GeForce最新世代ミドルクラス「RTX 5070(→ ベンチマーク)」が、RTX 4070 Ti以上の性能を引っ提げて登場。
従来世代RTX 4070より30%も高速なVRAMを備え、今まで以上に効率よく性能を出せるように進化しています。新しい機能「DLSS MFG」対応ゲームなら、4Kで120 fps以上もターゲットに。
本記事ではそんな「RTX 5070」を搭載するゲーミングPCを「4台」に絞って解説します。
- 1. NEXTGEAR JG(おすすめNo.1)
- 2. G-GEAR(配信向け安定モデル)
- 3. LEVEL THETA(安さが取り柄)
- 4. GALLERIA(ド定番)

(公開:2025/7/24 | 更新:2025/7/24)
「RTX 5070」のキホンを解説

「RTX 5070」は、RTX 4070の正式な後継モデルです。コア数をちょっと(約4%)増やして、VRAMの速度を約30%も増やして大幅アップグレード。
しかも、販売価格を50ドル(日本国内なら約1万円に相当)も下げて、従来世代と比較して確実にコストパフォーマンスが上がります。


20個のゲームを使ってRTX 5070の性能をベンチマークした結果、フルHD(1920 x 1080)なら従来比で約1.2倍くらい、2世代前から約1.5倍です。
すでにRTX 4070を持っている人から見れば微妙の性能差ですが、2~3世代以上も前のグラボから乗り換えるなら、十分に魅力的だしコスパも良好に見えます。
WQHD(2560 x 1440)なら従来比で約1.2倍強くらい、2世代前から約1.6倍強です。VRAMの速度向上がとても効果的で、画面サイズを大きくすると性能差が開きます。
さらに大きい4K(3840 x 2160)なら従来比で約1.3倍くらい、2世代前から約1.8倍まで伸びています。
RTX 4070から見て少々物足りない性能差に感じるものの、やはり2~3世代前から更新する場合は完全に別次元の性能でしょう。
久々の乗り換えにRTX 5070がちょうどいいポジションです。


RTX 50シリーズ限定機能「DLSS MFG(マルチフレーム生成)」を使うと、対応するゲームで約3.2倍です。
DLSS MFG込なら従来比で約2.1倍、2世代前から約6倍・・・圧倒的な性能差を叩き出せます。
ただし、DLSS MFGはあくまでもフレーム生成です。実際にフレームレートが改善しないから、入力遅延は元のフレームに準拠します。
ざっくり要約すると見た目がヌルヌルしているだけです。遅延が重視されるFPSゲームやeSportsに原理的に相性が悪く、もっぱら画質重視のソロゲー向け機能です。
正式対応しているゲームもまだ少ないから、過度な期待はしないように(現時点でモンハンワイルズやサイバーパンク2077が対応済み)。

ゲーム性能以外に、RTX 5070で得られる独自の強みをいくつか紹介します。
- ワットパフォーマンスが高い
- 「AIイラスト」の処理性能が安定して速い
- 軽くて高画質な「AV1エンコード」
- 「RTX HDR」や「RTX Voice」など機能多め
従来世代と同じく、RTX 50シリーズも消費電力に対する性能(= 電力効率)がトップクラスに高いです。現行のGeForceに対して、効率で勝てるグラボは他社にありません。
AI画像生成は相変わらず安定して速いうえに、コミュニティーの間で個人開発も活発です。「ReForge」や「ComfyUI」など、対応ソフトをインストールするだけで、誰でもかんたんに高速生成できます。
動画エンコードは高画質な「AV1」形式に対応し、RTX 50シリーズはAV1エンコードを超高速かつ、他社に追随を許さない最高の変換品質で処理します。
そのほか「RTX VSR(ビデオ超解像)」「RTX HDR(自動HDR変換)」「RTX Voice(マイク用ノイズキャンセル)」などなど、実用性の高い便利機能が盛り沢山。
万人ウケのいい特性と機能を兼ね備えた、依然として「無難に選べるグラボ」です。
「RTX 5070」のより詳しいベンチマーク比較は↑こちらの記事を参考にどうぞ。
RTX 5070搭載のおすすめBTO PC:4選
- 1. NEXTGEAR JG(おすすめNo.1)
- 2. G-GEAR(配信向け安定モデル)
- 3. LEVEL THETA(安さが取り柄)
- 4. GALLERIA(ド定番)
1. マウス「NEXTGEAR JG」
【おすすめNo.1】筆者好みのパーツ選定で推せる
NEXTGEAR JG-A7G70 2025年7月時点のスペック | |
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![]() | Ryzen 7 7800X3D (8コア / 16スレッド) (3D V-Cache : 64 MB搭載) |
![]() | 240 mm水冷CPUクーラー |
![]() | AMD A620チップセット |
![]() | 16 GB (DDR5-5200 / 2枚組) |
![]() | RTX 5070 |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 750 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短6日 |
保証 | 3年間 (センドバック修理保証 + 電話サポート) |
参考価格 | 約24.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
RTX 5070搭載ゲーミングPCで、筆者的におすすめしやすいBTOモデルが「NEXTGEAR JG」です。
Core i9 13900K(14900K)に匹敵する、2番目に強力なゲーミングCPU「Ryzen 7 7800X3D(8コア16スレッド + 64 MBの3D V-Cache)」を組み合わせ、RTX 5070の性能をフルに引き出せます。
最初に説明したように、RTX 5070はRTX 4070 Tiを超える性能を持つ強力なグラフィックボードです。並のCore i5やRyzen 7程度では、CPUボトルネックが生じて性能をうまく伸ばせないです。
かといってCore i9 13900K(14900K)※は値段が高いうえに消費電力がとんでもなくド級ですし、適切なBIOSアップデートを施さないと劣化しやすい不具合を抱えています。
BTOパソコンによくある120~140 mm空冷ファンで温度を冷やし切れず、長期間にわたる信頼性を確保しづらいです。
※本当の最新世代「Core Ultra 9 285K」は、i9 14900Kよりもゲーム性能が悪化しているから余計におすすめしません。

だからRyzen 7 7800X3Dの出番です。Core i9比較で半分以下の消費電力で、Core i9に匹敵どころかゲームによってCore i9以上のゲーミング性能を発揮します。
「ゲーミングPC」のために作られた超ゲーム特化型CPUです。
加えてNEXTGEAR JGでは、フレームレートの安定性に貢献するDDR5-5200メモリを標準で搭載します。ただし、メモリの容量が16 GBでやや心もとないので、容量32 GBにカスタマイズをおすすめします。

マザーボードの拡張性は必要最低限です。
- メモリスロット:空き0本
- M.2 SSD:空きなし
- 拡張カード:あと1枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大1台まで)
メモリとM.2 SSDを後から増設できませんが、SATAポートが4本あるのでSATA SSDを最大4台まで増設できます。
一番下の空いているPCIeスロットに変換カードを使って、M.2 SSDをあと1枚まで増設できます。ゲーミングPC用としては、割りと十分な拡張性です。
まとめると、NEXTGEAR JGはゲーミング性能と3年間の保証サービスにコストを大きく振り分けて、拡張性はあえて割り切ったゲーミングPCです。
筆者の好みなスペック構成だったりします。予算に限りある条件なら、筆者も似たような構成で見積もりを取るからです。
予算が限られたゲーミングPCで追求するべきは性能(フレームレート)で、拡張性の優先度は下がります。
2025年の今、安くて高性能で大容量なSSDが珍しくないです。拡張性が限られていても、容量の大きなパーツを少量いれるだけで問題を解決できます。
実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。期待どおりの驚異的なゲーミング性能を、省エネで発揮してくれて気持ちが良かったです。

2. ツクモ「G-GEAR」
【おすすめNo.2】ゲーム配信におすすめ
G-GEAR GE9A-R251/BH 2025年7月時点のスペック | |
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![]() | Ryzen 9 9900X (12コア / 24スレッド) |
![]() | 120 mm空冷CPUクーラー |
![]() | AMD B650チップセット (2.5G LANポート搭載) |
![]() | 32 GB (DDR5-5600 / 2枚組) |
![]() | RTX 5070 |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 850 W (80 PLUS Gold) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短6日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約28.5万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
ゲーム実況配信や動画編集など、クリエイティブな用途も想定してゲーミングPCを買うなら、ツクモの「G-GEAR」が適任です。
マルチタスク性能と長時間稼働の安定性に優れるCPU「Ryzen 9 9900X(12コア24スレッド)」を搭載。標準スペックで容量32 GBのメモリ(DDR5-5600)、容量1 TBの高速NVMe SSDも搭載済み。
電源ユニットは容量850 W(12V-2×6規格)を搭載しており、将来的なパーツのアップグレードや増設に柔軟に対応可能です。

自作PCでも定評のある「ASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFI」マザーボードを搭載し、ゲーム配信用途に十分な拡張性を確保済みです。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと2枚
- 拡張カード:あと2枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
あとからパーツを追加できる空きスロットが多めです。メモリやM.2 SSD、SATA SSDやキャプチャーボードを増設できます。
動画編集用のゲームプレイ録画など、クリエイティブな使い方をするとストレージの空き容量をたくさん使うので、あとからパーツを追加できる余裕があると便利です。
なお、一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。最大2500 Mbpsの高速インターネット※に加え、FPSゲームで重要な遅延(レイテンシ)も減らす効果があります。
※2.5G LANの性能を実際のインターネットで活かすには、2G~10G光回線が必要。関西圏なら「eo光10G」、関東なら「光クロス」がおすすめ。

PCケースに新型G-GEARオリジナルケースを採用。2024年にリニューアルした新設計のPCケースで、ガレリアやLenovo Legionのような今風のスタイリッシュなデザインに刷新されています。
内部レイアウトもスッキリした構造に作り直され、一方通行の分かりやすいエアフローでPCパーツの熱をすばやく排出します。重たいグラフィックボードを支える「VGAサポートステイ」も設置済みです。
指でつまんで取れるフロントパネルや防塵フィルター、3.5インチマウントベイ(HDDを取り付けるトレイ)など。初心者でも扱いやすいように、メンテナンス性も考慮した設計です。
1台のゲーミングPCを長く使っていきたい、ゲーミングからクリエイティブな用途まで幅広く使いたいなど。ゲーム以外の性能も妥協したくない方におすすめな1台です。

3. パソコン工房「LEVEL THETA」
【おすすめNo.3】拡張性を捨てて「安さ」で勝負
LEVEL-M1A6-R77-TK4X 2025年7月時点のスペック | |
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![]() | Ryzen 7 7700 (8コア / 16スレッド) |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | AMD A620チップセット |
![]() | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
![]() | RTX 5070 |
![]() | 500 GB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 650 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短2日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約19.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
筆者がいつも推している予算20万円未満(19.9万円以下)のベスト機が、パソコン工房「LEVEL∞ THETA」です。
20万円を切る価格ながら、CPUにRyzen 7 7700(8コア16スレッド)を搭載します。

ただし、価格をとにかく重視したゲーミングPCなので拡張性は少なめ。標準スペックそのままで長く使っていく、普通のPCゲーマー向けなゲーミングPCです。


(競合他社と同じくらいのカスタマイズ代)
SSDやメモリの容量は注文時にカスタマイズできます。
メモリ容量を16 GB → 32 GBに、SSD容量を500 GB → 1 TB(1000 GB)に増やすと安心です。ちなみに、セルフ増設してもパソコン工房に任せても、料金に大差ないです。

4. GALLERIA XA7C
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA XA7R-R57 2025年7月時点のスペック | |
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![]() | Ryzen 7 7800X3D (8コア / 16スレッド) (3D V-Cache : 64 MB搭載) |
![]() | 240 mm水冷CPUクーラー |
![]() | AMD B650チップセット |
![]() | 32 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
![]() | RTX 5070 |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量750 W (80 PLUS Gold) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 翌日 |
保証 | 1年間 (無料修理保証) |
参考価格 | 約26.0万円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
最後に紹介するのはPC初心者におすすめな「ガレリア」です。知名度とブランド力も群を抜いて高く、ド定番のゲーミングPCブランドだと思われます。
ひとめで「ガレリア」だと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
単純なコストパフォーマンスは、先におすすめに挙げた「NEXTGEAR JG」や「LEVEL THETA」と比較すると正直やや劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCです。
CPUにRyzen 7 7800X3D(8コア16スレッド)を、CPUクーラーは240 mmサイズの水冷式モデルを搭載済み。
メモリとストレージも最初から充実してます。メインメモリに容量32 GBのDDR5-4800規格品、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSDを搭載します。
拡張性に優れたAMD B650マザーボードを標準で搭載しており、あとから自分で用意したDDR4メモリやNVMe SSDを増設可能です。メモリスロットはあと2本、NVMe SSDもあと2枚追加できます。

広々とした内部スペースで、将来的に新しいグラフィックボードの交換も余裕で対応可能。パッと見で分かりやすい構造をしているため、PC初心者でもパーツのアップグレードをしやすいです。
ダストカバー(防塵フィルター)が付属し、ツールレス設計のドライブベイもあり、高い人気を集めるのも納得の設計です。
RTX 5070搭載BTO PC【比較まとめ】
![]() 2025年7月時点のスペック | |
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価格 | 約24.0万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
![]() 2025年7月時点のスペック | |
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価格 | 約28.5万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
![]() 2025年7月時点のスペック | |
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価格 | 約19.0万円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.4GALLERIA XA7R-R57 2025年7月時点のスペック | |
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価格 | 約26.0万円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
以上の4台が、筆者的におすすめできるRTX 5070搭載BTO PCです。
性能のバランスを考えると「NEXTGEAR JG」が一番おすすめしやすいです。RTX 5070はRTX 4070 SUPER(RTX 3090)を超える性能があり、並のCPUだと追いつけません。
だからこそNEXTGEAR JGを推しやすいです。Core i9級のゲーミング性能と、圧倒的な省エネ性を兼ね備える「Ryzen 7 7800X3D」を搭載します。
ついでに「3年保証」と「240 mm水冷式クーラー」も付いてきます。
コストパフォーマンス重視なら「LEVEL THETA」が今のところベスト。
CPUボトルネックに阻まれて一部のゲーム(例:タルコフなど)で性能を伸ばしづらいですが、価格が安いから悪くないコスパを出せます。
クリエイティブな用途も想定したバランス型がいいなら「ツクモ G-GEAR」をおすすめします。
ちょっと値段が高めですが、標準搭載のパーツが高品質揃いで安心感があります。拡張性とメンテナンス性も充実していて長く使っていける1台です。
以上「GeForce RTX 5070搭載のおすすめBTO PCを4つ紹介」について解説でした。

RTX 5070におすすめなゲーミングモニター
WQHDで最大320 Hzに対応しながら、残像感を大幅に減らす「DyDs」モードを備え、さらに「量子ドット」「Mini LED(1152分割)」まで全部盛りの「P275MS+」が最有力候補です。
価格はわずか5万円台から。有名ブランドなら約8~9万円を要求するスペックですが、最近の中国メーカーは価格の概念が壊れています。
画質にそこまでこだわりがないから、最大320 Hzをコスパよく。ならセール時に3万円台から買える「KTC H27E6」が有力な候補です。
有名ブランド製のマトモなWQHDゲーミングモニターなら「XG27ACS」がおすすめ候補です。
高画質で応答速度も速い「Fast IPS」パネル採用で性能を確保し、残像感を抑えながら同時にVRRも使える「ELMB Sync」機能が大きなウリです。
FPSゲームからビジュアル重視のソロゲームまで、幅広い用途に対応できます。ただし、Mini LEDどころか量子ドットすら非搭載です。
「SSD増設」におすすめなSSDを紹介
メーカー純正品でおすすめは「Samsung 990 EVO Plus」です。ただし、1~2 TB版の性能がイマイチ。買うなら容量4 TB版です。
コスパ重視で選ぶなら「Biwin NV7400(4 TB版)」です。セール時に3万円ちょっと、1 TBあたり7500円で買えるのに性能はハイエンド級。
Steamで積みゲーをしている人、AI生成で大量のデータセットやモデルを一箇所に保存しておきたいなら、1枚で容量8 TBを手頃な価格で可能にする「SN850X」をおすすめ。
GeForce RTX搭載おすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
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