コンシューマCPUで歴代最高の多コア型CPUと名高い「Ryzen 9 9950X3D」を実は2個も買っています。
本記事では、そのうち1個を使って想定ライバル(9950Xや9800X3Dなど)と、詳しい比較ベンチマークをしたいです。余った1個をメイン機で6か月ほど使っているので、実際に使って得られた経験談ベースの話も加えます。
輝かしいベンチマークの数値と、AMDが生み出した「Dual CCD」構造に潜む厄介さ。強みとデメリットについて正直な感想を書いていきます。
(公開:2026/5/8 | 更新:2026/5/8)
Ryzen 9 9950X3Dのスペック解説
| CPU | Ryzen 9 9950X3D | Ryzen 9 9950X | Ryzen 7 9800X3D |
|---|---|---|---|
| プロセス | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) |
| ソケット | Socket AM5 | Socket AM5 | Socket AM5 |
| コア数 | 16 | 16 | 8 |
| スレッド数 | 32 | 32 | 16 |
| ベースクロック | 4.30 GHz | 4.30 GHz | 4.70 GHz |
| ブーストクロック | 5.70 GHz | 5.70 GHz | 5.20 GHz |
| L3 Cache | 128 MB | 64 MB | 96 MB |
| 対応メモリ | DDR5-5600 | DDR5-5600 | DDR5-5600 |
| 内蔵GPU | Radeon Graphics(2CU) | Radeon Graphics(2CU) | Radeon Graphics(2CU) |
| GPUクロック | 2200 MHz | 2200 MHz | 2200 MHz |
| TDP | 170 W / 200 W | 170 W / 200 W | 120 W / 162 W |
| MSRP | $ 699 | $ 599 | $ 479 |
| 参考価格 | 116500 円 | 99800 円 | 76800 円 |

(実物撮影:2025/12ごろ | 個体識別コードは伏せています)
| CPU | Ryzen 9 9950X3D | Ryzen 9 9950X | Ryzen 7 9800X3D |
|---|---|---|---|
| 世代 | 6th Zen 5 | 6th Zen 5 | 6th Zen 5 |
| プロセス | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) |
| TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング | ソルダリング | ソルダリング |
| ソケット | Socket AM5 | Socket AM5 | Socket AM5 |
| チップセット | AMD 600 / 800 | AMD 600 / 800 | AMD 600 / 800 |
| コア数 | 16 | 16 | 8 |
| スレッド数 | 32 | 32 | 16 |
| ベースクロック | 4.30 GHz | 4.30 GHz | 4.70 GHz |
| ブーストクロック | 5.70 GHz | 5.70 GHz | 5.20 GHz |
| 手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
| L1 Cache | 1280 KB | 1280 KB | 640 KB |
| L2 Cache | 16.0 MB | 16.0 MB | 8.0 MB |
| L3 Cache | 128 MB | 64 MB | 96 MB |
| 対応メモリ | DDR5-5600 | DDR5-5600 | DDR5-5600 |
| チャネル | x2 | x2 | x2 |
| 最大メモリ | 256 GB | 256 GB | 256 GB |
| ECCメモリ | U-DIMMのみ | U-DIMMのみ | U-DIMMのみ |
| PCIeレーン | Gen5 | Gen5 | Gen5 |
| 24 | 24 | 24 | |
| レーン構成 | 1×16 + 1×4 + 1×4 | 1×16 + 1×4 + 1×4 | 1×16 + 1×4 + 1×4 |
| 2×8 + 1×4 + 1×4 | 2×8 + 1×4 + 1×4 | 2×8 + 1×4 + 1×4 | |
| – | – | – | |
| 内蔵GPU | Radeon Graphics(2CU) | Radeon Graphics(2CU) | Radeon Graphics(2CU) |
| GPUクロック | 2200 MHz | 2200 MHz | 2200 MHz |
| TDP | 170 W / 200 W | 170 W / 200 W | 120 W / 162 W |
| 内蔵NPU | – | – | – |
| 処理性能 | – | – | – |
| MSRP | $ 699 | $ 599 | $ 479 |
| 参考価格 | 116500円 | 99800円 | 76800円 |
「Ryzen 9 9950X3D」は、PCゲーマーから大人気の技術「3D V-Cache」を搭載した16コアCPUです。
3D V-Cache搭載でゲームが強く、16コア32スレッドの物量でマルチタスクにも強い、ほとんど弱点のない完璧なスペックに見えます。しかし実態はもう少し複雑です。

従来モデルと同じく、Ryzen 9 9950X3Dも「デュアルCCD設計」を踏襲します。
8コア搭載のCCDダイを2個を乗せて、内蔵GPUやDDR5メモリコントローラが入ってるI/Oダイも乗せて、各チップ間を「IFOP(AMD Infinity Fabric On-Package)」と呼ばれる通信インターフェースでつなぎ合わせる設計です。
しかも、3D V-Cacheが入ってるCCDダイは片方1個だけです。反対側のCCDダイが無印版のままだから、2個あるCCD全体に波及する処理が発生すると性能を上手く発揮できません。
メモリアクセス性能を調べます。
CCD0(3D V-Cache)にアクセスした場合、データ容量96 MBまで帯域幅を維持できる一方、CCD1(non-X3D)だとデータ容量32 MBまでしか帯域幅が持続しないです。
物理コア別に見ても、やはり1~8コアまで760 GB/s前後、9~16コアだと3分の1しかない260 GB/s前後まで帯域幅が悪化します。IFOPインターフェースを使うRyzenにとって極めて重要なシステムです。
| 接続バス | 2 GB | 4 GB | 8 GB |
|---|---|---|---|
| IFOP #0 (Infinity Fabric On-Package) | 50.6 GB/s | 49.9 GB/s | 48.7 GB/s |
| IFOP #0 + #1 | 64.2 GB/s | 61.9 GB/s | 61.2 GB/s |
| IFOP #1 | 50.9 GB/s | 50.4 GB/s | 49.3 GB/s |
| D2D (FDI) (Foveros Die Interconnect) | 81.0 GB/s | 79.4 GB/s | 77.9 GB/s |
※JEDEC準拠のネイティブDDR5-5600メモリx2(理論値:89.6 GB/s)で測定
CPUとメインメモリを接続しているインターフェースの帯域幅を比較すると、3D V-CacheがRyzenにとって重要な理由が分かります。
どちらもJEDEC準拠のDDR5-5600メモリで測定しているのに、なぜかArrow Lake(Foveros Die Interconnect)の方が1.5~1.6倍も太い帯域幅をかんたんに出せてしまいます。
デュアルCCDならIFOPを2基備えているから、2つ合わせれば帯域幅をもう少しだけ伸ばせますが、コアあたりの帯域幅は同じです。なぜならCCD 1個につき、IFOPは1基しか使えません。
メモリ帯域にハッキリ弱点がある以上、メモリ帯域を飛躍的に増幅できる3D V-Cacheの重要性が見て取れます。

※KTU (加藤勝明) 氏の資料から画像を一部引用
さらに問題となるのが、CCD0とCCD1間のレイテンシ(遅延)です。
ASCII(KTU)に掲載されている最新の資料から、同じCCD内で20~22 nsほど、別のCCDへアクセスすると85~88 nsまで遅延が劇的に増加します。
つまり、Ryzen 9 9950X3Dで両CCDに波及する処理をさせた場合
- メモリ帯域幅の大幅な減衰
- CCD to CCD遅延
以上の “二重苦” が付いてくるクレイジーな仕様です。
なお、Ryzenと同じくチップレット構造を採用しているArrow Lakeのコア間レイテンシは18~36 ns程度に抑えられています。CPUタイルにすべてのコアが収納されていて、物理的に距離が近いから当然です。
帯域幅や遅延の観点から見たとき、おおむねArrow Lakeの方がやや優位性を感じるのに、3D V-Cacheの有無によって現状の絶望的な性能差を生み出す要因に。

少し話が逸れたので “二重苦” に話を戻します。
Ryzen 9 9950X3Dを作ったAMD自身も “二重苦” をもちろん認識しています。解決策としてWindows 11スケジューラーの最適化が繰り返されています。
たとえば「ゲームモード」が代表例です。

ゲームかもしれないタスクをCCD0(3D V-Cache)に寄せて、ゲーム以外のバックグラウンドアプリをCCD1(non-X3D)に寄せる挙動です。
理論上、高いゲーム性能と優れたマルチタスク耐性の両立が狙えそうですが、実際に使ってみるとスレッド振り分け判定の出来がそこそこ悪いです。
日本で流行している中華AAAゲームタイトルだと、特にスレッド振り分け判定が大味で信用できません。結局「ProcessLasso」など、手動でスレッドを管理する外部ソフトに頼らざるをえず、本来不要な出費と手間を強いられています。
それで解決するなら話は簡単だったものの、ProcessLassoやCPU Affinityといった任意のスレッド制御を、なぜか拒絶するアンチチート(代表例:Epic Games製 Easy Anti Cheat)が厄介です。
スレッド判定を誤っているのに、こちらの意思でスレッドを制御できません。約6か月ほど使っていて、とにかくスレッド判定の大味ぶりに落胆しています。
Core Ultraシリーズで導入された第3世代Thread Directorのように、CPUダイに内蔵されたハードウェアベースの負荷傾向探査システムを導入して、Windows 11が適切なスケジューリングを行える材料提供をするべきです。
Core Ultra 7 270K Plusを使った感じ、役に立ってるかもしれません。各スレッドの占有率を追跡して、挙動を確認します。
事後コンパイル(PSO)が多発するUnreal Engine産ゲーム「鳴潮」を使いました。
ゲーム起動時にPコアを優先的に使い、シェーダーコンパイルが始まるとEコアを総動員して処理を済ませます。ゲーム起動後、負荷をPコアに振り分けつつ、突発的なPSOが発生するとEコアを即座に復活させてスタッターを抑制します。
Thread Directorはタスクの名前ではなく、実際に発生している負荷傾向を感知して、適切なスレッド振り分けのヒントをWindows 11スケジューラーに伝える仕組みです。
ゲーム的な負荷ならPコアをできる限り優先するし、レンダリングに似た負荷傾向(シェーダーコンパイルなど)が検知されれば、休ませていたEコアを総動員する挙動が明らかに見られます。
次に、Thread Directorを持たないRyzen 9 9950X3Dで同じテストをします。
ゲーム起動時、なぜか全スレッドに処理を振り分ける誤判定から始まります。すでに全スレッドに処理を振り分けているため、シェーダーコンパイルがサクサクと進みました。
問題はゲーム起動後です。シェーダーコンパイルが終わり、ゲーム的な処理が始まっているにも関わらず、相変わらず全スレッドに処理を振り分けたままです。
しかもCCD0(3D V-Cache)よりも、CCD1(non-X3D)を優先する挙動が強く、ゲーム中のフレームレート(フレーム遷移)が著しく乱れてしまいます。
現行のAMD Ryzenシリーズに、Thread Directorと似たハードウェアベースの負荷傾向探査システムは搭載されておらず、スケジューリングをWindows 11に一任している状態です。
現実に発生している負荷を分析せず、リアルタイムな判定を下せないため、いったん誤ったスレッド判定がされれば以後ずっと誤判定の状態でタスクを処理し続けます。
Windows 11スケジューラー(自動)に任せた場合と、手動でCCD0(3D V-Cache)にタスクを固定した場合で、フレーム遷移がどれくらい変化するか見てください。
誰の目から見ても結果は明白です。
ゲームタスクなら基本的にCCD0(3D V-Cache)へ負荷を集中させるべきです。CCD1(non-X3D)まで処理を波及させてしまえば、先に解説した “二重苦” がパフォーマンスを悪化させます。
- メモリ帯域幅の大幅な減衰
- CCD to CCD遅延
2つのCCDが至近距離でつながっていて、IFOPの帯域幅が余裕たっぷりで、どちらのCCDにも大容量L3キャッシュが搭載されていれば “二重苦” は大きく解消できるはずです。
しかし、現行のRyzen 9 9950X3Dにそのような設計は盛り込まれておらず、基本的に次世代(Zen6以降)の宿題です。
必要に応じて手動でスレッド振り分けが必要なCPUです。Windows 11スケジューラーは機械的に判断し過ぎるし、CPU側にThread Directorに類似したシステムもありません。

ベンチマーク用のゲーミングPC(テスト環境)
| テスト環境 (Ryzen 9000 ベンチ機) | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 対応世代 | AMD Ryzen 7000 ~ ・5th Zen4 ・6th Zen5 | |
| マザーボード | AMD B850 ・ASUS TUF B850-PLUS WIFI | |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・Crucial JEDEC DDR5-5600 | |
| グラボ | GeForce RTX 5090 32GB ➡ RTX 5090の詳細ベンチマーク | |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB | |
| SSD(ゲーム) | NVMe SSD 8TB ➡ WD Black SN850X 8TB | |
| CPUクーラー | 280 mm水冷クーラー ・NZXT Kraken 280 (2023) | |
| 電源ユニット | 容量1000 W ➡ CORSAIR RM1000x (ATX 3.1) | |
| OS | Windows 11 Pro (25H2) ・レビュー時点で最新のWindows Updateを適用 ・電源プラン「バランス」 ・Windows VBSは有効のまま | |
| 備考 | ・AGESA PI_1.3.0.0a.適用済み | |
| テスト環境 (Core Ultra 200S ベンチ機) | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 対応世代 | Intel Core Ultra 200S (Plus) ・2nd Arrow Lake (Refresh) | |
| マザーボード | Intel Z890 ・ASUS TUF Z890-PLUS WIFI (Version 3012) | |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・Crucial JEDEC DDR5-5600 | |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB | |
| 備考 | ・BIOS 0x114適用済み ・Intel PPP導入済み ・Intel APO (BOT) を適用しない | |
Core Ultra 200Sシリーズに対応したベンチマーク機です。「ASUS TUF Z890-PLUS WIFI」で処理します。
レビュー時点で最新のBIOSアップデートを適用済みです。
| テスト環境 (AMD Ryzenシリーズ対応ベンチ機) | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 世代 | Ryzen 7000 ~ ・5th Zen4 ・6th Zen5 | Ryzen 2000 ~ ・2nd Zen+ ・3rd Zen2 ・4th Zen3 |
| マザーボード | AMD B850 ・ASUS TUF B850-PLUS WIFI | AMD X570 ・ASUS ROG X570-E GAMING |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・CPUの仕様により DDR5-5200または5600 | DDR5-3200 32GB(16GB x2) |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB ・Samsung 970 EVO Plus | |
| 備考 | ・AGESA PI_1.3.0.0a.適用済み | ・AGESA PI 1.2.0.F適用済み |
AMD Ryzenシリーズに対応したベンチマーク機です。Socket AM5世代を「ASUS TUF B850-PLUS WIFI」、Socket AM4世代は「ASUS ROG X570-E GAMING」で処理します。
レビュー時点で最新のBIOSアップデートを適用済みです。
| テスト環境 (Intel Coreシリーズ対応ベンチ機) | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 世代 | Intel Core 12000 ~ ・12th Alder Lake ・13th Raptor Lake ・14th Raptor Lake Refresh | Intel Core 10000 ~ ・10th Comet Lake ・11th Rocket Lake |
| マザーボード | Intel Z790 ・ASUS TUF Z790-PRO WIFI | Intel Z590 ・ASUS ROG Z590-E GAMING |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・CPUの仕様により DDR5-4800または5600 | DDR5-3200 32GB(16GB x2) |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB ・Samsung 970 EVO Plus | |
| 備考 | ・BIOS 0x12B適用済み | ・BIOS 0x5E適用済み |
Intel Coreシリーズに対応したベンチマーク機です。LGA1700(Alder Lake以降)世代を「ASUS TUF Z790-PRO WIFI」、LGA1200(Comet Lake以降)世代を「ASUS ROG Z590-E GAMING」で処理します。
レビュー時点で最新のBIOSアップデートを適用済みです。
| 共通スペック (各ベンチ機で揃えるパーツ) | ||
|---|---|---|
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| グラボ | GeForce RTX 5090 32GB ➡ RTX 5090の詳細ベンチマーク | |
| SSD(ゲーム) | NVMe SSD 8TB ・WD Black SN850X 8TB | |
| CPUクーラー | 280 mm水冷クーラー ・NZXT Kraken 280 (2023) | |
| 電源ユニット | 容量1000 W ・CORSAIR RM1000x (ATX 3.1) | |
| OS | Windows 11 Pro (25H2) ・レビュー時点で最新のWindows Updateを適用 ・電源プラン「バランス」 ・Windows VBSは有効のまま | |
| PMD | Powernetics V2 ・ISO 17025認証取得「Cybenetics」製 ・ノートパソコン経由で外部モニター化 | |
プラットフォーム間で共有するPCパーツの一覧です。
容量8 TBもある巨大なSSD「WD Black SN850X」に、大量のベンチマークやゲームソフト群をインストールしています。プラットフォーム間でSSDを使いまわして※、インストール時間の節約に充てています。
※誤解がないように補足すると、Windows 11を入れるシステム用SSDは各プラットフォーム間で独立です。システムごとにSSDを用意して、ドライバ関連の競合を避けます。
冷却システムに280 mm水冷クーラー(NZXT Kraken 280)を採用して、テスト結果を歪める可能性のあるサーマルスロットリング現象を未然に防ぎます。
グラフィックボード(RTX 5090)含め、システム全体に電力を供給する電源ユニットは「CORSAIR RM1000x」です。システム全体で1000 Wを超える負荷が発生しても、極めて安定した動作を維持できます。
「Windows 11 Pro(25H2)」をインストールし、レビュー時点で最新のWindows Updateも適用済み。
スケジューラーの挙動に大きな影響を与えるリスクがある電源プランは、デフォルト設定「バランス」を使います。仮想化ベースのセキュリティ(VBS)はデフォルト設定で有効化されているため、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があったとしても有効化したままです。
「Ryzen 9 9950X3D」の比較ベンチマークに使用するテスト機材です。
第三者の意思を反映させたくないので、予算が許す限りすべてのPCパーツを自分で用意しています。
CPUの電力設定は「定格準拠」です。自作PC系のベンチマークにありがちな「全力モード」ではなく、CPUメーカーが定めた基準値を設定します。
具体的に以下のとおりです。
| Intel CPU | PL2瞬発電力 | PL1定格電力 | Tau※PL2持続時間 | IccMax許容電流 |
|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 177 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 7 265K | 177 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 250K Plus | 159 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 245K | 159 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 225 | 121 W | 65 W | 28 秒 | 287.00 A |
| Core i7 14700K | 253 W | 125 W | 56 秒 | 307.00 A |
| Core i5 14400 | 154 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i5 12400 | 117 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i5 11400 | 154 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i7 10700K | 224 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Ryzen CPU | PPTパッケージ電力 | TDPCPU単体電力 | – | – |
| Ryzen 9 9950X3D | 200 W | 170 W | ||
| Ryzen 7 9800X3D | 105 W | 88 W | ||
| Ryzen 7 9700X | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 9600X | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 7800X3D | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 7700 | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 7500F | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 5700X | 105 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 4500 | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 3600 | 88 W | 65 W |
※Intelの説明書いわく「秒」ではなく「移動平均の参照範囲」なので、負荷の掛け方次第でPL2の持続時間はやや変動します。
CPUの電力設定や、使用するメモリクロックは一般的なBTOパソコンに準拠します。
DDR5プラットフォームなら、JEDEC準拠のDDR5-5600ネイティブメモリ(※CPUの仕様により4800~5200で動作する場合あり)を、DDR4プラットフォームも同様にJEDEC準拠のDDR4-3200ネイティブメモリを使います。
マザーボードもできる範囲で同じメーカーの同グレード品を揃え、ベンチマーク用のSSDはすべて「WD Black SN850X 8TB」で統一します。

(コンシューマ向けで最速のグラボ)
グラフィックボードは「RTX 5090 32GB」を採用。
レビュー時点で最速のグラフィックボードなため、CPUボトルネックが極めて発生しやすいです。「CPUフレームレート」を正確に測定するうえで絶対に欠かせない道具です。

(最大480 Hzで動作するゲーミングモニター)
検証用ゲーミングモニターは引き続き「LG 32GS95UE-B」を続投します。
4Kで最大240 Hz、フルHDで最大480 Hz対応のOLEDゲーミングモニターです。ベンチマークソフトによって、垂直同期が切れず測定ミスの原因になるケースがあるため、ネイティブ高Hzモニターを使って事前に回避します。

(最大120 Hzで動作する定番HMD)
一部VRゲームのベンチマークに限り「Meta Quest 3(512 GB)」も併用します。
Metaアプリストアで販売されている「Virtual Desktop」を使って、ゲーミングPCとQuest 3を無線で接続して使います。実際にVRゲームをプレイされている方のnoteを見た限り、Virtual Desktopが一種のデファクトスタンダード(定番)です。
Ryzen 9 9950X3Dのゲーム性能(vs RTX 5090)
- VALORANT
- Escape from Tarkov
- サイバーパンク2077
- モンスターハンターワイルズ
- 紅の砂漠
- アークナイツ:エンドフィールド
- 鳴潮
- ゼンレスゾーンゼロ
- Cities:Skylines II
- マインクラフト:Java
- VRChat(Quest 3)

ちもろぐでは、3種類のフレームレートをグラフに掲載します。
- 平均フレームレート(Average)
- 最低フレームレート(Min 1%)
- 急落フレームレート(Min 0.2%)
「平均フレームレート(Average)」は文字どおり、ベンチマーク区間の平均値です。ベンチ中に記録したフレーム数を、ベンチ時間で割って出しただけの数値です。
平均値が高ければ高いほど、そのCPUは高性能だと評価できます。
しかし、平均値はあくまでも平均に過ぎず、「カクつき」「ガタガタ」とした主観的にイライラする挙動※を正しく評価できません。
※「スタッター」「不均一なフレーム遷移」などと呼ばれる現象
「最低フレームレート(Min 1%)」の出番です。ベンチマーク区間で記録されたフレームレートのうち、下から数えて1%に該当する数値を抜き出します。
急激なフレームレートの落ち込みが発生すれば、最低フレームレート(Min 1%)に記録が残ります。
さらに「急落フレームレート(Min 0.2%)」も追加して、スタッターと呼ばれる現象をグラフから捉えやすく改良しました。

3種類のフレームレートが互いに近ければ近いほど、安定したフレームレートです。逆に3種類のフレームレートがバラバラに離れていると、おそらく不均一なフレームレートです。
「CPUフレームレート」をざっくり説明すると、CPUが1秒あたりに処理できるフレーム数です。
レビュー時点の傾向ですが、CPUの毎秒フレーム数よりも、GPU(グラボ)の毎秒フレーム数が高いです。
グラフィックボードが200 fpsを処理できる性能を持っているのに、CPUが100 fpsしか処理できない場合、ゲーミングモニターに表示されるフレームレートは「100 fps」となります。
- 最大値- 両者の差分 = 実際のフレームレート
200 fps – (200 – 100 fps) = 100 fps
CPUフレームレートとGPUフレームレートのうち、低い数値が最終的に表示されます。
そしてCPUフレームレートを正確に知るためには、可能なかぎり速いグラフィックボードが必要です。
よくあるツッコミが「RTX 5090を実際に使ってる人はほとんどいない」ですが、RTX 5090を使う予定がなくても、RTX 5090を使った測定値がもっとも信頼できます。
なぜなら各CPUが処理できるフレーム数が分かっているからです。CPUフレームレートを把握できれば、同じくらいのフレームレートを持つグラボを選ぶだけです。
平均100 fpsのグラボなら、平均110 fpsくらいのCPUを選べば間違いないでしょう。逆に平均100 fpsのグラボに、平均50 fpsしか出せないCPUを選ぶのは無駄が多いでしょう。
VALORANT

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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競技性が非常に高い、人気のeSportsタイトル「VALORANT」をベンチマーク。マップ「THE RANGE」でボットを召喚して、重火器「オーディン」を乱射しながらエイムを振ります。
VALORANTは自動的にCCD0側にセットされ、Ryzen 9 9950X3DとRyzen 7 9800X3Dがほぼ同じ性能です。Ryzen 9 9900Xに対して、平均100 fpsもの性能アップ、フレームレートの落ち込みも約100 fps向上します。
平均500 fps台をあっさり出せてしまうから、フラグシップ級の競技ゲーミングモニターも安心して使えます。
なお、フレームレートだけなら9800X3Dがコスパ良しですが、9950X3Dには空いているCCD1が余っています。配信アプリやDiscordなどをCCD1に割り当て、手動で適切なスレッド管理を施せば安定性をさらに改善できる余地があります。
マルチタスク性能を重視するゲーム配信者にとって、9950X3Dはかなり都合のいいCPUです。
Escape from Tarkov(タルコフ)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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今もなお、カルト的な人気を誇るPvPvE脱出シューター「Escape from Tarkov」をベンチマーク。重たいと定評のある「Streets of Tarkov」にて、PvEモードを模した練習モード※で出撃します。
ローカル環境のPvEモードの場合、自分以外のプレイヤー(SCAVなど)もすべてCPUで処理する必要があり、CPUとメモリ帯域の両方に驚異的な負荷がかかります。
Ryzen 9 9950X3Dは期待どおり最高のタルコフ性能です。タルコフをゲームタスクと認識し、CCD0側へ自動的にセットされ、9800X3Dに匹敵する性能をきちんと出せました。
平均フレームレートのわずかな向上は、おそらくクロック周波数の違いが要因(5.2 GHz → 5.5 GHzに向上)です。
※出現するボットの分布にかなりムラがあるため、ベンチマークの再現性(バラツキ)が悪いです。3~5%程度の小さな差は「誤差」と見なした方が安全かもしれません。
Cyberpunk 2077

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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SFオープンワールドの傑作として知られる「サイバーパンク2077」をベンチマーク。
発売から日がたったタイトルですが、優れたレイトレーシング効果や、NPCが密集した高密度のオープンワールドで構成されています。CPUに大きな負荷がかかりやすく、まだまだ現役のCPUベンチマークです。
Ryzen 9 9950X3Dは9800X3Dとほぼ同等の性能です。
名前の知れた有名なゲームだけあり、スケジューラーの挙動も正常そのもの。サイバーパンク2077を即座にゲームタスクと見なし、CCD0側にセットされました。
WQHD ~ 4Kになってレイトレーシングの事前計算(BVH構築など)が増加しても、フルHDと同等のフレームレートを維持しており、現時点で最速なL3キャッシュ領域の力を誇示します。
モンスターハンターワイルズ

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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有名な国産ゲームタイトル「モンスターハンターワイルズ」をベンチマーク。巨大な森林生態系と水辺の鏡面反射(レイトレーシング)が広がるマップ「緋の森(豊穣期)」にて、高いCPU負荷を与えます。
フルHD時のみ、なぜかフレームレートが伸び切らず9800X3Dに一本取られます。WQHD ~ 4KでCPU負荷が増してくると、9950X3Dが逆転する傾向です。
スケジューラーの挙動も問題ありません。モンハンワイルズをゲームタスクと認識して、CCD0側にセットされます。
紅の砂漠

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
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超広大なオープンワールドと何百時間も遊べるコンテンツ量の暴力で500万本も売り上げた、韓国パールアビスの最新作「紅の砂漠」をベンチマーク。
一般的にCPUボトルネックが発生しないと紹介されるゲームですが、メインコンテンツのひとつに挙げられる「拠点占拠」でCPUボトルネックが発生しやすいです。

(映ってる範囲だけで約20人、その周囲もNPCだらけ)
広いマップに100人単位の味方NPCと敵Mobが密集して出現するうえ、それぞれが複雑な戦闘を繰り広げます。CPUが処理しなければならない仕事量は非常に大量で、当然ながらCPUボトルネックも発生します。
Ryzen 9 9950X3Dは一貫して9800X3Dを上回る最高のフレームレートです。4KでGPU側がボトルネックになって性能差が縮小するものの、トップクラスの性能に変わりないです。
スケジューラーも問題なく、紅の砂漠をゲームタスク(CCD0がやるべき仕事)と認識してくれます。
アークナイツ : エンドフィールド

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
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美麗なテクスチャ品質のキャラクターモデリングや独自の工業要素で人気を集める、中国産ARPGタイトル「アークナイツ:エンドフィールド」をベンチマーク。
意外にも工業コンテンツ自体はそれほどCPUボトルネックが発生せず、NPCや敵Mobが密集するエリアでフレームレートが伸びづらいです。
エンドフィールドに限らず、鳴潮や原神から最新作のNTEまで。NPCが大量に出現すると途端にCPUボトルネックが顕在化するゲームは決して珍しくなく、むしろ一般的な傾向です。
Ryzen 9 9950X3Dは「武陵城」にて、Ryzen 7 9800X3Dにあと一歩届かない性能にとどまります。CCD0側にタスクが割り振られているのに、なぜか9800X3Dに届かないです。
0.1秒単位で占有率を追跡すると、わずかにCCD1側へ漏れる瞬間がありました。完全にCCD0だけで処理できていないから、9800X3Dに勝ちきれない結果に。
鳴潮(Wuthering Waves)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
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いわゆる中国産オープンワールドRPGタイトルの中で、最高峰のグラフィック品質とアクション性を兼ね備えている「鳴潮(Wuthering Waves)」をベンチマーク。
CPUボトルネックの魔境「スタートーチ学園」にて、一定のコースをバイクでツーリングしながら測定します。
なお、鳴潮はスケジューラーからゲームタスクと認識されないので、そのまま動かすと7800X3Dにすら負けます。手動で鳴潮をCCD0(コア番号0~15)に割り当てると、一気にフレームレートが向上します。
結果は圧倒的で、Ryzen 7 9800X3Dすら軽々超えていきます。もともとCPU負荷の大きいゲームなので、CCD0のリソースをすべて鳴潮に使える9950X3Dが有利です。
それにしても、無印版9950Xの性能はハッキリ言って悲惨です。差額15%に対して、性能差が約50%に達しています。コスパを考えれば9950X無印は選べないし、推奨も難しいです。

(DMCライクなアクション性もあるから高fpsが欲しい)

ゼンレスゾーンゼロ

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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原神で知られるHoYoverseが送る、アクション特化タイトル「ゼンレスゾーンゼロ(ZZZ)」をベンチマーク。
ロケ地をルミナスクエアから新マップ「澄輝坪」に移しました。以前にも増してCPU負荷が増えており、フルHD ~ 4Kまで一貫してCPUボトルネックが発生します。
エンドフィールド「武陵城」や鳴潮「スタートーチ学園」と同じく、CPUボトルネック(もしくはメモリ帯域幅ネック)が深刻なゲームです。
3D V-Cacheで帯域幅を劇的に向上できる9950X3Dが、9950Xに対して約1.6倍もの性能差でした。差額15%で性能差60%・・・、X3Dは非常に経済的(高コスパ)な技術です。
この別次元の性能差を実際に見てしまった以上、今後のハイエンドRyzenで無印版はもう欲しくならないでしょう。
Cities : Skylines II

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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都市シミュレーターの著名なタイトル「Cities : Skylines II(シティスカ2)」をベンチマーク。
前回のベンチマークから人口を5倍(約50万人)に増やし、並のCPUで到底耐えられない負荷を与えます。検証の結果、ほとんどのCPUがフレームレートをマトモに出せなかったです。
フルHD ~ 4Kまで関係なく、安定したフレームレートを出力できないです。
ただし、シミュレーション速度(Smooth Speed)は明確にCPU性能差が反映されます。詳しくは「➡ シミュレーション速度の比較」をどうぞ。
マインクラフト(Java版)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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全世界で少なくとも4000万本以上を売り上げている、超人気なサンドボックスゲーム「マインクラフト(Java版)」をベンチマーク。
Bedrock版がリリースされていても、優れたMOD互換性のために今でもJava版をプレイするユーザーが多いです。全世界で約1700万ダウンロードを誇る人気MODパック「ATM10(All the Mods 10)」も導入して、CPUに計算負荷を供給します。
想定したとおり、フレームレートが非常に伸びづらい過酷なベンチマークですが、Ryzen 9 9950X3Dは9800X3D以上の性能を見せ、無印版9950Xを約1.8倍も超える圧巻の性能です。
スケジューラーの挙動は正常で、マインクラフトをゲームタスクと認識して、自動的にCCD0側へ寄せてくれます。さすがMicrosoft謹製アプリ、自社のマインクラフトをゲームだと知っています。

(All the Mods 10を導入したセーブデータ)

VRChat(SteamVR)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 3」を装着して、Virtual Desktop経由でVRChat(SteamVR)をベンチマーク。
レンダリング解像度をできる限りフルHD ~ 4K相当に調整してから、VRChatの性能を評価する専用ワールド「VRCMark v2」でフレームレートを測定します。
- ➡ Room C1:数人がインスタンスにいる普通のワールド
- Room C2:参加人数の多い集会イベントを模したワールド
- Room G1:リッチな表現が組み込まれた景観系のワールド
- Room G2:精細な景色が詰め込まれた大規模なワールド
VRCMark v2に4種類のベンチマークが収録されていて、今回はやや軽量な「Room C1」を使いました。「Room C2」の結果も興味深いですが、そちらはVRChatベンチ特集に掲載する予定です。
Room C1でベンチマークした結果、Ryzen 9 9950X3Dを安定させるの至難の業・・・ いえ諦めました。コメント欄やSNSでVRChatterの人たちからアドバイスをもらい、いろいろと実践しました。
- Game Modeの有無
※VRChatをクリックしてからベンチマーク - Steamの起動オプション「--affinity=FFFF」
※SteamVR関連アプリもCCD0側に指定 - ProcessLasso Pro(有料版)
※EAC(Easy Anti Cheat)に拒絶されます - VRChat CPU Affinity Auto Change2(有料版)
※なぜかこの方法だとEACを貫通します - 9950X3Dを付けた状態でWindows 11を新規インストール(トポロジーリセット)
- ベンチマーク中はHMDを外してティッシュを詰め込む
※若干スタッターの頻度が減りますが、本来HMDは装着して使うモノです - Bits Mask指定を「11111111 00000000」とする
スケジューラーの挙動は意外と問題がなく、VRChatをゲームタスクだと認識しているように見えます。しかし、フレームレートが9800X3Dに届かなかったため、上記に挙げたテクニックも試しています。
Game Modeをやや上回る効果を得られたのが、Steam起動オプションでCPU Affinity指定です。
平均フレームレートがたしかに改善します。一方、肝心のスタッターが逆に増えてしまい、平均フレームレートを押し下げています。
アークナイツ:エンドフィールドと同じく、CCD0にタスクを割り振っているのに、微妙にCCD1へ処理が漏れている可能性があります。
引用したあきけんラボさんの結論にあるとおり、「9950X3Dは玄人向け」だとハッキリ思い知らされる結果です。運用のラクさを考慮して、VRChatをするなら9800X3Dを勧めやすいです。

ゲーミング性能【11ゲーム平均】

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ここまでベンチマークした11個のゲーム結果を、平均値(幾何平均)にまとめました。
Ryzen 9 9950X3Dはゲーミング性能を約47%(約1.5倍)も改善し、Ryzen 7 9800X3Dに比肩する性能です。
一般的に効果ないと言われているWQHD ~ 4Kでも約41~43%(約1.4倍)のゲーミング性能向上を達成してみせます。スケジューラーが正常に機能さえすれば、16コアCPUで最強のゲーミング性能です。
今回試した11本のゲームで、内9本がゲームタスク(CCD0)と認識されてます。内2本でCCD1への処理漏れがありました。「鳴潮」と「シティスカ2」の2本だけ、ゲームタスクだと認識されないです。
幸いにも鳴潮はCPU Affinityを拒絶しないので、手動でCCD0に割り当てて解消できます。シティスカ2は、シミュレーション速度の観点から、CCD0に制限しない方が良い結果を得られます。
スケジューラーの的中率はざっくり8割(9本 / 11本)です。もしゲームタスクだと認識されなかったら、手動でCCD0(コア番号0~15)に割り当ててみてください。

(タスクマネージャー > 詳細 > 該当のアプリ > 関係の設定 > 使用するコアを指定)

Ryzen 9 9950X3DのCPU性能をベンチマーク
- シングルスレッド性能
- オフィスソフトの性能
- ブラウザ(Edge)の性能
- 写真編集(画像処理)の性能
- 動画編集(4K~6K)の性能
- イラストソフトの性能
- マルチスレッド性能
- 数値計算の処理性能
- Cities:Skylines IIの演算性能
- ローカル生成AI(LLM)の性能
シングルスレッド性能

| Cinebench R15 (スコア) | VVenC (平均fps) |
|---|---|
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パソコンのサクッとした体感性能にそこそこ関係性がある、シングルスレッド性能を調べます。
Ryzen 9 9950X3Dは、Cinebench R23とR15で二番手クラスです。動画エンコード(VVenC)も変わらず二番手クラスのシングルスレッド性能があり、おおむね最新世代CPUらしい体感性能でした。
オフィスソフトの性能

| Excel (平均値) | PowerPoint (平均値) |
|---|---|
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PCMark 10スコアによる比較グラフはこちら
➡ Word / Excel / PowerPoint
有償版PCMark 10(Professional Edition)限定で使えるCLIモードを使って、Microsoft Office 365(または買い切り版のOffice 2024)の動作速度をベンチマーク。
Ryzen 9 9950X3Dが記録したオフィス性能を見ていくと、Word(文書作成)で平均0.247秒(247ミリ秒)、Excel(表計算)は平均0.223秒(223ミリ秒)で非常に速いです。
PowerPoint(パワポ作成)は平均0.171秒(171ミリ秒)で特に問題なし。実用上ほとんど瞬時のレスポンス性を出せています。
ブラウザ(Edge)の性能

| PCMark 10 Edge (スコア) | Speedometer 3.1 (スコア) |
|---|---|
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Windows標準搭載ブラウザ「Edge」の動作速度をベンチマーク。
PCMark 10 Proを用いた測定で、Ryzen 9 9950X3Dは平均0.063秒(63 ms)です。ほとんど瞬時の反応性でEdgeを動かせていて基本的に快適な動作に感じます。
幾何平均スコアに換算すると25939点、Ryzen 9 9950Xよりわずかに速く、Core Ultra 5 250K Plusに匹敵します。実際の処理速度なら1 ms未満の差だから、人間にとって同一の性能です。
Speedometer 3.1を用いた測定では、Ryzen 9 9950X3Dと9950Xに目立った違いはありません(42.7点 / 4位)。
写真編集(画像処理)の性能

フリーソフト「XnConvert」を使って、圧縮率が悪いPNG画像(4K解像度)を圧縮率の高いWebP画像(4K解像度)に変換します。
Ryzen 9 9950X3Dは100枚あたり133秒で完了です。キャッシュ容量やメモリ帯域がほとんど効果を見せず、ほとんどシングルスレッド性能に依存しています。大量のコアを備えていながら、Ryzen 7 9700Xと大差ない性能です。

Adobe CameraRAWを使って、Sony a7Vで撮影した約3300万画素のRAW写真(20枚)をJPG画像に現像します。
RAW現像の処理内容に、コントラスト調整や彩度補正など基本的な編集に加え、AIマスク処理によるノイズ除去やモアレ除去も入れています。
Ryzen 9 9950X3Dはわずか35.6秒でRAW現像を終え、Ryzen 9 9950Xの43.5秒を約1.2倍も上回る性能です。
9950X3Dと9950Xのシングルスレッド性能、マルチスレッド性能、どちらもほぼ同じです。約1.2倍もの性能差を出せる理由は、おそらく3D V-Cacheと推測できます。
IFOPより強力なインターフェース「D2D(FDI)※」を備えるCore Ultra 7 270K Plusが互角の性能を見せているあたり、メモリ帯域幅が重要されるベンチマークです。
※DDR5-5600の場合、IFOPは約49 GB/s、D2D(FDI)は約79 GB/sです。

| 一般処理 (スコア) | フィルター処理 (スコア) |
|---|---|
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写真編集の代表的ソフト「Adobe Photoshop CC」の処理速度を、PugetBench for Psバッチで測定します。
シングルスレッドに依存するテスト内容、かつRyzenシリーズが妙に高いスコアを記録する傾向です。
Ryzen 9 9950X3Dは13151点で、9950Xとほぼ同じ。Core Ultra 200S Plusシリーズに対して約1.2~1.3倍のスコアですが、価格差(約2~3倍)を考慮すると物足りなさを感じます。
動画編集(4K~6K)の性能
無料で使える動画編集の代表的ソフト「DaVinci Resolve Studio」の処理性能を、PugetBench for DRバッチで測定します。
プリセット「Extended」を用いて4K~6K素材の動画編集を行い、処理のグループごとにスコアを分けて集計しました。なお、LongGOPやGPU EffectsグループはCPUと無関係なので除外済みです。
Ryzen 9 9950X3Dの総合スコアは112042点でした。9950Xよりわずかに良い程度で、グループごとの性能差も限定的です。
一応ライバル想定になりえるCore Ultra 200S Plusシリーズに勝っているものの、スコア差があまりにも小さく、9950X3Dの高い価格に見合わないと判断します。
さらに踏み込んで言えば、9950X3Dの内蔵GPUはRDNA 2世代(128コア)に過ぎず、ハードウェアエンコード支援が非力です。相手はXe2世代(512コア)を搭載し、超高速かつ高画質なQSVEncも備えます。
動画編集用のCPUを探しているなら、予算効率の観点からCore Ultra 200S Plusシリーズに利があるでしょう。CPU単品で約6~8万円も浮いた予算を、メモリ容量やグラフィックボードのアップグレードに充てられます。
イラストソフト(クリスタ)の性能

| 水彩ブラシ(16px) (平均fps) | 水彩ブラシ(64px) (平均fps) |
|---|---|
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2Dイラスト制作で覇権をとる定番ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタPRO)」の処理性能をベンチマーク。
約2560万画素(6144 x 4168 px)の巨大な編集データに対し、レイヤー操作(回転)やブラシ入れ(水彩ブラシ)を加えたときの、リアルタイムな滑らかさをフレームレートで評価します。
差分フレーム推定法で評価してみた
Ryzen 9 9950X3Dのイラスト性能は優秀です。レイヤー回転が平均30 fps前後に達し、ソフト側の上限が見えています。
16 pxの細いブラシは平均58.5 fps、ソフト側の上限(60 fps)に迫ります。64 pxの太いブラシになると平均27.6 fpsまで下がりトップクラスの性能ですが、9800X3Dに勝てません。
クリスタPROは一部の処理だけマルチスレッド化され、肝心のペン入れ作業のほとんどがシングルスレッド依存です。16コアをフルパワーに活かせるシーンはほぼ見当たりません。

マルチスレッド性能

| Cinebench R15 (スコア) | VVenC (平均fps) |
|---|---|
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CPUの理論性能(マルチスレッド性能)を、Cinebenchと動画エンコード(VVenC)でベンチマーク。
Ryzen 9 9950X3Dは物理16コア、論理32スレッドらしいトップ級のスコアです。ピーク時280 Wを消費しながら約42000点をひねり出しています。
二番手につけているCore Ultra 7 270K Plusは、ピーク時200 Wで約40600点です。残念ながらワットパフォーマンスは後続のCore Ultraに少し劣っています。
消費電力のブースト対策を施した動画エンコード(VVenC)でも、おおむねCinebenchと同様の結果です。そもそもAMD Ryzenシリーズは常時PL2で動くに等しい過激な電力プロファイルを標準化していて、ブースト対策が効かないです。

レンダリングはマルチスレッド帯域幅にスケール(比例)しやすい一方、動画エンコードはおおよそ8スレッド以上からスケールが急速に鈍化します。
コア数が多ければ多いほどマルチスレッド帯域幅に一致するエンコード速度を出せなくなり、せっかくの多コアCPUをうまく活かせません。タイル分割エンコードを使ったり、ひとつのファイルに対して複数のエンコーダを併用したり、ちょっとした工夫が必要です。
当ブログのVVenCベンチマークは当然ながらマルチスレッド最適化を施しており、バニラ状態で測定するより約1.3~1.4倍ほど高速化しています。
数値計算の処理性能
| 7-Zip 圧縮 (スコア) | 7-Zip 展開 (スコア) |
|---|---|
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定番の圧縮ツール「7-Zip」を使って、圧縮と展開(解凍)スピードをベンチマーク。
Ryzen 9 9950X3Dは圧縮が191444 MIPS、展開は265353 MIPSです。Ryzen 9 9950Xより、わずかに速い程度。
ちなみに、9950Xの動作クロックは最大5.7 GHzに対して、9950X3DはCCD0が5.5 GHz(CCD1が5.7 GHz)に減っています。動作クロックが減っていても性能で上回る理由は、やはり3D V-Cacheによる帯域幅向上です。
本当に3D V-Cacheが効いているかどうかは「➡ IPCの比較」で確認できます。

筆者がよく使っている「Python」の計算速度もベンチマーク。
物理コア数にスケールしやすく、論理スレッド数にスケールしづらいベンチマークなので、物理コアを大量に持つCore Ultraシリーズがやや有利な結果です。
それでも9950X3Dは毎秒1.28計算量でトップの性能を収めます。Cinebenchと同様に、Core Ultra 7 270K Plusをやや上回ります。
Cities:Skylines IIの演算性能

都市シミュレーター「Cities : Skylines II(シティスカ2)」において、人口50万人都市を3分以内にどれだけ速くシミュレーションできるかを競うベンチマークです。
Developer Modeで把握できるシミュレーション速度(Smooth Speed指標)を用いて評価します。
シミュレーション速度を「1.0倍」に設定しているので、「1.000」に近い数値を出せれば出せるほど高性能なCPUです。

(ごく短時間で演算速度を戻せるCPUが有利です)
Ryzen 9 9950X3Dは物理16コア + 3D V-Cacheの効果を見事に発揮し、Ryzen 9 9950Xのほぼ2倍近い性能です。
だらだらと1時間くらい待っていれば性能差が少しずつ縮まりますが、わずか3分の限られた時間において、3D V-Cacheがもたらす圧倒的なメモリ帯域幅は極めて効果的です。
9950Xが3分で時計の針をおよそ17分進めている間に、9950X3Dは時計の針を32分も進行できます。

ローカル生成AI(LLM)の性能

VRAMに入り切らない巨大なLLMモデルを、CPUと分担して効率的に処理する「CPU MOE」モードでベンチマーク。
llama-serverに送った起動コマンドと使用したLLMモデルを以下に示します。
llama-server -m model/Qwen3.6-35B-A3B-Uncensored-HauhauCS-Aggressive-Q8_K_P.gguf -np 1 --fit on --fit-ctx 128000 --fit-target 256 -ctk q8_0 -ctv q8_0 --jinja --reasoning off --temp 1.0 --top-p 1.0 --top-k 40 --min-p 0.00 --port 8001
指示内容は「予算50万円で以下のPCパーツ一覧から、AIイラスト生成におすすめなパソコン構成を6000語で提案してください。なお、口語気味の文体かつ、キャラクター設定は刻晴(原神)でお願いします。」です。

(提案内容も刻晴のキャラ再現もイマイチ・・・)
Ryzen 9 9950X3Dは毎秒47.6トークンで回答を終えました。
基本的に、CPU性能よりも先にメモリ帯域幅が壁になって性能差が出ないです。3D V-Cacheなら帯域幅を増やす効果がありますが、LLMで扱うデータ量があまりに多すぎて、ほとんど効果を発揮しません。
IPC(クロックあたりの処理性能)
最後はオタク向け情報「IPC(クロックあたりの処理性能)」で締めます。
CPUの動作クロックを3.5 GHzに固定してから、シングルスレッド性能をベンチマークすると、CPUの技術的な進化を示す「IPC」を抽出できます。
Ryzen 9 9950X3DのPコアはCinebench R23で220.8点、現時点でCore Ultraシリーズに続くIPCです。演算器だけの性能なら、Core Ultraが一歩先を行くようです。
では、処理範囲にL3キャッシュ領域も含める7-ZipやVVenCだとどうでしょう。7-Zip(展開)とVVenCはほとんど効果がなく、Core Ultraと拮抗します。
7-Zip(圧縮)に限って広大なL3キャッシュ容量が効きやすく、9950X3Dが群を抜いて高いIPCです。

高負荷な「マルチタスク」耐性をベンチマーク
マルチタスクの設定:OBSでVtuberになってゲーム配信録画

現代のCPUベンチマークで決定的に欠けているデータが「マルチタスク負荷耐性」です。システム全体に “度を越した負荷” を供給して、それでもCPUが安定したフレーム遷移を続けられるか検証します。
“度を越した負荷” は以下のとおりです。

- OBS Studioでゲーム実況配信(2560 x 1440)
- VSeeFaceでVtuberアバターにモーションキャプチャーを実装
- 毎秒125サンプルの消費電力モニターを常駐
- YouTubeで「ヒビカセ 高ビットレートHEVC版」を再生
- Chromeで重たいWebサイト(例:App Store)を開く
- ゲーム「鳴潮」でスタートーチ学園に向かって移動する
- ゲームのダウンロード(約33 GB)を同時進行する
バラバラのアプリを多数起動して各スレッドを常時占有させつつ、最後の仕上げがゲームダウンロードです。
最近のSteamやWindows Updateは、ダウンロードしながら同時に解凍処理もするせいで、メモリ帯域からCPU内部まで染み渡る負荷が発生します。単純なアイデアながら、並のCPUがガタガタ言い出すので採用です。
テストコースを一部抜粋したサンプル動画(倍速)
ゲーム配信録画(マルチタスク)時のフレームレート

・・・。(泡を吹いて失神)
とまでは行かないですが、あまりに絶望的な性能差に惚れ惚れします。Ryzen 9 9950Xに対して価格差+15%で、性能差+71%を得られました。
9950X3Dの「デュアルCCD」設計はときに厄介でイライラさせられる原因ですが、上記のようなマルチタスク運用において、適切なスレッド管理ができれば凄まじい性能を発揮できます。
CCD0(3D V-Cache)側でゲームを処理しつつ、余ったCCD1(non-X3D)側で他のマルチタスクを捌いています。Ryzen 9に求められる「ゲーム性能とマルチタスク耐性の両立」を見事に果たせました。

配信の安定性を「ドロップフレーム率(コマ落ち)」で評価します。OBS Studioの統計タブから確認できます。
非常に重たいマルチタスク環境下でも、OBS自体の安定性にほとんど変化がないです。どれを使ってもコマ落ちしないゲーム配信が可能です。
ただし、実際に配信される映像とゲーム中のフレームレートはしっかり相関します。コマ落ちがなくてもゲーム中が30 fpsだったら、配信される映像も30 fpsです。
できればゲーム中で平均60 fps以上を出力できるCPUを選ぶといいでしょう。
マルチタスク時のPSOスタッター頻度
「鳴潮」はゲーム起動時にシェーダーコンパイルを実行しますが、残念ながらゲーム起動後もしばらくシェーダーコンパイルがランダムに挟まります。
突発的にコンパイル処理が入ったとき、CPUが瞬時にコンパイルを完遂できなければ、一時的にゲーム画面が硬直する「スタッター」としてプレイヤーのゲーム体験を損ないます。

ベンチマークのコースをウォームアップせずに測定します。CPUボトルネックの魔境「スタートーチ学園」に近づくほど、スタッターの頻度が上昇します。
基本的に物理コアが多いCPU、かつ異種コアを混載する場合は、異種コア間の性能差が少ないほどPSOスタッターを抑えやすい傾向です。
Ryzen 9 9950X3Dは、ゲーム特化のCCD0(3D V-Cache)でゲームをサクサク処理するものの、スタッターの頻度はなぜか9950X(non-X3D)より増えています。

(クリックするとグラフを大きく表示します)
生のフレームタイム記録を見てみます。
フレームタイムが可能なかぎり低いのは大前提として、上下の分散が少なく、突発的なヒゲ(スパイク)が少ないほど優秀です。
記録を見る限り、Ryzen 9 9950X3Dより9950Xの方が、順当にスタッターが多いように見えます。しかし、測定値だと前者が1.8%前後、後者は1.2%前後と評価されています。
主観的な感想だと、フレームレートが2倍近い9950X3Dが快適なゲームプレイです。1.2%と1.8%の差は体感しづらく、平均フレームレートの向上で得られたヌルヌル感がはるかに体感できます。

(クリックするとグラフを大きく表示します)
フレームタイムの分布量も確認します。
分布がグラフ左側に寄っているほど優秀です。Ryzen 9 9950X3Dは60 Hz(16.67 ms)未満のフレームタイムがほとんどなく、Ryzen 9 9950Xは半分以上が60 Hz(16.67 ms)未満に含まれます。
“度を越した負荷” が加わっているイレギュラーな環境下において、Ryzen 9 9950X3Dの安定性は別格です。

Ryzen 9 9950X3Dの消費電力を測定

(定価975ユーロ:消費税と諸費込で約20万円)
各プラットフォーム間のCPU消費電力を正確に測定するため、Cybenetics Labsが製造する外部PMD「Powenetics V2」を使います。
よくある自作ツールと比較して、信頼性が非常に高いです。製造元のCybenetics Labsは「ISO/IEC 17025」認証を取得した厳格な測定ラボです。
もちろん、Powenetics V2も校正済みのツールで、マザーボード上の各コネクタから1ミリワット(0.001 W)単位で消費電力を正確に測定できます。
ブーストクロックの挙動を追跡

(クリックするとグラフを大きく表示します)
かつてのRaptor Lakeシリーズ(第13世代Intel Core)を彷彿とさせる、トチ狂った電力プロファイルが標準化されています。
PL2やPL1の概念がなく、指定されたパッケージ電力(PPT)枠の限界まで消費電力を引き上げ、さらにブースト状態を常に維持しつづける強烈な仕様です。
Ryzen 9 9950X3Dでは、TjMax(< 95℃)に到達しない限りPPT = 200 Wで動作します。実測値で平均225.8 W、スパイク(ピーク値)で279.9 W(!?)を記録します。
高負荷時の消費電力が非常に高く、マザーボードのVRM回路への負荷も大きいです。TjMaxに達するとサーマルスロットリングが発動するため、性能を維持するために高性能な冷却クーラーも要求されます。
ツクモなど一部のBTOメーカーでは、Ryzen 9000シリーズのあまりに高い電力プロファイルを嫌って、独自のカスタム制御を導入する実例も見つかっています。


(クリックするとグラフを大きく表示します)
| CPUコア | 平均値 | ピーク値 |
|---|---|---|
| CCD0 | 5039 MHz | 5427 MHz |
| CCD1 | 5151 MHz | 5410 MHz |
高負荷時の実効クロック周波数を、参考程度に掲載しておきます。
ゲームプレイ時の消費電力(平均値)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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Ryzen 9 9950X3Dのゲーミング性能はRyzen 9 9950Xを凌駕しつつ、ゲーム中の消費電力(平均値)をほぼ同等に抑えられています。
3D V-Cacheのおかげで電力効率が著しく向上します。
| ゲームタイトル | フルHD (1920 x 1080) | WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|---|---|
| VALORANT | 105.3 W | 104.1 W | 106.7 W |
| Escape from Tarkov | 86.4 W | 85.9 W | 87.6 W |
| サイバーパンク2077 | 118.0 W | 117.6 W | 115.6 W |
| モンスターハンターワイルズ | 107.3 W | 106.1 W | 103.9 W |
| 紅の砂漠 | 115.5 W | 113.8 W | 108.0 W |
| アークナイツ:エンドフィールド | 105.1 W | 105.2 W | 105.2 W |
| 鳴潮 | 103.9 W | 104.7 W | 103.9 W |
| ゼンレスゾーンゼロ | 102.1 W | 103.4 W | 104.5 W |
| Cities : Skylines II | 179.3 W | 182.8 W | 184.0 W |
| Minecraft : Java | 90.4 W | 89.3 W | 92.5 W |
| VRChat | 106.3 W | 106.9 W | 109.3 W |
ゲーム別の消費電力(個別)も参考程度にどうぞ。
ほとんどのゲームで約100 W前後の消費電力です。Cities : Skylines IIのみ約180 Wまで跳ね上がり、それなりのCPUクーラーが欲しいです。
ゲームプレイ時のワットパフォーマンス

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ゲームプレイ時の電力効率(ワットパフォーマンス)を調べます。消費電力10 Wあたりの平均フレームレート(fps/10 W)です。
Ryzen 9 9950X3Dの電力効率はそこそこ悪くない数値で、9950Xと比較して約1.4~1.5倍に伸びます。
しかし、シングルCCD設計のX3Dシリーズ(9800X3D)にはまったく敵わないです。
ワークロード別の消費電力(ゲーム以外)

Windows 11のデスクトップ画面を表示しただけの「ほぼ無負荷状態※」な消費電力を調べます。
「アイドルマスター」の異名を持つCore Ultraシリーズほど低くないものの、従来世代(Zen4)から見れば確かな改善です。

(クリックするとグラフを大きく表示します)
平均12.5 Wです。スパイク(上位1%)で25 Wほど、瞬間的に50 Wを超えますが、おおむね悪くないアイドル消費電力です。
※よくあるアイドル消費電力のデータは、システムの内部で測定しているせいで、Windows 11が無負荷状態に切り替わらないです。データを見る際は、システムの内部か、それとも外部から測定されているか要チェック。
| 1. シングルスレッド (Cinebench R23) | 2. 軽量負荷 (Speedometer 3.1) | 3. マルチスレッド (Cinebench R23) |
|---|---|---|
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- シングルスレッド時の消費電力は約48 Wで、Ryzen 9 9950Xより少しだけ減っています。
- 軽量負荷(Speedometer 3.1)の消費電力は約55 Wで、やはりRyzen 9 9950Xより少ない傾向です。
- マルチスレッド時の消費電力は約226Wに到達し、PPT = 200 Wを使い切るどころか約30 Wの超過です。
ワークロード別の電力効率(ワットパフォーマンス)も一応チェックします。
| 1. シングルスレッド (Cinebench R23) | 2. 軽量負荷 (Speedometer 3.1) | 3. マルチスレッド (Cinebench R23) |
|---|---|---|
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- シングルスレッド時のワットパフォーマンスは特に褒められないです。
- 軽量負荷(Speedometer 3.1)のワットパフォーマンスもイマイチです。
- マルチスレッド時のワットパフォーマンスは16コア搭載CPUとして見れば悪くない程度で、Core Ultra 7 270K Plus(24コア)にやや劣っています。原因はPPT = 200 W(実測値230 W)もの異様に高いパッケージ電力です。かつてのRyzen 9 5950Xに見習ってPPT = 142 Wに抑えれば、270K Plusに匹敵する可能性はあります。
まとめ:「扱いづらさ」を乗り越えた先に天国が見えるかも

「Ryzen 9 9950X3D」のデメリットと弱点
- 価格が高い(約12万円)
- おまけ程度の内蔵GPU(RDNA 2)
- スケジューラーの判定がやや大味
- 適切なスレッド管理に追加コストが必要
※コスト = 費用、手間、学習コストも含む - 過激な初期設定「PPT = 200 W」
※強靭なVRMと高性能CPUクーラーが必要
「Ryzen 9 9950X3D」のメリットと強み
- 「3D V-Cache」搭載
- 最高峰のマルチタスク負荷耐性
- サクサクと快適な体感性能
- 強力なゲーミング性能(9800X3Dに近い)
- 強力なマルチスレッド性能
- アイドル時の消費電力が低い
- ゲーム時のワットパフォーマンス
- 「Socket AM5」はあと1世代使えます
- コスパが高い(9950X比)
Ryzen 9 9950X3Dはあらゆる用途に対応できるオールラウンダーなCPUです。
Ryzen 9 9950XやCore Ultra 7 270K Plusに匹敵するクリエイティブ性能と、Ryzen 7 9800X3Dに近い強力なゲーミング性能(11ゲーム平均)を両立します。
多コアCPUに需要があるマルチタスク負荷耐性も、ライバル不在の頭1つ抜けた性能を発揮していて、パフォーマンスの観点でほとんど弱点がないCPUです。
9950X3Dが1つあれば、たいていの用途に耐えられます。約12万円の安くない価格設定もなんとか納得できそうです。
ただし、デュアルCCD設計に特有の “二重苦” を避けるうえで、適切なスレッド管理が求められます。自動任せ(Game Mode)で使ってみると、意外とスレッド振り分けを間違ってしまいます。
スレッドを管理するソフト「ProcessLasso」を導入したり、外部ソフトに頼らず自分でスレッドを制御するためにPowerShellの使い方を調べる学習コストだったり、(筆者の場合は)追加コストが必要でした。
もうひとつの注意点は妙に過激な電力プロファイルです。
初期設定がPPT = 200 Wと非常に高いため、そのまま使うなら高性能なVRMとCPUクーラーも欲しいです。筆者は静音運用を重視するべく、PPT = 142 Wに縛って使っています。
動画エンコードやレンダリングベンチマークのスコアが相応に下がりますが、9800X3Dに迫るゲーミング性能をきちんと維持できます。
| 使い方 | 評価※ |
|---|---|
| ゲーミング性能 eSportsタイトルは500 Hz台の旗艦級ゲーミングモニターまで対応できます。ビジュアル重視のゲームなら平均80~90 fps台を叩き出し、DLSSマルチフレーム生成に必要なCPU性能を容易に満たします。 | |
| 一般的なオフィスワーク 遅延の少ないサクッとした体感性能です。Officeソフトやブラウザの処理性能も高速です。 | |
| プロの写真編集・動画編集 Photoshop、CameraRAW、DaVinci Resolve Studioなど。幅広い編集ソフトで平均以上の性能を発揮し、素材のプレビュー性能も良好な印象です。ただし、コスト効率を考慮すると、もう少し上の次元が欲しいです。 | |
| マルチタスク(ゲーム実況) 物理16コアと3D V-Cache技術の組み合わせで、度を越したマルチタスク負荷を掛けても飛び抜けて安定した性能を維持します。9950X3Dに匹敵する性能を出せるCPUが他になく、おおむねライバル不在です。 | |
| 拡張性と将来性 予算次第ですが、優れた拡張性をもつ「AMD X870E」マザーボードを選べます。Intel Z890ほどではないものの、クリエイター向けと評価できます。将来性も悪くなく、あと1世代(Zen6)まで使えるらしいです。パーツを取っ替えする自作PCユーザーに好まれやすい理由です。なお、使用期間が長く、丸ごと買い替えが前提のBTOパソコンユーザーは気にしない問題です。 | |
| 扱いやすさ デュアルCCD特有の “二重苦” を避けるために、ただでさえ高精度なスレッド管理が求められるのに、実態は期待に応えられるクオリティに感じなかったです。「ProcessLasso Pro(約3800円)」を導入して、誤判定の問題をかなり矯正できましたが、アンチチート「EAC」に対して打てる手がなく頭を抱えています。うまくスレッド割り振りができても、一部のゲームはシングルCCDと同様の挙動にならず、スタッターの増加や平均fpsの低下を招きます。スケジューラーに関しては、Thread Directorを内蔵するCore Ultraにハッキリ劣っています。初期設定の電力プロファイルもやや注意が必要です。PPT = 200 Wですが実際は230 Wまで跳ね上がり、発熱も大きい(280 mm 水冷で平均85℃)し、VRMへの負荷も増加します。PPTを減らすか、耐えられるだけのパーツを揃えましょう。 |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
以上「Ryzen 9 9950X3D 買ってベンチマーク:価格が近い9950Xや9800X3Dと徹底比較」でした。

「Ryzen 9 9950X3D」の代替案
シンプルにゲーミング性能を重視される方は、シングルCCD設計の「9800X3D」を強く推奨します。スレッド管理をせずとも、そのまま使って最強クラスのゲーム性能です。
ゲーム性能はほどほど(9700X相当)でいいから、コスト効率よくクリエイティブ性能を求めるなら、物理24コアを5万円台から提供する「270K Plus」が現時点の最適解です。
9950X3Dに数%ほど劣るかもしれませんが、価格差は-50%・・・つまり半額です。浮いた6万円で、メモリ容量を増やしたり、ワンランク高いグラフィックボードを買えます。
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筆者イチオシが「RTX 5070 Ti」モデルです。フルHD~4Kゲーミングまで、幅広く対応できます。
RTX 5070 Tiが高すぎるなら、ひとつ下の「RTX 5070」をおすすめ。高画質なAI超解像「DLSS 4.5」や、フレームレートを補完する「DLSSマルチフレーム生成」により、思った以上に重たいゲームが動きます。







































































































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やかもちのTwitterアカ



8コアx3dに6万よりは納得感があるんですよねー、まあ持ってないけど
積層パッケージングのコストがどんだけデカいかって話か、ゲーマー向けプレミアか…
記事と関係ないかもしれませんがapexでのフレームレートの測定はしなくなったんですか?
割とかんたんに300 fps出せるのと、ゲーム側の上限が未だに300 fpsだから、ベンチマークとして使いづらくてやめちゃった
返信ありがとうございます。なんとなく予想はついてました。個人的に一番馴染みがあるゲームなのでなくなってしまって寂しいですが(できれば復活希望)、やかもちさんの考えを尊重します。貴重なデータいつもありがとうございます。
やる意味ないって分かっているのに復活希望って矛盾してないかい
やめた判断は理解しつつも、好きなゲームなので残ってほしいという気持ちですね。
あとはGPUの4K解像度でのフレームレートも個人的に気になるので、その点でも復活してほしいと思っていました。
おすすめのbios設定とかあります?
ぼくがベンチマーク時にやるBIOS設定は
・Integrated GPU : Disabled
・CPU Fan : PWM Mode (Silent)
くらいです
Dual CCDの設定は、最新版BIOSにアップデートさえすれば勝手に適用されています
スケジューラ割り当てが気分屋なのは殆どのレビュアーに触れられてないですが、使っていると明確にストレスを感じる部分ですね、実利用では必ず気になる部分ですのでこういった部分にまで詳しく言及されるのは非常に好印象です、検証ありがとうございました。
正常にコア割り当て出来ていたゲームでも(デルタフォース)日によっては急に全コア分散されたり、CCD跨ぎが発生したり、本当に気分屋で扱いに困ります。
一時期、逆にCCD1にゲームを割り当てだす謎挙動をし出した時もあり苦笑いしました。
またあまり話題になりませんがEA系のゲームもprocesslassoが効かないので困ります。BF6は全くコア割り当てが機能しないです。
こういう性質なので、いつもゲーム時はアフターバーナーを起動して挙動を確認しないと不安な体になってしまいました…
ご存知かもしれませんが、applicationPrioritychangerというアプリもおすすめです、EA系でも効きますしprocesslassoよりも軽いです。
自分もBF6でCCD振り分けの設定がうまくいかずに苦戦しましたが、ランチャーのSteamをCCD0に振ったところBF6もCCD0に行ってくれました。ご参考までに
スケジューラーの大味ぶりを指摘する声があまり無いので、自分だけの症状かとヒヤヒヤしてましたが・・・ 再現性のある挙動と分かってホッとしてます。
Application Priority Changerはさっそく使ってみたところ、ゲームによっては効きそうなので、ProcessLassoがダメなときに使ってみます。
返信ありがとうございます。
日本のYouTuberやレビュアーでなぜこの問題を指摘しないのか、憤っていたのでスッキリしました。いつも記事を楽しみにしています、引き続きよろしくお願いします。
どうしても「これ270K+ / 9800X3Dで良くない?」感が…
これだけ高いのに、目立った優位点が少なく、扱いが難しいという時点で、ロマンにしかならないかなという印象
10万円を超えてるCPUはロマン枠ですね
ほとんどの用途で強いけど、用途別に見ていくと差が小さかったりするので、用途を絞るならコスパの良い選択肢が他にもある感じ
実用性の話をしちゃうと6~7割くらいのユーザーにとっては7800X3Dどころか265Kすらオーバースペックじゃないの、って話にもなっちゃうから
こう言うのは金も手間も厭わずぼくのかんがえたさいきょうのましんを追求する逸般の誤家庭のためにこそある
人それぞれとは言え、もうミドルクラスであれば大多数で不満少ないでしょうね。
ハイエンドを買っても不満無しで使い勝手が良いとは限らないのとで。
やかもちさんのことだからRyzen9950X3D2も入手済みと予想w
X3D2は入手済みで、PPT 230WとPPT 200W制限の2パターン検証予定(現在進行中)
やっぱりか!w 9800X3D x2みたいな感じでCCDの振り分けに悩まなくて済みそう?だけど、消費電力にビビって9900X3D使ってる自分には遠い世界だなぁ⋯でも検証記事は楽しみです!
ところでNTEのグラボ検証の予定ある?
需要ありそうだから暇になったらやってみる予定ある
特にCPUボトルネックが凄く面白いです。9950X3Dを持ってしても、平均65 fps程度だった
あれ興味あったけどそんなに重いのか…
初めまして、質問なのですが
現在Ryzen 9 9950X3Dと5090のPCで鳴潮を遊んでいます
鳴潮のCCD1への処理漏れは手動でCCD0に割り当てて解消できるとのことで
タスクマネージャー > 詳細 > Wuthering Waves.eve > 関係の設定 > 0-15コアを指定
を行いました。この設定は1度行えば永続的な設定なのでしょうか?
確認のため1度アプリを落とし再度、関係の設定を開いたところコア0‐31にレ点がついていました。
タスクマネージャーの設定は永続しないです。ゲームを再起動したら、元に戻ってしまいます。
だから「ProcessLasso」や「Application Priority Changer」など、任意のスレッド設定を自動で反映してくれるフリーソフトを使っています。ちなみに「Windows Game Bar」でも似た設定ができるのですが、割とコロコロとCCD0とCCD1が入れ替わってしまうので、ぼくはProcessLassoを愛用してます。
0 – 15コアにチェックを付けた「X3D CCD」というプリセットを自作して、常時適用するよう設定しています。この程度なら無料版でも出来ますので、一度試してみてください。
わざわざご丁寧に分かりやすい説明ありがとうございます。
無知で申し訳ないのですが、その0-15コアに絞る設定は特定のソフトやアプリを指定した上で運用出来るのでしょうか?
とりあえずちもろぐさんに聞く前にProcessLasso入れて試してみましょうよ。アプリごとに指定できますよ。
ただ、CCD割り当ての問題は当方の環境での話ですが、割り振ったはずなのに漏れ出したり、挙動が不安定なのは前提にあるので、おまじない程度になってしまうのはあると思いますよ。
全く割り振ってくれない → 手動割り当て
たまに漏れ出す →手動割り当て
このどちらのパターンでも、たまに漏れ出す挙動は防げないと感じています。
GMIの遅さは本当に課題ですね
次世代でせめてDRAMよりは速くなっていて欲しいのですが
Strix HaloだとDDR-5600換算で75~76 GB/s程度まで帯域幅が上がっていたので、Strix Haloで得た知見をもとに作られた新しいインターフェースをZen6で導入するかも? と思ってます(希望的観測ですが)
processlassoはcpuアフィニティで設定するよりCPU Setsでコア指定すると良い感じですよ
それでも効かないゲームがあった気がしますが・・・
私もCPUは9950X3Dで、マザボはGIGABYTEのX870E AERO X3D WOODを利用しています。3回測定しましたが、CPU消費電力はAMDデフォルトの200Wで42000点台を記録しています。もしかしたらマザボがデフォルトで電力もりもり設定かもしれませんので、確認の価値あるかもです。
9800X3D、9950X3Dは情報も多いけど、微妙な立ち位置となった9900X3Dだとどれくらいのスコアになるだろうかと少し気になったりしますね
私もその微妙なCPUを使ってますw 最近はゲームよりLTX2.3を使った動画作りにハマっているのでCPUの性能はそれ程必要としませんが、LLMを使った翻訳ノードが動いてる時は裏で活躍してくれているようです(無駄話スミマセン)
VR関係はおま環の嵐だからこういう浪漫パーツとは相性が悪いんだよね
また面倒くさいことにVRCはUnityかつ素人が作ったクソデカテクスチャ読み込み性能が求められるけど
ナンデモVRニスルーノや多くのインディーズゲーはunreal engineなので傾向が違う
さらにquest3は実質5K90fpsモニターなので無線接続自体が無茶
あまり動かない人はUSBタイプC有線接続をしていたり
サードパーティ製の変換システムであるバーチャルデスクトップでなくMeta Horizon Linkを使用していたりと仕様が混沌としてる
ゲタを履かせなくても動くSteam純正のVRパーツがあれば純粋な性能もひかくしやすいんどけどね…
>>Ryzen 9 5950Xまで誰にでも扱いやすい親切設定だったのに、製造プロセスの微細化がなかなか進まず、Zen4世代からPPTの大幅増で性能を向上する方向に舵を切っています。
8年くらい前に聞きましたね、会社の色は変わりましたが
Speedometerはキャッシュ容量の効果が大きくて、CCD0で動かすと50点くらいいきますよ
7950X3Dと違ってCCD0とCCD1のクロックの差があまりありませんので、ゲーム以外すべてCCD1優先で使うはもったいない感じがしてます
マザーボードのせいか 5.8Ghzとかで稼働するんで そこらの3dソフト使って使用率高いと空冷だと90度いきます笑