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ARC Raidersの推奨スペックを徹底検証する記事【23枚のグラボ + 20個のCPU】

「ARC Raiders」は、PvPvE脱出シューターとしては最高のタイトルかもしれません。

頭の理解が追いつかない即死が連発して馴染めなかったタルコフに対して、名前も知らない野良プレイヤーと「Don’t shoot」を連呼しながら脱出できるARC Raidersは気楽に楽しいです。

というわけで、PCパーツを大量に持ってる筆者がARC Raiders」を快適にプレイできるPCスペックを実際に検証しました。

(公開:2025/12/10 | 更新:2025/12/10

やかもち
23枚のグラフィックボード、20個のCPUを使って、ARC Raidersの動作環境を調べます。動作の重たさに定評のある「UE5」製ゲームですが・・・ 前例を覆せるか注目です。

ARC Raidersの必要動作スペック

ARC Raidersの公式推奨スペック(Recommended)は以下の通りですSteamより引用)

  • CPU:Core i5 9600K(Ryzen 5 3600)以上
  • メモリ:16 GB以上
  • グラボ:RTX 2070(RX 5700 XT)以上

最新のグラフィックエンジン「Unreal Engine 5」で開発されたゲームの割に、メーカー推奨スペックがかなり控えめな印象です。

3~4世代前の古い6コアCPUと、3世代前のハイエンド級グラボがあれば、ARC Raidersを快適にプレイできると記載されてます。

にわかに信じがたいものの、実際に動かして検証してみましょう

ARC Raidersの推奨スペックを調査

どれくらいで推奨スペック?

ARC Raidersの推奨スペックをベンチマーク調査する前に、「どれくらい動いたら快適なスペックか?」ざっくりと基準を決めておきます。

フレームレート感想解説
120 fps以上快適120 fps以上で十分快適に楽しめます
60 fps普通ゲーミングPC買うなら最低限狙いたい
30 fps不快PS5(PS5 Pro)相当の動作感

推奨スペックのおすすめ基準は「120 fps(快適)です。

(・・・想定外の面白さでうっかり遊びすぎた)

20時間ほどARC Raidersをプレイした感じ、200~300 fps前後は過剰でした。「ARC」と呼ばれるエネミーも、時折鉢合わせする野良レイダーも、動きがそこまで速くないです。

ときに、物資を漁るだけ漁って、戦闘を一切せずそのまま平和に脱出できるパターンもあります。Apex LegendsやVALORANTのようにガチめの競技性を要求されないゲームです。

競技性が要求されない = 過剰なフレームレートの必要性も薄い、と見なされ、平均120 fps以上を安定して出せれば十分快適に楽しめます

やかもち
「平均120 fps超」を目指して、いざベンチマーク検証です。

テスト方法と検証スペックは?

(4K 240 Hzモニター:LG 32GS95UE-B

テスト環境
「ちもろぐ専用ベンチ機(2025)
スペックパーツの詳細
CPURyzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド + 3D V-Cache 96 MB)
マザーボードAMD B850 チップセット
(ASUS TUF GAMING B850-PLUS WIFI)
メモリDDR5-5600 16GB x2
グラボ
  • NVIDIA GeForce
    RTX 5090 32GB
    RTX 5080 16GB
    RTX 5070 Ti 16GB
    RTX 5070 12GB
    RTX 5060 Ti 16GB
    RTX 5060 Ti 8GB
    RTX 5060 8GB
    RTX 5050 8GB
    RTX 4090 24GB
    RTX 4080 SUPER 16GB
    RTX 4070 12GB
    RTX 4060 Ti 8GB
    RTX 4060 8GB
    RTX 3080 10GB
    RTX 3060 12GB
    RTX 2060 6GB
  • AMD Radeon
    RX 9070 XT 16GB
    RX 9070 16GB
    RX 9060 XT 16GB
    RX 9060 XT 8GB
    RTX 7600 8GB
  • Intel ARC
    ARC B580 12GB
    (以上23枚のグラボ)
SSDNVMe SSD 8TB
(PCIe 4.0 x4対応 / 高速NVMe SSD)
OSWindows 11 Pro(25H2)
(最新版:build 26200.7171)
ドライバ
  • NVIDIA GeForce
    Game Ready 581.94 Beta
  • AMD Radeon
    Adrenalin 25.11.1 WHQL
  • Intel ARC
    32.0.101.8331 WHQL
テスト環境
スペック第12~14世代Intel CoreCore UltraRyzen 5000Ryzen 7000 ~ 9000
マザーボードIntel Z790チップセットASUS TUF Z790 PRO WiFiIntel Z890チップセットASUS TUF Z890-PLUS WIFIAMD X570チップセットASUS X570-E GAMINGAMD B850チップセットASUS TUF B850-PLUS WIFI
メモリDDR5-5600 16GB x2CPUの仕様により4800 / 5600のいずれかDDR5-5600 16GB x2DDR4-3200 16GB x2DDR5-5600 16GB x2CPUの仕様により5200 / 5600のいずれか
SSDNVMe 1TBSamsung 970 EVO Plus
SSDNVMe 8TBWD_Black SN850 8TB
CPUクーラー280 mm水冷式クーラーNZXT Kraken 280 (2023)
電源1000 W(80 PLUS Platinum)Corsair RM1000x ATX 3.1
OSWindows 11 Pro(25H2)レビュー時点で利用可能な最新Windows Updateを適用済み
備考BIOS 0x12B適用済みBIOS 0x114適用済みなしAGESA PI 1.2.0.3g適用済み

CPUとマザーボード以外、できる限り同じパーツを使って比較します。

メモリはすべてJEDEC準拠のネイティブ規格モデルを使い、実際に適用されるメモリクロックはCPU側の定格仕様におまかせです。たとえば、Core i5 12400ならDDR5-4800が、Ryzen 7 9800X3DならDDR5-5600が自動的に適用されます。

一般によく流通するBTOパソコンとほぼ同一の仕様に相当します。

CPUに適用する「電力プロファイル」は以下の通り、すべて定格に準拠した設定を使います。

Intel CPUPL2瞬発電力PL1定格電力TauPL2持続時間IccMax許容電流
Core Ultra 7 265K177 W125 W56 秒287.00 A
Core Ultra 5 225121 W65 W28 秒287.00 A
Core Ultra 3 20576 W57 W28 秒287.00 A
Core i7 14700K253 W125 W56 秒307.00 A
Core i7 14700219 W65 W28 秒307.00 A
Core i7 14600K181 W125 W56 秒194.00 A
Core i5 14400154 W65 W28 秒255.75 A
Core i5 12400117 W65 W28 秒255.75 A
Core i5 11400154 W65 W28 秒255.75 A
Core i7 10700K224 W65 W28 秒255.75 A
Ryzen CPUPPTパッケージ電力TDPCPU単体電力
Ryzen 9 9950X3D200 W170 W
Ryzen 7 9800X3D105 W88 W
Ryzen 7 9700X88 W65 W
Ryzen 5 9600X88 W65 W
Ryzen 7 7800X3D88 W65 W
Ryzen 7 770088 W65 W
Ryzen 5 7500F88 W65 W
Ryzen 7 5700X105 W65 W
Ryzen 5 450088 W65 W
Ryzen 5 360088 W65 W

電力無制限(4096 W)などといった過剰な設定を使わず、BTOパソコンでよくある定格準拠の設定です。

インテルCPUなら「Intel Baseline Profile(ガイドラインに記載のある数値)」、AMD Ryzen CPUなら「デフォルトPPT」が定格設定に相当します。

初心者もち
数字がいっぱいで意味が分からない・・・ 助けて?
やかもち
ざっくり要約すると、ほとんどのCPUが「65 W」前後で動作します。だから、少ない電力で高い性能を出せる先進的なCPUが有利です。

今回のARC Raidersベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。

CPUは最強のゲーミング性能を誇る「Ryzen 7 9800X3D(8コア)を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR5-5600」を32 GB(16 GBを2枚)です。

ARC Raiders本体のインストール先はもちろんNVMe SSDです。検証用に用意したグラボは全部で23枚です。

RTX 5090やRTX 5070 Tiなどハイエンドモデルは当然ながら、RX 9070 XTやIntel ARC B580など競合他社のグラボまで、幅広く取り揃えました。

グラボごとにARC Raidersでどれくらいフレームレートを出せるか、総当たりで推奨スペックを調べる総力戦です。

ベンチマーク内容
グラボ検証マップ「練習場」CPU検証マップ「ダム戦場」

グラフィックボードの検証は「練習場」を、CPUボトルネックの検証に「ダム戦場(オンラインモード)」を使います。

練習場はグラボの負荷が意外と高くて、ダム戦場より約5~8%ほど低いフレームレートが出やすいです。グラボの限界性能を調べるうえで、最適なマップです。

一方でCPUボトルネックが練習場だと大幅に緩和されてしまいます。実際のゲームプレイのデータが必要だったため、測定の精度をやや犠牲にして、あえてダム戦場でベンチマーク※します。

※おもに「発電総合施設」の周辺からスタートして、屋内をぐるりと漁ってから、脱出エレベーター「北総合施設」で退場するまでを測定します。なお、周囲が過疎すぎた、または激戦区だった場合は再度テストします。

グラフィック設定
(※クリックで画像拡大)

グラフィック設定はプリセット「エピック(最高品質)」をベースに、画質への影響が少ない割に負荷がやたらと大きい設定を「中」に調整したカスタム設定」です。

レイトレーシングも初期設定が重すぎるので、1段階下げた「ダイナミック(高)」に変更します。

  • GeForceシリーズ:NVIDIA DLSS 4
    (トランスフォーマーモデル)
  • Radeonシリーズ:AMD FSR 3.1
    (RX 9000のみFSR 4.0に上書き)
  • Intel ARCシリーズ:Intel XeSS 2.0

AI超解像(アップスケーリング)を可能な限り最新モデルに変更し、元解像度を「品質(67%スケーリング)」に設定します。

ARC Raidersの推奨グラフィックボード

フルHD(1920×1080)の場合

ARC Raidersのグラボ別フレームレート:フルHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のベンチマーク結果です。

レイトレ有効でも意外と軽い動作で、RTX 5060」くらいから平均120 fps超を達成できます。少し妥協して「RTX 5050」でも平均100 fpsはあっさり超えています。

  • おすすめ:1920 x 1080
    RTX 5060 以上

ARC RaidersをフルHD(レイトレあり)で快適にプレイするなら、RTX 5060」または「RTX 5050」以上からおすすめします。

予算をもっと節約するなら「RX 7600」も選択肢ですが、画質でかなり劣るAI超解像「FSR 3.1」までしか使えないから、おすすめしないです。

やかもち
Unreal Engine 5で作られているのに動作がかなり軽くて、非常に最適化されたゲームです。

WQHD(2560×1440)の場合

ARC Raidersのグラボ別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDから負荷が約1.8倍に増える、WQHD(2560×1440)のベンチマーク結果です。

平均120 fps以上を出せるグラボが半数以下に減ってしまいましたが、RTX 5060 Ti」程度でギリギリ120 fpsを狙えるラインです。

レイトレーシングの品質を1段階下げたり、DLSS 4のアップスケーリング倍率を少し引き上げるだけで、平均120 fps以上を十分に狙えます。

もちろん、予算が潤沢であれば「RTX 5070」が無難な選択です。

  • おすすめ:2560 x 1440
    RTX 5060 Ti 以上

ARC RaidersのWQHDおすすめグラボが決まりました。「RTX 5060 Ti」以上で問題なし、「RTX 5070」がより確実です。

やかもち
ARC Raidersのレイトレ処理がGeForceに最適化されている影響が強くて、RTX 5070とRX 9070 XTがほぼ同じ性能でした。

4K(3840×2160)の場合

ARC Raidersのグラボ別フレームレート:4K(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDから負荷が約4倍にまで増加する、4K(3840×2160)のベンチマーク結果です。

大多数のグラボが平均120 fpsを大きく割り込む展開になり、少なくとも「RTX 5070 Ti」以上を要求されます。

これでもUE5製ゲームとしては、かなり軽く作られています。RTX 5070程度があれば、フレーム生成なしに平均100 fps近い性能を出せていて見事です。

  • おすすめ:3840 x 2160
    RTX 5070 Ti 以上

ARC Raidersの4Kゲーミングおすすめグラボが決まりました。「RTX 5070 Ti」以上を推奨、妥協案は「RTX 5070」です。

やかもち
「RTX 5070 Ti」は10万円を超える、安くないグラボですが、容量16 GBかつ高速なVRAM(毎秒896 GB)を備えています。素のスペックが優秀で長持ちしそうなので、根強い人気が続いています。

ARC Raidersの推奨グラボまとめ

ARC Raidersの推奨グラボまとめ表

ARC Raidersのおすすめグラフィックボード(レイトレ + DLSS 4を想定)を分かりやすく表にまとめました。

  • おすすめ:1920 x 1080
    RTX 5060 以上
  • おすすめ:2560 x 1440
    RTX 5060 Ti 以上
  • おすすめ:3440 x 1440
    RTX 5070 以上
  • おすすめ:3840 x 2160
    RTX 5070 Ti 以上

おすすめに選ばれた基準は平均120 fps程度を達成できるかどうかに加えて、ARC Raidersと相性のいい機能(DLSS 4 SRの有無)も考慮して選んでいます。

やかもち
ARC Raidersを快適にプレイするなら「RTX 5060」以上から、4Kなら「RTX 5070 Ti」以上で決まりです。
ARC Raiders
グラボ別フレームレートまとめ
グラボフルHD
1920×1080
WQHD
2560×1440
4K
3840×2160
RTX 5090 32GB250.7 fps227.6 fps177.4 fps
RTX 5080 16GB214.5 fps186.7 fps132.2 fps
RTX 5070 Ti 16GB207.7 fps176.1 fps120.5 fps
RTX 5070 12GB185.6 fps150.6 fps98.5 fps
RTX 5060 Ti 8GB146.7 fps117.4 fps72.9 fps
RTX 5060 Ti 16GB146.3 fps116.3 fps72.4 fps
RTX 5060 8GB131.7 fps104.2 fps63.9 fps
RTX 5050 8GB107.9 fps80.6 fps46.7 fps
RTX 4090 24GB214.7 fps188.5 fps150.7 fps
RTX 4080 SUPER 16GB196.2 fps163.2 fps119.9 fps
RTX 4070 12GB152.0 fps122.1 fps78.9 fps
RTX 4060 Ti 8GB128.7 fps97.8 fps61.1 fps
RTX 4060 8GB111.9 fps83.0 fps50.0 fps
RTX 3080 10GB132.3 fps110.5 fps79.3 fps
RTX 3060 12GB83.1 fps65.8 fps41.1 fps
RTX 3050 6GB52.0 fps38.5 fps22.8 fps
RTX 2060 6GB57.6 fps46.4 fps30.0 fps
RX 9070 XT 16GB187.0 fps152.9 fps100.2 fps
RX 9070 16GB181.9 fps146.3 fps93.1 fps
RX 9060 XT 16GB133.1 fps98.2 fps54.3 fps
RX 9060 XT 8GB130.8 fps95.7 fps54.3 fps
RX 7600 8GB101.7 fps77.9 fps42.7 fps
Intel ARC B580 12GB97.3 fps82.1 fps56.0 fps

ARC Raidersに必要なCPUは?

Steam公式サイトの推奨スペックにて、Core i5 9600K(第9世代)またはRyzen 5 3600(第3世代)以上が推奨に挙げられています。

今どきのゲーミングPCで見かけない、非常に古いCPUが挙げられていて驚きですが、ARC Raidersはゲーム機(PS5やXSX)でも展開されています。

最新ゲーム機のCPUがまさに第3世代Ryzen(8コア)です。ゲーム機でも動くように、最適化した結果かもしれません。

では、実際に20個のCPUを使って、フレームレートが変化するか比較テストします。

やかもち
CPUボトルネックが非常に出やすい「RTX 5090」を使って比較ベンチマークしました。

フルHD(1920×1080)の場合

ARC RaidersのCPU別フレームレート:フルHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のCPU別フレームレートです。

さすが複数のプレイヤーとBOT(ARC)が点在するオンラインモードらしく、予想どおりCPUボトルネックが派手に出現します。

メーカー推奨CPU「Ryzen 5 3600」だと平均90 fpsしか出せません。割と人気のある「Ryzen 7 5700X」ですら、平均120 fpsに届かず、DDR4メモリに足を引っ張られます。

しかし、よく見るとCore i5 12400」程度で平均120 fpsを超えており、平凡な性能のミドルクラスCPUで十分快適にプレイ可能です。

同じPvPvE脱出ゲームの代表例「タルコフ」と比較して、はるかにフレームレートが安定して出やすく、マルチプレイゲームとしては最適化が行き届いている印象です。

CPUスペックごとの傾向も見てみましょう。

ざっくり4コア < 6コア < 8コアと、コア数が多いほどフレームレートが改善します。世代差も大きく、基本的に新しい世代のCPUほどフレームレートが伸びます。

最終的な予算によりますが、ARC Raiders用のCPU選びはなるべくコア数が多く、かつ新世代をおすすめします

やかもち
マップの中心地に位置する「主要施設」や「研究管理センター」だと平均120 fpsを維持できないシーンもあるものの、おおむね「i5 12400」でそこそこ快適に遊べます。
ARC Raiders(ダム戦場)
フルHD:CPU別フレームレート
CPU平均fps最低fps(下位1%)
Ryzen 9 9950X3D235.3 fps161.0 fps
Ryzen 7 9800X3D234.8 fps160.3 fps
Ryzen 7 9700X167.0 fps111.1 fps
Ryzen 5 9600X148.4 fps94.1 fps
Ryzen 7 7800X3D202.2 fps135.7 fps
Ryzen 7 7700144.6 fps107.1 fps
Ryzen 5 7500F133.9 fps92.1 fps
Ryzen 7 5700X108.9 fps82.9 fps
Ryzen 5 450068.7 fps49.6 fps
Core Ultra 7 265K171.8 fps120.6 fps
Core Ultra 5 225141.9 fps96.6 fps
Core Ultra 3 205117.8 fps78.0 fps
Core i7 14700K167.9 fps118.7 fps
Core i7 14700134.7 fps94.6 fps
Core i5 14600K156.8 fps109.1 fps
Core i5 14400125.9 fps90.6 fps
Ryzen 5 360090.3 fps60.9 fps
Core i5 12400126.6 fps90.2 fps
Core i7 10700K108.2 fps73.3 fps
Core i5 1140098.9 fps64.0 fps

WQHD(2560×1440)の場合

ARC RaidersのCPU別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

WQHD(2560×1440)のCPU別フレームレートです。

グラフィックボードより先にCPUボトルネックが発生するせいで、フルHDとほぼ似た傾向になりました。

トップクラス勢が230~240 fps前後で頭打ちになり、基本的な傾向はほとんど同じです。コア数が多い、かつ世代が新しいCPUほど、効率よくフレームレートが伸びます。

予算重視なら「Core i5 12400」や「Ryzen 5 7500F」で十分なフレームレートを得られます。

お金に余裕ありなら「Ryzen 7 9800X3D」が最高の選択肢ですが、ARC Raidersに平均200 fps超が必要かどうかは意見が割れそうです。

すでに使ってるゲーミングモニターが240 Hz以上であれば、最高のCPUを検討する価値あり。普通のゲーミングモニター(120~180 Hz)程度だったら、投資する価値は薄いでしょう。

やかもち
開発元が「最適化」にコストを掛けていると、よく分かります。普通のCPU(= 非X3D CPU)で十分なフレームレートを出せます。
ARC Raiders(ダム戦場)
WQHD:CPU別フレームレート
CPU平均fps最低fps(下位1%)
Ryzen 9 9950X3D236.0 fps161.1 fps
Ryzen 7 9800X3D234.6 fps159.7 fps
Ryzen 7 9700X165.4 fps112.0 fps
Ryzen 5 9600X149.0 fps96.1 fps
Ryzen 7 7800X3D203.7 fps135.2 fps
Ryzen 7 7700147.1 fps105.6 fps
Ryzen 5 7500F134.6 fps90.8 fps
Ryzen 7 5700X107.8 fps82.6 fps
Ryzen 5 450070.5 fps49.6 fps
Core Ultra 7 265K171.2 fps121.8 fps
Core Ultra 5 225143.2 fps97.3 fps
Core Ultra 3 205118.6 fps78.6 fps
Core i7 14700K170.0 fps119.2 fps
Core i7 14700135.6 fps96.0 fps
Core i5 14600K156.2 fps109.5 fps
Core i5 14400126.2 fps89.7 fps
Ryzen 5 360089.5 fps61.2 fps
Core i5 12400127.4 fps90.6 fps
Core i7 10700K107.3 fps74.1 fps
Core i5 1140098.5 fps65.6 fps

4K(3840×2160)の場合

ARC RaidersのCPU別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

4K(3840×2160)のCPU別フレームレートです。

4Kレイトレの処理が非常に重たく、トップ勢が240 fpsから190 fps前後に下がり、全体的にCPUボトルネックが少し緩和されます。

「Core Ultra 7」と「Ryzen X3D」で約20 fps程度の性能差に縮まり、CPUに投資する意味がやや薄れます。

フルHD~WQHDの結果と同じく、4K解像度でARC Raiderをプレイする場合も「Core i5 12400」や「Ryzen 5 7500F」で十分です。

ただし、ARC Raidersを4K解像度で動かせるほど高性能なゲーミングPCに、Ryzen 5やCore i5は基本的に搭載されてません。

たいていCore Ultra 7やRyzen 7が搭載されているケースが多く、CPUを選ぶ余地はほとんどないでしょう。

予算に応じて可能なかぎりグラフィックボードにお金をかけ、CPUに「Core Ultra 7」または「Ryzen 7 7700」以上が乗っていれば大丈夫です。

やかもち
CPUボトルネックが多少あるけど、ゲーム自体の競技性は高くないから、200 fps超を目指すモチベが少ないです。結果的にCPUへの投資をほどほどに抑えられます。
ARC Raiders(ダム戦場)
4K:CPU別フレームレート
Ryzen 9 9950X3D190.8 fps131.4 fps
Ryzen 7 9800X3D191.4 fps130.2 fps
Ryzen 7 9700X166.6 fps111.3 fps
Ryzen 5 9600X148.3 fps94.6 fps
Ryzen 7 7800X3D186.5 fps125.2 fps
Ryzen 7 7700146.8 fps104.4 fps
Ryzen 5 7500F128.0 fps84.1 fps
Ryzen 7 5700X105.8 fps73.7 fps
Ryzen 5 450070.6 fps47.0 fps
Core Ultra 7 265K168.0 fps115.6 fps
Core Ultra 5 225134.2 fps80.1 fps
Core Ultra 3 205115.7 fps75.9 fps
Core i7 14700K169.8 fps117.9 fps
Core i7 14700130.4 fps89.8 fps
Core i5 14600K154.4 fps106.8 fps
Core i5 14400126.9 fps85.9 fps
Ryzen 5 360089.4 fps62.7 fps
Core i5 12400127.0 fps87.7 fps
Core i7 10700K106.9 fps72.5 fps
Core i5 1140097.1 fps64.5 fps

ARC Raidersに最適なCPUまとめ

ARC Raidersの推奨CPUまとめ表

平均120 fpsくらいを達成するだけなら、すべての解像度で「Core i5 12400」以上をおすすめします。

Core i5 12400以上のCPUを選ぶかどうかは、ARC Raiders以外の用途に合わせます。たとえば、ゲーム配信(OBS Studio)をするなら、8コア以上のCPU(Core Ultra 7)を選ぶとか。

ARC Raiders以外に、もっとCPUボトルネックが深刻なゲームをプレイするなら、X3D CPU(Ryzen 7 9800X3D)を選ぶとか。

他の用途に合わせて最適なCPUを選びます。・・・ARC Raidersだけが目的であれば、Core i5 12400で十分です。

やかもち
同じPvPvEゲーム「タルコフ」と比較して、CPUボトルネックがだいぶ少ないです。タルコフの開発元はEmbark Studiosで研修を受けて、i5 12400程度で快適に動くようにバグ修正したほうがいい(無理そう)

ARC Raidersに必要なメモリ容量

Steam公式サイトの推奨スペックによると、ARC Raidersの快適な動作に16 GBのメモリが必要らしいです。

ArcA + YouTube(2窓)+ OBS Studio

実際にどれくらいメモリ容量があれば快適な動作が可能なのか、「RTX 5090」を使って検証します。

8GB vs 16GB vs 32GBで性能比較

ARC Raidersのメモリ別フレームレート(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

メモリ容量と画面サイズ(解像度)ごとに、平均フレームレートを比較しました。

意外とフレームレートが変わらないです。YouTubeを2つ再生しながら、OBS Studioで録画もしているのに、メモリ容量16 GBと32 GBでわずか約3%の性能差です。

もっぱらWindows 11の恩恵です。システムに搭載されている標準機能「仮想メモリ(Pagefile)」が、メモリ不足分をいい感じにカバーして性能を支えます。

メモリが足りなくなったら、一時的にSSDの空き容量をメモリの代わりに使う仕組みです。

なお、容量8 GBと16 GBだと平均値はほぼ同じまま、最低fps(P1)が目に見えて下がります。デュアルチャネル駆動(2枚組)からシングルチャネル駆動(1枚)に減った影響が大きいです。

やかもち
お金に余裕があれば「32 GB」、ないなら「16 GB」で妥協します。

ARC Raidersの推奨スペックまとめ

グラボは「RTX 5060」以上から

ARC Raidersの推奨グラボまとめ表

予算が少ないから安く済ませたいなら「RTX 5060」を推します。ARC RaidersをフルHD(レイトレ)でプレイするのに十分なゲーム性能です。

WQHD(2560×1440)~ ウルトラワイド(3440×1440)や、4K設定(3840×2160)でプレイしたい方には、「RTX 5070」や「RTX 5070 Ti」以上を推奨

CPUは「Core i5 12400」以上から

ARC Raidersの推奨CPUまとめ表

オンラインモードで平均120 fps前後は「Core i5 12400」以上で間に合います。

激戦区で重くなるシーンを想定して、もう少し余裕を持たせたいなら「Ryzen 7 7700」以上、または「Core Ultra 7 265」以上もおすすめです。

Ryzen 9 9950X3D

最強のゲーミングPC「Ryzen 7 9800X3D」以上は、ARC Raidersで平均200 fps超を求めたいガチゲーマー向けです。

個人的にARC Raidersを20時間くらい遊んだ感じ、平均120~140 fpsで十分に楽しめました。240 Hz以上のゲーミングモニターをすでに使ってるなら、Ryzen X3Dもアリでしょう。

やかもち
筆者やかもちは「Ryzen 9 9950X3D」でプレイ中。ARC Raiders単体は良くても、「鳴潮」や「タルコフ」など、CPUボトルネックが酷すぎるゲームがあるから・・・頭空っぽにしてX3D選んでます。

メモリは「16 GB以上」を推奨

用途と目的メモリ容量
ARC Raidersをプレイ最低8 GB
同時にネット見る16 GB欲しい
ゲーム実況配信16 GB以上

ARC Raidersはメモリ使用量が標準的なゲームです。フルHD~4Kまで、容量16 GBのメモリに収まります。

ひとまず16 GB以上のメモリ容量で構いません。ARC Raidersを動かしながら、他に重たいタスク(動画編集など)を同時にするなら32 GB以上がおすすめです。

ARC RaidersにおすすめなゲーミングPC

【迷ったらこれ】Tsukumo G-GEAR

ほとんどのゲームをWQHD~4Kで快適にプレイ可能

G-GEAR GE7A-L257/BH
2025年12月時点のスペック
CPURyzen 7 9800X3D
(8コア / 16スレッド)
3D V-Cache : 64 MB搭載)
CPUクーラー120 mm空冷CPUクーラー
マザーボードAMD B650チップセット
2.5G LANポート搭載)
メモリ32 GB
(DDR5-5600 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 5070 Ti
SSD1 TB
(NVMe SSD)
HDD
無線LANWi-Fi 6
(最大1.2 Gbps / BT 5.2対応)
電源ユニット750 W
(80 PLUS Gold)
OSWindows 11 Home
納期最短6日
保証1年間
(無料修理保証)
参考価格約34.5万円(送料:2200円)
最新価格をチェックする

ARC RaidersのゲーミングPC選びで迷ったら、Tsukumo G-GEAR」がおすすめです。

CPUにRyzen 7 9800X3D(8コア16スレッド)、グラボにRTX 5070 Ti、メモリ容量32 GB(DDR5-5600規格)を搭載します。

スペック的に過剰ですが、ARC Raiders以外のゲームもプレイする予定なら、結果的に無駄な買い物になりづらいです。

Ryzen 7 9800X3Dはまともに最適化されていないゲーム、たとえば「鳴潮」「原神」「タルコフ」「VRChat」など、幅広いゲームでトップクラスの性能を発揮します。

ゲーミングPCをあまり買い替えず、長く使う予定なら、基本的に9800X3D + 5070 Tiの王道コンビが安心です。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
ツクモ G-GEAR マザーボード写真

なお、ツクモ「G-GEAR」は他社より少しだけ価格が高い場合がありますが、その代わり充実したマザーボードの拡張性を備えます。

  • メモリスロット:空き2本
  • M.2 SSD:あと2枚
  • 拡張カード:あと1枚
    (キャプチャボードやサウンドカードなど)
  • HDDやSSD:最大4台まで
    (ケースの都合でHDDは最大2台まで)

自分であとからDDR5メモリやM.2 SSDを増設できます。SATAポートが4本あるので、ゲーム録画用のSATA HDDを最大2台まで増設可能です。

ツクモ G-GEAR SSD写真

PCパーツショップ屋らしい、オタク気味なパーツ選定もG-GEARの魅力です。

一般人から見ればBTOパソコンの標準パーツなど正直なんでもいいですが、筆者のようなPCパーツオタクが見ると興奮するパーツが選ばれています。

ツクモ G-GEAR 写真

ケースファンを最大6個も付けられます

分解しやすいメンテナンス性に優れたオリジナル設計もG-GEARのメリットです。

ホコリの侵入を防ぐ防塵フィルターも搭載します。マグネット式だから取り外しがとてもかんたん、水洗いも可能です。

実際にG-GEAR(9800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。期待どおりの驚異的なゲーミング性能を、省エネで発揮してくれて気持ちが良かったです。

やかもち
最高のゲーミングCPUと、充実した拡張性があるから、長期的に使っていけるゲーミングPCです。

【20万円台】NEXTGEAR(RTX 5070)

ほとんどのゲームをフルHD~WQHDで快適に

NEXTGEAR JG-A7G70
2025年12月時点のスペック
CPURyzen 7 7800X3D
(8コア / 16スレッド)
3D V-Cache : 64 MB搭載)
CPUクーラー240 mm水冷CPUクーラー
マザーボードAMD A620チップセット
メモリ16 GB
(DDR5-5200 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 5070
SSD1 TB
(NVMe SSD)
HDD
無線LAN
電源ユニット750 W
(80 PLUS Bronze)
OSWindows 11 Home
納期最短6日
保証3年間
(センドバック修理保証 + 電話サポート)
参考価格約23.0万円(送料:無料)
最新価格をチェックする

WQHDモニターでARC RaidersなどをプレイするならNEXTGEAR(RTX 5070)」がおすすめです。

CPUにRyzen 7 7800X3D(8コア16スレッド)、グラボにRTX 5070、メモリ容量16 GB(DDR5-5600規格)を搭載します。

9800X3Dの次にパワフルなゲーミングCPU「7800X3D」搭載です。

ARC Raidersはもちろん余裕ですし、タルコフや鳴潮など最適化を投げ捨てた酷いゲームが相手でも、Core Ultra 9やCore i9を超えるゲーム性能です。

CPUを徹底的に冷却して、常に安定したゲーム性能を得られるように「240 mm水冷クーラー」を標準搭載

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

約23万円のお手頃な価格設定ながら、驚異のメーカー3年保証が無料で付いてきます。

実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。

やかもち
意味不明な安さでびっくり・・・、自作すると確実にこれより高くつくから、コスパ最強のゲーミングPCです。

【予算派なら】LEVEL∞ THETA

低予算でARC RaidersをフルHDで快適に

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
LEVEL-M1A6-R75F
2025年12月時点のスペック
CPURyzen 5 7500F
(6コア / 12スレッド)
CPUクーラー空冷CPUクーラー
マザーボードAMD A620チップセット
メモリ16 GB
(DDR5-4800 / 2枚組)
グラフィックボードRTX 5060
SSD500 GB
(NVMe SSD)
HDD
無線LAN
電源ユニット650 W
(80 PLUS Bronze)
OSWindows 11 Home
納期最短5日
参考価格約15.5万円(送料:無料)
最新価格をチェックする

ARC RaidersをフルHDで快適にプレイするなら、パソコン工房のLEVEL∞ THETAがおすすめ。

CPUにRyzen 5 7500F(6コア12スレッド)、グラボにRTX 5060を搭載します。

ダム戦場で平均130 fps前後、重たいエリアで平均120 fpsくらいを狙える、ミドルクラスのゲーミングPCです。

ただし、標準SSDの容量が少なすぎます。注文時のカスタマイズ画面からSSDの容量を1 TBに変更してください。

今どき500 GBはだいぶ心もとない容量です。ARC Raiders以外のゲームもインストールすると、500 GBなんてすぐに枯渇します。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください
やかもち
予算15万円くらいでARC Raidersを楽しむなら、「LEVEL∞ THETA(RTX 5060)」がコスパよし。

以上「ARC Raidersの推奨スペックを徹底検証する記事【23枚のグラボ + 20個のCPU】」について、解説でした。

ARC Raidersにおすすめなゲーミングモニターを探す

PCスペック的にも、ARC RaidersはWQHD(2560×1440)対応ゲーミングモニターと相性がいいです。フルHDより精細かつ高画質な映像でレイドに没入しつつ、増えた情報量で視認性も向上します。

特におすすめは「ASUS XG27ACS」です。PCゲーマー向けの便利な機能と、最大180 Hzかつ高画質な「Fast IPS」パネルを備えます。

予算に余裕があるなら「P275MS+」がベスト。

量子ドット + Fast IPS(最大320 Hz)+ Mini LED(1152分割)で、圧倒的な応答性と優れた画質を両立します。5万円台ながらハイエンド級のパネル性能です。

万人受けはしないですが、個人的にARC Raidersと4Kモニターも結構アリな感触です。

ゲーム内の世界観はディティールが細かく非常に作り込まれており、レイトレ最高設定でプレイすると、スペランザ上層の没入感にうっとりします。

Apex Legendsやフォートナイトのように、ガチの競技性を要求されるゲームじゃないから、映像美も味わいながらマイペースに楽しめる良好なゲーム体験です。

参考程度に、筆者がARC Raidersで使っている4Kゲーミングモニターです。

RTX 5000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】

更新情報
  • 2025/12/10:記事を初公開(UPDATE !!)

実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】

実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】

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