ローカルLLM(俗訳:お家でチャッピー)のあまりに急激な進化を受けて、推論性能が高くVRAM容量に恵まれたグラフィックボードが値上がり傾向です。
特にその頂点に君臨する「RTX 5090」は高額にも関わらず値上がり率が平均値で50%(1.5倍)に達しています。さらに2026年8月、追い打ちを掛けるように中国から動画生成モデル「MiniMax-H3」が無償公開され、RTX 5090の値上げ圧力に拍車をかける状況です。

主要5社の平均価格推移(作業代行:GPT-5.6 Sol High)
すでにRTX 5090の単品価格は約70万円を超え、75万円前後に迫っています。
しかし、国産BTOの有名メーカー「パソコン工房」がなぜかRTX 5090搭載パソコンを70万円台から平然と販売中です。
RTX 5090単品とほぼ同じ価格で、DDR5メモリやRyzen 9000 CPUがセットで付いてくる、と表現すればなかなかのコスパだと理解できます。
(公開:2026/8/5 | 更新:2026/8/5)
RTX 5090単品と同価格でパソコンが付属

完成済おすすめモデル(カスタマイズ不要)
Ryzen 7 9700X(8コア)搭載
Ryzen 7 9700X + DDR5 32GB + SSD 1TB
一番のおすすめがRyzen 7 9700X(8コア16スレッド)モデルです。
拡張性に程よく優れたAMD B850チップセットのマザーボードを搭載し、グラフィックボードを挿し込むPCIeスロットの規格がちゃんと「PCIe 5.0 x16(64 GB/s)」です。
背面ポートに2.5G LANポートがあり、HuggingFaceなど定番の生成AIモデル配布サイトから毎秒200~300 MBもの爆速ダウンロードが可能です。
標準搭載のマザーボードをさらに深堀りしましょう。メーカーの仕様表から、PCパーツの拡張性をチェックします。

- DDR5メモリスロット:空き2枚
- M.2スロット(Gen4):空き1枚
- SATAポート(6Gb/s):空き4個
- PCIe 4.0 x4スロット:空き1枚
十分な拡張性です。DDR5メモリをあと2枚追加できるので、たとえば32 + 64 = 96 GBに拡張できます(※メモリクロックが相応に下がりますが、大型生成モデルの推論はクロックよりメモリ容量がはるかに重要)。
一番下のPCIeスロットは、約4スロットの距離(およそ80 mm)が確保されており、取り付け済みのグラフィックボードと干渉せずにキャプチャーボードやLowProfile対応グラボを増設できます。
その気になればRTX 5060 Ti 16GBなど、ローカルLLM用のサブグラボも足せるでしょう。PCケースの寸法的にそのまま増設は難しいので、Gen4対応の安価なライザーケーブルで外部化が現実的です。
電源ユニットの容量はたっぷり1200 W(80 PLUS Platinum認証)です。Ryzen 7 9700XとRTX 5090の組み合わせに対して、やや過剰なほどの容量が搭載されています。
後からRTX 5060 Tiどころか、RTX 5070 Tiですら増設できる電源容量です。
最も安価なモデルながら拡張性に優れ、2.5G LANポートもそなえたB850マザーボードを標準装備し、SSDとメモリの容量も価格に対して適正と評価できます。
Qwen3.8 27BやMiniMax-H3など、大型で高性能なローカルLLMを動かしてみたい方におすすめです。
Core Ultra 7 270K(24コア)搭載
Core Ultra 7 270K Plus+ DDR5 32GB + SSD 1TB
次におすすめがCore Ultra 7 270K Plus(24コア24スレッド)モデルです。
トップクラスの拡張性で一部オタクから定評のあるIntel Z890チップセットを搭載します。当然ながら、グラフィックボードを挿し込むPCIeスロットは「PCIe 5.0 x16(64 GB/s)」規格です。
さっそく標準搭載のマザーボードをさらに深堀りしましょう。メーカーの仕様表から、PCパーツの拡張性をチェックします。

- DDR5メモリスロット:空き2枚
- M.2スロット(Gen4):空き2枚
- SATAポート(6Gb/s):空き4個
- PCIe 4.0 x4スロット:空き1枚
- PCIe 4.0 x4スロット:空き1枚
十分すぎる拡張性です。DDR5メモリをあと2本増設できるので、将来的に32 + 64 = 96 GBに増せる余地があります。
LowProfile対応グラボやキャプチャーカードを挿し込めるPCIe 4.0 x4スロットは空き2本です。2本あってもRTX 5090の厚みに隠れてしまい使えない・・・と思いきや、本BTOモデルは「NVIDIA Founder’s Edition」を搭載します。
わずか2スロット占有(40 mm厚)のコンパクト仕様です。空いている2本のPCIeスロットをすべて使えます。ライザーケーブルを使った外部グラボの増設も難なく対応できます。

パソコン工房のCore UltraモデルはI/Oポートも気合が入った内容です。
内蔵GPU(Intel Arc Xe-LPG 64コア)から映像を出力できるDisplay Port 1.4とHDMI 2.1ポートが用意されています。ローカル生成AI時、グラフィックボード側のVRAM容量を節約するために利用可能です。
GPUを使うまでもない軽い映像処理を、Core Ultraの強力な内蔵グラフィックスに任せ、GPUは重量級タスクだけ専念させます。
USBポートも申し分ない内容です。10 Gbpsポートが2個、5 Gbpsポートが4個(内2つがUSB電圧安定化、残り2つが超低遅延ポート)、そしてThunderbolt 4(USB 40 Gbps)ポートが2個も付いています。
赤色のポートは「10G LAN」です。HuggingFaceなど定番の生成AIモデル配布サイトから、巨大モデルのダウンロードが捗ります。筆者が試した限り1秒あたり300 MB(= 2.4 Gbps)ほど出ます。
まるでSATA SSD並の速度でモデルが降ってくる環境です(※契約している光回線の性能次第)。
先に紹介したRyzen 7 9700Xモデルと比べて、価格が約8万円高いです。
マザーボードが謎に豪華ですし、Core Ultra 7 270K Plus(24コアCPU)の単価も高いし、360 mm簡易水冷クーラーも付属します。差額相応に標準装備とインターフェイスが強化されるので、コスパは悪くない印象です。
カスタム前提モデル(メモリ1枚で低価格)

パソコン工房が新しく販売を始めた「MemoryRe」シリーズです。
独自の基準を満たした「認定再生メモリ」を使って製造コストを抑え、販売価格を安くしたバリューモデルに相当します。しかし、ただ価格を下げただけでは魅力に欠けると判断したのか、標準CPUが著しく強化されました。
- Ryzen 7 9700X → Ryzen 9 9950X3D
- Core Ultra 5 250KF → Core Ultra 9 285K
1グレードどころか2グレードも格上のCPUにアップグレード済み。コスパを重視するならMemoryRe認定モデルはかなり魅力的です。
Ryzen 9 9950X3D(16コア)搭載
Ryzen 9 9950X3D + DDR5 32GB + SSD 1TB
現時点で最強クラスのCPU「Ryzen 9 9950X3D(16コア32スレッド)」を搭載。冷却性能と排気性能に優れる360 mm水冷クーラーも組み合わせ、高負荷時の熱処理を効率化しています。
特にRTX 5090を搭載すると、CPUが動いていなくてもグラボ本体の発する強烈な熱気に煽られて、勝手にCPU温度が上昇します。
PCケース内部の空気を外へ排出しやすい簡易水冷クーラーなら、空冷クーラーと比べてCPU温度の上昇が穏やかです。

- DDR5メモリスロット:空き2枚
- M.2スロット(Gen4):空き1枚
- SATAポート(6Gb/s):空き4個
- PCIe 4.0 x4スロット:空き1枚
マザーボードの拡張性はRyzen 7 9700Xモデルと同じです。
DDR5メモリをあと2枚追加でき、一番下のPCIeスロットにキャプチャーボードやLowProfile対応グラボを増設でき、ローカルLLM用のサブグラボも足せる余裕が確保されています。
高速ダウンロードに便利な「2.5G LAN」ポートも同じです。
電源ユニットの容量はたっぷり1200 W(80 PLUS Platinum認証)です。Ryzen 9 9950X3DとRTX 5090の組み合わせに対して、やや過剰な容量ですが、少ないより多いほうが将来性に優れます。
RTX 5080やRTX 5070 Tiをあと1枚増設できる電源容量です。
Ryzen 7 9700Xモデルから差額3万円で、CPUがRyzen 9 9950X3Dに跳ね上がります。SSDとメモリの容量も価格に対して適正と評価できます。 コスパで選ぶなら十分におすすめです。
Core Ultra 9 285K(24コア)搭載
Core Ultra 9 285K + DDR5 32GB + SSD 1TB
ゲーミングよりもクリエイター機を求めている方に、Core Ultra 9 285K(24コア24スレッド)モデルが有力候補です。
トップクラスの拡張性で一部オタクから定評のあるIntel Z890チップセットを搭載します。当然ながら、グラフィックボードを挿し込むPCIeスロットは「PCIe 5.0 x16(64 GB/s)」規格です。
さっそく標準搭載のマザーボードをさらに深堀りしましょう。メーカーの仕様表から、PCパーツの拡張性をチェックします。

- DDR5メモリスロット:空き2枚
- M.2スロット(Gen4):空き2枚
- SATAポート(6Gb/s):空き4個
- PCIe 4.0 x4スロット:なし
- PCIe 4.0 x4スロット:空き1枚
Core Ultra 7 270Kモデルと同じマザーボードを採用します。十分な拡張性とインターフェイスを標準で装備済み。
DDR5メモリをあと2本増設できるので、将来的に32 + 64 = 96 GBに増せる余地があります。
なお、先に紹介した270Kモデルと違って、こちらは市販モデルのRTX 5090を搭載します。ほぼ4スロット占有の分厚いグラフィックボードを使っているため、PCIe 4.0 x4スロットは1本しか使えません。
ライザーケーブルを用いた外部化テクニックなら2本使えなくも無いですが、基本的に1本だけです。

パソコン工房のCore UltraモデルはI/Oポートも気合が入った内容です。
内蔵GPU(Intel Arc Xe-LPG 64コア)から映像を出力できるDisplay Port 1.4とHDMI 2.1ポートが用意されています。ローカル生成AI時、グラフィックボード側のVRAM容量を節約するために利用可能です。
GPUを使うまでもない軽い映像処理を、Core Ultraの強力な内蔵グラフィックスに任せ、GPUは重量級タスクだけ専念させます。
USBポートも申し分ない内容です。10 Gbpsポートが2個、5 Gbpsポートが4個(内2つがUSB電圧安定化、残り2つが超低遅延ポート)、そしてThunderbolt 4(USB 40 Gbps)ポートが2個も付いています。

赤色のポートは「10G LAN」です。
HuggingFaceなど定番の生成AIモデル配布サイトから、巨大モデルのダウンロードが捗ります。筆者が試した限り1秒あたり300 MB(= 2.4 Gbps)ほど出ます。
まるでSATA SSD並の速度でモデルが降ってくる環境です(※契約している光回線の性能次第)。
価格設定は9950X3D(MemroyReモデル)とほとんど同じですが、両者の性格はかなり違います。
| モデル | |||
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9950X3D (万能タイプのCPU) | Core Ultra 9 285K (ゲームは不得意) | |
| 冷却 | 360 mm簡易水冷クーラー | ||
| グラボ | RTX 5090 Founder’s Edition (厚み2スロット) | RTX 5090 市販モデル (厚み3~4スロット) | |
| 拡張性 |
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| I/O性能 |
|
| |
Ryzen 9 9950X3DモデルはPCゲーマー志向の作りです。拡張性がやや少ないうえ、インターフェイス(I/O)性能は明確に格下です。代わりにゲーム性能(フレームレート)で有利です。
Core Ultra 9 285Kモデルはいわゆる業務機材としての性質を強く帯びています。拡張性が多く、Thunderbolt 4(40 Gbps)や10G LANなどインターフェイス(I/O)性能の次元が違います。
ゲームもがっつり遊ぶ、ローカル生成AIもそこそこに楽しむ、一般的なニーズを満たしたいなら「Ryzen 9 9950X3D」が適任です。流行りの中華AAAゲームと相性も良好です。
もっぱらローカル生成AIが主目的なら「Core Ultra 9 285K」機が向いています。Intel認定Thunderbolt 4端子は「eGPUボックス」で非常に使いやすいため、(実際に使うかはともかく)将来性が段違いです。
まとめ:RTX 5090搭載BTOはパソコン工房が穴場

2026年8月時点、RTX 5090の単品価格は安くても70万円ぴったり(平均値で75万円)です。
パソコン工房が販売する「LEVEL」シリーズだと、もっとも安いモデルで約76万円から。RTX 5090の単品価格に6万円足しただけで、いきなりCPUやDDR5メモリなどパーツ一式が生えてきます。
安さの理由は単純に時差です。価格高騰前に仕入れた在庫を使ってBTOパソコンを作るから販売価格を抑えられているだけです。在庫が捌けたら販売価格はまた上昇を開始します。
2025年末に騒がれたツクモ「G-GEAR」シリーズや、マウスコンピューター「NEXTGEAR」シリーズとまったく同じ道理です。市販在庫の値上がりと、BTOパソコンの値上がりはいつも時差があります。
「下取りで50000円ポイント還元」について

注文時のカスタマイズ画面を下の方へスクロールすると、「Windows 11 全力乗換応援フェアで最大50,000円分ポイント還元」のバナー画像があります。
60万円以上のBTOパソコンを購入後、10日以内に今まで使っていたパソコンを「下取り」に出すと、後から50000ポイントが付与されます。
50000ポイントがあれば、容量2 TBのNVMe SSDや、容量32 GB(DDR5メモリ)1枚を買い足せます。
すでにパソコンを持っているなら、下取りに出してしまいましょう。ただし、大事なデータが保管されているSSDやHDDは事前に抜き取るように。
- Windows 11 全力乗換応援フェア(パソコン工房)
RTX 5090の参考レビュー記事(自腹)

RTX 5090のレビューは2025年末に完了済みです。現在のレビュー評価もさほど変わっていません。
未だにRTX 5090はコンシューマ向けグラボでぶっちぎりの最強性能を誇り、加えて昨今のローカルLLMの急速な発展に伴い、実効価値も高まっています。

グラフ引用 : Artificial Analysis
パラメータ数1200億(120B)を超える大型な旧世代モデルよりも、最新鋭の270億(27B)モデルの方が性能面で上回る傾向です。
- Qwen3.8 27B:??点
- Qwen3.6 27B:37点
- DeepSeek V3.2 685B:32点
- Gemma4 31B:29点
- Nemotron 3 Super 120B A12B:25点
- gpt-oss-120b:24点
中国Alibabaはまもなく最新モデルとなるQwen3.8 27Bを解禁する予定で、自社の生み出したオーパーツQwen3.6 27Bすら超えると予想されています。
パラメータ数あたりの性能が向上すると、相対的にVRAM容量あたりの価値が高まってしまいます。「120B級が32 GB以内に収まる?」となれば、需要が上位GPUから降りてきてRTX 5090に殺到するのも無理ない話です。
案外、ChatGPTやClaudeの上から数えて2番目に相当する性能(Opus相当)が、ご家庭のパソコンで動く時代が近いかもしれません。





















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5090が30万で買えた時代が懐かしい…あの頃に戻りたい
その30万円大放出もパソコン工房という
国内で最大規模のBTOメーカーだけあって、安い在庫を大量に引っ張ってくる能力に長けてる様子です
・本体金額60万円(税込)以上の対象パソコンご購入時 → 50,000円分相当ポイント還元
パソコン下取り時に付与されるポイントの条件がパソコンの購入価格なので
これは実質グラボ単体で買うよりも安いのでは?
これ本当にそんな美味しい話あるのかな? と思って見てみぬふりしたけど、本当に書いてある通りの内容だったら凄いですよね・・・ 一応、書くだけ書いておいたほうが良いかな
今使ってるのが9800x3dにメモリ64gb、4080だから本当に5090意外に用はないんだけど、5090の中古品狙うよりも必要なパーツだけ部品取りして残りをメルカリとかに流したほうが手間賃考えても安いかもしれない。
9950x3d版買ってCPU,GPUだけ入れ替えて
9800x3d、メモリ32gb、4080の構成で流したらいくらくらいで売れるんだろうか。
> 9800x3d、メモリ32gb(DDR5?)、4080
約25~29万円くらいかな、新品のPCケースに入れて、いい感じに仕上げたらメルカリで結構悪くない値段がつきそう。メルカリはPayPayフリマより手数料が2倍高いけど、ユーザー数が多い分、価格が高くなりやすい傾向あり。
ただ、30万円以上の値段を付けるならPayPayフリマ一択(メルカリは30万円が上限)