2024年のAmazonプライムデー【解説とおすすめセール品】
当ブログはWeb広告を導入しています(景表法による表示)

HyperX Cloud Alphaをレビュー。Arctis 5と比較してみた。

2017年9月21日にキングストンから発売された新製品「HyperX Cloud Alpha」(HX-HSCA-RD/AS)をさっそく入手してみたので紹介します。旧型の「HyperX Cloud II」の評判がちょっと芳しくないので、買うのには勇気が必要でした…。

Sponsored Link

「HyperX Cloud Alpha」の概要

ヘッドセットHyperX Cloud AlphaSteelSeries Arctis 5
ドライバーネオジム磁石 / 50mm径ネオジム磁石 / 40mm径
タイプサーカムオーラム / 密閉型サーカムオーラム / 密閉型
周波数応答13Hz ~ 27000Hz20Hz ~ 22000Hz
インピーダンス65Ω32Ω
音圧レベル98dB98dB
T.H.D.1%未満3%未満
重量298g281g
接続方式3.5mmプラグUSB
価格12981円10906円

以前に購入した「SteelSeries Arctis 5」のスペックといっしょに表にまとめてみた。Amazonでの販売価格も含め、基本的なスペックは「HyperX Cloud Alpha」の方が格上のようですね…。

「HyperX Cloud Alpha」を開封

予約していたが発売日から2日ほど遅れて家にやってきた。外箱はレッドとブラックが基調のクールなデザイン。アジア圏向けなのか、中国語が目立ちます。

「HyperX」のロゴが印字された高級感のある化粧箱。

付属品と組み立て方法

黒い化粧箱の中には大きく分けて5つの内容物が入っています。

  1. ヘッドホン本体(HyperX Cloud Alpha)
  2. ノイズキャンセルマイク
  3. ケーブル類
  4. HyperXカード
  5. 組み立て説明書

順番に、ちょっとだけ詳しく紹介しますね。

1. ヘッドホン本体(HyperX Cloud Alpha)

イヤー部分には保護フィルムが貼ってある。好みに合わせて付けっぱなしでも良いですが…普通は剥がしますよね。

こんな感じ。表面はノングレア型モニターのような反射の仕方。マット調で、クリムゾンレッドがアクセントになっていて、デザインは悪くないと思う。指紋は付きやすい…。

大きなイヤーカップを支える赤色に塗装された大型フレームはアルミニウム製で、剛性は中々のもの。アルミが頭の部分にも通っているため、付けた時の側圧はArctis 5よりキツメ。

2時間くらいの使用は全く問題ないけれど、Arctis 5に慣れているため3時間強で一旦休憩って感じ。この装着時の締め付け具合は個人差もあるので参考程度にしてください。

ひっそりと「Kingston」のロゴが印字されている。HyperXシリーズを製造しているのは、SSDやオーバークロックメモリーでも有名な、あの「キングストン」ということをここで知った。

当然のことだけど一応。HyperX Cloud Alphaは、頭のサイズに合わせて自由にフレームの長さを調整可能。デフォルト(初期状態)ではかなり締め付けがキツイ状態ですが…

このように、最大5cmくらい(両方合わせて10cm)は簡単に伸ばせるので、ほとんどの人は問題なく装着できるかと。

2. ノイズキャンセルマイク

ノイズキャンセル機能付きのマイクは、自由に取り外しが可能。簡単に曲げられる柔らかい素材でできているので、視界を邪魔しない位置に調整したり出来る。安物だと位置が固定されているタイプが多いので、こういうのは嬉しい。

3. ケーブル類

小さめの化粧箱にケーブル類が入っている。

中身を全部出してみると、ケーブルだけでなく一式をキレイに収納できる布製の袋も入っていました。袋はよく見ると、薄っすらとHyperXのロゴが印字。

  1. ヘッドセットケーブル(2m)
  2. 延長ケーブル(1.3m / 3.5mmプラグが付いている)
  3. 布製の収納袋

あとで組み立てます。

4. HyperXカード

一見するとマウスパッドに見えるけれど、単なる紙製カード。HyperX製のゲーミング向けハードウェアやデバイスが色々と乗ってます。裏面には英語で挨拶文が書いてありました。

5. 組み立て説明書

接続するハードウェアごと(PS4 / XboxOne / PC)に、接続方法や組み立て方が親切にイラストで書いてある。英語だがイラストが丁寧なので迷うことなく組み立てられると思うよ。

Cloud Alphaを組み立てる

2mのヘッドセットケーブルをヘッドホン本体に接続し、反対側はPC延長ケーブル(1.3m)をつなぎます。これで完成。

 追記:ヘッドセットケーブルはしっかりと

キングストンのテクニカルサポートに教えてもらった内容です。このヘッドセットケーブルを、ヘッドセットにしっかりと奥まで差し込まないとマイクが反応しない場合があるとのこと。

かなり力を込めてグッサリと差し込むようにしてください。(ぼくの場合はこれでもマイクが反応しなかったので初期不良っぽいです。)

なお、マイクもしっかりと挿し込んでおくこと。ゆるいと反応しなかったりする。

パソコンに接続する時は、画像のようにピンク色の端子はピンク色の穴に、緑色の端子は緑色に入れる。緑の端子が「出力」(ヘッドホン)で、ピンクの端子が「入力」(マイク)に対応しています。

「HyperX Cloud Alpha」の音質や特徴

「サプレッサーで撃たれても位置正確にわかるんだけど。この新製品のヘッドセットすげぇ。俺明日これで大会出ようかな。やばいこれ。」

Gamescom主催のドイツ大会の前日、StylishNoobさん

ドイツで開催されたGamescomの招待制のPUBG大会にて、スポンサーとして参加していたHyperXが全ての参加者に試供していたのが、この「HyperX Cloud Alpha」です。

前作「HyperX Cloud II」はレビューが割れていて、今作「HyperX Cloud Alpha」は見送るつもりだったんだが…。スタヌーさんがべた褒めしているとあれば…買う価値はあると判断したんですよね。

PUBGでの使用感

SteelSeries Arctis 5も非常に「足音」「銃声」の位置がハッキリと分かる良品でしたが、このCloud Alphaも相当のモノでした。

3000円のKingtop製ゲーミングヘッドセットだと、感覚では45~60度くらいの精度しか音の位置が分かりません。Arctis 5で10~15度の範囲まで狭まり、Cloud Alphaも同様に10~15度くらいの精度は出ています。

足音や銃声の聞こえやすさの精度では、ほぼ互角といったところ。音の立体感ではUSB接続のArctis 5が優位で、音の区別はCloud Alphaの方が分かりやすい…というのが率直な感想。

詳しく解説してみると、PUBGの世界は空気の音(風の音)が割りと聞こえてて、Arctis 5はそういった環境音と銃声などの効果音が若干混ざってしまう傾向にある。

Cloud Alphaでは環境音と効果音の区別がかなりしっかりされていて、飛行機に乗っている時も「飛行機の音がうるさくて他の人の声が聴こえない。」といった問題点がかなり改善されています。

  • 足音はちゃんと「足音」として
  • 銃声もしっかり「銃声」として
  • 騒音は「騒音」として分けてくれる

音の区別に関しては、Cloud Alphaは凄まじい性能と言って問題ないかと。

  • 効果音と環境音の区別がしっかり出来ている

Cloud Alpha最大の強みですね。

音楽や映画の聴こえ心地

Arctis 5との相対的な比較になってしまいますが…。

  • SteelSeries Arctis 5:軽やかな音質、立体感
  • HyperX Cloud Alpha:やや深みがある音質、立体感は若干負けている

分かりづらい解説かも知れないが、両者を比べたところではこんな感じでした。

ノイズについて

Cloud Alphaは無音状態だと「サーッ」というノイズが聞こえます。これはマザーボードに直接端子を繋いでいると起こる現象(マザーボードが古い製品であるほど起こりやすい)。

グラフィックボードから絶えずノイズが発生していて、そのノイズがマザーボードの「オンボードサウンドチップ」に干渉するために「サーッ」という音を拾ってしまうのです…。

無音状態じゃないと、ほぼ聞こえないのでそこまで気になりませんが、気になる人はUSB型のDACやサウンドカードを用意したほうがいい。

ゲーミング目的でおすすめなUSB DACは、サウンドカードでも有名なCreative製。ヘッドセットのマイク入力にもしっかり対応しているし、端子の数が必要最小限に抑えられているので初心者でも扱いやすい。

Arctis 5はUSB接続なのでノイズゼロ

なお、付属の3.5mm 変換プラグを使えば、Arctis 5もUSB DACやサウンドカードを使って音質の向上を狙えます。素の状態でも十分な性能なので、わざわざDAC等を用意する必要性は薄いですが。

ソフトウェアについて

Arctis 5には純正のソフトウェアが用意されていて、足音を聞こえやすくするイコライザーを設定したりと便利。

一方で、Cloud Alphaには自分で調べた限りでは純正のソフトウェアは無いみたいだ。マザーボードの付属ドライバや、サウンドカードのソフトウェアから調整する形になります。

  • SteelSeries Arctis 5:純正ソフト「Steel Series Engine 3」がある
  • HyperX Cloud Alpha:HyperX独自の純正ソフトはなし

ここはちょっと評価の分かれどころかも?

まとめ:コスパに優れたゲーミングヘッドセット

    • 音質は「SteelSeries Arctis 5」とほぼ互角
    • 立体感は劣るが、効果音と環境音の区別は良い感じ
    • 12000円台と考えると、コスパは悪くない
    • 3.5mmプラグで接続するため、サウンドカードやDACで音質の向上が可能
    • 側圧はやや強め
    • 純正ソフトはなし

HyperX Cloud Alphaに向いている人

クリアな足音や銃声を求めているなら、Cloud Alphaが良い感じ。サウンドカードを使えるので音質に伸びしろがある点もメリットかと。ゲーミングでの音質を追求するなら、Cloud Alphaで問題ない。

SteelSeries Arctis 5に向いている人

ぼくが買った頃よりも更に安くなったので、コストパフォーマンスは抜群。USB接続でノイズが出ないのがメリットだが、サウンドカードやDACで音質向上は狙えない。

とは言っても、これ単体でPUBGのプレイにはほとんど問題ない「立体感のある音質」を実現できるので、コスパ重視なら一番いいですね。側圧が軽いので長時間のプレイも気になりませんし。

  • 多少高くても構わない:Cloud Alpha
  • コスパ重視:Arctis 5

以上「PUBG用にHyperX Cloud Alphaを買ったのでレビューする」でした。

 初期不良を引いたかも…。

音質については文句なしですし、普段オーディオテクニカを使っている人に2時間くらい貸してみたところ「音楽用よりやっぱり敵の位置が分かりやすい。」という評価でした。良いヘッドセットです。

しかし、ぼくが今回購入したHyperX Cloud Alphaはどう頑張ってもマイクを認識してくれない。尽くせる限りの手は尽くしましたが、認識しないのでおそらく初期不良を引いたかも。

どの程度の頻度でハズレが出るのか。今のところは全く分かりませんが、とりあえずぼくの場合はマイクに初期不良があったことを報告しておきます。

Sponsored Link

6 件のコメント

  • 書かれてきたら、もうそろそろスペックの説明とかでてくるかな?
    あとバーチャルじゃなくて高いリアルのヘッドホンのレビューも楽しみです。

  • 自分もマイクがどうやっても認識しませんでした・・・。
    コントロールパネル上の録音、マイク部分自体は認識されているのですが声を一切認識しない(泣
    悲しみの初期不良でした。

  • >>ぼくが買った頃よりも更に安くなったので、コストパフォーマンスは抜群。USB接続でノイズが出ないのがメリットだが、サウンドカードやDACで音質向上は狙えない。

    この情報は間違いです。Arctis 5には付属で4極3.5mmミニピン変換アダプターがついており、これを用いることでサウンドカード等を利用することができます。

  • cloud alphaはイヤーパッドが薄めで耳に当たるというのを聞いたことがあるのですが、厚さを実測で教えていただけませんか?

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です