RTX 4070の上位版として「RTX 4070 SUPER(→ ベンチマーク)」が登場。RTX 4070より約20%くらい性能アップし、かつて最上位モデルだったRTX 3090に匹敵する性能がずいぶんと安くなりました。
本記事ではそんな「RTX 4070 SUPER」を搭載するゲーミングPCを「4台」に絞って解説します。
- 1. NEXTGEAR GJ(おすすめNo.1)
- 2. NEXTGEAR 7800X3D(超ゲーム特化)
- 3. Legion Tower 5 Gen 8(コスパ特化)
- 4. GALLERIA(ド定番)
(公開:2024/5/16 | 更新:2024/8/1)
「RTX 4070 SUPER」のキホンを解説
「RTX 4070 SUPER」は、NVIDIAのグラフィックボード「RTX 40シリーズ」の最新70番台モデルです。70番台だからミドルクラスに位置づけられますが、円安の影響で実質ハイエンドモデルに相当します。
肝心のゲーミング性能は比較グラフのとおり、フルHD~WQHDはRTX 3090より高性能、4K以上でRTX 3090にちょっと届かない程度です。
半額以下の値段でおおむね同等性能と考えれば、かなりコストパフォーマンスが高いグラボです。予算20万円以上のゲーミングPCを買うなら、RTX 4070 SUPERが第1候補になるでしょう。
RTX 40シリーズ限定で使える新機能「DLSS 3(フレーム生成)」対応ゲームなら、RTX 3090から約1.5倍、RTX 3070と比較して約2.6倍の圧倒的な性能差がつく場合もあります。
DLSS 3に対応するゲームが意外とまだ少ないですが、サイバーパンク2077やARK:ASA、スターフィールドなど。資金力のある有名AAAゲームタイトルを中心に増えている傾向です。
DLSS 3や消費電力以外に、RTX 4070 SUPERで得られる独自の強みをいくつか紹介します。
- 「AIイラスト」の処理性能がRTX 3090並
- 軽くて高画質な「AV1エンコード」
- たっぷり容量12 GBのVRAM
最近流行りのAIイラスト(Stable Diffusion)の処理性能がすこぶる高速です。VRAMを節約するForge版AIイラストなら、SDXLやHires.Fixなど重たい処理もRTX 3090と大差ないスピードで生成できます。
超高速かつ高画質な「AV1エンコード」も対応します。同じ画質で少ない容量で済むので、ゲーム配信や動画編集用にプレイ内容を大量に録画しておく用途に強いです。
VRAM容量は従来世代(RTX 3070 Ti)の8 GBから12 GBに増量。VRAM使用量の多いVRChatや最新AAAゲームタイトルなどで、安定した性能を維持しやすいです。
RTX 4070 SUPER搭載のおすすめBTO PC:4選
- 1. NEXTGEAR GJ(おすすめNo.1)
- 2. NEXTGEAR 7800X3D(超ゲーム特化)
- 3. Legion Tower 5 Gen 8(コスパ特化)
- 4. GALLERIA(ド定番)
1. マウス「NEXTGEAR JG」
【おすすめNo.1】筆者好みのパーツ選定で推せる
NEXTGEAR JG-A7G7S 2024年8月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 7700 (8コア / 16スレッド) |
CPUクーラー | 240 mm水冷CPUクーラー |
マザーボード | AMD A620チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR5-5200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4070 SUPER |
SSD | 1 TB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | – |
電源ユニット | 750 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短11日 |
保証 | 3年間 (センドバック修理保証 + 電話サポート) |
参考価格 | 約26.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
RTX 4070 SUPER搭載ゲーミングPCで、筆者的におすすめしやすいBTOモデルが「NEXTGEAR JG」です。
ゲーミング性能に優れたCPU「Ryzen 7 7700(8コア16スレッド)」を搭載します。同じ予算20万円台でよく採用されがちなCore i5 14400FやRyzen 7 5700Xより、平均フレームレートが伸びやすいです。
フレームレートの安定性に貢献する最新規格のDDR5-5200メモリも標準で搭載します。ただし、メモリの容量が16 GBでやや心もとないので、容量32 GBにカスタマイズをおすすめします。
マザーボードの拡張性は必要最低限です。
- メモリスロット:空き0本
- M.2 SSD:空きなし
- 拡張カード:あと1枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大1台まで)
メモリとM.2 SSDを後から増設できませんが、SATAポートが4本あるのでSATA SSDを最大4台まで増設できます。
一番下の空いているPCIeスロットに変換カードを使って、M.2 SSDをあと1枚まで増設できます。ゲーミングPC用としては、割りと十分な拡張性です。
まとめると、NEXTGEAR JGはゲーミング性能と3年間の保証サービスにコストを大きく振り分けて、拡張性はあえて割り切ったゲーミングPCです。
筆者の好みなスペック構成だったりします。予算に限りある条件なら、筆者も似たような構成で見積もりを取るからです。
予算が限られたゲーミングPCで追求するべきは性能(フレームレート)で、拡張性の優先度は下がります。
2024年の今、安くて高性能で大容量なSSDが珍しくないです。拡張性が限られていても、容量の大きなパーツを少量いれるだけで問題を解決できます。
実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらを参考にどうぞ。
2. マウス「NEXTGEAR 7800X3D」
【おすすめNo.2】Core i9並のゲーミング性能
NEXTGEAR JG-A7G7S 2024年8月時点のスペック | |
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CPU | Ryzen 7 7800X3D (8コア / 16スレッド) (3D V-Cache : 64 MB搭載) |
CPUクーラー | 240 mm水冷CPUクーラー |
マザーボード | AMD A620チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR5-5200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4070 SUPER |
SSD | 1 TB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | – |
電源ユニット | 750 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短11日 |
保証 | 3年間 (センドバック修理保証 + 電話サポート) |
参考価格 | 約28.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
RTX 4070 SUPERを搭載していても、CPUの性能が不足してうまくフレームレートを伸ばせないゲームが意外とあります。
代表例がタルコフ(Escape from Tarkov)や、パルワールドなどです。ゲーム性能が非常に高いCore i9を使えば解決ですが、値段の高さと消費電力の大きさが人を選びます。
もう少し安い価格帯、かつ半分の消費電力で同じゲーミング性能を出すには?・・・ CPUのゲーム性能にもこだわりたい方におすすめなBTOモデルが「NEXTGEAR 7800X3D」です。
Core i9に匹敵またはゲーム次第でCore i9以上のゲーム性能を叩き出すCPU「Ryzen 7 7800X3D(8コア16スレッド + 64 MBの3D V-Cache)」を搭載します。
フレームレートの安定性に貢献する最新規格のDDR5-5200メモリも標準で搭載します。ただし、メモリの容量が16 GBでやや心もとないので、容量32 GBにカスタマイズをおすすめします。
マザーボードの拡張性は必要最低限です。
- メモリスロット:空き0本
- M.2 SSD:空きなし
- 拡張カード:あと1枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大1台まで)
メモリとM.2 SSDを後から増設できませんが、SATAポートが4本あるのでSATA SSDを最大4台まで増設できます。
一番下の空いているPCIeスロットに変換カードを使って、M.2 SSDをあと1枚まで増設できます。ゲーミングPC用としては、割りと十分な拡張性です。
まとめると、NEXTGEAR 7800X3DはCore i9クラスのゲーミング性能と、3年間の保証サービスに特化したゲーミングPCです。価格を抑えるため、拡張性はあえて捨てています。
ゲーム性能をとにかく追求したいガチゲーマーにおすすめです。
特にタルコフやパルワールド、フライトシミュレーターやVRChat、原神やエルデンリングなど。CPUの要求レベルが高いゲームをプレイするなら「Ryzen 7 7800X3D」が役に立つはずです。
実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。期待どおりの驚異的なゲーミング性能を、省エネで発揮してくれて気持ちが良かったです。
3. Lenovo「Legion Tower 5」
【おすすめNo.3】20万円前半で抑えたいなら
Legion Tower 5 Gen 8 2024年8月時点のスペック | |
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CPU | Ryzen 5 7600 (6コア / 12スレッド) |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | AMD B650チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4070 SUPER |
SSD | 512 GB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | Wi-Fi 6E (最大2.4 Gbps / BT 5.2) |
電源ユニット | 500 W (80 PLUS Silver) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 2~3週間 |
保証 | 1年間 (無料で修理保証) |
参考価格 | 約23.6万円(送料:無料) (ポイント:+20956 pt) 最新価格をチェックする |
価格が安い予算重視で選びたい方は「Legion Tower 5 Gen 8(AMDモデル)」がおすすめです。
CPUに「Ryzen 5 7600(6コア12スレッド)」搭載で、省エネかつ低発熱ながらパワフルなゲーミング性能を発揮します。
注文時のカスタマイズでグラフィックボードを「RTX 4070 SUPER」に変更して、予算20万前半で買えるRTX 4070 SUPERマシンの完成です。
メインメモリは最新規格のDDR5-5600メモリを16 GB搭載しています。ゲーム用途なら案外いけますが、不足を感じたら自分で交換するといいでしょう。
SSDも容量512 GBでちょっと心もとないですが、不足してから自分で増設すればいいです。
見てのとおり、Legion Tower 5 Gen 8は拡張性に優れたゲーミングPCだから、基本的に「あとから足せばOK」と考えて大丈夫。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと2枚
- 拡張カード:あと1枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
メモリやM.2 SSD、SATA SSDやキャプチャーボードを増設できます。
ゲーム配信や動画編集を始めてストレージの空き容量が減ってきても、あとからHDDやSSDを自分で買ってきて追加できる余裕があって安心です。
メンテナンス性にすぐれた設計 ※クリックで画像拡大 | |
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Legion Tower 5 Gen 8オリジナル設計のPCケースを採用。
スッキリとしたエアフロー(通気性)を確保した、トレンドなデザインです。配線用の穴がたくさん設けられ、裏配線スペースも広めです。
メンテナンス性にすぐれたPCケースで、価格の安さから想像もつかないほど長く使っていけます。
実際にLegion Tower 5 Gen 8(7700Xモデル)を買ってみたレビューはこちらから。省エネで扱いやすい、期待どおりの初心者向けゲーミングPCです。
(2024年8月時点の見積もり価格:ポイント込みで約21.5万円)
4. GALLERIA XA7C
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA XA7C-R47S 2024年8月時点のスペック | |
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CPU | Core i7 14700F (20コア / 28スレッド) |
CPUクーラー | 静音パックまんぞくコース (120 mm空冷クーラー) |
マザーボード | Intel B760チップセット (2.5G LANポート搭載) |
メモリ | DDR4-3200 16GB x2(合計32GB) |
グラフィックボード | RTX 4070 SUPER |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量650 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 翌日 |
参考価格 | 約29.8万円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
最後に紹介するのはPC初心者におすすめな「ガレリア」です。知名度とブランド力も群を抜いて高く、ド定番のゲーミングPCブランドだと思われます。
ひとめで「ガレリア」だと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
単純なコストパフォーマンスは、先におすすめに挙げた「NEXTGEAR JG」や「パソコン工房 LEVEL R779」と比較すると正直やや劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCです。
CPUにCore i7 14700F(20コア28スレッド)を、CPUクーラーは120 mmサイズの空冷モデルを搭載済み(※約1万円の追加料金で240 mmサイズの水冷式クーラーにアップグレードできます)。
メモリとストレージも最初から充実してます。メインメモリに容量32 GBのDDR4-3200規格品、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSDを搭載します。
拡張性に優れたIntel B760マザーボードを標準で搭載しており、あとから自分で用意したDDR4メモリやNVMe SSDを増設可能です。メモリスロットはあと2本、NVMe SSDもあと2枚追加できます。
広々とした内部スペースで、将来的に新しいグラフィックボードの交換も余裕で対応可能。パッと見で分かりやすい構造をしているため、PC初心者でもパーツのアップグレードをしやすいです。
ダストカバー(防塵フィルター)が付属し、ツールレス設計のドライブベイもあり、高い人気を集めるのも納得の設計です。
なお、ガレリアはFPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」ポートを標準搭載。最大2500 Mbpsの通信速度と、レイテンシ(応答時間)の速さがメリットです。
RTX 4070 SUPER搭載BTO PC【比較まとめ】
おすすめNo.1NEXTGEAR JG-A7G7S 2024年8月時点のスペック | |
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価格 | 約26.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.2NEXTGEAR JG-A7G7S 2024年8月時点のスペック | |
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価格 | 約28.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.3Legion Tower 5 Gen 8 2024年8月時点のスペック | |
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価格 | 約23.6万円(送料:無料) (ポイント:+20956 pt) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.4GALLERIA XA7C-R47S 2024年8月時点のスペック | |
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価格 | 約29.8万円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
以上の4台が、筆者的におすすめできるRTX 4070 SUPER搭載BTO PCです。
コスパ重視でゲーム性能を追求なら「NEXTGEAR JG」一択の状況です。ゲーム性能が高いRyzen 7 7700(8コア)とDDR5-5200メモリを搭載して、コスパよく性能を稼いでいます。
標準で「3年保証」が付いてくるのもNEXRGEARシリーズの強みです。
もう少し予算に余裕がある場合は、最強クラスのゲーミングCPUを搭載する「NEXTGEAR 7800X3D」がおすすめ。特にタルコフやVRChatなど、CPU性能も要求されるゲームなら検討する価値あり。
逆に予算を抑えたい方は、3番目に紹介した「Legion Tower 5 Gen 8(AMDモデル)」が適任です。
クリエイティブな性能や拡張性を重視したい方は後半で紹介した「ガレリア XA7C」を検討してみるといいでしょう。
以上「GeForce RTX 4070 SUPER搭載のおすすめBTO PCを4つ紹介」について解説でした。
GeForce RTX搭載おすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
前ここで紹介されてたstromにはnextgearより安いのもあれば30万で14700KFにBluetooth搭載マザボのコスパモデルもあるし、好み次第で横が光るのとか透明のとかあるし、PCオタクが大好きツクモの店頭で実物見れるからオススメ
OMEN 25Lはどうですか?
無線+Bluetoothもついてます
今セールで231,660円だし悪くないと思うのですが
ガレリアのハイエンド機の標準クーラーは虎徹かAK400だったはずだから、そこから追加1万円で240mmの水冷化はだいぶお安い
NZXTの簡易水冷とかだとパーツ代だけで2万くらいするんだけど何を突っ込んでるんだろ
ZチップセットとintelCPUでCPUが焼けると話題沸騰中。
今ならAMDのが良いかも。