2020年10月末に、RTX 2070の後継モデルにあたる「RTX 3070」が発売されました(→ RTX 3070のレビューはこちら)。かつて最上位モデルだったRTX 2080 Tiと同等の性能が、なんと半額で買える時代が到来(18.5 → 7.5~9.9万円)。
言うまでもなく、RTX 3070を搭載するBTO PCのコスパは全体的に優秀です。
(公開:2020/11/17 | 更新:2023/3/7)
「RTX 3070」のキホンを解説
「RTX 3070」は、NVIDIAの新しいグラフィックボード「RTX 30シリーズ」で、RTX 2070の後継モデルに位置づけられるグラボです。
価格は単品で8~9万円から。グラボ1枚に10万円近い価格は安いとは言いづらいですが、性能はかつて13.5~18.5万円もしていたRTX 2080 Tiとほぼ同等クラスです。つまり、RTX 2080 Ti相当の性能をほぼ半額で得られます。
- RTX 2080 Tiに匹敵するゲーム性能
- 価格はRTX 2080 Tiの半額
- 240 Hz対応モニター使えます
- 4K解像度で60 fps以上もOK
- 抜群のコストパフォーマンス
- 性能の割に消費電力は200 W台
2080 Tiに匹敵する性能を持ちながら、消費電力は200 W台で済む優れた省エネ性能も、RTX 3070の大きなメリットです。熱が少ないので、大掛かりな冷却システムを使う必要性が減りました(低コスト化 & 省スペースが可能)。
RTX 3070の方がコストパフォーマンスは高いです。上位のRTX 3080は3070よりも更にパワフルで余裕ある性能ですが、大多数のPCゲーマーはRTX 3070の性能で満足できます。
たとえば、Apex Legendsやフォートナイトなど、流行りのFPSゲームを240 Hz対応のゲーミングモニターで有利にプレイしたい。または、横に視野が広いUWQHDモニターでプレイしたいなど。
競技性の強いゲームを有利にプレイするならRTX 3070の性能で問題ありません。一方で、画質が重視されるRPGやオフゲーを、4K対応ゲーミングモニターで没入するなら・・・RTX 3080の方が良いでしょう。
まとめると、4Kゲーミングモニターを使う予定ならRTX 3080を。普通に144 ~ 240 Hz対応のフルHD ~ WQHDゲーミングモニターなら、RTX 3070で大丈夫です。コスパも良いです。
RTX 3070搭載でオススメなBTO PC:5選
- 1. Legion T570i(おすすめNo.1)
- 2. G-GEAR GA(シンプルにコスパ強)
- 3. G-GEAR Crucial(保証がさいつよ)
- 4. GALLERIA(最短翌日スピード納期)
- 5. HP OMEN 40L(7%クーポンならアリ)
1. Legion T570i
【おすすめNo.1】迷ったらこれでいいです。
Lenovo Legion T570i 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7 12700F (12コア / 20スレッド) |
CPUクーラー | 120 mm 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | DDR5-4800 16GB x2(合計32GB) |
グラフィックボード | RTX 3060 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | 2 TB |
光学ドライブ | – |
無線LAN | Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps) |
電源ユニット | 500 W (80 PLUS Bronze認証) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短1週間 |
参考価格 | 209880 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
外資系パソコンメーカーの超大手Lenovoが手掛けるゲーミングブランド「Legion T570i」が、スペックの割に低価格でいい感じ。
CPUにCore i7 12700F(12コア20スレッド)、グラボにRTX 3070を搭載。メモリは最新のDDR5-4800を32 GB、ストレージ類は容量1 TBのNVMe SSDと容量2 TBのHDDが入ってます。
比較的コンパクトなLegionオリジナルPCケースを採用。コンパクトなので内部はやや狭いものの、ゲーミングPCらしいエアフローを意識した設計です。
必要最低限の拡張性もあります。Legion T570iの場合、M.2 SSDをあと1枚、HDDやSATA SSDをあと3個、キャプチャーボードやサウンドカードをあと1枚まで増設できます。
メモリスロットも空きが2本あり、あとからメモリ容量を増やせます。
2. G-GEAR GA5J
【おすすめNo.2】ツクモのゲーミングPCが安い!
G-GEAR GA5J-B221/B2 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i5 12400F (6コア / 12スレッド) |
CPUクーラー | 120 mm 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
電源ユニット | 750 W (80 PLUS Gold認証) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短翌日 |
参考価格 | 179800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
低価格なRTX 3070搭載モデルでおすすめが「G-GEAR GA5J」です。ふだんは約18.5万円ですが、期間限定(4/14まで)で5000円引きの約18万円で販売中。
ミドルクラスで大人気のCore i5 12400F(6コア12スレ)を搭載し、メモリ容量は標準で16 GB、SSDもたっぷり容量1 TBで初心者にもうれしいスペックです。
拡張性にかかわるマザーボードはIntel B660モデルを採用。しかも、ツクモのG-GEARではM.2ヒートシンクが2つ付属する特注タイプを使っています。
M.2 SSDをあと2枚、HDDやSATA SSDをあわせて最大4台、サウンドカードやキャプチャーボードを最大で3枚まで増設できます。これだけの拡張性があれば、まず不足しないです。
低価格ながら、必要十分な標準スペックと拡張性をそなえた、バランスの良いゲーミングPCに仕上がっています。予算20万円未満で選ぶならイチオシです。
なお、ツクモの大きな魅力である延長保証サービスは本体価格+5%で受けられます。
他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。落下や落雷や地震など、外的な要因で壊れても保証してくれます。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
保証を受けるときだけ、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
3. G-GEAR GA
【おすすめNo.3】保証に強いハイエンドマシン
G-GEAR Powered by Crucial 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7 13700KF (16コア / 24スレッド) |
CPUクーラー | 120 mm 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
電源ユニット | 850 W (80 PLUS Gold認証) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短翌日 |
参考価格 | 228800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
保証にめっぽう強いのがツクモのゲーミングBTO「G-GEAR」です。
しかも、今回のG-GEARは価格の割にスペックも強力です。CPUになんとCore i7 13700KFを搭載。16コア24スレッドの圧倒的なパワーで、1世代前のCore i9 12900Kをやや上回る性能を発揮します。
容量16 GBのメモリと、高速なPCIe 4.0対応NVMe SSDが容量1 TB入ってます。電源ユニットの容量も850 Wと余裕があり、将来的に新しいパーツにアップグレードできます。
Intel B660マザーボード搭載で、パーツの拡張性も余裕あり。M.2 SSDをあと1枚、HDDとSATA SSDをあわせて最大4台、キャプチャーボードやサウンドカードを最大で3枚も追加可能です。
なお、ツクモの大きな魅力である延長保証サービスは本体価格+5%で受けられます。
他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。落下や落雷や地震など、外的な要因で壊れても保証してくれます。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
踏み込んだ話をすると・・・いざ保証を受けるとなったら、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
4. GALLERIA XA7C
【おすすめNo.4】初心者にやさしい親切設計ケース
GALLERIA XA7C-R37 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7 13700F (16コア / 24スレッド) |
CPUクーラー | CPUクーラー (静音パックまんぞくコース) |
マザーボード | Intel B760チップセット ※ゲームに有利な2.5G LANを搭載 |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 8GB |
SSD | 500 GB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 650 W (80 PLUS Bronze認証) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短翌日 |
参考価格 | 229980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
4番目に紹介するRTX 3070搭載BTOマシンは、ドスパラの有名なゲーミングブランド「ガレリア」です。
ツールレス設計とメンテナンス性に優れた、扱いやすい専用PCケースを採用。あとからパーツを増設・交換したり、フィルターに溜まったホコリをかんたんに掃除できます。
標準スペックも全体的にゲーミングPCに十分な品質とスペックを揃えています。
CPUにCore i7 13700F(16コア24スレ)を搭載し、1世代前のCore i9に匹敵する性能を確保。ほとんどの人にとってパワフルすぎる性能です。容量16 GBのメモリと容量1 TBのSSD(高速NVMe)も入ってます。
他社ではあまり見られない「VGAサポートステイ」も搭載済み。重たいグラフィックボードが時間の経過とともに歪んでしまう症状を防ぎ、輸送時のゆれにも強いです。
Intel B760マザーボードを搭載し、必要十分な拡張性を確保。あとからM.2 SSDやHDD、サウンドカードやキャプチャーボードを増設する余裕があります。FPSゲームで有利な2.5G LANポートも最初から付いています。
製品ラインナップを絞っているため、納期が非常に早いのもメリットです(※最短で翌日出荷)。スピーディーにマトモなゲーミングPCが欲しいユーザーにおすすめです。
5. HP OMEN 40L
7%割引クーポンでハイエンドマシンが手頃に
HP OMEN 40L Desktop 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7 12700K (12コア / 20スレッド) |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (120 mmラジエーター搭載) |
マザーボード | Intel Z690チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 3070 8GB |
SSD | 1 TB (WD_BLACK NVMe搭載) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
無線LAN | Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps) |
電源ユニット | 800 W (80 PLUS Gold) |
OS | Windows 11 Pro |
納期 | 最短1週間 |
参考価格 | 242000 円(送料:0 円) 205060 円(7%クーポン適用で) 最新価格をチェックする |
「OMEN by HP 40L」は、外資系の超大手BTOメーカーのHP(ヒューレット・パッカード)が手掛けるゲーミングPCです。
OMENシリーズは旧モデルから、妙にこだわったパーツを使って組み上げているのが特徴で、使っているパーツの割には価格が意外と安いので隠れた良コスパマシンだったりします。
2022年3月から新発売の「40L」モデルも、DDR4-3733メモリやWD Black SN850 NVMeなど、ゲーミングPCらしい速さに特化したパーツを採用します。
一般人からするとDDR4-3733なんてアピールされても意味が分からないと思いますが、(体感できるかどうかはともかく)ちょっとだけゲームの性能が良くなるとイメージしておけばOKです。
デザインはさすがヒューレット・パッカード、外資系らしいスタイリッシュな筐体設計です。
拡張性もそこそこ。キャプチャボードはあと1枚、M.2 SSDはあと1個、SSDやHDDは2~4台まで増設できます。十分な拡張性です。
電源ユニットは容量800 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可。RTX 3080に乗り換えもできます。
高速な無線LAN規格Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps)も標準で搭載しています。おおむねコスパが良いのでデザインさえ気に入れば、選んでしまっていいレベルのゲーミングPCです。
上位モデルの「45L」ですが、自腹でHP OMENをレビューしました。雰囲気だけでも参考になればいいかと。
RTX 3070搭載BTO PC【比較まとめ】
おすすめNo.1Lenovo Legion T570i 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 209880 円(送料:0 円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.2G-GEAR GA5J-B221/B2 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 179800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.3G-GEAR Powered by Crucial 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 228800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA XA7C-R37 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 229980 円(送料:3300 円) 最新価格をチェックする |
OMEN by HP 40L Desktop 2023年4月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 242000 円(送料:0 円) 225060 円(7%クーポン適用で) 最新価格をチェックする |
記事を書いた時点で、いい感じのRTX 3070搭載BTO PCは以上の5台です。単純なコスパが一番いいのは「Legion T570i」です。
Core i7 12700F(12コア20スレ)、容量32 GBのDDR5メモリ、容量1 TBのNVMe SSDと容量2 TBのHDDが入っていながら約21万円(送料無料)はかなり割安な価格です。
予算20万円未満に収めたい方は「G-GEAR GA(4/14まで限定価格)」がおすすめ。価格の割に標準スペックが美味しく、保証も最強クラスで、拡張性も抜群で長く使っていけるゲーミングPCです。
以上「GeForce RTX 3070搭載のおすすめBTO PCを5つ紹介」について、解説でした。RTX 3070が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
RTX 3000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
RTX 3070におすすめなゲーミングモニター【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
YouTubeとブログの記事PC選びの参考にさせていただいてます。
1位のLegion T750i買おうか迷ってます。
納期約2ヶ月っていうとクリスマスや年始年末系のセールが来ると思うんですけど、そっちで買うのとどっちがいいと思いますか?
納期3ヶ月かかるみたいだよ
フロンティアのゲーミングパソコンホームページから消えてましたよ。