2025年のAmazonブラックフライデー【解説とおすすめセール品】
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セールでも買わない要注意リスト【Amazonブラックフライデーに限らない話】

Amazonプライム会員歴12年、直近3~4年は大型セールで毎年100万円近く注ぎ込んでいるAmazonオタクが、たとえセール価格でも買わない要注意なものを列挙します。

Windows 11 DSP版

ブラックフライデーなど、大型セールに必ずセール価格で登場する「Windwos 11 DSP版」ライセンスは要注意です。

たしかに価格が安いですが、DSP版は大きなデメリットを抱えています。

  • リテール版:Microsoftアカウントに紐づければ使いまわしが可能
  • DSP版:一度組み立てたパソコンに紐づけられ、移行できない

いわゆるパッケージ版と呼ばれる「リテール版」は、Microsoftアカウントに紐づければ、新しく組み立てた次の自作PCにそのまま移行できます。

一方で「DSP版」は、組み立てたパソコン本体にライセンスが紐づけられ、次の自作PCに移行できないです。

パッケージ版とDSP版の差額が約8000円ほど開いているのは、1回使ったら終わりの使い捨てだからです。

将来的に、CPUやマザーボードのアップグレードを想定しているなら、パッケージ版を買いましょう。

マイクロソフト / 種別:パッケージ版(Retail_Channel)/ 備考:同時使用1台に限り使いまわし可能
やかもち
筆者はWindows 11 Proのパッケージ版を3回くらい引き継いでるから、1回あたり6300円で済んでいます。次世代CPUにアップグレードしたら、1回あたり4800円になる予定。長い目で見れば、パッケージ版が圧倒的にコスパよし

ゲーミングモニター(ブランド品)

ファッション業界には、ロゴマークを貼っただけで値段が跳ね上がる特殊な業態が存在します。

同様にゲーミングモニター業界にも似たようなタイプが出現していて、代表例が「BenQ」です。

かつてBenQは自社グループのパネル製造部門「AU Optronics」を駆使した、先進的かつ機能性に優れ、価格に見合う「価値」を提供するメーカーでした。

2023年頃に、中華メーカーの猛攻を受けて画質面での優位性を失いますが、リモコンやtreVoloスピーカーシステムなど。独自の機能性でまだ一定の価値がありました。

2024年頃から、日本メーカーからリモコンを備えたモデルが登場したり、DELLからtreVoloより高音質なスピーカーシステムを備えた「DELL Plus」シリーズが登場しました。

BenQの優位性が崩れ、いよいよ反撃を開始するかと思いきや、彼らはリモコンをなぜか撤廃したり・・・treVoloスピーカーを捨てたり・・・迷走を始めます。

捨てた分だけ価格を下げて、価格で競争するかと思ったら、別に安くならず。ハッキリ言って何がしたいか理解に苦しむメーカーに落ちぶれています。

セールに登場しやすいラインナップは以下3点です。

  • MOBIUZ EX251:2.5万円~
  • MOBIUZ EX271Q:4.5万円~
  • MOBIUZ EX271U:7.7万円~

立派な値段ですが、搭載するパネルは型落ちです。7万円超のEX271Uですら、量子ドット層がなく、Mini LEDバックライトも無いからHDR 400どまり。

一応リモコンが付いているものの、他社との価格差を正当化できるほどのメリットにならないです。

メーカー保証は3年ですが、肝心の液晶パネルに限って1年保証です。保証内容も値段に見合ってません。

JBRC未加入のモバイルバッテリー

流行りのモバイルバッテリーも要注意です。特に、以下3点を満たすモバイルバッテリーは、筆者なら絶対に買わないです。

  1. 商品名に「メーカー名」がない
  2. PSE認証マークがない
  3. 「JBRC会員」に加入していない

公称スペック値が良くても、価格が安くても、メーカーが充実したサポート内容を謳っていても。上記のどれか1点でも欠けていたら、候補から外します

無難に大手メーカー製のモバイルバッテリーから選びましょう。

  • アンカー・ジャパン株式会社
  • 小米技術日本株式会社

定評のある「Anker」や「Xiaomi」なら、ちゃんとJBRC会員に加入しています。

【参考資料】
JBRC会員企業(一覧)

JBRC会員業者のモバイルバッテリーは、不要になったあと、最寄りの量販店などで無料回収してくれます。

xiaomi / 容量:10000 mAh / 出力:最大165 W(120 + 45 W)

格安SSD(旧世代QLC NAND)

平均相場を大きく下回る、激安なNVMe SSD(SATA SSD)に要注意です。

書き込み性能が著しく悪いうえ、耐久性(書き換え可能回数)も問題を抱えている「QLC NAND」を使っている可能性が濃厚です。

旧世代のQLC NANDを搭載した激安SSD「ORICO J10」で、容量16 GBのフォルダをコピペしました。

速いのは最初だけ・・・、すぐに化けの皮が剥がれて、microSDカード並の酷い書き込み性能をお見舞いされます。

この状態に陥るとレイテンシも急上昇し、プチフリーズ現象に似た挙動も発生します。筆者なら絶対に買いません。

しいていえば、容量1 TBが5000円くらい、容量2 TBが9000円なら要検討でしょうか。定番品と比較して2~3割の差額だったらコスパ的に意味がないです。

やかもち
QLC NANDなら国産の最新モデル「BiCS 8」がおすすめです。東芝メモリが生み出した、世界最強のQLC NANDです。まるでTLC NANDのような性能を実現していて、ただただ感嘆・・・。

SATA SSD(定番モデルが意外と罠)

SATA SSD市場はメーカーにとって採算性が悪いため、もっぱら片手間に供給されています。

片手間だと何が問題か?・・・ 想像を絶する酷い特性の型落ちNANDメモリを平気で使っています

NVMe SSDは「HMB(ホストメモリバッファ)」と呼ばれる、性能を補う機能が搭載されていて、多少マシな性能を維持できます。

しかし、SATA SSDは仕組み的にHMBに対応できず、NANDメモリ側の素の性能がそのまま出やすいです。

定番モデルで知られる「Crucial BX500」ですら、microSDカードどころか・・・500円くらいで買える激安USBメモリ並に性能が悪いです。

やかもち
競争が存在しない市場だから、(消費者が買う限り)何をやっても許されます。消費者が取れる選択肢は「買わない」ぐらいでしょう。
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以上で「セールでも買わない要注意リスト【ブラックフライデーに限らず】」について解説できました。

正直、ゲーミングモニターやSSDの話は、良し悪しのわかる人間が口うるさく文句を言ってるだけなので参考程度に。

しかし、WindowsのDSP版ライセンスや、JBRC未加入のモバイルバッテリーはそれなりに実害があります。長期的に見てDSP版のコスパは悪いし、JBRC未加入品は社会的コストも問題です。

筆者のおすすめセール品まとめは↑こちらの記事で解説しています。紹介するほとんどの製品が、実際に使った、または類似する経験ベースです

セールで買うモノを探してみる

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5 件のコメント

  • こういう「危険買うな」的記事はとても貴重。ダメなものはダメだとはっきりさせてくれることは、大変ありがたいです。営業妨害にならない範囲で、今後も上手に記事にして頂ければと思います。

  • BenQさんは本当にどうしちゃったんだろうなぁ
    好きなブランドだっただけにガッカリだ

  • 過去に買ったankerモバイルバッテリーがリコール対象だったけど、レターパック+耐火バッグで返送して新しい上位互換品と交換になったから個人的にはラッキーだった。
    発火の可能性もごく僅かながらにあるとはいえ普通に使えてたし、よく分からない中華製ならコストの掛かるリコールなんてまずなくて検査すらしてないだろうし。

  • DSP版、マザーボード交換やCPU交換程度で通らなかった記憶が無いんで全然そういう事意識した事は無かった。

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