「海の中でバトロワ。」な新作FPSゲーム「Last Tide」の推奨スペックを、ちもろぐ専用ベンチ機を使って徹底検証しました。海中のグラフィックはかなりキレイで、沈没した船や設備からサンゴ礁まで細かい。重そうなゲームだが、実際のところはどうなのか…検証。
Last Tideの推奨スペックを検証する
Last Tideの推奨スペックを検証する方法はカンタン。実際に複数のグラフィックボードとCPUを使って、総当たりでLast Tideの動作フレームレートを検証していきます。
複数のテスト環境でやっていけば、いずれは平均60fps以上で動くスペックが明らかになる。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i7 8086K |
冷却 | NZXT X62 |
グラボ | 全9種 |
メモリ | DDR4-2400 8GB x2 |
マザーボード | Gigabyte Z370 AORUS Ultra Gaming |
SSD | Samsung 860 EVO 250GB |
電源 | 750W(80+ Gold) |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
ちもろぐベンチ機のベース環境は表の通り。
Last Tideのグラフィック設定 | |
---|---|
基本 | |
低 | |
中 | |
高 | |
最高 |
Last Tideには4種類のグラフィック設定が用意されているけれど、原則としてフレームレートの計測には「最高」設定を使います。海の中はかなり丁寧に作り込まれているので、最高設定じゃないと勿体無い。
解像度はフルHD(1920 x 1080)で、フレームレート制限は300fpsに設定。しかし、300fpsに設定しても実際には121fpsで頭打ちだったので、内部的に制限されているようです。
ちなみにモニターはBenQ XL2536(144Hz)を使っているので、121fps制限は間違いないです(グラボの性能不足でも、垂直同期の影響でも無いということ)。
検証方法
検証方法は「実際にLast Tide(SQUAD)に参加して、敵にやられるまでプレイ」です。なるべく5分以上は生き残るようにして、死んだらグラフィックボードを交換して同じことの繰り返し。
検証に使ったグラボ | ||
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GTX 1080 Ti | GTX 1060 6GB | RX 570 |
GTX 1080 | GTX 1050 Ti | – |
GTX 1070 Ti | GTX 1050 | – |
GTX 1070 | RX 580 | – |
今回の検証で使ったグラボは以上の9種類。
フレームレートと体感:60fps以上がベスト
実際にプレイしたところ、やっぱり平均60fps以上じゃないと結構キツイ。
- 60fps前後:快適です。疲れにくい。
- 50fps前後:若干ぎこちない印象だが、プレイは十分に出来る。
- 40fps前後:快適にプレイするには「慣れ」が必要。
- 30fps以下:30fps以下に慣れていないと、3D酔いを起こす。
平均50fpsくらいでもプレイは出来るけれど、どうせなら平均60fpsを目指したい。では、以下より平均60fpsを狙えるスペックを絞り込んでいくよ。
Last Tideの推奨グラフィックボード
Last Tide / 1920×1080 / 最高設定
平均フレームレート推奨グラフィックボード
本家のPUBGと比較すると、Last Tideはかなり軽量です。GTX 1060 6GBがあれば、平均78fpsも叩き出せるので最新ゲームとしては非常に軽く動かせる部類。
なお、Radeon RXとの相性はイマイチ。RX 580を使っても平均60fpsがやっとなので、Last Tide用のグラボはNVIDIAから選ぶのがベスト。
- 平均60fps以上:GTX 1060 6GB
- ゲーミングモニター:GTX 1070 Ti以上
Last Tideにおすすめのグラフィックボードは以上の2種で決定。
設定ごとのフレームレートを検証
1920×1080 / GTX 1060 6GBで4画質を検証
GTX 1060 6GBで、4種類の設定別にフレームレートを検証してみた。「最高」から「高」に落とすだけで、フレームレートは約80fpsから一気に100fps前後まで。
設定を「中」や「低」に落とす前提なら、GTX 1050 Tiなどのローエンドグラボでも十分にLast Tideは動かせそうです。
Last Tideの推奨グラボをまとめる
解像度 | モニター | 推奨グラボ | fps目安 |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | 普通(60Hz) | GTX 1060 6GB | 平均75fps |
ゲーミング(144Hz) | GTX 1070 Ti以上 | 平均100fps |
検証の結果、Last Tideの推奨グラフィックボードはこれで決まり。普通のモニターで遊ぶなら「GTX 1060 6GB」で足りる。ゲーミングモニターを使うなら「GTX 1070 Ti」以上を推奨する。
ちなみに、GTX 1060 6GBを搭載するオススメのゲーミングPCは「ガレリアDT」。
Last TideのCPUボトルネックを検証
グラボの次は「CPU」について検証を行う。せっかく推奨グラボを用意しても、CPUの性能がグラボの足を引っ張ってフレームレートが落ちる「ボトルネック」という現象を検証するため。
- Core i7 8700(6コア / 12スレッド / 4.30 GHz)
- Core i5 8500(6コア / 6スレッド / 3.90 GHz)
- Core i3 8100(4コア / 4スレッド / 3.60 GHz)
- Pentium G5400(2コア / 4スレッド / 3.70 GHz)
今回はもっともボトルネックが出やすい「GTX 1080 Ti」を使って、CPUごとにフレームレートが変化するかどうかを検証しました。
Last Tide / 1920×1080 / 最高設定
平均フレームレート推奨CPU
とりあえず「4コア」以上のCPUなら、フレームレートは十分に出てくれる。2コアのPentium G5400だと一気にフレームレートが落ちるが、4コアのi3 8100なら問題無さそう。
CPU別の最低フレームレート
次は最低フレームレートもチェック。うーん…これを見る限りでは、どうやら6コア以上の方が安定性は高いですね。60fps以上を維持するのであれば、i5 8500以上をオススメする。
Last Tideに必要なメモリ
- GTX 1080 Tiの場合:平均 6566MB(約6.6GB)
- GTX 1050の場合:平均 7087MB(約7.1GB)
GTX 1080 Tiだとメモリの使用量は約6.6GBだったが、GTX 1050に落とすと使用量は500MBほど増えて7.1GBになった。どちらにせよ、メモリは8GBあれば間に合います。
GTX 1080 Tiにて、Last Tide稼働時のVRAM(グラボ専用のメモリ)の使用量をチェックすると、平均3050MB(約3GB)でした。少なくともVRAMが4GB以上のグラボをオススメします。
Last Tideの推奨スペックをまとめ
ここまでの検証で判明した、Last Tideの推奨スペックをまとめる。
解像度 | 1920 x 1080 | |||
---|---|---|---|---|
使うモニター | 普通(60Hz) | ゲーミング(144Hz) | ||
志向 | コスパ | 安定 | コスパ | 安定 |
CPU | Core i3 8100 | Core i5 8500 | Coore i5 8500 | Core i7 8700 |
グラボ | GTX 1060 6GB | GTX 1070 Ti 以上 | ||
メモリ | 8GB | |||
SSD | 少なくとも250GB以上 |
結果的に、Last Tideは割りと標準的なスペックでプレイできることがよく分かった。「i5 8500 + GTX 1060 6GB」という、王道スペックさえあれば、フルHDでプレイする分には困らない。
ゲーミングモニターを使ってプレイする場合は、平均100fps以上に達するGTX 1070 Tiを使えばOK。CPUは6コア以上のi5 8500か、ゲーム以外にも余裕を持たせるならi7 8700で。
あとはLast TideにおすすめなゲーミングPCを紹介して終わります。
Last TideをフルHDで「GALLERIA DT」
GALLERIA DT | ||
---|---|---|
スペック | 標準仕様 | 推奨カスタマイズ |
CPU | Core i5 8500 | – |
冷却 | 標準クーラー | – |
※80mm小型空冷ファン | – | |
グラボ | GTX 1060 6GB | – |
メモリ | DDR4-2666 4GB x2(合計8GB) | 8GB x2(合計16GB) |
マザーボード | Intel H310搭載 MicroATX規格 | – |
SSD | 240GB | – |
HDD | 1TB | – |
ドライブ | なし | – |
電源 | 450W 静音電源(80+ Bronze認証) | – |
OS | Windows 10 Home 64bit | – |
保証 | 1年間 / 持込修理保証 | – |
参考価格 | 119980円(税抜き)最新価格をチェックする |
ちもろぐでミドルクラスマシンとして最高にコスパが良いと評価している「ガレリアDT」です。「i5 8500 + GTX 1060 6GB」という王道の構成なので、フルHDゲームをコスパ良くプレイしたいなら、だいたいこれで決まりですね。
Last Tideをゲーミングモニターで「GALLERIA XV」
GALLERIA XV | ||
---|---|---|
スペック | 標準仕様 | 推奨カスタマイズ |
CPU | Core i7 8700 | – |
冷却 | 静音パックまんぞくコース | – |
※120mm中型空冷ファン | – | |
グラボ | GTX 1070 Ti 8GB | – |
メモリ | DDR4-2666 4GB x2(合計8GB) | DDR4-2666 8GB x2(合計16GB) |
マザーボード | Intel H370搭載 ATX規格 | – |
SSD | 640GB(中華製) | Crucial 500GB ~ 1TB |
HDD | 2TB | – |
ドライブ | なし | – |
電源 | 500W(80+ Bronze) | – |
OS | Windows 10 Home 64bit | – |
保証 | 1年間 / 持込修理保証 | – |
参考価格 | 164980円(税抜き)最新価格をチェックする |
144Hzのゲーミングモニターでプレイする場合は「i7 8700 + GTX 1070 Ti」のガレリアXVがおすすめ。これも実機検証済みなので、詳しく知りたい場合は以下のレビューを確認してください。
以上「海中PUBG「Last Tide」の推奨スペックを徹底検証して解説」でした。
この人最高設定押しだから好きじゃないけど嫌いじゃない