記事ボリュームの都合で、こちらのレビュー記事で紹介し切れなかった比較写真をまとめて掲載します。
ほぼ同時刻(夜間)、まったく同じカメラ設定で、ゲーミングモニターの真正面から撮影した写真です。2台並べて同時撮影だと、反射の影響が見え方がわずかに変わるので、1台ずつ正面から撮影しました。
肉眼で見たときとコントラスト感が合わない写真については、なるべく肉眼に近いイメージになるよう露出補正しています。
(公開:2024/6/6 | 更新:2024/6/6)
MOBIUZ EX321UX vs INNOCN 32M2V
MOBIUZ EX321UXは「シネマHDR」モードを使用。
Mini LEDバックライトは中国BOE Technology製で、4608個のMini LEDを使った1152ゾーン分割です。
INNOCN 32M2Vは「Display HDR」モードを使用。
Mini LEDバックライトは台湾AU Optronics製で、2304個のMini LEDを使った1152ゾーン分割です。
高品質なHDR映像「8K Morroco」
高品質なHDR映像「学園アイドルマスター」
ネイティブHDRゲーム「サイバーパンク2077」
NVIDIA RTX HDRで「原神」をHDR変換
NVIDIA RTX HDRで「鳴潮」をHDR変換
有機EL向けHDR映像「LG OLED Demo」
ざっくり感想(主観的なコメント)
白浮き(ハロー現象)に対する耐性はMOBIUZ EX321UXが有利です。
(Light TunerはPQ曲線にも影響します)
「Light Tuner」を下げると、PQ EOTF曲線が下へ引き下げられ、HDRコンテンツの再現性を少し犠牲にするかわりにハロー現象が緩和されます。
一方、32M2Vはそもそもコントラスト補正や鮮やかさ補正をHDRモード時に使えません。どの程度の明るさでMini LEDバックライトを反応させるか、ユーザー側の意思でコントロール不可です。
主観的に感じる明るさもEX321UXが優秀です。面積別のHDR輝度を測定すると、EX321UXがすべての領域で上回っています。
「シネマHDR」モード時だとLight Tunerが「-7」に設定されている都合上、やや暗めになりますがそれでも明るいです。
(コントラスト系の設定もPQ曲線に影響します)
暗所補正の「Light Tuner」や「Shadow Phage」を調整して、HDRモード時の体感コントラスト比を好みに合わせて調整できます。
(Color VibranceでHDR時の彩度を調整)
この通り、鮮やかさ補正も問題なし。
Windows 11 Auto HDRやNVIDIA RTX HDRを使ったときの「彩度」に不満を感じたら、「Color Vibrance」を使って好きに調整できます。
(やや白っぽくなったので暗所補正を併用してください)
筆者にとって、HDRモード時に使える「Color Vibrance」がとにかく便利です。
ただ、シーンによっては若干白っぽく補正がかかる場合があるので、「Light Tuner」や「Shadow Phage」を併用します。
※色域:Rec.2020 / 明るさ:PQ EOTF(SMPTE ST 2084) / 色温度:D65(見かけ上の6504K)を指します。
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