リマスタリングによって、黒い砂漠は今まで以上のグラフィック品質を得ることになった。無料のMMORPGとして、世界最高の画質に到達した。というわけで、実際にリマスターモードの効果と、使った時の動作フレームレートについて検証してみた。
リマスタリングで黒い砂漠の画質はさらなる次元へ
2018年8月22日のアップデートにて、リマスタリングが実装。グラフィック設定に新たに「高品質モード」が実装され、大幅な画質向上が可能に。それだけでなく、音質もオーケストラによる収録し直しで迫力のあるBGMに。
黒い砂漠は無料のMMORPGとして最高のグラフィックを誇るタイトルですが、今回のアップデートにより「最強画質」の立ち位置をより確固たるモノにしたと言える。自分も試したけれど、今までのVeryHigh画質とは異次元の領域です。
リマスターモードとウルトラモードによる画質向上
高品質モードを有効化するだけ
リマスタリングの画質を体験する方法はカンタン。設定の「品質」にて、高品質モードにチェックを入れるだけ。
- リマスターモード:比較的軽いリマスタリングを施す(VeryHighより20%ほど重たい)
- ウルトラモード:劇的なリマスタリングを施す(VeryHighより100%くらい重たい)
リマスターモードで十分にVeryHighとの差を感じられるが、ウルトラモードはもっと凄まじい効果を得られる。特に風景描写に関しては圧巻です。
従来のVeryHigh画質と比較してみた
実際に有効化して、従来のVeryHigh画質とリマスターモード、ウルトラモードの違いをまとめてみた。画像はクリックすると拡大します。
特に効果が大きいのは、建築物など人工物のディティールと、水面の映り込みや波の表現力です。テクスチャの品質が大幅に向上し、光の表現の巧さは飛躍的に進化しています。
よりリアリティーのある世界を再現できるようになっており、没入感を重視したいプレイヤーにとっては最高だと思います。一方で、今回のリマスタリングにはまだ改善するべき部分もあると感じた。
キャラクターの表現とSSAOの処理が不自然
これはキャラメイク勢が指摘していることで、キャラクターの表現力に関してはイマイチです。どうにも肌がゴツゴツとデッサン調の表現になってしまい、彫刻のような硬い印象になってしまう。
リマスタのやつ!背景向きな感じですが、キャラSSも使い方によっては味があって良いですね。 pic.twitter.com/gvMg88EV88
— ヒナライン@黒い砂漠 (@Hinaline_bd) 2018年8月22日
筆者と交流のあるキャラメイク師「Hinaline」さんにも聞いたけれど、これだったら前からあった「最高仕様β」の方が良かったとのこと。現状、ウルトラモードでキャラを撮影するなら、十分な光量のある昼間に限定される。
どうにも光が無いと不自然なスクリーンショットになりがちです。
もう一つは「SSAO」と呼ばれる陰影をリアルに表現する機能について。これが対象を問わず影を掛けてしまうため、場合によっては不自然な表現になります。まるでPhotoshopでドロップシャドウをとりあえずあてておいた…かのような表現です。
- キャラクターの良くも悪くも「硬すぎる」表現
- 対象を問わず、片っ端から掛かる過剰なSSAO
今後のアップデートで改善を期待したいところ。
リマスタリングはどれくらい重いのか検証
次に気になったのが、高品質モードを有効化した場合の「負荷」です。実際にGTX 1080 Tiを用いて、検証を行った結果を紹介します。
フルHDの場合
黒い砂漠 / 1920 x 1080 / GTX 1080 Ti 11GB
リマスターモードはさほど重たくないものの、ウルトラモードの重さは別次元ですね。GTX 1080 Tiを使っているのに平均66.4fpsしか出ないとは…恐ろしい。
フルHDでこれだけの重たさを持つゲームは非常に珍しく、黒い砂漠のウルトラモードは登場する前はARK Survival Evolveくらいしか無かった。
4Kの場合
黒い砂漠 / 3840 x 2160 / GTX 1080 Ti 11GB
ウルトラモードの画質は冗談抜きでスゴイので、ネイティブ4Kの大画面で没入感MAXのゲーミングをしたいところ…ですが。結果を見る限り、それは極めて困難と言わざるをえない。
ウルトラモードの重たさは別格。GTX 1080 Tiを1枚使った程度では、平均16fpsがやっとです。リマスターモードに落とせば平均50fpsだが、あまり快適とは言い難い動作でした。
VRAMの使用量は約5GB
4K画質でウルトラモード有効時、VRAMは平均 4960MB(約5GB)ほど使用していた。意外と多くないな、と思ったものの、VRAMが5GBしか無い人はメインメモリに溢れ出るので大変ですね。
フルHDの場合は平均 3930MB(約4GB)でした。GTX 1060 6GB以上のグラボなら、ひとまず要件を満たせますが…その程度のグラボでは60fpsを叩き出すのは無理でしょう。
リマスターモードの検証まとめ
リマスターモード有効時のグラフィック品質の向上は「別次元」です。一度この画質に慣れると、今まで最高だったVeryHighでは満足できなくなる可能性が濃厚。
しかし、現状は手放しで高評価を下せる状況ではなく、メリットとデメリットがしっかりと存在する。
リマスターモードのメリット
- マテリアルの再現度、建造物や水の表現力は飛躍的に向上
- 圧倒的な「空気感」と「リアリティー」の再現
- 無料のMMORPGとして最高のグラフィック品質
風景を楽しむなら最高。特に登山部のユーザーにとっては、かなりの神アプデになる予感。
リマスターモードのデメリット
- 重たスギィ…、常用するならハイエンドPCは必須
- キャラクターの肌の表現が硬い
- 角度で輝度が変わるのでキャラ撮影の自由が低い
- ドロップシャドウに見えてしまう過剰なSSAO
重たい。ウルトラモードを常用するなら、少なくともGTX 1080 Tiが1枚必要。あとは途中で解説した通り、改善の余地がある不自然な表現です。
総合的には満足ですが、自分は風景よりも割りとキャラクター中心のスクリーンショットを楽しんでいるので、ウルトラモードの効果を完全に享受出来ていません。
肌や光源の扱いは「最高仕様β」相当で、それ以外の部分は「ウルトラモード」相当という感じで、キャラ撮影向けの高品質モードが欲しいところ。
以上「黒い砂漠の画質が更に進化:リマスターモードの検証と効果」でした。
なお、VeryHigh設定における動作フレームレートについては、こちらの検証記事が詳しい。
重たスギィ···
やっぱりホモじゃないか(呆れ)
8086Kの件もあったしホモは二度刺すってはっきりわかんだね。
やかもちさんはゲームなどのインストールソフトはCドラにされてますか?
パーティション区切るかべつドライブにインスコした方がクリーンインスコの時楽だ、という意見を見たので。
Adobe系のソフトはCドライブに入れますが、ゲーム系はほぼすべて自作ポータブルSSDに全部入れています。何かと検証を良くするので、ポータブルSSDだと別のパソコンでもすぐに使えて都合が良いので。
参考:「ポータブルSSD」の価格が高い…なら自作をオススメします