2018年にサムスンがコンシューマ向けに投入したSATA SSDの最新モデル「Samsung 860 EVO」。第4世代のV-NANDフラッシュに、SATA SSDには過剰なMJXコントローラ、LPDDR4規格の高速DRAMなど。高品質コンポーネントを惜しみなく詰め込んだSSDの実力を検証レビュー。
Samsung 860 EVOの仕様とスペック
サムスンのコンシューマ向けSSDは「800 EVO」シリーズが今のところ続いています。今回レビューする「860 EVO」はその最新モデルで、かつて大人気だった「850 EVO」の後継モデルにあたるSSDです。
スペック | Samsung 860 EVO | ||||
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容量 | 250 GB | 500 GB | 1 TB | 2 TB | 4 TB |
フォームファクタ | 2.5 inch | ||||
mSATA | – | ||||
M.2 2280 | – | ||||
インターフェイス | SATA 3.0 | ||||
コントローラ | Samsung MJX | ||||
NANDフラッシュ | Samsung製64層 3D TLC NAND | ||||
DRAMキャッシュ | Samsung製LPDDR4 | ||||
512 MB | 1024 MB | 2048 MB | 4096 MB | ||
SLCキャッシュ | 12 GB | 22 GB | 42 GB | 78 GB | |
読み込みシーケンシャル | 560 MB/s | ||||
書き込みシーケンシャル | 520 MB/s | ||||
書き込みSLCキャッシュ無し | 300 MB/s | 500 MB/s | |||
読み込み4KBランダムアクセス | 100000 IOPS | ||||
書き込み4KBランダムアクセス | 90000 IOPS | ||||
消費電力稼働時 | ??? W | ||||
消費電力スリープ時 | 2.5~7.0 mW | ||||
保証 | 5年 | ||||
TBW書き込み耐性 | 150 TBW | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW | 2400 TBW |
MSRP希望小売価格 | $ 94.99 | $ 169.99 | $ 329.99 | $ 649.99 | $ 1399.99 |
参考価格Amazon価格 | 5926 円 | 7980 円 | 17980 円 | 41794 円 | 83800 円 |
GB単価 | 23.7 円 | 16.0 円 | 17.6 円 | 20.4 円 | 20.5 円 |
Samsung 860 EVOのスペック表をまとめると、他社のSSDと比較して際立って違うポイントに気づきます。それは「主要コンポーネントをすべて自社製造している」点です。
SSDで有名なメーカーと言えばインテルやWD(=SanDisk & 東芝)ですが、これらのメーカーはコンシューマ向けSSDだとすべての部品を自社だけで製造していることはほとんど無い。
DRAMはNanya製やSK Hynix製、コントローラはSilicon Motion製だったり。何かしら他社のコンポーネントを併用しているのが実情。一般向けSSDでここまで自社製パーツで揃えているのはサムスン1社だけです。
ではカンタンに紹介しておく。SSDコントローラは「Samsung MJX」を搭載。プロ向けのSSD「860 Pro」にも使われているハイエンドなコントローラで、高い処理速度とLPDDR4サポートを実現する。
SSDの性能を高速化(=下駄を履かせる)するDRAMキャッシュも、やはりサムスン製(刻印はSEC)のLPDDR4メモリを搭載。DRAMのサイズはSSDの容量に対して0.1%を確保しています。
データを実際に格納するNANDフラッシュも同じくサムスン製の第4世代V-NANDを採用。V-NANDはサムスン独自のブランド名で、内容は「64層に重ねた3bit-MLC(TLC) NAND」です。
NANDフラッシュを垂直に重ねて積層化する「3D NAND(垂直NAND)」は、普通のプレーナーNAND(平面NAND)と比較してキャッシュが切れた時の性能低下が少ないのが大きなメリット。
スペックをおおまかにまとめると、Samsung 860 EVOはハイエンド製品にも使っている高品質コンポーネント(しかも全て自社製造)を惜しみなく詰め込むことで、SATA SSDで最速かつ超耐久を目指すというわけです。
耐久性能はSATA SSDとして最高水準
耐久性能(TBW = 書き込み耐性)は容量1 GBあたり0.6 TB(600 GB)を実現しており、現行のSATA SSDとして最高の水準に位置しています。
Samsung 860 EVOと価格的に競合しているSSDはCrucial MX500やWD Blue 3Dがあります。どれも優秀な耐久性能を実現しているが、残念ながら860 EVOと比較してしまえば劣る水準です。860 EVOはあまりにも硬い。
よって保証期間は5年。とはいえ普通の使い方では5年以内に300 TBWもの耐久値を使い切るのは極めて困難なので、保証期間内に故障する確率は(天変地異を除けば)非常に低い。
Samsung 860 EVOを開封レビュー
「EVO」らしいオレンジ色のパッケージング
Samsung EVOシリーズは「オレンジ色」をベースにしたデザインが特徴的。その影響もあって自分の中ではサムスンのイメージカラーがすっかりオレンジ色になってしまっている。
コンシューマ向けSSDの割には高級感のあるパッケージですね。裏面には「5年保証」のテキストと、小さいフォントを使って12カ国語で「保証について詳しいことは公式サイト見て。」と記載されています。
中身はシンプルなスライド式。引っ張り出すと強化プラスチック製のパックに詰められたSamsung 860 EVOが登場です。
パックから中身を全部取り出すと、SSD本体と説明書だけが入っていて、他には何もないシンプルな内容でした。
内部コンポーネントを確認
今回は新しい「ベンチ機」のためにM.2タイプのSamsung 860 EVOを購入しています。シールが貼ってあるだけなので、剥がせばカンタンに内部コンポーネントを確認できます。
剥がしてみた。マットブラックな部品たちが整然と並んでいます。ちなみにシールを剥がすと製品保証は無効になる可能性が高いため、真似はしないでください。
裏面はこれといった部品は配置されていない。片面実装のM.2 SSDです。それにしても、このいかにも「基板」という感じのグリーンとそこにビシッと刻まれた配線パターンが妙にカッコいい。
コンポーネントの配置はこの通り。左から順番にNANDフラッシュを2個、DRAMキャッシュ、SSDコントローラが並んでいる。
SSDコントローラはARM製プロセッサを搭載する「Samsung MJX」。LPDDR4のDRAMに対応し、上位モデルの「Samsung 860 Pro」にも採用されているハイエンドコントローラです。
DRAMキャッシュはサムスン製のLPDDR4メモリでした。刻印は「SEC」ですが、SECはサムスン電子(Samsung Electronics Co)の略称なので基本的にはサムスン製と考えて問題ない。
NANDフラッシュも同様に「SEC」表記のサムスン製。サムスン自身は「第4世代V-NAND」と呼びますが、その実態は64層の垂直TLC NAND(= 3-bit MLC NAND)です。
64層化によって少ない面積で大容量を実現できるようになったため、この小さい1チップで容量256 GBを実現する。2チップ搭載されているので、合計512 GBになりますね。
なお、512 GBの内、実際にパソコンで利用できるのは500 GBのみ。差分の12 GBは予備領域※やSLCキャッシュとして利用されるため、ユーザーが任意に利用することは出来ません。
※SSDは使っている内に不良ブロックが発生するので、予備領域から使えるブロックを取り寄せて不良ブロックと交換する。こうしてSSDの寿命を延命するというわけ。ちなみに不良ブロックが発生する確率は非常に非常に低い。
M.2コネクタの切り欠けは両端に入っているため「Key B+M」です。間違いなくSATA SSDになるため、マザーボードの仕様には要注意。仕様によっては「Key M」しか使えない場合もあります。
ここまでSamsung 860 EVOのコンポーネントを確認しました。おおむね痺れる内容です。安価なコンシューマ向けでここまでやらなくても…という感想が出てくるほど優れた内容でした。
ではM.2スロットに挿し込み、860 EVOの性能を詳しく検証していきます。
Samsung 860 EVOの性能を検証(ベンチマーク)
Crystal Disk Mark 6
国内だけでなく、国際的にも定番のSSDベンチマークである「Crystal Disk Mark 6」を使って、860 EVOのシーケンシャル速度や、SSDの質が出やすいランダムアクセス速度を検証する。
性能に一貫性があるかどうかを確かめるため、標準設定の「1 GB」だけでなく「50 MB」や「16 GB」など、複数のテストサイズを実行します。
50 MB
「50 MB」はCrystal Disk Mark 6でテストできる最も小さいサイズです。基本的にキャッシュに収まるサイズなので大抵のSSDはトップスピードを叩き出しますが、ランダムアクセス速度はやや遅めになりやすい。
860 EVOも例外ではなかった。シーケンシャル速度は読み込みが560 MB/sを超え、書き込みは530 MB/sを超えています。SATA規格のほぼ上限の性能に達しており、SATA SSDとしてもトップクラスに入る性能です。
一方ランダム読み込みは30 MB/s台とさえない結果になりましたが、書き込みは110 MB/sを付けて現行のトップスピードを記録しました。
1 GB
もっとも多くのユーザーに使われているテストサイズが「1 GB」です。SSDにとっても1 GBサイズは非常に性能を出しやすい環境なので、だいたいのSSDはここで公称値通りの結果を残す。
860 EVOは読み書き速度ともにスペック通りです。ランダムアクセス速度は読み込み速度が40 MB/sを突破しトップスピードに到達しました。書き込み速度は頭打ちになっています。
4 GB
やや大きめの「4 GB」テスト。性能にほとんど変化はなく、安定した動作です。
16 GB
更に大きい「16 GB」テストになると速度を落とすSSDが増えてくるのですが、860 EVOは全く性能が落ちる様子はありません。
32 GB
設定できる最大サイズの「32 GB」では、キャッシュが切れてきた影響で書き込み速度が全体的に落ち込みました。一方で、読み込み速度の方は微動だにせずです。
競合するSSDたちと比較をグラフ化すると、Samsung 860 EVOはトップクラスに位置づけられるものの、性能差は非常に小さくほぼ飽和状態にあることが分かります。
なお、参考データとして2018年に計測した860 EVOのデータも掲載した。見ての通り今の860 EVOよりもランダムアクセス速度が大幅に速い。実はこれインテルの脆弱性対策の影響だったりする。
だから1~2年前のデータと比較して「なんか遅くなってないか?」と思っても気にしないように。SSDが悪いのではなく、インテル製CPUのセキュリティパッチの副作用が原因です。
AS SSD Benchmark 2.0
非圧縮データをテストに用いる「AS SSD Benchmark」でWD Blue 3D SSDの性能を確認。結果、シーケンシャル速度をほとんど落とさずに維持できています。
AS SSD Benchmark 2.0
過去のレビュースコアと比較すると、SATA SSDとしては最高のスコアをマーク。
ATTO Disk Benchmark
複数のテストサイズを一括でテストして、SSDの性能の一貫性や性格を分かりやすく示してくれるATTO Disk Benchmarkを検証。
速度の立ち上がりが速いです。64 KBサイズ以降は一貫した性能を示しつづけ、動作の安定性を示唆しています。
他のSATA SSDと結果を並べると、全体を通してトップスピードというわけではなかった。
一方で書き込み速度は立ち上がりから終わりまで非常に高速かつ安定しており、全体を通してトップスピードでした。
HD Tune Pro
約3500円するシェアウェアのストレージベンチマークです。ディスク全体に渡って書き込みを実行するテストがあるので、キャッシュの挙動(=下駄の履かされ具合)を確認しやすい。
読み込み速度
驚異的です。以前検証したWD Blue 3D SSDだと、読み込み速度は上下にブレてしまってこのような直線上のグラフにはなりません。要するに860 EVOは常に一貫した読み込み速度を叩き出せるということ。
ただしアクセスタイムは0. 106 ミリ秒にとどまり、普通な水準です。
書き込み速度
書き込み速度はキャッシュが効いている範囲では、驚くほど一貫した速度を叩き出します。途中でキャッシュが切れて書き込み速度は280 MB/s台に低下。スペック通りの結果になりました。
平均値で見ると突出して速い結果ではありませんが、おおむね速いと言える結果です。アクセスタイムは0.022 ミリ秒でかなり速い結果になった。
SLCキャッシュの有無
スペックシートによれば、860 EVO(500GB版)のキャッシュは最大で22 GBまで。実際に50 GBの連続テストを実行させたところ、ピッタリ22 GBで書き込み速度が急落しました。
読み込み速度の方はキャッシュに関係なく、常に一貫して550 MB/s近いスピードを維持できます。
ゲームのローディング時間
ロード時間 | 860 EVO | WD Blue 3D | Intel 545s | BarraCuda SSD | 比較 |
---|---|---|---|---|---|
シーン#1 | 1.536 秒 | 1.725 秒 | 1.646 秒 | 2.292 秒 | -33.0% |
シーン#2 | 2.173 秒 | 2.29 秒 | 2.145 秒 | 2.818 秒 | -22.9% |
シーン#3 | 1.725 秒 | 1.901 秒 | 1.725 秒 | 2.263 秒 | -23.8% |
シーン#4 | 2.359 秒 | 2.612 秒 | 2.483 秒 | 3.221 秒 | -26.8% |
シーン#5 | 4.497 秒 | 4.829 秒 | 4.427 秒 | 5.864 秒 | -23.3% |
シーン#6 | 0.978 秒 | 0.991 秒 | 0.94 秒 | 1.098 秒 | -10.9% |
合計 | 13.269 秒 | 14.35 秒 | 13.369 秒 | 17.558 秒 | -24.4% |
FF14:紅蓮のリベレーターのベンチマークを使って、各セクションごとにロード時間を計測する。結果、Samsung 860 EVOは僅差でIntel 545sを上回り、最速のロード時間をつけた。
Premiere Proプレビューの「コマ落ち」
本レビューより、Premiere Proを用いたプレビューテストを見直しました。以前のレビュー方法ではCPU性能がボトルネックになっていたので、検証に使う動画素材を変更し、ボトルネック要因をストレージに絞った。
さて、Premiere Proの動画プレビューは動画素材を置いているストレージに影響を受けやすく、高ビットレート(=1秒あたりの転送量が多い)な素材であればあるほど「コマ落ち」が発生しやすくなる。
この検証ではコマ落ちの頻度を計測することで、SSDの性能を評価します。コマ落ちの計測にはPremiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」を使って、総フレーム数に対するコマ落ち比率で比較する。
動画素材 | 860 EVO 500GB | 970 EVO Plus 250GB | Intel 760p 250GB |
---|---|---|---|
4K @448MB/s | 68.16% | 36.39% | 45.81% |
3K @251MB/s | 43.26% | 0.00% | 7.66% |
2K @176MB/s | 15.56% | 0.00% | 0.00% |
4K @108MB/s | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
1080p @99MB/s | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
1秒あたり100 MBの動画なら問題なくプレビューできました。秒間250 MBを超える素材だと4割、450 MBの素材では7割近くもフレームを落としてしまったが、一般人なら十分だと思われます。
なぜならデジカメなどで普通に撮影した映像は何かしら圧縮されているため、秒間100 MBを超えることは多くない。プロのクリエイターがCG作品を製作している現場なら…あり得るレベルです。
アクセス集中時の応答速度
品質の悪いSSDにたまに見られる現象が「プチフリーズ」。Windows起動時にPCの動作がカクつく、動画ファイルを移動中にゲームをプレイしているとフレームが飛ぶ、などが代表例。
方法は約28 GB(1253枚)のTIFF画像を一気にBMP画像に変換(エンコード)するだけ。読み書きの両方を使うし、画像1枚の処理が終わるたびにタスクが中断されるため意外とストレスが大きい処理です。
まだ試験的なレビュー方法ですが、ある程度SSDの品質を評価できそうだと分かったため、本レビューから公開を始めます。
結果はこの通り。これだけでは何とも言えないので、他のSSDとの比較もまとめます。
テスト内容 | 860 EVO 500GB | 970 EVO Plus 250GB | Intel 760p 250GB |
---|---|---|---|
平均読込時間 | 32.09 ms | 11.41 ms | 51.80 ms |
平均待ち時間 | 16.28 ms | 6.81 ms | 44.13 ms |
平均書込時間 | 9.37 ms | 4.84 ms | 39.40 ms |
エンコード時間 | 116 秒 | 90 秒 | 161 秒 |
テキトーな思いつきで作ったテスト方法ですが、思った以上に面白いデータを得られた。注目するべきは応答時間とエンコード時間の相関性です。
応答時間の短いSSDほど、同じ内容のエンコードを速く完了できます。そしてSSDの本当に良し悪しも分かる。Intel 760pはNVMe SSDなので単純なベンチマークでは非常に速い。
860 EVOなんて目じゃないほど圧倒的に速いにもかかわらず、このストレステストにおいては860 EVOに劣る結果になってしまいました。
SSDの動作温度を確認
ベンチマーク時のセンサー温度を計測
Crystal Disk Mark 6の「32 GB」テストを実行中に、HWiNFOを使ってSSDのセンサー温度を計測する。
センサー経由の温度は最大で52℃に達しました。SATA SSDとしてはやや熱が大きめですが、サーマルスロットリングは発生していないため実用上はとくに問題のない温度です。
サーモグラフィーで表面温度を確認
NANDフラッシュの温度は47~52℃で推移していました。HWiNFOで計測したセンサー経由の温度と一致するので、センサーが提供している温度はNANDフラッシュの温度で間違いない。
では「Samsung MJX」コントローラの温度を撮影してみよう。すると最大で70℃を超えることも。過去レビューしてきたSATA SSDの中では、もっとも高い温度です。
SATA SSDで70℃に達するSSDは初めて見ました。圧倒的な性能に裏付けられる「トレードオフ」と捉えるかどうかで評価が分かれそうなところですが、70℃自体は大した温度ではない。
まとめ:依然として「最強のSATA SSD」です
サムスンが惜しげなくハイエンドコンポーネントで固めたコンシューマ向けSSD「Samsung 860 EVO」は、スペックから期待される通りの凄まじいパフォーマンスを発揮してみせた。
主な競合は「Crucial MX500」と「WD Blue 3D SSD(=SanDisk Ultra 3D)」ですが価格はだいたい横並びなので、どうせ選ぶならSamsung 860 EVOで間違いないですね。
「Samsung 860 EVO」の良いところ
- トップクラスの性能
- SATA SSDでは最高の耐久性
- 安定性が非常に高い
- 製品保証はたっぷり5年間
- コストパフォーマンスも優秀
TLC NANDを採用するSATA SSDとして最高の性能と、最高の耐久性。そして価格も手頃でコストパフォーマンスまで優秀。これといった欠点はほとんど見当たらない最高のSATA SSDです。
「Samsung 860 EVO」の微妙なとこ
- SATA SSDでは最高の温度
唯一の弱点は、高い性能と引き換えにコントローラの発熱が犠牲になったこと。ただしサーマルスロットリングは皆無ですし、70℃程度の温度なら運用上の問題はほとんど無い。
というわけで「Samsung 860 EVO」は、低予算でシステムストレージ用SSDを選ぶならぴったりなSSDです。価格が横並びであれば「860 EVO」を選んで間違いないでしょう。
以上「Samsung 860 EVOをレビュー:最速かつ耐久性も最強のSATA SSD」でした。
SSDのレビューにおける検証って殆どが読み込みだけ、書き込みだけだったりするので
両方を同時に行うテストというのはなかなか興味深いですね。
もっと色々なSSDでテストしてみて欲しいです、OptaneとかQLCのSSDとか自分が今使ってるWDBlueとか
レビューいつも拝見させて頂いています。
自分も先日、SSDが安くなってきたので一時ファイルの書込先にSamsung 860 EVOのSATA版を購入したのですが今回のベンチ結果ですがSATA接続のベンチ結果のように思えるのですがどうでしょうか?M2 PCIExpres接続だとゆうに1000超えすると思うのですが?
Samsung 860 EVOの接続インターフェイスはSATA(AHCI)なので、1000 MB/sを超えるのは無理ですね…。今回のレビューで使っているのはM.2版ですが、M.2版であってもインターフェイスはSATAですので規格上(6 GBps)の壁を突破することは出来ません。
親切なご説明ありがとうございます。
860EVOはM2 SATAでM2 PCIeは970EVOPlusだったんですね
勘違いしてました。
M.2 SATAはM.2 NVME(PCIE)よりは発熱が少ないって言われてるみたいですが
Samsung 860 EVOみたいなハイスペック帯だとそこそこ熱持つ感じなんですね
サーマルスロットリングはないようですが起動ドライブにしたり
ガンガンに読み書きするなら冷却しときたいですね
Samsung 860 EVOのM.2 SATAと通常のSATAの比較も気になります
ただでさえ少ないM.2スロットをわざわざSATA規格で埋める必要性あるのかなぁと
< ただでさえ少ないM.2スロットをわざわざSATA規格で埋める必要性あるのかなぁと
2台目の検証用PCを組むために用意したので、あえてM.2の860 EVOに。1台目も860 EVOを使っているので、できれば揃えておきたいのです。あと、なるべく配線は少なくしたいのも、2.5インチではなくM.2を選ぶ理由です。
いつもレビュー、検証を大変参考にさせてもらってます。
今回はM.2のようですが2.5インチの860 EVOも同様に50度程度まで発熱すると考えてよいのでしょうか?
近々2.5インチの860 EVOを購入しようと考えていて、現在M.2スロットにintel 760pを使用していてCristalDiskMarkのベンチ中の温度を測ってみたら最大で52~3度でしたのでM.2 SATAや2.5インチでもそれくらい行くのかと少し不安になっています。
2.5インチ版は、2.5インチケースそのものがヒートシンクの役割を果たしてくれるので、M.2版より発熱しにくいです。なお、仮に70℃になったところで動作に支障をきたすことは無いので、あまり気にすることでもないかと。
なるほど、M.2 sataのメリットは配線以外には無いようですね。(設置スペースがあれば)
回答ありがとうございました。
記事を参考にして、こちらのSSDを購入しました。
ところで、付属のソフトや最適化ツールとかは使う必要って有るのでしょうか?
今のSSDは特に気にせずに使用して問題なさそうみたいなのですが、どうなのでしょうか?
初SSDなので気になりました・・・。
付属のソフトは場合によっては必要なこともありますが、基本的には使わなくても大丈夫です。
SSDの引っ越し(クローン)や、動作モードの切替が必要なら出番があるくらいで、普通に使うだけなら不要なソフトが大半です。
有り難うございます。
気にせず使用していきたいと思います。
古いノートPCに導入したのですが、SATA2だと思いこんでいたら3だったのでびっくりしました。なお、今までSSD導入しなかった事を後悔しています。
質問ですがM.2 NVMe SSDや今回のM.2 SATA SSDにOSをインストールするときはBIOSの設定を何か変更する必要があるのでしょうか。
別のブログで古いマザボだと設定変更が必要だと見たのですが、今のマザボであればマザボメーカー問わず設定変更は必要ないのでしょうか。
古いマザーボードや古いOSだとドライバが無かったりで厳しい部分がありますが、今のマザーボードなら特に設定しなくても大丈夫です。
[…] https://chimolog.co/bto-ssd-860-evo-review/ (SATA M.2 Form Factor モデルの解説するものですけれど、実にSATA IIIの効能と同様なものです)[日本語] […]
私はSAMSUNGよりWDやIntelが良いと思います。
特にWDは実際に買ってみましたがNANDチップもコントローラーもキャッシュも自社製でした。
性能や信頼性も高く、コスパも優れています。
SAMSUNGは価格設定が高すぎると思います。
WDはSSDに関しては、自社でほとんど作ってないです。
NANDはSanDiskや東芝メモリ(現キオクシア)、コントローラーは基本的にSanDisk(表記はWestern Disital in Houseなど)、キャッシュはNanyaやMicronを確認しています。
最近のSamsung SSDの価格がやや高い、については同意です。500 GBモデルは良いのですが、1TB以上のモデルは価格が妙に高騰してて手を付けられないですね。
SanDiskはWDのブランドなので実質自社製だと思いますが。
後はKIOXIA(旧東芝メモリ)がAmazonで販売しているSSDがコスパも性能もなかなかいいようだし国産なのでいいと思います。