中国メーカー「Biwin」が販売してるハイエンド級SSD「NV7400(4 TB版)」を買ってみました。
ORICO並に案件を見かける某メーカーです。発売から6ヶ月ちょっとが経過した今も、案件レビューでアピールした性能を提供できているかどうか。
他社のライバルSSDや歴代の蝉族SSDとも比較しながら詳しくレビューします。
(公開:2025/7/15 | 更新:2025/7/15)
Biwin NV7400のスペックと仕様
Biwin NV7400 (Biwin Black Opal) | |||
---|---|---|---|
容量 | 1 TB (1024 GB) | 2 TB (2048 GB) | 4 TB (4096 GB) |
インターフェイス | PCIe 4.0 x4(NVMe 2.0) | ||
フォームファクタ | M.2 2280(片面実装) | ||
コントローラ | 非公開 | ||
NAND | 3D TLC NAND(メーカー不明) | ||
DRAM | なし(HMB方式) | ||
SLCキャッシュ | 非公開 | ||
読込速度 シーケンシャル | 7400 MB/s | 7450 MB/s | 7400 MB/s |
書込速度 シーケンシャル | 6500 MB/s | ||
読込速度 4KBランダムアクセス | 1000K IOPS | 900K IOPS | |
書込速度 4KBランダムアクセス | 900K IOPS | ||
消費電力(最大) | 非公開 | ||
消費電力(アイドル) | 非公開 | ||
TBW 書き込み耐性 | 1000 TB | 2000 TB | 4000 TB |
MTBF 平均故障間隔 | 150 万時間 | ||
保証 | 5年 | ||
MSRP | $ 90 | $ 140 | $ 270 |
参考価格 2025/5時点 | 10980 円 | 16980 円 | 34980 円 |
GB単価 | 10.7 円 | 8.3 円 | 8.5 円 |
- メーカー仕様表はこちらから
「Biwin NV7400(型番:Black Opal NV7400)」は、圧倒的コスパの生みの親だった初代HIKSEMIシリーズと同等のパーツを備えるらしい、蝉族SSDの一派です。
中国深セン市に本社を置く「Biwin Storage Technology(深圳佰维存储科技股份有限公司)」社が、自社ブランドで販売しています。
もともとBiwinは、他社ブランドのライセンスを借り受けて「HP FX700」など、メーカー純正品を装ったSSDを販売するメーカーでした。
しかし、他社ブランドを借りてくるライセンス料がそれほど安くなかったのでしょうか。
最近(2025年1月ごろから)になって以降、もっぱらYoutubeマーケティングへ主軸を移し、動画投稿者を経由して自社ブランドの売り込み攻勢を強めています。
「NV7400」もBiwinの自社ブランドモデルで、PCIe 4.0 x4(Gen4 x4)対応モデルの最上位グレードです。

TBW(書き込み耐性)の比較
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB | 4 TB |
---|---|---|---|---|
Biwin NV7400 | 500 TBW | 1000 TBW | 2000 TBW | 4000 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW | 7200 TBW |
Samsung 990 PRO (990 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW | 2400 TBW |
書き込み保証値は容量1 TBあたり1000 TBです。
オリジナル版より半分近くまで減っていますが、それでもなお、大手NANDメーカー自社ブランド製品を大幅に上回る保証値です。
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
---|---|---|---|
WD Black SN8100 (Samsung 9100 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 9100 PRO (Samsung 9100 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
MOVE SPEED Panther (MOVE SPEED Panther:レビュー) | – | 400 TBW | 800 TBW |
KIOXIA EXCERIA PRO (EXCERIA PRO:レビュー) | – | 400 TBW | 800 TBW |
WD Blue SN5000 (WD Blue SN5000:レビュー) | – | 600 TBW | 900 TBW |
KIOXIA EXCERIA PLUS G3 (KIOXIA EXCERIA G3 PLUS:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
CFD SFT6000e (CFD SFT6000e:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 990 PRO (990 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 980 PRO (980 PRO:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Solidigm P44 Pro (Solidigm P44 Pro:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
Crucial P5 Plus (Crucial P5 Plus:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Lexar NM790 (Lexar NM790:レビュー) | – | 1000 TBW | 1500 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW |
SK Hynix Gold P31 (SK Hynix Gold P31:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
WD_BLACK SN770 (WD_BLACK SN770:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 (KIOXIA EXCERIA G2 PLUS:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
KIOXIA EXCERIA G2 (KIOXIA EXCERIA G2:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
WD Blue SN570 (WD Blue SN570 NVMe:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | – |
Crucial MX500 (Crucial MX500:レビュー) | 180 TBW | 360 TBW | 700 TBW |
FireCuda 530 (FireCuda 530:レビュー) | 640 TBW | 1275 TBW | 2550 TBW |
WD Black SN850 (SN850:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
過去のSSDレビューで説明しているとおり、容量あたり600 TBの書き込み保証値ですら(実用上)十分すぎる数値です。
Biwin NV7400が提供する容量あたり1000 TBの保証値は圧倒的に余裕がありますし、今回レビューする4 TB版なら4倍の4000 TBWに達します。
- 普通に使った場合:約219.2年
(1日あたり平均50 GBの書き込みを想定) - 毎日AAAゲームをDLする:約109.6年
(1日あたり平均100 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの写真を入れる:約43.8年
(1日あたり平均250 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの4K~8K素材を入れる:約11.0年
(1日あたり平均1000 GBの書き込みを想定)
ワークロード別の想定耐用年数をざっくり試算してみた。
PS5の増設ストレージやゲーミングPCのメインSSDなど。ごく普通の使い方なら約200年以上もかかる計算になり、5年間のメーカー保証をあっさり使い切ります。
仮に1日100 GB書き込んでも、TBWを使い切るのに約110年です。4K~8K RAW写真や動画素材を毎日のようにゴリゴリと書き込む用途ですら5年保証内に使い切れないです。
1日あたり1 TBを書き込むプロの映像作家や写真家にありうる過酷なワークロードでも、4000 TBWを使い切るのに約11年は必要な計算です。
ほとんどの場合、メーカーが提供するTBWよりも先に5年保証が切れてしまう計算です。
一般的なPCゲーマーから動画編集などプロシューマーまで、十分な保証値です。
ただし、信頼性は不透明です。業務目的なら定番モデルの大容量モデルを一応おすすめしておきます。
Biwin NV7400を開封レビュー
パッケージデザインと付属品

Amazonにて容量4 TBモデルを購入しました。約3.2万円にポイントが付いて、実質29800円(1 TBあたり約7500円)です。

単色ベタ塗りの背景や、標準フォントやフリーフォントを多用したパッケージデザインです。大手メーカー製品と比較して、どことなく安っぽさを感じます。
パッケージの裏面に代理店を示すシール等が見当たりません。
現時点でBiwin Storage Technologyは、Amazonだけを公式の販路にしているから、基本的にサポートはAmazon任せです。万が一の返品や返金も簡単かつスピーディーに対処できます。

- SSD本体
- ミニドライバー
- 小ネジ(M.2スロット固定用)
- 説明書
プラスチック製の梱包材にSSD本体がすっぽり収まってます。梱包材の裏側に説明書が挟み込まれていました。

付属品の「ミニドライバー」です。指で回してフタを外すと、両端にプラスドライバーとマイナスドライバーが付いています。
小ネジはM.2スロット固定用です。マザーボード側の小ネジをうっかり紛失してしまったとき、スペア(予備)があると助かります。
基板コンポーネント

角度によって表面の反射が少し変わるラミネート加工が施された、グラフェンシート(0.5 mm厚)兼ラベルシールが貼ってあります。
コンポーネントを覆い隠すようにラベルシールが貼ってあり、部品の詳細が分からない状態です。

反対側は各国の認証ロゴや規制ロゴのほか、シリアルナンバー(S/N)が記載されています。コンポーネントは何もありません。

基板の表面(オモテ側)だけにコンポーネントが実装されているシンプルな「片面実装」のNVMe SSDです。
容量密度が高いNANDメモリを使っているため、Biwin NV7400シリーズは容量1 TB / 2 TB / 4 TBモデルすべてで片面実装を実現します。
取付スペースが狭いノートパソコンや、PS5(PS5 Pro)の増設ストレージに使いやすいです。

部品を覆い隠しているラベルシールを剥がして、Biwin NV7400に実装されているコンポーネントを目視で確認します。

- コントローラ:MaxioTech MAP1602A
MAP1602A-F3C U AFM3N855311 2408 - DRAM:なし
DRAMレス設計 - NAND:メーカー不明(232層 3D TLC NAND)
BW29F8T08EULCHQM 250303501
過去にレビューした「MOVE SPEED Panther 4 TB」や「Hanye HE80 4 TB」などと同様に、Biwin NV7400もほとんど同じコンポーネント構成です。
蝉族SSDの性能を支える屋台骨「MAP1602A」コントローラに、最大2400 MT/s対応の高速NANDメモリが入っています。
順番に各コンポーネントの中身を確認します。

SSDコントローラは中華ハイエンドSSD(蝉族SSD)シリーズで非常に採用例が多い、MaxioTech製「MAP1602A」を搭載。
SRAM内蔵型の高性能コントローラで、優れたスループットと応答速度、かつ省電力性も兼ね備える今も優秀なDRAMレスコントローラです。
台湾TSMC 12 nm製ARM Cortex-R5をベースにしたシングルコアSoCで、最大4チャネルのNANDメモリを束ねられ、各チャネルごとに最大2400 MT/sもの極めて高いスループットで接続できます。

電源管理コントローラ(PMIC)は、Silergy製「SY8089A1(ZBFUA)」と「FAEGBO」を採用。
PMICのパッケージサイズから周辺コンデンサの配置まで、過去に見てきた蝉族SSDたちと何ら変わりない、いわゆるテンプレ品(リファレンス版)です。

DRAMは搭載しません。
メインメモリのごく一部をDRAMキャッシュの代わりに使う「HMB(ホストメモリバッファ)」方式のSSDです。
DRAMが無いと書き込み性能が不利になる傾向がある一方、読み込みワークロードで有利になる傾向もあり、一概にDRAMが無いから悪いとも言い切れないので注意。


NANDメモリはBiwin刻印が入った「メーカー不明 232層 3D TLC NAND」を採用。
参考までに、過去の容量4 TBモデルで確認されたBiwin刻印をリストアップします。
- MOVE SPEED Panther:BWN0ATF1B1JCAD
- Hanye HE80:BWN0ATF1B1JCAD
- Biwin NV7400:BW29F8T08EULCHQM
型番の法則がガラッと変更されていて、NANDメモリの製造元を特定できないです。
型番が変わったから、YMTC製からMicron製に変更された可能性も十分にありえます。
ロシア製の部品検査ソフト「Flash ID」を使って、NANDメモリの素性が検出されるか試してみると・・・
Fw : SN24772
HMB : 40960 - 40960 KB (Enabled, 40 M)
Size : 3907018 MB [4096.8 GB]
LBA Size: 512
Unknown xored id present:
ID: 12 ca 7a 68 | 37 83 00 bc | 2d 42 87 47 | 02 d7 23 b2
00: 6c 9f b8 0a | 64 34 9c f5 | 1b d6 0a 6a | 91 90 55 cd
10: 43 56 6d 18 | 66 db ba 18 | 54 63 f8 56 | 93 e6 cd c1
20: 9f fb 15 38 | 01 e0 c9 54 | 6b d4 97 e4 | 17 c3 e2 65
30: 07 fa 0a 64 | ac ae 4a d7 | eb 8e 92 91 | 4a 09 2e c7
40: 31 0f f4 72 | e0 4b 1b ac | b8 32 46 c6 | e4 78 34 d5
50: 27 88 24 02 | ed 7b 40 d7 | 52 d0 5c 8c | 8a a9 b3 df
最新版のFlash IDを使っても、コード走査が弾かれてしまいました。結論、NANDメモリの製造元は不明です。
NAND | 世代 | 積層数 | 記憶密度 | 速度 | 容量密度 |
---|---|---|---|---|---|
KIOXIA | BiCS 8 | 218層 | 18.0 Gb/mm² | 3600 MT/s | 1024 Gb |
YMTC | Xtacking 3.0 | 232層 | 15.0 Gb/mm² | 2400 MT/s | 1024 Gb |
SK Hynix | V8 4D NAND | 238層 | 14.8 Gb/mm² | 2400 MT/s | 512 Gb |
Micron | B58R | 232層 | 14.6 Gb/mm² | 2400 MT/s | 1024 Gb |
Samsung | V8 NAND | 238層 | 11.5 Gb/mm² | 2400 MT/s | 1024 Gb |
消去法である程度の推測ができます。
今回、Biwin NV7400から見つかったNANDメモリの特徴は「パッケージ1個で容量1 TB」かつ「並列4チャネルでピーク時7450 MB/s」の2点です。
特徴を絞れば、SK Hynixは容量密度が足りないから除外できます。Samsungはパッケージ1個で容量2 TBまで対応するから、他より可能性が下がります。
キオクシアは最新のBiCS 8メモリを、関係企業(SanDisk)にしか供給していないし、何よりBiwin NV7400程度に使うには性能とコストがあまりにも贅沢すぎます。
残された選択肢はやはり「YMTC」か「Micron」の2社です。
どちらも「パッケージ1個で容量1 TB」かつ「並列4チャネルでピーク時7450 MB/s」を十分に満たせるうえ、減価償却がそろそろ終わっていても違和感のない頃合いで、製造コストも相応に安いはず。
両者ともに性能面に大きな差がないNANDメモリです。どちらが入っていても、あたりやハズレに分類できません。
そもそも蝉族SSDの特徴的なパフォーマンスを生み出す根源は、NANDメモリよりもはるかに「MAP1602A」コントローラの影響が大きいです。
異様に小回りが利く高速pSLCキャッシュ展開を駆使して、たとえQLC NANDであっても、一般人がQLCだと見抜けないレベルまで性能をうまく隠蔽します(※例:HP FX700)。
YMTC製 232層 3D TLC NANDは「Xtacking 3.0」と呼ばれる、貼り合わせ技術で製造しているから、面積あたり容量(= 記憶密度)がMicron製 232層 3D TLC NAND(B58R)より高いです。
密度が高い = NANDメモリ本体(アレイ)と周辺回路の物理的な距離を短く設計でき、レイテンシに有利です。




4 TB:1024 Gb x 8 x 4 = 32768 Gb(4096 GB)
NANDメモリの構成をチェックします。
Biwin NV7400(容量4 TB)では、記憶密度が1024 Gb(= 128 GB)のチップを8枚重ねたNANDメモリを、全部で4個実装して合計32768 Gb(= 4096 GB)の容量に仕上げます。
Biwin NV7400の性能をベンチマーク
テスト環境を紹介

テスト環境 「ちもろぐ専用:SSDベンチ機」 | ||
---|---|---|
![]() | Core i7 13700K16コア24スレッド(TDP:125 W) | |
![]() | 虎徹Mark III120 mmサイドフロー空冷 | |
![]() | BIOSTARZ790 Valkyrie | |
![]() | DDR5-6000 16GB x2G.Skill Trident Z5 Neo RGB | |
![]() | RTX 4060 Ti | |
![]() | Biwin NV7400 4TB | |
![]() | HIKSEMI FUTURE70-02TB 2TB | |
![]() | 1000 W「Corsair RM1000x ATX3.1」 | |
![]() | Windows 11 Pro検証時のバージョンは「22H2」 | |
ドライバ | NVIDIA 536.40 WHQL | |
ディスプレイ | 3840 x 2160@160 Hz使用モデル「TCL 27R83U」 |
SSDベンチマークに使用する専用の機材です。
最大15.76 GB/sまで対応できるPCIe 5.0世代の「Intel Z790」マザーボードに、シングルスレッド性能が非常に速い「Core i7 13700K」を搭載。
Ryzen 9000シリーズなど最新プラットフォームと比較して、絶対的な性能ですでに型落ち気味ですが、SSDに対する遅延の少なさで依然として最高峰です。

原則として、CPUに直結したM.2スロットまたはPCIeスロットにテスト対象のSSDを接続します。チップセット経由だと応答速度が低下※してしまい、SSD本来の性能を検証できません。
ベンチ機に採用した「Z790 Valkyrie」は、PCIe 5.0対応のM.2スロットを1本、PCIeスロットを2本備えます。複数の爆速SSDをCPUに直結できる稀有なマザーボードです。
※チップセット経由による性能低下はAMDチップセットだと緩和されますが、CPU直結時と比較して性能が下がる傾向自体は同じです。
そのほか、「BitLocker」と呼ばれるWindows環境で使えるハードウェア暗号化機能も無効化済みです。BitLockerを有効化すると、SSDのランダムアクセス性能が最大50%も下がります。
正確なベンチマークを取るならBitLockerを必ず無効化しましょう。

SSDを熱から保護するサーマルスロットリングによって性能に悪影響が出ないように、以下のような手段でテスト対象のSSDを冷却しながらベンチマークを行います。
- M.2ヒートシンク「Thermalright HR-09」を装着
- 120 mmケースファンを至近距離に設置して冷却
SSDを徹底的に冷やして、サーマルスロットリングがテスト結果に影響を与えないように対策しています。
なお、10分間の温度テスト時のみM.2ヒートシンクとケースファンを取り除いて、温度の上昇を観察します。
SSDドライブ情報と利用できる容量

- インターフェース:NVM Express
- 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
- 対応規格:NVM Express 2.0
- 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache
「Biwin NV7400」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。特に問題なし。
なにげに最新規格のNVM Express 2.0に対応ですが、一般用途だとNVM Express 1.4規格と大差ないです。

フォーマット時の初期容量は「3.72 TB(4096 GB)」でした。
一般的に、搭載されたNANDメモリのうち約2.3%を予備領域に割り当てますが、Biwin NV7400では予備領域に使わずそのままユーザー領域として開放されています。
容量4 TBなら実に96 GBも空き容量が増えていて、ちょっとした最新AAAタイトルゲームを1本入れられる容量です。

Crystal Disk Mark 8
「Crystak Disk Mark 8」は、日本どころか世界で一番有名と言っても過言ではない、定番のSSDベンチマークソフトです。性能の変化をチェックするため、初期設定の「1 GiB」に加え、最大設定の「64 GiB」もテストします。
Crystal Disk Mark 8の結果※クリックで画像拡大します | |
---|---|
![]() | ![]() |
テストサイズ:1 GiB(MB/s) | テストサイズ:64 GiB(MB/s) |
![]() | ![]() |
テストサイズ:1 GiB(レイテンシ) | テストサイズ:64 GiB(レイテンシ) |
シーケンシャル読み込みが約7100 MB/s前後、シーケンシャル書き込みは約6300 MB/s前後です。
読み込みと書き込み速度どちらもメーカー公称値に少し届かないですが、ベンチマーク環境(Intel Coreプラットフォーム)の限界です。
AMD Ryzen(Ryzen 7000 / 9000)プラットフォームなら公称値に張り付きます。
テストサイズを64 GiBに変更してもシーケンシャル性能に目立った変化がないですが、ランダムアクセス性能(RND4K Q1T1)が大きく下がってしまう症状が顕著に出ます。
DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式のSSDでよく見られる典型的な性能特性であって、実際の利用シーンで問題や不具合は発生しないです。

体感性能や実用性能に影響が大きい、4KBランダムアクセスのレイテンシ(応答時間)の比較グラフです。
Biwin NV7400は43.7 μsほどで、過去にレビューした「蝉族SSD」と大差ない横並びの性能に。
ランダムアクセス性能トップの座は「WD Black SN7100」に明け渡したままです。キオクシア製NANDを使った蝉族なら、トップの座に返り咲くかもしれません。

書き込みレイテンシは相変わらず平凡です。上位勢はPhison系コントローラにほとんど独占されています。
ATTO Disk Benchmark

ATTO Disk Benchmarkは、テストファイルを小刻みに分割してSSDのスループット(シーケンシャル性能)を測定し、SSDがピーク性能を出しやすいファイルサイズを探るベンチマークソフトです。
ベンチマーク結果からSSDの評価が非常に分かりにくいので、表計算ソフトを使ってグラフ化して他のSSDと比較します。
小さいファイル領域(1 KB ~ 16 KB)で、なぜか同じ蝉族のMOVE SPEED Pantherなどに一歩劣る結果です。
書き込み性能も同様の傾向です。小さいファイル領域で、HanyeやMOVE SPEEDより少し性能が伸びづらいです。
不規則で細かいファイルが大量に含まれるゲームフォルダの移動で、やや劣る可能性が出てきます。
DRAMレスSSDに多い、特定のファイルサイズでなぜか乱高下する傾向はしっかり健在。実際に該当のファイルサイズを書き込んでも症状は再現しないため、ATTO Disk Benchmarkに限った謎の症状です。

Biwin NV7400を実運用で試す
FF14のロード時間を比較
FF14:暁月のフィナーレ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。

Biwin NV7400のロード時間は「5.86秒」でした。
相変わらず安定して6秒の壁をあっさり突破できます。歴代の蝉族SSDより0.1~0.2秒ほど遅いのが気になりますが、実用上はまったく問題ないはずです。
FPSタイトルのロード時間を比較
PCMark 10 Professional Edition(有償版)で利用できる機能を使って、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定します。
なお、測定されたロード時間は各スコアから逆算された概算値(ざっくりとした予想値)です。実際のロードとは異なっているので注意してください。
テストされたゲームタイトル3本(Battlefield V / Call of Duty / Overwatch 2)すべてで、歴代の蝉族SSDシリーズよりわずかに遅いロード時間を記録します。
WD Black SN8100やSN7100など一級品に届かないですが、価格の安さを考えれば依然としてコストパフォーマンスが高いです。
DirectStorageのロード時間を比較

Windows 11はゲームのロード時間を大幅に短縮する「DirectStorage API」に対応しています。
SSDに保存されているゲームデータをメインメモリに送り込み、メインメモリからVRAMに流し込みます。入ってきたデータをGPUの凄まじい演算性能で展開(解凍)し、ゲームロード時間を短縮する技術です。
NVMe SSDからメインメモリにデータを転送する部分で、SSDのシーケンシャル性能が重視されます。SATA SSDよりNVMe SSD、同じNVMe SSDでもPCIe 4.0やPCIe 5.0の方が有利になる可能性が高いです。
CPUで展開する場合はCPUの演算性能がボトルネックになってしまい、SSDの性能差がそれほど確認できません。
GPU展開(RTX 4060 Tiで展開)では、シーケンシャル性能に比例した性能差がハッキリと出ます。
Biwin NV7400は0.20秒(19.4 GB/s)前後で、トップクラスの仲間入り。
ファイルコピーにかかった時間
Windows標準のコピペ機能と目視によるストップウォッチでは正確性に欠けるので、ファイルコピーに便利なフリーソフト「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。
- ゲームフォルダ(容量85.3 GB / 81424個)
- 写真ファイル(容量113 GB / 5012枚)
- 圧縮データ(容量256 GB / zipを2個)
以上3つの素材をファイルコピーテストに使います。ソース(基準となるストレージ)は安定した性能に定評がある「Optane SSD P5810X 400GB」です。
書き込み(Optane P5810X → Biwin NV7400)のコピペ時間です。
Zipファイル(256 GB)の書き込みは非常に速い一方で、写真フォルダとゲームフォルダで歴代の蝉族SSDにリードされています。
次は読み込み(Biwin NV7400 → Optane P5810X)のコピペ時間です。
Zipファイルでまさかの過去最速、写真フォルダとゲームフォルダは平凡です。なんとなく、大きな単一ファイルに対する持続性能が改善されているような気がします。
ファームウェアも更新されているし、pSLCキャッシュ展開のクセが従来モデルから変わっていても、おかしくないです。
比較グラフをよく見ると、シーケンシャル性能の割にコピー時間が遅いSSDがポツポツと見られます。
なぜシーケンシャル性能の割に遅いSSDが出てしまうのか。理由は単に「間髪入れずに次のコピーテストを実行」しているからです。
- Zip(256 GB)→ 写真(113 GB)→ ゲーム(85.3 GB)の順番
SSDは書き込み性能を稼ぐためにSLCキャッシュを使って耐える製品が多いですが、このSLCキャッシュの回復が遅いと・・・次のコピーテストに間に合わずTLC NAND本来の性能でテストが実行されます。
SLCキャッシュをスピーディーに再展開できるかかどうかも実力の内と(筆者は)考えているので、コピーテストは間髪入れず次から次へと実行します。
Premiere Pro CC:4K動画プレビュー
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」に、4K動画素材(448 MB/s)と2K動画素材(175 MB/s)を読み込み、2つの動画を同時にプレビューします。
Premiere Proの動画素材プレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。
Premiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で落としたフレームを測定し、動画素材の総フレーム数で割ってドロップフレーム率を計算します。

4K + 2K動画プレビューのドロップフレーム率は約10.6%です。
HIKSEMI、Hanye、MOVE SPEEDなど。歴代の蝉族SSDシリーズと同様に、やはり10%前後のドロップフレーム率を維持しています。

4K動画プレビューのドロップフレーム率は0%で見事に完封します。
ComfyUI:画像生成AIモデルの読み込み

画像生成AIの定番ソフト「ComfyUI」を使って、「.safetensors」形式モデルの読み込みにかかった時間を比較します。
テキストエンコーダーやVAEの読み込み時間は一切含まないです。有志制作のカスタムノード「ComfyUI-Dev-Utils」で、読み込み時間を記録して比較しました。

現時点でもっとも主流なAI生成モデル「SDXL 1.0(約6.46 GB)」の読み込み時間です。
モデルがVRAM容量に入り切るサイズなら、基本的に読み込み時間はシーケンシャル性能に比例します。Biwin NV7400も他社の7000 MB/s級モデルと横並びです。

VRAMに入り切らない巨大生成モデル「HiDream(約31.8 GB)」の読み込み時間です。
VRAMから溢れたデータがメインメモリに移動し、それでも収まりきらず共有メモリにまで波及する複雑なI/O処理が連続的に発生します。
内部処理が複雑化すると、SSDのシーケンシャル性能から結果を予測するのが難しいです。全体を俯瞰して見る限り、シーケンシャル性能とランダム性能どちらも重要そうに見えます。

PCMark 10:SSDの実用性能

PCMark 10 Professional Editionの「Full System Drive Benchmark」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。
- PCMark 10(UL Benchmarks)
Full System Drive Benchmarkには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。
なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を90%埋めた場合(= 空き容量10%)のテストも行いました(※2回:連続で約2時間のワークロード)。
Biwin NV7400のストレージスコア(空き容量10%時)は「3781点」です。空き容量100%なら3850点です。
空き容量による性能低下をたった約2%に抑えられています。
性能低下が非常に少ない理由は「大容量」です。空き容量が4 TBもある場合、残り10%まで埋めても実際に使える容量は約372 GBです。
これだけの容量が残されていれば、PCMark 10のテストに耐えられるだけのpSLCキャッシュを不自由なく展開できます。

PCMark 10ストレージテストの細かい内訳を確認します。
Adobe評価は格上のSamsung 990 PROに迫り、ゲームロード評価でその990 PROすら超えています。
ファイルコピー評価のみ、990 PROに大幅なリードを許します。DRAMレス(HMB方式)で、DRAMキャッシュ搭載モデルを相手にするのは少し分が悪いかもしれません。
Office評価では、歴代の蝉族SSDシリーズよりなぜかスコアが若干下がっているものの、それでも990 PROを超えていて十分に高性能です。
昔から変わりなく、「低価格でハイエンド級の性能」を提供できている様子でホッとします。
実用スコアの内訳 Full System Drive Benchmark | |
---|---|
Adobe Score | Adobe Acorbatの起動 Adobe After Effectsの起動 Adobe Illustratorの起動 Adobe Premiere Proの起動 Adobe Lightroomの起動 Adobe Photoshopの起動 Adobe After Effets Adobe Illustrator Adobe InDesign Adobe Photoshop(重たい設定) Adobe Photoshop(軽量設定) |
Game Score | Battlefield Vの起動(メインメニューまで) Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで) Overwatchの起動(メインメニューまで) |
Copy Score | 合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み) ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) ISOファイルをコピー(読み込み) 合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み) JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) JPEGファイルをコピー(読み込み) |
Office Score | Windows 10の起動 Microsoft Excel Microsoft PowerPoint |
15分間の連続書き込みテスト
1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら連続して書き込み続ける過酷な検証方法です。
一般向けに販売されているほとんどのSSDは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。SLCキャッシュの有無やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下などなど。
15分の連続書き込みテストによって、SSDのいろいろな挙動が判明します。
テスト開始から3300~4200 MB/s超のハイスピードを維持し、その後672 GBも書き込んでやっとpSLCキャッシュが切れ、TLC NANDとの混合モードに移行します。
移行した後ですら平均2200 MB/s程度を15分後まで維持します。

キャッシュ構造 | 平均書込速度 (Average) |
---|---|
1段階 pSLCキャッシュ | 3296 MB/s |
2段階 pSLC + TLC | 2203 MB/s |
3段階 TLCネイティブ | 846 MB/s |
ブロックファイルを約3600 GB書き込んで、キャッシュ構造をさらに深堀りします。
pSLCキャッシュによる平均3300 MB/sもの爆速モード(pSLC Only)から始まり、なんと累計で約1250 GBほど書き込んで、ようやく混合モード(pSLC + TLC)に移行します。
平均2200 MB/sで混合モードを走らせ、約480 GBあたりでTLC NAND本来の性能(TLCネイティブ)にたどり着きます。pSLCキャッシュを使い切った状態でも、平均850 MB/sあれば十分でしょう。
今まで見てきた蝉族SSDシリーズと比較して、Biwin NV7400は最新のファームウェアに更新されている影響があるのか、pSLCキャッシュの持続性に改善を感じます。
従来の4 TB版なら累計700~800 GB程度で混合モードに移行するはずが、今回は1.5倍も多い1200~1250 GBまで爆速モードを維持しています。
今まで以上に、普通の使い方をしている限りTLC NAND本来の性能がなかなか露見しづらい、ストレスフリーな挙動に期待できます。

(空き容量:100%時)
pSLCキャッシュの再展開もスピーディーです。一度に128 GB書き込み、直後にまた128 GBを突っ込んでも、平均3.6 GB/s前後の速度です。
4 TB版なら最大1000 GB超の巨大pSLCキャッシュを展開できるため、キャッシュ切れを確認するのが難しいほどです。

(空き容量:10%時)
空き容量を10%まで減らしてから、128 GB書き込みました。ざっくり70~80 GBくらいでpSLCキャッシュが枯渇して、TLCネイティブモード(平均800~990 MB/s)が出現します。
空き容量が減っていても、再展開自体はとてもスピーディーで意外とストレスない挙動です。
もちろん、TRIM/GCコマンドを明示的に投げてあげれば、爆速モード(pSLC Only)を即座に空き容量の3分の1程度まで復活させられます。


時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。
Biwin NV7400は15分で約2175 GBを書き込みます。
QLC NAND搭載のWD Blue SN5000(4 TB)に対して、ほぼ2倍近い書き込みです。おおむね、TLC NANDが入っていると判断できます。
SSDの動作温度をテスト
高負荷時のセンサー温度

- ドライブ温度:NANDメモリの温度
- ドライブ温度2:SSDコントローラの温度
- ドライブ温度3:NANDメモリの温度
モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは3つですが、内2つがまったく同じ温度を示すため、実質的に2つです。

(容量4 TBモデル)
ケースファンによるエアフローを一切与えない環境で、SSDが激しく発熱しやすい「連続書き込みテスト」を10分間実行しました。
テスト開始から急速に温度が上昇し続け、途中で爆速モードから混合モードに移行して、温度の上昇が止まります。82~83℃を保ったまま温度テストを終えました。
サーマルスロットリングらしい症状は確認できなかったです。
サーモグラフィーで表面温度を確認

テスト開始から約8~9分経過したあたりで、サーモグラフィーカメラを使ってSSDの表面温度を撮影します。
- NANDメモリ(左):70 ~ 71℃
- NANDメモリ(中央):67 ~ 68℃
- SSDコントローラ(右):72 ~ 73℃
SSDコントローラの表面温度は、HWiNFOが表示するセンサー読みから10℃以上ズレてます。実際の温度よりも高い温度を表示するセンサー仕様です。
個人的に低くズレているとサーマルスロットリングの判定が甘くなりそうで怖いですが、Biwin NV7400は +10℃も高くズレているから特に問題ないでしょう。
センサー読みで82℃に達しても、本体は72℃程度です。
今回のテストでサーマルスロットリングを確認できなかったものの、確実にパフォーマンスを安定させる目的なら、別売りのM.2ヒートシンクを導入する価値あり。
または、SSDに直接ケースファンで風を当てるか、マザーボード付属のM.2ヒートシンクを取り付けても効果抜群です。

まとめ:依然として「低価格で高性能」を貫く蝉族SSD

(お手頃価格で高性能 & 大容量なゲーム倉庫に)
「Biwin NV7400」のデメリットと弱点
- DRAMキャッシュなし
- 素の書き込み性能は平凡
- 高負荷時の温度がやや高い
- 搭載パーツの一貫性は不透明
(メーカー仕様表にパーツ記載なし)
「Biwin NV7400」のメリットと強み
- 7000 MB/s超のシーケンシャル性能
- 低価格ながらハイエンド級の性能
- 空き容量による性能変化が少ない
- かなり速いランダムアクセス速度
- ゲームロード時間が速い
- 極めて広大かつ迅速なpSLCキャッシュ
- 十分な耐久性(1000 ~ 4000 TBW)
- 大容量モデルあり(最大4 TB)
- 片面実装で扱いやすい
- 5年保証
- コストパフォーマンスが高い
おそらく6~7例目になる「蝉族SSD」のレビューですが、相変わらず安定して高性能です。
やっぱりMAP1602AコントローラはpSLCキャッシュの使い方が上手で、普通に使っていてNAND本来の素性の悪さをかんたんに気づかせない挙動をします。
コピーをした直後にコピーしても、すぐに3 GB/s超の爆速モードが復活します。今回レビューした容量4 TBモデルなら、一度に1000 GB超のpSLCキャッシュを展開可能です。
ほとんどの一般人からPCゲーマーにとって、十分にストレスフリーで快適な性能を得られます。

ただし、搭載パーツについてメーカー仕様表に記載がありません。供給状況に応じて、Micron製またはYMTC製いずれかのNANDメモリ(2400 MT/s)を使う可能性が高いです。
MAP1602Aの特性的に、NANDメモリが変わっても実効性能にさほど影響しないのが幸いです。
逆にいえば、屋台骨ともいえるMAP1602Aを勝手に変えられると厳しいですが、Biwinはゴリゴリの中国メーカーだから自国製コントローラの採用を取りやめる可能性は低い・・・と信じたいです。
以上「Biwin NV7400(4 TB)レビュー:相変わらず “コスパが” 凄まじい「蝉族」SSD」でした。

「Biwin NV7400」を入手する
レビュー時点の価格は1 TBモデルが約1.1万円、2 TBモデルが約1.7万円、4 TBモデルが約3.5万円です。
タイムセール時に4 TBモデルが実質3万円を切ります。
購入の際は念のため、Amazonで直近の口コミも要チェック。妙に低い性能やQLC NANDに類似した特性(= 100 MB/sしか出ないなど)が報告されていなければ、買って大丈夫なはずです。
「Biwin NV7400」の代替案
「MAP1602A」と「高性能なNANDメモリ(2400 MT/s)」を組み合わせた、いわゆる蝉族なら何でも代替案になれます。
直近の口コミでガチャ率が低く、かつ価格が安いなら、・・・どのブランドから買っても問題ないです。
おすすめなSSDを解説
NVMe SSDのおすすめレビュー記事
最近は蝉族を狙うなら4TB一択になりつつあるような気がします。2TB以下はハズレ報告が増えているので…