当ブログはWeb広告を導入しています(景表法による表示)

鳴潮の推奨スペックを徹底検証する記事【22枚のグラボ + 21個のCPU】

超美麗アニメ調グラフィックと、ソアーに代表される快適過ぎる探索体験でジワジワと人気が加熱しつつある、中国のAAA級オープンワールドRPG鳴潮(Wuthering Waves)」を快適にプレイできるPCスペックを実際に検証しました。

PS5を超える最高グラフィック設定、かつヌルヌルなフレームレート(120 fps超)でプレイ可能な推奨スペックはどれか?・・・ 徹底的に検証です。

(公開:2025/1/21 | 更新:2025/1/22

やかもち
鳴潮(2025年版)の検証では22枚のグラフィックボード、21個のCPUを使いました。数が多いと地味に苦労します。

鳴潮(Wuthering Waves)の必要動作スペック

鳴潮の公式推奨スペック(Recommended)は以下の通りです『鳴潮』事前ダウンロードスタートより引用)

  • CPU:Core i7(第9世代)以上 / AMD Ryzen 7(第2世代)以上
  • メモリ:16 GB以上
  • グラボ:RTX 2060 以上 / RX 5700 XT以上
  • ストレージ:25 GB以上の空き容量
    (※筆者の実測値では90 GB以上が必須)
初心者もち
モバイル向けゲームの割にめっちゃ重たくない?

競合するライバルタイトルに対して「次世代感」を出すため、鳴潮はUnreal Engine 4で開発されています。既存のタイトルを超える画質が可能になる一方、要求ハードスペックも高いです。

しかも、公式推奨スペックはあくまでも「推奨」とだけ書いてあり、具体的にどれくらいのフレームレートで動作するか何も記載しなかったです。

正直それほど参考にならないから、いつもどおり実際に検証するしか無いです。

鳴潮(Wuthering Waves)の推奨スペックを調査

どれくらいで推奨スペック?

鳴潮(Wuthering Waves)の推奨スペックをベンチマーク調査する前に、「どれくらい動いたら快適なスペックか?」ざっくりと基準を決めておきます。

  • 120 fps以上:PC版で設定できる最大フレームレート
  • 100 fps以上:ゲーミングモニターで遊ぶなら欲しい
  • 60 fps以上:最低限欲しいフレームレート
  • 60 fps以下:ガタガタな動作で入力遅延もつらい(PS5相当)

PS5以上の快適さを求めるなら、少なくとも「100 fps以上」が最低ラインです。

今回の記事では、ゲーミングモニターの性能をなるべくムダなく使いたいから120 fps以上を推奨スペックとして扱います。

テスト方法と検証スペックは?

(4K 240 Hzモニター:LG 32GS95UE-B

テスト環境
「ちもろぐ専用ベンチ機(2025)
スペックパーツの詳細
CPURyzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド + 3D V-Cache 96 MB)
マザーボードAMD X670E チップセット
(ASUS TUF X670E-GAMING)
メモリDDR5-5600 16GB x2
(Crucial Native 5600)
グラボ全部で22枚
SSDNVMe SSD 4TB
(PCIe 4.0 x4対応 / 高速NVMe SSD)
OSWindows 11 Pro(24H2)
(最新版:build 26100.2894)
ドライバNVIDIA 560.94 / Radeon 24.12.1
テスト環境
スペック第12~14世代Intel CoreCore UltraRyzen 5000Ryzen 7000 ~ 9000
マザーボードIntel Z790チップセットASUS TUF Z790 PRO WiFiIntel Z890チップセットASRock Z890 Pro RS WhiteAMD X570チップセットASUS X570-E GAMINGAMD X670EチップセットASUS TUF X670E-PLUS
メモリDDR5-5600 16GB x2CPUの仕様により4800 / 5600のいずれかDDR5-5600 16GB x2DDR4-3200 16GB x2DDR5-5600 16GB x2CPUの仕様により5200 / 5600のいずれか
SSDNVMe 1TBSamsung 970 EVO Plus
SSDNVMe 4TBHanye HE80
CPUクーラー280 mm水冷式クーラーNZXT Kraken 280 (2023)
電源850 W(80 PLUS Platinum)Corsair HX850i 2023 + 12VHPWR
OSWindows 11 Pro(24H2)レビュー時点で利用可能な最新Windows Updateを適用済み
備考BIOS 0x12B適用済みBIOS 0x114適用済みなしAGESA PI 1.2.0.2b適用済み

CPUとマザーボード以外、できる限り同じパーツを使って比較します。

メモリはすべてJEDEC準拠のネイティブ規格モデルを使い、実際に適用されるメモリクロックはCPU側の定格仕様におまかせです。たとえば、Core i5 13400ならDDR5-4800が、Ryzen 7 9800X3DならDDR5-5600が自動的に適用されます。

一般によく流通するBTOパソコンとほぼ同一の仕様に相当します。

CPUに適用する「電力プロファイル」は以下の通り、すべて定格に準拠した設定を使います。

Intel CPUPL2瞬発電力PL1定格電力TauPL2持続時間IccMax許容電流
Core Ultra 7 265K177 W125 W56 秒287.00 A
Core i7 14700K253 W125 W56 秒307.00 A
Core i3 14100110 W60 W28 秒255.75 A
Core i9 13900K253 W125 W56 秒307.00 A
Core i5 13600K181 W125 W56 秒194.00 A
Core i5 13400148 W65 W28 秒255.75 A
Core i5 12400F117 W65 W28 秒255.75 A
Core i7 11700K251 W125 W56 秒255.75 A
Core i5 11400154 W65 W28 秒255.75 A
Core i3 1010090 W65 W28 秒255.75 A
Ryzen CPUPPTパッケージ電力TDPCPU単体電力
Ryzen 9 9950X200 W170 W
Ryzen 7 9800X3D162 W120 W
Ryzen 7 9700X88 W65 W
Ryzen 5 9600X88 W65 W
Ryzen 7 7800X3D88 W65 W
Ryzen 7 7700X142 W105 W
Ryzen 5 7500F88 W65 W
Ryzen 7 5700X10565 W
Ryzen 5 5600X88 W65 W
Ryzen 5 450088 W65 W

電力無制限(4096 W)などといった過剰な設定を使わず、BTOパソコンでよくある定格準拠の設定です。

インテルCPUなら「Intel Baseline Profile(ガイドラインに記載のある数値)」、AMD Ryzen CPUなら「デフォルトPPT」が定格設定に相当します。

今回の鳴潮(WuWa)ベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。

CPUは最強のゲーミング性能を誇る「Ryzen 7 9800X3D(8コア)を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR5-5600」を32 GB(16 GBを2枚)です。

鳴潮(WuWa)本体のインストール先はもちろんNVMe SSDです。

  1. GeForce RTX 4090
  2. GeForce RTX 4080 SUPER
  3. GeForce RTX 4070 Ti SUPER
  4. GeForce RTX 4070 Ti
  5. GeForce RTX 4070 SUPER
  6. GeForce RTX 4070
  7. GeForce RTX 4060 Ti
  8. GeForce RTX 4060
  9. GeForce RTX 3090
  10. GeForce RTX 3080 10GB
  11. GeForce RTX 3070
  12. GeForce RTX 3060 Ti
  13. GeForce RTX 3060 12GB
  14. GeForce RTX 3050 8GB
  15. GeForce RTX 2070 SUPER
  16. GeForce RTX 2060 6GB
  17. GeForce GTX 1660 SUPER
  18. GeForce GTX 1650
  19. Radeon RX 7800 XT
  20. Radeon RX 7600
  21. Radeon RX 6600
  22. Radeon RX 6500 XT

検証用に用意したグラボは全部で22枚です。

RTX 4090やRTX 4070 Ti SUPERなどハイエンドはもちろん、RTX 4060 TiやRTX 3050などミドルクラス~エントリークラスまで幅広く取り揃えました。

グラボごとに鳴潮でどれくらいフレームレートを出せるか、総当たりで推奨スペックを調べる総力戦です。

  • マップ:リナシータ
  • 天候:晴天
  • 時間:午前11時

バージョン2.0で追加された新マップ「リナシータ」をベンチマークに使います。

歩くだけだと負荷が少し軽いので、探索モジュール「ソアー」を使って高速飛行しながら負荷を上げます高速飛行により広大なマップと大量の敵Mobの読み込みが連続的に発生し、かなりの高負荷です。

グラフィック設定
(※クリックで画像拡大)

グラフィック設定はプリセット「グラフィック優先(最高画質)」を適用したあと、フレームレート上限を「120 FPS」、NVIDIA Reflexを「オン + BOOST」に変更します。

  • 【準備中】「鳴潮」のフレームレート制限を解除する方法【Reflexで120 fps超】
NVIDIA ReflexはGeForce RTX 20シリーズ以降で対応です。GTX 10シリーズ以前やAMD RadeonはReflex非対応のため、最大120 FPSに制限されます。
グラフィック優先(最高画質)
(※クリックで画像拡大)

参考程度に「グラフィック優先(最高画質)」設定時のスクリーンショットを置いておきます。

雲の細かい描写が鳴潮の特徴です。

PC版のグラフィック優先モードに実装されている、物理エンジンを用いたリアルな波打ち際も凄いです。

やかもち
鳴潮(PC版)をゲーミングPCでプレイするなら、基本的に「グラフィック優先」モード以外は考えられません。

鳴潮(Wuthering Waves)の推奨グラフィックボード

フルHD(1920×1080)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のグラボ別フレームレート:フルHD(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のベンチマーク結果です。

目標の平均120 fpsは定番のミドルクラスグラボ「RTX 4060」であっさり突破可能です。「RTX 4060 Ti」なら平均160 fps前後でプレイできます。

リナシータより負荷が軽いver 1.0時代のマップ「今州」エリアだと、平均120 fpsを超えるのはもっと簡単です。

鳴潮をフルHD最高画質でプレイするなら、「RTX 4060」や「RTX 4060 Ti」で十分に間に合います

やかもち
意外と動作が軽いけど、今後アップデートで実装される予定の「レイトレーシング品質」が来たら事情が変わりそうです(アプデが来たら更新します)

WQHD(2560×1440)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のグラボ別フレームレート:WQHD(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDより約1.7~1.8倍も負荷が重たくなるWQHD(2560×1440)のベンチマーク結果です。

フルHDで余裕の動作だったRTX 4060やRTX 4060 Tiが脱落し、「RTX 4070」やRTX 4070 SUPER」がおすすめグラボに浮上します。

RTX 4070 SUPERを使って、リナシータで探索しながら音骸集めを15分くらい続けたところ、平均で144 fps前後に落ち着きます。

複数体の音骸ともみくちゃに混戦するシーンで120 fpsまで下がり、ソアーで高速飛行していると平均150~160 fpsくらい出るイメージです。

鳴潮をWQHDゲーミングモニターで快適に遊ぶなら、とりあえずRTX 4070 SUPER」を選べばおおむね間違いないです。

やかもち
鳴潮のWQHDは「RTX 4070 SUPER」で十分です。グラフィック設定を妥協していいなら「RTX 4060 Ti」でも行けます。

4K(3840×2160)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のグラボ別フレームレート:4K(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDのざっくり4倍も重たい4K(3840×2160)のベンチマーク結果です。

さすがに4K解像度になると、それなりにハイエンドのグラボが要求されます。旧世代のハイエンドだったRTX 3080やRTX 3090ですら、平均100 fpsを超えられません。

「RTX 4070 Ti SUPER」でギリギリ平均100 fpsを超えて、「RTX 4080 SUPER」で安定して平均120 fps前後です。

以上のデータから、鳴潮を4KでプレイするならRTX 4070 Ti SUPER以上がおすすめ・・・と結論を出す前に。

鳴潮はGeForce RTX 20シリーズ以降で対応する、AIによるアップスケーリング機能「NVIDIA DLSS 3」をサポートします。

  • 「効果重視」:画質を重視したプリセット
  • 「バランス」:性能(fps)を重視したプリセット
  • 「性能重視」:バランスよりさらに性能を重視

「効果重視」モードがもっとも高画質で、ネイティブ解像度に近い画質です。「バランス」と「性能重視」は若干ボヤッとした感じがあり個人的にイマイチな画質に見えます。

今回は「DLSS 3:効果重視」を適用して、4Kゲームプレイがどれくらい快適になるか追加検証します。

「DLSS」なら4Kで120 fps超えも可能に

Wuthering Waves(鳴潮)のグラボ別フレームレート:4K DLSS(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

GeForce RTX 20以上のグラボに「DLSS 3:効果重視」を適用して、4K(3840×2160)でベンチマークした結果です。

ネイティブ解像度(DLSSなし)で多くのハイエンドグラボが平均100 fpsすら超えられなかったですが、DLSSを適用した途端にあっさり120 fps超えまで改善されます。

DLSS 3:効果重視を使う前提なら「RTX 4070 SUPER」で十分です。ここ最近、価格がこなれてきた4K対応ゲーミングモニターも現実的な性能ラインです。

やかもち
鳴潮は「DLSS 3」があるから、4K 120 fpsが割とかんたんに動かせます。もし、今後のアプデで「レイトレーシング品質」が導入されても安心です。
最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
【参考】鳴潮で「4K 240 fps」は可能?

鳴潮で200 fps以上を安定して出せるCPU「Ryzen 7 9800X3D」と、最強のグラボ「RTX 4090」を組み合わせれば余裕でできます。

拡大グラフ → ここをクリック

約15分ほどかけてリナシータ全域を散策しながら音骸狩りをしたり、ソアーで高速飛行してフレームレートを実測しました。

15分間で平均220 fpsを叩き出し、軽いシーンなら平均240 fps超え、重たいシーンでも平均180 fps台を維持します。

2024年頃からラインナップが増えてきた「4K 240 Hz」ゲーミングモニターをフル活用するなら、Ryzen 7 9800X3D + RTX 4090がおすすめです。

鳴潮(WuWa)の推奨グラボまとめ

解像度平均60 fpsで
プレイ可能
平均120 fpsで
プレイ可能
フルHD1920 x 1080RTX 3050 8GBRTX 4060
または
RTX 4060 Ti
WQHD2560 x 1440RTX 4060RTX 4070 SUPER
4K(DLSS)3840 x 2160RTX 4060RTX 4070 SUPER
鳴潮(Wuthering Waves)
グラボ別フレームレートまとめ
グラボフルHD
1920×1080
WQHD
2560×1440
4K DLSS
3840×2160
RTX 4090293.2 fps257.5 fps225.9 fps
RTX 4080 SUPER251.4 fps203.8 fps172.3 fps
RTX 4070 Ti SUPER238.1 fps179.9 fps146.7 fps
RTX 4070 Ti232.8 fps172.5 fps139.3 fps
RTX 4070 SUPER219.8 fps158.8 fps126.7 fps
RTX 4070200.8 fps141.1 fps111.3 fps
RTX 4060 Ti161.7 fps109.5 fps84.7 fps
RTX 4060133.0 fps88.1 fps66.4 fps
RTX 3090213.6 fps154.9 fps125.1 fps
RTX 3080 10GB200.3 fps143.1 fps115.4 fps
RTX 3070164.1 fps112.2 fps88.0 fps
RTX 3060 Ti148.8 fps99.5 fps76.9 fps
RTX 3060 12GB111.0 fps75.4 fps58.4 fps
RTX 3050 8GB82.4 fps54.4 fps42.0 fps
RTX 2070 SUPER129.1 fps85.8 fps66.8 fps
RTX 2060 6GB91.2 fps60.7 fps47.2 fps
GTX 1660 SUPER87.8 fps59.6 fps
GTX 165054.4 fps34.8 fps
RX 7800 XT119.8 fps119.9 fps
RX 7600119.9 fps94.2 fps
RX 6600104.0 fps68.9 fps
RX 6500 XT71.2 fps44.9 fps

総当たりベンチマークで判明した、鳴潮(リナシータ前提)におすすめなグラフィックボードを表にまとめました。

フルHD(1920×1080)で平均120 fps程度を目指すなら、「RTX 4060」または「RTX 4060 Ti」以上で十分です。

WQHD(2560×1440)は「RTX 4070 SUPER」以上から、4K(DLSS:画質重視)も同じく「RTX 4070 SUPER」以上で大丈夫です。

やかもち
鳴潮おすすめグラボは「RTX 4060」か「RTX 4070 SUPER」でほぼ決まりですね。次は「CPU」を詳しく調査します。

鳴潮(Wuthering Waves)に必要なCPUは?

Kuro Gamesの公式推奨スペックにて、第9世代のCore i7または第2世代のAMD Ryzen以上が推奨に挙げられています。

さて共通点は・・・? 「8コア」です。Kuro Gamesは鳴潮を快適に動かしたければ「8コア」以上のCPUが必要と判断している様子。

ちなみに、PS5のCPUも8コア(第3世代Ryzen)だったりします。PS5が8コアだから、PC版も同じ8コアくらい欲しい、と雑な判断をしている可能性もあります。

では8コアさえあれば問題なく動くかどうか、実際に21個のCPUを使って、フレームレートが変化するか比較テストします。

やかもち
CPUボトルネックが非常に出やすい「RTX 4090」を使って比較ベンチマークしました。

フルHD(1920×1080)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のCPU別フレームレート:フルHD(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のCPU別フレームレートです。

残念ながら、コア数と実際の性能がそれほど比例しない結果になりました。Core i3 14100(4コア)が、Ryzen 7 5700X(8コア)に匹敵する性能です。

Ryzen 5 7500F(6コア)が、Core i5 13400(10コア)より高性能です。Ryzen 5 9600X(6コア)が、Core i5 13600K(14コア)より高性能です。

仕上げがRyzen 7 7800X3D(8コア)で、なんとCore i9 13900K(24コア)を大幅に上回ります。コア数が3倍あっても実際のゲーム性能だと完膚なきまでに敗北します。

少なくとも鳴潮をプレイする場合、8コアにこだわる必要はなさそうです。古い世代の8コアを選ぶより、新しい世代の6コア以上CPUを選んだほうが、より良い結果に期待できます。

特に「Ryzen X3D」シリーズが最強です。鳴潮も他社のモバイルゲームと同様に、やはり「最適化」がまだまだ甘いタイトルだったりします。

最適化がされていないゲームにおいて、Ryzen X3Dシリーズがやはり猛威をふるいます。

やかもち
平均120 fps前後なら「Ryzen 5 7500F」や「Ryzen 7 7700X」を、平均200 fps超から「Ryzen 7 7800X3D」以上をおすすめします。
鳴潮(Wuthering Waves)
フルHD:CPU別フレームレート
CPU平均fps最低fps(下位1%)
Ryzen 7 9800X3D291.2 fps120.8 fps
Ryzen 7 9700X175.4 fps84.9 fps
Ryzen 5 9600X171.3 fps86.2 fps
Ryzen 9 7950X157.0 fps66.9 fps
Ryzen 7 7800X3D256.6 fps106.4 fps
Ryzen 7 7700X157.6 fps69.2 fps
Ryzen 5 7500F141.9 fps68.6 fps
Ryzen 9 9950X173.6 fps88.9 fps
Core i7 14700K187.5 fps107.1 fps
Core i9 13900K189.8 fps101.4 fps
Core i5 13600K165.0 fps88.2 fps
Core i5 13400125.9 fps62.5 fps
Core i5 12400F120.2 fps58.5 fps
Core i3 14100112.7 fps55.6 fps
Core Ultra 7 265K155.2 fps81.9 fps
Ryzen 7 5700X116.9 fps55.0 fps
Ryzen 5 5600X117.6 fps52.9 fps
Ryzen 5 450079.3 fps37.9 fps
Core i5 11400104.6 fps53.2 fps
Core i7 11700K110.1 fps51.6 fps
Core i3 1010080.7 fps39.8 fps

WQHD(2560×1440)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のCPU別フレームレート:WQHD(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

WQHD(2560×1440)のCPU別フレームレートです。

CPUベンチマークの常識だと、解像度が大きくなるほど性能差が縮小するはずが、マトモに最適化されていない鳴潮では性能差がそれほど縮小しません。

フルHDと同様に依然としてCPUボトルネックが大きいままです。

平均120 fps以上なら「Ryzen 5 7500Fを、平均200 fps超を目指す方は「Ryzen 7 7800X3D」以上をおすすめします。

鳴潮(Wuthering Waves)
WQHD:CPU別フレームレート
CPU平均fps最低fps(下位1%)
Ryzen 7 9800X3D281.3 fps126.7 fps
Ryzen 7 9700X172.3 fps89.2 fps
Ryzen 5 9600X168.4 fps92.4 fps
Ryzen 9 7950X157.3 fps78.4 fps
Ryzen 7 7800X3D233.2 fps104.9 fps
Ryzen 7 7700X159.2 fps67.6 fps
Ryzen 5 7500F141.8 fps74.7 fps
Ryzen 9 9950X171.3 fps91.4 fps
Core i7 14700K181.1 fps110.4 fps
Core i9 13900K187.6 fps114.6 fps
Core i5 13600K163.6 fps99.5 fps
Core i5 13400123.4 fps63.2 fps
Core i5 12400F116.1 fps60.8 fps
Core i3 14100111.3 fps57.3 fps
Core Ultra 7 265K152.4 fps87.5 fps
Ryzen 7 5700X122.6 fps58.9 fps
Ryzen 5 5600X119.2 fps56.7 fps
Ryzen 5 450081.2 fps41.4 fps
Core i5 11400104.2 fps52.4 fps
Core i7 11700K107.7 fps53.2 fps
Core i3 1010083.2 fps42.0 fps

4K(3840×2160)の場合

Wuthering Waves(鳴潮)のCPU別フレームレート:4K(カスタム設定)

平均fps最低fps(1%)

4K(3840×2160)のCPU別フレームレートです。

4K解像度はグラフィックボードに重たい負荷がかかるため、若干CPUボトルネックが緩和されるものの、依然としてRyzen X3Dシリーズが強い状況は変わりません。

フルHD~WQHDと同じく、4Kでも平均120 fps以上は「Ryzen 5 7500F平均200 fps超から「Ryzen 7 7800X3D」以上がおすすめです。

鳴潮(Wuthering Waves)
4K:CPU別フレームレート
CPU平均fps最低fps(下位1%)
Ryzen 7 9800X3D227.0 fps110.3 fps
Ryzen 7 9700X169.4 fps84.1 fps
Ryzen 5 9600X166.3 fps82.5 fps
Ryzen 9 7950X148.2 fps72.3 fps
Ryzen 7 7800X3D198.6 fps79.0 fps
Ryzen 7 7700X149.2 fps68.1 fps
Ryzen 5 7500F142.5 fps71.8 fps
Ryzen 9 9950X169.1 fps81.9 fps
Core i7 14700K166.7 fps88.0 fps
Core i9 13900K162.9 fps80.8 fps
Core i5 13600K152.3 fps88.8 fps
Core i5 13400122.9 fps65.0 fps
Core i5 12400F118.1 fps62.0 fps
Core i3 14100111.5 fps59.7 fps
Core Ultra 7 265K143.9 fps82.1 fps
Ryzen 7 5700X123.0 fps61.1 fps
Ryzen 5 5600X119.9 fps59.5 fps
Ryzen 5 450081.7 fps41.1 fps
Core i5 11400102.9 fps50.9 fps
Core i7 11700K107.1 fps54.1 fps
Core i3 1010082.4 fps39.8 fps

鳴潮(WuWa)に最適なCPUまとめ

用途と目的最適なCPU
コスパ重視平均120 fpsくらい
  • Core i5 12400F
    (6コア12スレッド)
  • Ryzen 5 7500F
    (6コア12スレッド)
  • Ryzen 7 7700X
    (8コア16スレッド)
性能重視ハイエンドグラボを使う
  • Ryzen 7 9700X
    (8コア16スレッド)
  • Ryzen 7 7800X3D
    (8コア16スレッド)
  • Ryzen 9 9800X3D
    (8コア16スレッド)
ゲーム実況配信
  • Core i7 14700
    (20コア28スレッド)
  • Ryzen 9 9800X3D
    (8コア16スレッド)

鳴潮はCPUボトルネックが大きいゲームですが、目標の平均120 fpsくらいを狙うだけならRyzen 5 7500F」や「Core i5 12400F」で十分です。

RTX 4070 SUPER以上のグラボと組み合わせて、平均200 fps超や常時120 fps張り付きを目指している場合は、「Ryzen 7 7800X3D」または「Ryzen 7 9800X3D」が必要です。

鳴潮(Wuthering Waves)に必要なメモリ容量

公式推奨スペックによると、鳴潮の快適な動作に16 GBのメモリが必要とのこと。

実際はどれくらいメモリを使うのか。グラフィックボードと解像度別にメインメモリの使用量をチェックします。

鳴潮はVRAMとメモリを大量に食う

鳴潮のメモリ使用量

メモリ使用量VRAM使用量

鳴潮(リナシータ)のメモリ使用量は標準的です。

容量6 GB以上のVRAMを備えたグラボを使っていれば、メインメモリの使用量はせいぜい13~14 GBほど。Kuro Gamesの言うように容量16 GBのメモリでなんとか間に合います。

メモリ使用量
(※クリックで画像拡大)
WQHD
(2560×1440)
4K
(3840×2160)

WQHDや4K解像度でVRAMの使用量が増えますが、VRAM容量8 GB以上あれば足ります。

メモリ使用量は4K解像度でも16 GB以内に収まっており、鳴潮をプレイするだけなら容量16 GBで問題ないです。

鳴潮(Wuthering Waves)の推奨スペックまとめ

グラボは「RTX 4060」「RTX 4070 SUPER」でOK

解像度平均60 fpsで
プレイ可能
平均120 fpsで
プレイ可能
フルHD1920 x 1080RTX 3050 8GBRTX 4060
または
RTX 4060 Ti
WQHD2560 x 1440RTX 4060RTX 4070 SUPER
4K(DLSS)3840 x 2160RTX 4060RTX 4070 SUPER

とりあえず迷ったら「RTX 4060」をおすすめします。鳴潮をフルHD(グラフィック優先設定)でプレイするのに十分なゲーム性能です。

WQHD(2560×1440)や4K DLSS設定(3840×2160)でプレイしたい方には、「RTX 4070 SUPER」以上を推奨

CPUは「Ryzen 5 7500F」以上がおすすめ

用途と目的最適なCPU
コスパ重視平均120 fpsくらい
  • Core i5 12400F
    (6コア12スレッド)
  • Ryzen 5 7500F
    (6コア12スレッド)
  • Ryzen 7 7700X
    (8コア16スレッド)
性能重視ハイエンドグラボを使う
  • Ryzen 7 9700X
    (8コア16スレッド)
  • Ryzen 7 7800X3D
    (8コア16スレッド)
  • Ryzen 9 9800X3D
    (8コア16スレッド)
ゲーム実況配信
  • Core i7 14700
    (20コア28スレッド)
  • Ryzen 9 9800X3D
    (8コア16スレッド)

推奨スペックの目標に挙げた平均120 fpsを実現する場合、Ryzen 5 7500F」以上がコスパ的におすすめです。

BTOパソコンで大人気「Ryzen 5 7500F」

「Ryzen 7 7800X3D」以上の超高性能CPUは、平均200 fps以上や常時120 fps張り付きを狙うかどうかで必要性が変わってきます。

やかもち
常時120 fps張り付きが欲しい方は「7800X3D」が良いけど・・・値段が高いです。

メモリは「32 GB以上」を推奨

用途と目的メモリ容量
鳴潮をプレイ最低16 GB
同時にネット見る16 GB欲しい
ゲーム実況配信32 GB以上

鳴潮はメモリ使用量が標準的なゲームです。フルHD~4Kまで、容量16 GBのメモリに収まります。

ひとまず16 GB以上のメモリ容量で構いません。鳴潮を動かしながら、他に重たいタスク(編集作業など)を同時にするなら32 GB以上がおすすめです。

鳴潮(Wuthering Waves)におすすめなゲーミングPC

【迷ったらこれ】NEXTGEAR 7700

RTX 4070 SUPER搭載で「4K 120 fps」対応

NEXTGEAR JG-A7G7S
2025年1月時点のスペック
CPURyzen 7 7700
(8コア / 16スレッド)
CPUクーラー240 mm水冷CPUクーラー
マザーボードAMD A620チップセット
メモリ16 GB
(DDR5-5200 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 4070 SUPER
SSD1 TB
(NVMe SSD)
HDD
無線LAN
電源ユニット750 W
(80 PLUS Bronze)
OSWindows 11 Home
納期最短11日
保証3年間
(センドバック修理保証 + 電話サポート)
参考価格約27.5万円(送料:無料)
最新価格をチェックする

鳴潮のゲーミングPC選びで迷ったら、NEXTGEAR 7700」がおすすめです。

CPUにRyzen 7 7700(8コア16スレッド)、グラボにRTX 4070 SUPER、メモリ容量16 GB(DDR5-5200規格)を搭載します。

Ryzen 7 7700とRTX 4070 SUPERの組み合わせです。

拡大グラフ → ここをクリック

実際にリナシータで散策してフレームレートを記録してみた。

WQHD(最高画質)は割と120 fps上限に近い性能を維持できます。複数体の音骸と戦っているときに平均100 fpsを割るシーンもありますが、おおむね安定した性能です。

拡大グラフ → ここをクリック

4K解像度も「DLSS 3:効果重視」モードを適用すれば、鳴潮(リナシータ全域)で平均110 fpsくらいを出せる性能です。

実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。

やかもち
鳴潮をフルHD~4K(120 fps)で快適にプレイしたいゲーマーにおすすめ。

【予算派なら】LEVEL∞ THETA

なるべく価格を抑えて鳴潮をプレイしたい

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
LEVEL-M1A6-R75F
2025年1月時点のスペック
CPURyzen 5 7500F
(6コア / 12スレッド)
CPUクーラー空冷CPUクーラー
マザーボードAMD A620チップセット
メモリ16 GB
(DDR5-4800 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 4060 8 GB
SSD500 GB
(NVMe SSD)
HDD
無線LAN
電源ユニット650 W
(80 PLUS Bronze)
OSWindows 11 Home
納期最短5日
参考価格約13.9万円(送料:無料)
最新価格をチェックする

鳴潮をフルHD(120 fps)で快適にプレイするなら、パソコン工房のLEVEL∞ THETAがおすすめ。

CPUにRyzen 5 7500F(6コア12スレッド)、グラボにRTX 4060を搭載します。メモリ容量16 GBで鳴潮に十分ですが、SSDの容量が500 GBだと少し不安です。

注文時のカスタマイズ画面からSSDの容量を1 TBに変更をおすすめします。

鳴潮の初回インストール時に、なんと約90 GBもの空き容量が必要なので、500 GBはだいぶ心もとない容量です。

拡大グラフ → ここをクリック

フルHD(最高画質)で、実際にリナシータを散策しながら性能をテストしました。

リナシータをソアー飛行中で上限120 fpsにほぼ張り付き、地上に降りて複数体の音骸と戦うと平均105 fps前後に落ち着きます。リナシータ全域で平均110 fpsです。

一部の重たい地域にてCPUのパワー不足を若干ながら感じますが、定価14万円で販売されているゲーミングPCとして十分な性能です。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
やかもち
予算を抑えて鳴潮をフルHD(120 fps)で遊ぶなら、Ryzen 5 7500F + RTX 4060がコスパよし。

【4K 240 fps】現在ラインナップなし

最強スペック(Ryzen 7 9800X3D + RTX 4090)

鳴潮を4K 240 fpsでプレイするなら、CPUに「Ryzen 7 9800X3D」、グラボに「RTX 4090」以上が必要です。

しかし、2025年1月時点で該当するスペックを備えたゲーミングPCがどこにも売っていません。在庫が再入荷されるか、代替品が見つかったら、あらためて追記します。

以上「鳴潮の推奨スペックを徹底検証する記事【22枚のグラボ + 21個のCPU】」について、解説でした。

鳴潮におすすめなゲーミングモニターを探す

鳴潮の超美麗オープンワールドに没頭するなら、「4Kゲーミングモニター」がおすすめです。

PCスペック的に4Kが厳しい場合は、フルHDより少し画質が高い「WQHD(2560×1440)」対応ゲーミングモニターもあり。

フルHD以上に値下がりが激しく、2万円台から色鮮やかで高画質なWQHDモニターが買える時代です。

RTX 4000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】

更新情報
  • 2025/01/22:記事を初公開(UPDATE !!)

実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】

実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】

【おまけ】「鳴潮」プレイ時の消費電力

鳴潮(リナシータ)プレイ時の消費電力を実測しました。

グラボの消費電力
(※クリックで画像拡大)

鳴潮でとりあえずおすすめな「RTX 4070 SUPER」は平均200~215 Wくらい、「RTX 4060」なら平均たった125 Wで済んでいます。

最近のグラボは高パフォーマンスな割に省エネな傾向です。

CPUの消費電力
(※クリックで画像拡大)

Ryzen 5 7500Fはたった43 Wしか食わないです。

Core i9 13900KやCore i7 14700Kは平均120~150 Wもの大食いでしたが、それよりも性能が1.5~1.9倍も高いRyzen X3Dシリーズは平均50 W台にとどまります。

Sponsored Link

2 件のコメント

  • グラのわりに軽いゲームと思ってたらリナシータでわりと重くなったからね…。参考にスペック上げします。fps上限突破記事も楽しみにしてます

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です