かつて至高のMMORPGだった「マビノギ」を快適にプレイするために必要な、PCスペックについて解説します。「これからマビ始めます。」という新規さんは極めて稀だと思いますが、今も読まれているので一応「ガイド」を書いてみることにした。
マビノギの推奨スペック
公式の動作環境を確認
今と違って、まだまだ「ほのぼのオンラインゲーム」してた頃のマビノギは、非常に軽いゲームでした。
だが、イリア大陸が実装され、影ミッションが実装され、ジェネレーション(G)が追加され、新スキルやらリノベやらが増えるたび。どんどんマビノギは重たいゲームになっていった。
公式サイトの動作環境スペックを見ると、
- CPU:2コア(2.5 GHz以上)
- メモリ:2 GB以上
- HDD:4 GB以上
- グラボ:GeForce 7600GS
「いつの時代だよ!」と突っ込まずにはいられない、古いスペックが掲載されたままになっている。このスペックを真に受けてはいけない。現代のマビノギはそこそこ重たいです。
というわけで2019年時点での、マビノギを快適にプレイするために必要なPCスペックやおすすめパーツを解説 & 紹介していくよ。
マビノギの推奨PCスペック
「CPU」はシングルスレッド性能が高いモノを選ぶ
マビノギは現代では非常に珍しい「シングルスレッド動作」のアプリケーションです。今人気のMMORPGといえば「黒い砂漠」ですが、そちらは最大20スレッドくらいまで対応している。
なのにマビノギが使えるのはたったの「1スレッド」だけ。だから1スレッドあたりの性能が悪い、言い換えればシングルスレッド性能が遅いCPUだと、マビノギの動作はもっさりしやすい。
そして、シングルスレッド性能には限界があるので、どれだけ速いCPUを用意しても重たい場所は重たいまま動作するので気にしないように。
コスパの良いシングル最速クラスCPU「i3 8350K」
シングルスレッド性能は「Core i7 9700K」(または9900K)が最強最速なんだけど、マビノギ用には値段が高すぎてちょっと微妙ですよね。そこで「Core i3 8350K」です。
価格は2.1~2.3万円くらいで、4コア4スレッド搭載。オーバークロックに対応してるので、性能の良いCPUクーラーと組み合わせると、カンタンに最速クラスのシングル性能に化けます。
シングルスレッド性能の比較グラフ
4.8 GHzくらいにすると、シングルスレッド性能は200 cbを突破するので、頑張ってそのあたりまでオーバークロックしたいところですね。
5000円で購入できる「無限五 Rev.B」なら4.8 GHzはそれほど難しくない。
「i3 8350K」におすすめなマザーボードは?
ドスパラとかBTOだと、オーバークロック版のCore i3を搭載しているモデルが珍しいので、多分「自作」で何とか切り抜けることになる…かな。その場合、組み合わせるマザーボードは何が良いのか、ちょっと紹介です。
コスパ最高なのはASRock製の「Z390 Pro4」というマザボ。オーバークロックに対応するチップセット「Z390」を搭載するマザボで、ほぼ最安に近い1.2万円。
にもかかわらず、VRMフェーズ回路が「10本」もあるので、i3 8350Kをオーバークロックする程度なら全然余裕アリ。特にこだわりが無いなら、これで良いですね。
ちなみにぼくは、このマザボの前身に当たる「Z370 Pro4」を使っている。普通に使えてます。
「メモリ」は少なくとも8 GB以上が安定する
5年くらい前、マビノギに没頭してた頃はかなり低スペックなパソコン使ってました。メモリも4 GBしか無くてね、武道大会で遊んでると2~3時間で強制的にクラ落ちたりしたわけ(ツライ)。
だから(当時のぼくとしてはかなり奮発して)メモリを8 GBに倍増させたところ、安定性は大幅に改善。影ミッション侵入中に落ちることは、ほとんど無くなりました。
マビノギには最低でも「8 GB」のメモリを用意しましょう。同時にGoogle Chromeなど、ブラウザを開いて攻略サイトやYoutubeを見るつもりなら、余裕を持って「16 GB」を推奨します。
品質も間違いなく、コストパフォーマンスにも優れたDDR4メモリはこちらをオススメする。Micronの純正メモリモジュールなので、相性問題が出にくく動作が安定しやすいです。
「グラボ」はミドルクラスを1枚でOK
インテルのCPUは内蔵グラフィックス(Intel HD Graphicsとか)が入っているけれど、マビノギを動かすには性能が足りていないので、グラフィックボードを用意すると一気に快適になる。
で、どれくらいのグラボがあれば良いのかなんですが、自分がクィリン居住地で検証した結果を見てくれた方が分かりやすい。
グラボ別フレームレート / クィリン居住地で計測
- CPU:Core i7 8700
- メモリ:DDR4-2666 8GB 2枚
- 冷却:NZXT X62(簡易水冷)
- マザーボード:Intel Z370
- SSD:SATA 250 GB(Samsung 860 EVO)
- 電源ユニット:1200W(80+ Platnium認証)
- OS:Windows 10 Pro 64bit
一応グラフィックボードの性能が良いほど、平均フレームレートは上昇するので、高性能なグラボであればあるほど快適な動作にはなりますね。
しかし、マビノギは平均60 fpsあれば十分だと思うので、平均100 fps近くも出てくれている「GTX 1050」や「GTX 1050 Ti」で問題ないです。
ちなみにコストパフォーマンス的には「GTX 1050 Ti」が、確かにこの場合もっともベストなグラボだと思うが…、最新ゲームをする可能性があるなら少なくとも「GTX 1060 6GB」をオススメしておきます。
GTX 1050 Tiなら、無難に使えてしかも安い玄人志向のグラボで良い。
GTX 1060 6GBも、玄人志向で普通に使えてます。
ストレージは「SSD」以外に考えられない
マビノギをインストールするストレージは、当然「SSD」以外は考えられない。ワールドのローディング時間を少しでも短縮するなら、読み込み速度が速いSSDじゃないとダメですね。
ちなみに、ネクソンの公式サイトでは「空き容量:4 GB」とか書いてありますけど、実際には6.5 GBくらいある。インストール時には2倍の容量が必要になるので、約14 GBは必要です。
だから容量は余裕のあるモノを選ぼう。マビノギとゲームを少しするだけなら250 GBのSSDで良いけれど、最近は500 GBのコスパがすごく改善されているので、どうせ買うなら500 GBで良いと思う。
ぼくのおすすめは、普通のSSDでは最速の性能と最高の耐久性能を持ち合わせる「Samsung 860 EVO」。特に理由がないなら、これ以外のSSDを選ぶ必要ってほとんど無いのが今。
値段が安くてもColorfulやKingSpecなど、中華メーカー製のSSDはオススメしない。多分マビ用途なら間に合うけど、容量の大きいファイルを移動するとプチフリしたり速度が激遅になったりするから、微妙な買い物だな~。
マビノギのおすすめスペックまとめ
スペック | ちもろぐ版 | 公式サイト |
---|---|---|
CPU | Core i3 8350Kオーバークロックして最速クラスに | 2コア / 2.5 GHz |
メモリ | 最低でも8 GB | 2 GB |
グラボ | GTX 1050 Tiで間に合う | GeForce 7600GS |
ストレージ | SSDを推奨最低250 GB / おすすめは500 GB | HDD4 GB以上の空き容量 |
2019年時点のマビノギ推奨スペックは、以上で決まりです。あとは自分で頑張って「自作PC」するか、BTOに頼んで作ってもらうか。好みで選んでください。
「自作PC」で行くなら
この記事を見ながらなら、初心者でもそれなりに組みやすいはず。パーツは違うけれど、基本的な「工程」はほとんど変わらないので問題なし。
パーツ構成など、もっと参考例を知りたい場合は以下の記事をどうぞ。
「BTO」から選ぶなら
自作代行BTOとして知られる「サイコム」なら、今回紹介したパーツ構成でパソコンを組んでくれます。技術力の高いメーカーなので、自作でリスクを取りたくない人はサイコムに頼んでみてください。
なお、標準スペックだといろいろと微妙すぎる内容なので、マビノギ推奨に合わせる場合は以下を参考にカスタマイズしてから注文どうぞ。
Radiant GZ2800Z390 | ||
---|---|---|
スペック | 標準構成 | マビノギ推奨 |
CPU | Core i5 9600K | Core i3 8350K |
CPUグリス | 付属グリス | |
CPUファン | CoolerMaster Hyper 212EVO120mm中型空冷ファン | Scythe 虎徹 MarkII120mm中型空冷ファン |
マザーボード | ASRock Z390 Pro4 | |
メモリ | DDR4-2666 4GB x1 | Crucial製 DDR4-2666 8GB x2 |
HDD / SSD | TOSHIBA 500GBHDDはダメです… | Crucial MX500 250GB「MX500」はゲーム向けなSSDです |
光学ドライブ | ASUS製DVDドライブ | |
グラフィックボード | Intel内蔵GPU | GeForce GTX 1050 Ti |
PCケース | Fractal Design CORE 2550S Black | |
電源ユニット | 550W / 80+ Bronze認証SilverStone SST-ET550-B | 650W / 80+ Gold認証Antec NeoECO NE650 GOLD(※Seasonic製) |
OS | Windows 10 Home 64bit | |
参考価格 | 113950 円(税込み) | 141460 円(税込み) |
以上、4年ぶりに更新した「マビノギを快適にプレイするのに必要なPCの推奨スペック」の解説でした。
問題は環境を整えてもサービスそのものがこれから長く続くのかが・・・
ネクソンそのものがゴタゴタし始めたからね
ありますよね、未だにシングルスレッド動作の古いエンジンのゲームは。
自分がよくやってるゲームもシングルスレッド動作の古いエンジンのゲームなので、いい加減に新調しようと思ってもCPUで悩んでます。
今のCPUがi7-3770S(4コア8スレッド)なのですが、後継にするのにちょうどいいCPUはないものか・・・
Core i7 3770Sだと、シングルスレッド性能が130~140 cbくらいで、マルチスレッド性能は600~700 cbくらいです。新しい世代のCPUと比較すると…
です。8世代以降なら、どれに乗り換えても大幅な性能アップが可能。シングルスレッド性能を稼ぐなら、オーバークロックができる「K付き」のCPUがオススメ。
返答ありがとうございます
元々は9600Kか9700Kで悩んでたんですが、8350Kと言う選択肢が挙がるなら9600Kと8350Kで悩む方が良さそうかな?
もう少し9600Kが安ければそっちがいいんだけど、33000と23000なので悩ましい所です
マザボでVRMフェーズ数のことが触れられているので、これを絡めたマザボの話をしてくれるとありがたいかも。
個人で登録してるYouTubeチャンネルで、i9-9900Kで自作PCを新調した人がいて、マザボを選ぶときにVRMフェーズの数を重視したみたいなことを言ってたので。
しかし、マビノギってかなり前から聞くタイトルですね…もう10年近くサービスやってるのでは?
他では最古参ラグナロクオンラインもログイン人口が絶望的に減ってるはずなのに、いまだにサービスが続いてる謎。
< マザボでVRMフェーズ数のことが触れられているので、これを絡めたマザボの話をしてくれるとありがたいかも。
VRMフェーズの解説は動画でもやってみる予定です。「Gigabyte Z370 AORUS(7フェーズ)」と「ASRock Z390 Phantom Gaming 6(12フェーズ)」では、オーバークロックの安定性が全然違ったので、想像以上にVRMフェーズ回路って重要なのかもしれないと思い始めた今日このごろ。
< いまだにサービスが続いてる謎。
ぼくの予想では、2018年にサービス終了だったんですけど、普通に運営が続いていて驚きです。構造としては、一部のガチ勢たちの猛烈な課金によって支えられていると推測。ガチャ箱から出てくる「強力な細工」や「限定ES付き装備」を目当てに、ガチ勢たちの課金が凄まじいです。1ヶ月で100万円が普通にいるので、なんだかんだ続いている感じ…。
閉鎖どころかG22が実装されてるみたいです
zen2きた!
ワッパすごいですね
インテル御用達+フルで回していない状態であの記録は凄いですね
そこでなんですけど、radeonの16gbってなんか変な名前のメモリじゃなかったですか?ちょっとそこん所わからなかったので教えていただけると嬉しいです!
Ryzen5 2400Gあたりだと内蔵VGAで間に合いそうな気もしますね(´・ω・`)
グラボの解説が微妙 もっとくやしく
GT1030やGTX750とかの微妙性能GPUの結果も残して♡
このスレには関係ないですがCES2019にてZEN2とRadeon VIIが発表されましたね。
グラボに関しては2月7日発売で待ちきれないですね。
ZEN2はベンチマークが9900Kにわずかに勝っていてRYZENのコスパの良さが目立ちますね。
セキュリティソフトが別で動作するらしく2スレッド使うようです。ただHTTによる仮想スレッドを古いアプリは基本うまく使えないはずなので紹介されたi3が一番いいですね。
32bitアプリはVRAMもたしか多くても3GBぐらいしか使えなかったはずなのでちょうどいい1060の3GB版も選択肢に入りそう。
(隊長、冒頭のイリアとウルラが逆だと思います)
Wiki見てきたら、本当に逆でした。修正します。
自分がマビを始めた頃(10年くらい前)、実はフレンドに教わるまでウルラ大陸を知らなかったため、てっきりイリアが先だと思いこんでました…。
また懐かしいタイトルを…。
5年以上前にノートパソコンでやったのはいい思い出です。
フィールドボスなんかはカックカックでゲームにもならなかったですが、最近のそこそこいい値段するノートパソコンならIrisグラフィックが搭載されているので、大分快適に出来そうですね。
とはいえ、今さら新規にやる人がどれだけいるやらですが。
現役ミレシアンです・・・。
いつからかわかりませんが、最近、タスクマネージャーを見る限りマルチスレッド処理しているような挙動があります。(以前は1スレッド100%でしたが、4スレッドに分散しているっぽい)
そういえば、運営から6月頃にVisual C++ 2015ランタイムを入れろと案内があったので、その頃からかもしれません。
えっ…それは気づかなかったです。ちょっと調べてみます。