隣の大国「中国」からは、日々コスパお化けな中華スマホが次から次へと登場しています。HuaweiやXiaomiの後を追うように、スペックと品質からは想像もできない圧倒的な低価格で新スマホが登場中。
その中の一つである「UMIDIZI」というメーカーが、フラグシップ機「Z2 PRO」の販売を始めたのでスペックをまとめた。実機レビューを予定しているので、個人的な予習メモという意味も込めて解説。

UMIDIGI Z2 Proのスペック(仕様)

スマホ | UMIDIGI Z2 PRO | Redmi Note 5 |
---|---|---|
SoC / CPU | Helio P60 | Snapdragon 636 |
GPU | ARM Mail G72 MP3 | Adreno 509 |
メモリ | 6 GB | 3 GB |
ストレージ | 128 GB | 32 GB |
ディスプレイ | 2246 x 1080 | 1920 x 1080 |
6.2 inch | 5.99 inch | |
フロントカメラ | 1600万画素 + 800万画素 | 1200万画素 + 500万画素 |
リアカメラ | 1600万画素 + 800万画素 | 1300万画素 |
バッテリー | 3550 mAh | 4000 mAh |
OS | Android 8.1 | |
SIM | Dual (NanoSIM) | |
サイズ | 153 x 74 x 8.3 mm | 158 x 75 x 8.1 mm |
重量 | 165 g | 181 g |
価格目安 | 33000円 | 21400円 |
2018年の6月末に実機レビューを行った「Xiaomi Redmi Note 5」をスペック表に入れておいた。価格帯が違うので、若干意味のない比較になるけれど…。
よくよく考えると、1万円の差額でこれだけスペックに差が付いているのは恐ろしいね。
- メモリは2倍の「6 GB」
- 内蔵ストレージは4倍の「128 GB」
- 16MP + 8MPのデュアルレンズカメラ
UMIDIGI Z2 PROは、数字だけを切り取れば十分にハイエンドスマホと互角のスペックを持つ。特に興味深いのは、更に解像度が増したデュアルレンズカメラ。
ちなみに国産スマホでは、3万円前後の価格帯でデュアルカメラを持つ機種は皆無。中華スマホのミドルクラスでデュアルカメラはもう珍しくなくなってきた感があるが、まだまだ国内では珍しい存在ですね。
スマホ | Z2 PRO | P20 Lite | Redmi Note 5 |
---|---|---|---|
カメラ | 16MP + 8MP | 16MP + 2MP | 12MP + 5MP |
価格目安 | 33000円 | 29000円 | 21400円 |
中華スマホも含めて同価格帯で競合しそうなのは、Huawei P20 Liteくらいなもの。P20 Liteのカメラは16MP + 2MPなので、解像度の合計ではUMIDIGI Z2 PROの方が上になる。
SoCは「Helio P60」

Helio P60はMediatek社製の8コア搭載SoC(ARM Cortex A73 x4 + Cortex A53 x4)です。Oppo製のスマートフォンで広く採用されており、AnTuTuのスコアはざっと14万点前後。
うーん…えげつない。14万点と言うと、2016~2017年頃のフラグシップモデルに匹敵するスコア。Huawei P10やiPhone 7、Google Pixel XLに並びます。それが3万円弱とは。
まぁ、Z2 PROで実際にAnTuTu Benchmarkを回してみるまで実際の性能は分からないので、14万点というスコアは参考程度に思っておくが。
Z2 PROは19日まで初売りセール中
UMIDIGI Z2 PROの希望小売価格(MSRP)は349.99ドルですが、初売りセールとして8月13日~8月19日までは299.99ドルで販売中。
日本円だと39000~40000円が、33000~34000円くらいになります。4万円ならちょっと高いかな…という気がするが、3万弱なら破格のスペックという印象。
UMIDIZI Z2 PRO – CARBON FIVER BLACK
トワイライトカラー以外には、カーボン繊維調のブラックカラー版もある様子。
UMIDIZI Z2 PRO – LUXURY CERAMIC
同じブラックカラーに見えるが、こちらはセラミック筐体を採用したバージョン。価格が4000円ほど高いけれど、ワイヤレス充電器が付属するせいです。
とりあえず筆者はワイヤレス充電器が同封しない版を発注したけれど、注文がかなり殺到しているようで、実際に手元に届くのは少なくとも10日後くらいになりそう…。
以上「Huawei P20に激似な、UMIDIZI Z2 PROのスペックを解説」でした。レビューを行ったら追記します。
トワイライトカラー自体はP20 Pro(無印ではなく)を彷彿とさせますが、P20に激似というのは語弊があるのでは?まずリアカメラの配置が違いますし、ノッチの幅もP20はかなり狭めてあるのに較べてZ2 Proは標準的なサイズです。
最も異なるのは指紋認証ボタンの配置で、P20は本体前面かつナビゲーション併用というあまり他に類を見ない設計ですが、Z2 Proは背面中央にポン置きのごくありふれたものです。
確かに近頃のノッチフォンの外観は似たり寄ったりではありますが、その中にあっても多少は意匠を盛り込んだP20をさながら量産型デザインの筆頭ように捉えるのは、やや大雑把に過ぎるのではないかと感じました。
< P20をさながら量産型デザインの筆頭ように捉えるのは…
いえ、P20に激似と書いている時点で、パクった側を量産型を捉えているつもりです。決してP20を量産型と言っているわけではないですよ。
ただ、激似は言い過ぎ感があるのは否定できないのでちょっと修正します。