの性能です。
SPECviewperf 13Maya(maya-05) |
Mayaも3ds Maxと似たような傾向です。
SPECviewperf 13Solidworks(sw-04) |
SolidworksではRTX 2070 SuperがGTX 1080 Tiを上回りますが、RX 5700 XTは更に高いスコアを記録しました。
RTX 2070 Superの熱と消費電力
ゲーミング時の実効クロック
「FF14:漆黒のヴィランズ」ベンチマークを実行中に、GPUコアクロックを記録してグラフ化しました。アイドル時は300 MHz前後推移し、ゲーミング時は2000 MHz付近まで上昇します。
- 出荷設定:2010 MHz
- 電力制限90%:1995 MHz
- 電力制限80%:1980 MHz
出荷状態(メーカー側のオーバークロックが施された状態)だと、GPUクロックは最大で2010 MHzです。手動オーバークロックを施すと更に高いクロックを確認できましたが、残念ながらベンチマークを完走できず。
逆にクロックを下げる電力制限(ダウンクロック)はすんなりと動作しており、電力制限80%時で最大1980 MHzに達し、意外と頑張ってくれることが分かりました。
もしかすると、RTX 2070 SuperにおいてもRX 5700 XTと同様に、性能を維持しながら消費電力を落とす省エネ化(低電圧化)が可能かもしれません。後ほど詳しく検証します。
グラボの温度をチェック
FF15ベンチマークを実行中に、HWiNFOを使ってGPU温度を計測しました。グラフィックボードの温度はオリジナルファンの違いによって完全に左右されるため、参考程度に見てください。
GPU温度(最大値)
Palitのデュアル内排気ファンは想像以上に優秀です。比較対象のRX 5700 XTやRadeon VIIはトリプル内排気ファンなので、デュアルファンでここまで冷やせるPalitの技術力は素直に感動しました。最安値モデルがこれだけ冷えるなら文句ありません。
そう思ってFF15実行中に、デシベルメーターでファンノイズを計測したところ、最大で38.4 dBAでした※。比較対象にあるRX 5700 XTは42.0 dBA前後ですので、動作音においてもPalitのデュアルファンが優位です。
※ファンノイズの計測は、バラック状態のグラフィックボードから30 cmの距離をとり、FF15ベンチマークを実行中に行います。実際の運用ではPCケース内になるため、動作音は更に小さくなります。
消費電力を実測してチェック
電力ロガー機能の付いた電源ユニットを2つ使って、グラフィックボードの消費電力を実測します。CPUを1つの電源ユニットで給電し、その他のパーツは2つ目の電源ユニットで給電します。
検証の後、マザーボードからグラフィックボードを外した状態でベンチマークを実行して消費電力を計測し、求められた計測値を引き算してグラフィックボード単体の消費電力を求めました。
FF14ベンチマーク(フルHD)を実行中に計測した結果です。
消費電力(平均値)
ベンチマーク中の平均値は、RTX 2070 Superが約171 WでRX 5700 XTは約190 Wでした。約20 W(およそ10%)も少ない消費電力で、RX 5700 XTを上回るパフォーマンスを発揮していることになります。依然としてワッパは高いですね。
よりGPU負荷率の高いWQHD画質でFF14ベンチマークを実行して、消費電力をもう一度計測しました。
消費電力(平均値)
驚くべきことに、RTX 2070 SuperとRX 5700 XTの消費電力は更に差が開いてしまいました。RTX 2070 Superが約192 Wに対し、RX 5700 XTは約230 Wでおよそ17%も消費電力が少ないです。
ワットパフォーマンスは依然として強力
ワットパフォーマンス(FF14 – フルHD)
フルHD時のワットパフォーマンス(消費電力1 Wあたりの平均フレームレート)は、RTX 2070 SuperとRTX 2060がほぼ同じ水準になり、GTX 1080 Tiを約18%上回ります。
ワットパフォーマンス(FF14 – WQHD)
WQHD時のワットパフォーマンスも同様に計算しました。今回比較したグラフィックボードの中では、RTX 2070 Superが最高のワットパフォーマンスです。WQHDゲーミングを効率よくプレイするなら、RTX 2070 Superはとても魅力的。
RTX 2070 Superのオーバークロック検証
手動オーバークロックを試す
MSI Afterburnerを用いて、GPUクロックと消費電力を追加する基本的な手動オーバークロックを検証しました。結論だけ言うと、今回の検証に使った「RTX 2070 SUPER JS 8GB」には伸びしろがほとんどありませんでした。
- コア電圧(Core Voltage):+20%
- 電力制限(Power Limit):+25%
- 温度制限(Temp Limit):88℃
- コアクロック(Core Clock):+40 MHz
- メモリクロック(Memory Clock):+1000 MHz
- ファン設定:出荷状態のまま
消費電力を大幅に引き上げて、コアクロックをわずか40 MHz追加するだけの設定ですら、FF14ベンチマークを最後までクリアできません。RTX 2070 Superにはおおむね2.05 GHzまでマージンがあると聞いていますが、個体差によって安定動作は困難です。
ベンチマーク中に最大2075 MHzを記録した瞬間もあったものの、FF14ベンチマークすら完走できないようでは常用は厳しいです。というわけで、出荷状態のまま使うことを強くおすすめします。伸びしろはかなり狭いです。
アンダークロック(省エネ化)を試す
ライバルのRadeonシリーズでは「低電圧化」と呼び方で知られます。性能をそのままに、消費電力だけを落とすことで、ワットパフォーマンスと温度を改善しようという設定です。
NVIDIAのGeForceシリーズの場合は、そもそも元からワットパフォーマンスが高いため積極的に省エネ化をするユーザーは見かけませんが、今回はあえて検証してみようと思います。
GeForceの省エネ化は、サードパーティ製のソフト「MSI Afterburner」を使います。中央にあるバーを操作することで、GPUの動作設定が簡単に可能です。省エネ化では「Power Limit(電力制限)」と「Core Clock(コアクロック)」を操作します。
Power Limitは文字通り、グラフィックボードの消費電力の上限値を設定する。90%と入力すると、基本的には100%時と比較して1割少ない消費電力になるはずです(実際はそうでもなかったりしますが)。
そして消費電力を絞ると動作クロックも厳しくなるので、今回はコアクロックを45 MHz下げました。これで出荷時のベンダーOCが実質なくなり、定格クロックと同じ状態になったことを意味します。
では、コアクロックを45 MHz下げて、電力制限を90%と80%に設定した結果を見てみましょう。
消費電力(平均値)
なぜか電力制限90%時の消費電力が増えていますが、80%に制限すると平均値ベースで約12 Wの省エネ化に成功です。
FF14:漆黒のヴィランズ2560 x 1440 / 最高品質 |
一方、性能はほとんど変化しません。ゲームによって結果は微妙に変わりますが、45 MHz程度のクロック差はそれほど大きく現れないためです。
ワットパフォーマンス(FF14 – WQHD)
消費電力1 Wあたりのパフォーマンス(FF14ベンチの点数で計算)は、電力制限80%時で大幅な改善を実現できました。そのままでも十分にワットパフォーマンスは高いですが、更なる省エネ化を目指すなら試す価値はありそうです※。
※ただし、アンダークロックとはいえ通常の使用とは異なります。実際にアンダークロックを行う際は「自己責任」ということを忘れないように。とはいえオーバークロックよりリスクは低いです。
まとめ:WQHDゲーミングにベストなグラボ
「RTX 2070 Super」のデメリットと弱点
- 特になし
RTX 2070 Superには、特にこれといった欠点は見当たりません。
あえて言うなら、製品によってUSB Type-C出力が搭載されていなかったり、ディスコンしたのに未だに無印版のRTX 2070が併売されていることくらいです。VR機器やモバイルモニターにUSB-Cで出力したい人は、よく確認してください。
「RTX 2070 Super」のメリットと強み
- RX 5700 XTより13%高い性能
- GTX 1080 Tiに肉薄するゲーム性能
- WQHDゲーミングまで余裕でOK
- ワットパフォーマンスも優秀
- クリエイティブ性能はなかなか良い
- デュアルファンでも問題なく冷える
- レイトレーシングとDLSSに対応
- NVLink SLIも使えるように改善
- 妥当なコストパフォーマンス
既存のRTX 2070は個人的にRTXシリーズでもっとも魅力的なグラボでしたが、更に魅力が強化されて、より万人におすすめしやすく進化したのが「RTX 2070 Super」と言えます。
RTX 2070 Superはスペック的にはRX 5700 XTと並ぶにも関わらず、フルHDで約13%、WQHDでも約13%上回るパフォーマンスです。フルHDはもちろん、WQHDのゲーミングモニターまでカバーできる性能があります。
平均1 fpsあたりの価格(コスパ)
単純なコストパフォーマンスはRX 5700 XTにやや劣ります。しかし、RX 5700 XTを1割ほど上回るパフォーマンスや、レイトレーシングやNVLink SLIに対応している点を考慮すれば、十分に許容できる妥当なコスパです。
それに性能的に近づいたGTX 1080 Tiと比較すると、大幅にコスパは改善しています。GTX 1080 Tiより3割少ないコストで、ほぼ同じ性能を得られるようになりました。
というわけで、RTX 2070 Superのレビュー評価は「S」ランクで決まりです。予算6万円でグラフィックボードに悩んだら、とりあえずRTX 2070 Superを選べばまず間違いありません、と言えるほどの完成度です。
競合する他の選択肢は、まずRX 5700 XTが考えられます。レイトレ対応やファンの静音性を気にしなければコスパは良いですが、静音性と温度を気にする人は6万円台のRX 5700 XTが必要になってしまいます。
しかし6万円を超えてしまうと、今回レビューしたPalitの「RTX 2070 SUPER JS 8GB」と同じ価格に並ぶことになり、性能あたりのコスパでRTX 2070 Superを選んだほうが合理的な選択になります。
では、未だに併売されているRTX 2070はアリなのかという話です。省エネにこだわるなら意味はありますが、性能的なメリットはほぼ皆無ですし、デュアルファンモデルは安くても6.1万円から。コスパも劣化します。
結局6万円前後のグラフィックボードで、あらゆる要素(性能、コスパ、ワッパ、温度、静音性…など)をなるべく妥協せずに選ぶなら、RTX 2070 Superがもっとも強力な選択肢です。
以上「RTX 2070 Superをレビュー:3割安くGTX 1080 Tiに迫る性能」でした。
RTX 2070 Superを入手する
RTX 2070 Super搭載ボードは、5.9~7.5万円の価格で入手できます。ほとんどの製品がデュアルファンモデルで、6.5万円以上でトリプルファンモデルが目立ちます。
おすすめは、今回レビューで使った「Palit RTX 2070 SUPER JS」です。2070 Super搭載ボードでほぼ最安値にも関わらず、分厚いヒートシンクのおかげで驚くほどマトモな冷却性能と静音性が強いです。
あまりメーカーにこだわりが無ければ、とりあえず2070 Superは「Palit JS」で良いでしょう。
もうひとつコスパの良いRTX 2070 Superは、玄人志向とGALAXのコラボ製品「GG-RTX2070SP-E8GB/DF」です。Palit JSと同じく、約5.9万円でほぼ最安値に近い価格設定で、保証はなんと3年も付いて来るのが大きな魅力。
厚みは52 mmでPalit JSには劣るものの、RTX 2070 Superを冷やす分には十分です。何より3年保証が美味しいので、コスパと保証で選ぶなら「GG-RTX2070SP-E8GB/DF」を強く推します。
RTX 2070 Superを搭載するBTO
コストパフォーマンスで選ぶ場合は、「Legion T550i」が圧倒的です。Core i7 10700(8コア16スレッド)、16 GBメモリ(DDR4-2933)、512 GBのNVMe SSD(Western Digital製)を搭載するなど。
同等スペックで他社BTOより約2~4万円も安価な価格設定に、まったく見合わないパーツ構成が魅力的です。自分でパーツを増設しても保証が切れない太っ腹な保証規約も、Legion T550iの大きなメリット。
もう1台オススメを挙げるなら、フロンティアの「FRGKB460/B」です。コスパはLegion T550iより若干下がりますが、最初から容量たっぷり1 TB(NVMe SSD)が入っていて、自分でカスタマイズするのに自信がない人に相性良し。
冷却性能やパーツ構成の品質を重視する人は、「Legion 750i」が強力です。同スペックで他社BTOより安い価格設定で、240 mm簡易水冷ユニット・4つのケースファン・各種ヒートシンクを標準装備します。
「もう少し落ち着いた色合いが良い」
ぼく「PCパーツの部品の見た目なんてどーせカバーで覆われて見えなくなるから別いいだろ・・・。」
にしてもこれSLI対応ってマジかよ!?SLIの実用性はともかく
SLIは設定さえできれば実用性ありますが、フルHDやWQHDでは効果が得られにくいです。RTX 2070 Superは上位チップを採用したので、NVLink SLIを使えるようになったみたいですね。
2070の再生産が決定したそうです
値段はまだ不明
Yahooショッピングでポイント還元や5のつく日等を駆使すれば、ASUSのトリプルファンモデルが5.9万円くらいになりました。でも、同条件だとPalitはさらに安く…魅力的な選択肢が多くて悩ましいですね〜
これでNvlink SLIを構築するとしたら普通にNvlinkブリッジ買っていいんですか?
ブリッジの商品説明には2080Ti/2080専用ってあるんですが
NVLink SLI用のブリッジで問題ないです。
こんばんは。ゲーミングデスクトップの選定に迷っていたところ、ちもろぐさんのこの記事を見てRTX2070super搭載のガレリアKFを購入しました。フルキャンペーン中でCPUがi7 8700からi7 9700Kに、メモリ8Gから16Gになってました。CPUはオーバークロックモデルですが、マザボはASUS PRIME B365-PLUSでオーバークロックモデルではないのが少し残念ですが、大満足してます。
こんばんは。ゲーミングデスクトップの選定に迷っていたところ、ちもろぐさんのこの記事を見てRTX2070super搭載のガレリアKFを購入しました。フルキャンペーン中でCPUがi7 8700からi7 9700Kに、メモリ8Gから16Gになってました。CPUはオーバークロックモデルですが、マザボはASUS PRIME B365-PLUSでオーバークロックモデルではないのが少し残念ですが、大満足してます。
[…] なお「GTX1080tiにせまる性能」という結果を掲載しているサイトもあるのですが、とにかく「RTX2070SuperはGTX1080tiとほぼ同等の性能」と覚えておけば間違い無さそうです。 […]
RTX 2070s
ryzen 3700x
x-570マザーボード
HDD×1
SATA SSD×2
光学ドライブ×1
8GBメモリ×2
この構成だったら、電源ユニットって750wでも大丈夫なんですかね?一応ゲーム以外には使う予定はないです
750Wで余裕です。
この2070sの購入を検討しているのですが保証期間が見当たらないのが心配です。
申し訳ありません。ドスパラの方に1年と記載されていました。
しかし保証1年は短い気がして心配しています。
通常グラボは何年で寿命が来るのでのですか?
何年くらいで壊れるかは断言できないのですが、ぼくの経験上では、保証期間内に壊れたグラボは今のところゼロです(※20台以上使ってきて)。
しかし、故障する確率はゼロではないので、人によって判断が変わってくるところですね…。
もし、保証期間を重視するならGIGABYTEのグラボが良いかと。以下の記事にあるとおり「4年保証」になってます。
・グラフィックカード製品の4年間延長保証に関する日本での対応について
返信ありがとうございます。
まだグラボは1度しか購入経験がないので恐る恐るの状態です。
保証期間は少し心許ないですが物は試しということでjsの方を購入させていただきました!
電源の方もyacamochiさんのおすすめ1位のものを購入させて頂きました!
換装の際に問題などが起きた時に質問したいのでその時は返信していただけると幸いです。
質問失礼します。
モンスターハンターワールドで検証構成ではWQHDで平均60FPSギリギリで、やはりUWQHDでの平均60FPSは2070Sでは厳しいですかね…?
色々な検証サイトを見てもWQHDと4KはあってもUWQHDがなかなかないので…
WQHDとUWQHDでは大体3割程度FPSが異なります。
よってUWQHD で平均45FPS、OCさせても50FPSってところで60FPSは無理なのは確実です。
DLSSを使えばOCせずとも平均60FPS越え余裕でしょう。
返信ありがとうございます。
なるほどDLSSですね。情報ありがとうございました。
クリエイティブ系を兼ねた万能用のGPUの情報収集していた際に、包括的にレビューをしているようでしたので読ませていただきました。
そこで、最近、GPU選びの際の嘗てない考慮点となっている項目を紹介させていただきます。
DPC Latencyというものです。(Deferred Procedure Call Latency)
特にDTMなどms単位での精度が求められる音楽制作においてシステム全体での遅延の原因となるのがビデオカードのドライバであるということから、多少のパフォーマンスを犠牲にしてでもレイテンシの低い方を選ぶ、という動きが生まれています。
2070superを使えば完璧、と言い切れないもどかしさが現状にはあります。
一応、この件に関して調べてみたのですが、どうやらグラフィックボード以外の要因も高確率で関わってくるようですね。グラボ以外の要因も多いとなると、検証対象としては扱いに困るので断念しました。
当然というか寧ろグラボ以外の要素が大きいのも普通に理解できます。
よってグラフィックドライバーレベルで対応可能な範囲に絞ればの話になりますが2070superでも利用できそうなRTX IOやNVIDIA Reflexが音の面でも有効になりそうではあります。アプリレベルでも対応が必要ですがその分効果は期待できそうです。
まずやかもち氏は音楽については興味が無いのでそこには触れていない可能性が高い。
また、音楽作成というニッチな分野はその分野のプロがよく知っているから、ゲーミング性能と併せて紹介するまでも無かろう。
RTX2070SでSLI構成にした所で、ゲーミング性能の向上はあまり望めないのでしょうか?
ゲームによって効果はまちまちです。オーバーウォッチのように2倍以上に跳ね上がるゲームなら、RTX 2080 Tiを超えられるでしょう。しかし、ほとんどのゲームはせいぜい1.1~1.2倍で、逆に悪化するゲームも多いです。
悪化する場合は、自分でSLIプロファイルを作成する必要があるのですが、これがまた骨の折れる作業なので・・・あまりオススメしないです。
RTX2070を手放し、RTX2070superかRTX2080superを購入するかを悩んでいます。CPUはi7-8700Kなのですが主にフルHDのゲームが用途になるとRTX2070superのほうが良いのでしょうか?検討しているグラフィックボード(ZOTAC)の差額が2万ほどなので悩んでいます。参考までにご意見をいただけると幸いです。(RTX3000シリーズも気になりますが…。)
これから新しくグラボを買う、という場合はRTX 2070 Superを推しますが、2070からアップグレードならRTX 2080 Superの方が良いですね。
2070 → 2070 Superに変えたところで、数%しか性能が変わらないので、買ってしまうなら2080 Superの方がいいかと。
RTX 3000シリーズはいつ出てくるか全く状況が読めないですね・・・、AMDから強力なRadeonが出てこない限り、わざわざ出す必要性も無いですし(エンプラ向けはともかく)。
ありがとうございます!
i5 10600kf RTX2070 super でフォートナイト低設定240fps出ますか?
余裕ででるんじゃないでしょうか?
Ryzen9 3900X+2070Sで300近くでてます。
場所によっては300超えます
玄人志向で49800円でしたよ。
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