自作PC(ベンチ機)に使ってるMSI製のグラボが、あまりにも重たくて、耐荷重強化が施されたPCIeレーンでも重量に負けてしなってしまう状態。これを解決するのが「VGAサポート」と呼ばれる、支え棒やつっかえ棒です。さっそく試してみたのでレビュー。
グラボが重たすぎて傾いてしまう
「MSI GTX 1080 Ti Gaming X」は非常に重たいグラボです。見ての通り、スティールスロット仕様のPCIeレーンでも、ものの見事に端の方がグニャリと傾いている。
動作自体にはあまり問題はないけれど、PCIeレーンがもげないか心配になってくるし、グラボ側の端子にも無駄な負荷を掛けているのは間違いない。
ちなみに、MSI Gaming Xの更に上位版である「MSI Gaming X Trio」にはVGAサポートが付属する。要するに、グラボメーカー側も「重たすぎるグラボは支えるべき。」と考えていることが分かる。
結束バンドは微妙だった
VGAサポートを導入する前に、一応「結束バンドで引っ張って何とかならないか?」と思いつき、試したところ。筆者のオープンフレームケース(Thermaltake Core P3)では厳しいですね。
5.25インチマウントベイがあれば、上手く引っ張れそうですが、引っ掛けるところが少ないPCケースだと難しい。というわけで、やはり専用のVGAサポートを使うのは避けられない。
長尾製作所の「VGAサポートステイ」を購入
購入したのはこちら。長尾製作所は以前マイニングリグを組む時に、品質がしっかりしていることを知っているので信頼できると判断。国産というところもメリットです。
パッケージングはシンプル。
内容物は4点のみ。
- 説明書
- グラボを支えるフレーム(ホルダー)
- 支柱(15cm 2本)
- 固定用のネジ(4本)
説明書に取り付け方法が図解されているので、使い方に迷うことは無いかと。支柱にフレームを仮止めして、ピッタリ合う高さに調整してから完全に固定するだけです。
支柱には強力なマグネット(磁石)が取り付けられているので、グラボの重さに負けて支柱が倒れてしまわないように工夫済み。
ケースを傾けてもマグネットのおかげで支柱が倒れることはないので、VGAサポートを取り付けたままパソコンを動かせます。
VGAサポートを取り付けてみる
延長しなくても、電源ユニットを土台にすれば立てられそうだった。
しかし、グラボをサポートするフレーム部分が、グラボのファンに当たってしまった。これではファンが回らないので、ズボラはせずに取り付け位置を変更します。
2本の支柱を固定して伸ばす
長尾製作所のサポートステイLは、15cmの支柱が2本ある。この2本の支柱を組み合わせることで、最大30cmの高さまで対応できるようになっています。
真面目にVGAサポートを取付ける
サポートフレームがファンに当たらない位置を探して設置してみた。しかし、オープンフレームという都合で、支柱をマグネットで支えられないことが判明。
グラボの重量に負けて、支柱がズレてしまう。
なので、支柱の向きを180°正反対にした。これでマグネットが効かない環境でも、VGAサポートが直立して重たいグラボを支えられるようになった。
VGAサポートの効果はこの通り。重たくてしなっていたMSI GTX 1080 Ti Gaming Xが、ちゃんと水平になった。
ビフォーアフターは見ての通り。VGAサポートの効果は圧倒的です。グラボがしなってしまうほど重たいなら、このようなVGAサポート(支え棒)を取り入れる価値は大きいと思います。
長尾製作所のVGAサポートは「スチール製」なので、強度に不安はない。デザインが地味という点を除けば、目立った欠点はほとんど無いですね。
長尾製作所のVGAサポートはおすすめ
最大30cmに対応するLサイズのVGAサポートは、だいたい1600~1700円です。「高いか安いか?」と聞かれれば、十分に安いといえるでしょう。
VGAサポートが必要になるほど重たいグラフィックボードは、大抵ハイエンドGPUです。5~10万もするグラボを支えるのに必要なコストが、わずか1700円。
消費税よりも安い値段で、ハイエンドグラボを支えてくれるのだから「安い」と言える。
長尾製作所「SS-NVGASTAY-L」のメリット- 剛性のあるスチール製
- 高さ3~30cmまで柔軟に対応
- 十分な磁力があるマグネット
- ホルダーに衝撃吸収材が取り付け済み
- コストパフォーマンスが良い
値段を考えると非常に良いモノです。ホルダーに衝撃吸収材(クッション)が取り付けられているので、グラボの微妙な振動を吸収して支柱の安定性に貢献している。
長尾製作所「SS-NVGASTAY-L」の弱点- ホルダーを2個以上同封して欲しい
- デザインは地味
ホルダーが1個しか付属していないのは惜しい。SLI / CrossFireでグラボを複数枚使う人にとっては、少なくとも2個はホルダーが欲しいところ。
あとはデザイン。価格が安いのでデザインにケチをつけるのは野暮かもしれないが、地味なのは間違いないかも。
デザインとSLI対応が気になる人は、MSI純正のVGAサポートがおすすめ。ただし、突っ張り棒なので筆者のようなオープンフレーム環境では使えない。
以上「重たいグラボを支える棒VGAサポートを試してみた。」でした。
なお、今回VGAサポートを導入した自作PCはこちら。オープンフレームケースは見た目とメンテナンス性が抜群に良いので、意外とオススメできる。
大抵PCは立ててるけど、寝かせる?倒した?PCはこういうのどうなんだろうなって偶に思う。自重による負荷はない気がするし。
倒す場合は特に問題ないですね。
100均の15cmまで伸長する突っ掛け棒で十分
磁石の影響が心配で使えんな
HDDやSSDにあてるのはダメでしょうね…
電源も駄目じゃないですかね。
voodoo5 5500の頃から割り箸一筋やねw
金属で支えるの怖いわ
[…] 38: 名無しさん 20/07/29(水)19:13:23 ID:SpP https://chimolog.co/bto-gpu-vga-support/まさにこれが1080tiで支え使ってみた記事だった参考なるわ […]
[…] >>重たいグラボを支える棒「VGAサポート」を試してみた。 | ちもろぐ サイトで詳しく見る […]