本記事では「鳴潮(Wuthering Waves)」PC版の60 fps制限、または120 fps制限を解除して、240 fpsやフレームレート無制限に対応させる方法をかんたんに解説します。
(公開:2025/1/31 | 更新:2025/1/31)
「鳴潮」のフレームレート上限を変更する方法
変更する方法 | メリット | 弱点 |
---|---|---|
「CPU」をグレードアップする |
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「NVIDIA Reflex」を設定する |
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鳴潮のフレームレート上限を変更する方法は、おもに2つ見つかっています(※2025年1月時点)。
【公式】指定のPCパーツに変更する
(※一部のPCスペックのみ120 fps対応)
鳴潮のサポートページに掲載されているCPUとグラボを搭載しているゲーミングPCに限り、ゲーム画面の設定からフレームレートを「120 fps」に変更できます。
2025年1月時点で、公式に120 fps対応のPCパーツは以下の通り。
120 fps対応スペック (※代表例を一部抜粋) | |
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CPU | グラボ |
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https://wutheringwaves.kurogames.com/en/main/news/detail/1190 より一部抜粋
傾向的に8コア以上のCPUが選ばれていて、6コア以下のCore i5やRyzen 5シリーズが軒並みリストから排除されています。
たとえば、比較的新しいCore i5 12400(6コア)や、最新世代のRyzen 5 9600X(6コア)は120 fps非対応です。
(※古いスペックだと60 fpsまで)
グラボもやや要件が厳しく、2世代以上前のグラフィックボードがすべて120 fps非対応です。かつてハイエンドだったRTX 2080 Tiですら、鳴潮いわく120 fpsの要件を満たしてません。
つまり、鳴潮公式の120 fpsモードを使うには新しい世代のゲーミングPCがほぼ必須です。
【非公式】NVIDIA Reflex機能でfpsを上書き
というわけで、GeForce RTX 20シリーズ以降のグラフィックボードで対応※している「NVIDIA Reflex」機能を使って、鳴潮のフレームレート上限を上書きする方法を紹介します。
※ NVIDIA Reflex機能はGeForce GTX 900以降から実装が可能ですが、「鳴潮」はGeForce RTX 20シリーズ以降のみ対応。GTX 1000~GTX 1600や、AMD Radeonシリーズは非対応です。
「NVIDIA Reflex」で鳴潮のfpsを変更する方法
フレームレートを表示するフリーソフトを導入
画面上にフレームレート(fps)を表示するフリーソフト「RTSS(Rivatuner Statistics Server)」をダウンロードします。
RTSSをインストールしたら、Windowsの検索欄に「riva」と打ち込んで起動してください。
タスクバーにRTSSのアイコンが表示されます。アイコンをダブルクリックして設定を開きます。
フレームレートの上限を任意の数値に上書き
設定画面の右下にある「Setup」ボタンをクリック。
- 変更前:async
- 変更後:NVIDIA Reflex
「General」タブを一番下までスクロールして、「Enable framerate limiter」を「NVIDIA Reflex」に変更します。
設定を適用したら、最初の画面に戻って「Framerate limit」を「120」に変更するだけです。
画面上にフレームレート(fps)を表示
本当にフレームレート上限が60 fpsから120 fpsに変更されたのか?
- Show On-Screen Display:オン
- Show own statistics:オン
RTSSの共通設定を以上のように変更すると、画面上にフレームレート(fps)を表示できます。
- Show On-Screen zoom:好みに合わせて調整
初期設定だとフォントサイズ(文字の大きさ)が小さすぎるため、ズームスライダーを動かして好みのサイズに調整できます。
実際にフレームレートが「120 fps」に
RTSSを使わず、そのまま鳴潮を起動すると「60 fps」上限です。
RTSSからNVIDIA Reflexを使ってフレームレート上限を120に変更すると、問題なく「120 fps」上限で動作しました。
鳴潮が公式に120 fpsをサポートしないCPU「Ryzen 5 7500F(6コア)」ですが、ゲーム内できちんと最大120 fps出せています。
フレームレートを「240 fps」に変更してみる
鳴潮を起動したまま、RTSSの設定画面からフレームレート上限を「240」に変更してみましょう。
設定を変更する前で「120 fps」です。
「240」に変更すると、即座にフレームレートが「240 fps」まで跳ね上がります。
RTSSはリアルタイムにフレームレート設定を変更できて便利です。もちろん、任意の数値なら何でも設定できます。
消費電力を下げるために、あえて「45」や「90」など少し低めの数値を設定しても大丈夫。とにかくヌルヌル感を求めて「240」や「360」など大きな数値も問題なかったです。
自分の好みに合わせて、フレームレート上限を自由に設定してください。
鳴潮の仕様上、フレームレートが120 fpsを大幅に超えると「スタッター(コマ落ち)」が増えます。
せっかくフレームレートを上げても、不定期に画面がカクカクと止まると普通に鬱陶しいです。対処方法はとてもかんたんで「VRR」を設定するだけ。
デスクトップ画面を右クリックしてメニューを開き、「NVIDIAコントロールパネル」を開きます。
「G-SYNCの設定」から、「G-SYNC、G-SYNCとの互換性を有効化」にチェックを入れて、設定を保存します。
画面が一度暗転したあと、ゲーミングモニターとグラフィックボードのフレームレートが互いに同期する「VRR」モードに切り替わります。
VRRを有効化してから、再び鳴潮を起動して240 fpsや360 fpsで動かしてみましょう。スタッター(コマ落ち)の頻度が大幅に削減されて、ヌルヌルと快適にプレイできるはずです。
フレームレート(fps)を測定して性能チェック
「RTX 4070 Ti SUPER」を搭載するゲーミングPCを使って、フレームレート上限を解除する前と、解除した後で「性能差」を比較してみます。
CPU「Ryzen 5 7500F」の場合
(※クリックでグラフ拡大)
Ryzen 5 7500Fだと、フレームレート上限が「60 fps」に制限されてしまいます。
マップ「リナシータ」の一定コースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「59.9 fps」、最低1%フレームレートが「41.0 fps」でした。
せっかく高性能なグラフィックボード「RTX 4070 Ti SUPER」を搭載しているのに、完全にお金の無駄です。
(※クリックでグラフ拡大)
では、RTSSを使ってフレームレート上限を「240」に変更します。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「106.9 fps」、最低1%フレームレートが「52.8 fps」でした。
平均フレームレートで約1.8倍、最低1%フレームレートなら約1.3倍の性能アップです。
しかし、RTX 4070 Ti SUPERの割に性能が伸びていない感じがします。もしかすると「CPUボトルネック」が原因かもしれません。
実際にCPUを上位モデルに交換してフレームレートがもっと伸びるかどうか、ベンチマークしてみましょう。
CPU「Ryzen 7 9800X3D」の場合
グラフィックボードは「RTX 4070 Ti SUPER」のまま、CPUを「Ryzen 7 9800X3D」に交換しました。
(※クリックでグラフ拡大)
Ryzen 7 9800X3Dは鳴潮公式の120 fps設定に対応します。ゲーム設定から120 fpsを選ぶだけで、フレームレート上限が120 fpsまで引き上げられます。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「119.7 fps」、最低1%フレームレートが「73.6 fps」でした。
CPUを交換しただけでフレームレートが1割くらい伸びた様子です。
(※クリックでグラフ拡大)
では、RTSSを使ってフレームレート上限を「240」に変更します。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「222.3 fps」、最低1%フレームレートが「105.5 fps」に跳ね上がります。
Ryzen 5 7500Fと比較して平均フレームレートが約2.1倍に、最低1%フレームレートも約2.0倍です。まさに劇的な性能アップです。
CPU | 平均fps | 最低1% | 性能差 |
---|---|---|---|
Ryzen 7 9800X3D (240 fpsに解除) | 222.3 fps | 105.5 fps | 2.1倍 |
Ryzen 5 7500F (240 fpsに解除) | 106.9 fps | 52.8 fps | 2.0倍 |
以上で「鳴潮のフレームレート上限(60 fps)を解除する方法」の解説は終わりです。
鳴潮公式の方法なら、PCスペックをなるべく新しい世代に更新するしか手が無いですが、「RTSS」と「NVIDIA Reflex」を使えば120 fpsどころか240 fps以上に変更できます。
なお、今回の記事ではRyzen 5とRyzen 7の性能比較も紹介しました。仮にCore i7やCore i9だと性能がもっと伸びるのか、それとも逆に下がってしまうのか?
興味を持った人は、以下の鳴潮ベンチマーク検証記事がおすすめです。
22枚のグラボ、21個のCPUを使って鳴潮のフレームレートを比較しています。
鳴潮におすすめなゲーミングモニターを探す
鳴潮の超美麗オープンワールドに没頭するなら、「4Kゲーミングモニター」がおすすめです。
PCスペック的に4Kが厳しい場合は、フルHDより少し画質が高い「WQHD(2560×1440)」対応ゲーミングモニターもあり。
フルHD以上に値下がりが激しく、2万円台から色鮮やかで高画質なWQHDモニターが買える時代です。
RTX 4000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】
マジでありがたい。RTX2080Tiでスペック的には何も問題ないはずなのに設定できない意味よ
Lossless Scaling
XXMI入れればfpsいじれるしキャラのモデルも変えられるよ