ドスパラRyzenな「ガレリアAT」(GALLERIA AT)を詳しくレビューする

同じ値段で勝負すればインテルに勝てると話題の「Ryzen 7」。各BTOメーカーもこぞってRyzen搭載のゲームPCを作っており、ドスパラからはゲーミングモデル「ガレリアAT」という「Ryzen 7 + GTX 1060」という構成のマシンが出ている。

このマシンが気になっている人が少なからずいるので、今回詳しく、実機レビューしてみます。

「ガレリアAT」概要

GALLERIA AT
OSWindows 10 Home 64bit
CPURyzen 7 1700
3.00 Ghz ~ 3.70 Ghz
8コア / 16スレッド
メモリ8GB(4GB*2)
グラフィックGeForce GTX1060 6GB
マザーボードAMD B350搭載 ATXマザーボード
SSD500GB
HDD2TB
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
USB 3.0(前面)x2
USB 3.0(背面)x6 (Type-C x2)
USB 2.0(背面)x2
出力DVI-D x1
HDMI x1
DisplayPort x3
電源ユニット500W 静音電源(80+ BRONZE)
キーボード付属 – GALLERIA Gaming Keyboard(USB接続)
マウス付属 – レーザーマウス(USB接続)
サイズ207(幅)x520.7(奥行き)x450.2(高さ)mm
重量約13.9kg
保証1年間 持ち込み修理保証

基本的なスペックはこの通り。もっとも安価な8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 1700」をとりあえず積んで、フルHDマスターの「GTX 1060 6GB」を組み合わせるという、ごく標準的な構成だね…。

まぁ「スペック」の紹介なんてこれくらいにして、さっそく実機レビューに入っていきます

「ガレリアAT」をレビュー

ガレリアATが家に届いた。今回のマシンはドスパラさんのご厚意でレンタルしてもらったパソコンです。メールをもらった翌日には家に届いた気がしますが、公式サイトでは「2日で出荷」を謳っている。

じゃあさっそく開封していって、順番に外側から見ていこう。

開封と付属品のチェック

開封するとこんな感じ。ガレリアAT本体はしっかりと両側が発泡スチロールで梱包されており、隙間(左側)には付属品が入っているダンボールが挟まれている。

とりあえず付属品のダンボールを開封する。中身は全部で5種類ほど。

  1. GALLERIA専用ゲーミングマウス
  2. GALLERIA専用ゲーミングキーボード
  3. 初期設定ガイドブック
  4. 各種ドライバーディスク
  5. 電源コード

ドスパラのゲーミングモデルには例外なく、専用のマウスとキーボードが付属してくる(しかも非売品)。

今回届いたガレリア専用ゲーミングマウスは、前回の「ガレリアXF編」とは若干違うモデルが届いた。こちらのほうがややゲーミングっぽいデザインだが、5ボタン仕様という点は同じ。

とはいっても重量はやっぱり気になるレベルなので、Steel Seriesの軽量ゲーミングマウスを愛用している身としては慣れないですね。付属品としてはかなり高品質な部類なので、安物しか使っていない人には嬉しいと思う。

専用のゲーミングキーボード。持ち上げてみると「キーボードにしては重たいな…」と感じるが、ストロークは非常に軽やかで叩きやすい。足もついているから角度をつけることも可能。買うと4000円はしそうな質だ。

初期設定ガイドと、使われたデバイスのドライバーディスクも付属している。初期設定ガイドには、各種ケーブルのつなぎ方や、パソコンが不調になった時に便利な「OS初期化」の方法などが親切に書いてある

パソコン慣れしている人なら、あってもなくても良いガイドブックだが…パソコン初心者さんにとっては嬉しい付属品。たま~に「フレームレートが出ないんですが…」※という質問を受けるが、ガイドブック通りにやれば大丈夫

 ディスプレイのケーブルをグラボ側に接続していないと起こる現象。

外観、中身のプレビュー

付属品のレビューは終わります。次はガレリアAT本体をじっくりと見ていく。

フロント側はこんな感じ。DVDドライブ、拡張ベイ、フロントパネル、そして吸気用のケースファン(内側にあるので見えないが)が備え付けられている。

フロントパネルを拡大する。基本的にあれば便利なコネクタはほぼ備えています。USB3.1が2個用意されているので、ポータブルHDDやゲーミングヘッドセットをつなぐ時も不便がない

DVDドライブの右上には、RyzenシールとGeForceシールが貼り付けられいる。

次は、右側を確認。ファンの取付口からケース内部を見ることが可能。12~14cmのケースファンを2つ取付可能だが、初期カスタマイズのままだから1つもついていません。

ケースのフタをただ見るだけでなく、実際に開けてみて中身も確認しよう。フタはリア側(背面)にあるネジを指で回して外し、スライドするだけで取れるので簡単です。

中身について少し図解。上面、背面、そしてフロント側に合計3つのケースファンが取り付けられていて、必要最低限のエアフローは確保されています。配線も可動部品があるパーツに接触せず、必要十分な配線が施されている。

※ エアフローは一歩通行になっていればいい(参考:PCケースのエアフローを図解、パソコンを効率良く冷やすために)し、配線もCPUやグラボのファンにぶつかっていなければ問題ない。

CPU周辺を拡大。「Ryzen 7」には「Wraith Cooler」(日本語訳:生霊のクーラー)というリテールクーラーが取り付けられていて、普通にゲーミングする分には問題なく冷えてくれる。

そして上面に120mmケースファン、背面にも120mmケースファンを取り付け、CPUの排気熱を外へ外へと排出していく仕組み

「Wraith Cooler」は見ての通り、4箇所をネジ止めして固定するため、ちょっとやそっとの衝撃では取れない。ここは割りと安心できる部分ですね。

下の方へ行くと「電源ユニット」が設置されている。パソコンの故障の原因になりやすい電源ユニットですが、この電源は「80+ BRONZE」認証を受けているので特に問題はない

 メーカーは台湾に本拠地を置く世界最大の電源メーカー「DELTA」社。主に企業やサーバー向けに電源ユニットを製造しているメーカーで、信頼性は高い。

電源ユニットから右側へ行くと3.5インチベイがある。ガレリアATは5つのベイがあって、そのうちの2つがHDDとSSDに使用されています。後から3つ、SSDやHDDを追加できるので拡張性は十分だ。

マザーボードを確認するため、グラフィックボードを外した様子。「AsRock AB350 Pro4」という市販品が使われていますね。AB350 Pro4は安定性の高いマザボで、VRMフェーズが9個搭載されるなど、無難に良い製品です。

 VRMフェーズがあるとマザボへの電源供給が安定する。結果的に、パソコン全体を安定動作させやすくなる、ということ。

拡張性もチェック。

  • PCI Express x16:2本(グラボを最大2枚)
  • PCI Express x1:4本(サウンドボードやSSDを導入可能)
  • Ultra M.2:1本(NVMe SSD用)
  • M.2:1本(NVMe SSD用)

いい感じです。これだけあれば困らないだろう…。M.2スロットに超高速の「NVMe SSD」を刺したり、PCIe x1スロットに「サウンドボード」を導入したり、いろいろとできます。

取り外したグラボもチェックする。高さは2スロットと標準的。

全体を見ると、Palit社製の「GTX 1060 6GB StormX」というモデルが使われていることがわかった。この「StormX」モデルはシングルファン仕様になっていて、コストパフォーマンスに優れるのが特徴。

しかも、今回は6GB版が搭載されている。ドスパラで市販されているのは3GB版だけで、この6GB版はガレリアを購入しなければ入手できないようだ。さすがPalitの国内代理店をやっているだけのことはありますね…。

次は左側を確認。画像の右上に「穴」が開いているが、これは外気を取り込むことでマザーボードを冷やす役割なんだとか。

もちろん、こちら側もケースを開ける。ただ、右側と違ってネジが硬いのでプラスドライバーがあったほうが楽です。スライドして開けるのは同様だ。

裏配線から、HDDとSSDへSATAケーブルとSATA電源が接続されています。さて…HDDとSSDを確認したいので、このケーブル類を外し。

向こう側から3.5インチベイを引っ張り出します。画像のようにつまんで、引っ張るだけで簡単に取り外せる。簡単に取外し可能なのでメンテナンス性は高いと言えます。

SSDはCrucial製だから問題ない。HDDは、なんと、シーゲート製(略して海門)。

型番は「ST2000DM006」。2016年8月頃から製造販売が始まった新しいモデルが採用されているようだ。

4~5年前のシーゲートは壊れやすいイメージがあったが、2016年~2017年のシーゲートHDDはかなり改善されたみたいで各種レビューもびっくりするほど評価が良い。

SeagateのHDDというと加工精度が低いため回転振動が大きく振動音も発生するという経験上の先入観があったのですが、このHDDはほとんど振動が発生せず予想が外れました

静粛性や低発熱性に優れた高コストパフォーマンスのHDD より

ぼくも先入観を捨ててシーゲート製を試すべきか。ドスパラもこうしてシーゲート製のHDDを採用するようになったわけですし。そもそも信頼性のないパーツは採用しづらいですからね…。

中身の確認はこれくらいにして、次は背面をチェックする。上から順に、120mmケースファン、リアパネル、グラフィックボードのパネル、電源コネクタです。

リアパネルを詳細に。これだけあれば不便はしない。USBも、転送速度と給電力に優れた「USB 3.1」が使われているので、何かと便利です。スマホの充電とか、ポータブルSSDとか。

残るは上面。12~14cmケースファンの取付口が2つあって、初期カスタマイズでは1つだけ取り付けられています。で、ガレリア全般に言えることだが上面に穴が開いていると「ホコリ」が入ってしまう。

人それぞれの環境にもよるが、ぼくの場合は2日でこんな感じ。ファンが回っている間は問題ないが、PCを稼働していない間に入ってくる。マメに掃除する人にとっては気になる部分だ。

上面ファンからのホコリが気になる人は防塵フィルターを使えば解決する。

「ガレリアAT」の動作検証

ここまでガレリアATの「外観」「中身」について見てきました。次はそこから発揮されるパフォーマンスについて見ていきたい。

体感上の使い心地、レスポンスの良さ

「Ryzen 7 1700」は驚異の8コア16スレッドで、「Core i7 7700」をマルチスレッド性能で40~50%も圧倒できる処理性能を持つ。そこから叩き出されるパフォーマンスがどれほどのものなのか。

さっそく相当ハードなマルチタスクを実行させてみた。画像をクリックすれば何をしているかだいたい分かるが、一応何をやらせたかまとめると。

  • Adobe Illustratorで「8K」画質(7680×4320)の画像を編集
  • Youtubeから「4K」画質(3840×2160)の動画を再生
  • 無料のエンコードソフト「HandBrake」にてx264エンコードを実行
  • MMORPG「黒い砂漠」を最高仕様βモードで実行

これだけやってもパソコンがフリーズすることは一切なかった。ただ、初期カスタマイズではメモリーが8GBしか無いので、若干レスポンスは悪化してしまいました。16GBあればだいぶ改善されるだろう。

エンコード中は基本的に大きな遅延は発生しないものの、黒い砂漠ではフレームレートが40~50%ほど下落する現象が発生しており、どうやら8コア16スレッドの環境をうまく分配して使えていないみたい。

※タスクマネージャーから使うCPUコアをズラせば改善するかもしれないが、ちょっと面倒くさい。

エンコードが完了するとフレームレートの下落は回復した。レスポンスは0.1秒ほど遅れるという感じがあったが、これはメモリー容量が足りていないのが主要因と見ていい。カスタマイズから16GBにすることを推奨

それ以外を除けば概ね満足な性能です。今もAdobe Illustratorに200枚ほどのレイヤーを展開(ブログ画像の編集)しながら、YoutubeでフルHD画質のEDMライブを見つつ、こうしてブログを書いているが…いい感じ。

さて、体感の話はこれで終わり、次は各種ベンチマークを行ってデータを確認していく。

CPUベンチマーク

Cinebench R15

CPU全体の処理性能を計測し、スコア化できるCinebench R15から見てみよう。

  • マルチスレッド性能:1379cb
  • シングルスレッド性能:115cb

16スレッドという圧倒的なマルチスレッド環境なので、当然マルチスレッド性能は「1379cb」と非常に高い水準です。その一方でシングルスレッド性能は「115cb」とかなり低い水準に。

これだけ低いと複数のスレッドを効率的に使えないゲーミングにおいてはボトルネックが発生する可能性が出てくる(参考:データで分かる、ゲームをするのに最適なCPUを徹底解説)。

今回の「ガレリアAT」はグラフィックボードがGTX 1060なので、ボトルネックが発生してもフレームレートはあまり下落しないが、GTX 1070や1080だと問題になってくるだろう。

CPU-Z

「CPU-Z」は

  • マルチスレッド性能:15922点(10000点オーバー)
  • シングルスレッド性能:1549点(2000点に届かず)

CPU全体の処理性能ではCore i7 7700Kを圧倒しているが、1コアあたりの性能では負けている。

Geekbench

「Geekbench」は海外でよく使われるCPUの定番ベンチマーク。Apple系のCPUが過大評価されやすい点を除けば、それなりに参考になるスコアを出します。

  • マルチスレッド性能:17273点
  • シングルスレッド性能:3366点

シングル性能が低いため、マルチスレッド性能は17000点程度に。

PCMark 08

このテストでは「パソコンとしての総合的な性能」を計測可能

Home

「Home」モードではパソコンで行われる、ごく一般的な使い方をした時のパフォーマンスをスコア化する。スコアは4224点と出ており…

この性能は上位30%に食い込むとのこと。PCMark 08のテストではグラフィックボードも使用されているので、少々スコアが出づらい感じ。「ガレリアXF」では上位5%と出ていたので。

Creative

「Creative」モードは、グラフィックボードも併用する複合的なテスト。40分~120分ほど掛かるテストを、47分で終えて6775点を記録。

このスコアだと上位15%。ほぼトップクラスの位置。

Work

「Work」モードは主にウェブブラウジング、ビデオチャット、スプレッドシード(表計算)などのパフォーマンスを検証してスコア化してくれる。結果は4657点。

上位24%と、思っていたよりは低い。行われたテストの内容を考えると、シングルスレッド性能の低さが原因と思われます。体感上のレスポンスは特段問題は見当たらないから、まぁ良いでしょう。

x264 HandBrake

「HandBrake」という無料のエンコードソフトを使って検証。

  • 元ファイル:BD 1080p / HEVC / 1.03GB
  • エンコード後:480p / x264 / 0.06GB

x264でエンコードして、終了までの時間を測ったところ157秒。1秒間あたり61.7fpsでエンコードしていました。「ガレリアXF」より確かに速くなったものの、思ったよりは速くないという印象です。

もちろん、60fps /sでエンコードできるのは確かなのでスピードは十分にトップクラスなんですが、Cinebench R15で1.4~1.5倍ものパフォーマンスを出す割には…ということ。

x265 HWBOT

「HWBOT x265 Benchmark」というソフトを使って、x264よりも新しいx265規格のエンコード速度も計測してみた。ガレリアXFよりも約10%ほど速い結果になっており、x265エンコードではまずまず最適化されている印象。

7-Zip Benchmark

無料の解凍ソフト「7-Zip」に付録されているベンチマークソフト。この分野はCPUのコア数が効きやすく、圧縮・解凍ともに20000MIPS超え。解凍に至っては35000MIPSを叩き出し、ガレリアXFを圧倒した。

Mojila Kraken 1.1

Krakenはブラウザ上で動くベンチマークソフト。ウェブで多用されている「Javascript」の動作スピードを計測する。結果は1291.6msと、まさかの1000ms(1秒)を割れないという残念な雰囲気。

ブラウジングという分野ではあまりコア数が活用されないため、i7 7700Kのように1コアあたりの性能が高いCPUの方が有利なんですね。Ryzen 7は驚異の8コアだが、1コアあたりの性能が悪い。

Photoshop CS6

Photoshop CS6に8K画質のスクリーンショットを読み込み、CPUの処理性能が活用される「効果ギャラリー」を使ってみる。

「エッジのポスタリゼーション」「ステンドグラス」「カットアウト」などを試してみた。どの処理も10秒以上はかからず、すぐに終わってしまった。実用上はまったく問題を感じない快速さです。

ゲーミング性能をチェック

CPUのベンチマークは分野によって「あれ、性能の割には…」という感じでマチマチだった。残るは「ゲーミング性能」の確認だけだ。ゲーミング性能の確認は

  1. ベンチマークソフトを使ってスコアを出す方法
  2. 実際にゲームをしてプレイ中のフレームレートを記録する方法

この2つの方法で検証していきます。

3DMark – FireStrike

国内でもよく知られた3DMarkの定番ベンチ「Fire Strike」を試すと、11179点と余裕の10000点超え。

全体的に見ると上位24%のグラフィック性能とのこと。GTX 1060 6GBとしては、分相応な位置づけです。3DMarkはCPUの処理性能も盛られるため、やや高めのスコアが出ている。

3DMark – TimeSpy

次はDirectX12で動作する「Time Spy」を試してみた。スコアは4312点。

全体的に見ると上位57%と、意外と標準的。TimeSpyを試す人はハイエンド勢が多いのだろうか。GTX 1060でも標準的な位置づけになってしまう。

FINAL FANTASY XIV : 紅蓮のリベレーター

スクエニが配布しているFF14の公式ベンチマークソフト。使ったのは最新版の「紅蓮のリベレーター」です。時間内に何フレーム描写できるかで、パソコンのグラフィック性能を計測する。

結果は10371枚で「非常に快適」という評価。もちろん「最高品質」でテストしている。GTX 1060はフルHD画質に関しては何をやっても快適に動くだけの性能を持つから、当然といえば当然の結果です。

BIO HAZARD 6

カプコンがSteamで無料配布している「バイオハザード6」のベンチマーク。2014年のソフトだから、フレームレートは余裕で100超え。

当然、評価は「とても快適」とのこと。余裕すぎた。

PHANTASY STAR ONLINE 2

SEGAが運営するMMORPG「PSO2」の公式ベンチマーク。グラフィック設定は「最高設定6」を使っているが、それでもグラの質は割りと普通ですね。

スコアは30861点。極めて快適との評価だ。

モンスターハンターフロンティア

カプコンが運営するMMORPG「モンスターハンターフロンティア」の公式ベンチマーク。今のハイスペックPCがあれば非常に軽快に動く。

29799点と、30000点近いスコアが出た。GTX 1060にしては随分と高いスコアが出ている。原因はMHFのベンチマークは、CPUの性能をモロ受けする性質があるからです。

Unigine Heaven

おそらく日本では全く知名度の無いベンチマークソフトです。しかし、かなりキレイに作られているし、作り込まれたこじんまりとした世界観がよく出来ています。ここまでのベンチマークと比較すると「やや重め」なのも良い。

  • プリセット:カスタム
  • API:DirectX11
  • 品質:ウルトラ
  • テセレーション:エクストリーム
  • アンチエイリアス:8倍
  • 解像度:フルスクリーン & フルHD

「最高設定」で実行させた。

結果はGTX 1060らしい感じに。最低fpsが22.7で、最高fpsは131.4でした。平均fpsは62.1と60は守っている。ちなみにガレリアXFは平均90fpsほど出ていました。

SteamVR

Steamで無料配布されている「VRゲーミングが出来るか」を検証するベンチマーク。

意外なことに、90fps以下が1枚も出ていない。GTX 1060でも十分に「VR Ready」を満たすことができた。

さて、ここまでベンチマークソフトによる「スコア」ばかり見てきたが、正直なところ分かりづらい部分が多い。次は実際にゲーミングをやってみてどれくらい動いたか、実測データを見ていきます。

Rainbow Six Siege

1日のアクティブユーザー数が25000人を超える、人気MOFPS「R6S」を検証。今回はプレイ時間1000時間の知り合いが忙しかったので、自分でR6Sを買ってきてプレイすることに(下手くそだがデータは取れますし…)。

至って快適なプレイだった。負けまくりだったけれど、パソコンの性能に問題があるわけではないので負けた理由をパソコンのせいにできない。

フレームレートはロビーなどに戻る時を除き、ほぼ60fps以上を維持して動作しました。平均フレームレートは113.5fpsなのでレインボーシックスシージに関しては全く問題なく動作可能。

PUBG(Player’s Unknown Battle Grounds)

次は現在進行系で大人気になっている「PUBG」を検証。気になっている人も相当に多いと思うので、画質設定をいくつかに分けて記録してきました。

「ウルトラ」設定でプレイしてみると、それなりに重たかった。場所によってフレームレートのバラツキが大きいのが特徴。ポチンキやロズホックなど、建物やオブジェクトが多い位置ではフレームレートが落ちやすい。

火炎瓶の炎や、スモークグレネードの煙もフレームレートをガタガタと落とす効果がありました。平均では52.3fpsで動作しており、フルHD(ウルトラ)でプレイするには力不足という結果に。

「非常に低」を設定してプレイしてみると平均75.2fpsで動作した。平均フレームレートが60を超え始めてやっと快適感が出て来る。

最後にカスタム設定。ポストプロセス、AAだけを「ウルトラ」に設定してプレイ。平均フレームレートは71.2fpsで若干落ちたが、実プレイではそこまで気にならなかった。

黒い砂漠

「最高仕様β」で撮影したスクリーンショット(4K画質)。MMORPGの中で至高のグラフィック水準。

近年のMMORPGとしては珍しく国際的な大成功を収めているタイトルです。それなりに重量級の3Dゲームとして知られている。

黒い砂漠の「最高仕様β」は描写する解像度を無理やり増やすことで、高解像度のグラフィックを実現する機能。今のところ黒い砂漠では最も重たい設定です。

ガレリアXFはこの重量設定を平均78fpsで切り抜けたが、ガレリアATでは平均52fpsにとどまった。この設定を平均60fpsで切り抜けるにはやはりGTX 1070相当が必要ということだ。

次は最高仕様βを切って、テクスチャを「High」、グラフィック品質を「Very High」にして記録。平均フレームレートは64fpsで動作しており、なかなかいい感じです。

場所によっては90近く出ており、逆に都市部では60を割り込むようだ。個人的にはこれだけ出れば十分だが。

一応「中間設定」に値するグラフィック設定でもフレームレートを計測しておいた。

場所によってバラツキが出るものの、平均82fpsで動作できた。

Witcher 3 Wild Hunt

それなりに重たいが、気づけばもう2015年のゲームだから2年前のタイトルになる。まずはNVIDIA HairWorksを有効にして「最高設定」でフレームレートを計測してみた。

これが意外と手こずった。「Ryzen 7」とNVIDIA HairWorksとの相性が悪いのか、フレームレートは思っている以上に出てこない。平均フレームレートは39.2fpsと、GTX 1060らしくない結果に。

HairWorksだけを切って、他の設定はそのままで計測してみるとフレームレートは大幅に改善し、体感上の動作もヌルヌルになった。平均フレームレートは57.3fpsなので実用上はまったく問題ない水準に。

Fallout 4

未だに根強い人気があるベストセラータイトル。2015年発売のタイトルです。

設定は「最高品質」です。

Fallout4は余裕でした。平均フレームレートは77fpsで、そのほとんどを60fps以上で維持している。

DOOM 2016

ホラーFPS「DOOM」シリーズの最新作ですが、ホラー要素はほぼ消えて爽快ガンシューティングみたいな仕上がりのFPS。最高設定にすると、かなり美麗なグラフィックです。その割には意外と軽く動く3Dゲームだ。

設定はこのとおり。設定できる項目はすべて「ウルトラ」にしている。

予想以上に動いた。平均フレームレートは106fpsで、最低フレームレートは59.6fpsだった。DOOMはグラフィックの品質の割には軽快に動くゲームですね。

ストレージ

ガレリアATには525GBのSSDと、2TBのHDDが搭載されている。

SSD & HDD情報
ベンチマーク

SSD側のベンチマークは、シーケンシャルリードが522MB/sで、シーケンシャルライトは506MB/sと、読み書きともに500MB超えなので実用上の性能は十分

HDDはシーゲート製だが想像以上にハイスピードな結果が出ている。シーケンシャルリードが221MB/sで、シーケンシャルライトは216MB/sなのでファイルコピーが煩わしく感じることは少ないです。

エアフロー

CPUファンとグラボのファンがよく回る「3DMark」のテスト中に自分でケース内のエアフローを確かめた。吸気が1つ、排気が2つあるので風の流れはちゃんと一方通行になっている

温度

「PUBG」(Players Unknown BattleGround)をプレイ中のCPU温度とグラフィックボードの温度を記録しているので、それを見てみよう。

「Ryzen」はMSI Afterburnerを使ってCPU温度の記録ができなかったため、HW Monitorで代用する。普通に使っている時はだいたい38~43度で推移し、PUBGやCinebenchなど負荷をかけると48~52度くらいに上昇する。

AMDのリテールクーラーはRyzenをしっかり冷やしているし、Ryzen自体の発熱もとても低いことを意味している。安心して使えますね。

 平均75度を超えない限りは安全。

グラフィックボードの方は割りと温度が高めで、平均80.3度で、最大83度に達した。GPUの場合は常時85~90度になっていると危ないので、一応は安全域で動作していることになる。

やはりPUBGは負荷が重たい上に、今回のガレリアATに搭載されているGTX 1060はシングルファンモデルなので若干冷却性能が足りていない印象です。ただ、実用上は問題がない。

騒音と静音性

アイドル(特に何もしていない状態)だと47~51dBAで、PUBGなどゲーミングを始めると50をオーバーして53~55dBAという感じでした。何もしなくても、ゲーミングをしていても大きく音に差がない。

あえていうとゲーミング時はグラフィックボードのファンが回り始めるので、その分だけ音が増える。ただ、今回のグラボはシングルファン仕様なのでそれも言うほどうるさくない。

個人的には45dBAを安定して下回らないと「静音」という評価はしづらく、ゲーミング時の55dBA前後の音は人によって意見が別れてしまう水準ですね…。

ぼくのように、ゲームする時はスピーカーではなくヘッドセットを装着している、という人にとってはPCの静音性はそこまで問題にならないですけど。

「ガレリアAT」評価まとめ

GALLERIA AT

MULTI TASKマルチタスク性能90/100

GAMINGゲーミング性能70/100

PERFORMANCEコストパフォーマンス85/100

82 RANK:A
PROSメリットと強み
  • 「フルHD」(1920×1080)のゲーミングに関しては90%完璧
  • 設定をちゃんとすれば、ほぼすべてのフルHDゲーミングはクリア
  • 8コア16スレッドによる、高いマルチタスク処理能力
  • 小規模 & 低予算ワークステーションとしても利用可能
CONSデメリットと弱み
  • ゲームタイトルによっては「Ryzen」由来のボトルネックがある
  • 「静音」かどうかは意見が分かれそう
  • 上面ファンから埃が入りやすいので、気になる人は防塵フィルターが必要
  • 8コアすべてを上手く活用できるアプリケーションはまだ少ない
CONCLUSIONGALLERIA XF / レビューまとめ

i7を超える性能を持つRyzen 7だが、実際のところその処理性能を活かせる環境がまだ限定的なのが課題。特にゲーミング性能やNVIDIA系のソフトウェアとはインテルCPUの方が相性に優れている現実があり、ゲーミングを最重要視しているなら「ガレリアAT」はあまり推奨しない

というわけで、ゲーミング性能は「ガレリアXF」に搭載されている「Core i7 7700」に一歩譲る。それに対してマルチタスク性能はなかなか良好で、動画エンコードをさせていても4K動画を見たり、Officeソフトをしたり、Adobe系で画像編集をする分にはビックリするほど遅延がなかった。

とにかくマルチタスク性能が欲しい人にとっては「ガレリアAT」は良い選択肢です。Ryzen特有の低いシングル性能も「オーバークロック」を施せば、いくぶん改善可能なので伸びしろも残されている。

マルチタスクは90点、ゲーミングは70点、コストパフォーマンスはこの価格で8コア16スレッドマシンが買えることを考慮して85点。総合82点の「Aランク」という評価で決着だ。

以上「ドスパラRyzenな「ガレリアAT」(GALLERIA AT)を詳しくレビューする」について書きました。

 推奨カスタマイズ

初期では「8GB」しかメモリーが搭載されていない。ファイルの圧縮、Adobe系ソフトのファイル保存、大量のマルチタスクに支障をきたしていたため「16GB」にカスタマイズすることをオススメします。

ゲーミング派は…

この記事もチェックしたほうが良い。

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7 件のコメント

    • 今回の「Ryzen 7 1700」と比較すると、ゲーム性能は「Ryzen 5 1600X」の方がやや上回ります。それでも「Core i5 7600K」に微妙に劣ります。ゲーム用途がメインならRyzen搭載マシンはあまりオススメではないですね…。

      • 返答ありがとうございます。
        まあ、ゲーム用途とは言えパソコンを買うわけですからRyzen5 1600Xというのは良い選択肢だと思いますけどね。

        本当にゲームしかしないなら家庭用ゲーム機レベルで十分ですし異常にコスパ悪いですよ。

        • 家庭用ゲーム機は最適化が洗練されているので、処理性能の割に動きますよね。ハイエンド機の「Xbox One X」はGTX 1060相当の性能ですが、黒い砂漠を4K画質で動かせるそうなので、CS版が出ているタイトルならゲーム機で良いと思います。

  • cinebenchのシングルスコアが少々低すぎますね(´・ω・`)
    1700なら他のサイト見た限りだと145cbくらいは出るようですし
    (タスクのCPUグラフ画像を見てる限り4C8Tしか動いてないみたいなので
    電源プランが省エネモードでクロックがあがってないのかもしれません)

    • ホントだ…グラボだけNVIDIAコントロールパネルから「パフォーマンスを優先」にしていましたが、肝心のOS側からの電源設定を忘れていました…。まだこのパソコンで遊んでるので、のちほど試してみます。

  • 個人的には「動画編集・配信をやりたいが60fpsオーバーは狙わない」という人には、同じGTX1060搭載機のGALLERIA XTよりよっぽど良い選択肢だと思いますけどね。どうせボトルネックは60フレーム環境ではほぼ関係のない話なので。
    (まぁ編集・配信・超高フレーム全部を狙いたいのならグラボがXTの方が良いかとは思いますが)

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