第11世代Coreシリーズ最上位「Core i9 11900K」を詳しくベンチマーク & レビューします。
第11世代は刷新された新設計により、Core史上最高のIPCを実現。しかし、10 nmプロセス前提の設計を、インテルお得意の14 nmで製造した結果・・・CPU史上まれに見る黒歴史の誕生です。
Core i9 11900Kの仕様とスペック
CPU | Core i9 11900K | Core i9 10900K | Ryzen 7 5800X |
---|---|---|---|
ロゴ | |||
世代 | 11th Rocket Lake S | 10th Comet Lake S | 4th Zen 3 |
プロセス | 14 nm++++ | 14 nm+++ | 7 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング |
ソケット | LGA 1200 | LGA 1200 | Socket AM4 |
チップセット | Intel 500 | Intel 400 / 500 | AMD 400 / 500 |
コア数 | 8 | 10 | 8 |
スレッド数 | 16 | 20 | 16 |
ベースクロック | 3.50 GHz | 3.70 GHz | 3.80 GHz |
ブーストクロックシングルコア使用時 | 5.30 GHz | 5.30 GHz | ~ 4.70 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | 4.80 GHz | 4.80 GHz | ~ 4.70 GHz |
内蔵GPU | UHD 750 | UHD 630 | なし |
TDP | 125 W | 125 W | 105 W |
MSRP | $ 549 | $ 499 | $ 449 |
参考価格 | 77800 円 | 72000 円 | 58828 円 |
CPU | Core i9 11900K | Core i9 10900K | Ryzen 7 5800X |
---|---|---|---|
世代 | 11th Rocket Lake S | 10th Comet Lake S | 4th Zen 3 |
プロセス | 14 nm++++ | 14 nm+++ | 7 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング |
ソケット | LGA 1200 | LGA 1200 | Socket AM4 |
チップセット | Intel 500 | Intel 400 / 500 | AMD 400 / 500 |
コア数 | 8 | 10 | 8 |
スレッド数 | 16 | 20 | 16 |
ベースクロック | 3.50 GHz | 3.70 GHz | 3.80 GHz |
ブーストクロックシングルコア使用時 | 5.30 GHz | 5.30 GHz | ~ 4.70 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | 4.80 GHz | 4.80 GHz | ~ 4.70 GHz |
手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
L1 Cache | 640 KB | 640 KB | 512 KB |
L2 Cache | 4 MB | 2.5 MB | 4 MB |
L3 Cache | 16 MB | 20 MB | 32 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-2933 | DDR4-3200 |
チャネル | x2 | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 128 GB | 128 GB |
ECCメモリ | 不可 | 不可 | U-DIMMのみ |
PCIeレーン | Gen4 | Gen3 | Gen4 |
16 + 4 | 16 | 16 + 4 | |
レーン構成 | 1×16 + 1×4 | 1×16 | 1×16 + 1×4 |
2×8 + 1×4 | 2×8 | 2×8 + 1×4 | |
1×8 + 3×4 | 1×8 + 2×4 | 1×8 + 2×4 + 1×4 | |
内蔵GPU | UHD 750 | UHD 630 | なし |
GPUクロック | 350 ~ 1300 MHz | 350 ~ 1200 MHz | – |
TDP | 125 W | 125 W | 105 W |
MSRP | $ 549 | $ 499 | $ 449 |
参考価格 | 77800 円 | 72000 円 | 58828 円 |
Core i9 11900Kのスペック表です。コア数と価格を見て分かる通り、i9 11900Kは過去もっとも値段の高い8コアCPUです。
1世代前のi9 10900Kは割高とはいえ10コア20スレッドで、まだCore i9らしさを感じさせるスペックでしたが、今回のi9 11900Kは2コア減って8コア16スレッドに逆戻りしました。
1コアあたり1万円近いトンデモな価格設定です。もちろん、このような残念スペックになってしまった理由があります。短くあっさりと解説していきます。
10 nm設計をあえて14 nmプロセスで製造
第10世代Coreシリーズまで使われている設計は、基本的にSkylakeベースです。第6~10世代まで同じような設計を使いまわし、コア数を増やしてRyzenに対抗していました。
一方、今回の第11世代CoreシリーズはIce Lakeベースの「Cypress Cove」設計を採用します。Cypress CoveのIPC(クロックあたりの処理性能)は、Skylakeベースの第10世代と比較して約19%高いです。
しかし、インテルの10 nmプロセスは依然として未成熟で、高クロック動作に課題があります。IPCを改善しても動作クロックが下がってしまえば、性能の伸びは相殺されてしまいます。
インテルはやむを得ず、得意とする秘伝の14 nmプロセスで第11世代を製造するものの・・・10 nm前提のデザインを14 nmで製造するとチップ面積の巨大化は避けられません。
10コアも詰め込んでいたらあまりにもチップが巨大過ぎて、採算性に悪影響を及ぼすのは明らか。仕方なく8コアに逆戻りしますが、それでも価格は50ドル値上げです。
同じクロックで「約1.2倍」の性能
新設計の「Cypress Cove」は、L2キャッシュの容量を256 KB → 512 KBに倍増したり、分岐予測の性能を改善するなど。設計段階から様々な改善と工夫を積み重ね、IPCが19%ほど伸びています。
「IPC」とは、「クロックあたりの性能(Instructions per clock)」です。同じクロック周波数でも性能は約1.2倍に増えるため、単純計算するとi9 10900Kが5 GHzで出す性能を、i9 11900Kは4.17 GHzで出せる計算です。
なお、Skylake比でIPCが1.2倍に伸びたからといって、最大のライバルである第4世代Ryzen(Zen3)のIPCに追いつけるかどうかは別問題。おそらく追いつけないでしょう。
互換性は終わり:LGA 1200は早くも終了
第10世代で導入された新ソケット「LGA 1200」は、今回の第11世代で最後になるとの見方が大勢です。
チップセットは新しく登場したIntel 500シリーズを使うのが無難ですが、Intel 400シリーズでも一部のマザーボードはBIOS更新次第で第11世代に対応できます。
ただし、PCIeレーンの分割がやや複雑(特にGen4対応M.2スロットの排他仕様が複雑)になっているため、基本的に第11世代を使うならIntel 500シリーズを推奨します。
Core i9 11900KのCPU性能:5800Xに勝てない?
テスト環境
テスト環境 「ちもろぐ専用ベンチ機(2021)」 | ||
---|---|---|
PC | ver.Intel | ver.AMD |
CPU | Core i9 11900K | Ryzen 7 5800X |
冷却 | Corsair H100i Pro240 mm簡易水冷クーラー | |
マザーボード | ASUS ROG STRIXZ590-E GAMING | ASUS ROG STRIXX570-E GAMING |
メモリ | DDR4-3200 16GB x2使用モデル「G.Skill TridentZ C16」 | |
グラボ | RTX 3080使用モデル「MSI VENTUS 3X OC」 | |
SSD | NVMe 500GB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 | |
電源ユニットシステム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
電源ユニットCPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
OS | Windows 10 Pro(20H2) | |
ドライバ | NVIDIA 465.89 |
CPUをテストするちもろぐ専用ベンチ機を更新しました。第11世代インテルCPUはようやくDDR4-3200を正式サポートするようになったので、メモリもDDR4-3200に合わせます。
ついでに容量を16 GBから32 GBへ倍増し、4K動画編集ベンチマークなど、メモリをよく使うテストにおけるボトルネックを大幅に削減します。
グラフィックボードは従来のRTX 2080 Tiから、さらに高性能なRTX 3080(レビューはこちら)にアップグレード。今まで以上にCPUボトルネックを出しやすい環境です。
OSはWindows 10の最新版(20H2)に更新。NVIDIAドライバはレビュー時点で最新版のバージョン465.89です。
※AMD Ryzenでは「1:1モード」、Intel CPUでは「Gear 1モード」と呼ばれています。互換性重視の「1:2」や「Gear 2」モードは実効性能が悪いので使わないです。
レンダリング性能
CPUの性能をはかるベンチマークとして、「CPUレンダリング」は定番の方法です。ちもろぐでは、下記3つのソフトを用いてCPUレンダリング性能をテストします。
- Cinebench R15
- Cinebench R23
- Blender(BMW)
日本国内だけでなく、国際的にも定番のベンチマークソフトです。なお、CPUレンダリングで調べた性能はあくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。
マルチスレッド性能は2455 cbを叩き出し、同じ8コアのRyzen 7 3700Xやi7 10700Kを2割ほど上回るスコアです。しかしRyzen 7 5800Xには届いていません。
1コアあたりの性能「シングルスレッド性能」は266 cbです。ライバルのRyzen 7 5800X(8コア)に迫るトップクラスのシングルスレッド性能を実現します。Cinebench R23も同様の結果です。
BlenderのBMWレンダリングでは、Core i9 11900Kは5800Xより速いけれど、10コアのi9 10900Kには10秒近く抜かされる結果に。
動画エンコード
CPUレンダリングと並んで、動画エンコードはCPUの性能を調べる定番の方法です。
- Handbrake
- Aviutl(rigaya氏の拡張プラグインを使用)
ちもろぐでは、フリー動画エンコードソフト「Handbrake」と、日本国内で人気の動画編集ソフト「Aviutl」における動画エンコード速度をテストします。
処理が軽い「Fast 480p」「Fast 1080p」では、8コアと10コアの性能差がはっきりします。
圧縮率が高くさらに負荷が重たい「MKV 480p(x265)」「MKV 1080p(x265)」になると、10コアのi9 10900Kどころか、同じ8コアのRyzen 7 5800Xにすら届かないです。
Aviutlにて、拡張プラグイン「x264guiEx」「x265guiEx」を使って動画エンコードをしました。
過去のデータを見る限り、rigaya氏のguiEx系プラグインは意外とIPC(クロックあたりの性能)に敏感に適応する傾向が強いです。x264で10コアの10900K超え、x265では・・・なぜか10900Kに敗北します。
動画編集
「Davinci Resolve」はフリー動画編集ソフトとして、Aviutlと並んで完成度の高いソフトです。カラーグレーディングやVFX合成などプロ仕様な機能に加え、PCスペックをフルに活用できる洗練された設計が大きな強み。
ちもろぐでは、Puget Systems社のベンチマークプリセットを使って、Davinci Resolve 17における動画編集のパフォーマンスを計測します。バッチ処理でDavinci Resolveを動かして、それぞれの処理にかかった時間からスコアを出す仕組みです。
Davinci Resolve / 4K動画編集 | |||
---|---|---|---|
テスト内容 | Core i9 11900K | Core i9 10900K | Ryzen 7 5800X |
Overall Score | 1226 /1000 | 1180 /1000 | 1198 /1000 |
Basic Grade | 134 | 119.7 | 115 |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 137.6 | 134.6 | 137.8 |
Temporal NR Better 2 Frames | 120.1 | 114.6 | 122.2 |
3x Temporal NR Better 2 Frames | 103.2 | 102.1 | 104.8 |
Optimized Media | 118.2 | 119.3 | 119.1 |
テスト内容 | Core i9 11900K | Core i9 10900K | Ryzen 7 5800X | 単位 | |
---|---|---|---|---|---|
4K | Overall Score | 1226 | 1180 | 1198 | Score |
4K Test Average | Basic Grade | 134 | 119.7 | 115 | Score |
4K Test Average | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 137.6 | 134.6 | 137.8 | Score |
4K Test Average | Temporal NR – Better 2 Frames | 120.1 | 114.6 | 122.2 | Score |
4K Test Average | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 103.2 | 102.1 | 104.8 | Score |
4K Test Average | Optimized Media | 118.2 | 119.3 | 119.1 | Score |
4K CinemaRAW Light | Codec Average | 97.8 | 98.4 | 98.1 | Score |
4K H264 150Mbps 8bit | 123.4 | 120.9 | 124.3 | Score | |
4K ProRes 422 | 132.1 | 121.5 | 123.9 | Score | |
4K ProRes 4444 | 130.8 | 117.6 | 124 | Score | |
4K RED | 129 | 131.8 | 128.6 | Score | |
4K CinemaRAW Light | Basic Grade | 54.95 | 56.99 | 57.07 | FPS |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 24 | 23.97 | 24 | FPS | |
Temporal NR – Better 2 Frames | 11.73 | 11.02 | 11.66 | FPS | |
3x Temporal NR – Better 2 Frames | 3.39 | 3.41 | 3.44 | FPS | |
Optimized Media | 112.05 | 115.16 | 108.97 | FPS | |
4K H264 150Mbps 8bit | Basic Grade | 67.59 | 64.54 | 66.12 | FPS |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 26.37 | 25.9 | 26.86 | FPS | |
Temporal NR – Better 2 Frames | 25.91 | 25 | 25.89 | FPS | |
3x Temporal NR – Better 2 Frames | 9.63 | 9.61 | 9.76 | FPS | |
Optimized Media | 75.51 | 75.85 | 77.95 | FPS | |
4K ProRes 422 | Basic Grade | 68.84 | 49.7 | 43.14 | FPS |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 27.91 | 26.78 | 28.45 | FPS | |
Temporal NR – Better 2 Frames | 26.86 | 25.44 | 26.87 | FPS | |
3x Temporal NR – Better 2 Frames | 9.75 | 9.75 | 9.89 | FPS | |
Optimized Media | 173.32 | 172.65 | 184.16 | FPS | |
Basic Grade | 34.01 | 24.85 | 23.86 | FPS | |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 25.89 | 24.98 | 24.99 | FPS | |
Temporal NR – Better 2 Frames | 22.93 | 20.99 | 24.13 | FPS | |
3x Temporal NR – Better 2 Frames | 9.44 | 9.02 | 9.63 | FPS | |
Optimized Media | 127.37 | 122.1 | 133.15 | FPS | |
4K RED | Basic Grade | 35.71 | 38.04 | 35.7 | FPS |
OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 20.31 | 20.03 | 20.33 | FPS | |
Temporal NR – Better 2 Frames | 15.71 | 15.72 | 16.25 | FPS | |
3x Temporal NR – Better 2 Frames | 7.8 | 7.8 | 7.93 | FPS | |
Optimized Media | 51.72 | 54.61 | 48.31 | FPS |
「4K Test(4K動画編集)」の総合スコアは、Core i9 11900Kが1226点を記録。ライバルのRyzen 7 5800Xは1198点で、5800Xと同じくらいの性能です。
「Premiere Pro」は言わずもがな、超有名な動画編集ソフトです。Ryzenが登場した頃はマルチコアが効きづらい残念ソフトでしたが、2020年以降よりマルチコアが効きやすく最適化されています。
総合スコアは「793点」で、Core i9 10900Kにすら届かない性能です。プレビュースコアも70.3点と低く、Ryzen 7 5800Xに大きく引き離されています。
圧縮と解凍
ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で分かりやすく表示してくれます。
Cinebench以上に、圧倒的なシングルスレッド性能がスコアに寄与しやすいですが、圧縮と解凍どちらも8コアのRyzen 7 5800Xに劣る結果に。
ブラウザの処理速度
PCMark 10 Pro版の「Microsoft Edgeテスト」と、ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUのブラウザ処理性能をテストします。
Edgeブラウザ(Chromium)の処理速度は、シングルスレッドの速さが効いてCore i9 10900Kを超える性能。しかしRyzen 7 5800Xには勝てません。
krakenテストもシングルスレッド性能が反映されやすいですが、トップはRyzen 7 5800Xで、Core i9 11900Kは僅差で2位です。インテルCPUは一足遅れて500ミリ秒台に突入します。
なお、mozilla krakenは1000 ミリ秒が大きな目標のひとつで、ここでテストしたCPUはすべて1000 ミリ秒を下回っています。つまり、どれを選んでも実用上はまったく問題ない性能です。
Photoshop CC
写真編集の定番ソフト「Adobe Photoshop CC」の処理速度をテストします。Puget Systems社のプリセットを用いて、Photoshopを実際に動かして、各処理にかかった時間からスコアを算出する仕組みです。
テスト内容 | Core i9 11900K | Core i9 10900K | Ryzen 7 5800X |
---|---|---|---|
総合スコア | 1227.6 /1000 | 1090.8 /1000 | 1342.4 /1000 |
一般処理のスコア | 114.8 | 104.2 | 126.1 |
フィルタ系のスコア | 128.8 | 117.3 | 143.2 |
GPUスコア | 129.7 | 123.5 | 152.3 |
Photomergeのスコア | 126.6 | 102.4 | 132.6 |
Core i9 11900KのPhotoshop総合スコアは「1227点」です。満点の1000点をゆうゆうと突破して、Ryzen 7 5800Xの次に速い性能。
Photoshop用のCPUを性能重視で選ぶなら、i9 11900Kは選択肢に入れてもいいCPUですが、価格を考えるとRyzen 7 5800Xで良いでしょう・・・。
Microsoft Office
パソコンの一般的なワークロードといえば、Microsoftの「Office」ソフトが代表例です。しかし、Microsoft Officeにベンチマークモードはありませんので、ちもろぐでは「PCMark 10 Pro」を使います。
単なる再現テストではなく、PCMark 10が実際にMicrosoft Office(Word / Excel / PowerPoint)を動かして、各処理にかかった時間からスコアを算出します。
WordとPower PointはRyzen 7 5800Xに勝てませんが、Excelだけトップスコアです。Core i9 11900Kのオフィスワーク処理性能はとても優秀です。
ビデオチャット(VC)の処理性能
コロナウイルスの流行によって、テレワーク(在宅勤務)の導入が進み、ビデオ通話(VC)ソフトも出番が増えています。
検証は「PCMark 10」のビデオ会議テストを使います。ビデオ通話のフレームレート、顔認識の処理速度、エンコード(アバター着用など)の処理速度から、ビデオ通話の性能をスコア化します。
PCMark 10のスコアは余裕で僅差でCore i9 10900Kを超え、Ryzen 7 5800Xに一歩届かない微妙な位置に。
「グループ通話」のフレームレートは30 fps上限で頭打ち、「顔識別」のフレームレートはi9 10900Kよりは高性能ですが、Ryzen 7 5800Xに大きく追い抜かされています。
ただし、グラフに掲載したCPUはどれも60 fps以上を出しているため、実用上はどのCPUを選んでも問題ないと言えます。
「IPC」でCPUの真の進化をチェック
最後は「IPC(クロックあたりの処理性能)」をテストします。IPCが高いとは、つまるところ「同じクロックなのに性能が高い」わけですから、CPUのクロック周波数を固定してベンチマークを行えばある程度は明らかにできます。
方法はシンプルで、クロック周波数を3.5 GHzに固定してCinebench R15をシングルスレッドモードで実行するだけ。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz
これでIPCの違いをキレイに抽出できます。グラフを見ての通り、Core i9 11900KはインテルCPU史上もっとも高いIPCを記録します。
従来世代のSkylakeベースと比較して、Ice Lakeベースの第11世代は約14~16%のIPC改善です。
ライバルの第4世代Ryzen(Zen3)には、まだ10%近い性能差があるものの、たった1回の設計変更でZen2超えのIPCを得られるのはポジティブな印象があります。
第12世代Alder Lakeでは、さらに約20%のIPC向上が見込まれており、本当に実現できればZen3超えは確実です。一方の第5世代Ryzen(Zen4)は約29%のIPCアップが予定されており、Alder Lakeが周回遅れになる可能性もあります。
依然としてCPUの設計能力において、AMDはインテルの先を走っている状況です。
Core i9 11900Kのゲーミング性能
ゲームで100 fpsを軽く超えるハイフレームレートを出すなら、グラフィックボードの性能が重要です。と同時に、グラフィックボードが高性能であればあるほど・・・CPUの性能も影響が大きくなります。
ゲーマー向けグラフィックボードで、ほぼ最強の近い性能を持つ「RTX 3080」を使って、FF14ベンチマークのフレームレートを測定した結果です。
グラフを見ての通り、同じグラボなのに性能に差が出るのが分かります。これが「CPUボトルネック」と呼ばれる現象です。
Core i9 11900KはインテルCPUで最強のシングルスレッド性能を誇るCPUですが、果たしてRyzen 7 5800Xからゲーム最強の座を奪取できるのかどうか?・・・注目です。
- Assassin’s Creed Valhalla
- Call of Duty Black Ops:COLD WAR
- Cyberpunk 2077
- Watch Dogs Legion
以上4つの最新AAAタイトルを追加しました。
UBIソフトのゲーム(アサクリやウォッチドッグス)はベンチマークモードが作り込まれており、CPUの性能比較に最適です。CODとCyberpunk 2077は、毎回同じセーブデータを使ってテストします。
フルHDゲーミング(10個)のテスト結果
ひとつずつグラフを掲載するとムダに長文になるので、テストした結果を以下のスライドにまとめました。
うっ・・・すごく微妙な感じ。
8コアより10コアの方が効いていたり、シングル性能の割にはRyzen 7 5800Xに負けていたり、圧倒的なゲーミング性能を確認できません。
平均パフォーマンス
測定した10個のデータを平均パフォーマンスとしてまとめました。
Core i9 11900Kは先代の10900Kにすら届かず、価格が2万円ほど安価なRyzen 7 5800Xに劣るゲーミング性能です。トップクラスのシングル性能に見合った性能は発揮できていません。
コストパフォーマンスを考えるとCore i9 11900Kは最悪なゲーミングCPUと言わざるを得ず、2万安いRyzen 7 5800Xを選んで、差額で上位のグラボを選ぶべきでしょう。
消費電力とCPU温度
ちもろぐのCPUレビューでは、電力ロガー機能が付いた電源ユニットを2台使って、CPU単体の消費電力を実際に測定します。
テスト環境 | ||
---|---|---|
電源ユニット #1システム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
電源ユニット #2CPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 |
電源ユニットを2台に分けて電力供給を分割しているため、CPUに電力供給している電源ユニットの計測値(+12V Power)を見れば、CPU本体の消費電力が明らかになる仕組みです。
ゲーミング時の消費電力
比較的、CPU負荷が大きいFF15ベンチマークを実行中に、消費電力を測定した結果です。
Ryzen 7 5800Xとほとんど変わらないゲーミング性能の割に、食ってる電力は2倍近い約130 Wに達します。ピーク時の消費電力は200 Wに達しており、Core i9 11900Kはとてもピーキーな挙動を示します。
消費電力とワットパフォーマンス
Cinebench R23のストレステストを使って、CPU使用率を100%に維持します。グラフを見て分かるとおり、Core i9 11900Kはもりもりと電力を消費します。
平均値は225.3 Wで、8コアなのに10コアのi9 10900Kにあと10 Wに迫る凄まじい消費電力です。ライバルのRyzen 7 5800Xはたったの135.7 Wで、ワットパフォーマンスはボロ負けです。
消費電力1ワットあたりのレンダリング性能(= ワットパフォーマンス)は、i9 10900Kにすら劣っており、Ryzen 7 5800Xは1.7倍ほど効率が良いです。
CPU温度
Cinebench R23のストレステスト(5分間)を実行中に、CPU温度を記録します。Core i9 11900Kはピーク時に82℃、中央値は80℃でした。
Ryzen 7 5800Xと比較して、Core i9 11900Kのチップ面積はとても広いので、消費電力の割には冷やしやすいです。
自動OC機能「Adaptive Boost Technology」
インテルの新しい自動オーバークロック機能「Adaptive Boost Technology(略してABT)」は、Core i9 11900Kとi9 11900KFで利用できます。
インテルが超選別した、ごく一部のチップでしか使えない、限界OC機能と考えていいです。
性能 | ABT:有効化 | なし |
---|---|---|
マルチスレッド | 16059 cb | 15534 cb |
シングルスレッド | 1684 cb | 1694 cb |
実際にABTを有効化して、Cinebench R23をテストしました。シングルスレッドはほぼ変化なし、マルチスレッド性能は約3.3%の改善です。一応、OC機能の役目を果たします。
・・・あくまでも、一応レベルです。製品保証は切れないものの、ABT有効時のデメリットは思っている以上に大きいです。
ピーク時の消費電力は約300 Wです。平均値で276.2 W、およそ50 Wほど消費電力が増えています。
CPU温度はピーク時に88℃、中央値は84℃に(+4℃)増加。300 Wの割には大人しい温度に思えます(違う・・・そうじゃない・・・)。
ABT有効時の平均クロックは4945 MHz(4.95 GHz)です。普通のブーストクロックより150 MHzほど高いです。
まとめ:高価で大電力食いだけど5800Xに劣る
「Core i9 11900K」のデメリットと弱点
- とんでもない消費電力
- 8コアで約7.8万円
- 全体的にRyzen 7 5800Xに劣る
- 付属クーラーなし
- 限定的なオーバークロック
- 入手性が悪い
- 「Intel SGX」サポート終了
- 14 nmプロセスの限界
「Core i9 11900K」のメリットと強み
- シングルスレッド性能
- 優れたゲーミング性能
- 汎用性の高いCPU性能
- PCIe 4.0をサポート
- 内蔵GPU「Xe Graphics」搭載
- 貴重なバックポートサンプル
ここ最近のインテル製品としては、極めて意欲的なCPUです。4世代に渡って使いまわしたSkylakeではなく、Ice Lakeベースの新設計を採用し、IPCや拡張性の改善をきちんと実現しています。
問題は10 nmプロセス前提の設計を、なんと14 nmプロセスで製造してしまった点に集約されます。
貴重なバックポートサンプルと思えば聞こえは良いですが、残念ながらユーザーが求める性能を提供できていません。CPU性能、ゲーム性能どこをとってもRyzen 7 5800Xに対して微妙に劣っています。
消費電力は凄まじく、自動OC機能「ABT」を使うと300 Wを超えるシーンも。とても万人におすすめできるCPU・・・ではないです。
というわけで、ちもろぐの評価は「Bランク」で決まりです。せめて価格設定が5.8万円くらいなら、かろうじてアリ・・・と思いますが7.8万円では擁護できません。
以上「Core i9 11900Kベンチマークレビュー:10nm用を14nmで作ってみた」でした。
intel「みんな、買ってくれよな!」
ちょっと待って!ゲーミング性能が10世代に勝ってないやん。どうしてくれんのこれ
AMDのFCLKに似ているメモリーのGear 1/2システムの導入によって、メモリーの遅延が増えるのせいですかな。
中継ぎ登板で8コアは厳しいですね
価格も高くなってるし
6コアは価格変わってないからご祝儀価格終われば逆にバランスよさそう
一番救いが無いのは記事で言及されてるように次の世代でソケットも更新されるだろうからマザーボードも使いまわしできなくなるだろう事でしょうね。チームも道連れにして死ぬのが確定している中継ぎ投手(笑)
これで10900kのコスパの良さが証明されましたね(笑)。何ヶ月で10900kの所まで値段が下がるか楽しみです。
いつも的確なレビュー楽しみにしています!もしよろしければですが、ABT+メモリ1:1の状態(レビューではメモリクロック3200Mzなのでもうそうなっていたらすいません)のゲーミングパフォーマンスも見てみたいです。仮に5800Xの2倍ほどの消費電力を使って勝っていたとして何になるのかと言われればそれまでですが笑
FF14とFF15でほとんどスコアが変わらなかったです。
ABTはマルチスレッド性能は上がっても、シングルスレッド性能はほとんど変わらないため、ゲーミング性能への影響はかなり限定的になるのだと思われます。
返信ありがとうございます!
消費電力バカ喰いするだけの機能なんだったら悲しくなってきますね…
レビューお疲れ様です。
「お金かえして!」で笑いました(´・ω・`)
アカンこれじゃ空冷勢が死ぬゥ!
今回プロセスもDDR4も最後だしCPU安くなると思ってメモリ買ったんだわ…(白目)
AMDの買ったほうがいいんやろか。
あ、でもASRockのPG Velocitaが気になるから次の出るまでに早く安くなったら買おうかな
Blenderのレンダリング時間、8コアなのに10900Kに勝っただと!?と思ったらグラフの色付けが間違っているようで…デスヨネ…。
ご指摘ありがとうございます。
色付けが間違っていました。現在は色付けを修正したグラフに差し替え済みです。
これは黒歴史ですね。ちゃんと競合してもらわないとAMDが調子乗って値上げするんですけど!
ベンチとか計る人以外で誰が買うんでしょうかね???
これはひどい…ひどすぎる
お金返して!で草生えるw
お金返して!に笑ってしまった
これ評価Zでもいいレベルで黒歴史だ
お金返して!なんてコメント初めて見ました
AMD信者だけどゲテモノ好きだから近年のIntelは非常にそそられる
これめっちゃわかる。
Intelくんまーた黒歴史増やしてる
i9出さずにi7までにした方が良かったレベルだなこれ
このままだとゲーミングでもAMD主流の流れが来そうだなぁ
VALORANTとかは特にzen3強いし
まとめ:高価で大電力食いだけど5800Xに劣る
救いようがねぇなぁー9900kで耐える
さらにアレによってZ170でも9世代を使うことが出来るので、5年前のプラットフォームはまだまだ現役ですw(殴
ここ読んでるような層なら半年すれば新規格盛り込みまくって10nmで作ったAlderが出んの知ってるだろうからへーきへーき(震え声)
いろんな所のベンチマーク見ると10900kが勝ってたり11900kが勝ってたりでよくわからん。電力バカ食いなのはどこもいっしょだけど
ただインテルもちょっとかわいそうで、
インテル本人も今はハイエンド品では勝てないから11世代は半年だけの短命商品ってことにしてるだろうにレビューはどこもi9からはじめるから失敗作扱いされてしまうという……
このCPUは後世に残すべき戒め
Bランクは本当に草
何を思ってこんなものお出ししたのか謎すぎる…
実験的な物を売るのは別にいいとしてなんでこんなに強気な価格なんだ…
パッケージはオブジェとしては優秀ですな
ヤフオクにケースのみ出品されてたら買ってしまうかも
Bランクだから箱が歪んでるのかと思ったら元からのデザインだった
11900Kの箱はAMDにボコボコにされたものと思ってたけど、
まさか身内(10900K)にもボコボコにされてるとは思わなかった。
11700,11700k,11900,11900k
↑このラインナップ本当に謎
11900買う人は何を求めて買うのか…
今回の奴でダイサイズが300mm^2を超え初代i7を超える事が出来るか!と密かに期待してたが、そんな事は無かったな。にしても初代の296mm^2はでけぇ
虚無ってはやってんのw
前回IntelがよさげなCPU出したからAMDが高級路線走ったのにこれじゃCPUの値段はますます高くなるやん!どうしてくれんの?
コスパがいいIntelCPUが食べたかったから注文したの!
お金返して!で草
レビュアーのつらいところが出ましたな
お金返して!で草
レビュアーのつらいところが出ましたな笑
i5-11400はどうなんだろうね
こちらもイマイチという噂もあるけど・・
i5で十分な人は安いマザーを使える10400のがいいまである
Rocketの本気はAlderが出てDDR4メモリも旧規格落ちしてまとめて在庫処分になったときじゃないかな?
なんか20nmプロセスのハスウェルから12nmプロセスのブロードウェルに
代替わりした時と同じ雰囲気になってるな
あの時は競争相手がいなかったから良かったけれど、このままグダグダだと
デスクトップのシェア一位の座はまたAMDに奪われるかもね
まだだ、まだ死んでいない…これからさ、いまはまだ力が出ていないだけだ…冬場に便利な暖房器具でもいい。同志が7nmへ流れてもいい。2Duoのときみたいにintelはやってくれるさ…次世代はマルチもシングルも爆上がりのはずさ…今できるのは14という地獄から脱出するのを願うだけさ…intelそれでも愛しtel…
14nmの限界、この一言に尽きる
確かCINEBENCH R23 って AVX-512 に対応していた様な...
CINEBENCH R23 のスコアは AVX-512 有効での測定値でしょうか?
もし有効であったなら、AVX-512を無効にした状態でも測定してみて欲しいです。
すみません、自己(事故)レスです。
R23って他のサイトを見るとAVX-512未対応っぽいですね。
もしR23がAVX-512に未対応だったらコメント無視して下さい。
KTU先生曰く、
この業界では性能に自信がないと、パッケージに凝る風潮がある。
って、正にそうですな。
ゲーム性能で言うと
10900kと11900k、10700kと11700k、たいして変わらないどころかゲームによっては負けてるものもあるらしくて訳がわからん。10700kでも3080の足を引っ張るゲームは無いし、性能コスパ両立したいなら10700k、もう少し出せるなら5800x買った方がいい。インテルの新社長に期待
価格.comでcpu眺めてたらやたら酷評してる人いるな~って思ったら やかもちさんだった
レビューの内容みたら納得がいったわ
つ、次の世代では歴史に残る名機になる予定だから・・・(小声)
インテルがマトモなら既に生産打ち切り済み。
とは言え、次の10nmへの準備は万端って言ってるのは嬉しいな…。今まで回路の細さが違ってもまあまあ勝負にはなってたし、将来性が高い機能が結構ある。
まあだからなんだと言う訳ではあるが。
初めてコメントします。
インテル500チップセットを積んだLGA1200マザーだと、第10世代のCPUも殆どがサポート外なんですよね。
まさしく黒歴史になりそうなCPUですね。
まぁいろいろあるけどさ,とりあえず前世代はかろうじてでも上回ろうよって思うよね.
同じ8コア16スレッドなので、i7とi9でチップ同じ大きさになりません?i7が2万くらい安いけど、選別だけで2万の差…?これならi9出さずi7が最上位にしたほうがいい説
社長が変わったことを示す一番がこれと12thを出して比較させようということなのでは
これといい3000番代の枯渇といい自作erにはまだ春は来そうにないですね
助けてAMD!
5800Xの在庫が割と復活してきたからryzenでいいやってなるねぇ
マザーは最悪B450でもいいからなぁ
どうしてもインテルなら10世代でいい(gen4SSDはベンチ結果がすごいだけで人間には感じられないし)
ただ10世代の在庫がいつまであるのか(4系マザーは軒並み消えかけてるし)
Ryzen7に勝てないi9…
後出しでこれかあ。
14nmである限りどう足掻いても無理だろうね。
むしろ14nmのままよくここまでやってきたと思うよ。
ライバルは10nmも通り越して更に先の7nmで詰め込めるだけ詰め込んで性能上げてきてるから価格で対抗するしか無い…なのにダイサイズ肥大化でコスト増大するんだから、14nmは流石に限界。
設計の良し悪しじゃなくプロセスの限界で終わってる。
[…] し 限定的なオーバークロック 入手性が悪い 「Intel SGX」サポート終了 14 nmプロセスの限界 Core i9 11900Kベンチマークレビュー:10nm用を14nmで作ってみた https://chimolog.co/bto-cpu-core-i9-11900k/ […]
[…] Core i9 11900Kベンチマークレビュー:10nm用を14nmで作ってみた https://chimolog.co/bto-cpu-core-i9-11900k/ […]
繋ぎとして出てくるRocketには元々期待していなかった。
Alderのbig.LITTLE構成も上手くいけば性能向上やワッパ改善にも役立つかもしれないが、大幅な構成変更が真価を発揮するのは大抵時間が掛かるし、Alder世代で10nmが歩留まり含めて順調にいくかどうかも不明。
Intelのお先に明るい未来が見えづらい…
まとめのデメリットの所に書いてある入手性の悪さについては比較的マシな方じゃないか?
5800Xは未だに品切れが続き工場は外注のTSMC
対してintelは自社工場をもっている
そう考えると入手性はむしろいい方になってくるかもしれない
割高で熱くて性能が低いだけであってハイエンド空冷以上を持っている人が今すぐ買うなら選択肢に泣く泣くいれてもいい程度なんちゃうか
[…] Core i9 11900Kベンチマークレビュー:10nm用を14nmで作ってみた https://chimolog.co/bto-cpu-core-i9-11900k/ […]
平均パフォーマンスを相加平均で出しているようですが、これは間違いです。なぜなら相加平均は各ゲームのパフォーマンスの平均値に対する影響が平等に反映されないからです。複数のベンチマーク結果の代表値には相乗平均を用いるべきです((∏[i = 1,n]aᵢ)^(1/n)で表されます)。式を見れば明らかなように、ある一つのデータを選んでそれを2倍にすることを考えた場合、相加平均は選ぶデータによって平均値が変わりますが、相乗平均は選ぶデータによりません。つまりどのベンチマークの結果の比率も平等に代表値に反映されます。
参考:正しいベンチマークの要約の仕方http://ece.uprm.edu/~nayda/Courses/Icom5047F06/Papers/paper4.pdf
この世代のために500版のマザーボード
ましてやZ590推してるレビュワーは死んだほうがいいですよ!
MicrosoftFlightSimulatorはコア数よりもシングルコア性能が重要な
タイトルだったと思っていたのですが回のテスト結果を見ると
IPCが高い5800xが最下位。以前の5800xのレビューとは反対の結果なのも
不思議です。ゲームのアップデートにより10900kが有利になるようになったのでしょうか。
実際、このゲームの為に5800x買ったのに無念
Intelユーザーだがこの結果を見たらもうIntelを選ぶ理由はないな
シングルで旧世代品に負けるとかさすがに擁護出来んわ
インテル終わってる。
じゃあRyzen買うか!ってなってもねえんだよなぁ・・・
ゲームスコアですが,勝ち負け決められるほど有意な差はないように見えます.私ならどれも同じと判断しますね.
また,Cinebenchにおいて1.7倍のワットパフォーマンスの差があるとのことですが,PL1に制限を設ければ改善するでしょう.消費電力を半分にしてもコア低下は25パーセントの低下程度に収まると思います.
今回nonKモデルの11900を買いました。
何故nonkなのかというのは色々理由があるのですが、一番に解像度が理由でした。
以下は私の環境です。
https://i.imgur.com/iGGHYQz.jpg
GPU>MSI RTX3080 GamingX TRIO
RAM>G-SKill F4-3600C17D-32GTZ(DDR4-3600MHz CL17-19-19-39 1.35V 32GB(2x16GB)
SSD>Crucial MX500 CT1000MX500SSD1
M/B>ASRock Z590 Extreme
Display>LG 27GL83A-B
Case>MasterBox CM694 TG MCB-CM694-KG5N-S00
nonKという省電力CPUなのですが、ここまでか!というくらいメッシュケースによるエアフローと冷却を考えて作ってあります。
このnonKの裏の技として存在するのが”電力開放”の技です。
それなりの冷却性能が備わっていれば可能になります。
ASRockに問い合わせた所、備わっていれば常時運用でも
M/BによりますがZ590Extremeは問題ないとの回答でした。
VRM面は結構強化されているようです。
https://youtu.be/Qe47f6gOK1M
高負荷ゲームプレイ時、電力開放させた状態で計測してみました。
40~50度、60度未満です。
次にCineBenchR23での電力開放時の測定結果です。
https://i.imgur.com/hal8R9l.jpg
シングル>1641
マルチ>15172
温度も、200w近く行っていますが70度と冷却性能は問題ないようです。
次に気になったのが”電力制限有”でのシングルスコア
結果
https://i.imgur.com/XK4CQsD.jpg
シングルスコア>1635
ほぼ誤差で、変わらないに等しいです。
ここで”消費電力におけるシングル性能”は変わらないという結果が出ました。
ではマルチスコアはと言いますと
https://i.imgur.com/WjJJU6a.jpg
マルチスコア>10319
ここで”電力解除おけるマルチスコアの向上”は確認できました。約+5000と大きいです。
次にWatch Dogs Legionという重量級タイトルにおけるベンチマーク結果です。
※これは事実であり真実です。
https://i.imgur.com/L3Jc6f9.jpg
https://i.imgur.com/d88rDS0.jpg
消費電力、発熱量、クロック周波数が”+1GHz以上”上がりパワーが上がっているので
通常であればスコアは変わるはず。
しかし、結果はほぼ誤差の範囲という結果になりました。
これが私がnonKモデルを選択した理由です。
以前のnonK11900における電力制限開放におけるコメントは撤回させてください。
以下の検証でそのおおむねの効果が確認できた次第です。
パフォーマンスを上げる事ばかりに着目していましたが違いました。どうやら、、、
消費電力増幅+発熱量増幅+クロック周波数増幅=安定化
になるようです。
実際の計測のグラフです。
次のはAssassin’s Creed OdysseyとWatch Dogs Legionのベンチマーク後のグラフで比較しました。
Assassin’s Creed Odyssey
(TDP65w制限)
https://i.imgur.com/R3RXAvV.jpg
(TDP65w制限無し)
https://i.imgur.com/J0ZI8EC.jpg
(グラフを合体)
https://i.imgur.com/m4alTZY.jpg
Watch Dogs Legion
(TDP65w制限)
https://i.imgur.com/ykwBDre.jpg
(TDP65w制限無し)
https://i.imgur.com/rj4QokY.jpg
このように、パフォーマンス効果ではなくはっきりと安定化効果が出ている事が分かりました。
これはつまり省電力化されたTDP65wのCPUが解放された事でそれがボトルネックに
より動作が不安定になっていたRTX3080の安定化という事になりました。
電力制限を解除した11900でCinebenchR23の10分間測定を行いました。
よく11900Kは熱いと言われますが
自分の環境でも簡易水冷240mm環境下でも70度を超える事はありませんでした。
以下がその結果です。
今回のASRockZ590ミドルレンジ以上はなかなかよくできているようですよ
※nonK11900定格65Wの電力を制限解除した高負荷設定
http://i.imgur.com/3Lk4NeP.jpg
スコア 15037
最大温度 約195W 70度
平均温度 約170W 65度
平均クロック周波数 約4.7GHz
スペック
CPU>intel i9-11900nonK
GPU>MSI RTX3080 GamingX TRIO
RAM>G-SKill F4-3600C17D-32GTZ(DDR4-3600MHz CL17-19-19-39 1.35V 32GB(2x16GB)
SSD>Crucial MX500 CT1000MX500SSD1
M/B>ASRock Z590 Extreme
Display>LG 27GL83A-B
Power supply>Seasonic 80PLUS Titanium ATX PRIME TX850(850W)
今日からCPUの勉強を始めてばかりのものです。
接尾語についての質問です。
CPU種類の最後に
Xがついているもの、Fがついているもの、
がありますが、同じ意味ですか? 何か違いがあれば教えてください。
Intel Coreシリーズ「i3 / i5 / i7」世代一覧と性能差まとめ
インテルの新シリーズ「F」を解説:内蔵GPU無効化の意味
と言う記事がちもろぐで出ているのでそちらに書いてあるのを見るといいよ。
否定ばっかだね・・・
文句ばかりでうざい。