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Apex Legendsの推奨スペックを検証 & 解説:意外と重たいよ

「Apex LegendsのためにゲーミングPCを買いたい」けれど、どれくらいのスペックがあればApexを快適にプレイできるか分からない・・・。というPC初心者向けに、実際にグラボとCPUを大量に使ってApexの推奨スペックを検証しました。

(公開:2020/06/17 | 更新:2024/4/3

やかもち
Apex Legendsの検証に32枚のグラフィックボード、17個のCPUを使いました・・・(疲れた~)

Apex Legendsの必要動作スペック

「Apex Legends」必要動作環境

まずはApex Legendsの公式サイトより、PC版の公式推奨スペックを確認します。

スペック必要動作環境推奨動作環境
OS
  • Windows 7
  • Windows 10
  • Windows 11
CPUCore i3 6300Core i5 3570T
AMD FX-4350
メモリ6 GB8 GB
グラボGeForce GT 640GeForce GTX 970
Radeon HD 7730Radeon R9 290
VRAM1 GB以上8 GB以上
ストレージ22 GB以上

公式スペックは基本的に控えめな内容になりがちで、Apex Legendsも例にもれず控えめな内容ですが、CPUの要求スペックが低いかわりにグラフィックボードの要件はやや高め。

推奨動作にはGTX 970やR9 290相当のグラボが必要と書いてあり、加えてVRAM(ビデオメモリ)は8 GBも欲しいと書いています。

メモリは少なくとも6 GB以上で、容量8 GBを推奨とのこと。CPUもメモリもそれほど必要ないみたいですが、グラボだけは若干スペックの要求が高いです。

やかもち
公式の推奨スペックは「60 fps」が前提です。60 fps超えのゲーミングモニターを使うつもりなら、必要なスペックは2倍以上に跳ね上がります。

推奨スペックを検証する前に

どのくらいApex Legendsが動いたら「推奨スペック」とみなすのか、合格ラインを先に決めておきましょう。

2024年時点で、144 Hz以上に対応するゲーミングモニターがかなり安くなりました。ゲーミングモニターを使ってApexをプレイするゲーマーが増えているため、平均144 fpsくらい欲しいです。

  • 200 fps超え:240 Hzゲーミングモニターを使うなら
  • 144 fps以上:144 Hzゲーミングモニターを使うなら
  • 100 fps以上:ゲーミングモニターで遊ぶなら欲しい
  • 60 fps以上:最低限欲しいフレームレート
  • 60 fps以下:ガタガタな動作で入力遅延もつらい

まとめるとこの通り。

少なくとも「100 fps以上」が最低ラインで、ゲーミングモニターの性能を100%活かすなら「144 fps以上」をおすすめします。

ベンチマーク環境とテスト方法

テスト環境
「ちもろぐ専用ベンチ機(2024)
スペックパーツの詳細
CPUCore i9 13900K
マザーボードASUS TUF GAMING
Z690-PLUS WIFI D4
メモリDDR4-3200 16GB x2使用モデル「Elite Plus UD-D4 3200」
グラボ全部で32枚
SSDNVMe 1TB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」
OSWindows 11 Pro(23H2)

今回のApex Legendsベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。

CPUはゲーミング性能がトップクラスに高いCore i9 13900K(24コア)を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR4-3200」を32 GB(16 GBを2枚)です。

Apex Legendsのインストール先はもちろんNVMe SSDです。

検証用に用意したグラボは、RTX 4090やRTX 4070 Tiなどハイエンドはもちろん、RX 7600やIntel Arc A770やRTX 3050などミドルクラス~エントリークラスまで幅広く取り揃えました。

検証で使用されたグラボは全部で32枚です。グラボごとにApex Legendsでどれくらいフレームレートを出せるか、総当たりで推奨スペックを調べる総力戦です。

テスト方法をいろいろと考え、最新のApexベンチマークは過去もっとも重量級な内容に更新します。

FPSゲームの検証データは軽すぎるよりも、重たい方が重視される傾向が強いと分かったため、高い負荷を安定してかけられる「射撃訓練場」を使います。

単にマップ内を走ってアルティメットアビリティ(ウルト)を撃つだけでは、実際のプレイよりかなり軽いです。バンガロールのスモークやテルミット爆弾、スコープを覗き込みながらエイム射撃するなど。

複数のアクションを同時に組み合わせて、実際のゲームプレイでも珍しい※高負荷を掛けています。

※実際のゲームプレイで測定したデータの平均を下回る(下位10%に分布)レベルの負荷を作りました。参考までに、もっとも重たい負荷はフライト時にマップ全景を眺める行為ですが、実際のゲームプレイは「陸に降りて行われる」ため今回のテストでは見送りました。

(クリックすると拡大します)

テストする設定は「低設定」「中設定」「最高設定」の3パターンです。低設定と最高設定でどれくらい画質が変わるのか?・・・は、以下の比較画像を参考にどうぞ。

キャラクターモデルの造形やディティール感には、意外と影響が出ないようです。

鉄格子や地面のテクスチャは露骨に省略されています。

スコープを覗き込んだときのディティール感はほとんど影響が無いです。

鉄格子のジャギー、樹木の細かさやシャドウの描写、練習用ボットのテクスチャ感は分かりやすく省略されています。

全体的に画質設定で影響が出るのはテクスチャやシャドウの細かい描写です。

エイム時に中央に表示されるエリアや、敵キャラクターのモデリング品質はそれほど省略されない傾向があり、グラフィック設定による競技性への影響を考えて実装されている印象です。

Apex Legendsの推奨グラフィックボード

フルHD(1920×1080)の場合

Apex Legendsのグラボ別フレームレート:フルHD(低設定)

平均フレームレート最低フレームレート1%

フルHD(1920×1080)の「低設定」はそこそこ軽い動作です。「RTX 4060」や「RTX 4060 Tiなど、ミドルクラスのグラフィックボードで平均180~200 fps前後でプレイできます。

実際のゲームプレイだと平均200 fpsを軽く超えるシーンもあり、コスパよくApexを快適にプレイするなら・・・とりあえず「RTX 4060」で良いでしょう。

Apex Legendsのグラボ別フレームレート:フルHD(中設定)

平均フレームレート最低フレームレート1%

「中設定」のフレームレートです。低設定より少しだけフレームレートが下がりますが、引き続き「RTX 4060」や「RTX 4060 Ti」で不便なくプレイ可能です。

実際にプレイすると平均200 fpsを超える場面も多く、敵からテルミットやスモークを食らうと一時的に80 fps前後まで落ち込む程度です。基本的にフルHDの中設定は「RTX 4060」で問題なし。

Apex Legendsのグラボ別フレームレート:フルHD(最高設定)

平均フレームレート最低フレームレート1%

「最高設定」はテクスチャの描写がかなり細かくなり、エフェクト発生時の落ち込みが大きいです。落ち込みに引っ張られて平均フレームレートも大きく下がり、RTX 4060で平均144 fpsを維持できません。

よってApex LegendsをフルHDの最高設定でプレイするなら、「RTX 4060 Ti」や「RX 7600」をおすすめしたいです。もう少し予算に余裕があれば「RTX 4070」も候補でしょう。

やかもち
ApexのフルHDおすすめグラボまとめ:低~中設定ならRTX 4060、最高設定はRTX 4060 Tiですね。

WQHD(2560×1440)の場合

Apex Legendsのグラボ別フレームレート:WQHD(最高設定)

平均フレームレート最低フレームレート1%

Shroud氏をはじめ、一部のプロゲーマー界隈でも使用者が増えてきたWQHD(2560×1440)ですが、やはりフルHDより約1.7倍大きい分だけ処理も重たいです。

WQHDで平均144 fpsを出せるコスパが良いグラボは「RTX 4070」または「RTX 3080」に限られます。RTX 3080は旧世代でワットパフォーマンスがかなり悪いので、これから新品を買うなら「RTX 4070」の方がおすすめ※です。

もう少し余裕を持ってフレームレートを安定させたいなら「RTX 4070 Super」も魅力的です。

※仮想通貨マイニングに使われていない、状態のいい中古品が6万円台ならRTX 3080も魅力的。状態のいい中古の入手難易度は非常に高いですが。

やかもち
ApexをWQHDでプレイするなら「RTX 4070」です。設定を少し調整して平均165 fps以上も狙えます。

4K(3840×2160)の場合

Apex Legendsのグラボ別フレームレート:4K(最高設定)

平均フレームレート最低フレームレート1%

ディティールが非常に細かく描写される4K解像度(3840×2160)で、わざわざApex Legendsをプレイする人はほとんどいないです。参考程度に見てください。

Apexの4Kで平均144 fpsを出せるグラボは「RX 7900 XTX」または「RTX 4090」です。

非常に重たい動作ですが、今回のベンチマークに使ったスモークとテルミット爆弾の影響が大きいです。実際に陸に降りてプレイすると、RTX 4080で平均185 fpsを記録します。

Apex Legendsのフレームレート:4K(最高設定)

RTX 4070 Tiでも平均150 fps前後を推移したため、Apexの4Kを快適に遊ぶなら「RTX 4070 Ti」以上で大丈夫です。Radeonに抵抗がないなら「RX 7900 XTX」も候補でしょう。

やかもち
実際に4Kでプレイするかどうかはともかく、Apexの4K解像度は「RTX 4070 Ti」や「RTX 4070 Ti Super」で問題なかったです。

Apex Legendsの推奨グラボまとめ

解像度平均144 fpsで
プレイ可能
200 fps以上で
プレイ可能
フルHD(低設定)1920 x 1080RTX 4060
または RX 6600
RTX 4060 Ti
または RX 7600
フルHD(中設定)1920 x 1080
フルHD1920 x 1080RTX 4060
または RX 7600
RTX 4070
または RTX 4070 Ti
WQHD2560 x 1440RTX 4070RTX 4070 Ti Super
4K3840 x 2160RTX 4070 Ti
または RX 7900 XTX
RTX 4090
Apex Legendsグラボ別フレームレートまとめ
グラボフルHD1920 x 1080WQHD2560 x 14404K3840 x 2160
RTX 4090279.5 fps241.4 fps169.1 fps
RX 7900 XTX283.3 fps247.0 fps149.5 fps
RTX 4080 Super249.6 fps205.4 fps133.2 fps
RTX 4080245.4 fps199.5 fps127.4 fps
RTX 4070 Ti Super239.7 fps188.7 fps117.6 fps
RTX 4070 Ti224.2 fps175.7 fps107.9 fps
RTX 4070 Super219.3 fps172.7 fps104.4 fps
RX 6800 XT224.4 fps170.4 fps98.7 fps
RTX 4070198.8 fps154.1 fps94.9 fps
RTX 3090189.3 fps150.8 fps95.2 fps
RTX 3080 10GB189.4 fps148.9 fps92.6 fps
RTX 2080 Ti163.1 fps127.7 fps80.5 fps
RTX 3070 Ti166.9 fps127.3 fps75.4 fps
RTX 3070161.3 fps123.6 fps73.4 fps
RTX 4060 Ti162.8 fps123.0 fps71.3 fps
RTX 3060 Ti145.8 fps110.2 fps63.7 fps
RX 7600147.9 fps104.8 fps57.2 fps
ARC A770134.9 fps106.6 fps63.0 fps
RTX 2070 Super132.9 fps99.6 fps59.9 fps
RX 6600 XT138.3 fps98.4 fps53.0 fps
GTX 1080 Ti131.2 fps98.1 fps56.9 fps
RTX 3060 12GB118.7 fps86.5 fps49.1 fps
RX 6600116.3 fps80.2 fps42.8 fps
RTX 2060101.9 fps75.0 fps42.5 fps
GTX 1660 Super89.4 fps63.7 fps35.2 fps
RTX 305079.5 fps60.1 fps33.8 fps
RX 6500 XT81.4 fps55.2 fps29.2 fps
GTX 1060 6GB65.2 fps45.1 fps24.2 fps
GTX 1650 G650.6 fps36.7 fps21.3 fps
GTX 1050 Ti40.0 fps26.7 fps14.1 fps
GT 103019.8 fps13.0 fps13.0 fps

総当たりベンチマークの結果わかった、Apex Legendsにおすすめなグラフィックボードを表にまとめました。

実際のゲームプレイより重たい傾向のある「射撃訓練場ベンチマーク」で、平均144 fps前後、または平均200 fps以上を出せるグラボを表にまとめています。

もっともプレイヤー層が多いであろうフルHD(1920×1080)の場合、平均144 fpsなら「RTX 4060」や「RX 7600」、平均200 fps以上を狙うなら「RTX 4060 Ti」や「RTX 4070」が現時点でのおすすめグラボです。

Apex Legendsに必要なCPUは?

公式サイトいわく、Apex LegendsはそれほどCPUの性能を要求しない印象ですが、実際に検証してみないと分かりません。17個のCPUを使って、フレームレートが変化するか比較テストします。

なお、CPUボトルネックの各データは2023年4月に収録されました。

やかもち
CPUボトルネックが非常に出やすい「RTX 4080」を使って比較ベンチマークしました。

フルHD(1920×1080)の場合

Apex LegendsのCPU別フレームレート:CPUボトルネックを検証(フルHD)

平均フレームレート最低フレームレート1%

フルHD(1920×1080)のCPU別フレームレートです。ぼんやり・・・とCPUボトルネックの影響が確認できるものの、Core i5 12400FからCore i9 13900Kの間だと差がほぼ無いです。

Core i5 12400FとCore i9 13900Kを入れ替えて実際にApexをプレイして「体感できる性能差」を確認できるかチェックしましたが、性能差はわずかだったとだけコメントしておきます。

フレームレートを表示せず、他人にCPUをすり替えてもらうブラインドテストで差を見抜けるか?と聞かれると、まったく自信を持てないです。

価格がかなり安くなっている「Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド)」や、「Core i5 13400(10コア16スレッド)」で十分です。

しかも上記のデータは「RTX 4080」を使って測定されています。性能がより低いRTX 4070やRX 7600だと、CPUボトルネックはさらに縮小してしまい、体感できるほどの性能差を得るのは困難になります。

Apex Legends「フルHD(最高画質)」
CPU平均fps最低fps(1%)
Core i9 13900K271.4 fps200.8 fps
Core i5 13600K271.1 fps203.0 fps
Core i7 12700K271.1 fps202.4 fps
Core i7 13700K270.9 fps201.0 fps
Core i7 13700270.2 fps198.1 fps
Core i5 13500270.2 fps198.7 fps
Core i5 12600K269.4 fps200.2 fps
Core i5 13400268.8 fps195.5 fps
Core i5 12400F268.2 fps202.4 fps
Ryzen 7 5800X262.2 fps198.1 fps
Ryzen 5 5600X258.6 fps192.3 fps
Ryzen 7 7700X257.6 fps199.8 fps
Ryzen 5 7600X255.5 fps189.0 fps
Ryzen 9 7950X254.7 fps189.0 fps
Core i5 11400251.5 fps185.9 fps
Core i3 12100248.7 fps179.6 fps
やかもち
Apex Legendsはかなり洗練された設計です。これほどCPU性能の影響を受けづらいFPSゲームは珍しいかも。

4K(3840×2160)の場合

Apex LegendsのCPU別フレームレート:CPUボトルネックを検証(4K)

平均フレームレート最低フレームレート1%

4K解像度(3840×2160)のCPU別フレームレートです。ベンチマークをよく見ている人なら知っていると思いますが、4KゲーミングでCPUボトルネックはほとんど発生しません。

今回のデータによると、Core i9 13900K(約8万円)とCore i3 12100(約1.3万円)で性能差はわずか7%です。8倍近いお金を払って1.07倍の性能を得られます。

間を取って「Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド)」や、「Core i5 13400(10コア16スレッド)」で十分でしょう。Apex LegendsにCore i9やRyzen 9など、7~9万円もするハイエンドCPUは不要です。

むしろCPUをほどほどにして予算を浮かせて、より高性能なグラフィックボードに投資した方が確実に高いフレームレートを得られます。

Apex Legends
「4K(最高画質)」
CPU平均fps最低fps(1%)
Core i7 13700142.5 fps83.9 fps
Core i7 13700K142.4 fps86.0 fps
Core i5 13400141.9 fps84.0 fps
Core i9 13900K141.4 fps83.8 fps
Core i5 13600K141.4 fps85.8 fps
Core i5 12400F141.3 fps86.1 fps
Core i7 12700K141.1 fps85.8 fps
Core i5 12600K141.0 fps85.4 fps
Core i5 13500140.8 fps82.9 fps
Ryzen 7 5800X140.3 fps81.0 fps
Core i5 11400138.9 fps84.5 fps
Ryzen 5 5600X138.3 fps80.1 fps
Ryzen 5 7600X137.2 fps82.4 fps
Ryzen 9 7950X136.0 fps82.9 fps
Ryzen 7 7700X134.7 fps81.9 fps
Core i3 12100132.9 fps77.6 fps
やかもち
そもそもApexを4Kでプレイする人が極めてまれなので、4Kゲーミング時のCPUボトルネックを気にする必要はほぼ無いです。

Apex Legendsに最適なCPUまとめ

用途と目的最適なCPU
コスパ重視CPUは妥協、グラボに予算を
  • Core i5 13400
    (10コア16スレッド)
  • Ryzen 5 5600X
    (6コア12スレッド)
マルチタスク重視同時に複数のソフトを使う
  • Core i5 13400
    (10コア16スレッド)
  • Ryzen 7 5700X
    (8コア16スレッド)
ゲーム実況配信
  • Core i5 13600K
    (14コア20スレッド)
  • Core i7 13700
    (16コア24スレッド)

Apex Legends自体はCPUによるプラス効果が少ないです。

価格が安くなってきたRyzen 5やCore i5シリーズで十分ですし、マルチタスクを想定するなら8コアの割に価格が安い「Ryzen 7 5700X」や、10コア搭載の「Core i5 13400F」で問題ありません。

Apex Legendsに必要なメモリ

公式サイトいわく、Apex Legendsは8 GB以上のメモリ容量を推奨しています。

メモリの使用量は使っているグラフィックボードによって変化するため、グラフィックボードと解像度別にメインメモリの使用量をチェックします。

メモリは16 GBあれば十分です

Apex Legendsのメモリ使用量

GT 1030(VRAM:2 GB)、RTX 3050(VRAM:8 GB)、RTX 3060(VRAM:12 GB)でテストした結果です。

GT 1030のみVRAMからデータが溢れてメモリの使用量が増えていますが、RTX 3050とRTX 3060では平均8.9 GB前後で安定します。実際にプレイすると、あと1~2 GBほど増えます。

Apex Legendsをプレイするだけなら、容量16 GBのメモリで大丈夫です。

ただし、ブラウザ(ChromeでYoutubeなど)や通話ソフト(Discord)を同時に起動するなど。マルチタスクを想定すると・・・メモリ容量が16 GBだとややカツカツかも。

Chromeのタブを開いたまま片付けない人や、ゲーム配信や動画編集を想定している方はメモリ容量32 GBをおすすめします。

VRAM(ビデオメモリ)はどれくらい使う?

Apex LegendsのVRAM使用量

解像度が大きい(フルHD < WQHD < 4K)ほど、VRAMの使用量が増えます。

フルHD時で平均2.4 GB前後、WQHDで平均2.8 GB前後です。4Kだと一気に増えて5 GBで、実際にプレイするとさらに増えて平均7 GB前後でした。

といっても最近のグラフィックボードはミドルクラスですら容量8 GBのVRAMを搭載しています。ApexをフルHD~WQHDでプレイする場合、VRAM容量が問題になる可能性はほとんど無いでしょう。

Apex Legendsの推奨スペックまとめ

Apex Legendsの推奨スペックまとめ

グラボは「RTX 4060」「RTX 4070」でOK

解像度平均144 fpsで
プレイ可能
200 fps以上で
プレイ可能
フルHD(低設定)1920 x 1080RTX 4060
または RX 6600
RTX 4060 Ti
または RX 7600
フルHD(中設定)1920 x 1080
フルHD1920 x 1080RTX 4060
または RX 7600
RTX 4070
または RTX 4070 Ti
WQHD2560 x 1440RTX 4070RTX 4070 Ti Super
4K3840 x 2160RTX 4070 Ti
または RX 7900 XTX
RTX 4090

とりあえず迷ったら「RTX 4060」です。低~中設定で平均144 fpsを超え、実際のゲームプレイで平均200 fps近い性能も狙えます。

高画質でフルHDなら「RTX 4060 Ti」または「RX 7600」がおすすめ。特にRTX 3060 Tiは発売から時間が経過しており、価格がかなりこなれています。

フルHDで平均200 fps超え、WQHDで平均144 fps狙いの方は「RTX 4070」を推奨します。

CPUは「Ryzen 5」以上を推奨

用途と目的最適なCPU
コスパ重視CPUは妥協、グラボに予算を
  • Core i5 13400
    (10コア16スレッド)
  • Ryzen 5 5600X
    (6コア12スレッド)
  • Ryzen 5 7500F
    (6コア12スレッド)
マルチタスク重視同時に複数のソフトを使う
  • Core i5 13400
    (10コア16スレッド)
  • Ryzen 7 5700X
    (8コア16スレッド)
ゲーム実況配信
  • Core i5 13600K
    (14コア20スレッド)
  • Core i7 14700F
    (20コア28スレッド)

Apex LegendsではCPU性能をそれほど要求しません。定番のミドルクラスCPU「Core i5 13400(i5 14400F)」、または「Ryzen 5 5600X」や「Ryzen 5 7500F」で問題なく快適にプレイできます。

RTX 4070 Tiなど、ハイエンドなグラボと組み合わせて平均240 fpsを狙うなら「Core i5 13600K」以上もアリですが、平均144 fps程度ならCore i5やRyzen 5シリーズで問題ありません。

メモリは少なくとも16 GB以上

用途と目的メモリ容量
Apexをプレイ最低16 GB
同時にネット見る16 GB欲しい
ゲーム実況配信32 GB以上

WindowsとApex Legendsで、メモリを合計10~11 GBほど使います。最低でもメモリは16 GB必要です。

ゲームしながらDiscordでボイチャしたり、ゲーム配信をするなど。マルチタスクを想定するなら、なおさら16 GBあった方が安心です。

Apex LegendsにおすすめなゲーミングPC

【迷ったらこれ】LEVEL∞ THETA

RTX 4060 Ti搭載で平均140 fps以上を目指す

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
LEVEL-M1A6-R75F-TLX
2024年4月時点のスペック
CPURyzen 5 7500F
(6コア / 12スレッド)
CPUクーラー空冷CPUクーラー
マザーボードAMD A620チップセット
メモリ16 GB
(DDR5-4800 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 4060 Ti
SSD500 GB
(NVMe SSD)
HDD
無線LAN
電源ユニット650 W
(80 PLUS Bronze)
OSWindows 11 Home
納期最短2日
参考価格約15.5万円(送料:無料)
最新価格をチェックする
[/pc]

Apex LegendsのゲーミングPC選びで迷ったら、LEVEL∞ THETA」がおすすめです。

CPUにRyzen 5 7500F(6コアで最速のゲーミングCPU)、グラボにRTX 4060 Ti、メモリ容量16 GBを搭載します。Apex Legendsを低~中設定で平均200 fps超、最高画質で平均160~180 fps前後でプレイ可能です。

マザーボードの拡張性は必要最低限です。

  • メモリスロット:空き0本
  • M.2 SSD:空きなし
  • 拡張カード:あと1枚
    (キャプチャボードやサウンドカードなど)
  • HDDやSSD:最大4台まで
    (ケースの都合でHDDは最大1台まで)

メモリとM.2 SSDを後から増設できませんが、SATAポートが4本あるのでSATA SSDを最大4台まで増設できます。

GLOTRENDS / PCIe 2.0~4.0 x1 → M.2スロット(Key.M)に変換

一番下の空いているPCIeスロットに変換カードを使って、M.2 SSDをあと1枚まで増設できます。ゲーミングPC用としては、割りと十分な拡張性です。

限られた予算をゲーミング性能に集中させ、拡張性をあえて割り切った「最小最大戦略」をとったゲーミングPCです。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

(LEVEL∞ THETAは白色版もあります)

やかもち
ApexをフルHDでコスパよくプレイしたいゲーマーにおすすめ。

【平均200 fps】Legion Tower 5i Gen 8

RTX 4070搭載で平均200 fps超えを目指す

Legion Tower 5i Gen 8をレビュー(外観デザイン)
Legion Tower 5i Gen 8
2024年4月時点のスペック
CPUCore i7 14700KF
(20コア / 28スレッド)
CPUクーラー空冷CPUクーラー
マザーボードIntel B660チップセット
(Realtek製 2.5G LANポート)
メモリ16 GB
(DDR5-5600 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 4070
SSD512 GB
(NVMe SSD)
HDD
無線LANWi-Fi 6E(最大2.4 Gbps)
電源ユニット850 W
(80 PLUS Gold)
OSWindows 11 Home
納期最短14日
参考価格約22.4万円(送料:無料)
Lenovoポイント:約+10000 pt

最新価格をチェックする

Apex LegendsをフルHDで200 fps以上、またはWQHD(2560 x 1440)でプレイするならLegion Tower 5i Gen 8(カスタマイズ版)」がおすすめ。

カスタマイズ画面から、CPUをCore i7 14700KF(20コア28スレッド)、グラフィックボードをRTX 4070に変更するとコスパがとても良いです。ついでに電源ユニットを850 W(無料)に変更すると最高。

他社なら約25~27万円はかかるスペック構成が、Legion Tower 5i Gen 8だと約22万円(ポイント込みで実質21万円ちょっと)で買えます。

 

Legionオリジナル設計の独自シャーシを採用。一方通行のエアフローが形成されやすい、シンプルな内部構造で必要十分な排熱性とすぐれた静音性を可能にしています。

ARGBライティング対応の120 mm空冷式CPUクーラーや、標準で3個(背面に1個 / 前面に2個)に120 mmケースファンを搭載。最近流行りの光るデザインに対応できます。

もちろんPCケースのボタンを押して光り方を調整したり、消灯も可能です。

Legion Tower 5i Gen 8をレビュー(マザーボードの拡張性)
  • メモリスロット:空き2本
  • M.2 SSD:あと1枚
  • 拡張カード:あと1枚
    (キャプチャボードやサウンドカードなど)
  • HDDやSSD:最大4台まで
    (ケースの都合でHDDは最大2台まで)

Intel B660チップセット搭載で、ゲーミング用途にほどよい拡張性を確保します。メモリスロットに2本空きがあり、あとから自分でメモリを増設可能です。

Lenovo製B660マザーボードは一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。最大2500 Mbpsの高速インターネット※に加え、FPSゲームで重要な遅延(レイテンシ)が少ないです。

※2.5G LANの性能を実際のインターネットで活かすには、2G~10G光回線が必要。関西圏なら「eo光10G」、関東なら「光クロス」がおすすめ。

実際に↑Legion 5i Gen 8を買ってレビューしてみた記事はこちらからどうぞ。


【平均240 fps】GALLERIA XA7C

RTX 4070 Ti搭載で平均240 fpsを目指す

GALLERIA XA7C-R47T
2024年4月時点のスペック
CPUCore i7 14700F
(20コア / 28スレッド)
CPUクーラー静音パックまんぞくコース
(120 mm空冷クーラー)
マザーボードIntel B760チップセット
(2.5G LANポート搭載)
メモリ32 GB
(DDR4-3200 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 4070 Ti
SSD1 TB(NVMe)
HDD
光学ドライブ
電源ユニット容量750 W
(80 PLUS Gold)
OSWindows 11 Home
納期翌日
参考価格約29.7万円(送料:3300円)
最新価格をチェックする

Apex Legendsで平均240 fps以上を目指すならGALLERIA(ガレリア)を推奨します。

CPUにCore i7 14700F(20コア28スレッド)を、グラフィックボードにRTX 4070 Tiを搭載済み。Apex Legends(フルHD)で平均240 fps、軽いシーンなら300 fps張り付きを狙えるスペックです。

メモリとストレージも最初から充実してます。メインメモリに容量32 GBのDDR4-3200規格品、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSDを搭載します。

GALLERIA(ガレリアZシリーズ)を徹底解説レビュー(メンテナンス性に優れた設計)
GALLERIA(ガレリアZシリーズ)を徹底解説レビュー(LEDライティング)

ひとめで「ガレリア」だと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計がガレリアの特徴です。

拡張性に優れたIntel B760マザーボードを標準で搭載しており、あとから自分で用意したDDR4メモリやNVMe SSDを増設可能です。メモリスロットはあと2本、NVMe SSDもあと2枚追加できます。

GALLERIA(ガレリアZシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

広々とした内部スペースで、将来的に新しいグラフィックボードの交換も余裕で対応可能。パッと見で分かりやすい構造をしているため、PC初心者でもパーツのアップグレードをしやすいです。

ダストカバー(防塵フィルター)が付属し、ツールレス設計のドライブベイもあり、高い人気を集めるのも納得の設計です。

なお、ガレリアはFPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」ポートを標準搭載。最大2500 Mbpsの通信速度と、レイテンシ(応答時間)の速さがメリットです。

以上「Apex Legendsの推奨スペックを検証 & 解説:意外と重たいよ」について、解説でした。

RTX 4000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】

記事更新内容
  • 2020/06/17:Apex Legendsの推奨スペックをアップ
  • 2022/06/01:重量化したベンチマークで再テスト
  • 2023/06/11:さらに重量化した新ベンチマークで再テスト
  • 2024/04/03:RTX 40 Superシリーズを追加(UPDATE !!)

Apexにおすすめなゲーミングモニター

実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】

実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】

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15 件のコメント

  • 4060Tiがしれっと混じってて草
    何で4060Tiのレビューはないの?

    っていうか買ったんだ・・・初日にアキバで一台しか売れなかったそうだけどw

  • 遠くの敵も見つけやすいので私は4Kでプレイしてますけどね。いい加減4KでFPSをやる人なんていない!という固定概念は捨てた方がいいですよ

  • CPUは訓練場ではなくカジュアルとかランク行くと差が出ますよ
    といってもランダム性強すぎてベンチマーク結果取るの大変かもしれませんが

  • rtx4090なら4kでも画質最低なら240fpsかなり安定して出るから高解像度モニターが競技シーンで使われるようになるのもそんなに遠くない未来かも?

  • 現役ユーザーの視点から言わせていただくとこの検証かなり正確に実ゲームでのフレームレート値になっていて、今後GPUを買い替える場合にめちゃくちゃ参考になります。

  • よく調べたなぁ…
    現時点で1年近く前の記事になってるけど、今後WQHDや4K画質にモニター環境を変え、動画編集やAI生成を兼ねつつ息抜きにゲームする様な層にとってこれから40番台を入手する人は増えていくので以後数年この記事は為になると思う。
    良い記事や。ボリューム凄い。よくまとめたね…しかも実機で。

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