2022年5月28~5月30日の3日間にわたって開催される「Amazonタイムセール祭り」について、Amazonプライム会員歴10年の筆者がゆる~く解説します。
Amazonタイムセールの基本的なやり方(攻略法)から、おすすめなセール対象品まで、やや浅く広くまとめます。
(公開:2022/5/28 | 更新:2022/5/28)
Amazonタイムセールの攻略方法【4つだけ】
ポイントアップに参加:2.0~10.0%のポイント還元
- ポイントアップキャンペーンに参加する(公式サイト)
公式サイトからポイントアップキャンペーンに参加すると、期間中にAmazonで買い物をするだけで2.0 ~ 10.0%のポイント還元を受けられます。
ポイント還元の条件 | 10000円以上の買い物 |
---|---|
プライム会員なら | +2%還元 |
アプリで買い物する | +1%還元 |
Amazon Mastercardで買い物 | +3%還元 ※非プライム会員は+2.5% |
食品・飲料・お酒 | +4%還元 |
還元率 | 2.0 ~ 10.0% |
4月24日~4月26日(23:59)の期間中にAmazonで10000円以上の買い物をすると、キャンペーン終了から35日後※にポイント還元されます。
還元率は表にまとめた通り、最大10.0%(上限10000ポイント)です。
たとえば10万円のお買い物をすると、ポイントアップキャンペーンから8%分の8000ポイントと、Amazonカードの通常還元2%分の2000ポイントの合計10000ポイントが還元されます。
10万円の買い物が実質90000円です。
目当てのセール品があれば更に美味しいし、めぼしいセール品が無くても欲しいと思っていた商品をそのまま買ってしまえば、とりあえず実質割引で買い物ができてしまいます。
※ポイント付与は35日後です。つまり、ポイントをもらうなら最低1ヶ月はプライム有料会員になる必要があります(1ヶ月プランは500円)。
- Amazon Mastercard クラシック(公式サイト)
Amazon Mastercardについては、どれくらいAmazonを利用しているかで加入を考えてください。ぼくは通販での買い物金額の7~8割をAmazonに占めるので、Amazon Mastercardを使っています。
ちなみに、他にもAmazon利用で2%還元のクレカ(Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDなど)はありますが、ポイント還元のスムーズさと使い勝手の良さから、Amazon公式カードを選んでます。
買った商品が発送された時点でポイントが加算され、すぐに使えるのがAmazon公式カード最大のメリットです。
悪質なセールを見抜く:プライストラッカーで賢く攻略
パソコンでAmazonタイムセールに参加する人は、ついでにプライストラッカー「Keepa」を使うと、悪質なセールに騙されずに済みます。
悪質なセールとは「やたらと高い参考価格で安く見せる」「セール前に値上げして、セール開始後に元に戻して安く見せかける」などが代表例です。
- 参考価格:¥
9800 - 価格:¥
6800 - セール価格:¥ 3800
- OFF:¥ 6000(61.2%)
このように3つも価格を表示されると、とてもややこしい。しかし、プライストラッカーを使えば、現在の価格が本当にセールされているかどうかが一発で分かります。
- Keepa Amazon Price Tracker(Chromeストア)
おすすめのプライストラッカーは「Keepa」です。
無料で使えて、4つの価格(Amazon発送 / 新品の出品 / 中古品 / セール価格)を表示できます。悪質なセールを見抜くだけなら十分に使える便利ツールです。
- Keepa – Amazon Price Tracker(Google Play)
- Keepa · Price Tracker(App Store)
パソコン版と同じ機能ですごく便利ですが、Amazonのページ上に表示されないので不便です。一応KeepaからAmazonページへジャンプする機能はあるものの・・・やっぱり直接表示してくれる方が使いやすい。
あやしい中華製品を消す:URLにコードを足すだけ
Amazonタイムセールが始まると、キーワード検索からセール品に絞り込んで検索ができます。しかし、いざ検索すると・・・画像のように、聞いたこともない怪しい中華ブランドで溢れてしまいます。
メーカー名で検索してもスポンサー欄に表示されてしまい、ハッキリ言ってうんざりです。なので、いったん検索したあと、URL欄に以下のクエリを追加しましょう。
&emi=AN1VRQENFRJN5
URLの一番最後に↑こちらのクエリをコピペして貼り付けて、Enterキーを押すと、
さきほどまで溢れていた中華ブランド製品が一掃され、Beats / Denon / audio-tecnicaなど、聞いたことのある有名ブランド製品のセール対象品だけが表示されました。
- &emi=:出品者を指定するURL
- AN1VRQENFRJN5:出品者がAmazon.co.jp
Amazonの国内倉庫にきちんと在庫を置き、国内倉庫から発送する商品を絞り込む、という仕組みです。かんたんに言うと「Amazon.co.jpが発送します」と書いてある商品に絞っているのです。
URLを追記する方法は一番確実なのでおすすめですが、ぶっちゃけ面倒くさいと思う人も・・・いるでしょう。だからURLを追記せずに済む方法を3つ紹介しておきます。
- 方法その1:Chrome拡張機能「AmazonSeller Filter」を使う(効果:強)
- 方法その2:出品者から「Amazon.co.jp」を選ぶ(効果:強)
- 方法その3:Amazonプライムにチェックを入れる(効果:弱)
「AmazonSeller Filter」を有効化すると、Amazon.co.jpが販売発送(マケプレは除外)する商品のみを表示します。
クリックでポチッとするだけでON / OFFを切り替えられ、とても便利です。ソースが公開されており(GitHub)、安全性も問題なし。
どうしても拡張機能を使いたくない人は、Amazonの商品絞り込み機能を使ってください。出品者から「Amazon.co.jp」にチェックを入れると、URL追記とほぼ同じ効果が得られます。
なお、商品カテゴリによっては絞り込み機能に出品者が表示されません。その場合はAmazonプライムにチェックを入れると、少しだけマシです(※残念ながらめちゃくちゃ効果が弱いのでオススメしません)。
いざセール会場へ:絞り込み検索も活用しよう
ポイント還元キャンペーンにエントリーしたら、Amazonタイムセールの「メインセール会場」へGOです。
セール大量品が大量に並んでいて目がぐるぐるしますが、冷静に落ち着いてセールに挑みましょう。
メインセール会場の商品が多すぎてわけわからん・・・なら、キーワード検索を活用してください。検索窓の「すべて」をクリックすると、「セール」が表示されます。
セールを選んだ状態で検索すると、検索したいキーワードでセール対象品を探せます。とても便利ですので、ぜひ活用してください。
おすすめなAmazonセール対象品まとめ
という人向けに、筆者のやかもち的に「この値下げ幅なら悪くないしオススメできる。」と思ったセール品をジャンル別に紹介します。
- モノの性能や品質がお値段以上か?
- ちゃんとKeepaで値下げしているか?
上記2つをクリアしてセール品を限定してまとめます。もちろん、出所不明の格安中華ブランドはなるべく除外です。
グラフィックボード
Amazonタイムセール対象のグラフィックボードをまとめて見たい人は、↑こちらのリンクからどうぞ。ジャンル絞り込み済みのリンクです。
- 52335円 → 44484円(-15.0%)
GTX 1660 TiやRTX 3050より高性能で、レイトレやDLSSに対応し、さらに12 GBのVRAM容量を備える「RTX 2060 12 GB」のASUS DUAL EVOモデル(※厚み53 mmの分厚い設計を採用)がセール中。
ポイント還元を入れて約4.2万円となります。4,5万円半ばのRTX 3050より高性能で価格が安い、コスパの良いグラボです。
- 177777円 → 164444円(-7.5%)
RTX 3090に近い性能を持つ「RTX 3080 Ti」搭載のハイエンドグラフィックボードが大幅に値上がりしてます。
MSI SUPRIMモデルは空冷タイプのカードとしては非常に優れた冷却性能と静音性能を両立する、普通にいいグラボ。ただし、厚みが61 mm(3スロット)と分厚いので、若干PCパーツの構成を選ぶ点は注意が必要。
ポイント還元込で約15.6万円です。(通販だと)直近の相場に対して一番安いうえに、廉価版のVENTUSではなく実質最上位のSUPRIMでかなりお買い得です。
- 81309円 → 75736円(-6.9%)
RTX 3000シリーズで一番人気の「RTX 3060 Ti」を搭載した玄人志向ボードが1段と安くなりました。Amazonセール中のポイント還元(6%)込だと約7.1万円です。
GALAKURO WHITEは黒色モデルよりヒートシンクが分厚く、冷却ファンも大口径です。筆者やかもちも実際にテスト用に使っているボードで、静音性と冷却性能はかなり優秀。
- 287317円 → 228800円(-20.4% + 2900円クーポン)
ゲーマー向けでほぼ最強の性能を誇る「RTX 3090」を搭載した、空冷ハイエンドモデル(MSI SUPRIM X)が大幅な値下げを実行中。
GDDR6X規格24 GBの大容量VRAMで4Kゲーミングから4K動画編集まで、あらゆる用途に対応できる万能なグラボです。
クーポンとポイント還元(5000 + 4576)を入れると、実質およそ21.6万円で購入できます。直近の相場と比較すると破格の安さです。
ストレージ製品【SSD / HDD】
Amazonタイムセール対象のSSDやHDDをまとめて見たい人は、↑こちらのリンクからどうぞ。ジャンル絞り込み & 中華ブランド除外済みのリンクです。
- 15120円 → 12465円(-17.6%)
WD Blue SN570の上位モデル「WD Black SN770」がタイムセール中、ポイント還元込みで11717円です。
SATA SSDと同じ価格で性能は軽く8倍以上です。キャッシュが効いている範囲で最大5100 MB/s、キャッシュが切れたあとは560 MB/sまで下がりますが、これでもSATA SSDに匹敵する性能を維持しています。
やはり、SATA SSDとほとんど変わらない値段で総合的にSATA SSDを軽く上回る性能の持ち主です。ゲーム用途、軽い動画編集(フルHD)程度ならたいてい対応できます。
- 1TB:21428円 → 18200円(-15.1%)
- 2TB:39990円 → 36529円(-8.7%)
ライバルのSamsung 980 PROを実用性能で上回るハイエンドNVMe SSD「WD Black SN850」がセールに登場。
最大7000 MB/sもの超高速性能と、980 PRO以上の実用性能が魅力的。書き込み速度は若干980 PROが得意ですが、ゲーミング用途だとSN850の方がやや有利。
ポイント還元込で1 TBモデルが約1.7万円、2 TBモデルはおよそ3.4万円です。
- 13330円 → 11331円(-15.0%)
- 30949円 → 26308円(-15.0%)
「SK Hynix Gold P31」は、NAND業界で市場シェア2位のSK Hynixが自ら製造販売を行うNVMe SSDです。
自社製造の128層 3D TLC NAND、DRAMキャッシュ、SK Hynix Cepheusコントローラを組み合わせています。性能は最大3500 MB/sで他社と比較して大きさ差はありません。
一方で、消費電力は同じくらいの性能のNVMe SSDと比較して6~7割です。よって、消費電力を気にするハード、たとえばノートパソコンの増設用におすすめしやすいSSDです。
ポイント還元込の価格は、1TBモデルが約10650円、2TBモデルが約24700円です。
ゲーミングモニター【144Hz以上】
Amazonタイムセール対象のゲーミングモニター(144 Hz以上)をまとめて見たい人は、↑こちらのリンクからどうぞ。ジャンル絞り込み & 中華ブランド除外済みのリンクです。
- 97900円 → 88110円(-10%)
IPS Oxideパネル採用の27インチ(4K @144 Hz)ゲーミングモニターが、いきなりセール価格で登場。定価97900円が-10%の88110円、ポイント還元を入れて82823円で購入できます。
ほぼ同等スペックのASUSモニターよりさらに3000円は安いです(追記:ASUSもセール中)。HDMI 2.1端子を搭載しているため、PS5で4K 120 HzやHDMI VRRも対応します。
とりあえず4K 144 Hzモニターを買うならコスパ最高のモニターです。
- 84964円 → 76468円(-10%)
HP Omen 27uとほぼ同等スペックの4K 144 Hzゲーミングモニター「VG28UQL1A」も、こっそりとセール開催中です。
購入時に10%値引きされ、さらにポイント還元込み(4674ポイント)で71794円となります。4K 144 Hzモニターとして過去もっとも安い価格です。
- 49818円 → 39800円(-20.1%)
Innolux社の広色域IPSパネルを使っているので応答速度はちょっと遅いですが、その代わりに価格を安く、さらに機能性を強化したWQHDゲーミングモニターが「BenQ EX2780Q」です。
表色できる色がとても広く、色は万人向けにチューニングされた美しい色合いを備えます。FPSゲームで重宝する「Black eQualizer」や「Color Vibrance」といった強力なゲーマー向け機能も使えます。
2.1 ch内蔵スピーカーシステム「treVolo」のおかげで、3000円のUSBスピーカー並の音質も付いてきます。さらに画面設定で便利過ぎる「リモコン」まで付属。応答速度だけは確かに平凡(実測5ミリ秒台)とはいえ、全体的な機能性と価格のバランスは今も秀逸です。
4万円を割っている今の価格(還元込みで37412円)なら、ちもろぐで「Sランク」評価が付いていても違和感のないゲーミングモニターです。
- 65801円 → 56800円(-13.7%)
最大165 Hzで34インチの湾曲ゲーミングモニター「Huawei MateView GT(サウンドバー搭載モデル)」が安くなっています。ポイント還元込みで約5.3万円です。
UWQHD(3440 x 1440)の165 Hzモニターとしては、かなりコストパフォーマンスが良いです。詳しい性能については、↓こちらのレビューをどうぞ。
- 59940円 → 42800円(-28.6%)
- 54900円 → 49800円(-9.3%)
最大165 Hz対応の万人向けWQHDゲーミングモニター「EX2710R(湾曲型)」と「EX2710Q(平面型)」もセール中。
ちもろぐでは湾曲タイプのEX2710Rをレビュー済み。FPSやレーシングゲームとの相性はてきめんで、懸念していた画面の暗さと応答速度も完全に解消済み。AU Optronicsの最新世代のVAパネルは非常に応答速度が速く、画質も美しいです。
湾曲しているのでイラスト制作には向かないものの、ゲーミングとコンテンツ視聴なら普通に優等生な性能を発揮するゲーミングモニターです。
ちなみにEX2710RとEX2710Qどちらも、PS5の4Kダウンコンバートに対応済み。PCからゲーム機まで幅広く使えます。
ポイント還元込で、EX2710Rが約4万円(40232円)、EX2710Qは約4.7万円です。コスパ的にEX2710Rが圧倒的ですね。
セールの常連品だったAmazonベーシックのモニターアーム(エルゴトロンOEM)は、残念ながらふだんと変わりない値段です。
自作PCパーツ【CPUクーラー / メモリなど】
- 9680円 → 8228円(-15%)
ハイエンド空冷クーラーのトップクラス「ASSASSIN III」が15%のセール中。ポイント還元を入れると7734円で購入できます。
最新ロットにLGA 1700対応リテンションキットが付属します(でも値段は変わらない・・・良心的)。もし付属していなかった場合は、代理店のアユートに連絡すると無料で送付してもらえます(→ アユート公式サイト)。
- 34048円 → 27385円(-15%)
筆者やかもちが日頃のベンチマークで使用している、値段の割に高性能なZ690マザーボード「TUF GAMING Z690 PLUS WIFI D4」がなぜか2万円台に突入してます・・・。
買ったときは4万円を超えていたのに、気づけば3.5万円前後に値下がり、今日のセールでは2.7万円ですか。ポイント還元込で25752円、コスパが良すぎです。性能の良いZ690マザーを買うならとりあえずコレで良いです。
- 16 GB:7480円 → 6680円(-10.7%)
- 32 GB:15980円 → 14380円(-10.0%)
- 64 GB:33980円 → 29980円(-11.8%)
扱いやすいJEDEC準拠のネイティブDDR4-3200メモリが安いです。
ゲーミングPCやノートパソコン
- 195000円 → 175500円(-10%)
Core i7 10700F(8コア16スレ)とRTX 3060 Ti、容量32 GBのメモリを搭載したゲーミングPCが17.6万円(ポイント還元込みで16.7万円)です。
スペックだけを見ると割りと破格の安さですが、オフィスPCを転用した狭いPCケースを使っているため拡張性に乏しく、搭載パーツも価格なりにコストカットされています。
せっかくゲーミングPCを買うのであれば、↓こちらの記事で1番目に紹介している「HP OMEN 25L Desktop」をおすすめします。CPU性能が約1.5~1.9倍も違います。
PCオーディオ関連【コスパ良くQOL改善】
Amazonタイムセール対象のPC用スピーカー、イヤホンをまとめて見たい人は、↑こちらのリンクからどうぞ。ジャンル絞り込み & 中華ブランド除外済みのリンクです。
- 26400円 → 15980円(-39.5%)
定価26000円台で販売されている「HD 599 SE」がなんと4割引です。ここまで安いと、下手なゲーミングヘッドセットを買うより良い音を聴けます。
ゼンハイザーは割りと一般向けにヘッドホンを開発しているため、比較的ハズレにくいヘッドホンです。ただ、あくまでも統計に基づいた製品開発なので、好みに合わない人も一定数出ます。
- 19998円 → 15998円(-20%)
骨伝導イヤホンの定番モデル「AfterShokz」がいつもどおりセール中。ポイント込でほぼ15000円です。ぼくも実際に使っているイヤホンのひとつです。
耳に突っ込む普通のイヤホンよりも、外耳炎や難聴になるリスクが大幅に低く、長時間に渡って音楽を聴いたり通話目的に使えます。
ただし、音質はやはり大型スピーカーや普通のイヤホンと比較すると劣っています。骨を経由して音が伝わる影響で、解像度はどうしても低く、低音も鳴ってるなぁくらいのレベル。
音質を重視して選ぶと失敗するイヤホンです。自分が求める使い方や利便性とのバランスを考えて買う必要があるので注意。
以上「【5/30まで】Amazonタイムセール祭りが開催中【解説とおすすめセール品】」でした。
誤字
RTX 3090に近い性能を持つ「RTX 3080 Ti」搭載のハイエンドグラフィックボードが大幅に値上がりしてます。
↓
RTX 3090に近い性能を持つ「RTX 3080 Ti」搭載のハイエンドグラフィックボードが大幅に値下がりしてます。