「PUBGにおすすめなマウス編」を書いてから、また3ヶ月経過しました。当然のごとく「おすすめのキーボードはあるのでしょうか?」というコメントやリプライが来るので、リクエストに応えてみることに。とはいえマウスと同様、おすすめを決めるのは難しいのでSQUAD仲間に協力してもらい、7台のキーボードを検証していく。
PUBGにおすすめなキーボードを実機プレイで探る
SQUAD仲間の私物を含め、全部で7種類の「一般向けキーボード」と「ゲーミングキーボード」を集めた。1000円の安物から2万円もする高級品までピンキリを揃え、使い回しによる実機プレイで「コレ良いぞ!」と言えるキーボードを決めます。
この検証をする前は、正直言って「キーボードでPUBGのプレイがそんなに変わるのか…非常に疑問だ。お金を掛けるなら先にマウスやヘッドセットだろう。」とタカをくくっていたが、キーボードも案外無視できないことが分かった。
というわけで、以下7台のキーボードの実機レビューです。順番に見ていくのもいいし、最後に生き残った3台だけをチェックしても構わない。
スクワットを組んでPUBGをプレイしている方にもレビューを少し書いてもらいました。キーボードの使い心地や感想は個人差が出るはずなので、軽く経歴的なものを紹介しておきます。
※なお、4人のレビューについて。誤植や文章の整合性を修正する以外は「原文ママ」で掲載しています。
1. 安物の一般用「TK-FCM062」は悪くない
実を言うと、やっちが愛用しているのは意外にもELECOMが売っている安物メンブレンなんですよ。キーボードとしての機能は果たしているし、タイピングもしやすく打鍵音もやや静かで気に入っています。
ただし、PUBGなどのゲームでは「WASD」キーを連打しまくるのが基本ですが、2~3時間もずっとそれをやっていると疲れてくるのが事実。微妙に反発感があるので、ずっと長押しは指への負担があります。
4人目さんも同じくTK-FMC062の愛用者でした。
レビューをまとめると、概ね「価格の割に優秀。」という意見が多いです。国内メーカーが日本人向けに開発したキーボードですし、スイッチはメンブレン方式でメカニカルと比較すれば荷重はやや高めですが、普通に使う分には不満がない。
こだわりが無い人は、ぶっちゃけPUBG用にELECOMでも別に問題はないですね(意外な真実にたどり着いてしまった)。
2. PUBG専用キーボード「Chicken Dinner」
中国の大手ゲーミングデバイスメーカー「VERMILO」(アミロ)が、PUBGユーザー向けに製作したキーボードです。名前は「Chicken Dinner」(=ドン勝)で、見ての通りPUBGのデザインがスイッチに施されている。
スイッチは独Cherry MX社の「青軸」です。カチカチとした心地の良い打鍵音が特徴で、コツコツとした押し心地が印象的。さて、2万円もする高級キーボードの実力はどれほどのものなのか…検証。
英語キーボードなのでボタンの配置が微妙に違う。そのせいで「ボタンが押しにくい。」「Enterが小さい。」など、日本語キーボードに慣れていると違和感が続出してしまった。
青軸スイッチなので疲れにくく押しやすいという点では一致したが、打鍵音は「心地いい」「うるさい」に二分されています。青軸の打鍵音が大きいと有名だが、その音が好みかどうかは個人差の出るところです。
とはいえ、4人のレビューは「PUBG用なら良いキーボード」ということで決まり。デザインがPUBG風なので、モチベの維持や士気高揚に良いと思います。PUBGの大ファンなら買いだろう。
3. 軽いキータッチ「Steelseries APEX 400」
ヘッドセットの「ARCTIS 5」(Arctis 5のレビュー記事あるよ)や、マウスの「RIVAL 100」で知られる有名なゲーミングデバイスメーカー「Steelseries」が作る、ゲーミングキーボード。
スイッチにCherry MX製ではなく、Steelseries独自の「QX1」という赤軸スイッチを採用しているのが特徴。赤軸をベースにするため荷重が青軸と比較して少なく、キー入力の判定が底まで押す前に出る。
総じてスイッチの判定の速さが評価されています。普通のキーボードと違って、底まで押し込まなくても反応するのは指への負担が減らせると思うが好みが出る部分だ。
しかしPUBGプレイ中は「WASD」キーがメインなので、少ない荷重で反応してくれるのは非常にラク。遮蔽物の後ろでコチョコチョと相手から撃ちにくいように、小刻みに動くのもカンタンだ。
4. コトコトと硬い…「Logicool G105」
Hinaline氏が愛用しているゲーミングキーボード。専用のマクロキー「Gボタン」が実装されているため、MMORPGなどでキーのショートカットをする時に重宝しているとのこと。
実機プレイを行った7台の中で、もっとも硬いキーストロークでした。タイピングなら問題にならないが、キーを連続で押し続けるゲーミングならかなり疲労を誘います。
一番左に配置された「Gキー」に慣れてないと、TabやESCキーの押し間違えが頻発するのもデメリット。積極的におすすめできるキーボードではない。というのが率直な感想です。
5. なんだコレ、神コスパの「Logicool G213」
次は先程の「G105」の後継モデルにあたる「G213」です。Amazonで2番目に売れているゲーミングキーボードで、価格はわずか4500~5000円ほど。
スイッチはメンブレン方式で、APEX M400やChicken Dinnerと比較すると重量が軽い。ただし、滑り止めがついているし、パームレスト統合のデザインなので普通に使っていればズレることは無い。
おおむね高評価でした。
独自赤軸のAPEX M400と比べれば荷重はやや重いですが、十分に優しいキーストロークを実現している。「WASD」キー連打のゲーミング中もあまり疲れが来ないし、パームレストのおかげで高さが調整されて指だけでなく手全体に親切。
デザインも決して安っぽくなく、LEDの光り方はとてもクール。もちろんボタンひとつで消灯も可能。キーの形状はロジクールならではの形をしているが、長年ELECOMを使っている自分はすぐに慣れたので違和感は無い。
コスパ最強のゲーミングキーボードではないか…と考えてます。
6. タイプライター風はネタか?「HKW」
タイプライター風。青軸スイッチを採用するメカニカルキーボード。価格はなんと10000円。高いだけあって作りはしっかりしている。そして何より重量がなかなか。
決して見た目だけのネタキーボードではなく、スイッチにCherry MX製の「青軸」を採用しているのが地味にスゴイところ。そのおかげでタイプライターのような「カチャカチャ」として打鍵音と押し心地を見事に再現。
でも、問題は使いやすいのかどうか…ですよね。
ボタンが「均一な丸型」なのが好みの分かれるところ。「WASD」キーがメインのゲームなら、割と普通に使えるけれど普通のタイピングだと慣れが必要。英語キーボードですし。
そして価格。見た目は確かにすごく良いし、タイプライターなデザインとタイプライター風の打鍵音と押し心地の再現は優秀です。だけれどPUBG用に、このキーボードに1万円は高いよね。
アンティーク調なデザインが好きだ。という人には良いけれど、純粋にPUBGなどゲーミングで使えるキーボードを探しているなら他のキーボードを選んだほうが無難。
7. 20年も前のキーボード「FMV-KB312」
1996年に製造されたキーボードなので、厳密には22年前のキーボード。富士通が作ったメンブレンキーボードで、キャップの素材はPCB樹脂。ただしSpaceキーだけ素材が違うので黄ばんでいる。
興味深いのは「Win」キーがないこと。今のキーボードはWinキーが当たり前のようにあるが、このキーボードはまだWindows全盛では無かった頃の製品なのでWinキーは搭載されていません。
ちなみに接続端子はUSBではなく、PS/2端子。BIOSが認識するのでWindowsを起動した後だと認識してくれない。地味に不便ですが、セキュリティ的には安全です。
そう。タイピングが非常にしやすいんですよ。メンブレン方式だけれど、パンタグラフと似た感じのペタペタとした押し心地。キーストロークが普通のキーボードより浅いので、慣れないと強く押しすぎて指を痛めるかも。
というわけで、キーボードとしては悪くない。22年前に製造されたキーボードが、まさかここまでとは。ただしWinキーが無い、PS/2端子、ボタンの配置がちょっと特殊など。古いレイアウトなので今更おすすめは出来ない。
PUBGにオススメなゲーミングキーボード3選
ここまで検証してきた7台のキーボードから、PUBG用に買っても問題ないと言える「おすすめキーボード」を3台に絞り込んだ。
1. Logicool G213
価格、品質、使いやすさ。様々な点から見て、もっともバランス良くまとまっているゲーミングキーボードは「G213」でした。4500~5000円という価格からは想像できない、圧倒的な使いやすさを実現している。
ぼくはELECOMを長く使っていたが、今はごく普通にLogicool G213を使ってます。デザインに統合されたパームレストのおかげで本当に疲れにくく、ボタン一つ一つの大きさも綿密に計算された上で構成されていると感じられる。
- パームレスト付きで、手に優しいデザイン
- 適度に柔らかい押し心地
- 小さめのSpaceなど、使いやすく計算されたボタン形状
- 何よりコストパフォーマンスがとんでもなくヤバイ
ロジクールは「人間工学」を極めたメーカーの一つですが、G213を使って改めて「確かにそれも納得…」と疑いなく言える。コスパの良いゲーミングキーボードを求めているならベストです。
2. Steelseries APEX M400
Steelseries独自の赤軸スイッチにより、非常に軽やかでメカニカルキーボードの中でもっとも軽い荷重を実現している。判定が出るのも、一般のキーボードと比べてほぼ半分くらいなので、慣れれば指への負担をかなり減らせます。
このキーボードを使い込んでいるゼリオ氏いわく、慣れることによって押した時の微妙な指圧で調節したタイプが可能になるため、ゲーム内で微妙な位置調整が出来るようになるのが高く評価している点とのこと。
- 派手すぎないシンプルなデザイン
- わずか45gという圧倒的に軽いスイッチ荷重
- 長時間の使用でも、指はまったくビクともしない(腱鞘炎予防を見込めるかも)
- 余計なキーが無い(変換・無変換・かなひらがな)
言い忘れていましたが、「変換 / 無変換 / かなひらがな」キーが省かれています。このため、Altキーを間違いなく押しやすいのも大きなメリット。正直この3つのキーは全く使いませんから、省いたのは良い判断だと思います。
3. VERMILO Chicken Dinner
PUBG仕様のゲーミングキーボード。スイッチは青軸で、カチカチとした大きな打鍵音が特徴。非常に押しやすく、反り返ったデザインのお陰でタイピングが非常にしやすい。
しかしレイアウトが英語キーボードなので、Enterが小さく押し間違えが起きやすい。あとは…Spaceキーがかなり大きいのも好みが分かれるところかも。
- PUBGのアイコンをあしらったPUBG Likeなデザイン
- 気持ちのよい打鍵音(個人差アリ)
- タイピング、ゲーミングともに疲れにくい押し心地と曲面デザイン
- レイアウトは英語キーボードなので慣れを要する
- 2万円という価格
ハイレベルに仕上がったキーボードなのは間違いないし、PUBGデザインは見ていて楽しい。とはいえ2万円前後という価格は決して安いとはいえず、悩ましいところ(他社のハイエンドキーボードも選択肢になってしまう)。
なお、PUBG仕様のキーボード「Chicken Dinner」については詳しいレビュー記事を書いているので、興味のある人はついでにどうぞ。
以上「PUBGにおすすめなキーボード3選【実際に7個使って検証】」について、解説でした。
PUBGにおすすめのマウスは?
マウスも検証済みです。リコイルコントロールに大きな影響があるため、キーボードより優先度はかなり高い。まだマウスを揃えていないなら、ぜひマウスから揃えるべきだ。
PUBGにおすすめのヘッドセットは?
マウスと同じくらい重要なのが「ゲーミングヘッドセット」。音はPUBGを攻略する上でとても重要な要素なので、イヤホンやスピーカーでプレイしているならぜひ揃えたい。
最重要は快適なゲーミングマシンです
なお、一番大事なのはPUBGを快適に動かせるゲーミングマシンです。フレームレートがガタガタのボロPCでPUBGをやっているなら、真っ先に用意したいところ。
ノートパソコンのキーボードも良いですよ。
薄い作りのため軽く打てますし、少しの力で反応するため疲れないですし、だいたいのゲームに適していると思います!(安いキーボードしか使った事が無い人の偏見かも)
ただ、ノートPCでゲームしようとするとコスパの悪さと重量と発熱に悩まされますが…
確かにあれもいいですよねw僕も一時ハマりましたズイ (((ง˘ω˘)ว))ズイでもだんだん指が痛くなったのでやめましたね()今RazerのBlackwidowChromaV2YellowSwitch使ってるんですけど、やっぱり違いますよ、指が疲れないし、なんかかっこいいですwでもたまにラップトップのキーボード触りたくなるんですよね、やっぱりキーボードは好みが大きいと思います
僕のキーボードはLogiのK840ってやつなんですよね。結構打ちやすいのでお勧めですが、カチカチいって多少うるさいです。
ELECOMのキーボード、これ一般向けですけど同時押し対応してるんですかね?
4個以上から微妙です。
それでも「G213」に乗り換えるまでは、ELECOMでPUBGをしてたけれど不便したことは無いんですよね。
積極的にオススメするか?と言われれば、しないですが。
ドスパラの付属キーボードと比べると、どちらのほうがよいと感じますか?
ドスパラ(ガレリア)の方がラクかなぁ。スコスコという押し心地が好きなら、ガレリア付属キーボードが良いと思います。