ローカル版AI生成におすすめなBTOパソコンを「3台」に絞って解説です。
AIイラスト生成モデル「SDXL」「Qwen Image」や、動画生成AI「Wan2.2」に適したBTOパソコンを、グレード別に3つ紹介します。

(公開:2025/8/31 | 更新:2025/8/31)
「生成AI」に有利なPCスペックのキホン
【まとめ】 生成AIに必要なPCスペック | ||
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生成モデル | イラスト生成 (SDXL / Qwenなど) | 動画生成 (Wan 2.2など) |
CPU | あまり影響しない | |
グラボ |
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メモリ | 32 GB以上 | 64 GB以上 |
マザーボード | PCIe 4.0 x16以上 | PCIe 5.0 x16以上 |
SSD |
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生成AIタスクは「グラフィックボード」が最重要です。
一般的なゲーミング用途なら、CPUとグラボのバランスを問われる傾向が強い一方、生成AIはもっぱらグラボに予算を全振りで構いません。
とにかくグラボの性能とVRAM容量を酷使します。次にメモリ容量が意外と重要です。
主流のAI生成ソフト「ComfyUI」が、生成に必要なデータを一時的にメインメモリへ移す挙動が多いので、メモリ容量が少ないと生成速度が鈍化します。
グラフィックボードで生成時間はどれくらい変わる?
具体的にどれくらいグラフィックボードで生成時間を短縮できるか、実際に40枚のグラフィックボードで比較したデータがこちらです。

(※クリックすると画像拡大)
4K解像度(3840 x 2160)の大きなイラストを、定番のSDXL 1.0モデルで生成するのにかかった時間です。
見事にグラボの性能順に並んでいます。4K生成はVRAMの使用量も多いため、VRAM容量が少ないグラボはもっと性能が大きく下がります。
AIイラスト生成をフルに楽しむなら、VRAM容量が12 GB以上、かつ最新世代のGeForceシリーズがおすすめです。
GeForce以外はIntel ARCが有望ですが、VRAM管理の設定をきちんと詰めないと安定しづらいので玄人向け。ちなみにRadeonはもっと玄人向けだから要注意。

(※クリックすると画像拡大)
720p解像度(1280 x 704)で、長さ5秒の動画を生成するのにかかった時間です。
見ての通り、VRAM容量が12 GB以下のグラフィックボードが排除されています。最低でもVRAM容量が16 GB以上、かつ最新のGeForceシリーズが圧倒的に有利です。
Intel ARCやRadeonでも頑張れば動画AIを動かせますが、生成モデルの品質を妥協したり、解像度を360~480pに下げるなど。色々と工夫しないと安定動作しません。
特に理由がなければ、基本的にVRAM容量16 GB以上のRTX 40 / 50シリーズ以上をおすすめします。
メモリ容量とPCIeスロットの規格も大切
一般的なゲーミング用途であれば、メモリ容量とマザーボードの規格にそこまでこだわる理由はありません。
しかし、定番の生成AIソフト「ComfyUI」を使う場合は事情が違います。

動画生成AIモデルは大量にVRAMを消費する性質上、データを分割してメインメモリにいったん収納する動きをします。
だからメモリ容量が不足していると生成時間が伸びる傾向が強いです。480p解像度の動画生成でも、メモリ容量が32~48 GBなら、最大で2倍以上まで時間が伸びます。
メモリ容量64 GB以上から生成時間がほぼ同じに。AI動画生成を快適に動かすなら、メモリ容量をなるべく64 GB以上にしたいです。

意外と見過しやすい「PCIeスロットの規格」も、生成AIが目的なら多少は大事です。
PCIeスロットは、ざっくり説明するとメインメモリとグラフィックボードをつなぐ通路に相当します。新しい規格ほど通路が太いから、短時間に大量のデータを送信できます。
最新世代のグラフィックボード(RTX 50など)が対応しているPCIe 5.0 x16なら、DDR5メモリとほぼ同じ速度です。
特にメインメモリとデータのやり取りが多い動画生成AIの場合、約5~20%も生成時間に差が出る可能性があります。
AI用のBTOパソコンを選ぶとき、必ずスペック表を見て「PCIe 5.0 x16」の記載があるか要チェック。
決して安くない金額を払うのだから、なるべく最新規格を選んでおくとトータルでお得感あり。
SSDは高性能で大容量がおすすめ

最近のBTOパソコンなら、高速性能な「NVMe SSD」がたいてい搭載されています。
2025年時点、PCIe 4.0 x4(7000 MB/s)規格のSSDがよく使われているので、生成AIタスクに十分な性能です。だから気にするべきは「容量」です。
- 動画AIモデル:約11~60 GB
- AIイラストモデル:約6~42 GB
動画生成モデル「Wan 2.2」は一番軽いバージョンでも約11 GB、人気のある標準バージョンで約24 GBも使います。
AIイラストの定番モデル「SDXL 1.0」なら約6 GBで小さいですが、新しい世代の「Qwen Image」だと標準バージョンで約17 GBも必要など。
モデルだけでもSSD容量をたくさん使います。さらに派生モデルが数十とあり、モデルにデータを付け足すLoRAモデル(MOD)は何百~何千と出回っています。
こだわりが強い人ほど大量のモデルをダウンロードする羽目になり、湯水のようにSSDの容量を食いつぶします。
加えて、生成した大量の動画や画像データもじわじわと積もりに積もってすぐに数百GBを超えます。

(筆者の場合:生成モデルだけで約250 GB)
最低でも容量1 TB以上を、予算が許す限り容量2~8 TBを選んでおくと、あとあと増設する手間を省けてかえって効率的です。
生成AIタスクにおすすめなBTO PC:3選
- 1. G-GEAR 5070 Ti(おすすめNo.1)
- 2. G-GEAR 5060 Ti(予算を抑える)
- 3. G-GEAR 5090(最速級スペック)
1. ツクモ「G-GEAR GE7J」
【おすすめNo.1】30万円台で動画生成AIも対応
G-GEAR GE7J-M253/BH 2025年8月時点のスペック | |
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![]() | Core Ultra 7 265K (20コア / 20スレッド) |
![]() | 120 mm空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B860チップセット (PCIe 5.0 x16スロット搭載) |
![]() | 32 GB (DDR5-5600 / 2枚組) |
![]() | RTX 5070 Ti(16 GB) |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 850 W (80 PLUS Gold) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短5日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約32.0万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
予算30万円台で、最新世代のイラスト生成(Qwen)から動画生成(Wan 2.2)まで、ひととおり動かせるスペックを備えたBTOがツクモの「G-GEAR GE7J」です。
20コア20スレッドによる優れたマルチスレッド性能を持つ「Core Ultra 7 265K」に、PCIe Gen5規格対応の「Intel B860」マザーボードを組み合わせます。
ゲーミングPCでよくあるAMD Ryzenだと、なぜかPCIe Gen4どまりが多いです。最新Intel版なら生成AIに適したPCIe Gen5対応モデルが多くて助かります。

筆者も使っているし、自作PCでも定評のある「ASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI」マザーボードを搭載。
生成AIタスクに十分な拡張性を確保できます。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと2枚
- 拡張カード:あと2枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
あとからパーツを追加できる空きスロットが多めです。メモリやM.2 SSD、はたまたSATA SSDやキャプチャーボードすら増設できます。
生成モデル置き場に容量2 TBのNVMe SSDを増設して、生成した画像や動画を、容量8 TBのSATA HDDに保存するなど。柔軟にパーツを増設できて便利です。
一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。強力な光回線(2G~10G)を契約していれば、生成モデルのダウンロードがとても捗ります。

PCケースに新型G-GEARオリジナルケースを採用。2024年にリニューアルした新設計のPCケースで、ガレリアやLenovo Legionのような今風のスタイリッシュなデザインに刷新されています。
内部レイアウトもスッキリした構造に作り直され、一方通行の分かりやすいエアフローでPCパーツの熱をすばやく排出します。重たいグラフィックボードを支える「VGAサポートステイ」も設置済みです。
指でつまんで取れるフロントパネルや防塵フィルター、3.5インチマウントベイ(HDDを取り付けるトレイ)など。初心者でも扱いやすいように、メンテナンス性も考慮した設計です。
生成AIタスクやクリエイティブな用途に適したBTOパソコンです。

なお、購入時のカスタマイズでメモリ容量を64 GBに変更がおすすめ。自分でメモリを交換しても差額2~3000円しかないので、メーカーに任せたほうが合理的。

2. ツクモ「G-GEAR GE5J」
【価格を抑える】RTX 5060 Ti(16GB)搭載
G-GEAR GE5J-B253/B 2025年8月時点のスペック | |
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![]() | Core Ultra 5 225F (10コア / 10スレッド) |
![]() | 120 mm空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B860チップセット (PCIe 5.0 x16スロット搭載) |
![]() | 32 GB (DDR5-5600 / 2枚組) |
![]() | RTX 5060 Ti(16 GB) |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 600 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短5日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約21.6万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
もっと予算を抑えて、最新世代のAIモデルをとりあえず安定して動かしたい、ならツクモの「G-GEAR GE5J」が適任です。
生成AIタスクに十分な性能を持つ「Core Ultra 5 225F(10コア10スレッド)」に、PCIe Gen5規格対応の「Intel B860」マザーボードを組み合わせます。

上位モデルG-GEARと同じく、こちらも自作PCでも定評のある「ASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI」マザーボードをケチらず搭載。
生成AIタスクに十分な拡張性を確保できます。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと2枚
- 拡張カード:あと2枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
あとからパーツを追加できる空きスロットが多めです。メモリやM.2 SSD、はたまたSATA SSDやキャプチャーボードすら増設できます。
生成モデル置き場に容量2 TBのNVMe SSDを増設して、生成した画像や動画を、容量8 TBのSATA HDDに保存するなど。柔軟にパーツを増設できて便利です。
一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。強力な光回線(2G~10G)を契約していれば、生成モデルのダウンロードがとても捗ります。

PCケースも上位モデルと同じ、新型G-GEARオリジナルケースを採用。
スッキリした内部構造、一方通行のエアフロー、メンテナンス性に優れた設計です。ただし、「VGAサポートステイ」は付属しません。
RTX 5060 Ti 16GBの本体重量がとても軽いため、重さを支えるサポートステイを省略しています。
約20万円台ながら、生成AIタスクをそれなりにこなせるBTOパソコンです。

なお、動画生成AIを考えている方は購入時のカスタマイズでメモリ容量を64 GBに変更がおすすめ。
自分でメモリを交換しても差額2~3000円しかないので、メーカーに任せたほうが合理的です。メーカー側で動作検証もするから、相性問題を気にせずに済みます。

3. ツクモ「G-GEAR 5090」
【最高スペック】現時点で最速のAI生成マシン
G-GEAR GE7J-V253/BH 2025年8月時点のスペック | |
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![]() | Core Ultra 7 265K (20コア / 20スレッド) |
![]() | 120 mm空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B860チップセット (PCIe 5.0 x16スロット搭載) |
![]() | 64 GB (DDR5-5600 / 2枚組) |
![]() | RTX 5090(32 GB) |
![]() | 2 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 1200 W (80 PLUS Platinum) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短5日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約65.0万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
ほぼ最速の生成スピードでAIタスクを楽しむなら、ツクモの「G-GEAR GE7J(5090)」をおすすめします。
20コア20スレッドによる優れたマルチスレッド性能を持つ「Core Ultra 7 265K」に、PCIe Gen5規格対応の「Intel B860」マザーボードを組み合わせます。
生成AI性能の要となるグラフィックボードは、当然ながら「RTX 5090(32 GB)」を搭載し、メモリ容量も標準で64 GBです。

筆者も使っているし、自作PCでも定評のある「ASUS TUF GAMING B860-PLUS WIFI」マザーボードを搭載。
生成AIタスクに十分な拡張性を確保できます。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと2枚
- 拡張カード:あと2枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
あとからパーツを追加できる空きスロットが多めです。メモリやM.2 SSD、はたまたSATA SSDやキャプチャーボードすら増設できます。
生成モデル置き場に容量2 TBのNVMe SSDを増設して、生成した画像や動画を、容量8 TBのSATA HDDに保存するなど。柔軟にパーツを増設できて便利です。
一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。強力な光回線(2G~10G)を契約していれば、生成モデルのダウンロードがとても捗ります。

PCケースに新型G-GEARオリジナルケースを採用。2024年にリニューアルした新設計のPCケースで、ガレリアやLenovo Legionのような今風のスタイリッシュなデザインに刷新されています。
内部レイアウトもスッキリした構造に作り直され、一方通行の分かりやすいエアフローでPCパーツの熱をすばやく排出します。重たいグラフィックボードを支える「VGAサポートステイ」も設置済みです。
指でつまんで取れるフロントパネルや防塵フィルター、3.5インチマウントベイ(HDDを取り付けるトレイ)など。初心者でも扱いやすいように、メンテナンス性も考慮した設計です。


メモリ容量はそのままでも特に問題なし。
心配なら128 GB(2枚組)が選択肢ですが、ツクモが取り付ける2枚組はちょっと特殊なCUDIMM規格モデルです。
性能に大差ない割に費用がやや高いので、あとから自分で交換がコスパ的に強いです。現在の価格で約1.5万円ほど節約できます。

SSDは上位モデルに交換がおすすめ。
標準モデルが最大4000 MB/s程度のミドルクラスで少し物足りないです。せっかく買うなら最大7000 MB/s超のハイエンドモデルでいいでしょう。
足りなくなったら、あとから自分でSSDを買ってきて空いているM.2スロットに増設で問題なし。

生成AIに適したBTO PC【比較まとめ】
![]() 2025年8月時点のスペック | |
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価格 | 約32.0万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
![]() 2025年8月時点のスペック | |
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価格 | 約21.6万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
![]() 2025年8月時点のスペック | |
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価格 | 約65.0万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
以上の3台が、筆者的におすすめできる「生成AIタスク」向けBTOパソコンです。
3台すべてツクモのG-GEARから選ばれました。同じ価格帯でパソコン工房やマウスも調べましたが、結局ツクモが標準パーツの適性が一番よかったです。
あとは予算に応じて、好きなグレードを選ぶだけ。30万円台ならRTX 5070 TiやRTX 5080搭載モデル、20万円台ならRTX 5060 Tiが限界。
60万円台まで行けるならRTX 5090に手が届きます。
以上「【2025年版】AIイラストや動画生成におすすめなBTOパソコン:3台だけ」について解説でした。

「SSD増設」におすすめなSSDを紹介
メーカー純正品でおすすめは「Samsung 990 EVO Plus」です。ただし、1~2 TB版の性能がイマイチ。買うなら容量4 TB版です。
コスパ重視で選ぶなら「Biwin NV7400(4 TB版)」です。セール時に3万円ちょっと、1 TBあたり7500円で買えるのに性能はハイエンド級。
Steamで積みゲーをしている人、AI生成で大量のデータセットやモデルを一箇所に保存しておきたいなら、1枚で容量8 TBを手頃な価格で可能にする「SN850X」をおすすめ。
RTX 5000搭載おすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
BTOは勿論自作でもコスパ重視でB650マザボ選んでる人は自分以外にも多そう
どうせ普通に使う分には殆ど変わらないしと思ってたのに失敗ですね
チップセットまで含めるとintelもまだ競争力ありそうですね
生成AIメインとゲームメインじゃ選ぶ基準はだいぶ違うんですね
自分はゲームメインですけど生成AIメインの人は最新規格追い続けないといけないみたいで大変ですね