2019年5月4日に開催された「この声届け月までも 五」にて販売されていた同人誌「ゆかりさんたちが自作PCつくる本~パーツ選定編~」を、BOOTH販売にて入手したのでレビューします。
高校生が書いた「初心者向け自作PCガイド」
自作PCを嗜む学生は少数派とはいえ、まだこの目で見かける程度には実在しています。しかし、自作PCの解説本を執筆する学生を見たのは初めて!!のことです。
だからTwitterで見かけて「面白そう。普通に欲しいぞ。」と思ったのですが、この同人誌が頒布される「この声届け月までも 五」は東京で開催…しているので入手できず。
結局は通販(Pixivが運営するBOOTHというプラットフォーム)でも販売されることになり、事なきを得た。
なお、「ゆかりさんたちが自作PCつくる本~パーツ選定編~」にはRev 1.0(書籍版)とRev 1.1(電子版)の2種類あります。これから買う場合は、内容に加筆修正を加えたRev 1.1でほぼ一択です。
パーツの選び方を琴葉姉妹とゆかりさんが解説
VOICEROID(ボイロ)のキャラクターである「琴葉姉妹」と「ゆかりさん」が、自作PCのパーツ選定を中心にイラストと解説文を交えてガイドしてくれる。というのが主な内容でした。
自作PCを一度でも組んだことある人なら、おおむね基本的な内容が揃っているので新しい知識を得られることは無いかもしれない。逆にまったくの初心者なら「ふむふむ…」と知識を得られます。
特に、パーツの選び方をどのような順番で解説していくのか、その順番に工夫があるのがよく出来ているところです。「ゆかりさんたちが自作PCつくる本」では、
- モニター
- グラボ
- CPU
- マザーボード
- CPUクーラー
- メモリ
- ストレージ
- 電源ユニット
- PCケース
以上の順に章が進んでいく。モニターから入っていくのがゲーマーに親切なところだと思います。普通のモニターを使うなら、必要なグラボに上限を設けられるし、ゲーミングモニターなら当然ハイエンドが必要になるからね。
解説文を執筆したのは、某PCショップでアルバイト経験のある窓機械(@madokikai)さんというだけあって、さすがな内容だなと思ったところです。
図解はひまじん(@himajin_zip)さんが作っていて、ちょっと硬い印象はあるものの内容はとても正確なので驚きです。
ぼくもブログで図解を作りますが、半年くらい経って間違ってることが判明したりするので、この本の図解の精度はすごい。グラボとかラジエーターの図解が精密過ぎてすごい。
途中に挿絵的に出てくるボイロ(ちびデフォルメ版、かわいい。)は、きたひが(@kitahigaa)さんが書いたもの。特に80 PLUS認証マークをズラッと持ってるゆかりさんかわいい。
まとめ:より実践的な自作本もたのしみ
- 「パーツの選び方が分からない。」
- 「スペックの読み方も分からない。」
- 「美少女が解説してくれる自作ガイドが読みたい。」
まとめると、以上のような項目に当てはまる自作PC初心者なら、買っても損しない内容です。今後は「実際に組んでみる。」とか、実践的な内容の続編にも期待したい。
以上「ゆかりさんたちが自作PCつくる本~パーツ選定編~を読んでみた。」でした。
著者のリンクまとめ
- 著者:ひまじん(@himajin_zip)さん
- 解説:窓機械(@madokikai)さん
- 挿絵:きたひが(@kitahigaa)さん
窓機械さんは最近ブログを本格的に立ち上げたみたいなので、そちらのリンクも一応置いておきます(※自作erがやってる自作PCブログが増えるのは良いことなので)。
ではではこれにて。
商業誌でおすすめは?
同人誌、ではなくちゃんとした出版社が書いたいわゆる「商業誌」で自作PCを学びたい。という人にはこちらをおすすめしておく。ぼくが実際に読んだ限りでは、これ1冊で自作PCを組めます。
「窓辺の自作PC雑書」のリンク切れてません?
自分で確認したところ、特に問題はないような。
アッアッアッ窓サン窓サン
冗談抜きでためになりそう、欲しい