発売当時12万円だったせいで初動大コケのミドルクラスGPU「RTX 5070」が、ようやく8~9万円台に。
下位モデル「RTX 5060 Ti(16GB)」から差額1万円です。1万円ちょっとの差額なら、RTX 5070に行った方がいいか、それともRTX 5060 Tiのままで良いか?
微妙に悩ましいラインなので、実際に「RTX 5070」を「RTX 5060 Ti」や「RX 9070」と詳しく比較ベンチマークします。

(公開:2025/7/23 | 更新:2025/7/23)
「GeForce RTX 5070」の仕様とスペック

GPU | RTX 5070 | RTX 5060 Ti 16GB | RX 9070 |
---|---|---|---|
プロセス | 5 nm製造 : TSMC 4N | 5 nm製造 : TSMC 4N | 5 nm製造 : TSMC N4P |
シェーダー数CPUのコア数に相当 | 6144 | 4608 | 3584 (7168) |
RTコア数レイトレ特化コア | 48 | 36 | 56 |
Tensorコア数AI特化コア | 192 | 144 | 112 |
ブーストクロック | 2510 MHz | 2572 MHz | 2520 MHz |
VRAM | GDDR7 12 GB | GDDR7 16 GB | GDDR6 16 GB |
理論性能(FP32) | 30.84 TFLOPS | 23.70 TFLOPS | 36.13 TFLOPS |
TDP | 250 W | 180 W | 220 W |
補助電源 | 16-pin | 8 pin | 8 + 8 pin |
MSRP | $ 549 | $ 429 | $ 549 |
参考価格 | 87800 円 | 76800 円 | 104800 円 |
発売価格 | 108800 円 | 80100 円 | 103800 円 |
発売 | 2025/3/5 | 2025/4/16 | 2025/3/7 |
GPU | RTX 5070 | RTX 5060 Ti 16GB | RX 9070 |
---|---|---|---|
世代 | Blackwell | Blackwell | RDNA 4.0 |
プロセス | 5 nm製造 : TSMC 4N | 5 nm製造 : TSMC 4N | 5 nm製造 : TSMC N4P |
トランジスタ数 | 311.0 億 | 219.0 億 | 539.0 億 |
ダイサイズ | 263 mm2 | 181 mm2 | 357 mm2 |
シェーダー数CPUのコア数に相当 | 6144 | 4608 | 3584 (7168) |
TMU数Texture Mapping Unit | 192 | 144 | 224 |
ROP数Render Output Unit | 64 | 48 | 128 |
演算ユニット数 | 48 | 36 | 56 |
Tensorコア数機械学習向けの特化コア | 192 | 144 | 112 |
RTコア数レイトレ用の特化コア | 48 | 36 | 56 |
L1キャッシュ演算ユニットあたり | 128 KB | 128 KB | – |
L2キャッシュコア全体で共有 | 40.0 MB | 32.0 MB | 8.0 MB |
L3キャッシュコア全体で共有 | – | – | 64.0 MB |
クロック周波数 | 2165 MHz | 2407 MHz | 2070 MHz |
ブーストクロック | 2510 MHz | 2572 MHz | 2520 MHz |
VRAM | GDDR7 12 GB | GDDR7 16 GB | GDDR6 16 GB |
VRAMバス | 192 bit | 128 bit | 256 bit |
VRAM帯域幅 | 672.2 GB/s | 448.0 GB/s | 644.6 GB/s |
理論性能(FP32) | 30.84 TFLOPS | 23.70 TFLOPS | 36.13 TFLOPS |
SLI対応 | – | – | – |
PCIe | PCIe 5.0 x16 | PCIe 5.0 x8 | PCIe 5.0 x16 |
TDP | 250 W | 180 W | 220 W |
補助電源 | 16-pin | 8 pin | 8 + 8 pin |
MSRP | $ 549 | $ 429 | $ 549 |
参考価格 | 87800 円 | 76800 円 | 104800 円 |
発売価格 | 108800 円 | 80100 円 | 103800 円 |
発売 | 2025/3/5 | 2025/4/16 | 2025/3/7 |
「RTX 5070」は、予算10万円未満(= 10万円を超えない)で買えるグラフィックボードとして、トップクラスの性能と機能性を備えたミドルクラス向けグラボです。

従来世代「RTX 4070」から50ドル値下げされたおかげで、激しい円安レートでも何とか9万円台を切って8万円後半まで値下がりしています。
RTX 5070より格上グレードが一気に10万円超え、たとえば「RX 9070」が約10.5万円、「RTX 5070 Ti」は約13万円です。
グラボに予算10万円以上は払えない人にとって、RTX 5070が非常に良いポジションを取っています。

実は、メーカー公称値のスペック表を見るだけなら、ハードウェア本体に大きな違いがないです。
その代わり、ソフトウェア面でいろいろと強化が入り、さらに値下げも加えて従来世代を超えるコストパフォーマンスを目指します。
- コア数がちょっとだけ増えた(+4%)
- VRAM性能が約30%アップ(672 GB/s)
- メーカー公式価格を50ドルも値下げ
- 新機能「DLSS MFG」で最大4倍の性能
- 動画エンコードの品質アップ
性能に大きく関わるコア数はほとんど増えないですが、VRAMが約30%も高速化されたため、解像度の大きい4KゲーミングやVRゲームで意外な性能アップがありえます。
RTX 5070は「マルチフレーム生成(DLSS MFG)」対応です。フレーム生成を二重三重にかけられる機能により、対応するゲームで最大3~4倍の性能向上を狙えます。
動画エンコード(エンコーダー)機能も少しだけ改良され、従来比でエンコードの品質がわずかに高いです。
・・・やはり新世代として「物足りなさ」を感じる印象を拭えず、50ドルの値下げ(約1万円の値下げ)で勘弁してくださいと言わんばかりです。
では、実機レビューでRTX 5070がどれほど性能アップして、RTX 5060 Tiに約1万円の差額を払って買う価値があるかどうか。詳しく検証してみます。

RTX 5070の性能をベンチマーク比較

テスト環境 「ちもろぐ専用ベンチ機(2025)」 | ||
---|---|---|
![]() | Ryzen 7 9800X3D8コア16スレッド (3D V-Cache:64 MB) | |
![]() | NZXT Kraken X63280 mm簡易水冷クーラー | |
![]() | ASUS TUF GAMINGX670E-PLUS | |
![]() | DDR5-5600 16GB x2使用メモリ「Crucial Native DDR5」 | |
![]() | ZOTAC GAMING RTX 5070 SOLID OC(※筆者が買いました) | |
![]() | NVMe 8TB使用SSD「WD Black SN850X」 | |
![]() | 1000 W(80+ GOLD)使用モデル「Corsair RM1000x」 | |
![]() | Windows 11 Pro 24H2(最新版:26100.3775) | |
ドライバ | NVIDIA 576.80 Radeon 25.6.2 | |
ディスプレイ | 3840 x 2160(240 Hz)使用モデル「LG 32GS95UE-B」 |
「RTX 5070」のベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。
CPUは最強のゲーミング性能を誇る「Ryzen 7 9800X3D(8コア)」を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR5-5600」を32 GB(16 GBを2枚)です。
ベンチマーク用の莫大な数のゲームソフトやAIモデルを置いておくストレージは、容量8 TBのNVMe SSD(WD Black SN850X)を使います。

(4K 240 Hz対応ゲーミングモニター)
最大4K 240 Hz / フルHD 480 Hzに対応する、神速のゲーミングモニター「LG UltraGear 32GS95UE-B」が検証用モニターです。
一部のゲームで垂直同期(V-Sync)をうまく回避できないリスクが少なからず存在するから、物理的にリフレッシュレートが高いゲーミングモニターを使って事前にリスクを抑えます。
- NVIDIA GeForce Graphics Drivers 576.80 WHQL
- AMD Radeon Graphics Drivers 25.6.2 WHQL
テスト時のドライバはGeForce側が「576.80」、Radeon側は「25.6.2」を使います。どちらもテスト時点で一般公開されている安定版ドライバです。

(ZOTAC GAMING RTX 5070 SOLID OC)
ベンチマーク用に筆者が自腹で買った「ZOTAC GAMING RTX 5070 SOLID OC」です。発売初日に約12万円で買いました。
GPU | RTX 5070 (ZOTAC SOLID OC) | RTX 5070 (公式スペック) |
---|---|---|
プロセス | 5 nm製造 : TSMC N4P | |
シェーダー数CPUのコア数に相当 | 6144 | |
RTコア数レイトレ特化コア | 48 | |
Tensorコア数AI特化コア | 192 | |
ブーストクロック | 2542 MHz(+1.1%) | 2512 MHz |
VRAM | GDDR7 12 GB | |
理論性能(FP32) | 31.24 TFLOPS | 30.87 TFLOPS |
TDP | 250 W | 250 W |
補助電源 | 8 pin | |
参考価格 | 103800 円 | 108800 円 |
リファレンス仕様(メーカー公式スペック)と比較して、ゲーム時のブーストクロックがたった約1%だけ増えている、ほぼ定格モデルです。

88 mm径の冷却ファンを3個、厚み42 mmのヒートシンク、6 mm径ヒートパイプを5本装備するスタンダードな冷却設計です。
ボード全長が約30 cmちょっと、2スロット占有(厚み42 mm)で、トリプルファンモデルとして比較的コンパクトです。

補助電源コネクタは「12V-2×6」です。念のため、各コネクタの供給電力(給電能力)を実測します。
供給電力 (測定 : Cybenetics) | ピーク値 (0.001秒) |
---|---|
PCIeスロット (PCIe x16) | 3.4 W |
PCIe補助電源 (12V-2×6) | 311.9 W |
PCIeスロットから最大75 W(実測値:約3 W)まで、12V-2×6から最大600 W(実測値:約312 W)まで、合計675 W(実測値:約315 W)を取り出せます。
12V-2×6コネクタは溶融リスクを恐れられがちですが、RTX 5070の場合はピーク値でせいぜい300 W程度です。
定格最大値の660 Wまで2倍以上のマージン(余裕)が確保され、十分すぎるほどに安全です。コネクタをきちんと奥まで挿し込めば、溶融する危険性はほとんどありません。

(グラボに変換ケーブルが付属します)
なお、電源ユニットに12V-2×6ケーブルがない場合は、付属品の「12V-2×6 → PCIe 8 pin(x2)」で問題なく使えます。

- Display Port 2.1a(UHBR20 = 80 Gbps)
- Display Port 2.1a(UHBR20 = 80 Gbps)
- Display Port 2.1a(UHBR20 = 80 Gbps)
- HDMI 2.1b(FRL12x4 = 48 Gbps)
映像出力端子は全部で4本です。
Display Port 2.1がちゃんとUHBR20規格に対応します。最大80 Gbpsもの圧倒的な転送レートにより、4K(240 Hz)を無圧縮(非DSC)で表示できてしまうほどです。
なお、ライバルのRX 9000シリーズはUHBR13.5規格にとどまり、最大54 Gbpsに制限されます。真のDP 2.1が必要ならRTX 50シリーズが現実的です。

RTX 5070のゲーム性能をベンチマーク
全部で20本のゲームを使って、RTX 5070の性能を実際にベンチマークします。


- ベンチマークに使ったゲームタイトル
- ベンチマーク時の画面サイズ(解像度)
- 左から順番に「グラフィック設定」「ロケ地」「採用ゲームエンジン」
- 最低フレームレート(下位1%)
- 平均フレームレート
- フレームレート(横軸)
当ブログ「ちもろぐ」のゲーム性能グラフは以上6つの項目で構成され、そのうち太字で強調した2~5番がとても重要です。
- 画面サイズ(解像度)
画面サイズはそのままゲームプレイ時の解像度です。フルHD(1920 x 1080)→ WQHD(2560 x 1440)→ 4K(3840 x 2160)の3つを検証します。
4Kになるほど情報量が増えてディテールの細かい映像が表示されますが、それだけグラフィックボードにかかる負荷も増大して、平均フレームレートが大きく下がる要因です。
- グラフィック設定
ゲーム側の設定です。基本的に最高画質になるよう調整し、あまりにも重たすぎて検証にならない場合のみゲーム設定を妥協します。
なお、参考程度に検証したゲームで使われている「ゲームエンジン」も掲載しています。エンジンによって性能の傾向がそこそこ変わるので、相関性に着目すると何か発見があるかもしれません。
- 平均フレームレート
Intel社が開発したフレームレート測定ツール「PresentMon V2」を用いて、ゲームプレイ中の描写フレーム数を記録します(※記録方式:MsBetweenDisplayChange)。
1秒あたり60枚なら60 fpsで、240枚なら240 fpsです。記録したfpsをテスト時間で割って平均フレームレートを求められます。
平均フレームレートが高いほどヌルヌルとした快適な映像を表示できている証拠として扱えますが、平均値だけを見ていると誤った解釈をするリスクが出てきます。
- 最低フレームレート(下位1%)
平均値に加えて、記録したfpsのうち下から数えて1%の範囲に入っているワースト値もセットで掲載します。
ゲームプレイ中にfpsが不安定な挙動だと下位1%が著しく低い数値になり、平均値が高くても実際にプレイするとカクカクとストレスのたまる挙動をしている可能性に気づけます。
Apex Legends

平均fps最低fps(下位1%)
定番eSportsタイトル「Apex Legends」を最高グラフィック設定でベンチマーク。
RTX 5070は平均280 fps近く、ほぼゲーム側の上限(300 fps)です。

平均fps最低fps(下位1%)
最近トレンドになりつつあるWQHD(フルHDの1.8倍)なら、RTX 5070がRTX 5060 Tiに対して約53%も高性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
競技FPSゲーマーからまったく支持がない4K解像度(フルHDの4倍)で、RTX 5060 Tiから約45%も高性能です。
RTX 4070と比較しても約30%高く、RTX 4070 SUPERすら超えています。Apex Legendsは意外とVRAM帯域幅に敏感なゲームだと分かります。
Escape from Tarkov(タルコフ)

平均fps最低fps(下位1%)
カルト的な人気を誇るサバイバル型FPSタイトル「タルコフ」を、カスタム高設定でベンチマーク。ドライバ側で1000 fps上限に上書きして144 fps上限を解除しています。
フルHDの結果は見ての通り、CPUボトルネックに阻まれてグラフィックボードの性能差がまったく出なかったです。
タルコフをプレイするならグラフィックボードをほどほどにして、CPUにお金を掛けるべきです。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDに引き上げると、グラフィックボードの性能差が出現しますが、依然としてCPUボトルネックに阻まれています。
タルコフは本当に恐ろしいゲーム、WQHDですらCPUボトルネックが先に来ます。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でようやくCPUボトルネックが緩和され、グラフィックボードの性能差を抽出可能です。
予想どおり、RTX 5070が猛威をふるいます。毎秒672 GBまで高速化されたVRAMが効果的で、RTX 4070 SUPERどころかRX 9070 XTですら打ち負かします。
タルコフはVRAM帯域幅に敏感なゲームです。似たようなスペックでも、VRAM帯域幅が強化されただけでフレームレートが伸びます。

Fortnite(フォートナイト)

平均fps最低fps(下位1%)
最新のUnreal Engine 5で制作されている大人気eSportsタイトル「フォートナイト」をベンチマーク。
グラフィック設定を最高プリセットにしてから、Nanite仮想化設定を「高」に抑えました。
RTX 5070はRTX 5060 Tiより約24%ほど高性能、RTX 4070 SUPERをわずかに超え、RTX 4070 Ti SUPERに届かない位置です。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDもフルHDと似た傾向です。RTX 5070がRTX 5060 Tiと比較して約28%高いです。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で性能差がさらに開いて約34%に、RTX 4070 SUPERも引き離します。
しかし、一貫してRTX 5070がRX 9070に届かない傾向が明らかです。フォートナイトはどちらかといえば、Radeonに有利なゲームです。
Call of Duty : Black Ops 6

平均fps最低fps(下位1%)
グラフィック品質が高い有料FPSタイトル「Call of Duty : Black Ops 6」を、ゲーム内ベンチマークで検証します。
前作MWIIもそうでしたが、Call of DutyだとRadeonシリーズが猛威を振るう傾向です。もちろんRTX 5070はRX 9070にまったく手が届かないです。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDになると性能差がさらに開いて、RTX 5070がRX 7800 XTにも負けています。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でもRadeon優位に変わりなく、RTX 5070が一貫してRX 9070やRX 7800 XT未満の性能です。
VALORANT

平均fps最低fps(下位1%)
競技シーンで著名なeSportsタイトル「VALORANT」を、最高グラフィック設定でベンチマーク。
最高画質でもテストしたグラフィックボードすべてがCPUボトルネックに衝突して、目立った性能差がまったく出ないです。

平均fps最低fps(下位1%)
しかし、WQHDからグラフィックボードの性能差が出始め、RTX 5070はRTX 5060 Tiに対して約30%も上回る性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度もグラフィックボードの性能差をハッキリ確認できます。
RTX 5070は見事にRX 9070 XTを抑え、RTX 4070 Ti SUPERに匹敵する凄まじい性能を発揮します。RTX 5060 Tiに対して、なんと1.5倍もの性能です。
Overwatch 2(オーバーウォッチ)

平均fps最低fps(下位1%)
日本でも人気が高いヒーロー型シューターFPS「オーバーウォッチ2」を、最高グラフィック設定でベンチマーク。
RTX 5070は想定以上にパワフルな性能を見せ、RTX 5060 Tiを約45%も上回り、RX 9070やRTX 4070 Ti SUPERに迫ります。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDも同じ傾向です。

平均fps最低fps(下位1%)
VRAM帯域幅が影響しやすい4K解像度にて、RTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに並びます。
どちらもVRAM帯域幅は約672 GB/sです。世の中には意外と・・・、VRAM帯域幅で勝負が決まってしまうゲームが存在するようです。
Assetto Corsa EVO

平均fps最低fps(下位1%)
現実のようなリアルな挙動をウリにしている、マニア向けなレーシングシミュレーション「Assetto Corsa EVO」をベンチマーク。
パッチアップデートで全体的にパフォーマンスが改善されたものの、依然としてRadeonが振るわないうえ、最適化もイマイチなゲームです。
RTX 5070は驚異的な性能です。RTX 4070 SUPERを上回り、RX 9070 XTにほぼ並ぶ性能に。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDも同じ傾向がつづきます。RTX 5070がRX 9070 XTに迫る性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度もRTX 5070が安定して強く、RX 9070 XTに匹敵します。
首都高バトル

平均fps最低fps(下位1%)
日本国内で人気が高いレーシングシミュレーション「首都高バトル」をベンチマーク。なお、最高グラフィック設定が非常に重たかったため、1段階下げた高設定を使います。
首都高バトルはややRadeon寄りな傾向があり、RTX 5070はRX 9070に抜かされます。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDも同じ傾向ですが、RTX 4070 Ti SUPERに近い性能を出せていて驚きます。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度はVRAM帯域幅の影響が出やすく、RTX 5060 Tiを余裕で抜かし、RTX 4070から約30%強の性能アップです。
しかし、やはりRX 9070にあと一歩及ばない性能でした。
モンハンワイルズ(MH Wilds)

平均fps最低fps(下位1%)
ゲーミングPC特需を引き起こすほど熱狂的な人気を誇っていた(過去形)、国産サバイバルアクション「モンスターハンターワイルズ」をベンチマーク。
全マップをくまなく探索して、特に負荷が高かった「緋の森(豊穣期)」をロケ地に選びました。プリセット「ウルトラ(レイトレ:高)」を適用してから、超解像とフレーム生成を無効化します。
テストの結果、重たいマップを選んだかいあってフルHDですら平均60 fps台を出せればマシなレベルです。RTX 5070はイマイチ性能が振るわず、RTX 4070 SUPERにすら届きません。

平均fps最低fps(下位1%)
RX 7800 XTより少し性能が良い程度です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で若干VRAM帯域幅の影響が出て、RTX 4070 SUPERと横並びに。
RTX 5060 Tiとの性能差が少ない傾向を見るに、おそらくVRAM容量がボトルネックです。容量12 GBはギリギリ足りない雰囲気があって、テクスチャ品質を1段階下げないと効率よくフレームレートを伸ばせない傾向あり。
サイバーパンク2077

平均fps最低fps(下位1%)
オープンワールドアクションの傑作「サイバーパンク2077」をベンチマーク。プリセット「レイトレーシング:ウルトラ」を適用してから、超解像とフレーム生成を無効化します。
RTX 5070が、RTX 4070 SUPERを超えてRX 9070に匹敵する性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでもRTX 5070が強い傾向です。RX 7900 XTXやRX 9070に並びます。

平均fps最低fps(下位1%)
しかし、4K解像度でVRAM容量がボトルネックになってしまい、性能を大きく落とします。
Ghost of Tsushima

平均fps最低fps(下位1%)
PlayStation専売ソフトからPCに移植された、日本風アクションの傑作「Ghost of Tsushima」を最高画質でベンチマーク。
もともとプレステ向けに最適化されただけあって、Radeonが優位なゲームです(※PS5の中身がRadeonだから最適化されている説あり)。
フルHDの場合、RTX 5070がRX 7800 XTに並ばれます。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでも傾向が変わらず、引き続きRTX 5070とRX 7800 XTで横並びです。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度も同じ傾向です。Ghost of Tsushimaは明確にRadeonが得意とするゲームです。
Path of Exile 2

平均fps最低fps(下位1%)
Path of Exile 2はアーリーアクセス版です。パッチごとにパフォーマンスの最適化が入り、過去のデータとまったく違う傾向を示す可能性があります。
加えて、他のゲームであまり見られない奇妙な負荷傾向が強いです。たとえば、WQHDと4K解像度でフレームレートが変わらない、新しいグラフィックボードに最適化がされていないなど。
GPUのスペックから実際の性能を予測するのが、ときに困難です。韓国の商業メディア「QuasarZone」でも、PoE2の奇妙な挙動が報告されており、筆者のテスト環境に特有の症状ではありません。
ハクスラ系の名作タイトル「Path of Exile 2(PoE2)」を最高画質でベンチマーク。雨や河川の描写で負荷が高いRiverbankマップをロケ地にしました。
RTX 5070(572.83)は、RTX 5060 Ti(576.80)に対して2倍以上の性能を発揮します。
スペックから予測される単純な性能差だけでなく、576.xx系ドライバ固有の不具合も、大きな性能差を出す原因に・・・。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでもRTX 5070が完膚なきまでRTX 5060 Tiを骨抜きにし、格上のRX 9070 XTにすら匹敵します。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度のベンチマーク結果です。
依然として深刻な性能差が開いていて、RTX 5070がRX 9070を超えてRX 7900 XTXに迫ります。
鳴潮(Wuthering Waves)

平均fps最低fps(下位1%)
ライブサービス型の大人気オープンワールドRPG「鳴潮(Wuthering Waves)」をベンチマーク。プリセット「グラフィック優先」を適用して、レイトレーシング:高(オプションすべて)を有効化します。
なお、Ver 2.3でレイトレーシング品質の向上パッチが入り、以前にも増してレイトレ時の負荷が跳ね上がっています。
鏡面反射と水面反射を多用するエリアで凄まじい負荷が発生し、ほとんどのグラフィックボードが120 fps上限すら維持できないです。
RTX 5070はRTX 4070 SUPERと同程度にとどまり、RX 9070に大きく引き離されます。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでは平均60 fpsすら出せないグラフィックボードが続出します。
RTX 5070はフルHDに引き続き、RTX 4070 SUPERと同じくらいの性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度も変わらない傾向です。
技術的な観点で、「鳴潮」とRadeonの相性は意外と良好です。
しかし、鳴潮はGeForceなら「DLSS 4 SR(超解像)」と「DLSS FG(フレーム生成)」に対応しており、信じられないほど高画質かつ高品質なフレームレート倍増が可能です。
一方でRadeonだと未だに「FSR 2.x SR(古い超解像)」しか使えず、低品質なフレームレート倍増に制限されています。
有志制作ツール「OptiScaler」と「Nukem’s DLSSG-to-FSR3」の合せ技で、「FSR 3.1 SR」と「FSR FG(フレーム生成)」を実装できますが、アカウントBANのリスクを考えると推奨しづらいです。
現時点(2025/07)で、鳴潮をするならRadeonは積極的におすすめできません。技術的な相性が良くても、機能面でGeForceに大きく引き離されています。
ゼンレスゾーンゼロ(ZZZ)

平均fps最低fps(下位1%)
ライブサービス型の大人気アクションRPG「ゼンレスゾーンゼロ」をベンチマーク。
フルHDの場合、CPUボトルネックに制限されてグラフィックボードの性能差がうまく出ないですが、一応RTX 5070とRTX 5060 Tiにそこそこの性能差です。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDからCPUボトルネックが軽減し、グラフィックボードの性能差が出現します。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で両者の性能差がさらに開き、RTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに並びます。傾向を見る限り、ゼンレスゾーンゼロはVRAM帯域幅が効果的なゲームです。
崩壊スターレイル(Starrail)

平均fps最低fps(下位1%)
今どきめずらしいターン制RPGの超人気作「崩壊スターレイル」をベンチマーク。ランダムなスタッターが発生するゲームだから、最低フレームレート(1%)は参考程度に。
全体的にGeForceに優位、かつVRAM帯域幅も効果的な傾向です。RTX 5070はRTX 4070 Ti SUPERを見事に超え、RX 7900 XTXに迫る凄まじい性能。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDもRTX 5070が安定して強いまま。RX 7900 XTXに匹敵します。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でも性能差の拡大を止められず、RTX 5070とRTX 5060 Tiで約1.5倍もの性能差に。
崩壊スターレイルはVRAM帯域幅に依存する傾向が極めて強いゲームです。
ステラーブレイド(Stellar Blade)

平均fps最低fps(下位1%)
メガニケ(勝利の女神:NIKKE)の開発元で知られるSHIFT UP社が開発した、買い切りアクションタイトル「ステラーブレイド」をベンチマーク。
プリセット「とても高い」を適用後、超解像とフレーム生成を無効化します。
PS5向けに開発されたタイトルだからRadeonが有利と思いきや、実際のパフォーマンスはGeForce有利です。
VRAM物理帯域幅の影響もかなり見られ、RTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに迫るレベルまで性能を伸ばします。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでも、RTX 5070とRTX 4070 Ti SUPERがほぼ同じ性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でも、やはりRTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに匹敵します。
パルワールド(Palworld)

平均fps最低fps(下位1%)
継続的な無料アップデートの繰り返しで根強い人気を保っている、国産サバイバルゲームの傑作「パルワールド」をベンチマーク。
Radeon最大の汚点ともいえるゲームタイトルです。とにかくRadeonがまったく振るわず、格下クラスのRTX 5070程度にボコボコに抜かされます。
加えてVRAM帯域幅の影響もハッキリと見られ、RTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに近い性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDならRTX 5070がもう少し下がるかと思いきや、相変わらずRTX 4070 Ti SUPERと肩を並べる驚異の性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で若干シェーダー数の差が効いてRTX 4070 Ti SUPERに抜かされるものの、RTX 5070との性能差は小さいです。
正直なところ、VRAM帯域幅だけで説明がつかないほどRTX 5070の性能が謎に高いです。
シティスカ2(Cities : Skylines II)

平均fps最低fps(下位1%)
都市シミュレーションゲーム「Cities : Skylines II」をベンチマーク。そこそこスタッターが発生しやすいため、最低フレームレート(1%)は参考程度に。
フルHDはRTX 5070が、RTX 4070 SUPERを上回る性能です。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDも同じ傾向がつづき、RTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERに迫ります。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で突如RTX 4070 Ti SUPERが脱落し、RTX 5070がなぜか逆転します。
GeForceドライバをクリーンインストールしてから、双方に同じベンチマークを掛けても、おおむね同じ結果が再現されます。非常に不可解な傾向ですが原因はよく分からないです。
そもそも最近のGeForceドライバ自体が奇妙な挙動を示す傾向が以前よりも増しているから、理屈で説明が困難な現象が起きても・・・おかしくないでしょう。
マインクラフト(Bedrock Edition)

平均fps最低fps(下位1%)
誰もが知ってるサンドボックスゲーム「マインクラフト(Bedrock版)」に、レイトレーシングを実装する「Vanilla RTX」シェーダーを導入してベンチマーク。
RTX 5070はRTX 4070 SUPERにすら勝てず、RTX 4070からわずかに性能が伸びただけです。
大手企業マイクロソフトが開発運営するゲームにもかかわらず、意外と最新ハードウェアへの最適化が放置されています。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでも、やはりRTX 5070がそれほど伸びず、RTX 4070 SUPERに並ぶ程度です。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度もRTX 5070がイマイチ振るわない結果に。
VRChat

平均fps最低fps(下位1%)
ベンチマークの難しさで知られる、VRゲームの代表例「VRChat」をベンチマーク。グラフィック設定をすべて最大値にして、オブジェクト数が多くGPUに負荷がかかりやすいワールドを使います。
フルHDの場合、RTX 5070はRTX 4070 Ti SUPERに匹敵し、毎秒672 GBものVRAM帯域幅が強さを見せます。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDでもRTX 5070がRTX 4070 Ti SUPERを上回ります。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度で、さらに性能差が開いてしまい、スペックから予想がつかない不可解なベンチマーク結果に。
原因を考察すると、VRChatベンチマークに使ったワールドが大量のGPUコアを効率よく使いづらい可能性です。
GPU | コア数 | VRAM帯域幅 | コアあたり |
---|---|---|---|
RTX 5070 | 6144 | 672 GB/s | 109.4 MB/s |
RTX 4070 Ti SUPER | 8448 | 672 GB/s | 79.5 MB/s |
RTX 4070 SUPER | 7168 | 504 GB/s | 70.3 MB/s |
RTX 4070 | 5888 | 504 GB/s | 85.6 MB/s |
同じVRAM帯域幅なら、むしろGPUコア数が少ないほうが効率よく性能を引き出せるのかもしれません。
参考までに、RTX 5070の消費電力が約204 W(TGP比:82%)に対して、RTX 4070 Ti SUPERは約210 W(TGP比:74%)でした。GPU使用率が99%に振り切っていても、消費電力の実測値に大差ありません。
消費電力はGPUが実際に仕事をしているかを確かめる手段のひとつです。
搭載されているすべてのGPUコアから100%の性能を引き出せず、結果的にRTX 5070に逆転を許してしまう可能性が考えられます。
【おまけ】定番ベンチ「3DMark」の比較スコア

4K解像度(3840 x 2160)で動作する重量級ベンチマーク「Steel Nomad」のGPUスコアを比較しました。
RTX 5070が「約5300点」で、RTX 4070 Ti SUPERは「約5450点」です。理論値スコアを見る限り、両者の性能差が意外と少ないですが、あくまでも理論値に過ぎません。
RX 9070は「約6200点」を叩き出し、RTX 4070 Ti SUPERを大きく上回るものの、パルワールドなど一部のゲームでRX 9070が大敗を喫する惨状です。
ゲームタイトル次第で実際の性能は大きく変わってしまう可能性があり、Steel Nomadなど理論値スコアはざっくりとしたイメージ図と捉えた方が、精神衛生的に安全です。
RTX 5070の平均ゲーミング性能
平均フレームレートを比較(20ゲーム)

平均fps最低fps(下位1%)
ベンチマークした全20個のゲームから、RTX 5070の平均パフォーマンスを計算したグラフです。
RTX 5070のフルHD性能は、RTX 4070 SUPER以上、RX 9070未満です。惜しくもRTX 4070 Ti SUPERに約4%届かない性能です。
なお、RTX 5060 Tiと比較して約1.3倍もの性能で、約1万円ちょっとの差額を十分に上回る性能差を出せています。

平均fps最低fps(下位1%)
RTX 5070のWQHD性能もフルHDとおおむね同じで、RTX 4070 SUPERを超え、RX 9070に迫ります。
RTX 5060 Tiとの性能差はなんと約1.4倍まで開いてしまい、間違いなく価格差以上の性能差を得られます。

平均fps最低fps(下位1%)
RTX 5070の4K性能も同じ傾向です。RTX 4070 SUPERを余裕で飛び越え、RX 9070に並びます。
RTX 5060 Tiとの性能差は見事に約1.42倍を叩き出します。差額1万円ちょっとで得られる性能差として文句なし。

【ラスター】平均fpsを比較(16ゲーム)

平均fps最低fps(下位1%)
Radeon陣営が不利になる傾向がある「レイトレーシング」のデータを差し引いた、ラスタライズ性能(非レイトレ性能)の平均パフォーマンスです。
RTX 5070とRX 9070がほぼ同点に並びますが、Radeonがまったく性能を出せない「パルワールド」が含まれているから、RTX 5070の平均点が上がって当然でしょう。
仮にAMDが重たい腰を上げて、パルワールドを最適化してしまえば、もう少しRX 9070がRTX 5070を引き離せたはず・・・。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDのラスタライズ性能も同じ傾向が続きます。RTX 5070とRX 9070が横並びです。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でも意外と性能差は開かず、RTX 5070がRX 9070に匹敵します。
・・・もう言うまでもないですが、RTX 5060 Tiは完全に蚊帳の外です。もう少しでコスパで食いつくかと予想しましたが、想定以上に悲惨な性能です。
【レイトレ】平均fpsを比較(4ゲーム)

平均fps最低fps(下位1%)
レイトレーシングだけに絞った平均パフォーマンスも見てみましょう。
「モンハンワイルズ」や「マインクラフト」など、比較的Radeonが得意なタイトルが含まれるため、ラスタライズ平均よりRadeon陣営に有利な指標です。
RTX 5070はRTX 4070 SUPERにギリギリ並ぶ程度で、RX 9070に距離を取られます。
RTX 5060 Tiと比較すると約1.3倍の開きがあり、相変わらず価格差以上の性能差です。やはりRTX 5060 Tiの性能が悪いです。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDのレイトレ性能です。RTX 5070がRTX 5060 Tiより約1.3倍も高性能で、RTX 4070 SUPERに並びます。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度のレイトレ性能です。引き続きRTX 4070 SUPERと互角の性能を維持し、RTX 5060 Tiを差額以上に上回る性能です。
RTX 5070のAIアップスケーリング性能
最新のAI超解像モデル「DLSS 4」に対応
超解像 | NVIDIA DLSS (Deep Learning Super Resolution) | AMD FSR (FidelityFX Super Resolution) | Intel XeSS (Xe Super Sampling) |
---|---|---|---|
最新世代 | Transformerモデル | CNN + Transformerモデル | 機械学習 + フレーム生成対応 |
1世代前 | CNNモデル + フレーム生成対応 | フレーム生成対応 | 機械学習で超解像 |
2世代前 | 機械学習(CNN)で超解像 | 機械学習なし (前後参照の動き検出) | – |
3世代前 | 機械学習なし (Lanczosフィルタ) |
フレームレートを底上げする超解像(アップスケーリング)機能として、RTX 50シリーズは最新モデル「DLSS 4(Deep Learning Super Resolution 4)」に対応します。
NVIDIAが大金をかけて用意した莫大な量のデータセット(学習用データ)を、Transformerモデルを用いて学習させて作り出した、最新のAI超解像モデルです。
従来のCNNモデルを使ったDLSS 3世代と比較して、Transformerモデルを使ったDLSS 4世代ではネイティブ画質に近い品質でアップスケーリングが可能とされています。
しかも、ゲーム次第でネイティブ画質以上の品質に超解像できるらしく、「画質を妥協して性能を稼ぐ」から「画質のためにあえて有効化する」機能に進化しました。
DLSS 4によるAI超解像を適用すると、HD(1280 x 720)~ フルHD(1920 x 1080)相当の軽い負荷だけで、実質4K(3840 x 2160)ゲーミングを動かせます。
ネイティブ画質で平均60 fpsギリギリだった超重量級ゲームも、DLSS 4超解像なら平均120 fpsや平均240 fpsも視野に入る圧倒的な性能です。

誤解が多いので念のため解説します。
世代 | DLSS 4 SR (AI超解像) | DLSS MFG (マルチフレーム生成) | DLSS FG (フレーム生成) |
---|---|---|---|
RTX 50 | 対応 | 対応 | 対応 |
RTX 40 | – | ||
RTX 30 | – | ||
RTX 20 |
最新のAI超解像モデル「DLSS 4」を使った超解像(SR)は、すべてのGeForce RTXシリーズで対応済み。AI特化型コア(Tensor Core)が入ってるGeForceなら、基本的にDLSS 4を使えます。
一方で、「DLSS MFG(マルチフレーム生成)」は現時点でRTX 50限定機能です。
従来世代からある「DLSS FG(フレーム生成)」は、RTX 40とRTX 50が対応します。
「DLSS 4」と他社の超解像モデルで画質を比較
「DLSS 4」「DLSS 3」「FSR 4」「FSR 3.1」に対応している「サイバーパンク2077」で、パフォーマンス品質の超解像とフレーム生成(2X)を入れて、分かりやすい比較画像を用意しました。
ネオンの細いラインに画質の違いがハッキリと出ます。従来世代「DLSS 3」だと、階段状のジャギーが大量に目立っていて画質が悪いです。
最新モデル「DLSS 4」なら、ジャギーがまったく発生せずヌルヌルと直線を再現できます。
ライバルの最新モデル「FSR 4」と比較してみても、やはりジャギーの少なさはDLSS 4が圧倒的です。
アスファルトのディティール表現に注目します。
テクスチャの明瞭感に若干の差が生じていて、DLSS 4ならピントが一致したような、くっきり明瞭パキッとした画質に見えます。
FSR 4と比較しても、DLSS 4の方がさらにシャープな描写に仕上がっている印象です。
奥の方に見えるガードレールのりんかく線や、反射光に頻出する階段状ジャギーも大幅に軽減されています。
AI超解像が再現に失敗しやすい規則正しいテクスチャの表現をチェック。
左側にあるオレンジ色のテキストに注目すると、各モデルの性能差が丸わかりです。DLSS 4がもっともピントが一致した、解像感の高いテキストをきちんと表示できます。
右側の下から上へ一定速度で流れているコードログも興味深いです。規則正しく動いているテクスチャの再現性能において、DLSS 4が明確に別次元の領域だと見て取れます。
FSR 4はテキストをぐちゃぐちゃと謎言語に変換しているし、DLSS 3はコードの流れに違和感が残ります。
若干分かりづらいシーンです。DLSS 4とFSR 3.1の比較なら、ピンボケ感が緩和されて解像度の高い映像に見えます。
しかし、DLSS 3との比較は少し微妙な印象で、言われてみれば若干シャープネスが増した感がある程度。
「24時間営業」の背後にあるタイル張りの壁面が分かりやすいです。
タイルのつなぎ目とネオンの反射光の再現性に若干の差が生じます。奥の方に見えるネオンチューブのぼんやり感は、DLSS 4が明らかに優秀です。
「モンスターハンターワイルズ」も一応チェックします。
ハンターの髪、背中に背負っている武器のりんかくやテクスチャなど、DLSS 4のほうがクッキリとシャープネスな仕上がりです。
FSR 4と比較しても、DLSS 4が明確に高画質です。
細かい背景描写をチェック。
正直なところ、かなり微妙な差です。FSR 3.1が目立って酷い画質だと分かりますが、FSR 4やDLSS 4の性能差は正直なんとも言えません。
FSR 3.1だけが顕著にひどい画質です。DLSS 4やFSR 4の差は言われてみれば程度にしか変わらない印象。

超解像 + フレーム生成時の平均fpsを比較
今回ベンチマークに使った20本のゲームから、「FSR 4」と「DLSS 4」どちらも使える2本のゲームを使って、超解像 + フレーム生成時の性能を検証します。
- モンハンワイルズ
(DLSS 4対応 / FSR 4オーバーライドで対応) - サイバーパンク2077
(DLSS 4対応 / FSR OptiScalerで対応)
モンハンワイルズとサイバーパンク2077は、DLSS 4に正式対応済みです。ゲーム画面設定から「DLSS 4」を選択するだけで有効化できます。

平均fps最低fps(下位1%)
フルHDで平均60 fps台を出せればマシだったネイティブ動作から、超解像 + フレーム生成を加えるとなんとか100 fps台に乗ります。
RTX 5070はRTX 5060 Tiより約20%ほど高性能で、RTX 4070 SUPERに匹敵しますが、RX 9070には到底届かないです。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDで性能差がさらに開きます。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度も当然ながらRX 9070が強力です。

平均fps最低fps(下位1%)
ネイティブ解像度で平均100 fpsすら出せなかったサイバーパンク2077も、AI超解像とフレーム生成の力を借りれば、見ての通り2倍以上に跳ね上がり平均100 fps超へ。
RTX 5070は、RTX 4070 Ti SUPERやRX 7900 XTXに匹敵する凄まじい性能です。
RX 9070に届かないものの、10万円未満の価格帯なら十分な働きぶりです。

平均fps最低fps(下位1%)
WQHDで性能差がやや開いてしまい、RX 7900 XTXに差をつけられます。
ただし、RX 7900 XTXは「FSR 3.1(軽量負荷)」で動いているうえに超解像の品質も悪いです。

平均fps最低fps(下位1%)
4K解像度でVRAM容量が若干ボトルネックになりますが、なんとか耐えてRTX 4070 SUPER以上の性能を維持します。
RTX 5060 Tiとの性能差は約1.4倍です。

「マルチフレーム生成(DLSS MFG)」適用時の性能

RTX 50シリーズ限定機能「DLSS MFG(マルチフレーム生成)」を軽くチェックします。
今回テストした20本のゲームで、DLSS MFG対応タイトルは「サイバーパンク2077」だけです。まだまだ普及率に課題があり、RTX 50シリーズの主要な強みとして推すには訴求力に欠けます。

平均fps最低fps(下位1%)
RTX 5070にフレーム生成(DLSS FG)を適用して、平均71 fpsです。
マルチフレーム生成(DLSS 3x MFG)モードで平均100 fpsに増え、3枚追加する(DLSS 4x MFG)モードで平均126 fpsまで底上げできます。
フレーム挿入枚数を増やすほど、フレームレート増加率がやや減少します。マルチフレーム生成そのものに負荷がかかるため、元のフレームレートが下がっているせいです。

RTX 5070のクリエイティブ性能を比較
ここからは、グラフィックボードのベンチマークで見過ごされる傾向が強い「クリエイティブ性能」を詳しくテストします。
クリエイティブ性能に影響するスペックを確認します。
GPU | RTX 5070 | RTX 5060 Ti |
---|---|---|
VRAM帯域幅 | 672 GB/s | 448 GB/s |
FP16 / 演算回数 | 61.7 TFLOPS | 47.4 TFLOPS |
FP8 / 演算回数 | 123.5 TFLOPS | 94.8 TFLOPS |
INT8 / 演算回数 | 493.9 TOPS | 379.2 TOPS |
INT4 / 演算回数 | – | – |
FP4 / 演算回数 | 987.8 TOPS | 758.4 TOPS |
基本的に、RTX 5070とRTX 5060 Tiの演算性能は「約1.3倍」です。
スペックシートから計算できる理論値の時点で、約1.1万円の差額をあっさり超えています。実際にクリエイティブタスクを動かしてみて、差額以上の性能差が出るか検証です。
GPUレンダリング

定番のGPUレンダリングソフト「Blender」を使って、RTX 5070のレンダリング性能をベンチマーク。
RTX 5070が約6300点を叩き出してRTX 4070 SUPERにぴったり並びます。RTX 5060 Tiは約4300点にとどまり、RTX 5070に約1.47倍もの大差で終わります。
ちなみに「Optix(CUDA)」ライブラリを使えず、「AMD HIP」ライブラリで動いているRadeon陣営は・・・全体的に悲惨です。
RX 9070がたった2700点しか出せず、RTX 5070にダブルスコア超(約2.34倍)の大敗を喫します。
Blenderスコアの内訳です。
monster / junkshop / classroomどれをとっても一貫してRTX 5070が強力で、RX 9070をはるかに上回ります。

AIイラスト生成(Stable Diffusion)

AIイラスト生成ソフト「ComfyUI」を使って、Stable Diffusionの生成スピードを検証します。
一般的に「iterations / seconds(1秒あたりのステップ数)」が指標として扱われますが、意外と長いVAEデコード時間が含まれないため、しばしば誤解を招く要因です。
よって本記事では、生成にかかった総時間(Prompt executed)を性能指標に使います。
- GeForceシリーズ:NVIDIA CUDA
- Radeonシリーズ:AMD ROCm
- Intel Arcシリーズ:IPEX
GeForceシリーズは「CUDA」版、Radeonシリーズは「ROCm(TheRock Wheel)」版を使います。どちらもWindows環境で動作し、テスト時点のpytorchバージョンは「2.7.1+cu128」です。
特に記載なければ、VRAMオプション(–lowvramなど)やCross Attention Method(–use-quad-cross-attentionなど)を使用しません。TeaCacheやWaveSpeedなどの高速化カスタムノードも当然使わないです。

Novel AIが配布している初代Novel AI(nai-anime-v1-full)モデルを使って、定番のアスカベンチマーク(512 x 512)をテスト。
RTX 5070は約16.7秒で生成を終え、RTX 4070に並びます。演算性能的にもう少しRTX 5070が速くても違和感ないはずが、なぜかRTX 4070程度にとどまります。
現行のPyTorchやCUDA Toolkitが、RTX 50シリーズに最適化されていない可能性は十分に考えられます。

最近流行りなSDXLモデル「Illustrious-XL」から派生した「NoobAI-XL V-Pred-1.0」を使って、神里綾華ベンチマーク(832 x 1216)をテスト。
RTX 5070は約76.6秒で生成を完了、RTX 4070より約4.2%速いです。理論性能にほぼ一致する性能差が出ました。
RTX 5060 Tiと比較して約35%速く、やはり理論性能に比例しています。
バッチサイズを変更して、同時に複数ずつ生成させても結果に目立った変化は見られません。

「FP8」変換で省VRAM化すると生成速度がやや遅くなりますが、性能差はそれほど変わりないです。
バッチサイズを変更して、同時に複数ずつ生成させても結果に目立った変化は見られません。

構図やポージングを正確に指示できるControlNetモデル「AnyTest v4」を併用して、神里綾華 to アスカベンチマーク(832 x 1216)をテスト。
RTX 5070は約54秒で生成を終え、RTX 4070より約3.7%速いです。RTX 5060 Tiより約30%も速く、やはり理論性能に比例した性能差に。

FP8変換で省VRAM化した場合です。生成速度がやや遅くなるだけで、性能差に変化なし。

等倍で生成したイラストに忠実なまま、ディティール(書き込み)を増やしてアップスケーリングする「ControlNet Tile」と「Tiles Diffusion」の合せ技をベンチマーク。
等倍部分を25ステップ、アップスケーリングを15ステップで生成させます。
なぜかRTX 5070がRTX 4070より約4%も遅いです。Tiles DiffusionはRTX 50シリーズにあまり最適化されていない可能性あり。

AIテキスト生成(ollama)
ローカル環境で動くChatGPTをベンチマークします。生成ソフトに「ollama」、生成モデルは「DeepSeek-R1-Distill-Qwen(GGUF版)」です。
「モンハンワイルズにおすすめなゲーミングPCについて約6000文字で解説してください」と英語で質問して、1秒あたりの回答スピード(token/s)で比較します。
なお、RX 9000シリーズは「LM Studio」を使って生成します。レビュー時点でollamaがRDNA 4世代にまだ未対応でした。

軽量な8Bモデルの場合、RTX 5070はRTX 5060 Tiに対して約38%も速い回答スピードです。
VRAM容量による性能差も出ません。LLM(AIテキスト生成)において、生成モデルがVRAMに収まっている限り、演算ユニット(CUDAコア数)の性能とVRAM帯域幅がでほぼ勝負が決まります。
VRAM帯域幅が本当に効いているかどうかは、RTX 4070 Ti SUPERを見れば十分です。
どちらも秒速672 GBのVRAMを備え、生成スピードもほぼ同じ100 token/s前後です。CUDAコア数の差がまったく反映されず、もっぱらVRAM帯域幅ベンチマークに近いです。

標準的な14Bモデルですが、量子化されているから容量12 GBのVRAMにギリギリ入り切ります。
VRAMに収納できたら、あとはVRAM帯域幅で勝負が決まります。8Bモデルと同様にRTX 5070とRTX 4070 Ti SUPERがほぼ同じ、RTX 5060 Tiに対して約40%の性能差です。

重量級の32Bモデルから、VRAM容量に入り切らずメインメモリにデータが溢れてしまい、大幅な性能ダウンに見舞われます。
VRAM容量がたっぷり16 GBもあるRTX 5060 Tiが、RTX 5070に対して逆転を果たしますが、どちらにせよ遅すぎて論外です。
4K素材で動画編集

Premiere Pro CCに4K動画素材を入れて、Puget Benchスクリプトでベンチマークした結果です。
RTX 5070の総合スコア(Overall Score)は約13900点で、RTX 5060 Ti 16GBに約22%の差をつけます。
すべての分野でRTX 5070がRTX 5060 Tiより高性能です。
RAW編集とエフェクト処理(GPUエフェクト)は、RX 9070 XTすら打ち負かします。しかし、LongGOP形式の処理速度だけ、RX 9070に大きく負けます。

ハードウェアの性能をゴリゴリと使ってくれる無料の動画編集ソフト「Davinci Resolve Studio」を、Puget Benchスクリプトでベンチマーク。
RTX 5070の総合スコア(Overall Score)は約9800点で、RTX 5060 Ti 16GBに対して約19%の性能差です。
Premiere Proと同様にLongGOP形式でRX 9070に大きく負け、エフェクトやFusionなどCG処理になると性能が伸びやすい傾向です。
RAW写真のAIノイズ除去

(歪曲収差で歪んでしまった直線も復元)
「DxO PureRAW」を使って、RAW写真のノイズ除去をベンチマークします。
PureRAWに搭載されている生成モデル「DeepPRIME XD2s」は、ローカル環境で使えて、そのうえ凄まじいノイズ除去と歪み補正を高速で処理できる優れたモデルです。

Sony a7CIIで撮影した3300万画素のRAW写真(5枚)から、ノイズと歪みをAI除去するのにかかった時間です。
RTX 5070はRTX 5060 Tiより約19%も高速に処理でき、RTX 4070 Ti SUPERをわずかに上回ります。
動画エンコードの速度
動画エンコードの処理速度(1秒あたりの変換フレーム数 = fps)をベンチマークします。
- GeForce:NVEnc
github.com/rigaya/NVEnc/releases - Radeon:VCEEnc
github.com/rigaya/VCEnc/releases - Intel Arc:QSVEnc
github.com/rigaya/QSVEnc/releases
rigayaさんが公開している各エンコーダに対応する動画変換ソフトを使って、動きが激しいゲームプレイ中の録画動画をエンコードします。
なお、エンコード設定は「品質(VMAFスコア)」で正規化して、圧縮率(実効ビットレート)も可能な限りそれぞれ近づけています。
同じ変換品質かつ近い圧縮率でエンコードした場合の処理速度を比較します。

大手配信サービス「NETFLIX」が開発した、エンコード前後の劣化具合を数値化するスコアが「VMAF(Video Multimethod Assessment Fusion)」です。


動きが激しいシーンで頻発しやすいブロックノイズやディティール潰れを検出すると、VMAFスコアが大幅に下がります。
エンコード速度が速くてもVMAFが低ければ意味がないし、逆にVMAFが高くてもエンコード速度が遅くても困ります。だからエンコード速度を正確に比較するために、VMAFスコアを揃えた設定でテストしました。

昔ながらの「H.264」形式エンコードです。
RTX 5070のH.264エンコードは従来比でわずかに高速化したものの、RX 9070にまったく届かないです。

ゲームの録画で重宝されている「HEVC」形式エンコードです。
RTX 5070はHEVCエンコーダーを1基だけ搭載し(シングルエンコーダー)、当然ながらRTX 4070 Ti SUPER(デュアルエンコーダー)やRX 9070(デュアルエンコーダー)に完膚なきまで負けます。
純粋なエンコード速度の場合、シングルエンコーダーがデュアルエンコーダーに勝てるシーンは皆無です。

H.264形式より格段に圧縮率が高い最新規格「AV1」エンコードです。
RTX 5070のAV1エンコード速度は、従来比(RTX 4070)で約20%ほど高速化しています。
シングルエンコーダーでもRX 9070に迫る速度があり、やはりRTX 40 / 50シリーズはAV1エンコードに強い傾向です。
デコーダー側の負荷次第で性能差が広がったり縮んだりしますが、H.264とHEVCエンコードはそこまで速くない傾向です。
動画エンコードの変換品質(VMAF)
動画エンコードの変換品質(VMAFスコア)を、ビットレートごとに調べます。

(縦軸 x:VMAF / 横軸 log:実効ビットレート)
エンコード速度が80 fps前後になるよう設定を正規化してから、実効ビットレートごとのVMAFスコアを散布図(scatter plot)にプロットしました。
RTX 5070(Blackwell世代)のH.264エンコードは画質がほとんど向上しません。むしろ、低ビットレート領域の画質が伸びづらいです。
NVIDIA自身もH.264エンコードの画質改善にまったく力を入れていないですし、大差なくて当然な気がします。

(縦軸 x:VMAF / 横軸 log:実効ビットレート)
RTX 5070(Blackwell世代)のHEVCエンコードは、ビットレート16000 kbps以下で若干の改善です。
NVIDIAいわく+5%の改善です。今回のテストでは+1~8%の画質アップで、ゲーム配信でよく使うビットレートに絞ると平均+6%に達します。
RDNA 4世代のHEVCエンコードに危うく追いつかれそうでしたが、Blackwell世代の新型NVEnc(第9世代)で見事に引き離し、トップを独走中です。

(縦軸 x:VMAF / 横軸 log:実効ビットレート)
AV1エンコードはRTX 50シリーズから「Ultra Quality」プリセットを使えるようになり、16000 kbps以下の低ビットレート領域で若干の画質向上が見られます。
4000 ~ 16000 kbpsの範囲で、+0.6~8.1%の画質アップです。平均5%の改善を実現し、NVIDIA公式発表の「同じ品質で5%以上の圧縮率」をざっくり確認できたかたちに。
RTX 50以外のグラフィックボードは、どんぐりの背比べです。
フルHDと4K解像度のテスト結果です。
H.264エンコードのみ目立ってRTX 5070が劣勢で、HEVCとAV1エンコードでトップ争いを展開します。
OBSでゲーム配信録画
定番のゲーム配信ソフト「OBS Studio(v31)」で、モンハンワイルズをYouTubeに配信しながら同時に録画もします。

OBSなし録画配信中
VRAM容量がきびしい状態で同時に録画と配信(OBS)を実行すると、フレームレートが乱高下したり、まったく安定しない場合が多々あります。
一方で、RTX 5070はフレームレートを少し落とすだけにとどまり、意外に安定性が高いです。

配信中のドロップフレーム数です。

(OBSの統計ログでドロップフレーム数を確認)
RTX 5070はドロップフレーム率0%で見事な配信です。
RTX 5060 TiはVRAM容量が16 GBあっても、不遇なドライバに苛まれてマトモに安定しなかったです。

グラフィックスAPIの呼び出し回数
RTX 5070は、DirectX11とDirectX12の呼び出し回数が低く、Vulkanの呼び出し回数はトップクラスです。
・・・ベンチマークを開発したUL Benchmarkいわく、API Overheadはどのグラフィックボードを選んでも十分すぎるほど数値が高く意味をなさない、として隠された項目に入っています。
しかし、一部のゲームでRadeonがまったく性能を出せない原因を推測するうえで役に立ちそうな予感もします。

RTX 5070の消費電力を比較

(約20万円もする高価なワットモニター)
「Cybenetics PMD(Power Measurement Device)」を使って、グラフィックボードの消費電力をダイレクトに測定します。
グラフィックボードの付属ソフトや、フリーソフト「HWiNFO」を使えば、誰でもかんたんにグラフィックボードの消費電力をチェックできる時代です。
しかし、2024年頃から「PCIe 5.1」規格に対応するマザーボードが増えていて、マザーボード経由で最大165 W(12 V x 13.75 A)もの電力を供給できます。
仮にグラフィックボード本体が約300 Wを使っていたとして、マザーボード経由で165 Wも引っ張り出されると、ソフト読みに表示される消費電力は135 Wです。
PCIe 5.1規格の登場で、フリーソフトを使ったいわゆる「ソフト読み」の信頼性がPCIe 5.1以前よりも下がりました。

(PCIe x16スロットも見逃さない)
当ブログ「ちもろぐ」で使っているCybenetics Labs謹製PMDなら、PCIe 8 pin(12VHPWR / 12V-2×6)とPCIe x16スロットの消費電力を直接モニターできます。

(12VHPWR or 12V-2×6コネクタも対応)
電源ユニットの認証機関であるCybenetics Labsが制作しただけあって、肝心の性能と精度が抜群に優秀です。
- 測定周期:1秒あたり1000回(1ミリ秒)
- 電圧精度:1 mV(0.001 V)
- 電流精度:1 mA(0.001 A)
- 電力精度:1 mW(0.001 W)
1秒あたり1000回の測定回数で、瞬間的な消費電力の跳ね上がり(スパイク電力)を正確に捉えられます。
わずか0.001 Wの高い分解能により微弱な消費電力もきちんと測定して、PCIeスロット経由の消費電力やアイドル時の消費電力も追跡できます。
ゲーム時の消費電力とワットパフォーマンス

テストした20本のゲームプレイ中の消費電力(平均値)を比較したグラフです。
負荷が軽いフルHDの場合、RTX 5070は平均195 W消費します。RTX 5060 Tiより約45 Wも多いです。

WQHDゲーミング時の消費電力は若干増えて、平均218 Wです。RTX 5060 Tiより約60 Wも増え、RTX 4070 SUPER並の消費電力に。

4Kゲーミング時の消費電力はさらに増えて平均233 Wです。従来世代(RTX 4070)から軽く40 Wも増えています。
平均消費電力を平均パフォーマンスで割って、消費電力10ワットあたりのフレームレートを求めると、いわゆる「ワットパフォーマンス(電力効率)」を計算できます。
従来世代より消費電力が増えていても、ワットパフォーマンスは意外にも向上します。
VRAM帯域幅の大幅な伸びに加え、大規模なCUDAコアをうまく使えない一部のゲームで下剋上クラスの性能アップが見られた影響で、ワットパフォーマンスが平均的に改善した構図です。
フレームレート制限時のワットパフォーマンス

自由自在にfps制限ができる「RTSS」
Riva Tuner Statics Server(RTSS)を使って、ゲーム側の上限フレームレートをスライドしながら、グラフィックボードの消費電力をCybenetics PMDで記録します。

縦軸(x)が消費電力の実測値で、横軸(log)が実効フレームレートです。
RTX 5070はRTX 4070 SUPERより省電力ですが、RX 9070と比較すると消費電力が増大しやすいです。

フレームレートを消費電力で割って、1ワットあたりのフレームレート(ワットパフォーマンス)をプロットしたグラフです。
フレームレート制限時の電力効率はRX 9070がやはり強力でした。ピーク性能時のみ、RTX 5070がRX 9070に迫ります。
アイドル時とエンコーダーの消費電力
ほとんどのPCゲーマーがあまり気にかけない、アイドル状態(何もしていない状態)の消費電力や、エンコーダー使用時(= 動画再生など)の消費電力をチェックします。
微弱な消費電力を検出できるCybenetics PMDを使って少し深堀りしてみます。

ゲーミングモニター(4K 120 Hz)を1台つないで、バックグランドアプリをタスクキルして、LANケーブルを引き抜いてシステムをインターネットから隔離します。
デスクトップ画面の何もないところをダブルクリックしてシステムをアイドル状態に落とし込んだら、別のパソコンからCybenetics PMDを使って消費電力を測定します。
RTX 5070は平均19.0 Wに抑えられ、それほど悪くないアイドル電力です。
しかし、RX 9000シリーズが安定して10 Wを下回るため、今となってはそれほど優秀じゃないです。

マルチディスプレイ時のアイドル電力も微妙です。
ゲーミングモニターを2台(4K 120 Hz + QHD 120 Hz)つないで、平均23.4 Wです。RX 9000シリーズが平均10 Wをあっさり割り込む現状において、良くも悪くもない平凡な数値。
AMD FreeSync Premium(G-Sync互換)の有無や、リフレッシュレートや解像度の組み合わせ次第で、いくらでも消費電力が変動する可能性が高いです。
掲載したデータはあくまでも筆者の環境だけで得られたデータに過ぎず、他人の環境で再現する保証は一切ありません。
なお、自分で測定するときは必ずシステムの外部から測定しましょう。システムの内部だと、測定ソフト自体がアイドル状態への移行を妨げてしまい、一向にアイドル時の消費電力を測定できないです。
VLC Media Playerで、高画質なゲームプレイ録画を再生します。動画を再生中の消費電力を、別のパソコンからCybenetics PMDで測定しました。
RTX 5070はH.264 / HEVC / AV1形式のどれを再生しても平均40 W程度です。従来世代から特に改善なし。
それでもRX 9070より約10 Wも少なく、動画再生の効率は悪くないです。
少し変わったパターンの動画もテストします。上から順番に8K 60 fps / 8K 90 fps / フルHD 480 fpsの動画です。
おおむね平均40 Wで推移していて、そこそこ省電力なデコーダーです。RX 9070と比較して、約10~20 Wも少なく済みます。
もちろん、動画の再生も安定しています。8K 90 fps動画をまったくコマ落ちさせず、ヌルヌル再生できます。
動画エンコード時の消費電力もテストします。デコード時と同じく、RTX 5070は平均40 Wくらいで推移します。
スパイク電力をテスト(おすすめ電源ユニット)

(縦軸:消費電力 / 横軸:0.001秒ずつ測定)
グラフィックボードに変則的な負荷がかかると、瞬発的に消費電力が跳ね上がる「スパイク電力」が発生します。
近年の電源ユニットはスパイク電力を考慮して設計されているから、ほとんどの人はスパイクを気にする必要はありません。
しかし、スパイク電力が気になって仕方がないマニアなユーザーも少なからず存在するため、Cybenetics PMDで測定したミリ秒単位のスパイク電力を掲載します。

RTX 5070のスパイク電力はピーク時312 Wです。
RTX 4070より消費電力が増えた分、スパイク電力もやや増えました。といっても、せいぜい300 W台で非常に大人しい挙動です。
電源ユニットのピーク容量 | ||
---|---|---|
容量 / 世代 | ATX 2.x | ATX 3.x |
650 W | 880 W | 1300 W |
750 W | 1015 W | 1500 W |
850 W | 1150 W | 1700 W |
1000 W | 1350 W | 2000 W |
CPUにCore i9 14900K(253 W)やRyzen 9 9950X(230 W)を使う前提でも、容量650 ~ 750 Wの電源ユニットで問題なく運用可能です。
高負荷時のGPU温度とVRAM温度
グラフィックボードの温度やクロック測定は、基本的に使ったグラボの設計とチップの選別具合に左右されます。
まったく同じボード設計でも、GPU自体の個体差でクロックの伸びやすさや発熱度合いに差がどうしても出てくる可能性があります。
今回のRTX 5070レビューで使ったグラフィックボードは「ZOTAC GAMING SOLID OC」モデルです。
オーバークロック版ですが、特にGPUチップの選別をアピールしていないから、GPU自体の個体差があってもおかしくないです。
掲載するデータは筆者の環境とグラフィックボードで得られたもので、あくまでも参考程度に見てください。

崩壊スターレイルを4K解像度(最高グラフィック設定)で起動したあと、約60分そのまま放置しながらGPUコア温度を測定したグラフです。
GPU温度 | 平均値 | ピーク値(1%) |
---|---|---|
コア温度 | 69.7℃ | 70.6℃ |
VRAM温度 | 74.0℃ | 74.0℃ |
ホットスポット | 取得不可 | 取得不可 |
GPUコア温度とVRAM温度、どちらも70℃前後でよく冷えています。
若干ファンの動作音が気になりますが、厚み2スロット(42 mm厚)の薄型設計だから仕方ないです。
コストより静音性を重視する方は、定価10万円超えの厚み2.5~3.0スロット超(50~60 mm厚)モデルを推奨します。


約60分間のGPUコアクロック周波数を追跡したグラフです。
ゲーム起動時に平均2850 MHz前後で始まり、その後テストが終わるまでずっと平均2797 MHz前後を推移します。目立ったサーマルスロットリングのない、安定したクロック動作です。

テスト中のフレームレート(fps)とフレームタイム(ms)です。
GPUコアクロックが安定しているから、実際のフレームレートも当然ながら安定した推移を維持します。

ブーストクロックの動作チェック | |
---|---|
最大値 | 2887 MHz |
ピーク値(1%) | 2887 MHz |
平均値 | 2698 MHz |
公称値(NVIDIA) | 2517 MHz |
公称値(ZOTAC) | 2542 MHz |
GPUに極端な負荷をドカンとぶつけて、メーカーがスペック表に掲載している「ブーストクロック(Boost Clock)」を満たせるかチェックします。
結果は最大値で2887 MHz(ピーク値1%で2887 MHz)を叩き出し、リファレンス公称値(NVIDIA)とオリジナル公称値(ZOTAC)どちらもあっさり超えています。
まとめ:RTX 5070は5060 Tiより圧倒的におすすめ

使い方 | 評価※ |
---|---|
FPSやeSports(競技ゲーミング) 主流のeSports系タイトルで200~500 fps台を狙える、優れたフルHDゲーミング性能です。 | ![]() |
ソロプレイゲーム(RPGなど) 最高峰の画質を誇るAI超解像「DLSS 4」とフレーム生成「DLSS FG」の組み合わせで、100 fps超の4Kゲーミングを楽しめます。マルチフレーム生成(DLSS MFG)対応ゲームなら150~200 fpsも視野に。ただし、VRAM容量の制約で、一部ゲームは設定の妥協が必要な場合あり。 | ![]() |
ゲーム実況配信の安定性 H.264エンコードは貧弱です。HEVCエンコードはそこそこ品質がよく、AV1エンコードは速度と品質ともに最高クラスの一角です。Youtube配信と特に相性良く、Twitch配信も余裕でこなせます。ただし、ドライバverごとに安定性のブレがあったり、Radeonより配信時のフレームレート下落率がやや多めです。 | ![]() |
プロの写真編集・動画編集 写真編集は目立った問題がありません。AIノイズ除去(DxO PureRAW)も速いです。Premiere ProやDavinci Resolveにおける、エフェクト処理とCG処理も文句なしに速い傾向あり。VRAM容量に入り切るタスク内容なら、基本的にRadeon以上の処理性能です。 | ![]() |
AIタスクの性能とサポート ハードウェア側のAI処理性能は依然として優秀です。ソフトウェアの対応も着実に進み、対応ソフトをインストールするだけで、すぐに生成を始められます。VRAMの利用効率も格段に優秀です。 | ![]() |
ドライバの安定性と機能性 ドライバの安定性は高いです。予期しないクラッシュ、ブラックアウト(ドライバアウト)に一切遭遇しなかったです。機能性も充実していて、「DLSS 4オーバーライド」「Smooth Motion」「RTX HDR」「RTX Voice」などゲーム向け機能とコンテンツ向け機能が盛りだくさん。しかし、576.xx以降からやや地雷原・・・、572.83以前をおすすめします。 | ![]() |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
「RTX 5070」のコストパフォーマンス

RTX 5070のコストパフォーマンスを、レビュー時点で買える価格で計算します。
発売時からみるみる値下がりしつづけ、9万円を切る実売価格のおかげで、フルHDですらRTX 5060 Tiを超えるコストパフォーマンスです。
RX 9060 XTと同程度のコスパを記録して、RX 9070より格段にコスパが優れています。

同じ手順で、WQHD(2560 x 1440)ゲーミング時のコスパも計算します。フルHDにつづきRTX 5070がコスパが高いです。

4K(3840 x 2160)ゲーミング時のコストパフォーマンスです。
まさかのRTX 5070がトップに君臨します。RTX 5060 Tiと比較して約21%もコスパが高く、低コスト版(容量8 GB)に対しても約10%のリードです。
徹底した値下げ戦略が功を奏し、RX 9070以上のコストパフォーマンスに帰り咲きました。
「RTX 5070」のデメリットと弱点
- 一部の4KゲーミングでVRAM容量が
微妙に不足する可能性あり - 「DLSS MFG」対応ゲームが少ない
(DLSSオーバーライド機能でやや緩和できます) - アイドル時の消費電力はライバルに劣る
- マルチディスプレイ時の消費電力も劣る
- H.264エンコードが依然として弱い
- ドライバのバージョンに当たり外れあり
「RTX 5070」のメリットと強み
- フルHDで快適なゲーミング性能
- WQHD~4Kゲーミングもできる性能
- 実用的なレイトレーシング性能
- 最高峰の画質を誇る超解像「DLSS 4」
- フレームレート倍増「DLSS FG」
- フレームレート3~4倍「DLSS MFG」
- ドライバ型フレーム生成「Smooth Motion」
- 全体的に優れたクリエイティブ性能
- 導入がかんたんで速度も速いAI性能
- 爆速で画質もいい
「HEVC / AV1エンコード」 - 安定した配信性能
- 最高峰のワットパフォーマンス
- 予算10万円未満でトップクラスのコスパ
「RTX 5070」は、RTX 5060 Tiに差額1万円ちょっと足して買う価値のある実はコスパが高いグラフィックボードです。
毎秒672 GBに改良されたVRAM帯域幅(GDDR7メモリ)に支えられ、帯域幅に敏感なゲームでRTX 4070 SUPERを超え、RTX 4070 Ti SUPER並の性能を出せる場合も。
帯域幅があまり効かないゲームでも、ひとまずRTX 4070 SUPER相当か以上の性能を出せる傾向があり、従来世代と比較してコスパの改善は疑いようがありません。
ゲーム性能以外も依然として強力です。競合のRX 9000シリーズもそれなりに改善されたものの、まだまだRTX 50シリーズが持つ高い汎用性には距離があります。
特にAI処理性能が顕著です。AIにまったく詳しくない素人でも、ソフトをインストールするだけですぐに高速生成が可能な環境がだいたい揃っています。

おおむね、予算10万円未満の価格帯でもっとも魅力的なグラボです。ライバルが予算8~9万円前後をみすみす見逃している現状※も、RTX 5070のニーズを後押しします。
※「RX 9070 GRE」が一応ラインナップに存在するものの、AMDは中国市場だけに出荷を絞っています。日本を含むグローバル市場で売る予定は皆無です。
ただし、注意点が2つあります。
1つがVRAM容量です。RTX 5070は容量12 GBのVRAMを備え、ほとんどのゲームをフルHD~WQHDでプレイするのに十分な容量ですが、4Kゲーミングは微妙に足りない場合があります。
特に、高品質なテクスチャパックを使用するゲームで容量12 GBを超えやすいから、ゲーム側の設定をやや妥協する必要が出てきます。
もう1つはGeFroceドライバのバージョンに当たり外れが顕著です。特に576.xx以降のドライバは要注意。とりあえずバージョン572.83がおすすめです。
576.xx以降のバージョンへアップデートするときは、自分がふだんプレイしているゲームで目立った性能低下や不具合が起きていないか、よく確認してください。
以上「RTX 5070ベンチマーク:RTX 5060 Ti(16GB)どっちがいいか性能比較レビュー【差額1万円】」について、大量のベンチマークと解説でした。
本記事がRTX 5070とRTX 5060 Tiのどちらを選ぶか、またはRX 9070やRTX 4070 SUPERを選ぶか、結論を出すヒントになれば幸いです。

「RTX 5070」を入手する
Palitが販売している最安値モデル「Palit Infinity 3」がおすすめ候補です。
RTX 5070はコスパが最大の魅力、だから価格が安いモデルをおすすめします。
今回のレビューで使用した「ZOTAC GAMING SOLID OC」モデルは、デザインが好みに合うならどうぞ。
価格がそれほど安くないし、メーカー保証も1年で、薄型デザイン(2スロット占有)ゆえに静音性も平凡です。自分で買っておきながら辛辣な感想で悲しい・・・でも本音だから仕方ない。
他の候補はやはり玄人志向「GALAKURO」モデルです。Palitに迫る低価格ながら、3年保証を提供しています。
以下のショップリンクから、いろいろなRTX 5070搭載モデルを検索できます。
RTX 5070におすすめなゲーミングモニター
WQHDで最大320 Hzに対応しながら、残像感を大幅に減らす「DyDs」モードを備え、さらに「量子ドット」「Mini LED(1152分割)」まで全部盛りの「P275MS+」が最有力候補です。
価格はわずか5万円台から。有名ブランドなら約8~9万円を要求するスペックですが、最近の中国メーカーは価格の概念が壊れています。
画質にそこまでこだわりがないから、最大320 Hzをコスパよく。ならセール時に3万円台から買える「KTC H27E6」が有力な候補です。
有名ブランド製のマトモなWQHDゲーミングモニターなら「XG27ACS」がおすすめ候補です。
高画質で応答速度も速い「Fast IPS」パネル採用で性能を確保し、残像感を抑えながら同時にVRRも使える「ELMB Sync」機能が大きなウリです。
FPSゲームからビジュアル重視のソロゲームまで、幅広い用途に対応できます。ただし、Mini LEDどころか量子ドットすら非搭載です。
グラフィックボードのレビュー記事
VRAM至上主義者みたいな人が5070は12GBしかないから5060Tiの16GBを買うべきだと言っているのを見たことがありますが、やはり普通に5070のほうが上ですね…
5070Superで16GBになれば(値段変わらずの場合)覇権が取れるかもしれない
5060に16gb版があることが事態を無駄に複雑にしてる
分かりやすく8→12→16以上で良かった
12万円はあり得ないと思ったがさすがに8万円台はお、おう・・・とならざるを得ない
単純なゲーム性能ならコスパが良いんですがゲームの主戦場が4Kに移りつつありAI用途も考えるとメモリ12GBというのが予想以上に堪えてるんだろうなと思う。
5070Super(仮)でメモリ16GBとかにすればその辺も評価が改善されるんでしょうが今のNVIDIAだと5070Superの売り出し価格12万円!とかやって評価振り出しに戻すんだろうなと予想してます。
SDRでは青っぽい、HDRでは赤っぽいと書かれているのにどちらも
赤:52
緑:48
青:45
で調整したら6500Kになると書かれているのはなぜでしょうか?
すみません場所を間違えました
32R84へのコメントです
32R84の方に再度コメントしますのでこちらは削除していただけると助かります
他サイトで見かけない、アイドル電力助かります。
ゲーミングPCでも、ネットしてたりする軽負荷時間も長いですし。
ずいぶん安くなったなぁ
コスパでもラデオン超えてるの凄いな
今回の記事とは関係ないモニターの話になってしまうのですが、gtg3ms,mrpt0.5msとgtg1ms,mrpt1msは測定するとかなり違うのでしょうか?
最近発売されたjapannext のモニターに前者の方の表記がされていたと思うので気になりました。
70番台好き