シーゲイトより「FireCuda 520」を提供して頂いたので、ちもろぐで詳しくレビューします。
2020年発売のPCIe 4.0対応SSDゆえスペックはやや地味ですが、驚異的な耐久評価と3年間のデータ復旧サービス「Rescue」は今でも強力な内容です。
(公開:2021/2/19 | 更新:2021/3/19)
Seagate FireCuda 520【仕様】
Seagate FireCuda 520 スペックをざっくりと解説 | |||
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製品名 | FireCuda 520 500 GB | FireCuda 520 1 TB | FireCuda 520 2 TB |
容量 | 500 GB | 1000 GB | 2000 GB |
インターフェイス | PCIe 4.0 x4(NVMe 1.3) | ||
フォームファクタ | M.2 2280(両面実装) | ||
コントローラ | Phison PS5016-E16 | ||
NAND | Kioxia BiCS4 96層 3D TLC NAND | ||
DRAM | DDR4(メーカー不明) | ||
512 MB | 1024 MB | 2048 MB | |
SLCキャッシュ | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
読込速度 シーケンシャル | 5000 MB/s | 5000 MB/s | 5000 MB/s |
書込速度(SLC) シーケンシャル | 2500 MB/s | 4400 MB/s | 4400 MB/s |
書込速度(TLC) シーケンシャル | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
読込速度 4KBランダムアクセス | |||
書込速度 4KBランダムアクセス | |||
消費電力(最大) | 4.6 W | 5.6 W | 6.0 W |
消費電力(アイドル) | 25 mW | 25 mW | 25 mW |
TBW 書き込み耐性(準拠 : 不明) | 850 TB | 1800 TB | 3600 TB |
MTBF 平均故障間隔 | 180万時間 | ||
保証 | 5年 | ||
MSRP | $ 125 | $ 250 | $ 430 |
参考価格 | 12780 円 | 18680 円 | 43900 円 |
GB単価 | 25.6 円 | 18.7 円 | 22.0 円 |
Seagate FireCuda 520は、PCIe 4.0対応SSDが出始めた頃に定番だった「Phison E16 + 東芝メモリ(現キオクシア)」のコンボ製品です。
シーケンシャル性能は最大5000 MB/sが限度で、SLCキャッシュサイズやランダムアクセス性能(4KB QD1)については、Phison側が非公開としているので詳しい仕様は不明。
シーゲイトとしては、圧倒的なシーケンシャル性能や低レイテンシで勝負するつもりはなく、競合に対して大幅に多い耐久性能(TBW)と強力なデータ復旧サービスの提供でFireCuda 520の優位性を強調しています※。
MTBF(平均故障間隔)は180万時間もあり、年換算で250年以上は壊れない計算になりますが、あくまでも理論値ですので参考程度に。
※シーゲイトさんに送ってもらった資料より。
「FireCuda 520」の主な魅力は?
- 3年間のデータ復旧サービス「Rescue」
- 驚異的な耐久性能(TBW)の高さ
耐久性能に優れたPhison E16ベースのSSDなら、他社からもリリースされていますが、FireCuda 520には他社には無いサービスが付属します。
その付属サービスが、ストレージ大手メーカーならではのデータ復旧サービス「Rescue」です。
データ復旧サービス「Rescue(レスキュー)」は、製品の購入から3年間以内であれば、無償でデータ復旧を提供する強力なサービスです。
もちろん、FireCuda 520自体の5年保証も付いています。通常5年保証とは別に、3年のデータ復旧サービスも付属するイメージです。FireCuda 520でもっとも魅力的なメリットだと思います。
ライバル製品と価格設定の比較
Phison E16を搭載するNVMe SSD(最大5000 MB/s)品として、ちょうど中間くらいに位置する価格設定です。
FireCuda 520を開封レビュー
パッケージデザイン & 開封
FireCudaシリーズのパッケージはオレンジ色がテーマ。SSHD(HDD + SSD)製品のFireCudaからつづくテーマカラーとデザインです。
パッケージの表と裏です。代理店のシールなどは貼られていませんが、今回は提供品ですので実際は分かりません。
中身はプラスチック製のケースと、データ復旧サービス「Rescue」の説明書や保証書が入っています。
SSD本体は青い静電気防止袋で保護されています。丁寧に袋でパッケージされたM.2 SSDを見るのは久しぶりです。
基板コンポーネント
マットブラック塗装の基板上に、SSDを構成する3つのコンポーネントが配置され、コンポーネントが見えないように「FireCuda」ロゴの描かれたシールが張ってあります。
メーカー曰く、表側のシールは剥がしても保証に影響しないとのこと。別売りのM.2ヒートシンクを、チップに直に取り付けたい人には嬉しい対応です。
裏側もコンポーネントが実装されていて、シリアルコードや製品ナンバーが刻印されたシールが貼ってあります。こちらは剥がすと保証が無効になるので注意してください。
シールをチラッと剥がして、基板コンポーネントをチェック。1枚目が表側、2枚目が裏側のコンポーネント画像です。
- コントローラ:Phison PS5016-E16(Seagate刻印)
- DRAM:SK Hynix H5AN4G8N8JR(DDR4-2400 512 MB x2)
- NAND:KIOXIA 96層 3D TLC NAND
コントローラはSeagate刻印のPhison E16です。DRAMキャッシュはSK Hynix製のDDR4メモリ、NANDはキオクシア(旧東芝メモリ)の「BiCS4」が搭載されています。
基板を横から見ると「両面実装」だと分かります。別売りのM.2ヒートシンクやアドインカードを使う場合は一応、両面実装SSDとの互換性を確認してください。
FireCuda 520の性能をベンチマーク
テスト環境を紹介
テスト環境 「ちもろぐ専用:SSDベンチ機」 | ||
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CPU | Ryzen 9 5950X16コア32スレッド | |
CPUクーラー | Corsair H100i Pro RGB240 mm簡易水冷クーラー | |
マザーボード | ASUS ROG STRIXX570-E GAMING | |
メモリ | DDR4-3200 16GB x2使用メモリ「G.Skill Trident Z C16」 | |
グラフィックボード | RTX 3070 8GB | |
SSD | Seagate FireCuda 520 1TB | |
電源ユニット | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
OS | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1909」 | |
ドライバ | NVIDIA 461.40 | |
ディスプレイ | 3840 x 2160@60 Hz使用モデル「BenQ EL2870U」 |
980 PROのレビュー以降、SSDをテストするベンチマーク機を更新しています。PCIe 4.0に対応するプラットフォーム「Ryzen 5000」と「AMD X570」の組み合わせです。
CPUは16コア32スレッドの「Ryzen 9 5950X」です。16コア32スレッドの圧倒的なCPU性能があれば、最大7000 MB/sのSSDが相手でもボトルネックになる可能性はほぼ皆無です。
マザーボードはASUS製「ROG STRIX X570-E GAMING」を採用。テスト対象のNVMe SSDをCPU直結レーンのM.2スロット、またはPCIeスロットに挿し込んで各ベンチマークを行います。
SSDの熱保護機能(サーマルスロットリング)の影響で性能が下がらないように、ベンチマーク中はマザーボード付属ヒートシンク + ケースファンで風を当てて徹底的に冷却します。ヒートシンクを外すのは発熱テストのみ。
- インターフェース:NVM Express
- 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
- 対応規格:NVM Express 1.3
- 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache
「Seagate FireCuda 520(1 TB)」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。特に問題なし。
Crystal Disk Mark 8
「Crystak Disk Mark 8」は、日本どころか世界で一番有名と言っても過言ではない、定番のSSDベンチマークソフトです。性能の変化をチェックするため、初期設定の「1 GiB」に加え、最大設定の「64 GiB」もテストします。
Crystal Disk Mark 8の結果※クリックで画像拡大します | |
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テストサイズ:1 GiB(MB/s) | テストサイズ:64 GiB(MB/s) |
テストサイズ:1 GiB(レイテンシ) | テストサイズ:64 GiB(レイテンシ) |
読み込み速度は5000 MB/sに達し、書き込み速度はおよそ4300 MB/s、シーケンシャル性能はメーカー公称値通りの性能です。
4KBランダムアクセスは読み込みが65 MB/sで今となっては平凡ですが、書き込みの方は約287 MB/sでかなりの低レイテンシを記録します。
なお、64 GiBサイズのテスト結果で読み込みが悪化している原因はよく分かりません。すべてのテスト終了後、Secure Eraseで初期化して再テストしましたが、結果はさらに悪かったです。
体感性能や実用性能に影響が大きい、4KBランダムアクセスのレイテンシ(応答時間)の比較です。
読み込みレイテンシは62.91 μsで、なにげに970 PRO(価格は2倍以上)と互角のレベルでびっくり。書き込みレイテンシは14.2 μsでトップクラスの仲間入りです。
ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmarkは、512 B~64 MB(合計21パターン)のテストサイズでスループットを測定し、SSDの性能が安定しているかどうかを視覚的に示してくれるベンチマークソフトです。
ベンチマーク結果からSSDの評価が非常に分かりにくいので、表計算ソフトを使ってグラフ化して他のSSDと比較します。
読み込み速度は5200 MB/s前後でピークに達し、その後は安定したスループットです。
書き込み速度もおおむね安定しています。ピーク到達後は3800 MB/s前後を維持しています。
HD Tune Pro
HD Tune Proは有料のSSDベンチマークソフトです。SSDの容量全域に渡ってテストを実行して、SSDの性能変化(SLCキャッシュの有無や、キャッシュが剥がれた後の性能など)を手軽に調べられます。
HD Tune Proの結果※クリックで画像拡大します | |
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HD Tune Proで注目するのは「書き込み速度の変化」です。3枚目のファイルベンチマーク(250 GB分)を見ると、途中少しだけキャッシュが切れたように見えて、全体的には安定して3.8 GB/sを維持します。
Phison E16コントローラは空き容量を上手く活用して、巨大なSLCキャッシュを展開するのが得意な性質を持っています。だから理論上は最大で333 GB程度のキャッシュを展開できます。
FireCuda 520のスペックシートにSLCキャッシュについて具体的な記載はないので、状況に合わせてダイナミックにキャッシュサイズを変動させるタイプのSSDです。
FireCuda 520を実運用で試す
ゲームのロード時間を比較
FF14:漆黒のヴィランズ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。
Seagate FireCuda 520のロード時間は「7.83 秒」です。970 PROよりも速く、同じコンポーネントで構成されるAORUS Gen4 NVMeとほぼ同じロード時間です。
ファイルコピーの完了時間
「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。
- ゲームフォルダ(容量65 GB / 76892個)
- 写真ファイル(容量113 GB / 6000枚)
- 圧縮データ(容量128 GB / zip形式)
ファイルコピーに使う素材は以上の3つ。ファイルコピーの基準となるストレージは、PCIe 4.0対応かつ書き込み性能が高速なSamsung 980 PRO(1 TB)です。
読み込み(FireCuda 520 → 980 PRO)はかなりの速さ。さすがにSN850など価格帯が上のNVMe SSDには負けますが、シーケンシャル性能の高さが効いて983 ZETよりも短時間でコピーを終えます。
書き込み(980 PRO → FireCuda 520)も意外と速いです。FireCuda 520は広大なSLCキャッシュを展開するため、100 GB台のファイルコピー程度では極めて高速です。
容量が128 GBもあるzipファイルも、FireCuda 520が展開する250 GB近い(HD Tune Proで測定)超広大なキャッシュに飲み込まれてしまい、値段の割には驚くほどのスピードを叩き出します。
Premiere Pro:4K素材プレビュー
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で、1秒あたり448 MBの4K動画素材をプレビューします。Premiere Proのプレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。
コマ落ちしたフレーム数はPremiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で3回測定して平均値を出し、動画素材の総フレーム数で割り算してドロップフレーム率を計算します。
FireCuda 520のドロップフレーム率は約33.6%です。Premiere Proのプレビューテストはシーケンシャル性能だけでなく、ランダムリード性能も重要です。
過去に収集してきたデータの傾向からして、ランダムリード性能が90 MB/s前後ならドロップ率は2割ほど、60 MB/s前後は3~4割の範囲に収まります。
トップクラス(10%台)のSSDは例外なくランダムリード性能が100 MB/sを軽く超えているモノばかりです。
PCMark 10:SSDの実用性能
PCMark 10 Professional Editionの「Storage Test」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。
- PCMark 10(UL Benchmarks)
Storage Testには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。
なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を80%埋めた場合のテストも行いました(※2回:約2時間)。
実用性能のスコアは驚くほど健闘します。空き容量が100%の状態で、おおむね980 PROと同じレベルのスコア、そして空き容量を20%まで減らした状態でもスコアが変化しないです。
応答時間と実効帯域幅も、空き容量の影響を受けていません。念のため空き容量を9%まで※減らした追加テストも行いましたが、結果はほとんど同じでした。
※PCMark 10 Full System Drive Benchmarkは最低でも80 GBの空き容量が必要です。よって9%以下はテスト不可能。
Adobe系ソフト、ゲームロード時間の評価スコア、ファイルコピー性能のスコア、Microsoft Office系ソフトの評価スコア。それぞれの実用性能スコアは以上の通りです。
どの分野を見ても、空き容量に性能低下はまったく見られず、安定した実用性能を維持しています。価格が高い980 PROが相手だと勝ったり負けたりですが、970 PROに対してはおおむね勝利です。
実用スコアの内訳 Full System Drive Benchmark | |
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Adobe Score | Adobe Acorbatの起動 Adobe After Effectsの起動 Adobe Illustratorの起動 Adobe Premiere Proの起動 Adobe Lightroomの起動 Adobe Photoshopの起動 Adobe After Effets Adobe Illustrator Adobe InDesign Adobe Photoshop(重たい設定) Adobe Photoshop(軽量設定) |
Game Score | Battlefield Vの起動(メインメニューまで) Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで) Overwatchの起動(メインメニューまで) |
Copy Score | 合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み) ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) ISOファイルをコピー(読み込み) 合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み) JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) JPEGファイルをコピー(読み込み) |
Office Score | Windows 10の起動 Microsoft Excel Microsoft PowerPoint |
15分間の連続書き込みテスト
約1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら書き込み続ける過酷な検証方法です。
一般向けに販売されているほとんどのSSDは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。SLCキャッシュの有無やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下などなど。
15分の連続書き込みテストによって、SSDのいろいろな挙動が判明します。
同じコンポーネントを搭載するFireCuda 520とAORUS Gen4 NVMeの比較グラフです。基本的な傾向は酷似していて、どちらもキャッシュ超過後の性能は600 MB/s前後に落ち着きます。
SLCキャッシュはなんと約308 GBまで展開しており、空き容量1 TBで引き出せる限界値に近い数値です(1000 / 3 = 333 GB)。
AORUS Gen4の方は約359 GBほどキャッシュを展開していますが、その後すぐに600 MB/sまでストンと落ちているため、個体差かキャッシュの挙動にわずかな違いが生じただけでしょう。
時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。最初の5分はSLCキャッシュのおかげで非常に高速で、10分以降は600 MB/s前後なので記録をあまり伸ばせません。
SSDの動作温度をテスト
高負荷時のセンサー温度
モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは1つだけです。
- Drive Temperature:NANDの温度
一般的なSSDらしく、「NAND」の温度を表示します。
ヒートシンクとエアフローの無い環境で、SSDが発熱しやすい「連続書き込みテスト」を5分間実行しました。
分かりづらいですが、テスト開始から40秒ほどでサーマルスロットリングが発生しています。SLCキャッシュの展開が続かず、挙動も不安定です。
その割にセンサー経由の温度は最大82℃で、5000 MB/sを出すGen4 SSDとしては妙に発熱が低いように思えます。サーモグラフィーカメラで実際の温度を確認してみましょう。
サーモグラフィーで表面温度を確認
テスト開始から4分あたりをサーモグラフィーカメラを使って撮影。
- SSDコントローラ:100~102℃
- NANDメモリ(右側):84~87℃
- NANDメモリ(左側):78~79℃
NANDメモリの温度はHWiNFOに表示される数値とおおむね一致します。
HWiNFOに表示されないコントローラの表面温度は100℃台に到達しており、サーマルスロットリングの発生もうなずける結果です。
使い方次第ですが、高性能を維持するなら別売りのM.2ヒートシンクをオススメします。書き込みメインだと余裕で100℃に達するので、ヒートシンクやケースファンで冷却してください。
まとめ:高い実用性能 + データ復旧サービス
「FireCuda 520」のデメリットと弱点
- 高負荷時のSSD温度は100℃台
- サーマルスロットリングあり
- 素の書き込み速度はかなり遅い
- 平凡なランダムリード性能
- Phison E16搭載SSDでは普通の価格
PCIe 4.0 x4黎明期にまっさきに登場したPhison E16コントローラを使ったSSDです。だから性能には若干ながら粗があるのは、ある程度仕方がない部分が多いです。
特に素の書き込み性能の遅さを気にする人は、候補に入れないでしょう。コントローラの発熱はとても激しく、常に高負荷な運用をするつもりならM.2ヒートシンクとエアフロー必須です。
「FireCuda 520」のメリットと強み
- 5000 MB/sのシーケンシャル性能
- 超広大なSLCキャッシュ(300 GB近い)
- ゲームロード時間はそこそこ速い
- 970 PRO以上の実用性能
- 実用性能は空き容量の影響が少ない
- 豊富な耐久性能(850 ~ 3600 TBW)
- 180万時間もあるMTBF
- 3年間の無償データ復旧サービス
- 5年保証
FireCuda 520のメリットは価格に見合ったパフォーマンスと、他社では見られない3年間の無償データ復旧サービス「Rescue」が付属する点です。
性能は最新のPCIe 4.0 SSD(7000 MB/s級)と比較すると確かに見劣りする面はあるものの、価格は大幅に安い(1 TBモデルでは7000円近い差額)のでコストパフォーマンスは十分に合格ラインです。
何よりいい意味で裏切られたのが、970 PROを上回る高い実用性能(PCMark 10)と、空き容量を20%まで減らしても性能低下が見られない堅牢性の良さです。
空き容量が少ないとSLCキャッシュサイズが目減りしますが、100 GB超えの大量書き込みをしない・・・ごく普通の一般的な使い方において、安定した性能をFireCuda 520は提供します。
実際の使用シーンで安定した性能のPCIe 4.0対応SSDが欲しい人に、Seagate FireCuda 520はかなり魅力的。5年保証と3年のデータ復旧サービスも付いてきます。
以上「Seagate FireCuda 520レビュー:超高耐久とデータ復旧サービス」でした。
FireCuda 520を入手する
Seagate FireCuda 520はAmazonやツクモ通販などで購入できます。1 TB版は約19000円、2 TB版は約44000円です。容量単価が一番安いのは1 TB版です。
中華メーカーの怪しいやつよりは信頼性あるだろうけどあのSeagateだからなぁ…
復旧サービスも壊れるの前提だからついてるのかなぁ…
とか勘ぐっちゃうくらいには悪いイメージが。
まぁSeagateが中身作ってるわけでもなし、
モノ単体で見ると性能もコスパも良さそうですし、
SSDでは特に悪い話は聞かないので大丈夫ですかね。
ゲーム用ディスクとして検討しようかな…。
SeagateブランドのSSDは、モノによりけりですね。DRAMレスの格安SATAはまったくオススメできないですが、今回のFireCuda 520はそれなりに実績のある「Phison E16 + 東芝メモリ」コンボ製品ですので、信頼性は良い方かと。
性能も予想以上に良いですし、ゲーム用やシステム用に使えるSSDだと思います。
Intel11thで新規組むならありな価格だけど
11thは外れでパス路線だし
グラボ無いから新規にPC作れないし今年のパーツは売れないだろうね
> グラボ無いから新規にPC作れないし今年のパーツは売れないだろうね
ぼくが持ってる売上データだと、今年の2月くらいから自作PCパーツは売れ行きが低迷していて、逆にBTOパソコンは盛り上がっていますね。
PCパーツショップがなぜグラボの値段を吊り上げるのか、なんとなく理由が分かる状況です。
復旧サービス気にするくらいならバックアップとったほうが幸せな気がする。
結局絶対に復旧できるわけでもないわけだし。
ですよね。復旧サービスに期待するよりは、定期的なバックアップ(RAID 1ではなく)を取っておくのが確実な方法ですし、ぼくも実際そうしてます。
「Rescue」サービス自体は無料で付属するので無いよりは良いですが、そもそもSSDってそんな簡単に復旧できるのか?・・・という疑問はありますし。
やかもちさんは、様々なストレージを持っていると思います。どのように保管していますか?
HD Tune Proが0fillデータを使っているのかは分かりませんが、圧縮機能があるPHISON系コントローラーだと正しくSLCキャッシュが計測できてないような気がします。
あとFF14ベンチも見たいです!