ブランドメーカー製として、比較的コスパの良い価格帯で攻め込んできているLenovo率いるゲーミングブランド「Legion」。
その中のゲーミングノートシリーズに最新モデル「Legion Y540」が登場したので、さっそく検証 & レビューをしてみた。
Lenovo Legion Y540の仕様やスペック
Lenovo Legion Y540型番 : 81Q4002SJE | |
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OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7 9750H6コア / 12スレッド / 2.6 ~ 4.5 GHz |
メモリ | DDR4-2666 8GB x2 |
GPU | GTX 1660 Ti 6GB |
SSD | 1 TB |
HDD | – |
サウンド | Realtek High Definition AudioDolby Atmos for Gaming PC 対応 |
スピーカー | 2個搭載Harman製ステレオスピーカー / デジタルアレイマイク搭載 |
光学ドライブ | – |
各種ポート |
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無線LAN |
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ディスプレイ |
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キーボード | 英語(テンキー付き)バックライト機能あり |
カメラ | HD 720pカメラ(92万画素) |
バッテリー | 57.5 Wh4385 mAh / リチウムイオン |
サイズ | 25 x 399.8 x 290 mm最厚部の厚みは30 mm |
重量 |
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保証 | 12ヶ月 |
価格 | 177137 円(税込)最新価格をチェックする |
意外とリーズナブルな価格に驚き。今回レビュー用にLenovoから貸し出して頂いたのは「Legion Y540(17)」の、最上位モデルです。
CPUに6コア12スレッドの「Core i7 9750H」を、グラフィックボードは「GTX 1660 Ti(6GB)」を搭載し、メモリはゲーム用に十分な16 GBが入ってます。
Windows 10がインストールされているメインストレージはもちろんSSDが採用されており、容量は1 TBです。スペック的には18.5~20万円はしそうなモノですが、Legion Y540は17.2万円とそこそこの安さで提供します。
しかも税引き価格ではなく、税込み価格 + 送料込みで17.2万円。大手BTOの某G社やD社と比較して明らかに安いが、果たしてその実力はどれほどのものなのか。実際にレビューしていく。
Lenovo Legion Y540を開封レビュー
青色のクールなパッケージ
Legionのブランドカラーであるハイドレンジなブルー色に、彩度控えめなイエローで「LEGION」と入ったクールなデザインのパッケージング。
下から見開くように開封する。
仕切りで分けられて、付属品がまとまってます。
付属品をチェック
付属品は全部で5つあります。
- Lenovo Legion Y540本体
- 充電アダプター
- SATA延長ケーブル(増設用)
- 説明書
- 電源ケーブル
必要最低限の付属品です。Legion Y540はリーズナブルな価格設定なので、妥当な内容の付属品だと思います。
ただし、SATA延長ケーブルが付属しているのには驚きました。これを使えば、底面カバーを外して2.5インチSSDを増設することができます。ネジも4本付属しているので、固定も可能です。
今まで何台かノートパソコンをレビューしていますが、パーツ増設を前提にした付属品が付いてきたのは初めてでした。
充電用アダプターは電圧が20 V、電流は11.5 Aで、最大230 Wの給電に対応。非常にパワフルな充電アダプターなので、給電能力が不足してノートパソコンの動作が不安定になる心配は皆無です。
電源ケーブルはアース付きで、長さ50 cmくらい。充電アダプターのケーブルと合わせると、最大で150 cmくらいまで伸ばせます。十分な長さです。
筐体(シャーシ)をレビュー
Legion Y540のシャーシは、マットブラック塗装が施され、上品な雰囲気に仕上がってます。細かく波打つ表面加工が天面全体に施されているため、手触りはわずかにザラザラとして滑りにくいです。
天面の左側に「LEGION」のロゴが鏡面仕上げで刻印されている。電源を入れると「O」の部分だけLEDで点灯するギミックです。
Legion Y540のシャーシに使われている素材はプラスチックです。ハイスペックで低価格を実現しようとすると、必ず他の部分でコストカットの影響が出るのは避けられません。
しかし、プラスチックとは思えないほどシャーシの剛性は優秀でした。シャーシの端っこを指で支えて持ち上げても、シャーシが歪んだりたわみが生じることは一切無かったです。十分に頑丈です。
17.3インチなので、A4用紙と比較するとかなり大きい。横幅が399.8 mm(約40 cm)で、奥行きは290 mmです。
底面は前後に厚み5 mmの分厚いゴム足を装備する。滑り止めとして機能するだけでなく、5 mmの厚みによって底面と地面の間にスペースを作り、エアフロー(冷却性能)を改善する狙いもある。
裏側の左右に排気用のスリットがありました。底面の4割くらいを占める広い吸気用スリットから冷気を吸い込み、裏側の排気用スリットが一気に吐き出す流れです。
ヒンジの開口角度はなんと180°を少し上回ります。こんなに開いても使い道に悩みますが、狭すぎるよりは良いです。
本体重量は「2793 g」でした。ノートパソコンとしては非常に重たく、ゲーミングノートとしては平均より少し重たい方です。基本的には外に持ち出さず、家の中で使う前提になると思います。
充電アダプターと電源ケーブルは「983 g」で、本体と合わせて約3.8 kgに達します。やはり、持ち運びは苦労しそうですね。
シャーシデザインを360°観察
派手すぎず、地味すぎず、シンプルでスタイリッシュなシャーシデザイン。モニターとキーボードをつなぐヒンジが、少しだけ内側にズラした位置にあるのが特徴的です。
キーボードをチェック
キーボードはテンキー付きのフル仕様。ただしUS版(英語キーボード)になっているため、Enterが横に細長く、@キーが2に配置されているなど、若干キー配置が違います。
程よい反発感のあるキーで、ゲームをする分には不便しません。タイピングは英語キーボードに慣れていないと、最初のうちは戸惑うかもしれないです。
キーボードのキャップの横から見ると白色で、パッと見でキーが見やすいデザインになっています。
キーボード面の左下に、NVIDIAとインテルのシールが。その上には「audio by HARMAN」とフォントが印刷されています。
キーの大きさは約15.8 mmでごく標準的。キーピッチは約18.3 mmで、十分な間隔を確保しています。狭すぎることはなく普通に使えます。キーストロークは約1.8 mmで少し深めでした。
必要十分なインターフェイス
17.3インチという大きいシャーシを利用して、必要十分なインターフェイスが搭載されています。USB 3.0(最大5 Gbps)は全部で3つ、USB 3.0 Type-Cは1つで、合計4つのUSBコネクタを備える。
映像出力はMini-DPとHDMIを備えるので、最大で3画面のマルチディスプレイ環境に対応します。3.5 mmプラグでイヤホンやヘッドホンも使用可能。
ちなみに、Legion Y540はバーチャルサラウンド機能「Dolby Atmos for Gaming PC」に標準で対応しているため、イヤホン出力の音質はなかなか臨場感高めで良かったです。
無線LANの性能について
Legion Y540に搭載されているネットワークカードは、Intel製のハイエンドNIC「Wireless-AC 9560」でした。最大で1.73 Gbpsの通信速度に対応するハイエンドWiFiモジュールです。
帯域幅 | iperf3(受信) | iperf3(送信) |
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0.00-1.00 | 108.0 MBit/s | 68.1 MBit/s |
1.00-2.00 | 107.0 MBit/s | 90.2 MBit/s |
2.00-3.00 | 109.0 MBit/s | 62.8 MBit/s |
3.00-4.00 | 114.0 MBit/s | 63.9 MBit/s |
4.00-5.00 | 116.0 MBit/s | 58.7 MBit/s |
5.00-6.00 | 122.0 MBit/s | 9.5 MBit/s |
6.00-7.00 | 104.0 MBit/s | 38.8 MBit/s |
7.00-8.00 | 114.0 MBit/s | 94.4 MBit/s |
8.00-9.00 | 113.0 MBit/s | 75.5 MBit/s |
9.00-10.00 | 103.0 MBit/s | 80.6 MBit/s |
平均 | 111.0 MBit/s | 64.2 MBit/s |
通信速度のベンチマークを行いました。受信で111.0 MBit/s、送信が64.2 MBit/sでした。インターネットしたりYoutubeを見るのに全く不便しない、必要十分な性能です。
メンテナンス性とパーツの増設について
Lenovoのレンタル機は分解しないように、と言われたので、Lenovo公式のメンテナンスマニュアルから底面の外し方を引用しました。
Legion Y540の底面は驚くほど簡単に取り外し可能です。ネジを2本外し、手前にスライドするように引っ張るだけで開封できます。
取り外すと、SSDやHDDを取り付ける2.5インチベイ、M.2 SSDを挿し込むM.2スロット、2つのメモリスロット(S.O.DIMM規格)など。主要なパーツのほとんどにアクセス可能です。
簡単に取り外しができて、パーツへのアクセス性は良好。メンテナンス性はかなり高いです。
Legion Y540のゲーミング性能を徹底検証
ここからはLegion Y540のゲーミング性能を詳しく検証していく。
定番ベンチマークだけでなく、実際にゲームプレイをして実測テストも行います。やはり「実際にどれくらいのフレームレートで動いたか?」は、直感的に分かりやすい検証です。
定番ベンチマーク
フルHD向けのベンチマークは一通りスムーズな動作です。FF15だけは平均60 fpsに届いていないが、それ以外のベンチマークは平均60 fpsを超えるパフォーマンスです。
標準設定でフルHDゲーミングのfpsを実測
Lenovo Legion Y540(17)フルHD(1920 x 1080) / ノーマル設定 |
平均60fps超平均30fps以上平均30fps未満
フルHD(1920 x 1080)で、ゲーム側の設定を「普通」に落としてテストした。見ての通り、普通のグラフィック設定なら、ほとんどのゲームで平均60 fps以上の動作でした。
平均で112.2 fpsに達しているので、Legion Y540の144 Hzディスプレイを活用できます。
最高設定でフルHDゲーミングのfpsを実測
Lenovo Legion Y540(17)フルHD(1920 x 1080) / 最高設定 |
平均100fps超平均60fps以上平均60fps未満
グラフィック設定を最高に引き上げてテストすると、全体的に重たい動作になりました。それでもほとんどのゲームで平均60 fpsを超えているため、問題なくプレイ可能です。
まとめると、Legion Y540のゲーム性能はとても優秀です。平均60 fpsはおおむね問題なく、設定を妥協すれば平均100 fps以上のゲーミングもOK。144 Hzディスプレイもしっかり活用できます。
Legion Y540のコンテンツ性能を検証
定番ベンチマーク
Core i7 9750Hは、ノートパソコン向けのCore i7としては最速グレードのCPU。ベンチマークの結果は全体的に高速で、何をするにもまず不足することはない圧倒的な性能です。
CGレンダリングの処理速度
CGレンダリングの処理速度を「Blender 2.79」を使って計測。BMWを描写するのに掛かった時間が速いほど優秀という意味です。
結果は、
- 5分49秒(349秒)
約6分という記録は、ノートパソコンの中ではほぼトップクラスの水準です。3DCG系のタスクもそこそこ行ける性能があります。
写真編集「Photoshop CC」
クリエイティブなタスク、と言えばやっぱりAdobe系ソフト。その代表格である「Photoshop CC」のテストも行った。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、処理時間からスコア化します。
マシン | Legion Y540(17) | HP Spectre x360 15 |
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CPU | Core i7 9750H | Core i7 8750H |
GPU | GTX 1660 Ti | GTX 1050 Ti |
RAM | 16GB | 16GB |
総合スコア | 790.4 /1000 | 734.4 /1000 |
一般処理のスコア | 73.5 | 64.6 |
フィルタ系のスコア | 81.4 | 77.3 |
Photomergeのスコア | 85.4 | 83.4 |
GPUスコア | 83.3 | 73.4 |
やはりCore i7 9750Hは速い。ミドル級のデスクトップPC並の処理速度が出ています。Photoshopで大抵のタスクは問題なく処理できる性能です。
マシン | Legion Y540(17) | HP Spectre x360 15 |
---|---|---|
CPU | Core i7 9750H | Core i7 8750H |
GPU | GTX 1660 Ti | GTX 1050 Ti Max-Q |
RAM | 16GB | 16GB |
総合スコア | 790.4 | 734.4 |
一般処理のスコア | 73.5 | 64.6 |
フィルタ系のスコア | 81.4 | 77.3 |
Photomergeのスコア | 85.4 | 83.4 |
GPUスコア | 83.3 | 73.4 |
テストの詳細結果 | ||
RAW画像の展開 | 3.92 | 4.5 |
500MBへのリサイズ | 1.78 | 2.73 |
回転 | 1.18 | 1.15 |
自動選択 | 13.98 | 17.22 |
マスク | 4.1 | 4.77 |
バケツ | 2.23 | 2.76 |
グラデーション | 0.48 | 0.47 |
塗りつぶし | 14 | 16.42 |
PSD保存 | 9.42 | 10.28 |
PSD展開 | 3.01 | 3.01 |
Camera Raw フィルタ | 6.73 | 7.12 |
レンズ補正フィルター | 17.9 | 18.07 |
ノイズ除去 | 21.44 | 21.63 |
スマートシャーペン | 23.97 | 27.51 |
フィールドぼかし | 17.85 | 18.13 |
チルトシフトぼかし | 16.53 | 17.46 |
虹彩絞りぼかし | 18.12 | 19.2 |
広角補正フィルター | 24.03 | 24.26 |
ゆがみツール(Liquify) | 11.44 | 12.84 |
Photomerge(2200万画素) | 92.5 | 93.85 |
Photomerge(4500万画素) | 125.21 | 129.23 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。
ストレージの性能と詳細
SSDはSamsung製のOEM向けモデル「PM981」が搭載されています。ベンチマークの結果、読み込みが約3380 MB/s、書き込みは3015 MB/sに達した。ゲーム用には十分すぎる性能のSSDです。
Legion Y540の熱と動作音
サーモグラフィーで筐体の発熱をチェック
サーモグラフィーカメラで本体の発熱をチェック。キーボード面の発熱は中央に偏り、手のホームポジションになりやすい位置は温度があまり変化しませんでした。
WASDキー付近はそれほど熱くならず、キーボードの発熱でゲームプレイに悪影響が出ないようにきちんと熱設計されていることが伺えます。
シャーシの裏側にある排気用スリットから、凄まじい勢いで排熱を行っています。約50℃くらいの熱風が出ているため、ノートパソコンの裏側を密閉しないように注意したい。
ゲーミング時の動作温度
CPU負荷が大きいFinal Fantasy XVのベンチマークを実行し、CPU温度を計測した。やはりゲーミングノートPCらしい結果になりました。平均84℃、最大96℃とそれなりの温度です。
ただし、これだけの温度でもCPUクロックはおおむね4.0 GHz付近を維持しているため、性能への影響はかなり抑えられている。冷やしつつ、性能も叩き出すチューニングになっているようです。
グラフィックボードの温度は最大82℃、平均78℃でした。ノートパソコンにしてはかなり冷えています。動作に支障はなく、性能が落ち込むこともなく、安定性に問題はありません。
静音性能を騒音計で検証
校正済みの騒音メーターを使って、ノートパソコンから15cmくらいの距離で騒音値(dB)を記録し、その平均値を求めます。
- 周辺騒音:31.8 dBA(極めて静か)
- アイドル時:31.9 dBA(極めて静か)
- ゲーミング:49.9 dBA(騒がしい)
アイドル時(何もしていない状態)の動作音は、ほぼ無音に近い。周辺騒音とほぼ変わらない騒音値でした。しかし、ゲームを始めるとファンが回り始め、動作音は一気に増し続けます。
最終的に50 dBA前後まで動作音は上昇。「ヒューーーーーーン」と風切り音がなり続けているため、快適なゲーミングをするならヘッドセットかイヤホンをオススメしたい。
なお、イヤホンを使用することを想定しているのか、Legion Y540にはバーチャルサラウンド機能「Dolby Atmos for Gaming PC」が最初からバンドル(付属)されている。
イヤホンやヘッドセットをつなぎ、バーチャルサラウンドを有効化するだけで臨場感のある音が出るようになります。
Legion Y540のディスプレイ品質
Lenovo Legion Y540(17)に採用されているパネルは、台湾の一流メーカー「AU Optronics」製のIPSパネルです。型番は「AUO449D」。
低価格なLegionには、てっきりBOEという安価なノートパソコンで使われているメーカーのパネルが採用されている予感がしたのですが、予想をいい意味で裏切りました。
では、AUO製パネルの実力を「X-Rite i1 Pro 2」(分光測定器)を用いて、実測検証を行います。
色再現と輝度
色再現と輝度※クリックで画像拡大します | |
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コントラスト比 | ガンマカーブ |
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黒色輝度は0.572 cd/m2で少し明るめです。コントラスト比は約208 : 1で、IPSパネルとしては普通の数値。コントラスト比が低さは、ゲーミングにおいては逆に有利な場合もあります。
色の歪みを示すガンマカーブは、赤色は比較的きれいで、緑色と青色はかなり強めに出力されている傾向です。
何も調整していない初期設定の色は、かなり落ち着いた色合いです。ハードウェアキャリブレーション(校正)を行うと、全体的により鮮やかな色に出力されるようになりました。
初期設定の色で特に問題は感じませんが、鮮やかな色を好む人もいると思うので、ぼくが作成したカスタムプロファイル(.icm)を配布しておきます。自由に使って構いません。
ディスプレイの明るさ(輝度)を、10%ずつ明るさの設定を変えながら計測しました。
最低設定で「2 cd/m」なり、最大設定で「264 cd/m」になりました。室内で使うなら十分な明るさです。なお、設定値82%で目にちょうど良いとされる「120 cd/m」になります。
色域カバー率
色域カバー率※クリックで拡大します | |
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sRGB : 97.0% | AdobeRGB : 74.2% |
ディスプレイ上に実際に表示できる色の範囲を示す「色域カバー率」をチェック。
基本的な色域であるsRGB規格で97%のカバー率です。ほとんどの色を表示可能です。クリエイター向けの更に厳しい色域規格Adobe RGBでも、カバー率は74.2%でなかなか良好。
Legion Y540のディスプレイは、性能的にはゲーム用途だけでなく、クリエイティブな用途にも耐えられる広い色域を表示可能です。
144 Hz駆動と応答速度
Legion Y540のディスプレイは、最大144 Hzのリフレッシュレートに対応。実際に144 Hzに設定して、デジカメでUFOを撮影すると残像がたくさん表示されていました。間違いなく144 Hzで動作しています。
応答速度(残像の伸び方)もIPSパネルにしては優秀です。ゲーミングモニターの「EX3200R」と比較すると、Legion Y540の残像はその6割くらいしかありません。
ハイエンドゲーミングモニターの「XL2546」を相手にすると、さすがに敵いませんが、実際のゲーミングで残像が気になることはまったく無かったです。
Lenovo Legion Y540:レビューまとめ
RANK:S+
- ほとんどのゲームが快適に動く
- クリエイティブなタスクもOK
- メンテナンスしやすい設計
- 有線LANポートがある
- 最大で3画面の出力に対応
- 高品質な144 Hz対応ディスプレイ
- 無料で「Dolby Atmos」が使える
- コストパフォーマンス優秀
- 動作音は大きめ(ヘッドセット推奨)
- 外に持ち出すには重たい
- 英語キーボードは慣れが必要(かも)
- 17万円台で最高のスペックがほしい
- 最高画質でゲームをプレイしたい
- メンテナンスのしやすさを重視したい
Lenovoのゲーミングブランド「Legion(リージョン)」は、思っている以上にコストパフォーマンスに優れたブランドです。今回レビューした「Legion Y540(17)」の最上位モデルは、記事を書いた時点で17.2~17.9万円でした。
この価格だけを見ると「高い。」と感じるかもしれませんが、他の大手BTOと比較すると、スペック的にLegion Y540(17)に勝るゲーミングノートはほとんど無い状況です。
実際に使っていろいろなゲームを検証し、ゲーミング性能に問題は一切ないことを確認しました。Legion Y540(17)はおそらく17万円台のゲーミングノートPCとしては、最高のスペックと性能です。
しかし気になるのが、どうやって低価格を実現したのか?…でしょう。実は、Lenovoは世界で一番ノートパソコンを生産しているメーカーです。大量に生産すればするほど、1台あたりの価格を安くできます。
Legion Y540(17)の安さの理由は、やはり大量生産だと思います。あとはシャーシをプラスチック製にしたり、英語キーボードを採用するなど。ちょっとした工夫で価格を抑えています。
というわけで、コストパフォーマンスを重視しつつ、ほとんどのゲームが快適に動くパワフルな性能が欲しいゲーマーに。Lenovo Y540(17)は間違いなくオススメできる逸品です。
以上「Lenovo Legion Y540をレビュー:17万円台で最高のコスパかも。」でした。
LenovoのPCは基盤などを独自でカスタムしてたりしてますね。当方使用してるのはデスクトップY720ですが基盤は緑の洒落っ気なしのだったり、PCIスロット自体が排除されてたりとかなり涙ぐましいコストカットが成されてます。金属テープの補強とか中身を見ると違う意味でゾッとしますよ(;・∀・)やかもちさん1度デスクトップのほうレビューしてみてくださいな。
記事お疲れ様です。
Lenovoのリージョン安いですよね。
この前ヨドバシカメラでi7 8750H 16G GTX1060(うろ覚え)くらいで税込16万弱でビックリしました。
初めまして。いつもわかりやすく書かれているので、参考にさせていただいてます。
ちょうどPCの買い替え期に入っており国内BTOメーカーで比較検討していたのですが、この記事を見て、一気に LENOVO LEGION Y540 が有力候補になりました。ただ内蔵ストレージが SSDの1TB だけというのは心もとなく、パフォーマンスモデルをカスタマイズして SSD 1TB+HDD 1TB の構成を考えています。
そこで気になったのが、この記事にある完成品の型番 81Q4002SJEとカスタマイズ後の価格が約2,000円ほどしか変わらないことです。また、メモリー・SSD・ディスプレイ・無線LANアダプターなどの項目で81Q4002SJEの仕様書と微妙に異なる表記がされています。価格差を抑えるために他の部分で完成品とは違う安価なものに換えられているのかななどと勘ぐってしまうのですが、なにぶん知識不足で細かな違いが判りません。
お手隙の際に見ていただいて、感想を教えていただけると助かります。よろしくお願いします!
仕様書を見比べてみましたが、どちらも同じ内容のように思えます。2000円しか変わらないのは、クーポン割引が大きいからですね。
早速見ていただいてありがとうございますー。
こちらの書き方が悪かったのですが、比較したかったのは「81Q4002SJE」と「Legion Y540(17):パフォーマンスをカスタマイズした状態」なんです。カスタマイズ内容はCPU・メモリーを 81Q4002SJE と同等に、ストレージは SSD 1TB+HDD 1TB です。
カスタマイズ画面に記載されている仕様が完成品の仕様書と微妙に違うという(1TB (PCIe NVMe/M.2) → 1TB Solid State Drive, M.2 2280, PCIe-NVMe, TLC 等)同じなら同じ書き方をしてくれればいいのに…という状態なのです。
蛇足ですが、81Q4002SJE が 177,137円、カスタマイズ後の価格が 179,010円 だそうです。