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Core i7を超えるハイエンドCPU「Core i9」が登場するらしいが

Intelの公式発表ではなく、ちょっとしたトンデモ情報なんですがAnandtech Forumにて「Core i7」の更に上位に位置するハイエンドCPU「Core i9」が登場するかもしれないとか。ただ、過去にも6コアCPUが登場するとなった時に「Core i9では?」という憶測が出たが結局Core i7のままなので、まだ噂レベルの話ですね。

 追記:「Core i9」は2017年6~8月に発売予定

→ 【スペック表】インテル焦る「Core i9」と「Ryzen 9」仕様まとめ

ということで、既に判明している情報から「Core i9」と、そのライバル「Ryzen 9」のスペックや価格をまとめました。

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まだリリースされていないCore i7 / Core i9

CPUコア数ベースクロックブーストクロックL3 CachePCIe レーン数アーキテクチャ対応ソケット
Core i9 7920X12 / 24n/an/a16.5 MB44Skylake-XLGA2066
Core i9 7900X10 / 203.3 GHz4.3 GHz (Turbo 2.0)
4.5 GHz (Turbo 3.0)
13.75 MB44Skylake-X
Core i9 7820X8 / 163.6 GHz4.3 GHz (Turbo 2.0)
4.5 GHz (Turbo 3.0)
11 MB28Skylake-X
Core i9 7800X6 / 123.5 GHz4.0 GHz8.25 MB28Skylake-X
Core i7 7740K4 / 84.3 GHz4.5 GHz8 MB16Kaby Lake-X
Core i7 7640K4 / 44.0 GHz4.2 GHz6 MB16Kaby Lake-X

※2017/5/14 表に対応ソケットを追加しました。

Intelが現行のi7よりも更にコア数を増量したCPUを市場に投入するのを急いでいる、というのは既に知られている話です。AMDが4年ぶりに販売した新CPU「Ryzen」が想像を絶するコスパを実現しており、市場でもしっかりと歓迎されているのが大きい。

8コアCPUが約4万円から購入できるというのは、今までのIntel製品には見られない特徴なんですよね。今までCore i7のExtreme Editionや、Xeon プロセッサを使ってきたユーザーがRyzenに流れてしまう可能性は非常に高い。

だからIntelは急いで、Ryzenに対抗するためのマルチコアプロセッサを投入しなければいけない状況に追い込まれている。

Anandtech Forumではこういった「Intel vs AMD」の状況を前提として、まだ発売されていないCore プロセッサのモデル番号と仕様を発表。この発表はIntelの公式発表ではなく、あくまでフォーラムで想定されたラインナップにすぎないので要注意。

【追記】発売時期や、その他仕様

  • – L2 cache = 1MB (Skylake-X), 4x as much as Core i7-7700K
  • – Dual DDR4-2666 for Kaby Lake-X / Quad DDR4-2666 for Skylake-X
  • – 112W for Kaby Lake-X / up to 140W for Skylake-X
  • – Apparently all Core i9 parts support AVX-512 (TBC)
  • – Launch in June, except 7920X (August)

Anandtech Forum より

Kaby Lake-XはDDR4-2666のデュアルチャンネルに対応。Skylake-XはDDR4-2666のクアッドチャンネルに対応している。消費電力(TDP)はKaby Lakeで112Wになり、Skylake-Xは140Wまで上昇。

そしてすべてのCore i9は一般向けのCPUでは現状ほとんど対応していない命令セット「AVX-512」に対応するらしいが、TBC(=To Be Confirmed)と書かれている通り現在確認中とのこと。

肝心の発売時期はCore i9 7920Xを除いて、2017年6月頃を予定。7920Xは2017年8月を想定しているそうだ。(本当なのかな…)

個人的にCore i9の可能性は低い

個人的には、この程度のスペックでわざわざ「Core i9」を新設する必要性は感じられないんですよ。「Core i9 7920X」は12コア/24スレッドという性能だが、既に発売されている「Core i7 6950X」は10コア/20スレッドです。

逆にそれ以上のスペックになるなら単純に「Xeon E5」や「Xeon E7」などに組み込めば良い気がするし、ちょっと特殊な仕様にしないと「i9」の必要は無くないか、という感じ。

例えばPS3のCellプロセッサのようなヘテロジニアスな仕様(ヘテロジニアスマルチコア)にするとか、ハイパースレッディング機能を従来の2倍から4倍へアップするとか、何かしら目立つ特殊仕様がなければ別に新しいブランドは作らなくていいでしょう…。

 2倍以上のハイパースレッディング技術?

技術的には可能なようです。実例としてはIBMがワークステーション向けに開発・販売している「Power プロセッサ」などが挙げられます。例えば「Power 8」の場合、HTTによってスレッド数は8倍に増加するという恐ろしい仕様。

8コア/64スレッドとか、12コア/96スレッドとか。「Core i9」も4コア/16スレッドとかだったら「お、なんかすごそう。」と思ってもらえる可能性はあるんですけどね。単にコア数が多いだけだとExtreme Editionとどう違うのか…。

ということで、以上「Core i7を超えるハイエンドCPU、Core i9が登場するらしいが」という話でした。

あとがき

Intelはまじで頑張らないとちょっと厳しそうな状況。Ryzenのせいで、Coreプロセッサのグレードが1段階ずつ引きずり落とされたわけですから。

Cinebench R15などで計測するCPU本来の絶対的な性能において、単位コストあたりの性能は絶対にRyzenの方が優秀。同じ値段を出すならRyzenの方がほぼ勝っているという状況。

今は比較的コスパの良い「Pentium G4560」などでしのいでいる印象があるが、それも今後出てくる「Ryzen 3」に耐えられるかどうか…。

なお、Ryzenについてはこちらの記事でどうぞ。Ryzenは絶対的な性能は確実に強いが、Coreプロセッサに対して現状は負けてしまう部分もあるという内容です。

追記、AMDも対抗マシンを投入予定

AMDが「Core i9」を徹底的に駆逐するために、最大16コアの「Threadripper」なるCPUを発表。Intel、真面目にやばいのではないか…?

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5 件のコメント

  • CPUやSoCの記事は見極めが難しいので専門としてる場合以外は書かないほうが良いのでは?
    粘着されたり晒されたりする確率が高いので…

  • 個人的にはインテルの開発速度的にこの性能をここまで早く市場投入するのはちょっと考えられない。
    これが6コアとか8コアなら信じたかもしれないけど、12コアはさすがにない。
    それに4コア4スレのI7とか何の冗談よ?って感じかな。この性能でI7はないだろw

  • 昨年登場したLGA3647や8月と噂されるLGA2066の事かも知れないですよね

    細かい話になりますが、intelはARM陣営やAMDと提携して色々狙っているようです
    提携でintel製CPUにもAMD製GPUが載る可能性も高まってきました
    CPU⇔メモリ⇔GPUという最大のボトルネック解消に今までGPU側メモリの増設+一括ロードで対応していましたが今後は急速に研究が進む可能性もあります。

    Ryzenはi3やi5を完全に駆逐した素晴らしいCPUですが、i7辺りになると2社の設計思想が全く違うので数値だけでは判断出来ない部分が多くなってきます。
    例えば自作をする時にまず先にCPUを決めてしまいがちです。しかしコアゲーマーや仕事で使うなら最大システム構成を考慮した上で熱飽和に強いマザーボードを選び、それから対応するCPUを選択します。私も最初は期待していましたがRyzenは小規模・一般向けのCPUだったのです。
    限定的にRyzen1800とi7-6800で言えば、Ryzenではメモリも物理パーツも半分のシステムしか組めないのに価格と性能は6800と同程度という話になってしまいますので数値だけでなくそのCPUに求められている用途も重要になります。

    6年に渡るクロスライセンス契約が3月末で終了したことも発売の要因になっていると思いますが、Ryzenシリーズは一般向け製品群においてi7を含め値段や実使用でも「勝ってる」と言えます。

  • >までのIntel製品には見られない特徴なんですよね。

    誰から 見られない のですか?

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