ついに登場した第3世代Ryzen「Zen 2」では、今までメインストリーム帯では最大8コアの常識を見事に打ち破り、一気に16コアにまで拡張した。ただし16コア版は9月発売。本記事では一足先にリリースされた12コア版「Ryzen 9 3900X」をレビューする。
価格が近いCore i9 9900Kとも比較しながら、初心者向けに分かりやすく解説します。
499ドルで12コアな「Ryzen 9 3900X」
Ryzen 9 3900Xの基本的な仕様(スペック)を解説します。Ryzen 9 3900Xの注目ポイントはやはり「メインストリーム向けで初の12コア」と「Core i9 9900Kと全く同じ価格設定」の2つでしょう。
CPU | Ryzen 9 3900X | Core i9 9900K | Ryzen 7 2700X |
---|---|---|---|
ロゴ | |||
世代 | 3rd Zen 2 | 9th Coffee Lake R | 2nd Zen+ |
プロセス | 7 nm | 14 nm++ | 12 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリングIHSは金メッキ仕様 | ソルダリング | ソルダリング |
ソケット | Socket AM4 | LGA 1151 (v2) | Socket AM4 |
チップセット | AMD 400 / 500 | Intel 300 | AMD 300 / 400 |
コア数 | 12 | 8 | 8 |
スレッド数 | 24 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.80 GHz | 3.60 GHz | 3.70 GHz |
ブーストクロックシングルコア使用時 | ~ 4.60 GHz | 5.00 GHz | ~ 4.25 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | ~ 4.60 GHz | 4.70 GHz | ~ 4.25 GHz |
手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
L1 Cache | 768 KB | 512 KB | 768 KB |
L2 Cache | 6 MB | 2 MB | 4 MB |
L3 Cache | 64 MB | 16 MB | 16 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-2666 | DDR4-2933 |
チャネル | x2 | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 64 GB | 128 GB |
ECCメモリ | U-DIMMのみ | 不可 | U-DIMMのみ |
PCIeレーン | Gen4 | Gen3 | Gen3 |
16 + 4 | 16 | 16 + 4 | |
レーン構成 | 1×16 + 1×4 | 1×16 + 2×8 | 1×16 + 1×4 |
2×8 + 1×4 | 1×8 + 2×4 | 2×8 + 1×4 | |
1×8 + 2×4 + 1×4 | – | – | |
内蔵GPU | なし | UHD 630 | なし |
GPUクロック | – | 350 ~ 1200 MHz | – |
TDP | 105 W | 95 W | 105 W |
MSRP | $ 499 | $ 499 | $ 329 |
参考価格国内Amazonの価格 | 64584 円 | 58184 円 | 28880 円 |
12コアCPUがメインストリーム帯に降りてくるだけでも「偉業」と言っても良いのに、AMDはそれだけでは飽き足らずRyzen 9 3900Xに「499ドル」という驚くべき価格を与えました。
今まで12コアのCPUを入手するために、「Core i9 9920X」に1199ドル、または「Ryzen Threadripper 2920X」に649ドル必要でした。Ryzen 9 3900Xは一気に499ドルにまで押し下げ、CPUの多コア競争をさらなる次元へと引き上げます。
「499ドル」はインテルのメインストリーム帯では一応、最上位にあたる「Core i9 9900K」と全く同じ価格設定です。同じコストで50%もコア数が多いCPUが買えるようになったのです。
「偉業」どころか「歴史的転換点」と言っても、決してお世辞にはならないと思います。
第3世代Ryzen「Zen 2」の改善ポイント
Ryzen 9 3900Xのスペック解説をする上で、第3世代Ryzenそのものが従来のRyzenとはどう違うのかについて。基本的なことを知っておいた方が理解しやすいと思うので、カンタンに説明します。
従来との大きな違いは以下の3つです。
- クロックあたりの性能(IPC)が約15%改善
- エンコード性能の強化(SIMD演算の256 bit化)
- PCI Express Gen4に対応
順番に説明していく。
1つ目は「IPC(クロックあたりの処理性能)」が、初代Ryzenから約15%も改善されました。同じクロック周波数で、より高い処理性能を発揮できるようになったため、過度なオーバークロックをせずとも高い性能を実現できます。
もっとザックリと説明するなら、今までは5.0 GHzで出せていた性能を4.35 GHzくらいで出せるようになった。という意味です。少ないクロックで高性能なので、発熱を抑えてワットパフォーマンスも改善できる。
2つ目は「エンコード性能の強化」です。動画エンコードソフトは「AVX2」と呼ばれる命令セットを使うことで、動画のエンコードを爆発的に高速化しています。
しかし、従来のRyzenはこのAVX2という命令を半分ずつしか処理できませんでした。毎回データを半分に切り分けて、幅が128 bitしかない細いベルトコンベアに乗せて処理していたのです。
だから従来のRyzenは、多くの動画エンコードソフトで本来の処理性能を発揮できないという弱点を抱えていた(※一部のソフトは、開発者が最適化することでRyzenでの高速処理を可能にしていた)。
この弱点を解消するべく、第3世代のRyzenではAVX2を処理するために使うベルトコンベアの幅を2倍の256 bit幅に拡張し、一度に処理できるデータ量を2倍に改善。
インテルCPUと同様のベルトコンベアを装備したため、きちんとCPUのコア数に見合ったエンコード処理速度を発揮できるようになるはずです。
3つ目は「PCI Express Gen4」のサポート。従来のRyzenや競合するインテル製CPUは、NVMe SSDやグラフィックボードをつなぐインターフェイスに「PCI Express Gen3」を使用しています。
Gen3の転送速度(理論値)は16レーンで約15.75 GB/s、4レーンで約3.94 GB/s、1レーンで約985 MB/sです。グラフィックボードはまだまだ足りているものの、NVMe SSDや10 GBps NICでは不足気味だった。
そこで第3世代Ryzenでは、後継規格の「PCI Express Gen4」を実装することで転送速度を一気に2倍にまで拡張し、帯域不足の解消を狙います。必要性はともかく、ライバルCPUに対するアドバンテージになるのは間違いない。
なお、第3世代Ryzen対応の最新チップセット「X570」も、PCI Express Gen4を実装して拡張性を大幅に改善しています。以下にガイド記事を用意しているので、ついでに読んでみてください。
ここまでの解説で、
- クロックあたりの性能(IPC)が約15%改善
- エンコード性能の強化(SIMD演算の256 bit化)
- PCI Express Gen4に対応
第3世代Ryzenの重要ポイントについて、一通り把握できたと思います。では、本題のRyzen 9 3900Xのスペック解説をつづけていく。
メモリは定格で「DDR4-3200」に対応
メモリランク | メモリ枚数 | 第3世代(Zen 2) | 第2世代(Zen+) | 初代(Zen) |
---|---|---|---|---|
シングルランク | 2枚 | DDR4-3200 | DDR4-2933 | DDR4-2666 |
4枚 | DDR4-2933 | DDR4-2133 | DDR4-2133 | |
デュアルランク | 2枚 | DDR4-3200 | DDR4-2667 | DDR4-2400 |
4枚 | DDR4-2667 | DDR4-1866 | DDR4-1866 |
Ryzen 9 3900Xが対応しているメモリは、定格で最大3200 MHz(DDR4-3200)です。従来のRyzenから更に改善され、メモリのさらなる高速動作が可能になっています。
高品質なDDR4メモリを使えば、3200 MHzを超えるクロックでメモリを動かすことも可能だと推測できる。ただし、AMDいわく効率よく性能に影響を与えるのは3733 MHzまで、とのこと。
「ソルダリング」と「金メッキIHS」で冷却効率を改善
AMD Ryzenシリーズや、インテルの第9世代以降のCoreシリーズでは、TIMに「ソルダリング(はんだ付け)」を採用しています。グリスよりも効率よく、熱をヒートスプレッダに伝えられるメリットがある。
第3世代のRyzenも同様にソルダリングを踏襲しつつ、ヒートスプレッダ(CPUの殻)に金メッキを施すことで更に冷却効率を改善しています。Ryzen 9 3900Xは12コアCPUなので熱が気になりますが、これなら安心できそうです。
従来のチップセットを利用可能
CPU | Ryzen 9 3900X |
---|---|
対応ソケット | Socket AM4 |
対応チップセット | AMD X570 |
AMD X470要BIOSアップデート | |
AMD B450要BIOSアップデート | |
AMD X370要BIOSアップデート | |
AMD B350要BIOSアップデート |
AMD Ryzenの大きなメリットのひとつである「互換性」は、依然として維持されています。
設計に大幅な変更を加え、メインストリーム向けRyzenのコア数が8から12~16へと倍増したにもかかわらず、従来どおり「Socket AM4」が使用可能。
チップセットは「X570」はRyzen 9 3900Xをネイティブサポートするが、拡張性よりコスパを取りたい人は「X470」や「B450」も選択肢です。すでにX470などを持っている場合はBIOSアップデート必須。
これから新しくマザーボードを購入する予定なら、「AMD Ryzen Desktop 3000 Ready」ロゴが印刷されているX470 / B450マザーボードを選べば問題ない。
ただし、AMD 300番台のチップセットは第3世代Ryzenに対応こそすれ、自動オーバークロック機能の「XFR 2」「PBO」をサポートしない点は注意。性能を引き出すなら400番台を推奨します。
「Ryzen 9 3900X」のスペック要点まとめ
最後に、Ryzen 9 3900Xのスペックについてまとめます。
- 499ドルで「12コア / 24スレッド」
- クロック周波数はやや改善
- 「IPC」は最大で約15%の改善
- エンコード性能の強化
- メモリクロックは定格でDDR4-3200に対応
- ソルダリング & 金メッキで熱対策
- Core i9 9900Kと同じ「499ドル」
- 従来のチップセットでも使用可
ハッキリ言って、スペックを見る限り欠点らしい欠点が全く見当たりません。Core i9 9900Kと同じ499ドルで、50%も多い12コア / 24スレッドが手に入る時点で有利すぎます。
あまりにも有利で、恐ろしいほど欠点のないRyzen 9 3900X…、果たしてスペック通りの性能をしっかりと発揮してくれるのかどうか。実際にRyzen 9 3900Xを用意して検証する。
Ryzen 9 3900Xを実機レビュー
カーボン調のパッケージング & 開封
7を超える「9」を冠する、新たなメインストリーム向け最上位のRyzenには、最上位にふさわしい高級感とオリジナリティのあるデザインを施したパッケージです。
ちょっとだけ開封しているように見えるが、反対側から見るとつながっています。スリット(溝)を入れることで独特な雰囲気を漂わせるデザイン、というわけですね。
反対側のシール(封)を切って、上に持ち上げると開封できます。開封すると「パフォーマンスを発揮するための制作。勝てるデザイン。」と、いきなり日本語フォントが現れたので驚いた。
それぞれの面に別々の言語でキャッチコピーが書いてありました。日本語の上にはドイツ語で「ミッション成功。」と、国によってキャッチコピーは若干違うようです。
フタを外すとRyzen 9 3900X本体とご対面。
順番に取り出していくと、中身は主に3つ。
- Wraith Prism with RGB(付属クーラー)
- 説明書
- Ryzen 9 3900X本体
最上位グレードのCPUにも、親切なことにCPUクーラーが付属している。
付属CPUクーラー「Wraith Prism with RGB」の対応TDPは105 Wです。Ryzen 9 3900XのTDP(公称値)も105 Wなので、定格クロックで使う分には問題ない冷却性能があります。
Ryzen 9 3900Xを収めるプラスチック製スペーサーの中に、「Ryzen 9シール」が同封されていました。
1世代前のRyzen 7 2700Xと、ヒートスプレッダ(IHS)の形状を比較してみる。外見はほとんど同じですが、左下のソケット方向マーク(三角形)がなぜか小型化しています。
パッと見でソケットの向きが分かりにくくなったため、自作PC初心者にとってはやや不親切なデザイン変更ですね(…慣れている人なら問題はないですが)。
「ASRock X570 Taichi」に取り付けました。Socket AM4は固定用のレバーがとても小さく、CPUクーラーのマウンティングプレートと干渉しないのが意外なメリットですね。
テスト環境の紹介と比較対象
テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」 | ||
---|---|---|
PC | ver.AMD | ver.Intel |
CPU | Ryzen 9 3900X | Core i9 9900K |
CPUクーラー | Noctua NH-U12A120 mmデュアル空冷 | |
マザーボード | ASRock X570 Taichi | ASRock Z390 Extreme4 |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2使用メモリ「G.Skill FlareX C14」 | DDR4-2666 8GB x2使用メモリ「G.Skill SniperX C19」 |
グラフィックボード | RTX 2080 Ti使用グラボ「MSI Gaming X Trio」 | |
SSD | NVMe 250GB使用SSD「Samsung 970 EVO Plus」 | SATA 250GB使用SSD「Samsung 860 EVO」 |
SATA 2TB使用SSD「Micron 1100」 | ||
電源ユニット | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
OS | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1903」 | |
ドライバ | NVIDIA 419.35 | |
ディスプレイ | 1920 x 1080@240 Hz使用モデル「BenQ XL2546」 |
※「青字」は該当するレビュー記事へリンクしています。
検証に使うPCスペックは以上の通りです。Ryzen 9 3900Xと性能を競うCPUは、同じ価格設定かつメインストリーム向けCPUであるCore i9 9900Kを選びました。
グラフィックボードは、現時点で最強のゲーミング用グラボ「RTX 2080 Ti」を使用する。もっとも速いグラボなので、CPUのゲーミング性能(ボトルネック)を検証しやすい。
メモリはi9 9900Kに「G.Skill SniperX C19」をBIOSからDDR4-2666に固定。R9 3900Xの方は「G.Skill FlareX(for AMD)」に自動設定(XMP)を適用してDDR4-3200に固定しました。
ストレージはOS用、ゲーム用ともにSSDを使用し、ボトルネックを排除。おおむね、CPUの持つ本来の性能を忠実に検証できるテスト環境が揃っていると考えて大丈夫です。
レンダリング性能
国内だけでなく、国際的にもCPUの定番ベンチマークとなっている「Cinebench R15」。内容はレンダリングなので、CPUの持つ理論上の性能がしっかりと反映されやすい。
CPUのすべてのコアを100%使用した場合の性能を叩き出すため、理論上の目安になります。ただし、あくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。
Cinebench R15 / マルチスレッド性能
すべてのコアを使用する「マルチスレッド性能」は、12コア24スレッドを備えるRyzen 9 3900Xが当然のごとく圧勝です。同じ価格のCore i9 9900Kに対して、約50%も高い性能を示した。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能
更に驚くのが、1コアあたりの性能(シングルスレッド)も大幅に向上していること。Ryzen 7 2700Xと比較して、シングルスレッド性能は約15%も伸びています。
Core i9 9900Kにはあと一歩届かないものの、第8世代のCore i7を上回る水準になっているため、マルチスレッドが効きにくいソフトでも高いパフォーマンスを期待できるでしょう。
Cinebench R15の後継バージョン「R20」も一応チェックしておく。
Cinebench R20 / マルチスレッド性能
マルチスレッド性能は12コアのRyzen 9 3900Xが圧倒的です。Core i9 9900Kより約46%も高速な処理を実現している。
Cinebench R20 / シングルスレッド性能
シングルスレッド性能では驚くことにCore i9 9900Kをわずかに超えています。シングル性能が遅いと言われ続けたRyzenの面影は、もうここには存在しません。
Cinebenchだけでなく、実際に「Blender」というレンダリングソフトを使って処理速度を計測。内容はスポーツカー「BMW」を生成するのにかかった時間で比較します。
Blender 2.79c / 「BMW」の生成時間
結果はこの通りで、やはりシングルスレッドの速い24スレッドを備えるRyzen 9 3900Xが圧倒的に高速です。一方、同じ価格のCore i9 9900Kは約28%も遅い。
現状は間違いなく、Ryzen 9 3900Xはコスパ最強のレンダリングCPUと断言していい。Core i9 9900Kと同じ価格で、おおむね50%くらい速いレンダリング性能を期待できます。
計算速度
Geekbench 4.1はマルチプラットフォーム対応のベンチマーク。内容は多種多様なテストのパッケージで、AESなど暗号処理系の計算速度が問われています。主にCPUの計算速度をスコア化することになります。
Geekbench 4.1 / シングルスレッド性能
1コアあたりの性能だとあと一歩Core i7 / i9に及びませんが、第8世代のCore i7と同等の速度に付けている。Ryzen 7 2700Xより約20%速くなったので、世代更新としては上出来過ぎます。
Geekbench 4.1 / マルチスレッド性能
そして驚異のマルチスレッド性能。Core i9 9900Kを約39%も追い抜く圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、全コアを使った場合の計算速度は499ドルとして最強です。
Eular3Dは流体力学の計算をCPUに実行させる、Geekbench以上にCPUの計算速度が問われるベンチマークです。単位はHz(ヘルツ:1秒あたりの計算回数)で示され、数値が大きいほど速いことを示す。
Euler3D Benchmark / 計算速度
Eular3Dはシングルスレッドが重視される内容なのでRyzenにとっては不利でしたが、結果を見ての通り第3世代Ryzenはシングルの遅さをしっかりと克服しています。
単純計算においても、Ryzen 9 3900Xは極めて速いのです。
動画エンコード
定番の無料動画エンコードソフト「Handbrake」を使って、エンコード性能を検証する。内容は約1 GBのアニメファイル(.mkv)を、mp4形式にエンコードし、ログに記録される「平均処理速度」で比較する。
Handbrake / x264エンコード
この結果を見たとき。正直に言って鳥肌が立ちました。
Ryzen 9 3900Xは、Core i9 9900Kより約24%も速く動画エンコードをこなしてしまう。Handbrakeにあれだけ弱かったRyzenが、ここまでの性能を叩き出せるまでに成長したのは素直に感動です。
Handbrake / x265エンコード
しかし、更に複雑なx265エンコードでは、イマイチ本来の性能を出し切れていない様子でした。
と言いたいところですが、これがHandbrakeの限界です。以前Handbrakeの検証をしたとき、CPUのコア数が10を超えると処理性能が飽和してしまう現象を確認しています。
Ryzen 9 3900Xは12コアCPU。よって、Handbrake側の仕様だとこれ以上の性能は出しきれない状況です。ソフトの進化をハードの進化が追い越してしまった…ということになります。
日本では大人気の動画編集ソフト「Aviutl」も検証します。rigaya氏が開発した拡張プラグイン「x264guiEx」と「x265guiEx」を使って、2400フレームの動画をエンコードする。
Aviutl / x264guiExエンコード
x264guiExは自分が検証した中では最もCPUコアをフルに活用するエンコードソフトで、Ryzen 9 3900Xの持つ12コアがちゃんと猛威を振るう結果になって満足です。
Aviutl / x265guiExエンコード
x265guiExでも、問題なく圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。
まとめるとRyzen 9 3900XはAviutlにおいて、Core i9 9900Kに対してx264で約44%、x265で約40%も速くエンコードを終えることが可能です。同じ価格設定でこの性能はホントに凄まじいです。
ゲーム実況配信
ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、CPUの配信性能を検証します。
検証方法はFF14(紅蓮のリベレーター)をOBSを使ってフルHD配信を行う。同時に録画も行い、コマ落ちせずに配信できているかどうかをチェックします。
コマ落ちの頻度(=ドロップフレーム率)はOBSの標準機能を使って計測する。ドロップフレーム率を抑えられているほど、CPUのゲーム配信性能が高いことを意味します。
OBS録画配信 / Fast設定 / 60fps制限
OBS録画配信 / Faster設定 / 60fps制限
OBS録画配信 / Veryfast設定 / 60fps制限
抜群の配信性能です。
Ryzen 9 3900Xはかなり重たい「Fast設定」で、1フレームも落とさずに配信をしてみせた。一方のCore i9 9900Kは6.4%のフレームを落としてしまいました。
OBS録画配信 / Fast設定 / 144fps制限
OBS録画配信 / Faster設定 / 144fps制限
OBS録画配信 / Veryfast設定 / 144fps制限
ゲームプレイ時のフレームレートを144 fpsに引き上げて、配信と録画を行うと更に負荷は重たくなりますが、それでもRyzen 9 3900Xは1フレームも落とさず完璧な配信を実現する。
もしかすると、「Fast設定」を更に上回る「Medium設定」でもRyzen 9 3900Xなら配信できるかもしれません。
OBS録画配信 / Medium設定 / 60fps制限
OBS録画配信 / Medium設定 / 144fps制限
結果はこの通り、完璧です。
想像を絶する重たさのMedium設定ですら、Ryzen 9 3900Xの敵では無い。一方のCore i9 9900Kは30~46%もフレームを落としてしまい、目視ではパラパラ漫画状態でした。
これからの時代は「配信するならRyzen」と、自信を持って言えますね。
Medium設定で1フレームも落とさずに配信できるので、実用上の問題はありませんが、一応不具合らしき挙動が見られたので紹介しておきます。
これはFF14を配信録画中に、24スレッドすべてのCPU使用率を記録し、物理コアと論理コアごとに平均値をまとめたグラフです。そう、なぜか論理コアの使用率が著しく低いです。
圧縮と解凍
ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で出してくれる。
7-Zip Benchmark / 圧縮
「圧縮」はRyzenが苦手とする内容なので、せいぜいCore i9 9900Kと同じMIPSをつけると思っていた。が、実際にやってみると約46%も上回るパフォーマンスを示しました。
第3世代では、圧縮で100%の性能を出し切れるようになっているようです。
7-Zip Benchmark / 解凍
もともと得意とする「解凍」においては、向かう所敵なしです。Core i9 9900Kをなんと57%も突き抜ける、驚異的なパフォーマンスを発揮してみせた。
ブラウザの処理速度
ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUがブラウザ上のWebアプリをどれだけ速く処理できるかを検証する。単位はミリ秒なので、短いほど処理が速い。
Mozilla Kraken / ブラウザの処理速度
JavaScriptの処理速度はシングルスレッドが優位なので、以前ならインテルCPUが得意なベンチマークでした。
しかし、Ryzen 9 3900XはCore i9 9900Kと同格の処理速度を発揮しており、シングルスレッド性能の改善が反映された形です。従来のRyzenで問題だった「汎用性」は、かなり改善しています。
Photoshop CC
写真編集の定番ソフト「Photoshop CC」を検証。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、それぞれの処理に掛かった時間からスコアを算出する。
Photoshop CC / 総合スコア
RyzenはPhotoshopでそこまで速度を出せない傾向だったのに、第3世代で見事に克服しました。それでも、あのCore i9 9900Kすら超える処理速度を叩き出すとは思っていなかったので、いい意味で驚いています。
Microsoft Office
PCMark 8を使って、Microsoft Officeの処理速度を計測する。オフィスソフトはそれほど複雑なタスクではないため、おそらくクロック周波数の高いCore i9の方が速いと推測されます。
Microsoft Word / 平均処理時間
と思ったらCore i9 9900Kより速く動いてて愕然とした。WordだとCore i7 9700Kと同じ速度で動かせます。
Microsoft Excel / 平均処理時間
Excelは最速でした。Ryzen 9 3900Xは「Excelを最速で動かせるCPU」です。
Microsoft PowerPoint / 平均処理時間
ただし、PowerPointはCore i7 / i9に追いつけませんでした。
パワポを除き、Ryzen 9 3900XはOfficeソフトをCore i9 9900Kと互角のレベルで動かすことが可能、と分かりました。オフィス用途にもRyzenは問題なく選んでいいCPUです。
ストレージ性能への影響
最新のNVMe SSDを運用する場合、意外とCPU性能も無視できなくなってきた。なので、Ryzen 9 3900XがNVMe SSDやOptane SSDをどこまで速く動かせるのかを検証しておきます。
驚くべき結果です。シーケンシャル速度はそれほど変わらないですが、ランダムアクセス速度はインテル環境を大きく上回る結果になっています。
SSD | Ryzen 9 3900Xチップセット:X570 | Ryzen 7 2700Xチップセット:B450 | Core i9 9900Kチップセット:Z390 | 性能差 |
---|---|---|---|---|
970 EVO Plus4KiBランダム読み込み速度 | 50.98 MB/s | 49.03 MB/s | 39.21 MB/s | +30.0% |
970 EVO Plus4KiBランダム書き込み速度 | 193.2 MB/s | 174.10 MB/s | 128.30 MB/s | +50.6% |
Optane 900p4KiBランダム読み込み速度 | 265.4 MB/s | 215.50 MB/s | 204.10 MB/s | +30.0% |
Optane 900p4KiBランダム書き込み速度 | 245.3 MB/s | 198.90 MB/s | 193.90 MB/s | +26.5% |
Samsung 970 EVO Plusの場合は、ランダムリードが約30%、ランダムライトが約50%も改善した。
更にランダムアクセスが速いIntel Optane 900pでは、ランダムリードは同じく約30%、ランダムライトは約27%の改善となった。まだまだ全盛期のインテルCPU※には及ばないが、かなり速くなっています。
※全盛期とは、投機実行の脆弱性が発覚する前を指します。その頃のインテルCPUは、Optane 900pのランダムアクセス速度で300 MB/sを超えていました。まさに最速のストレージ性能だったのです。
「IPC」でCPUの真の進化をチェック
第3世代Ryzenでは、「IPC(クロックあたりの処理性能)」が改善されたとアピールしている。実際のところはどうなのか。Cinebench R15を使って検証します。
検証方法はシンプルです。クロック周波数を3.5 GHzに固定して、シングルスレッドテストを実行するだけ。同じクロック周波数なのに性能が違えば、IPCの差を明らかにできる。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz
第3世代Ryzenは「真の進化」を遂げていることが分かりました。
Cinebench R15で計測するIPCで、Ryzen 9 3900Xは現行最速の位置につけている。第2世代と比較して約9.5%、Core i9と比較して約5%ほどIPC(クロックあたりの処理性能)が高いです。
ゲーミング性能の違いを検証
ゲーミングで高いフレームレートを出すためには、グラフィックボードが一番重要。ですが、グラフィックボードが高性能であればあるほど、CPUに求められる性能も高くなります。
現時点で最強のグラボである「RTX 2080 Ti」を使って、FF14:漆黒の反逆者ベンチマークを実行してみると、同じグラボなのに実際の性能はかなり違っているのが分かります。
これが「CPUボトルネック」と呼ばれる現象です。では、FF14以外のゲームで、Ryzen 9 3900XはRTX 2080 Tiの性能をどこまで引き出せるのかを検証していく。
Apex Legend
Apex Legends1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Apex Legendは非常に洗練された設計のゲームです。比較的CPUを問わずグラボの性能を発揮できるゲームなので、CPUによる性能差は出にくいはずですが。
なぜかRyzen 9 3900Xがもっとも高いパフォーマンスを叩き出しています。おそらくIPC(クロックあたりの処理性能)の改善が効いている可能性があります。
CS : GO
Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
CS:GOはかなり古いゲームなので最適化はイマイチですが、IPCが改善され、シングルスレッド性能が向上したRyzen 9 3900XはRTX 2080 Tiの性能を引き出すことに成功です。
Call of Duty : Black Ops IV
Call of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
コールオブデューティーはシングルスレッド優位なゲームなので、シングルスレッド性能が改善されたRyzen 9 3900XはCore i9にあと一歩の性能を発揮しています。
Rainbow Six Siege
Rainbow Six Siege 1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
レインボーシックスシージはRyzenにとって苦手なゲームでした。もちろん、第3世代Ryzenでは見事に克服し、Core i7やi9にもう少しで届きそうな性能に。
PUBG
PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
PUBGも良好な結果です。Core i7やi9には及ばないものの、従来のRyzenとは比較にならないレベルのゲーミング性能を発揮しています。
Assassin’s Creed Odyssey
Assassin’s Creed Odyssey1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
超重量級ゲームの代表格「アサクリオデッセイ」では大きな差が生じにくいですが、おおむねCore i7クラスのゲーミング性能は発揮できているようです。
FF14
Final Fantasy 14 : 漆黒のヴィランズ 1920 x 1080 / 最高品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
FF14(漆黒の反逆者)では、Ryzen 9 3900XはCore i7 / i9とほぼ同格のゲーミング性能でした。最低フレームレートも安定しており、「Ryzenはゲームに弱い。」は過去の話になりつつある。
Final Fantasy XV
Final Fantasy XV : Benchmark 1920 x 1080 / 高品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
FF15はインテルとNVIDIAに最適化されているベンチマークです。だからRyzen 9 3900Xも苦戦するものの、第8世代のCore i7に平均フレームレートで並んでいます。
最低フレームレートはCore i7 / i9とほぼ同じ水準につけており、安定したゲーミング性能を実現していることが分かる。
Grand Theft Auto V
Grand Theft Auto V1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
以前のRyzenだと苦労していたグランドセフトオート5も、Ryzen 9 3900Xでは問題なく動作しました。最低フレームレートも向上しており、安定性も申し分ないです。
Rise of the Tomb Raider
Rise of the Tomb Raider 1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
トゥームレイダーはRyzenとの相性が極めて悪いゲームのひとつです。だが、Ryzen 9 3900Xになった途端、Core i9 9900Kを軽く2割以上も上回るパフォーマンスを発揮。
本当に「Ryzenはゲームに弱い。」は過去の話になりそうですね。信じられないパフォーマンスです。
The Witcher 3
The Witcher 3 : Wild Hunt1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Witcher 3はCore i7と同レベルにまで改善。最低フレームレートもCore i7に並んでおり、問題ありません。
モンスターハンターワールド
Monster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
モンスターハンターワールドは従来のRyzenだと約40%もフレームレートが失ってしまったが、Ryzen 9 3900Xでは一気に巻き返してCore i9にもう少しというところまで来た。
黒い砂漠
黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
黒い砂漠では、Ryzen 7 2700Xと比較して25%もフレームレートも伸ばしたものの、Core i7 / i9には遠く及ばない結果に。
シングルスレッド性能が改善したにも関わらず、ゲーミング性能が伸びないということは、Ryzen 9 3900Xの設計そのものと相性が悪いと推測できます。
設計がよりシンプルなRyzen 7 3700XやRyzen 5 3600でどのような結果になるのか。もう少し調査が必要ですね。
平均パフォーマンス
平均フレームレート 1920 x 1080 / RTX 2080 Tiに対して |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
結果をまとめると、そこには「ゲーミング性能が弱かったRyzen」は存在しない。
今までのRyzenはハイエンドなグラボを組み合わせると、どうしても性能が伸びなかった。第3世代Ryzenではシングルスレッド性能の改善や、設計の刷新により、ゲーム性能の弱さを大きく克服することに成功。
あと少しだけCore i9 9900Kには届かないが、ゲーム性能以外の面では圧倒的なパフォーマンスを持っているため、総合的に見ればRyzen 9 3900Xの方がずっと優秀です。
これからは「ゲーム用CPUにRyzenもアリ。」と、自信を持って言える時代になりますね。
消費電力とオーバークロック
CPUの消費電力といえば、まず頭に浮かぶのは「TDP」です。しかし、TDPはあくまでも「これくらいの発熱量があるから、発熱量に対応したCPUクーラーを使ってね。」という意味合いの方が強く、イコール消費電力ではない※。
よって本レビューでは、電力ロガー機能のついた電源ユニットを使って、CPU本体の実際の消費電力を計測します。たとえば、電源ユニットから100 Wの電力が供給されていれば、CPUの消費電力は約100 Wと判断する。
※半導体の場合は、TDPと消費電力は一致しやすいので「だいたい同じ」と思っても構わない。ただし、最近はマザーボードによって消費電力が大きく変わることも少なくない。
ワットパフォーマンスは驚異的
Handbrakeで動画エンコード(x264)を実行させて、CPU使用率が常に100%になるように負荷をかけた状態で、電源ユニットの電力ロガー機能を使って消費電力のデータを収集しました。
消費電力(+12Vレールの実測値)
そして負荷が掛かっている時の「平均値」をまとめてグラフ化します。
Ryzen 9 3900Xは平均で約158 Wを消費しました。対するライバルのCore i9 9900Kは、なんと約192 Wも消費している。8コアのRyzen 7 2700Xは8コアなのに約143 Wでした。
結果を見る限り、間違いなく第3世代Ryzenは電力効率を大幅に改善することに成功しています。
ワットパフォーマンス(動画エンコード時)
動画エンコード(x264)の処理速度を、計測した消費電力で割り算して「1 Wあたりの処理速度」を計算する。処理速度が高いほど、ワットパフォーマンスが高いことを示します。
わざわざ計算しなくても分かりますが、やはりRyzen 9 3900Xのワットパフォーマンスは圧倒的なレベルです。Core i9 9900Kと比較して約1.7倍、Ryzen 7 2700Xに対して約1.4倍。
トップクラスの電力効率に達しています。省エネでパワフルなCPUを求めている人にとって、第3世代Ryzenが第1候補になるのはほぼ確定です。
CPU温度はおおむね同じ水準
テストに使用しているCPUクーラーは最初にも解説したとおり、「Noctua NH-U12A」です。120 mmクーラーとしては最高峰ですが、Auto設定のRyzen 9 3900Xを冷やすのは一苦労。
Core i9 9900Kは最大82℃に対して、Ryzen 9 3900Xは最大81℃でした。計測時の気温は29℃なので、クーラーの効いていない夏場だと85℃を超える可能性もあります。
しかし、よく考えてみると性能はRyzen 9の方が優秀なわけで、性能の割には発熱が抑えられているという見方もできます。
熱を抑えて運用するなら、高性能なクーラーは必須でしょう。ただ、高性能なクーラーを用意する以外にも、温度を下げる手段はあるので紹介しておきます。
- キホンは高性能なCPUクーラー
- 定格と同じクロックのまま、コア電圧を下げる
Ryzen 9 3900Xは、自動設定だと全コア4.05 GHzくらいで動作する。なので、マザーボードのBIOSからクロックを4.05 GHzに固定して、コア電圧を下げて安定するポイントを探れば問題ない。
クロック | コア電圧 | 最大温度 | 平均温度 | エンコード速度 | CR15 |
---|---|---|---|---|---|
Auto | Auto | 81.0 ℃ | 77.7 ℃ | 205.9 fps | 3180 cb |
4.05 GHz | 1.275 V | 75.9 ℃ | 71.5 ℃ | 204.6 fps | 3183 cb |
実際に試した結果、最大81℃が75.9℃にまで低下した。性能はエンコード、レンダリングともに同じ水準を維持してます。同じ性能のまま、CPU温度を下げることは可能です。
オーバークロックは依然として限定的
クロック | コア電圧 | 最大温度 | 平均温度 | エンコード速度 | CR15 |
---|---|---|---|---|---|
Auto | Auto | 81.0 ℃ | 77.7 ℃ | 205.9 fps | 3180 cb |
4.05 GHz | 1.275 V | 75.9 ℃ | 71.5 ℃ | 204.6 fps | 3183 cb |
4.10 GHz | 1.350 V | 92.8 ℃ | 79.6 ℃ | 206.1 fps | 3224 cb |
4.20 GHz | 1.368 V | 96.8 ℃ | 83.9 ℃ | 210.0 fps | 3302 cb |
4.30 GHz | 1.400 V | 99.9 ℃ | 90.0 ℃ | 215.8 fps | 3356 cb |
4.35 GHz | 1.425 V | 106.9 ℃ | 95.9 ℃ | 216.5 fps | 3412 cb |
4.40 GHz | 1.450 V | BSOD |
マザーボードのBIOSから、コア電圧とクロック周波数を固定して手動オーバークロックを施してみた。結果として、空冷クーラーだと全コア4.10 GHzで運用するのは難しいです。
要求電圧が高い傾向は依然として変わりなく、4.35 GHzまでオーバークロックする場合は1.425 Vも必要でした。4.20 ~ 4.40 GHzで運用するなら、140 mmの大型空冷や、360 mm以上の簡易水冷ユニットを強くおすすめする。
ただ、Ryzenの自動オーバークロック機能はCPU温度が低いほどクロックを引き上げてくれます。よって手動OCに慣れていない人は、高性能な冷却だけ用意し、自動設定で運用するのがベストです。
まとめ:真のオールラウンダー「12コアCPU」
Ryzen 9 3900X以前にも、12コアCPUは存在した。しかし、価格に異常なほど高かったり、価格は安いけど用途によって性能が安定せず「汎用性」に欠けるなど。
オールラウンダーな12コアCPUは無かった。Ryzen 9 3900Xは一般ユーザーにも手が届く価格で、かつ高い汎用性も実現した、真のオールラウンダー12コアCPUと言えます。
Core i9 9900Kと同じ価格設定で、CPU性能は5割近くリードし、ゲーミング性能はあと一歩。消費電力は4割少なく、発熱はおおむね同じ。欠点はほとんど無いに等しいCPUでしょう。
「Ryzen 9 3900X」のデメリットと弱点
- オーバークロックの伸びしろは狭い
- PCIe Gen4を使うには高額な「X570」が必要
- 一部のゲームではi9 9900Kに届かない
頑張ってケチをつけるなら、以上の3つです。
手動オーバークロックは依然として伸びしろが狭い。要求電圧が高すぎるため、4.35 GHzが壁になっています。4.40 GHz以上の領域は、生半可な冷却環境ではマトモに運用できません。
第3世代Ryzenはコンシューマ向けCPUとしては初めて「PCIe Gen4」に対応しますが、使うためにはチップセット「X570」を採用するマザーボードが必要で、コスパは悪化します。
そしてゲーミング性能について。平均値で見ると、従来のRyzenとは別格のゲーミング性能を実現しており、ゲーミング最強のCore i9 9900Kにあと一歩迫るところまで来た。
しかし、黒い砂漠やFF15など。一部のゲームではシングルスレッド以外の部分で何らかの問題を抱えている影響で、i9 9900Kに遠く及ばないケースもありました。
可能な限りハイフレーム動作を維持したいコアゲーマーにとっては、大きなデメリットかもしれません。
「Ryzen 9 3900X」のメリットと強み
- Core i9 9900Kと同じ価格設定
- 圧倒的なワットパフォーマンス
- 大幅に進化したゲーミング性能
- 「汎用性」が高いオールラウンダーな性能
- インテル環境を上回るストレージ性能
- 性能の割にCPU温度は大人しい
- 定格でDDR4-3200メモリに対応
- ソルダリングと金メッキ仕様のIHS
- B450 / X470マザーボードでも使用可
- 万人におすすめできる最初の12コアCPU
- TDP 105W対応の付属クーラー
「全てにおいて最高。」と言ってしまいたいくらいに、Ryzen 9 3900Xは抜群に完成度の高いCPUです。ベンチマークを回して結果を見るたび、驚異的なスコアに鳥肌が立つCPUは初めてですよ。
特にRyzenの大きな問題だった「汎用性の低さ」を、ほとんど完璧に克服してしまったのがスゴいところ。Officeは速い、Photoshopも速い、エンコードも速い。レンダリングは圧倒的。
ゲーミング性能も同じRyzenとは思えない別次元の性能にまで進化しています。さすがにCore i7 / i9に及ばない面もありましたが、おおむねCore i7クラスのゲーミング性能です。
ハイエンドなグラボも安心して使えます。「RyzenはCPUボトルネックのせいでハイエンドグラボと組み合わせられない。」は、もう過去の話になってしまった。
よって、Ryzen 9 3900Xは万人にオススメできる最初の12コアCPUです。価格、性能、安定性すべてが、ここまでバランスよくまとまったCPUはなかなかありません。
「Core i9 9900KとRyzen 9 3900Xどちらがオススメ?」と聞かれれば、後者だと答えられます(※フレームレートを絶対に落としたくない、コアゲーマーを除く)。
というわけで、筆者の個人的な評価は「Sランク(文句なし)」で決まり。Ryzen 9 3900Xはゲーマー、クリエイター、配信者まで。幅広いユーザーにおすすめできるCPUです。
以上「Ryzen 9 3900Xを検証レビュー:i9 9900Kと徹底比較した結果」でした。
Ryzen 9 3900Xを入手する
設定価格は499ドルですが、今のところ国内価格はやや高めの64584円です。Ryzenのご祝儀価格は2~3ヶ月は続くため、早くとも9月ごろには5.7~5.8万円に落ち着くはず。
同時にマザーボードを揃えるなら、おすすめは「ROG STRIX X570-E GAMING」です。ゲームに特化したLANチップ(2.5 GbE)や、高音質なオンボードサウンド「SupremeFX S1220A」を搭載します。
加えて、VRMフェーズ数は「12 + 4」で安定した電力供給を実現。Ryzen 9 3900X(12コア)を4.30 GHzにオーバークロックしても、VRMフェーズの温度はとても大人しいです。
コストパフォーマンスで選ぶ場合は「X470 Taichi」を推奨します。2.5万円という価格で16フェーズ電源を備える、コスパ最強のX470マザーボード。2万円台では最高峰ですね。
Ryzen 9 3900Xを採用するBTOは?
筆者がおすすめしているガレリアブランドより、「Ryzen 9 3900X + RTX 2080 Ti」をベースにしたGALLERIA AXZが発売されています。
メモリはDDR4-3200規格を合計16 GB、ストレージはPCIe Gen4対応の超高速NVMe SSDをたっぷり1TB搭載している。スペック的には文句なしなので、BTOで手っ取り早く入手するならアリです。
(レビューを)待ってました!
ゲームにも強くなってタスクマネージャーをニヤニヤしながら見るのが楽しそう
9700kユーザーなのですぐ宗旨替えはしませんが見通しが明るいですね!某入ってる企業と違って!
しかしAMDが安過ぎるのか、入ってる企業が高過ぎるのか…反ダンピング法と独占禁止法どっちも適用出来てしまいそうな感じですね、あっもう独占じゃないか(^ω^)
3600(無印)も検証に加えてください。
最低価格の3600が上位ランクと性能的にどう違うかが知りたい人が多いはずです。
お願いします
もうちょっと待ってください。Ryzen 5 3600は手元にあり、検証中です。
Ryzen 9 3900XはDDR4-2666 なのにCore i9 9900KはDDR4-3200なのが気になります
何か理由があるのであれば教えてください
すみません。表が逆になってました。i9 9900KにDDR4-2666を使い、Ryzen 9 3900XにDDR4-3200を使用しています。どちらもCPU側のメモコンが対応している定格クロックです。
3900X使ってるけどホントに感動してる
2700Xから乗り換えてここまで変わるとは思ってなかった
Zen+までは言わないようにしてたけど、やっぱシングルって大事だ
テスト環境のメモリ周波数が、3900Xと9900が逆になっているようです。
3900Xはゲーム配信者にピッタリのCPUになりそうですね。
最高フレームレートは9900Kにまだ分があるようなので、2080Tiなどのハイエンドグラボを使用するならば9900K、2070superや5700XTなどのミドルハイならば、3700Xでも問題なさそう。
検証おつかれさまです
zen2レビュー記事色々読んでますが、概ね期待通りで素晴らしいですね
サッカーボールの暴落待ったなし
あとX570マザー高くてどれ選んでいいのか迷っているので、ぜひ比較一覧記事期待してます(ツイッターであげてらしたtaichi干渉するというのも気になります)
コスパが凄い事になっている・・・
動画制作や配信する人は3900Xはマストですね
詳細なテストお疲れ様です。
ただ1点だけ。
テスト環境ですが、表を見ると3900Xは2666メモリで9900Kは3200メモリになっています。
下の説明では逆になっていますがどちらが正しいのでしょう?
個人的に第2世代までRYZENの購入に踏み切れなかったエンコード関連(特にx265)の欠点まで改善してるとか凄まじ過ぎる…。
インテルは10nmCPU(Ice Lake)が色々と失敗して2021年まで投入出来ないらしいし、AMDがデスクトップ向け市場のシェアを取り返す日が来るのかも。
(GPUとノート向けCPUはまだ微妙な感じなので頑張って欲しい)
AMDとintelを比較しながら、あらゆる角度で検証し結果を提示、またそれに一歩踏み込んだ考察。
あなたの素晴らしいレビューも「Sランク」とさせていただきますm(_ _)m
(1点誤記として【テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」】の表のメモリ欄がAMDとintelで逆になっているかもしれません…(間違いだったらすみません))
さて、RYZEN 9のCPU OC耐性についてはレビュー内容から把握しておりますが、
別のRYZEN 9の性能を引き出す方法としてメモリについても特集頂けると幸いです。
X570とX470,B450あたりでシングルランク・デュアルランクと組み合わせによる変化などなど…。
もちろぐさんが使っていたDDR4-3200の2枚刺しってのがド安定な気もしますが。
いずれにせよ、読者にとって大変有益な記事の投稿ありがとうございました。とてもキレイにまとめられていて。読みやすく楽しかったです。
ベンチ機の表でメモリがIntelとAMDで逆になっているようです(表の下の記述を見る限り)
やはりIPCの向上、ゲーミング性能の向上がすさまじいですね。9900Kが亡き者にとまでは行かないまでも性能差が3700Xとの価格差に見合ったものではないものになってしまいました。
あと処理が論理コアに殆ど割り振られないというのはジサトラのKTU氏も言及してましたね、最新のWin10でRyzen向けの処理の割り振りが変わったことと関係しているのでしょうかね?
ご指摘ありがとうございます。メモリが逆だったので修正しました。
>今までは5.0 GHzで出せていた性能を4.8 GHzくらいで出せるようになった。
ここの計算はミスです。4.8ではなく4.3です
あ…ホントだ。計算ミスしてますね。修正しておきます。
ついにAMDがintelに追い付きましたね!3950xの性能がどれぐらいになるか、楽しみです!
素晴らしいレビューありがとうございます。
私の使い方ではアイドルタイムが長いので、X570マザーでPC全体のアイドル時の消費電力が知りたいです。
PCIeGen4対応でかなり熱いとの噂で買おうかどうか、、、
マザーボードのアイドル消費電力は、今回の検証PCではそんなに差がありませんでした。参考までに、システム全体の消費電力を掲載しておきます。見ての通り、Z390環境よりもX570環境の方が、アイドル消費電力は10~15Wも低いです。
待っていました、記事ありがとうございます。
見た感想はIntelにいつも後出しじゃんけんであいこか負けてる印象が個人的にあったのですが今回はすごい、勝ってる!ってテンション上がりました。
以下気になった所です。
ヒートスプレッダに金メッキって銅のヒートスプレッダでもよかったのでは・・・まだそちらのほうが安上り?それとも熱効率いいのでしょうか?
はじめの比較でGen4の所青色にしていませんが、大きく変わった所で色使い分けてるわけではないのでしょうか?
従来のチップセットを利用可能の所ですが16MB(128Mbit)のROMを採用しているマザボではRIAD等が使用できなくなったりBIOSの表示やUIが簡素になったりとか色々あるみたいですので調べて追記入れたほうがいいかもしれません。
テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」でi9とR9のメモリが逆になっています。
あとメモリのクロックはなぜ同じにしてないのか気になりました。
メモリのクロックは定格ですよ。Core i9 9900Kのメモコンは定格2666 MHz対応、Ryzen 9 3900Xは定格3200 MHz対応です。揃えるべきかは悩みましたが、片方だけ定格ではなく2666にダウンクロックさせて競わせるのはフェアじゃないような気がしました。
もし記事を再度だしてくれるならどちらかと言うとi9のメモリをアップクロックかな?
わざわざダウンクロックで使う人はほぼいないでしょうし・・・
これはyacamochiさんが書いた他の記事でたしか同じにして前検証してたので疑問に思いました。
Ryzenのメモリクロック速くしたらどれだけ速くなってIntelと比べてどうなのかって記事だったはず。
Ryzenで2666を使う人もIntelで3200を使う人もいっぱい居ると思うんで合わせた性能比較も必要かと
マザーボード、CPU以外は揃えられるんだからそうした方が良いと思いますし自分も知りたいです!
最後に提示されていた3900xを使ったガレリア、確かめたらメモリが2666でした。
ドスパラさんには是非とも3200を使用してほしいですが、たしかにBTOで3900xで組むと、2666で使う人が出てきそうですね。
申し訳ありません。
3700x対応機と勘違いしていました。
(3700x・2080Tiが使われているガレリアAZでは、メモリがPC4-21300でした)
確認しましたが、間違いなく「PC4-25600」と表記されているため、DDR4-3200です。JEDEC規格に完全準拠したDDR4-3200メモリがリリースされたからこそ、BTOで採用できるようになりました。
なんだこいつ
こ れ は す ご い
Ryzenの成長っぷりに感動しました。
ありがとうございました。
A M D ! A M D !
今回は自動オーバークロック機構(PBO等)が非常に優秀なため、正直常用OC設定は不要と言えるレベルです。
記事中はすべて手動OCしてますが、お時間あればこのあたりも是非試してみてください。
Ryzen Masterから「PBO」を有効化しても、全く性能が変わらなかったんですよね(※NH-U12Aでは冷却不足の可能性)。だから温度度外視でVcore掛けて手動OCを施し、性能の伸び方だけを確認しました。
機械的には圧倒してるからシェアとってソフトウェア適合まで時代を維持できるかだね
CPUはしばらく好調だろうから
そろそろヌビディアと戦争してグラボの値段下げてほしいわ
FXシリーズ(2011年)から眠り続けてたAMDが8年ぶりに覚醒しましたね
AMDerとしては嬉しい限りです
(欲を言えば、これでIntelの尻に火がついて競争が活性化されればなお良し)
検証ありがとうございます。
Aviutlで検証を行われたとのことで質問させていただきたいのですが、以前の記事で書かれていた前世代RyzenでAviutlのプレビューが安定しない問題については解消されていましたでしょうか。
もしRyzenを使った編集をされたのであれば、お教えいただければ幸いです。
実はAviutlでプレビューが安定しない問題は「再現性」が乏しく、新しく組んだRyzen PCでは確認できていません。おそらく、BIOSが新しくなる過程で改善された可能性が高いため、最新のRyzenと新しいマザーボードであれば、問題が起きる可能性はほぼ無いです。
もちろん、今回のRyzen 9 3900X(X570 Taichi)でもプレビューはスムーズでしたし、Ryzen 7 2700X(B450 Steel Legend)もプレビューは問題ありませんでした。テキストオブジェクトを10個配置してもスムーズでした。
ありがとうございます。
Ryzen検討での心残りが消えました!
SMTは物理コアの余剰分から論理コアを作り出す技術ではありません。
物理コア1個を複数の論理コアに見せる技術です。
(Zen、Zen2、skylakeでは物理コア1個あたり論理コア2個)
詳しくはhttps://software.intel.com/en-us/articles/intel-sdm?wapkw=architectures-software-developerからIntel® 64 and IA-32 Architectures Software Developer’s Manual のVolume1の2.2.8あたりをみてください。
書いてる事は正しいけど
名前が痛すぎる
おつかれさまです。
新たなCPUとマザボが出てきたので2019年のおすすめ電源ユニットの記事を希望します。
ガレリアAXZ、マザボ何使ってるかわからないのね
今後状況を見てならともかく今のタイミングでデフォルト金額で33万を払って買うのはちょっとリスク高いと思うなぁ
ガレリアの場合、過去の傾向では「ASRock Phantom Gaming 4」「ASRock Pro4」「ASUS Prime P / Pro」が採用されています。まぁ、X570板はどのメーカーも電源周りがしっかりしているので、特に問題はないと思います。(リスクの捉え方も人によって大きく違いますし)
ガレリアってマザボは公開してたよな?と思って見てきたら
製品仕様にASRock X570 Phantom Gaming4とありましたよ
見落とししてました・・失礼いたしました
ありがとうございます。確認したところ確かにPhantom Gaming 4ですね。ガレリアは一部のハイエンドモデルでは、使用製品を公開するんでしたね。
検証お疲れ様です。
今回のようなハイエンドシステムでは役不足だと思いますが、
Rec. PC用途(チューナ+BD-RでBDレコーダの役目をする)で問題ない動作ができれば、AMDシステムの購入に踏み切れそうです。
ですので、本命はAシリーズなどなのかもしれませんが、サスペンド→復帰→サスペンドで問題のない動作が検証結果が得られたら、閲覧者としてはものすごくありがたいなと存じます。現状ここのところに踏みこんだレビューはほとんどないと思われます。
※Celeron on boardのマザーでいいじゃないの、という声が実際のところだとは思いますが…。ええ、買ってみたいとは思ってるんです<AMD
検証記事、ありがとうございます。お疲れ様です。
やはりZenの時と比べてかなりの差が出てますね。
個人的には、このZen2に対してintelがどうするかがちょっと楽しみだったりしますw
数年すればDDR5が標準になりそうでもありますし、これからどうなっていくのか‥
Ice Lakeのデスクトップが存在しないから
Comet Lake Sが出るまで丸1年間はintel売るものないですよ。
RYZEN 1000番代と2000番代が一気に過去のものになりましたね。
RYZEN7 1700使いの私は息をしてません。
ここまで差が付くと値段下がらないかもな
どうせ下げんでも売れそうだし
初代Athlon(K7)が出た時のことを思い出させる性能ですね。
IntelにもPen3の轍を踏むことなく頑張ってもらって競争による発展を進めてほしいところです。
いつも参考にさせて頂いております。
3900Xが優秀なCPUであることに変わりはないのですが、
定格で3200MHzに対応しているからといって、その価格差に触れずにしれっとベンチに採用して「同じ価格で」としてスコアを比較するのはフェアではないと思います。
また3200駆動は2枚刺しのみが公式サポートで、4枚刺しはメモリクロックが落ちるので、大容量メモリの確保は高コストもしくはCPUスペックの低下を招く(掲載ベンチと比較して)ということもintelCPUに対するデメリットとなります。
このような事情もあるので他の方も仰られているように、2666や2977MHzでの比較は十分に意義があると思います。ぜひ検証していただければ有り難いです。
しかし、intel300系チップセットが最大メモリ容量64Gに対してAMDは128Gなのに2枚刺し推奨というのは、良く言えば幅が広いですが悪く言えばちぐはぐな感じがしますね。64G以上のメモリを確保したい身としては、ままならない。
第2世代と比較してメモリクロックの影響が大幅に少なくなっている(はず)ですが、一応検証してみましょうか。今すぐは厳しいので、時間がとれ次第2666 ~ 3600の範囲で検証してみます。
128 GBは公式サポートしていないらしいですが、動作確認はされています。32GBメモリを4枚用意することが出来ればOKです(※実際にやってみる予定)。
もっともバランスが良く売れ筋になりそうな3700Xの検証もお願いします!
Eularとありますが、Eulerですよね。
コメントの量がすごいですね!
ご存知かとは思いますが、AMDは第三世代Ryzenのレビューズキットを貸し出す際に、インテルの9900Kと比較するときは、9900KのTDPを95Wに設定するように、とお達しが出ていたと思います。
それから『Windows 10 May 2019 Update』を適用が推進されております。
これらの情報元は4gamerで、URLは下記のとおりです。
https://www.4gamer.net/games/446/G044684/20190705008/
===以下、転載。===
特記事項の最後になるが,今回はAMDから,IntelのCoreプロセッサを比較対象にする場合,「明示的にTDP 95Wの設定を行うように」と念押しされた。詳しくはi9-9900Kの再検証記事を参照してほしいが,Coreプロセッサはデフォルトで,公式のTDPを超える設定になっている可能性があるのだ。
AMDは,Coreプロセッサを比較対象に用いる場合,
PL1=95,PL2=118,Tau(Turbo Time Parameter)=8
に設定せよと指示している。そのため,本稿で扱うi9-9900Kでは,この設定を用いたことを明記しておく。一方で,Coreプロセッサの設定に縛りをかける以上,今回は第3世代RyzenのPrecision Boost Overdriveを使ったテストは見合わせることにした。
今回の検証では、どちらも電力設定は「Auto」ですね。だからCore i9 9900KはTDP 95Wの制限なしに動いています。Windowsはテスト環境の紹介にも記載したとおり、最新の「1903」にアップデート済みです。
価格がすごい
499ドルでここまで出来るのが驚き
もう少し安くなってから買おうと思います
検証お疲れ様でした
ゲームベンチですが最高設定だけでなく、中設定や低設定のベンチも取ってほしかったですね
フレームレート稼ぐためにグラフィック設定下げるのは一般的なので、
そこでどれだけ差が出るかは重要なんですよ
あほだなぁー
短尺版のグラボしか使っていなかったのと
熱伝導及び冷却性能では信用できるので
個人的にはasrockでも問題なしですが
レビュワーやyoutuberのような方が広くお勧めする上では注意点もあると思います。
とても分かりやすいレビュー有難う御座います!!
他の方もコメントされていますが、おすすめのマザーボードや
メモリーについても教えて頂けたら嬉しいです。
コスパ良く定格クロックで動かすなら「ASUS Prime X570-P」「Gigabyte X570 Aorus Elite」がオススメ。ただし、X570の廉価マザーボードは、機能性や拡張性が削られているので、スペック表をよく見て自分のニーズを満たせているかを確認しましょう。
オーバークロックを求める場合は「ASRock X570 Taichi」「ASRock X570 Steel Legend」「ASUS ROG Strix X570-F Gaming」あたり。
更に機能性がほしいなら「ASRock X570 Phantom Gaming X」「Gigabyte X570 Aorus Master」ですね。
メモリはDDR4-3200~3600から選べば問題ないです。いくつかまとめておきます。
個人的なイチオシは「G.Skill F4-3200C14D-16GFX」ですね、やっぱり。安定して3200で動作しますし、タイミングを16くらいに緩めれば、3600での動作も狙えます。
Ryzenはメモリークロックの影響を非常に受けやすい性質があると他の記事で読んだのですが、zen2も以前と同じなのでしょうか?
今回しようしたクーラーとNZXT KRAKEN X62ってどっちの方が冷却性能が高いんですか?
空冷最高のクーラーを使って81度は少し怖い…
NZXT Kraken X62(フル回転)と、Noctua NH-U12A(80%回転)の冷却性能はだいたい同じです(Core i9 9900Kで検証時)。
少しでも温度を抑えるなら、もっと強力な冷却…たとえばCorsair h150i PRO(ファンをNoctua NF-A12x25に交換)や、NH-D15 SE-AM4を使ったほうが良いです。
そして、記事の途中で紹介したように、同じクロックのまま「コア電圧だけ落とす」ということもやってください。Auto設定だととんでもない電圧の盛り方をするので、自分で電圧を固定してあげればだいぶ落ち着きます。
ゲームベンチで一部結果が振るわないのも、結局ベンダーの開発環境がIntelCPUに統一されてて(特に追加費用出せない零細は)、AMDCPUが根本的に無視されてきたって背景もあるでしょうね。
でも最適化無しでここまでの性能叩き出されたらベンダー側も流石に対応変えざるをえないので、今後はゲーム開発側からの努力で今以上にフレームレート向上が見込めるかも。
そもそもシングルスレッドは微妙に勝ってる訳ですし、大きく劣後する時点で不自然ですからね。
このCPUすごいけど、よく考えると価格は魅力的だが9900Kと比べてコア数もスレッド数も1.5倍で高速メモリ使用なのにそこまでの性能差はないんだよな、インテルが10nm以下での製造がまだできないので優位に立っているだけで、インテルが10nm以下での製造を始めたらAMDは次も革命的な新製品を出さないとかつての暗黒時代に逆戻りする可能性がある。
しかし、時間的余裕は少しはあるが。
そうですね~、インテルの方が資金と人材で有利なのは間違いないですから、次のアーキ更新は期待してます。
もうじきCore i9 9900KSなる化け物CPUも出るらしいので
それともいずれ比較してほしいです
「KS」は、Core i9 9900Kの常時5GHz版です。基本的な設計は何も変わっていないので、比較する予定は無いです。5GHzまでOCすればAdobe系ソフトとゲーミングは勝てるかもしれませんが…全体的に苦しい状況は変わらないと思います。
3900Xと3700Xのレビュー記事は多いけど、遅れて出てきた3800Xのレビュー記事は何処もやってませんね…
X570マザーに設定投げっぱで全コア4.4GHz稼働してくれるいい子なんですが。
4790→3700へ考えているけど。「黒い砂漠」伸びないのが考えものです。
新ゲームエンジン待たないと献本的に変わらないかな、、運営からの作っていますアナウンスはあるみたいですが
シングルスレッドが改善したのに性能が出ないのは、根本的にゲーム側の設計に問題アリですね。新ゲームエンジン早く来てほしいな(※来てからベンチマーク総当たりしたい)。
水冷している方はOCで使用する方が多いと思うので
OCした9900Kと3900Xの性能差も知りたいです。
検証いつもありがとうございます。
Ryzen 9 3900Xの性能の良さに驚かされますが
水冷だとOCした上で運用される方も多いと思うので
9900Kと3900XのOC設定での比較も知りたい所ですね。
Core i9 9900Kを5.0 GHzにオーバークロックすると、Adobe系ソフトとゲーミングはR9 3900Xに勝てます。しかし、手間に見合った効果かどうかは疑問…です。Adobeソフトを日常的に使うなら、9900K(5.0 GHz)は悪くないですが、総合的な性能を見るとR9 3900Xのが良いですね。
いつも購入の特に電源など参考にさせていただいております。
今回のRyzenもソフト動作の相性なんかのシビアさはあるのですかね?
とくにアドビ系と相性がいままで悪い感じがしてたんで
今回のフォトショップでの評価は大変参考になりました。
いまはご祝儀価格と品なしで厳しいので 3950が出るあたりで購入を考えています。
参考になるレビューをありがとうございました。
今回の検証では、特に相性が悪いとか、エラーを吐きやすいとか。そういった類の問題はありませんでした。
ただし、これは「X570」に限った話で、B450やX470はまだBIOSが未熟で動作が不安定ですね。特にメモリとオーバークロックの設定はダメでした。
安定性を重視するなら「X570」にするか、B450やX470を使うつもりならBIOSが成熟するのを待ったほうが良いです。ちなみに、9月ごろにはBIOSが成熟すると言われています。
まず2重投稿してしまい申し訳ありませんでした。
アドビ系やCAD系を長時間使う作業が多いためどうしても
AMDの起きるときに起こるソフトのシビアさにエラー多発などで
いままでRyzenに手を出しずらかったんですよね
試しに出たばかりの2700XでくんだPCでシビアでしたんで
でも 今回のレビューでまた試してみたいと思いました
9月から10月までにX570マザーと 3900在庫と価格が落ち着けばいいなと思っています。
いつも購入の特に電源など参考にさせていただいております。
今回のRyzenもソフト動作の相性なんかのシビアさはあるのですかね?
とくにアドビ系と相性がいままで悪い感じがしてたんで
今回のフォトショップでの評価は大変参考になりました。
いまはご祝儀価格と品なしで厳しいので 3950が出るあたりで購入を考えています。
参考になるレビューをありがとうございました。
詳しい検証お疲れさまでした。
ivy おじさんな私ですがとうとうPCを買い替える時がきた、と震えております。
しかしもともとは3700Xを買う予定でしたが、ここまですごい性能を見ると3900Xも欲しくなりますね・・・できれば3700Xの検証もしていただけると嬉しいです
X570 TaichiをおすすめするならTwitterで仰っていたように、フロントパネルヘッダが一部のグラボと干渉する問題も明記しておいた方がいいと思います。
詳しい検証お疲れ様です
メモリについてなのですがG.Skill FlareX C14とG.Skill FlareX C16ですとパフォーマンスは変わるのでしょうか?
G.Skill SniperX C19とはG.Skill FlareX C16の方が価格的には近いですしその点が気になってます
メモリの「CAS Latency」については、まだまだ調べられていないこと、検証できていないことが多く、何とも言えないです。理論上はCLが小さいほど性能は良いはずなので、同じような値段ならC16を選べば良いと思います。特にG.Skillのメモリは今後、入手性が悪化する可能性もありますし…。
初めまして、検証お疲れ様です。
いつもやかもちさんの、ユーザー目線の記事を参考にさせていただいています。
Intelが長年停滞してしまっている間に努力を重ねたAMDがついに頂に手を掛けたという状況ですね。
一つ、(これは自分で考えるべき内容かもしれないのですが)やかもちさんにIntel Core i9-9900Kについてお聞きしたいことがあります。
コスパはもちろん、性能でもRyzenに有利を取れなくなった今、Intel Core i9-9900Kを選択するメリットはあるのでしょうか。「Intelのファンなら」「全くない」といったご意見でも十分です。
私は「ややIntel寄り」「パッケージが好き」という理由でi9-9900Kを選びましたが、知り合いにコスパ度外視でCPUを提案する際にどうしたらいいのか悩んでいます。
スルーしていただいても結構ですので、もし気が向かれましたらご教示のほどよろしくお願い致します。
最後に、Intelと製品名(Core i9とかOptane Memoryとか)が好きというしょうもない理由でIntelのファンなのですが、今回のRyzenの進化に触発されて、Intelが意地を見せてくれたらいいなぁと思っています。
Core i9 9900Kを選択するメリットはいくつかあります。
コストパフォーマンスは悪いですが、安心感と扱いやすさにおいては強みがありますね。
< Intelが意地を見せてくれたらいいなぁと思っています。
第10世代はIPCが大幅に伸びるらしいので、ぼくも楽しみです。
お忙しい中お答えいただいたこと、本当に感謝しています。
(正直な所、回答いただけると思っていなかったので……)
自分で選べることが自作する上での大きなメリットだと感じていますし、
性能・コスパの良いもの、好きなものを選べば良いと思うのですが
まだまだ無知な素人目にも第3世代Ryzen CPUの性能は驚異的で、
選択を間違っていたのかと不安に駆られてご相談させていただいた次第です。
しかし、高コスパ・高マルチスレッド性能のCPUというだけではなかったのだと
Ryzenを見直す(と言うと偉そうですが)良いきっかけにもなりました。
記念すべき(?)第10世代が一体どんなCPUに仕上がるのか……。
個人的には良い意味でIntel自身を打ち壊し、技術の進歩を感じられる製品、
そして、やかもちさんにSランク評価をもらえるCPUを期待しております。
毎回とても参考にしております。
今後3800Xと3700Xの検証レビューを行う予定はありますか?
いつだったかのAMDの関係者が懇談会のような動画をアップロードしたとき、開発者の一人がzen5の開発云々と漏らしちゃってましたけど、Zen3でこれであと2回変身したらどうなるんだろう・・・。
今回のRyzen3000番台はZen3ではなくZen2ですよ。
ややこしいですが「Zen2アーキテクチャベースの第3世代Ryzen」なのです。
そして次世代は「Zen2+アーキテクチャベースの第4世代Ryzen」、次々世代は「Zen3アーキテクチャベースの第5世代Ryzen」になると思われます(多分)。
丁寧なレビュー参考になります、ありがたいです!
3900xの導入に心が動かされました。
そこで気になったのが、B450マザーで3900xがどの程度動くのか?
X570マザーの値段に二の足を踏むユーザーには非常に知りたい内容だと思いますので、いつかブログの題材にして頂けたら嬉しいです!
VRMフェーズ回路の設計に問題なければ、B450マザーボードでも性能はほとんど変わらないですよ。ただし、B450 / X470マザーボードはBIOSの完成度がイマイチで、メモリクロックが定格ですら回らないのが問題ですね。9月くらい出る新しいBIOSで解消されると言われていますので、様子見した方が良いかもしれません。
Threadripper 1950X持ちの私、膝から崩れ落ちる…
消費電力の計測がソフト読みのせいで実測環境とかなり異なってますね。
ワットチェッカーを使わないのはどうしてですか?
「+12Vレールの消費電力」というデータなら、ワットチェッカー機能付きの電源ユニットで計測しているので、掲載することは可能です。ただし、+12レールにはCPUだけでなく、マザーボードやグラフィックボードの消費電力も含まれるため、かなり相対的な比較になってしまうのが気になってるんですよね。
もちろん、ぼくとしてもCPU用コネクタから直接、電流値(A)を拾う方法を知っていれば実測してみたいのですが、周りに電気関係に詳しい人がいないんですよね…。
業務での経験からデジタルオシロ+カレントプローブでATX12V/EPS12Vの線を掴めば測定できると思いますが
TektronixやKeysightなどまとなメーカーの物だと最低でも合計15万円以上、そこそこのゲーミングPC買えちゃうお値段ですし
中華デジタルオシロ+秋月の60Aカレントプローブ合計3~4万円ならまだ現実的ですが測定値の精度・信頼度的にはソフト読みと大差ないと思われます…
オシロやプローブの使い方から覚えなきゃならないですし
セッティング・測定にかかる手間とコストを考えるととても割に合うとは思えません
計測器購入費用分のお金でパーツレビューしてもらう方がみんな嬉しいんじゃないかな…
Gigazineさんや4Gamerさんの記事も参照してみましたが、各ゲームタイトルではRyzenが劣るとの記述がありました。
掲載されていたグラフを見るとShadow of the tomb raiderではfpsが10以上の差をつけられており、その他のゲームタイトルでも若干の差をつけられていました。
しかしながらcinebenchや7zipなどで叩き出したベンチマークには驚嘆に値するものがあります。
自分は基本的に、トゥームレイダーや黒い砂漠などのゲームはほとんどプレイせず、R6SやCSGOがメインなので問題ないといえば問題ないのですが汗
購入するのは来年の4月頃なので、結果としてIntelの第10世代を待った方が良いのか、Ryzen 9 3900xを購入するべきなのかどちらが良いのでしょうか。
アドバイスを頂けると幸いです。
Intelの第10世代はモバイル向けが発表されましたが、デスクトップ向けはまだ公式リリースが出てこないですね。事情を知ってる人曰く、第10世代はかなり期待ができる出来栄えだそうですが、実際に出てくるまでは何とも言えないです。
数年使うつもりで大予算を投じるなら、10世代を待ってもいいと思います。コスパ重視でなるべく早く組むなら、Zen2で組んでしまって良いかと。
迅速かつ丁寧な返信ありがとうございます。
今のi7-7700HQも2年近く使っているので、ロングランでの運用となると思います。
ですので、Intelの第10世代を待とうかと思います。
お忙しい中ありがとうございました。
はじめまして。こちらの構成を真似てRyzen 5 3600とASRock B450 Steel Legend搭載のパソコンを購入しました。大変参考になり助かりました。
クロック周波数の固定とコア電圧の調整を真似てみたいのですが、BIOSの画面を開いても不安で取り掛かれずにいます。
下記の方法で合っているか、ご教授お願いできますでしょうか。
oc tweakerのタブを押し、コア電圧はCPU Vcore VoltageをAutoからFixed Modeへ変更し数値を1.22500と入力、で合っていますでしょうか?
クロック周波数の方は全く自信がありません。CPU Frequency and Voltage(VID)ChangeをManualにし、Frequencyを3600になっている所を4000に変更で合っていますでしょうか?
ご多忙のところ恐れ入りますが、どうかご返答をよろしくお願いいたします。
その内容で大丈夫です。
「安定動作しているかどうか?」の判断は、Cinebench R20を3~5回連続や、動画エンコードを10分くらい続けるなど。CPU使用率が100%になるソフトを使い負荷を掛けて、ブルースクリーンがでなければ、とりあえず大丈夫と判断してOKです。
ちもろぐさんいつもありがとうごさいます
私思うのですがインテルのメモリクロックも合わさないのは何故でしょうか?
条件を同じにするのであれば
メモリクロックも同じにしなければならないと思うのですが
是非揃えて検証して頂きたいです
既出ですがメモコンの定格に合わせたと仰ってますね。
メモコンの定格なんて意識してるレビュワーをあまり見かけない(行ける所まで、あるいはメモリ側の定格に合わせるという人が多い)ので、
自分も多少違和感ありましたが、どこまでを定格として謳えるかもCPUの性能指標のひとつなのかなとも思いました。
これはとんでもないモンスターCPUですね。超高性能でオールラウンダー。
現在i7-9700Kの私、数年は戦えると思っていましたがどうやら数年たたずに時代遅れになってしまったみたいです(´-ω-`)
4Kの場合、CPUの差はゲームのfpsにどのくらい影響してくるのでしょうか?
今 2700XのRTX2080tiを使っていて、CPUを変更するか悩んでいます。
基本的に、解像度が低いほどボトルネックは出やすくなります。だから4Kのような高解像度では、フルHDと違ってボトルネックはあまり起こりません。
autoで使う場合どのくらいのクーラーを使えばいいですか?
騒音を気にしないなら、付属クーラーでも構いません。静音性を重視するなら、少なくとも「風魔弐」「忍者五」あたりは検討したいところです。予算に余裕があるなら「NH-D15」「Corsair H150i Pro RGB」あたりを。
ryzen3900xを定格で冷やすには何のクーラー買えば良いですか?
6コア4.6GHz固定、残り6コア3.8GHz固定
みたいな使い方って出来るんですかね?
AMD公式ユーティリティの「Ryzen Master」から出来たような気が…後で確かめておきます。
[…] 単に解説していきます。あくまでも初心者向けの簡単な説明ですので、詳しいレビューはちもろぐなどをご覧ください。YouTubeにも関連動画をアップしておりますので、ぜひご覧ください […]
ここに書いて聞いてもいいのか解らないので失礼でしたらごめんなさい。
ASUS ROG STRIX X570-E GAMINGにRYZEN9 3900XにしてCPUクーラーをNH-D15にしました。ケースはO11Dynamic XL ROG Certifiedです。
組んでみたところメモリーが干渉してしまい。メモリ側のファンがケースから飛び出てしまいました。逆側につけてもI/Oパネル?が干渉してしまいファンケースから出てしまいます。
そこで質問なのですが、NH-D15のファンを1つにし、真ん中に取り付けても冷却性能は十分出るでしょうか?
それとも簡易水冷に買い替えた方が良いのでしょうか?
ご指南お願いいたします。
真ん中だけでも性能はかなり出ますよ。NH-D15のシングルファン版の「NH-D15S」と同等の性能になるはずです。
お早い返答ありがとうございます!
シングルファンで試してみたいと思います。
今回のPCはちもログさんを見て検討して作成しており、大変助かっています。
今後の活動も応援してます!
初めてコメントさせていただきます。
3900Xの配信性能に関して、
家庭用ゲームをキャプチャーボードで取り込んで配信と録画を同時に行う場合は
記事内での検証時よりも余裕を持ってこなせるであろうという理解でよろしいでしょうか?
配信と編集用のPCを組みたいと考えており、CPUとグラボをミドルレンジで揃えるよりも
CPU単独で配信と録画をこなせるのであれば良いCPUを購入して長く使っていき、追々性能の高いグラボに交換した方がいいのかなと思っていました。
> 家庭用ゲームをキャプチャーボードで取り込んで配信と録画を同時に行う場合は
> 記事内での検証時よりも余裕を持ってこなせるであろうという理解でよろしいでしょうか?
キャプチャーボード(ハードウェア処理)を使うと、CPU側の負担は大幅にカットできますから、その理解で大丈夫です。
> 配信と編集用のPCを組みたいと考えており、
動画編集のことを考えると、CPUは性能良い方が将来的にも安心ですね。ちなみに、CPU性能の目安としては、
・フルHD編集:8コア16スレッドあれば十分
・4K以上の編集:12コア以上あると安心
という感じです。
グラフィックボードは、動画編集の場合だとVRAM容量がかなり重要なので、ミドルレンジでは「RTX 2060 Super 8GB」がコスパ良いですね。
丁寧な返信ありがとうございます、自作にチャレンジする際に是非参考にさせていただこうと思います。