この記事では「Photoshop CCが動くパソコンについて真面目に調べている」人に対して、出来る限り客観的なデータに基いてPhotoshopの推奨スペックとベストPCについて応えてみたい。
PCショップの店員や他の専門サイトが言うほどには、「意外とハイスペなマシンは必要ないよ。」ということが分かるはずだ。
Photoshop CCの動作における特徴
まずはPhotoshop CCがパソコンのどのような性能を要求するのか、特徴を理解しておこう。こういう動作をするから、このスペックが重要。という形式で論理立てて理解しておくのはとても重要。
CPUメインのアプリである
「画像編集」が名目のソフトの割に、もっぱらCPUに頼りまくるアプリケーションです。とにかくCPU性能を要求するアプリケーションなので、Photoshopを快適にしたいならCPUだけは妥協してはいけない。
後ほどデータでしっかり解説するので、「なぜ?」と深く疑問に思う必要はない。とにかくPhotoshopはCPUメインのアプリです。
グラボも一部必要
Photoshop CCはGPU支援が無ければ一部動作しない機能がある。例えば「油彩フィルター」「3D」「鳥瞰図」「スクラブズーム」「フリックパン」などが、GPUを必要とする機能です。
次にGPU支援を受けられる機能もあります。「Camera Raw」「虹彩ぼかし」(ぼかし / フィルター系全般)「スマートシャープ」などはグラボの演算補助によって処理の高速化が可能。
なお、ごく一部の機能はOpen CLに特化したクリエイター向けGPU「Quadro」などを使えばもっと高速化が可能だったりするが、ハッキリ言う。費用対効果(コスパ)がかなり悪化するのでOpen CLは無視してOKです。
ストレージの速度は極めて重要
最後にストレージについて。
Photoshopは素材として使う写真などのデータと頻繁にやり取りを行います。そのため、読み書き速度が遅い「HDD」だと、たとえ性能の良いマシンだったとしても微妙にレスポンスが悪くなる傾向がある。
性能の無駄遣いをしないためにも、Photoshopとそのデータを格納するストレージは必ず「SSD」にすること。SSDはランダムアクセス速度がHDDの50倍以上も高速なので、体感するほどキビキビとした動作を実現する。
「データ」で確認するPhotoshopの推奨スペック
前提知識についてはザックリとだが解説できました。ここからはPhotoshopが「CPUメイン」「グラボの影響はそれほど」なアプリであることを、データに基いて確認していきたい。
やっぱり客観的なデータがあれば、Photoshop用のPCをずっと選びやすくなりますからね。PCショップ店員が言いがちな「とりあえずCore i7でしょう~。」に騙されることも、もう…無い。
テスト環境とテストの方法
Photoshop CCには公式ベンチマークソフトなどは無いので、実際にPhotoshopを動かして「それぞれの処理に掛かった時間」からスコアを算出することにした。
米国の企業向けマシンを製作しているPuget Systems社が、一般人でも使えるPhotoshop CC用のベンチマークを配布しているので、それを使うことでスコアが求められる。
テスト環境 | Intel版 | AMD版 |
---|---|---|
CPU | Core i7 8700K | Ryzen 7 2700X |
Core i7 8700 | Ryzen 7 2700 | |
Core i5 8600K | Ryzen 5 2600X | |
Core i3 8350K | Ryzen 7 1800X | |
GPU | GTX 1080 Ti 11GB | |
メモリー | DDR4-2666 16GB x4 (64GB) | |
SSD | Samsung 960 Pro 1TB | |
OS | Windows 10 Pro 64bit | |
Ver | Photoshop CC 2018 |
テスト環境はこの通り。メモリー容量は「64GB」で十分すぎる容量。グラボはGTX 1080 Tiで統一。ストレージは超高速なNVMe SSD「Samsung 960 Pro」です。
ボトルネックになりうる要因はほとんど排除されているため、純粋に「Photoshopの動作に対するCPU性能の影響」だけを調べることが可能な環境だ。
Photoshop CC 2018 CPU Performance: AMD Ryzen 2 vs Intel 8th Gen
Photoshopに最適な「CPU」
グラフで示すのは基本的に「処理にかかった時間(秒数)」です。「総合スコア」の場合は秒数ではなく点数で示しています。
一般処理のパフォーマンス
Photoshop CC Test / RAW画像の展開
Photoshop CC Test / 500MBへのリサイズ
Photoshop CC Test / 回転
Photoshop CC Test / 自動選択
Photoshop CC Test / マスク
Photoshop CC Test / バケツ
Photoshop CC Test / グラデーション
Photoshop CC Test / 塗りつぶし
Photoshop CC Test / PSD保存
Photoshop CC Test / PSD展開
Photoshop CC Test / 一般処理の総合スコア
一般的な処理はほぼCPUに依存している。しかし、実際にデータを見るとAMD RyzenよりIntel Coreの方が全体的に優れたパフォーマンスを発揮していることが分かる。
これはPhotoshopが意外とマルチスレッドに最適化が進んでいないソフトということを示しており、重要なのはコア数よりもクロック周波数(=シングルスレッド性能)です。
AMD Ryzenはコスパの良いクリエイター向けCPUではあるものの、Photoshopのような最適化が未成熟なソフトでは本来の性能を上手く発揮できない。
よって、Photoshop用のマシンを選ぶならインテル製のCPUが入っているマシンを選ぶべきだ。ただし、これはPhotoshopに限定した場合の話で、他の用途も含めるなら変わってきます。
フィルター系のパフォーマンス
Photoshop CC Test / Camera Raw フィルタ
Photoshop CC Test / レンズ補正フィルター
Photoshop CC Test / ノイズ除去
Photoshop CC Test / スマートシャーペン
Photoshop CC Test / フィールドぼかし
Photoshop CC Test / チルトシフトぼかし
Photoshop CC Test / 虹彩絞りぼかし
Photoshop CC Test / 広角補正フィルター
Photoshop CC Test / ゆがみツール(Liquify)
Photoshop CC Test / フィルター系の総合スコア
グラフィックボードの影響を受けるフィルター系の処理になると、若干だがIntel CoreシリーズとAMD Ryzenシリーズの間にあった性能差が埋まりました。
それでもIntel Coreの方が効率よく性能を発揮できているので、マルチスレッド性能が効きやすい動画エンコードやレンダリング(CG製作)をしないならRyzenを選ぶ必要性は薄い。
Photomergeのパフォーマンス
Photoshop CC Test / Photomerge(2200万画素)
Photoshop CC Test / Photomerge(4500万画素)
Photoshop CC Test / Photomergeの総合スコア
複数の画像をつないでパノラマ写真を生成する「Photomerge」。性能差は埋まりつつあるが、やっぱりシングルスレッド性能が優秀なi7 8700Kの方が良い結果を残しています。
総合スコア
Photoshop CC Test / Overall Score
Intel CoreAMD Ryzen
最後に、すべてのテスト内容を含めた「総合スコア」(Overall Score)を確認して、CPUごとの傾向を把握します。
- 現時点では、まだAMD Ryzenとの相性は悪い
- 同価格のCPUで比較するとIntelの方がコスパ良好
というわけで、Photoshop向けのパソコンを選ぶ場合は「Core i5」を選べば間違いないです。予算が少ない場合は「Core i3」でも構わない。
注意点は古いインテルCPUを選ばないこと。8世代より前のインテルCPUはコア数が少なくなっているので、新しくマシンを買う予定なら必ず最新世代のインテルCPUを選ぶこと。
Photoshopとグラフィックボード
次はあまり重要ではないが、グラフィックボードの性能がPhotoshopに与える影響を確認する。「画像編集」と言う割には、さほどグラボの性能は求められていないことが分かるはず。
以下、グラフィックボードごとのパフォーマンスを見ていきます。CPUはCore i7 8700Kで固定です。
一般処理のパフォーマンス
Photoshop CC Test / RAW画像の展開
Photoshop CC Test / 500MBへのリサイズ
Photoshop CC Test / 回転
Photoshop CC Test / 自動選択
Photoshop CC Test / マスク
Photoshop CC Test / バケツ
Photoshop CC Test / グラデーション
Photoshop CC Test / 塗りつぶし
Photoshop CC Test / PSD保存
Photoshop CC Test / PSD展開
Photoshop CC Test / 一般処理の総合スコア
内蔵グラフィックスでも一般的な処理なら、普通に動きます。ローエンドGPUの「GTX 1050」を導入すると6~7%ほどパフォーマンスが向上する。意外なほど影響は少ない。
フィルター系のパフォーマンス
Photoshop CC Test / Camera Raw フィルタ
Photoshop CC Test / レンズ補正フィルター
Photoshop CC Test / ノイズ除去
Photoshop CC Test / スマートシャーペン
Photoshop CC Test / フィールドぼかし
Photoshop CC Test / チルトシフトぼかし
Photoshop CC Test / 虹彩絞りぼかし
Photoshop CC Test / 広角補正フィルター
Photoshop CC Test / ゆがみツール(Liquify)
Photoshop CC Test / フィルター系の総合スコア
一般処理と違って、GPU支援(アクセラレータ)を受けられるフィルター系の処理はグラフィックボードの影響がかなり出ている。しかし、GTX 1050以降で頭打ちなのが驚きだ。
Photomergeのパフォーマンス
Photoshop CC Test / Photomerge(2200万画素)
Photoshop CC Test / Photomerge(4500万画素)
Photoshop CC Test / Photomergeの総合スコア
Photomerge系の処理も、やはりGTX 1050以降になるとパフォーマンスは頭打ちです。
3D機能のパフォーマンス
Photoshop CC Test / 3D機能 – テキスト生成
Photoshop CC Test / 3D機能 – レイヤーのレンダリング
グラフィックボードを使うことで使用可能な「3D機能」の処理も、驚くほどグラボの影響が無い。内蔵グラフィックの何倍も性能が良いGTX 1050でも、処理速度はわずか4%しか変化しません。
総合スコア
Photoshop CC Test / Overall Score
総合スコアの変化はこの通り。GTX 1080 Tiが最高得点をマークしていて、GTX 1050は2.2%低いだけです。つまりPhotoshopのためにハイエンドGPUを用意しても意味はほぼ無い。
内蔵グラフィックで十分にも見える。ただ、内蔵GPUはメインメモリを使うため、可能なら安いGTX 1050を搭載した方が良いだろう。グラボは専用のメモリ(VRAM)を使ってくれるので。
Photoshopに必要なメモリー容量
必要なメモリー容量はPhotoshopにどれだけのデータを詰め込むかで変わってくる。
例えば2000万画素くらいの容量25MBの写真データを入れると、メモリー使用量はザックリその3倍にあたる75MBくらいに増加します。
じゃあ使う予定のデータの3倍くらいのメモリー容量があれば良いのか…と言うと、それは違う。実はフィルターやレイヤー枚数の増加など、編集すればするほどメモリー使用量は増加していく仕様です。
実際に25MBの写真データに対して、ベンチマークテストを用いて色々と手を加えていくと1.8GB程度のメモリー使用量が、最大で15.9GBにまで増加してしまっている。
増加分(Photoshop本体のメモリー使用量を差し引く)だけを見ると、読み込んだだけで75MBだった使用量がピーク時に約14GBになっているので、倍率にして約187倍ほど。
一般処理はさほどメモリーを使わないが、フィルター系(Camera Rawやぼかし)を多用する人はかなり余裕を持って大容量のメモリーを搭載したほうが良い。
- 元ファイル:25MB
- 読み込み:75MB
- テスト実行:14GB(14000MB)
元ファイルの容量から見ると、約560倍にまで増加しているという驚きの結果ですね…。
たとえ取り込むデータを25MBから8MBに削減したとしても、Photoshopで実行した処理に応じてメモリーの使用量は増えていくので取り込むデータの影響は意外と少ない。
2000万画素(8MB)のデータだと、ピーク時に12.3GB。180万画素(140KB)という、軽いデータを使ってもピーク時は11.9GBも使っていた。驚きの結果と言えます。
メモリー容量を超えるとどうなる?
もしも、扱っているデータ量が多すぎてメモリーに収まらなくなったらどうなるか。答えはごくシンプルです。
- 溢れたデータは作業用フォルダに移る
- 作業用フォルダが「SSD」でも、メモリーと比べればずっと遅いので
- 処理速度の低下が起こる
- (最悪の場合は)Photoshopがクラッシュする
という流れになります。最悪のケースは、メモリーから溢れたデータが作業用フォルダに収まりきらない場合です。例えば、SSDの空き容量がごくわずかな状態だと起こり得る。
そうなった場合は、Windowsが「何々ディスクの空き容量が少ないです。」と警告を発し始め、更に負荷をかければPhotoshopのクラッシュにつながる可能性がとても高い。
余裕のあるメモリー容量とストレージ容量を
結論、メモリー容量は余裕を持っておこう。ザックリとした目安を表にまとめますね。
Photoshopで使う機能 | メモリーの使用量(平均) | ピーク時 | 必要メモリー容量 | 推奨メモリー容量 |
---|---|---|---|---|
起動 | 1.7GB | 1.8GB | 4GB | 4.0GB |
一般的な処理 | 4.1GB | 7.5GB | 8GB | 12.0GB |
フィルター系 | 11.4GB | 14.2GB | 16GB | 24.0GB |
パノラマ系 | 10.1GB | 12.0GB | 16GB | 16.0GB |
どのような使い方をするかで、必要なメモリー容量は変わってくる。単にPhotoshopを起動してデータを取り込むだけなら4GBあれば十分です(そんな人は稀だと思うが)。
次にブラシや塗りつぶしと言った「一般処理」の場合は、平均して4.1GBでピーク時に7.5GBのメモリーを消費していた。よって、Photoshopでイラストを描く場合は8GBあれば足りそうだ。
問題は虹彩ぼかしやノイズ除去、Camera Rawといった「フィルター系」を使う場合です。平均で11.4GB、ピーク時に14.2GBもメモリーを食っていたため、推奨メモリーは24GBになる。
Windows 10だけでメモリーは約2GB使っていますから、それを考慮すれば16GBでは微妙で24GBは欲しいということに。
なお、パノラマ(Photomerge)系の処理は思ったよりメモリーを使わなかった。平均で10.1GB、ピーク時に12.0GBなので、Windowsを考慮しても16GBあれば足りる計算に。
もちろん、Photoshop以外にIllustratorやChromeを同時に使う人は、その分も考慮してもっと余裕のあるメモリー容量を選ぶ必要が出てきます。
Photoshopの推奨スペックまとめ
ここまでデータを確認しながら見てきたので、Photoshop CC 2018の推奨CPU / グラボ / メモリーについてほぼ理解できたと思います。最後にもう一度内容をまとめていく。
推奨CPUはインテルの4コア以上
Photoshop CC Test / Overall Score
Intel CoreAMD Ryzen
Photoshopメインでパソコンを使うつもりなら、最適化がこなれているIntel Coreシリーズから選べば良い。4コア搭載の「i3 8100」があれば十分なパフォーマンスを発揮できる。
コスパ、マルチタスク性能を考慮すれば「i5 8400」がもっともPhotoshop CCに最適なCPUだ。もちろん最速を求めるなら「i7 8700K」がオススメ。
グラボはGTX 1050があれば十分
Photoshop CC Test / Overall Score
内蔵グラフィックスで意外と十分なスピードを発揮するが、安価なGTX 1050を導入することで更に高速化が可能になり、その上CPUに対して余分な負荷を削減できる。
Photoshop用にグラボを選ぶなら「GTX 1050」で十分だ。もし、コスパと軽いゲーミングも考えているなら「GTX 1050 Ti」もオススメ。差額がわずかなので、どうせなら1050 Tiで良いだろう。
あまりゲームをしないなら、GTX 1050よりワンランク下に位置する「GT 1030」も選択肢。Photoshopで使う分には十分な性能を持っている。
メモリーは最低でも8GB必要で、可能なら16GB
Photoshopで使う機能 | メモリーの使用量(平均) | ピーク時 | 必要メモリー容量 | 推奨メモリー容量 |
---|---|---|---|---|
起動 | 1.7GB | 1.8GB | 4GB | 4.0GB |
一般的な処理 | 4.1GB | 7.5GB | 8GB | 12.0GB |
フィルター系 | 11.4GB | 14.2GB | 16GB | 24.0GB |
パノラマ系 | 10.1GB | 12.0GB | 16GB | 16.0GB |
使い方によるが、16GBあれば大抵の機能を使えます。
ただし、解像度の大きい写真にフィルター系の処理をガンガン掛けていくような、ハードな使い方を考えているならは「24~32GB」を考慮するべきです。
PhotoshopにオススメのPC:3選
1. フォトショでイラストを描きたい人向け
Magnate IC SSD搭載 | |
---|---|
CPU | Core i3 8100 |
GPU | GeForce GT 1030 2GB |
メモリ | 4GB(カスタマイズで16GBに) |
マザーボード | Intel H310搭載 MicroATX |
USB | 前面:USB 3.0 x2 |
背面:USB 2.0 x2 / USB 3.1 Gen1 x2 | |
SSD | 240GB |
HDD | 1TB |
電源 | 400W 静音電源(80 PLUS BRONZE) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
サイズ | 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm |
重量 | 7.8kg |
キーボード | 付属 |
マウス | 付属 |
保証 | 1年間 持込修理保証 |
Photoshopでイラストを描きたいと考えている人には「Magnate IC SSD搭載モデル」がおすすめ。
CPUはPhotoshopを動かすのに十分な性能を持つ「Core i3 8100」(4コア)で、グラフィックボードは「GeForce GT 1030 2GB」が搭載されている。
GT 1030の性能はGTX 1050ほどではないが、内蔵グラフィックスより遥かに速い。ゲーム用としては物足りない性能ですが、Photoshop用としては十分な速度を出してくれる。
推奨カスタマイズは「メモリ:16GB」のみ。メモリを16GBにしても、税込みで9万ちょっとの価格で済むためコストパフォーマンスは非常に良いマシンだ。
2. マルチタスク性能も重視したい人向け
raytrek debut! HB | |
---|---|
CPU | Core i5 8500 |
GPU | GeForce GT 1030 2GB |
メモリ | 8GB(カスタマイズで16GBに) |
マザーボード | Intel H310搭載 MicroATX |
USB | 前面:USB 3.0 x2 |
背面:USB 2.0 x2 / USB 3.1 Gen1 x2 | |
SSD | 240GB |
HDD | 1TB |
電源 | 450W 静音電源(80 PLUS BRONZE) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
サイズ | 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm |
重量 | 7.8kg |
キーボード | 付属 |
マウス | 付属 |
保証 | 1年間 持込修理保証 |
Photoshopだけでなく、同時にChromeで大量のWeb閲覧をしたり、IllustratorやSAIなど他のアプリも併用したいと考えているなら「raytrek debut! HB」がおすすめ。
CPUに「Core i5 8500」(6コア)が搭載されているため、マルチタスク性能は非常に優秀。「Chrome + Photoshop + Illustrator + SAI」という使い方に耐えられる性能があります。
グラボは「GeForce GT 1030」ですが、Adobe系のソフトを動かすのに十分。ゲームもしたいなら「GTX 1050 Ti」や「GTX 1060 6GB」をおすすめしますが。
推奨カスタマイズは「メモリ:16GB」だけでOK。税込みで11万円弱になるが、Photoshopマシンとしては概ねトップクラスに達しているためコスパは良好です。
3. 現実的な予算でPhotoshop最高速度を目指す
raytrek debut! MX | |
---|---|
CPU | Core i7 8700 |
GPU | GeForce GTX 1050 2GB |
メモリ | 16GB(8GB 2枚組) |
マザーボード | Intel H310搭載 MicroATX |
USB | 前面:USB 3.0 x2 |
背面:USB 2.0 x2 / USB 3.1 Gen1 x2 | |
SSD | 240GB |
HDD | 1TB |
電源 | 450W 静音電源(80 PLUS BRONZE) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
サイズ | 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm |
重量 | 7.8kg |
キーボード | 付属 |
マウス | 付属 |
保証 | 1年間 持込修理保証 |
最後に紹介するのは「raytrek debut! MX」。現実的な予算で「Photoshop最高速度のマシン」が欲しいと考えている人におすすめのクリエイターマシンです。
CPUは「Core i7 8700」で、Photoshopをほぼ最高のスピードで動作可能。グラフィックボードは「GTX 1050 2GB」搭載で、Photoshopの実用上ほぼトップの速度。
標準で16GBメモリが入っているのも嬉しいところ。価格は税込みで13万円弱、現実的な値段だと思います。
以上「【2018年版】Photoshop CCの推奨スペックとおすすめPC」について解説でした。
グラフがぱっと見でhigher is betterなのかlower is betterなのか・・・
cpuの表のところ i5 8350K→i3 8350k ではないのでしょうか?
2017年版のPhotoshopにはどれくらいのグラボが必要なのか?の記事も併せて拝見したのですが、
やはりPhotoshopにはAMDよりもNVIDIAの方が相性的に良いのでしょうか?
レビューお疲れさまです。
大変参考になりました。
データをSSDに格納しておくことは重要なんですね。
SSDは容量単価が高いから、HDDとうまく使い分けていきます。
自分でルールを決めて運用することも大事でしょうね。
例えば今月、先月のデータはSSDに置いて、それより前はHDDに置くとか。
あと欲を言えばRyzen APU との比較もあるとありがたかったです。
パソコン販売員としては
まあある程度情報収集したり実際に使ったりしているので分かるのですが、実際にどれくらいのスピードで動くのか数値として纏まっていてお客様に説明しやすくなって助かっています
話は変わりますが、昨日秋葉原のド〇パラで ちもろぐ見ながらグラボ選んでいる子がいましたね。パソコン組む人にとっては外せないブログですね~~