「ガレリアZZ」を実機レビュー:3桁fpsや4Kゲーミングは可能か?

新年早々、ドスパラさんからガレリア最上位「ZZ」(FZ)を借りたので実機レビューします。さて…ガレリアZZにはGTX 1080 Tiが搭載され、CPUには最強のゲーミングCPU「i7 8700K」が入っている。

このマシンで気になるのは当然「3桁fpsが出るか」「4Kゲーミングは可能か」の2点だろう。普段より検証タイトルを増やし、4K画質の動作検証も行い、いつもより更に詳しい実機レビューをやってみます。

「ガレリアZZ」(FZ)の概要

GALLERIA ZZ(FZ)
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7 8700K
3.70 Ghz ~ 4.70 Ghz
6コア / 12スレッド
メモリ16GB(8GB*2)
グラフィックGeForce GTX 1080 Ti 11GB
マザーボードIntel Z370搭載 ATXマザーボード
SSD500GB
HDD3TB
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
USB 3.0(前面)x2
USB 3.1(背面)x5 (Gen1 / Type-A)
USB 3.1(背面)x1 (Gen1 / Type-C)
出力DVI-D x1
HDMI x1
DisplayPort x3
電源ユニットEnhance製 800W 静音電源(80+ GOLD)
キーボード付属 – GALLERIA Gaming Keyboard(USB接続)
マウス付属 – レーザーマウス(USB接続)
サイズ207(幅)x520.7(奥行き)x450.2(高さ)mm
重量約13.9kg
保証1年間 持ち込み修理保証

カスタマイズは一切施さず、そのままの状態のガレリアZZ(FZ)をドスパラさんから借りました。従来のガレリアZZと大きく変わった構成は以下の通り。

  • i7 7700K → i7 8700K
  • Z270 → Z370

古いZZと差別化するために「FZ」と呼ばれることもあったようですが、今は一貫して「ZZ」です。今後ZZを選ぶ際は、ちゃんとCPUが「i7 8700K」になっているかどうかは注意ですね。

なお、構成はキャンペーンの状況やパーツの価格変動によってコロコロと変わっているので、最新のカタログスペック(仕様・構成)をチェックする際は公式サイトを参考に。

…さて、カタログスペックの解説はこれぐらいで終わり、ガレリアZZ(FZ)の動作検証に入っていく。調べた項目は以下の目次の通り。ゲーマー的に特に重視するべきなのは…

  1. ゲーミングモニターは無駄なく活用可能か」
  2. 「4Kゲーミングも可能なのか」

以上の2点。

「ガレリアZZ」のゲーミング性能を検証

最新のガレリアZZ(FZ)には、シングルボードで最強に位置する「GTX 1080 Ti」と、ゲーミングCPUとして最強の地位に君臨した「Core i7 8700K」が搭載済み。

ほとんどの人にとっては「FHD(1920×1080)画質で平均60fpsが出れば十分」なので、ガレリアZZは必要にならない。その一方で「ゲーミングモニターで超ヌルヌル映像を出したい。」とか、「超大画面の4Kで遊びたい。」といったユーザーもいる。

さて…ガレリアのレビュー記事でありがちなのが、有名なベンチマークスコアを載せただけというモノ。しかし、一番重要なのはフレームレートが出るかどうかです。

やかもち
GTA Vを4Kで遊びたいんだけど、ZZなら何fps出るの?

なので…

  1. 一応、定番ベンチマークをいくつか
  2. 割りと有名なゲームを実際に動かして、そのフレームレートを記録

ゲーミング性能の検証ではこの2つの方法を使っていく。

3DMark & VRMark

グラフィックボードの定番ベンチマークとなった「3DMark」を使って、グラボの基本性能をチェック。今回は姉妹ソフト「VRMark」でVRゲーミングの性能もチェックしておいた。

FireStrike

DirectX11で動作する基本的なベンチマーク「Fire Strike」では21282点を記録。

Core i7 8700K + GTX 1080 Tiの組み合わせは、今のところ上位3%に食い込む超ハイエンドな性能ということになる。ここから先はSLIマシン※が勢ぞろいなんでしょう。

 グラボそれ自体の性能は「Graphics Score」を見ればわかる。今回は「27869点」で、前々回のXGでは「21813点」だった。GTX 1080 TiはGTX 1080より27.7%は性能が高い。

※ SLI = グラボを2枚以上使うこと。

TimeSpy

TimeSpyはDX12で動作する高負荷なベンチマーク。前回の「ZV」では上位38%に入りましたが、「ZZ」(FZ)は上位11%とさすがに強いですね。fpsも50~60は出ていたので相当えげつない性能だ。

Orange Room

VRMarkで一番軽い「Orange Room」では上位5%に。大抵のVRゲーミングは問題ないといえるでしょう。

Blue Room

VRMarkで最も負荷が重たい「Blue Room」では上位23%に入り込んだ。

FINAL FANTASY XIV : 紅蓮のリベレーター

スクエニが配布しているFF14の公式ベンチマークソフト。使ったのは最新版の「紅蓮のリベレーター」です。時間内に何フレーム描写できるかで、パソコンのグラフィック性能を計測する。

結果は18230点で圧倒的に快適。

同じく最高品質を4Kで実行したところ、こちらも問題なく「非常に快適」という結果が出ました。FFXIVを4Kでプレイするのは特に問題ないですね。

BIO HAZARD 6

Steamでカプコンが無料配布しているバイオハザード6のベンチマーク。結果は28369点。ガレリアZVより5000点ほど高いスコアが出た。

PHANTASY STAR ONLINE 2

SEGAが配布している「PSO2」の公式ベンチマーク。「最高設定6」で実行し、スコアは48051点。なぜかZVより3000点ほど低い点になっているのは謎。

モンスターハンターフロンティア

「MHF」の公式ベンチマーク。62940点。常時3桁fpsでした。

Unigine Heaven

日本ではあまり知られていない、グラボ向けのベンチマークソフト。非常に細かく、作り込まれた世界観が特徴です。そのため、FF14やPSO2の公式ベンチマークなどと比較すると「やや重め」なのもメリットだ。

  • プリセット:カスタム
  • API:DirectX11
  • 品質:ウルトラ
  • テセレーション:エクストリーム
  • アンチエイリアス:8倍
  • 解像度:フルスクリーン & フルHD

「最高設定」で実行させた。

結果はこの通り、平均137.3fpsでした。ガレリアZVでは100.4fps、ガレリアXGは106.4fpsだったので、XGより約30%も高いフレームレートが出ていることになります。

SteamVR

Steamで無料配布されている「VRゲーミングが出来るか」を検証するベンチマーク。結果は余裕の「レディ」だった。平均忠実度は10を突破し11をマーク。テストされたフレーム数も2万枚に迫るなど、圧倒的な性能である。

…さて、ベンチマーク編はここで終わり、ある意味「本題」のフレームレート編へ。

CS:GO

Steamにおけるアクティブユーザー数が依然として50万人を超えることもある、人気MOTPS「CS:GO」にて検証。画質は可能な限り「最高設定」にしています。

平均フレームレートは230.5fpsを記録。200~270fpsの範囲をうろうろしており、たまに200fpsを割り込む程度。圧倒的に快適ですね。これだけ出れば240Hz駆動のゲーミングモニターも問題なく使える。

Rainbow Six Siege

MOTPSではSteamにて3番目くらいに人気のある「R6S」も当然検証した。グラフィック設定は総合品質から「最高」にし、テロハント(ソロ)を1ゲーム実行してフレームレートを計測。

R6Sはもともと最適化がよくできた、軽量なゲームなので結果は当然ヌルヌルです。まったく煩わしいところはない。

平均フレームレートは驚異の231.34fps。144fpsすら割れないため、144Hz駆動のゲーミングモニターをフルに活用できる。平均fpsが240近いため、240Hz駆動のハイエンドゲーミングモニターすら選択肢になるだろう。

PUBG(PlayerUnknown’s BattleGrounds)

アクティブユーザー数が200万人を超えた、Steamで最強の人気を誇る「PUBG」。絶対に検証しておかないとダメなゲームですね、これは…。

設定は3通りのプリセットで実行。

  1. 「ウルトラ」
  2. 「中間」
  3. 「非常に低い」

PUBGは人によって、画質を追求するか、画質を落としてでもフレームレートを追求するのか。2派に分かれるので画質を分けてフレームレートを測っておく必要がある。

まとめてグラフ化。「非常に低い」「中間」だと頻繁に上限の144fpsに到達しており、余裕の様子。「ウルトラ」にしてもフレームレートが出づらくなる印象はなく、問題なくウルトラ画質でプレイできた。CPUが6コアなので安定性も抜群です。

平均フレームレートは画質別に以下の通り。

  • ウルトラ設定:109.46fps
  • 中間設定:114.54fps
  • 最低設定:123.57fps

さすがにガレリア最上位…といったところ。どの画質でも平均100fpsを超えているため、ゲーミングモニターも問題なく活用できる。

黒い砂漠

2017年、MMORPGというジャンルでもっとも国際的な高い評価と成功を遂げた「黒い砂漠」。日本でもかなり人気のあるタイトルなので検証してきた。

中間設定最高設定最高仕様β

3種類の画質設定で検証した。もちろんゲーム側の省電力モードはOFFにしています。

計測方法はカルフェオン(商人通りの負荷が重い)とハイデル(倉庫前の負荷が大きい)を、馬で全力疾走してフレームレートを計測しました。

  • 最高仕様β:117.63fps
  • 最高設定:144.28fps
  • 中間設定:162.03fps

黒い砂漠はそれなりに重量級のタイトルですが、さすがにGTX 1080 Tiの手に掛かれば余裕といったところ。激重の「最高仕様β」を使っても平均値で3桁越えなのはスゴイ。

他プレイヤーやNPCなど人口の多さや、地域によって違うオブジェクト数や読み込まれるテクスチャ量によってフレームレートは大きく変動しているが…。i7 8700Kのおかげで落ち込みが抑えられているのも強みだ。

黒い砂漠には大人数コンテンツも多い。人が多く集まる場所でもフレームレートが出てほしいと考えているなら、i7 8700Kを搭載したマシンはとてもおすすめ。4コアより確実に安定性に富むからね。

フルHDより80%ほど面積が大きいWQHD画質ではこんな感じ。ふむ…、全く問題ないと思います。落ち込む場所でもかなり下落は抑えられているかと。WQHD程度なら余裕だ。

平均フレームレートは126.85fpsです。

前回のガレリアZVではガタガタで、戦闘や冒険はかなり困難でしたがZZではこの通り。かなりの安定性を得られています。

平均値は70fpsなので、とりあえず60fpsは問題なくクリア。落ち込む場面では40~50だが、実用上はそこまで大きな問題はない。ガレリアZZなら黒い砂漠の4Kゲーミングは十分に可能だ。

Deus Ex : Mankind Divided

かなりの重量級タイトルで知られる「Deus Ex : Mankind Divided」(DXMD)。

そんなDXMDもガレリアZZなら問題なく平均60fps以上を出せている。平均フレームレートは106.15fpsで、最低値も60fpsを割らないなど…圧倒的。

4Kにすると一気にきつくなる。最高設定だと60fpsがほとんど出ず、平均フレームレートは42.28fpsと不調。やはりシングルボードでこのゲームを動かすのはそれなりに難しいようだ。

Metal Gear Solid V

「史上最高の未完成品」などと評されている問題作、MGSV:TPPも試してみた(ゲームプレイの楽しさは普通に神ゲーです)。

フルHD画質は常に60fpsでした(MGSVの上限フレームレートは60なのでそれ以上は出ない)。

4K画質にしても、問題なく60fpsに張り付いた状態。

Watch Dogs 2

ハッカー(というよりクラッカー)の主人公が、オープンワールドの都市を舞台に巨大権力に立ち向かっていくTPSゲーム。

フルHDだと平均109.19fpsなので余裕。

4Kにするとやっぱり60fpsには届かない。平均値は45.29fpsでした。

Witcher 3 : Wild Hunt

それなりに重たいが、気づけばもう2015年のゲームだから2年前のタイトルになる。NVIDIA HairWorksを有効にして「最高設定」でフレームレートを計測してみた。

HairWorksを有効化するとフレームレートは出づらくなるものの、GTX 1080 Tiはそんなことも気にせず重たいWitcher 3を3桁fpsで動かして見せた。平均フレームレートは105.66fps…余裕です。

一方、4K画質では苦しくなって平均44.94fpsにとどまった。4KでWitcher 3をするなら、NVIDIA HairWorksを無効にするのが無難ですね。

Fallout 4

未だに根強い人気があるベストセラータイトル。2015年発売のタイトルです。設定を一括で「ウルトラ」にしてフレームレートを計測してきました。

平均フレームレートは151.23fpsほど。場所によって違いはあれど、常時60fps以上を出せているので普通に遊ぶ分には十分すぎる環境でした。

4Kにしても問題のない動作だった。平均フレームレートは81.19fpsで、60fpsを割り込むこともほとんど無かった。Fallout 4を4Kで遊ぶならガレリアZZでいける。

Nier : Automata

グラフィック品質の割には非常に重たいと有名な、PC版「Nier : Automata」も試してきた。グラフィック設定は当然、可能な範囲で「最高」にしている。

フルHDは常時60fps

4Kにすると一気にキツイ。平均フレームレートは38.29fpsとかなり低い数値になってしまった。

Rise of Tomb Raider

2016年に発売された、リブート版トゥームレイダーの最新作。DirectX12を有効化し、グラフィック設定は「規定:最高」にして計測しました。

平均フレームレートは141.22fpsと圧倒的な快適さ。ゲーミングモニターも全く問題なく使える。

4K画質では平均51.21fpsと、やや重め。60fpsを狙うなら設定の調整が必須。

Grand Theft Auto V

Steamにて1日5万人のアクティブユーザー数がいる、超広大なオープンワールドを舞台にした犯罪をこなすゲーム…。グラフィック設定はほぼ全てを「超高」(ウルトラ)にしている。

平均フレームレートは123.15fpsで、ほぼほぼ100fps越えを維持。

4Kでは平均81.46fpsだった。問題ない動作ですね。

DOOM 2016

ホラーFPS「DOOM」シリーズの最新作ですが、ホラー要素はほぼ消えて爽快ガンシューティングみたいな仕上がりのFPS。最高設定にすると、かなり美麗なグラフィックです。その割には意外と軽く動く3Dゲームだ。

120~200fps(上限)の幅で動作。平均フレームレートは156.84fpsでした。

4Kにすると平均89.30fpsに…、DOOMは非常に最適化が進んでいるゲームなので余裕です。

マインクラフト

最後は平和な雰囲気が漂うマインクラフトで締めます。使用したバージョンは1.12.1で、Optifineを導入済み。描写距離を最大の32チャンクにしてフレームレートを計測する。

マインクラフトのフレームレートは、なかなか性能通りの数値を出しづらいゲームだな。ひとまずOptifine(描画距離32)では平均218.18fpsと出せているので問題なし。

次はバニラと比較して一気に負荷が増えるシェーダー「KUDA」を導入して計測を行う。

高精細なシェーダーを導入すると、やはりフレームレートは大幅に落ち込んでしまう。描画距離32のままでは60fpsすら出ず、30fps前後で推移。しかし描画距離を半分の16にすれば一気に改善し、60fps以上で動作可能になります。

CPU性能とベンチマーク

ゲーミングPCは「大は小を兼ねる」の代表例。だから、「ゲーミングマシンを使うけれどゲーム以外の用途を想定しているよ」という人向けに、CPU性能もまとめておきました。

Cinebench R15

Cinebench R15はCPUにレンダリングを行わせて、性能をスコア化する分かりやすいベンチマーク。ガレリアZZ(FZ)の結果は

  • マルチスレッド性能:1413点
  • シングルスレッド性能:205点

さすが、6コア搭載のCore i7ですね。Ryzen 7 1700とほぼ互角のマルチスレッド性能に、50%は高速なシングルスレッド性能。エンコード、ゲーミングなど幅広い分野で高速処理が可能だと思います。

(参考:【レビュー】「Core i7 8700K」は、史上最強のゲーミングCPUだ。

CPU-Z

CPU-Zのベンチマークも似たようなテストです。

  • シングルスレッド性能:535.1点
  • マルチスレッド性能:3773.3点

Core i7 7700Kとは次元の違う性能を見せつけた。

i7 7700Kのスコア

  • シングルスレッド性能:492.0点
  • マルチスレッド性能:2648.0点

「ガレリアZV」にて。

Geekbench

「Geekbench」は海外でよく使われるCPUの定番ベンチマーク。

  • マルチスレッド性能:20500点前後
  • シングルスレッド性能:5000点越え

何も言うことはない。ZVで計測したときは19700点くらいだったのが、グラボがGTX 1080 Tiになったことで20000点を軽々と越えていきました。

PCMark 8

「PCMark 8」はパソコンとしての総合的な性能をスコアに出来るベンチマーク。ゲームだけでなく、普通の作業もちゃんとこなせるかどうかを検証可能です。

Home

「Home」モードでは、文章作成・軽いゲーム・ビデオチャット・写真編集などを行った場合のパフォーマンスをスコア化してくれる。結果は5446点で、上位わずか2%に食い込む。

Creative

「Creative」モードは、複数のWeb閲覧・4K画質の映像編集・グループ会話などを行った場合のパフォーマンスをスコア化する。結果は9116点で、上位1%に入りました。Creativeで上位1%は、今までの実機レビューでは初。

Work

「Work」モードは主に文書作成と表計算のパフォーマンスをスコア化する。結果は5565点で、上位3%とトップクラスの性能。

というわけで、ガレリアZZは3種類のテストで上位3%以上に食い込んだ。パソコンとしてはほぼ頂点に近いところまで来ているので、ほとんどの人にとって不満のない処理性能を提供してくれる。

x264 HandBrake

「HandBrake」という無料のエンコードソフトを使って検証しました。

  • 元ファイル:BD 1080p / HEVC / 1.03GB
  • エンコード後:480p / x264 / 0.06GB

エンコード終了までにかかった時間はわずか99秒。処理スピードを確認すると約87fpsと出ている。うーん…ガレリアZV編では約70fpsしか出なかったのに、ZZではさらに伸びて約87fpsに。

x265 HWBOT

「HWBOT x265 Benchmark」というソフトを使って、x265エンコードの速度も検証しておいた。結果は44.70fpsと衝撃的なスピードを記録した。

参考までに過去の記録を。i7 7700K(ガレリアXF)だと34.77fps、Ryzen 7(ガレリアAT)では33.40fpsだった。ZZはこれらを30%超えるスピードを実現したということ。

7-Zip Benchmark

有名な無料解凍ソフト「7-Zip」に付属しているベンチマークで、圧縮と解凍のスピードを調べた。圧縮は33000MIPS程度で、展開は37000MIPSと大幅に改善。メモリが16GBなので圧縮スピードが速めに出ています。

WinRARで3GBほどのファイルを展開させると、14秒ほどで終わりました。メモリーが16GBあるので、やっと20秒前後から離れられました。といっても数秒の違いですが…。

Mozilla Kraken 1.1

Krakenはブラウザ上で動くベンチマークソフト。ウェブで多用されている「Javascript」の動作スピードを計測する。結果は837.4msをマークして1秒(1000ms)を大幅に割りこんだ。非常に高速だと言えます。

Adobe Illustrator

「大は小を兼ねる」ということで、ハイエンドなゲーミングマシンはクリエイター向けの性能も優秀だったりします。例えば、8KサイズのPNG画像に「カットアウト」という複雑な処理を施しても、10秒かからない。

同じことをRyzen 5などにやらせると15~20秒掛かったり、イラレが落ちたりするのでこの点はシングル性能が強いCore i7 8700Kならではの強みかと。イラレが落ちるのはソフト側の落ち度も大きいとは思いますけど…。

約12500枚のタイル画像の読み込みも極めて高速で、安定しています。「やばい、イラレ落ちそう。」といった不安を全く感じさせない動作だったので、Adobe系ソフトにはまだまだインテルCPUが良いですね。

MetaTrader4

FXやシストレをたしなんでる人なら誰もが知っているロシア製の取引ソフト「MetaTrader4」。このソフトのバックテストは9割(というかほぼ全部)シングルスレッド性能が重視されているため、i7 8700Kのようにシングルが強いCPUだとものすごく速い。

i5 3450では88秒、Ryzen 5 1600(3.9Ghz)では71秒、ガレリアZZでは59秒まで短縮できた。

ストレージ​

ガレリアZZには標準で2つのストレージが搭載済み。DiskInfoでチェックするとSSDはいつも通りのCrucial製MX300で、HDDもドスパラでは定番の東芝製。特別目立った点はなく、安定性重視な内容。

SSD情報
ベンチマーク

Crystal Disk Info / Markによる、詳細とベンチマーク結果です。SSDは読み込みが530.0MB/sで、書き込みは507.9MB/sなのでSSDとして十分なスピード。HDDも読み書き両方200MB/s越えなので十分かと。

それにしても、やっぱりSSDが標準で500GBは美味しい。これだけあればSteamのゲームが10本は落とせるので、かなり持つ方だ。250GBだと途端に足りないんだけどね…500GBならひとまず安心。

外観と中身のプレビュー

ここまでガレリアZZの性能面を詳しく見てきました。あとは外観とケース内の中身を実際にチェックしておく。

開封 & 付属品

でかい段ボールに入って送られてきた。

レンタル品なので段ボールが痛んでますが、新品ではそんなことはないので大丈夫。

付属品はこの通り。

  1. GALLERIA専用 ゲーミングマウス
  2. DVI-D → HDMI変換ケーブル
  3. 余ってる補助電源ケーブル
  4. 説明書 & ユーティリティ
  5. 電源ケーブル

いつもより少しだけ付属品が多い印象。ディスプレイの変換ケーブルなんてあまり付属してこないが、今回のグラボは端子が少なめだから念のため入れておいたんだと思う。安物や古いディスプレイだとHDMIすらついていないことが多いからね。

ガレリアに付属するゲーミングキーボードはスコッスコッとした叩きやすい打鍵感が特徴的で、疲れづらく叩きやすい。キーボード本体はやや重いですが、持ち運ぶモノでもないからそこまで問題じゃない。

足が付いているのでこのように角度をつけることも可能。付属品としては十分すぎる品質だ(ELECOMの3000~4000円クラスに相当するかと)。ちなみにこのキーボードは市販されていません。

最近のガレリアに多い、流線型デザインの専用ゲーミングマウス(キーボードと同様、非売品です)。5ボタン搭載、DPIボタンつきなので付属品としては十分な機能ですね。

しかし、SteelSeries RIVALに慣れているとやっぱりぎこちない動きが気になります。FPSやTPSをプレイする予定のプレイヤーにとってはイマイチかな。付属品としては十分なモノだとは思います。

外観 & 中身

特に先鋭的でもないし、飾った様子も無い、無骨なデザイン。ケースはずっしりと重たく剛性重視な仕様になっています。120mmファンを2つ取付可能。

前面はガレリアって感じの武骨な表情が特徴。左側にはCPUとマザーボードの排熱を促すための10cm四辺ほどのスリットが空いています。ちなみにこのスリット、稼働中に手を当ててみるとほんのわずかですが排気されている。

フロントパネルには必要な端子が用意されている。

  1. USB 3. 0 x2
  2. SDカードリーダー
  3. イヤホン入出力
  4. 再起動 & 起動

ひとまず前面にUSB 3.0端子が2個あれば不十分はしないかと。ポータブルHDDや、たまにスマホやカメラを差し込んで中のデータを取るくらいだからね。キーボードなど周辺機器は背面パネルを使えばいいし。

背面はこんな感じ。リアパネル、120mm背面ファン、ディスプレイ用コネクタなどが装備されている。

そして新型ガレリアZZでは、マザーボードが従来の「H270 Plus」から「Z370 Pro 4」へ更新された。そのためリアパネルの内容も若干良い方向に変化しています。

  1. アンテナコネクタ
  2. USB3.1 Gen1 Type-A 2個
  3. PS/2
  4. DVI-D
  5. D-Sub
  6. HDMI
  7. USB3.1 Gen1 Type-C
  8. USB3.1 Gen1 Type-A
  9. USB3.1 Gen1 Type-A 2個
  10. Intel Gigabit LANポート
  11. イヤホン入出力

USBはすべてUSB 3.1 Gen1(5Gbpsで転送可能)へ進化している。合計6個あるので十分足りるだろう。

ちなみにアンテナコネクタには無線LANのアンテナを取り付けることで、無線でのインターネットも可能になる穴です。

ディスプレイ用の端子は全部で4個。

  1. Display Port
  2. Display Port
  3. HDMI
  4. Display Port

4K前提のグラフィックボードなので、DP端子を3つ備え、おまけ程度にHDMIが1つだけ付いているやや不親切な仕様。まぁ…ハイエンドになればなるほど、このあたりは不親切になりがちかな。

HDMIに関しては変換ケーブルが付属するので問題ないが、DP端子に対応したモニターを持っていない場合は別途、DPに変換できるケーブルを用意したほうが無難(特にマルチディスプレイにする人)。

上面には120mmファンを取付可能な穴が2つ(片方はすでに120mm排気ファンが取り付け済み)。ケース内部の暖まった空気を効率よく排熱可能だ。しかし、PCを起動していない間はホコリが入りやすいというデメリットにもなっている。

こんな感じでホコリは常に降ってきている。実際のところはホコリが原因がパソコンが壊れる確率は極めて低いので、そこまで気にする必要はなかったり。熱気を逃がす上でも、上面ファンは合理的ですから。

定期的に掃除するタイプだ、という人は防塵フィルターを貼っておけば掃除までの周期が伸びるのでオススメ。

可動部分(ファンなど)に接触しないように、配線は結束バンドで固定したり、ケーブル同士を上手い具合に絡めたりして問題なく出来てます。

CPUクーラーはDeepCool製の高さ140mmほどの「大型空冷ファン」が取り付けられている(ドスパラの 静音パックまんぞくコースと呼ばれるモノ)。

Core i7 8700Kは最大4.7Ghzで動作するため、インテルからリテールクーラーは提供されていない。だからメーカー側が、ちゃんと冷やせるようにこういうデカイ空冷ファンを取り付けているんですね。

冷却性能については後ほど検証します。

電源ユニットにはEnhance製の80+ GOLD認証、容量800Wの製品が使われています。さすがにハイエンドモデルとなると、電源もハイエンドなモノが使われている…さて、性能も確認しておく。

確認する方法は、80 PLUSを画策したEcova Plug Load Solutionsのデータベースに基準クリアレポートが掲載されているかどうかを見る。するとこの通り、きちんと基準はクリアされているとのこと。

レポートによれば100%出力時に89.44%の効率を実現できており、これはGOLD基準の87%を大きく上回る数値です。50%時は90.77%(基準は90%)、20%時は87.93%(87%)で、すべてクリア。

あと、ガレリアにはサムスン製のDDR4-2400規格のメモリが使われるのが普通なんですが、「ガレリアZZ」にはKingston製DDR4-2666規格のオーバークロックメモリが搭載されていた。これは地味にうれしいね。

CPU-Zで確認してみたところ、間違いなくKingstonのオーバークロックメモリ「FURY X」が使われている。

反対側はこんな感じ。マザーボード背面の通気口は思った以上に大きい。

ストレージをつなぐSATA電源とSATAケーブルはこのようになっている。さすがに余裕のあるケースで、無理なくストレージとケーブルが接続されてます。ただ、反対側を開けないとケーブルの抜き差しが出来ないので、増設時はちょっとだけ面倒。

ただ、指でつまんで引っ張るだけで取り出せるので手間は完全に相殺された感がある。ケースから取り外す時にドライバーを使わなくて済むのはやはりラクです。

HDDドスパラで広く採用されている東芝製(最近はSeagate製も少しずつ増えてきているけど)。SSDは安定のCrucial製です。性能や解説はストレージ編で解説した通り。

ゲーミング性能を支える最も重要なパーツ、グラフィックボードは…Palit製のシングルファン仕様が搭載されている。うーん…今回のガレリアZZはカスタマイズから「OCモデル」を選べるのですが、選べるようになっているのはこういう理由だったんですね。

正直なところ、GTX 1080 TiというハイエンドGPUを、この見るからに弱そうなシングルファン仕様のボードで冷やしきれるのか。かなり不安なんですよ。コストを抑える工夫とは言え、この価格帯のモデでこのグラボは微妙な感じ(動作温度編にて検証)。

マザーボードはASRock製「Z370 Pro 4」という製品が使われている。グレーで統一された地味な見た目だけれど、11基のフェーズ電源※やELNA製オーディオチップ、Intel Gigabit LANなどを備えるしっかりとしたマザーボードだ。

マザーボードのサイズはATXで、拡張性は見ての通り必要十分ですね。

  1. PCI Express x1:3本
  2. PCI Express x16:2本
  3. PCI スロット
  4. M.2 スロット:2個

グラフィックボードを2枚に増やしたり、サウンドボードを導入したりできる。なお、SATAポートは合計で6本で3本は使用済み。

※ 11基もVRMフェーズ電源が装備されている理由は、このマザーボードがオーバークロックをする前提で作られているため。「Z370」はハイエンド向けのチップセットですから。

動作温度

PlayerUnknown’s BattleGroundsのフレームレートを計測するついでに、CPU温度とGPU温度も同時に計測しておきました。ゲーミング時の温度に異常がないか、しっかりと確認しておこう。

CPU温度

Core i7 8700Kは最大4.7Ghz(実際には最大4.4Ghzくらいで、4.7Ghzに到達するのは稀でしたが)で動作するので、やや高い温度を出しやすいですね。幸い、140mmの大型空冷で平均62度くらいに抑えられているので、全く問題はない。

 なお、CPU温度は平均75度を超えてくると危ない。今回は平均62度なので大丈夫。

GPU温度

おー…運用するのが怖い危険域の一歩手前である84度で抑え切った。たまに85度に到達することもあるが、全体から見ればわずかな頻度です。平均値では83度で稼働できており、ひとまずは大丈夫なんだが。

この冷却性能はほとんど「Founders Edition」(FE版)と同じ。安全域での稼働(85度以下)が可能ですが、長く使うつもりなら80度になってほしくないところ。

なので、カスタマイズから3スロット占有の「Palit Super JetStream」を選んだほうが良いかと。標準版と比較して9~11度ほどよく冷えるので、最大で75度くらいまでGPU温度を抑えられる性能がある。

温度が低いということは性能も出しやすい※。もうひとつのメリットは5%ほどのオーバークロックが施されているところ。ゲームによって効果は違うが、5~10fpsほど高いパフォーマンスが出ることもある。というわけで、

  • 標準版より10度(9~11度)もよく冷える
  • 性能が標準版より5%ほど高い(気持ち的にうれしい)
  • 3スロット占有なので、拡張性はやや下がる

「ZZ」を買うならグラボはカスタマイズした方が、結果的にいろいろと良いのでオススメ。

※ 温度が熱すぎると本来の性能が出づらくなる「サーマルスロットリング」という現象がある。

 グラフィックボードは85~90度が危険域。70度~80度なら全く問題ない。

騒音と静音性

アイドル時(何もしていない状態)だと50dBA前後で、ゲーミング時は53~55dBAまで上昇。かなり普通な動作音です。ケースを閉めて20cmくらいの距離において使っていますが、そこまで気になることはない。でも「静音」ではありません。

いつも通り、普通のパソコンの動作音です。ほんとに。

 「45dBA」を下回らない限り、静音とは言えない。個人的な考えですが。

「ガレリアZZ」評価まとめ

GALLERIA ZZ

MULTI TASKマルチタスク性能94/100

GAMINGゲーミング性能93/100

PERFORMANCEコストパフォーマンス77/100

88
RANK:S
PROSメリットと強み
  • GTX 1080 Tiのボトルネックはほぼ皆無
  • 240Hz駆動のゲーミングモニターも選択肢になる、圧倒的なゲーミング性能
  • もちろん、4Kディスプレイの運用も可能(ゲームによっては画質の妥協が必要だが)
  • 従来のi7より最大50%も高速な、きわめて高速なCPUパワー
  • メモリがいつもと違って「DDR4-2666」なのはうれしい
CONSデメリットと弱み
  • 動作音はいつも通り、可も不可もなく「普通」
  • 上面ファンからホコリが入りやすい
  • 標準のグラボが微妙…カスタマイズから「JetStream」に変えるコストは気になる
CONCLUSIONGALLERIA ZZ / レビューまとめ

ガレリアのExpertモデルでは最上位に位置する「ZZ」は、最高クラスの性能を発揮してくれました。CPUが4コアのi7 7700Kから6コアのi7 8700Kに切り替わったことで、GTX 1080 Tiのボトルネックもさらに縮小されたのも大きなメリット。

CPUの性能は最大で50%は高速化されているので、動画のエンコードもさすがに素早いですし、シングル性能が重視されやすいAdobe系のソフトウェアも体感で分かるほどきわめて快適に動作する。

ゲーミング性能はフルHD画質なら、ほとんどのゲームで3桁fpsを叩き出す。リフレッシュレートが144Hzを超える「ゲーミングモニター」を使いたいと思っている、ややコアなゲーマーにとって3桁fpsを簡単に出せる性能は相当に重要。

フルHDだけでなく、WQHDゲーミングも特に問題はないため、ウルトラワイドモニターで視野を広く取りたいと思っている人にも良いですね。4Kはゲームによっては60fpsを出せないものの、設定を妥協すれば伸びしろはあります。

4Kゲーミングをするなら「ガレリアZZ」は現実的なコストで手に届くマシンだと思いますよ。フレームレートを更に出すなら「ZZ-SLI」が選択肢になるが、かなり価格が高いですし…。

というわけでマルチタスクは94点でゲーミングは93点に。コストパフォーマンスは、まぁ最上位クラスのGTX 1080 Tiを採用するマシンなので元々良いとは言えない。更に標準グラボがやや頼りないため、そのカスタマイズ分のコストを考慮して77点にしておいた。

総合88点の「Sランク」という評価で決着です。

以上「ガレリアZZを実機レビュー:3桁fpsや4Kゲーミングは可能か?」でした。

Sponsored Link

2 件のコメント

  • > ELNA製オーディオチップ
    正: 7.1 チャンネル HD オーディオ (Realtek ALC892 オーディオコーデック), ELNA 製オーディオコンデンサ
    エルナー株式会社は電子部品・プリント基板メーカーです。
    個人的にはRMAAの測定値が気になります。

    • 性能差=有意差 とならないと思いますがSN比はALC892が95dBでALC1220は120dBです。
      付加価値=優位性 とならないと思いますがALC1220はDSDネイティブ再生に対応しています。
      > 補足
      ALC892は採用のマザーボードは2010年頃から販売されています
      Sound Blaster Zに採用されいているDACのSN比は120dBです。
      現在のところDSDネイティブ再生に対応したサウンドボードはありません。

      個人的には結構な差に感じますが、ゲーム用ですので無価値ですね。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。