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AMD Ryzen搭載のおすすめBTOまとめ【全11品】

価格に対して、非常に高いマルチスレッド性能を提供できるCPUがジムケラー氏の意欲作「AMD Ryzen」シリーズだ。この記事では「Ryzen搭載PCが欲しい」と思っているけれど、自作するのはちょっと面倒くさいかな…という人向けに、おすすめなRyzen搭載BTOをまとめてみました。

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前提知識:Ryzenの強さと弱さ

最後にRyzen 5の要点をまとめて締めます。

  • 同価格帯でライバルのCore i5を圧倒する「すぐれたCPU性能」
  • その性能は従来のCore i7すら上回っており、脅威的
  • 一方、フレームレートの出やすさ(ゲーミング性能)では差がつきやすい

多少はゲーム性能を失ってもいいから、同価格帯のライバルを凌駕する秀でたCPU性能にどこまで魅力を感じられるか。ここがCore i5とRyzen 5を選び分ける、大きなポイントになるだろうね。

Core i5を駆逐するAMDの「Ryzen 5」シリーズの強さと弱さ より

以前に書いたRyzen 5のガイド記事にまとめた通り、Ryzenは価格に対してバランスの取れた性能が特徴なんですよね。

2万円くらいのコストで3.5~4.0万円するようなCPUに互角の処理性能を得られる一方で、GTX 1080 ~ 1080 TiなどのハイエンドGPUを使う場合はボトルネックが顕著に出ます。

よってこの記事では、Ryzenの得意・不得意も考慮してオススメなBTOを選んでいる。根拠もなく「コスパ、イイ!!」なんて理由で推奨BTOを選定しているわけではないので安心してください。

「Ryzen 3」を搭載したBTO

STYLE-M0B3-R2-LN

STYLE-M0B3-R2-LN
CPURyzen 3 1200
GPUGTX 1050 2GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD B350搭載MicroATX
ストレージHDD 1TB
ドライブDVD
電源500W 80+ SILVER
OSWindows 10 Home 64bit
価格78980

パソコン工房が売っているコスパ重視モデルです。CPUには4コア4スレッドの「Ryzen 3 1200」が使われており、グラボは「GTX 1050 2GB」だ。この組み合わせならボトルネックの心配は特にない。

Overwatch、CS:GO、PSO2などといった軽いゲームであれば余裕で平均60fpsを出せる性能なので、予算重視でローエンドRyzenマシンがほしいなら中々オススメできるよ。

  • Ryzen 3 + GTX 1050でボトルネックの心配なし
  • 軽いゲームなら十分に平均60fpsは可能
  • 標準カスタマイズで「Sliver認証」の電源搭載
  • 標準カスタマイズでは「SSD」が無い
  • 出荷が遅い(5日~)

電源ユニットの品質が高いのもパソコン工房の特徴かと(本音を言えば、この程度のスペックにSilver認証の電源はべつに必要ないとは思ってる…)。

しかし、この価格帯のBTOによくあることだが、やっぱり標準でSSDがついていない。せっかく性能が良くてもWindowsをHDDに入れられると台無しなので、ぜひSSDを付けておきたい。

Radiant VX2600B350

STYLE-M0B3-R2-LN
CPURyzen 3 1200
GPUGTX 1050 Ti 4GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードASRock AB350M Pro4 (MicroATX)
ストレージCrucial MX300 275GB(SSD)
ドライブなし
電源550W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bit
価格96444

サイコムは他のBTOメーカーと比較すると、ややコストパフォーマンスが劣りますが、その分だけ高いカスタマイズ性が提供されているのが特徴的です。

というわけで、色々と選べる選択肢が非常に多かったので自分好みのパーツや考えに基いてカスタマイズをしてみたのが上記のスペック表だ。

  • Ryzen 3 + GTX 1050 Tiも、ボトルネックは心配ない
  • 重たいゲームでも平均40fpsくらいは行ける(設定を落とせば更に行ける)
  • 電源はBronze認証なので、スペックに対して十分
  • 出荷は最大7日ほど

DVDドライブとHDDを削ぎ落とし、電源もBronze認証にして「Ryzen 3 + GTX 1050 Ti」のBTOとしてはそれなりにコスパが良くなりました。

というわけで自分でパーツを選べる方が良い…という人はサイコムをおすすめします。ただ、パーツが品薄だと価格がかなり割高に設定されているので、そのあたりは注意してね。

LM-AG350EN2

LM-AG350EN2
CPURyzen 3 1300X
GPUGTX 1050 2GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSSD 240GB
HDD 1TB
ドライブなし
電源500W 80+ SILVER
OSWindows 10 Home 64bit
価格93400
スペック表は筆者のカスタマイズ構成です。

G-tuneではなく、一般向けPCを売っているマウスコンピューターの方です。マウスのゲーミングブランドであるG-tuneには、なぜかRyzen 3搭載マシンが置いていなかったのでこちらを。

さて、マウスコンピューターもコスパよく色々とカスタマイズが可能。特にBTO他社がRyzen 3 1200しか取り扱っていないのに対して、このマシンはRyzen 3 1300Xを選択可能だ。

Cinebench R15 – シングルスレッド性能

  • Core i3 7100
    166
  • Ryzen 3 1300X
    147
  • Ryzen 3 1200
    131

Cinebench R15 – マルチスレッド性能

  • Core i3 7100
    432
  • Ryzen 3 1300X
    557
  • Ryzen 3 1200
    484

1200と1300Xでは見ての通り、性能が15%ほど違うため「どうせ買うならRyzen 3の最上位にしておこうかな。」と思っているなら選ぶ価値は高いですね。

  • Ryzen 3 1300Xをカスタマイズから選べる
  • 標準カスタマイズで「Sliver認証」の電源搭載
  • カスタマイズでGTX 1050 Tiを選べない
  • 出荷がやや遅い(2~7日)

Ryzen 3 1300Xを選べるのに、なぜかGTX 1050 Tiを選べないのが痛い。どうせこのクラスのマシンを買うなら、グラボは当然1050ではなく1050 Tiにしておきたいというのに…。ちょっと惜しい。

GALLERIA RH-Q

GALLERIA RH-Q
CPURyzen 3 1300X
GPUGTX 1050 Ti 4GB
メモリDDR4-2400 8GB
マザーボードAMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSSD 250GB
ドライブなし
電源450W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bit
価格89980

BTO大手「ドスパラ」のゲーミングモデル。まぁ…安定のコストパフォーマンスだよね、ここが作るBTOマシンは。ゲームを想定しているユーザーに対して、ピッタリの標準構成なのが分かりやすくて良いと思います。

ほら、ここまでのモデルってカスタマイズからHDDをSSDに交換したり、あるいはHDDを外せない設定になって否応なくSSD + HDD構成にしないと無理だったり。

そういう面倒臭さや無駄なコストを考えると、最初から「Ryzen 3 1300X + GTX 1050 Ti + SSD」で、似た構成のサイコムやパソコン工房を下回る価格設定は…強い。

  • カスタマイズせずとも「Ryzen 3 1300X + GTX 1050Ti」
  • 電源はちゃんと「Bronze認証」
  • 最初からSSDが搭載済み
  • 出荷は速い(2日)

中に入っているパーツにこだわりがなく、迅速にコスパよくRyzen 3搭載のゲーミングマシンが欲しいなら、RH-Qがベストバイだ。

Ryzen 3搭載BTOまとめ

BTOSTYLE-M0B3-R2-LNRadiant VX2600B350LM-AG350EN2GALLERIA RH-Q
CPURyzen 3 1200Ryzen 3 1200Ryzen 3 1300XRyzen 3 1300X
GPUGTX 1050 2GBGTX 1050 Ti 4GBGTX 1050 2GBGTX 1050 Ti 4GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB
マザーボードAMD B350搭載MicroATXASRock AB350M Pro4 (MicroATX)AMD B350搭載(MicroATX)AMD B350搭載(MicroATX)
ストレージHDD 1TBCrucial MX300 275GB(SSD)SSD 240GBSSD 250GB
HDD 1TB
ドライブDVDなしなしなし
電源500W 80+ SILVER550W 80+ BRONZE500W 80+ SILVER450W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bit
価格78980964449340089980
出荷5日~最大7日2~7日2日

まとめると以上の通り。コストパフォーマンスを重視するなら「GALLERIA RH-Q」でほぼ決まりですし、カスタマイズを重視したいならサイコムの「Radiant」で決まりですね。

ちなみにパソコン工房の「STYLE-M0B3」は、RH-Qに似たような構成にカスタマイズすると91000円ほどと良い勝負をしますが…GTX 1050 Tiを選べないので何とも評価し難い…。

「Ryzen 5」を搭載したBTO

STYLE-R0X3-R6-LNR

STYLE-R0X3-R6-LNR
CPURyzen 5 1600
GPUGTX 1060 6GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD X370搭載(ATX)
ストレージSSD 240GB
HDD 1TB
ドライブDVD
電源500W 80+ SILVER
OSWindows 10 Home 64bit
価格124960

パソコン工房のミドルクラスだ。パソコン工房…なかなか柔軟な構成でラインナップを組んでいて面白いですね。

さて、CPUには6コア12スレッドの「Ryzen 5 1600」が搭載済み。マルチスレッド性能はCinebenchで1150cb前後なので、i7 6700や7700よりも処理性能が高い。

グラフィックボードは「GTX 1060 6GB」を装備しており、大抵のゲームで平均60fps(フルHD)を出せる。そこそこのゲーム性能 + 高いCPU処理能力を備えている。

i7 7700Kやi7 8700Kを搭載したマシンを比べれば、ゲーム性能で劣る面はあるだろうが、価格に対して十分すぎる性能を得られているため「コスパは優秀」です。

  • Ryzen 5 + GTX 1060はボトルネックの心配なし
  • 大抵のゲームで平均60fpsを実現可能
  • 標準カスタマイズで「Sliver認証」の電源搭載
  • 出荷がやや遅い(2~7日)

あと気になったのはマザーボードはB350ではなく、X370という点。廉価版のB350より上位のX370の大きな違いは、USBポート数。B350だと最大10個で、X370は最大14個。

もうひとつのメリットはB350よりオーバークロック耐性が高いということ。電源もSilver認証ですし、軽くオーバークロックして性能を底上げするのも面白いだろう。

Cinebench R15 – マルチスレッド性能

  • Ryzen 7 1700
    1415
  • Ryzen 5 1600 @3.9Ghz
    1303
  • Ryzen 5 1600X
    1245
  • Ryzen 5 1600
    1147

オーバークロックを施すと性能は上位クラスの1600Xを突破する。さすがに8コアのRyzen 7 1700には届かないが、この価格のマシンとしては十分な性能だ。

Radiant GZ2600X370A

Radiant GZ2600X370A
CPURyzen 5 1600
GPUMSI GTX 1060 6GB Gaming X
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードASRock Fatal1ty AB350 Gaming K4(ATX)
ストレージCrucial MX300 275GB(SSD)
ドライブなし
電源550W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bit
価格133600

ほぼ同じ構成ですが、パーツを好みに合わせて選定してみた。結果、さっきのパソコン工房のマシンよりまぁまぁ割高なマシンに仕上がってしまいました。

カスタマイズで一番の重荷がグラフィックボード。同じGTX 1060 6GBでも、MSI Gaming Xという製品は割高になりがち。

もちろん、価格が割高なだけあって品質は高い。GTX 1060搭載の空冷ファングラボとしては、最高クラスの冷却性と静音性を持っている。そこに魅力を感じられるならアリですよ。

グラボの静音性は、ゲームをする時にヘッドセットを使うかスピーカーを使うかで重要度が変わりますね。
  • やはりカスタマイズの幅が広い
  • 大抵のゲームで平均60fpsを実現可能
  • 「Sliver認証」の電源搭載
  • 出荷は最大7日ほど

NEXTGEAR-MICRO am540SA2

NEXTGEAR-MICRO am540SA2
CPURyzen 5 1600
GPUGTX 1060 6GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD B350搭載(MicroATX)
ストレージCrucial MX300 275GB(SSD)
HDD 1TB
ドライブなし
電源500W 80+ SILVER
OSWindows 10 Home 64bit
価格114600

G-tuneブランドのゲーミングマシン。標準ではSSDが付属しないので、カスタマイズから275GBをつけたところ以上のような価格に。意外と安く出ていて驚きです。

  • Ryzen 5 1600 + GTX 1060 6GBでもっとも安価なモデル
  • 「Sliver認証」の電源搭載
  • 出荷はやや遅め(2~7日)

しかも電源はSilver認証ですし、SSDはCrucialのMX300が使われている(これはドスパラも同様です)。全体的にコスパが高めの良品と言える。

GALLERIA RT5

GALLERIA RT5
CPURyzen 5 1600
GPUGTX 1060 6GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSSD 250GB
HDD 1TB
ドライブなし
電源500W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bit
価格119980

というわけでドスパラのガレリアも確認してみる。標準カスタマイズでSSDがきちんと付属するのは良いことですが、価格・質ともにG-tuneに抜かされてしまった。

  • Ryzen 5 1600 + GTX 1060 6GBで2番目に安価なモデル
  • 「Sliver認証」の電源搭載
  • 出荷は速い(2日)

Ryzen 5搭載BTOまとめ

BTOSTYLE-R0X3-R6-LNRRadiant GZ2600X370ANEXTGEAR-MICRO am540SA2GALLERIA RT5
CPURyzen 5 1600Ryzen 5 1600Ryzen 5 1600Ryzen 5 1600
GPUGTX 1060 6GBMSI GTX 1060 6GB Gaming XGTX 1060 6GBGTX 1060 6GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードAMD X370搭載(ATX)ASRock Fatal1ty AB350 Gaming K4(ATX)AMD B350搭載(MicroATX)AMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSSD 240GBCrucial MX300 275GB(SSD)Crucial MX300 275GB(SSD)SSD 250GB
HDD 1TBHDD 1TBHDD 1TB
ドライブDVDなしなしなし
電源500W 80+ SILVER550W 80+ BRONZE500W 80+ SILVER500W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bit
価格124960133600114600119980
出荷2~7日最大7日2~7日2日

もっともバランスの良い性能を得られる「Ryzen 5 1600 + GTX 1060 6GB」の組み合わせで、BTOを見ていくと11.5~13.4万円と19000円ほどの差が付きました。

この中からコストパフォーマンス重視で選ぶなら「NEXTGEAR-MICRO am540SA2」しか選択肢がない。パーツを順番に選びたい人はやっぱりサイコムが良さげだ。

「Ryzen 7」を搭載したBTO

Cinebench R15 – マルチスレッド性能

  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    1769
  • Ryzen 7 1700
    1411
  • i7 7700K
    1003

Ryzen 7は8コア16スレッドを備える多コア型のCPU。マルチスレッド性能はi7 7700Kと同じお値段で50%以上も速いのが最大のメリット。

Blender 2.78b / BMW Benchmark

  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    346.21
  • Ryzen 7 1800X
    371.42
  • Ryzen 7 1700X
    395.95
  • Ryzen 7 1700
    429.10
  • i7 7700K @5.1Ghz
    498.07
  • i7 7700K
    562.71

そのため、複数のコアが活用される場面ではとても力強い働きぶりを発揮する。たとえば3DCGや制作やレンダリング(特にBlenderはRyzenが強い)や、動画編集などにおいて強い。

その一方でシングルスレッド性能はインテルのCPUより遅めで、8コア全てを使い切れないソフト(特に3Dゲームに多い)では思った以上にスピードが出てくれないというデメリットを抱えている。

もちろん、この問題は今後時間が経過するにつれ解消されていく予定。インテルも6コア / 8コアのCPUを市場へ投入することが決まっていますし、ソフト業界も当然それに追随して4コア以上に最適化させてくるから。

事実「Call of Duty : WW2」では最大8コアまでCPUを使えるため、i7 7700Kと互角のゲーミング性能を発揮することに成功した。とはいえ、8コアを使い切れるゲームはまだまだ少数派。

よって、現状Ryzen 7はコアゲーマーよりもコンテンツクリエイター向けのCPUと言ったほうが良い。

なお、クリエイター向けとは言ってもAdobe系のソフトウェアはRyzenにあまり最適化されていないので、使う予定のソフトがAdobeなら今のところはRyzenは避けたほうが良いだろう…。

STYLE-R0X3-R7-TN

STYLE-R0X3-R7-TN
CPURyzen 7 1700
GPUGTX 1070 8GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)
マザーボードASUS PRIME X370-PRO(ATX)
ストレージSamsgun 850 EVO 250GB
HDD 1TB
ドライブDVD
電源500W 80+ SILVER
OSWindows 10 Home 64bit
価格152960
やかもち
フルHD画質のゲームを実況したい。

なら「Ryzen 7 1700 + GTX 1070 8GB」の組み合わせがちょうど良い。GTX 1080以上になるとボトルネックが気になるが、GTX 1070程度ならそこまで大きく差はでない。

そしてマザーボードにはX370が採用されているため、B350よりオーバークロックによる性能向上も期待しやすい。電源はSilver認証を受けていますし、余計に。

SSDは付属しないがカスタマイズからSamsung 850 EVOを選べるので、堅牢性を重視するのなら良い選択肢。全体的にクリエイター向け(特にゲーム実況)なマシンと言えますね。

  • X370採用で、CPUの性能を底上げしやすい
  • 「Sliver認証」の電源搭載で効率もいい
  • ただ、出荷が遅いのがネック(14~21日)
推奨カスタマイズ : メモリー16GB

G-Master Spear X370A-ASUS Edition

G-Master Spear X370A-ASUS Edition
CPURyzen 7 1700
CPUクーラーNoctua NH-U12S(大型空冷)
GPUGTX 1050 Ti 4GB
メモリDDR4-2400 16GB(8GBx2)
マザーボードASUS PRIME X370-PRO(ATX)
ストレージCrucial MX300 275GB
ST4000DM004 4TB
ドライブなし
電源750W 80+ GOLD
OSWindows 10 Home 64bit
価格190840
スペック表は、かなりカスタマイズを施しています。
やかもち
Ryzenをピーキーに回して、CPU性能を水増ししたい。

「とにかくCPUパワーを重視したい。あとは、作成したデータを大量に保管できるストレージも欲しい。」という要望を過去に受けたことがあるので、それに応えたマシンを紹介。

こういう細かい要望になると、カスタマイズ性に富むサイコムはやっぱり便利なメーカーですね。特にCPUクーラーを事細かく選べるのはちょっと感動レベル。

CPUの「Ryzen 7 1700」を3.8~4.0Ghzまでオーバークロックし、大幅な性能底上げを図るという前提でクーラーは「NH-U12S」を選んでおいた。Noctua製は確かに安くないが、性能はガチ。

マザーボードはOC向けなX370チップセット搭載。VRMフェーズ数は10個なので耐性も十分にある。電源は念のため750Wかつ、GOLD認証を受けた高品質なモノを。

  • ハードなオーバークロックも可能(4.0Ghzまで)
  • 「Goldr認証」の電源で、高い安定性を追求
  • これだけカスタマイズしたが、出荷は最大7日と意外と速い

グラボがGTX 1050 Tiですが、ここは用途によります。とにかくCPU重視で、グラボの影響が少ないソフトを使うつもりなら、これが最適解になる(可能ならGT 1030を選びたいが、カスタマイズ不可だった)。

あとは…HDDはシーゲイト製を選んでいるが、「ST4000DM004」は大容量の4TBにも関わらず2プラッタで動いているのが特徴。部品点数が少ないため、故障する確率が低いと踏んで選んでます。

4TBでは5プラッタのHDDが多い。理論上、部品点数は少ないほど故障しづらい。

なお、オーバークロック前提の構成ですが、そもそもオーバークロックの効果はどれほどのものなのか。データを載せておく。

Cinebench R15 – マルチスレッド性能

  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    1769
  • Ryzen 7 1800X
    1635
  • Ryzen 7 1700X
    1551
  • Ryzen 7 1700
    1411

Ryzen 7最上位の1800Xすら超える性能を発揮できます。だからOCをやる価値は大きい。

Lightning AS

Lightning AS
CPURyzen 7 1700
GPUGTX 1050 2GB
メモリDDR4-2400 16GB(8GBx2)
マザーボードAMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSSD 250GB
HDD 4TB
ドライブDVD
電源450W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bit
価格132339
HDD 4TB + メモリ16GBがカスタマイズです。
やかもち
とりあえず高水準のマルチスレッド性能を、安価に手に入れたい。

グラフィックボードも必要最低限のレベルで良くて、とにかくRyzen 7の入ったマシンを安く入手したいなら「Lightning AS」がオススメだ。

ガレリアやクリエイター向けを謳っているマシンだと、グラボのランクをあまり下げられないという欠点がある。しかし、このような無名のマシンだと安いグラボを選択しやすい。

なお、Lightning ASは一切カスタマイズをしなかった場合、価格は109980。Ryzen 7搭載のマシンではもっとも低い価格設定がされている。

  • とても安価なRyzen 7搭載マシン
  • メモリ増設、HDD増設など、カスタマイズしてもコストは安い方
  • 出荷がやや遅い(5日)
同じような構成をG-tuneで組むと1万円ほど割高になります。

Ryzen 7搭載BTOまとめ

用途ゲーム実況OC前提で性能重視安価にハイパワー
BTOSTYLE-R0X3-R7-TNG-Master Spear X370A-ASUS EditionLightning AS
CPURyzen 7 1700Ryzen 7 1700Ryzen 7 1700
CPUクーラーNoctua NH-U12S(大型空冷)
GPUGTX 1070 8GBGTX 1050 Ti 4GBGTX 1050 2GB
メモリDDR4-2400 8GB(4GB x2)DDR4-2400 16GB(8GBx2)DDR4-2400 16GB(8GBx2)
マザーボードASUS PRIME X370-PRO(ATX)ASUS PRIME X370-PRO(ATX)AMD B350搭載(MicroATX)
ストレージSamsgun 850 EVO 250GBCrucial MX300 275GBSSD 250GB
HDD 1TBST4000DM004 4TBHDD 4TB
ドライブDVDなしDVD
電源500W 80+ SILVER750W 80+ GOLD450W 80+ BRONZE
OSWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bit
価格152960190840132339

目的に応じて選び分けてみた。安価に入手するならドスパラだろうし、オーバークロック前提の手堅いマシンが必要ならサイコム。バランス型のマシンが良いならパソコン工房で。

というわけで以上「AMD Ryzen搭載のおすすめBTOまとめ【全11品】」でした。Ryzenマシン選びの参考になれば幸いです。

AMD Ryzenで自作する

ここまで11種類のRyzen搭載BTOをまとめてましたが、それでも「意外としっくりくるマシンが無い。自分で作ってみようかな…」と、自作欲が芽生えた人はチャレンジしてみるのもアリかも。

ただ、市場価格とのタイミング・運が一致しないとBTOより圧倒的に安く作る…なんてことはほぼ無理。概ね販売価格より5~10%くらい安く作れるのが、現在の自作です。

予算10万で作る、AMDゲーミングマシン。驚くことに、毎月10人くらいの方が、この記事を参考にAMDマシンの自作に挑戦しているようだ。

こちらはRyzen Threadripperを使って、超高性能なマシンを作る記事。今のところ、こういう高額なマシンはBTOより安く作りやすいですね(=つまり、需要が少ない)。

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1 個のコメント

  • 昔の記事にいまさらコメントするのもあれかと思いましたが気になったので。NEXTGEAR-MICRO am540SA2を見てみたらGTX1060の3GBでした。
    記事掲載当時は6GBだったのかな?

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