「SoC」とは何なのか?CPUとの違いを簡単にまとめ

主に家電やスマートフォン向けのCPUは、CPUではなく「SoC」と呼ばれている。そしてちゃんと調べてみるとCPUとSoCは全くの別物っぽいことも分かってきた。この記事ではSoCとCPUの違いについて簡単に解説してみます。

Sponsored Link

「SoC」を知ったきっかけ

先日、クアルコムが製造している「Snapdragon 835」というスマホ向けCPUについての記事を書いた。

この場合CPUではなくSoCと呼ぶのが正しいです。車載やモバイル向けハイエンドSoCの開発が世界的に急がれているので、前回の基調講演でも言及している通り10nmの先行は当然の結果と言えます。

するとこのように、Snapdragonはモバイル向けCPUと呼ぶのではなく「SoC」という部類に入るとコメントで教えてもらった。まったくSoCという単語を知らなかったので、痛い記事を書いた気がしなくもない…。

しかし僕がSoCを知らなかったように、スマホに入っているプロセッサをCPUと思っている人はぼく以外にも多分いると思うので、調べて分かった範囲でSoCについて解説します。

SoC(System on a Chip)とは

SoCは「System on a Chip」の略語で、チップの上にあらゆるパーツを搭載(内蔵)したプロセッサのことを指す。

CPUの特徴

一般的に「CPU」は、CPU単独でシステムを動かすことが出来ない。当然のことだが、CPU以外にも映像を担当するグラフィックボードに、記憶域を担当するHDDやSSD、そしてメモリや、これらのパーツを統合するマザーボードなど。

様々なパーツがまとまってようやくシステムを動かせるようになっている。CPUだけでWindowsは動かせない、ということだね。

つまり、家電やスマートフォンのように端末が小さい場合、これだけのパーツを詰め込むのはなかなか大変なんですよ。狭い中に、GPUやらメモリやらマザーボードやらと入れていたら、軽量化は難しいし発熱のリスクも高まってしまう。

そこで「System on a Chip」であるSoCの出番というわけ。

SoCの特徴

SoCもパッと見た感じはCPUと見た目に大きな差は感じられないが。

中身を見てみれば素性がよく分かります。そう、スマートフォンのように狭い空間にたくさんパーツを突っ込むのは大変なので、システムを動かすために必要なパーツをあらかじめまとめてしまった。これが「SoC」です。

システムを動かすために、必要最低限のCPU、GPU、メモリ、チップセット(マザボ)などのパーツがあらかじめパッケージされているイメージ。小さいスペースで必要なパーツが揃うため、スマホや家電に向いているというわけ。

スマートフォン向けSoC

AndroidやAppleなど、一般的に出回っているスマートフォンに搭載されているSoCは、

  • CPU
  • GPU(グラフィック)
  • Wi-Fi端末
  • チップセット(マザボ的な)

この4つをチップ内に内蔵している。これにカメラやらディスプレイ、USB3.1などの外部インターフェイスを取り付けて、デザインされたカバーで覆うことでスマートフォンが出来上がる(そういうイメージ)。

実例として「Snapdragon 835」を挙げて確認してみよう。

Snapdragon 835 (SoC)
CPUKryo 280 CPU x2
GPUAdreno 540 GPU
チップセットMSM8998 Snapdragon 835
Wi-FI2.4 Ghz / 5.0 Ghz / 60.0 Ghz / その他対応

クアルコムのSnapdragonも、見ての通り少なくとも4つのパーツを内蔵済みだ。CPUには4コアの「Kryo 280」を2つ搭載して、合計8コアで動作する。映像を担当するグラフィック(GPU)には「Adreno 540」を搭載。

チップセットには「MSM8998 Snapdragon 835」というモノが搭載されていて、このチップセットがUSB3.1やBluetooth5.0など、様々な外部インターフェイスを認識してスマホとして必要な機能を提供する。

Wi-Fi端末も内蔵済みで、3つのバンド幅に対応するなど、高速で無線通信が出来るようになっている。

 SoCの主要メーカー

  • Quallcomm(Snapdragonなど)
  • HiSilicon(Kirinなど)
  • Samsung(Exynosなど)
  • Intel(Atom、Core mなど)
  • nVIDIA(Teglaなど)

現在、特に主流になっているメーカーはやはり「クアルコム」と「インテル」あたり。その次に「ハイシリコン」「サムスン」と来て、最後に「nVIDIA」といったところ。しかし、最近は「Rockchip」の方がnVIDIAより人気はありそうかな。

「SoC」まとめ

SoCとは「System on a Chip」の略で、システム(AndroidやWindowsなど)を動かすためには必要なパーツを最初からチップ内に内蔵したもの。超小型PCとも言えるが、さすがに単体で動くほどのSoCはまだ一般的ではない。

主流なのは「CPU」「グラフィックボード」「Wi-Fi」「チップセット」の4つを内蔵したSoCで、この多くはスマートフォンやウルトラブックなどのモバイルマシンに搭載されている。

実際に重量1kg以下のモバイルマシンにも、Intel製のSoC「Core m」が広く採用されていることが分かる。興味のある人は上記記事も参照してください。ノートブックにおいてはIntelのシェアがかなり強い。

というわけで、概ねこれで「SoCが何なのか」は理解できたと思う。おおざっぱには「いろいろ入ってるチップ」と思えば問題ないです(超大雑把だな…)。以上、「SoCとは何なのか?CPUとの違いを簡単にまとめ」でした。

2017年5月時点で、スマホ向けSoCとしては最強クラスに位置するのが「Snapdragon 835」だ。ついでに読んでおくと更にSoCが何なのかイメージしやすいかも。

Sponsored Link

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。