OpenAI代表のサムアルトマン氏によるメモリ(DRAM)の原材料を毎年40%買い占める迷惑な経営戦略のせいで、ついに一般マス層までがAI特需を発端とする値上げに巻き込まれています。
そんな値上げばかり聴こえてくる中、国内最大級のBTOメーカーグループが擁する「パソコン工房」より、新春初売りセールが開催されます。
PCパーツオタクの筆者から見て、「十分に安い」「今の市況ならお買い得感あり」なセール品を解説する記事です。
(公開:2025/12/31 | 更新:2025/12/31)

パソコン工房「新春初売り」でおすすめなセール品
- 新春初売りセールまとめページ(パソコン工房公式)
https://www.pc-koubou.jp/goods/newyear_parts.php?page=4
DDR5-5600【2枚組 / 合計32 GB】
約4万円でも・・・市場相場のほぼ半額な事実に震える

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商社系PCパーツ屋「CFD」が販売する、DDR5メモリ(DDR5-5600 / 容量32 GB)が特価です。
定番ブランドの同じ容量が約6~8万円もする異常事態において、約4万円はもはや破格です。コスパが良い・・・とまでは言えないですが、必要なら買う価値があります。
RTX 5060 Ti 16GB【ASUS DUAL】
値上がり予定「GDDR7」メモリをたっぷり16 GB

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物理帯域が太いGDDR7メモリをたっぷり16 GBも搭載したミドルクラスGPU「RTX 5060 Ti 16GB」が、比較的安くなる予定です。
比較サイトの最安レート(約8万円)より、1万ほど安いです。冷却性能と静音性がそこそこ優秀な「ASUS DUAL」デザインもメリット。
ボード全長230 mm、厚み50 mm(2.5スロット厚)、静圧と耐久性に優れる「Axial-tech」軸ファンを2つ搭載します。

RX 9060 XT 16GB【ASUS DUAL】
ミドルクラスGPUの王者を手頃な価格で買うチャンス

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ゲーム性能のコスパならRTX 5060 Tiより優秀です。
グラフィックボードに5万円以上を払えないなら、最良の選択肢。DLSS 4の次に高画質な「FSR 4(MLベース)」超解像モデルも対応します。
ただし、アジア圏で開発されるゲームに限って、Radeon最適化が手抜きされがちな現状がマイナス点。
AMDがGame Works的な囲い込み戦略(= ゲーム開発会社への技術協力)に消極的な分だけ、販売値段を安くできている印象です。

RTX 5060 8GB【ASUS DUAL】
中華AAAタイトルを手頃に楽しむなら有力候補!

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「鳴潮(Wuthering Waves)」「崩壊スターレイル」「NTE」「アズールプロミリア」などなど。基本無料でプレイできる、中華AAAタイトルを手頃に楽しむなら「RTX 5060」がおすすめ。

たとえば「鳴潮」の場合、RTX 5060(無印)は、RX 9060 XTより高性能です。
中華AAAタイトルはあまりRadeonに最適化されず、しかもNVIDIAが直々に技術協力(Game Works)しているタイトルも少なくなく、全体的にGeForceが優位です。
鳴潮はたびたび「RTX ON」PR動画でも使われているなど、特にGeForceと親密な関係があります。
RTX 5060 8GB【MSI INSPIRE】
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ボード全長わずか140 mm、厚み45 mm(2.2スロット厚)の小型デザインを採用した「RTX 5060(無印)」です。
定価5.2万円台に対し、セール時4.2万円台の特価が予定されています。
増設スペースが極めて限定的な、小型オフィスパソコンのアップグレードに最適です。ただし、横幅が120 mmあるので、ケースの幅を要チェック。
とりあえず動けばいい【2万円台グラボ】
それでも・・・内蔵GPUよりずっと優秀なゲーム性能です

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とりあえずフルHDでゲームが動けば文句がないレベルなら、2万円台の大特価セールが予定されている「RX 7600」や「RTX 3050」が候補です。

流行りの「ARC Raiders」で性能をチェック。
RX 7600ならフルHDで平均100 fps前後、RTX 3050は平均50 fps程度です。2万円台グラボを買うならRX 7600一択です。
ASUS X870 MAX GAMING WIFI7【意外と全部盛り】
便利設計を省いて、性能を維持しつつ低価格化

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特価DDR5メモリのついでにおすすめなマザーボードです。
約2.8万円のASUS製X870マザボな時点で相当に安いですが、機能面も抜かりなし⬇
- PCIeスロットレバー(Q-Release)搭載
- USB 40 Gbps(Type-C)ポート
- Wi-Fi 7 & 2.5G LANポート
- M.2スロット3本搭載(Gen5あり)
- 強靭なVRM(DrMOS 80Aを12個)
- アルミ鍛造ヒートシンクも付属
などなど、ハイエンド型番「X870」に期待される、幅広い拡張性をとりあえず備えています。
筆者が約4万円近い価格で買った「B850 TUF」より拡張性に優れていて、ちょっと悔しい気分です。

FSP製1200W電源【ATX3.0 & Cybenetics認証】
サイズが「デカイ」以外に特にデメリットなし

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電源ユニット認証機関Cybeneticsにて、効率「ETA Platnium」認証と、静音「LAMBDA A-」認証を取得したマトモな1200 W電源が2万円を切っています。
基準値を大きく上回る20ミリ秒近いホールドアップ時間に、ピーク時2400 Wでも落ちないスパイク耐性を持ち、Intel ATX 3.0規格にしっかり準拠しています。
ハイエンド電源らしく10年保証も付属します。
なお、奥行きが190 mm(ほぼ20 cm)もあります。非常に大型な電源ユニットなので、PCケースに入り切るか事前によく確認してください。

MSI PRO B850M-P【5G LANを激安価格で】
ネットI/Oに特化した格安マザーボード

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一般的なLANポートの約5倍もの速度を持つ「5G LAN」ポート搭載のAMD B850マザーボードが激安です。
年々安くなりつつある10G光回線を手頃な価格で活用できます。クラウドストレージを頻繁に使っているなら、速度向上のメリットを感じられるかも。
MSI B850 GAMING PLUS【1万円台でおすすめ】
普通の自作ゲーミングPCに十分な性能と拡張性

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Ryzen 7 9700X~9800X3Dで自作PCにおすすめなB850マザーボードです。
2万円を切る価格ながら、必要十分な装備が一通り揃っています⬇
- M.2スロット簡単取り付け(EZ CLIP)対応
- ブートデバッグ(EZ DEBUG LED)搭載
- Wi-Fi 6E & 2.5G LANポート
- M.2スロット2本搭載(Gen5あり)
- 十分なVRM(分離型12フェーズ)
- アルミ鍛造ヒートシンクも付属
VRMフェーズがやや型落ちな構造(ディスクリート型)ですが、Ryzen 7(142 W)クラスをゲーム用に使う程度なら特に問題ありません。
主流のWi-Fi 6Eや2.5G LANポートもあるし、取り付けやすいツールレス設計を使ったM.2スロットにPCIeスロットも搭載します。
M.2スロットが2本、PCIeスロットが3本です。PCIeスロットに変換カードを挿し込めば、M.2スロットを最大4本まで増やせます。

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Ryzen 5 7500FとRTX 5060(RX 9060 XT)など、ミドルクラスの組み合わせにぴったりなマザーボードです。

※BIOSアップデートの使いやすさはASUSとASRockが個人的なツートップです。画面遷移がなく、その場でアップデート画面に移行でき、直感的な操作性を実現していて安心感につながります。
ASUS B860M AYW【Core Ultraで自作PC】
普通の自作ゲーミングPCに十分な性能と拡張性

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不人気で価格がどんどん下がっている「Core Ultra 200S」で格安自作なら、ちょうどASUS AYW GAMINGが特価の予定にあがっています。
わずか1.5万円にも満たない格安クラスですが、そこそこ充実した装備です⬇
- 「M.2 Q-Latch」搭載
- 「PCIe Q-Release」搭載
- ブートデバッグ(Q-LED)も搭載
- 洗練された「ASUS UEFI BIOS」
- Wi-Fi 6 & 2.5G LANポート
- M.2スロット2本搭載(Gen5あり)
- 十分なVRM(分離型6フェーズ)
- M.2ヒートシンクも付属
Intel B860チップセット搭載で、ASUS製らしいツールレス設計も盛り込まれ、Core Ultra 5 225 ~ Ultra 7 265まで対応できるVRMフェーズを備えています。
セール時1.4万円の価格なら割と破格な内容です。同じ価格帯だと普通はIntel H810(ローエンド)しか買えません。

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ASUS B860M AYWにおすすめなCPUは「Core Ultra 225」です。

最新世代のP Coreを6コア12スレッド、E Coreを4コア4スレッド組み合わせた「10コア16スレッド」CPUです。
比較的新しいゲーム(ARC Raiders)にて、Core i5 14400やRyzen 5 7500Fを超え、Ryzen 7 7700に迫るフレームレートを発揮します。
RX 9060 XT ~ RTX 5060 Ti程度までなら十分に間に合う性能です。価格を抑えつつ、マルチスレッド性能も両立したい方に魅力的なCPUです。
DDR4-3200【2枚組 / 合計32 GB】
約2万円でも・・・市場相場の半額に近い価格です

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商社系PCパーツ屋「CFD」が販売する、DDR4メモリ(DDR4-3200 / 容量32 GB)が特価です。
定番ブランドの同じ容量が約3.2~3.7万円もする異常事態において、約2万円はすごく破格です。コスパが良い・・・とまでは言えないですが、必要なら買う価値があります。
DDR4-3200【2枚組 / 合計16 GB】
容量16 GB(DDR4)が4000円ほど最安値更新

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DDR4メモリ(DDR4-3200 / 容量16 GB)も同時に特価です。
定番ブランド品なら約1.7~1.9万円が相場なので、約1.2万円なら十分に安いです。旧世代のCPUでとにかく安く組むなら検討する余地あり。
QD-OLEDパネルが在庫処分【6万円切り】
3年保証のついた量子ドット有機ELが激安に

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WQHD(最大240 Hz)対応のQD-OLEDゲーミングモニターが特価です。
個人的に、OLEDパネルはLG製第4世代「タンデムOLED」を推したいですが、さすがにここまで安いと検討するレベルです。
- LG 27GX700A-B(タンデムOLED):約10万円
- MAG 273QP QD-OLED X24:約6万円(-4万円)
40%もの差額です。
コスパ重視のOLED入門機として、非常に魅力的。メーカー3年保証も提供されていて、焼き付きに関してはおそらくメーカーが個別対応している可能性があります。


以上「パソコン工房「新春初売り」でおすすめなセール品【アルトマン絶許】」について、要点だけに絞った解説でした。
上記に挙げられていないセール品もたくさんありますが、要するに筆者が魅力に感じなかっただけです。

(今さら146 Hzで1.5万円? 別に安くない)
フルHDゲーミングモニターが数多くセール対象に入っているものの、Amazonで買った方が安いモデルばかり。セール価格でも特に魅力がないモニターがほとんどでした。
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初心者向けに、AMD Ryzenを使った自作PCの組み方ガイドです。100枚超えの写真で詳しく、順番に解説しています。初めてでも成功しやすいです。
すでに2~3台の経験があり、手持ちの自作PCで自前のインストールメディアを作成できる方は、中上級者向けの作例ガイドがおすすめ。
あえて流行に逆らいオープンフレームケースを採用して、冷却性能と静音性に優れた、パワフルかつ無音に近いゲーミングPCを組み立てます。
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MSI製のOLEDモニターはHDR on時にモニター側でモニターの「明るさ」や「コントラスト」等を変更できない時点で論外。DP80対応のOLEDモニターも10万切って販売(今年上旬に出た当初は18万)されていましたが年末になるとMSIの商品て安くなる傾向なんですかね、それとも単に人気が無いだけで在庫ハケの意味で安くしているとか