PUBG仕様のキーボード「Chicken Dinner」を実機レビュー

PUBGが超のつく人気ゲームになるにつれ、PUBGグッズもたくさん販売されるようになりました。そしてついに、ゲーミングハードウェアを専門に製造している中国のメーカー「VARMILO」からPUBG仕様のキーボード「Chicken Dinner」が登場。

今回、その実機を「ふもっふのおみせ」様から拝借しましたので実機レビューすることに。

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PUBG専用を謳う「Chicken Dinner」

「Chicken Dinner」(訳:ドン勝)は、中国のゲーミングハードウェアメーカー「VARMILO」(アミロ)がPUBGプレイヤーやゲーマー向けに開発・製造しているゲーミングキーボード。

中国のメーカーと言うと怪しい…、安っぽい…という印象が先にくるかもしれないが、市場で売られているほとんどのモノは「国産」を謳っていない限り中国産だったり台湾製だったりするので大した問題ではない。

VARMILO(アミロ)は中国では非常に有名なハードメーカー。今や、PCゲーム市場は中国が世界最大の市場であり、そのもっともデカイ市場でキングストンやコルセアの次くらいに人気のあるメーカーなんですよね※。

※中国のゲームメディアにて、掲載歴を確認して推測した。

というわけで、初の純正中華キーボードがどれくらい使えるのか。実際に使ってレビューしていくよ。

「Chicken Dinner」をレビュー

開封の儀

約20000円もする高級品だけあって、さすがに高級感溢れる外箱です。VARMILOのロゴはホログラム加工が施されていて、見る角度によって光の反射の仕方が変化します。

今回、拝借したのは「青軸モデル」です。スイッチはドイツのCherry社製なので、この時点でキーボードとしての性能は一定ラインまで担保されている。よく分からんメーカーのスイッチではないので安心です。

テカテカと光る無駄に凝ったVARMILOのロゴ。外箱は割りと捨てちゃうけど、なんかもったいな気がしてきた。

パカっと見開く形で開封する。簡単に空いてしまうので、うっかり中身を地面に落とさないように注意が必要かも。

付属品をチェック

外箱に入っていた中身を全部出しました。付属品と内容物は以下の通り。

  1. キーボード「Chicken Dinner」本体
  2. USBケーブル
  3. 白色のスペースバー
  4. スイッチを取り外す用具
  5. PUBG用スイッチ(4個)
  6. 説明書

USBケーブルとキーボード本体が取り外し可能なんですよね。机の掃除をする時に、これは地味に便利だと思います。わざわざPC本体からケーブルを抜かずに、キーボードから抜けばどかせるので。

あと、説明書は本当に必要最低限のことしか書いてないのであまり役に立ちません。文も中国語と英語(=この英語が中国語が混在しててなんか読みにくい)だけです。日本語はありません。

予備のスイッチや、取り外し用具の使い方はのちほど解説します。

外観をチェック:木目調で高級感のある表面がGood

キーボード本体をよーく観察していく。

形状それ自体は、割りとスタンダードなデザインですね。ゴテゴテとした形でもなく、パームレストを兼ねたデザインでもなく、ごくごく普通のキーボードです。形だけは

しかし、よくみると微妙に反っていて完全に平面ではない。平面にしないことで、他のスイッチを押しに行くときの距離を節約して指への負担を減らす狙いから、こういう反った曲面的なデザインになっているんですね。

裏側にスタンド(足)がついているので、タイプしやすいように角度をつけられます。反り返った形状になっているので、基本的にスタンドを立てた状態で使うのが前提ですね。

裏面をチェック。スタンドと、4箇所に滑り止めが。滑り止めとキーボード本体の重量(約2kg)のおかげで、普通に使っているだけなら微動だにしない。衝撃も吸収してくれるので指にも優しい感じ。

表面は木目調の加工が施されており、安物には見えないようになってる。

真正面から。なかなか分厚くて、存在感はなかなか。

Multiple layers PCB . Verious features wave soldering technology.

VARMILO 公式サイトより

VARMILOによれば分厚い理由は、様々な機能を搭載するために、ウェーブソルダリングを施した多層PCB(プリント基板)を採用しているから。とのこと。

接続端子はコンパクトなMicroUSBでした。PC側は普通のUSBなので、問題なくパソコンと接続可能。

PUBG仕様のスイッチデザイン

PUBGの初期ショートカットキー設定に合わせたスイッチデザインが施されている。スイッチに印字されているPUBGデザインは手抜きなディティールではなく、かなり凝ってます

スペースバーには「ドン勝」をイメージしたデザインが。そしてよく見るとWindowsキーは窓マークではなく、鳥の丸焼きのデザインになっている(初見だとWinキーが無いのかと思ってしまう…)。

Enterキーはアドレナリン注射に。なお、このエンターキーは普通のサイズより小さいので、慣れていない人はついついエンターの上のキーを押してしまう。エンターキーが小さいのは個人的にマイナス点。

ファンクションキーには各種アタッチメントや3種類のスナイパーライフルのアイコンが印字されている。ちなみにPUBGの初期キー設定とは全く違うので、この印字どおりの機能させるならゲーム側の設定が必要です。

スイッチの取り外し、メンテナンスも簡単

付属のキーキャップピューラーで、スイッチは簡単に取り外せる。使い方を解説しておきます。

まぁ、見たままの使い方でOKです。こんな感じで取り外したいスイッチに挿し込んで…

引っ張れば簡単にとれます。もともと取れるように作られているため、何度取り外したり取り付けたりしても壊れる心配は無用。スイッチの水洗いも可能です

スイッチはPBT樹脂で出来ているので、吸水率がとても低い。水洗いをしてもほとんど水を吸わないので、乾燥しやすく変形もしにくい。メンテナンス性は優秀。

取り外した後はこんな感じ。ちゃんと「Cherry MX Blue」(青軸スイッチ)が搭載されていますね。

カスタムデザインが施されたスイッチに取り替えてみた。うーん…高さが合わない。方向キー用なのかな、と思ってみたが、やはり高さが他のキーより高い。

おそらくアクセントとしてのキーだから、目立つために他より高いのかもしれない。それにしても安物のプラスチック製スイッチと違って、高級感のある質感だね。このPBT樹脂製スイッチは。

追記:R4列(EscやF1~F12キーがある列)にキレイにハマります。

なお、スペースバーも同じ方法で取り外し & 交換が可能。スペースバーを押すたびに「ドン勝」扱いされるのが気になる人は、付属の真っ白なキーに交換すれば良い。

交換完了。個人的にはスペースバーはやっぱり白いほうが落ち着くな。

実際に使ってみた感想:圧倒的な低遅延と心地よい押し心地

※最初に断っておきますが、筆者が愛用しているキーボードは意外にもELECOMのメンブレン式キーボード(2000円くらい)。そこからいきなり2万円の青軸なので、やや過大評価しているかもしれません。

さて、「Chicken Dinner」を実際に使っていって、シンプルに感じた感想をまとめていくよ。

海外で有名な音ゲー「Osu!」に付属しているTaikoモードをプレイしてみた(曲の難易度は鬼★9個相当)。打鍵音を同時に収録しているので、参考にどうぞ。

でですね、この太鼓ゲームをChicken Dinnerでプレイして最初に思ったのが「遅延の少なさ」です。驚くことに、いつも通り叩くと「可量産」してしまうんですよ。どうもワンテンポ叩くのが速い。

つまり、普段使っているメンブレンキーボードの場合、無意識の内に遅延を考慮して早めにタイプしていることになる。青軸のメカニカルキーボードであるChicken Dinnerだと遅延が無いために、いつもより遅めに打たないと「良」が出なかった。

ビックリです。安物メンブレンが入力遅延を起こしているなんて、今まで気づかなかったからね。「カチッ」と音がなってから実際に入力が反映されるまで、遅延はほぼ無いと言っていいレベルです。

メカニカルらしいカチカチとした押し心地

それに加えて、心地の良いタイピング感が最高です。青軸は他のCherry製スイッチと比較して音が大きいのが特徴(人によってはうるさいと感じるかも)ですが、タイプ音が好きな自分には快感だ。

カチャカチャと主張の強いタイプ音と、音がなると同時に遅延ゼロで反映される入力速度の速さがとりこになる。キーボードのレビューで「タイプするのが楽しくなる。」という一文を見かけますが、どうやら本当のようです。

青軸 & 曲面デザインでタイピングが快適

「青軸」(Cherry MX Blue)は、ゲーミングだけでなくタイピングにも向いたスイッチとして開発された、という謳い文句だが本当にその通りで、ダカダカダカ…と高速タイプしてもミスタイプが非常に出づらい。

それぞれのスイッチは微妙に形が違い、かつ完全に平面ではなく微妙に曲面になっているおかげで、妙に打ちやすいのが特徴的。変に指を伸ばさなくてもキーに指が届くので、体感ラクになった感じです。

控えめだが、LEDも搭載

Fn↑ or ↓でLEDの明度を調整可能。Fn + →でLEDの光り方を「固定」と「明滅」に切替可能。明滅は3秒くらいの周期で、明るさ最大と無点灯を繰り返す。

便利なファンクションも実装済み

「Chicken Dinner」には独自のファンクション(機能)もいくつか搭載されています。

キー機能
Fn + F7一つ前の曲を再生
Fn + F8再生 / 停止
Fn + F9次の曲を再生
Fn + F10消音(ミュート)
Fn + F11音量を下げる
Fn + F12音量を上げる
Fn + 右Ctrlメニューを表示
Fn + WinWinキーのロック
Fn + 左Win(3秒以上)Caps Lockが3回点滅し、WinとFnキーが入れ替わる
Fn + 左Ctrl(3秒以上)Caps Lockが3回点滅し、Caps Lockと左Ctrlが入れ替わる
Fn +ESC(3秒以上)Caps Lockが3回点滅し、キーボードが初期設定に戻る

音量調整がキーボードから出来るのは地味に便利。ミュートも一瞬です。Windows(左右どちらでも可能)キーをロックできるのも、ゲームプレイ中の操作事故を防げる良機能。

ただし、曲の再生機能は必要性がイマイチかもしれないけれど、個人的には慣れると良い感じ。ぼくはiTunesでBGMを再生していて、わざわざ画面を切り替えずとも曲を戻したり送ったり出来るのは意外と重宝しています。

ちなみにfoobar 2000だと機能しなかった。

同時押しは10個以上、優秀です

キーボードの入力判定を測定できる「Aqua’s Key Test」というフリーソフトを使って、同時押しの対応状況をチェック。

結果はこんな感じ。ファンクションキーを含めた合計11キーの同時押しを確認できた。10個の同時押しに対応していれば、ひとまずは十分と言える。

ちなみに…、ELECOMの安物メンブレンは3個以上から怪しい感じでしたね。同時押ししている途中に1個だけ判定が消えたり戻ったりします。

PUBGにおける使い勝手は?

以前使っていたメンブレン式キーボードは、長時間WASDキーを繰り返し押し続けるのが結構疲れます。それに対して青軸の「Chicken Dinner」はスコスコと入ってくれるので、やはり負担はだいぶ軽減された。

まとめ:中華キーボードだからって侮れない。

総じて、高い品質でまとまっているゲーミングキーボードです。決して派手なデザインでないが、スイッチは1つ1つ丁寧に作られており、触り心地はしっとりしすぎずツルツルしすぎない絶妙なちょうど良さ。

VARMILO「Chicken Dinner」の強み & メリット
  • 曲面に反ったデザインのおかげで、非常にタイピングがしやすい
  • スコッと入りやすく、けれどしっかりとした押し心地の「青軸」
  • 作り込まれたPUBGデザインと、高級感のある木目調の表面
  • PBT樹脂製ボタンは水洗いが可能なので、メンテナンス性は良好
  • ボタン機能の「Winキーロック」「消音」や「曲の操作」は地味に便利
  • 同時押しは余裕の10個以上に対応、判定消滅もなく良好

中華製と聞くと「安っぽい」というイメージが先行するが、それを覆す品質。満足度はかなり高い。その質感と2kg近い重量もあり、どっしりとした存在感まで備えている。

VARMILO「Chicken Dinner」の弱み & デメリット
  • 英語キーボード配列(ANSI)
  • Enterキーが小さい
  • 不親切なマニュアル(大した問題ではない)

キーボードに中国語は一切ないが、日本向けに作られた製品ではないのでキー配列と実際のスイッチの印字が一致しません。特に記号キーが実際の表示と1個左にズレているのは「慣れ」が求められる。

しかし、ブラインドタッチが出来る人なら特に問題になりません。単に印字が違うというだけで、キー本来の位置がズレているわけではないからです。ぼくは小さいEnterキーに慣れたら、何の問題なく使えています。

とはいえ、JIS版(日本語キーボード)が登場したら、そちらを選んだほうが慣れる手間は省けますね。今のところANSI版(英語キーボード)しか無いみたいです。

VARMILO VA104M – キーボードレビュー

  • デザイン
    4.2 / 5.0
  • 打ちやすさ
    4.3 / 5.0
  • 機能性
    3.5 / 5.0
  • 価格
    3.5 / 5.0
  • スコア
    3.9 / 5.0

VARMILO Chicken Dinnerは、決して「PUBG風のデザインにしてみました!」というデザインだけのコンセプトキーボードなどではなく、正真正銘マトモなゲーミングキーボードです。

さすが中国市場でコルセアやキングストンに続いて支持を集めているメーカーだけあって、その実力は本物。クラシックなデザインなので、ゲーム用から普通のタイピングまで対応できるのも大きな強み。

キーボードを目で見てタイプする場合は慣れが必要とされるのと、Enterキーが小さいこと。この2点を除けば非常に満足の行くキーボードになるのは間違いないかと。

自作歴20台のやかもち
PUBGのファンだけでなく、高品質なキーボードを求めている人にもオススメの逸品。

以上「PUBG仕様のキーボード「Chicken Dinner」を実機レビュー」でした。

他にも様々なバリエーションがある

「Chicken Dinner」はVARMILOのVA104Mというキーボードを元に作られたバリエーションモデルの一つです。そのため、他にも様々なバリエーションモデルが存在する。

8種類のスイッチを選択可能

基本的に、スイッチは選択可能。どれも例外なくCherry製のスイッチです。タイピング併用なら「青軸」が良いし、ゲーミング重視なら荷重値が軽い「赤軸」が合うと思います。

そしてカラーバリエーションが多いのも珍しい特徴。普通のゲーミングハードウェアはどうしても色が偏るのですが、中国のような巨大市場ではニッチなところでもパイが大きいのか、めったに売られていないカラーが普通に存在する。

例えば、パステルなブルーとピンクの組み合わせ。オーバーウォッチのDIVAをイメージしたのかは分かりませんが、少なくともコルセアやキングストンはこんなカラーをしたデバイスを売ってません。

抹茶カラーのキーボードもあります。Razerのようなダークグリーンならともかく、ここまで抹茶っぽいデザインのキーボードを見るのは初めて。

女性向けを謳う、「SAKURA Edition」。北米のAmazonレビューによれば「女性へのプレゼントに最適なキーボード。」とのこと。

ちなみにこのSakura版。日本向けを意識したのか、JISキーボード(日本語仕様)になっているので、今回のPUBG版のデメリットだった小さいEnterや、キーの印字ズレが解決されています。

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