【レビュー】UMIDIGI Z2 Pro:止まらないコスパ競争の一端

中国に拠点を置く新気鋭のスマホメーカーが放つ、最新のフラグシップモデル「UMIDIGI Z2 Pro」が登場。1ヶ月ほど掛けてようやく手元に届いたのでさっそく実機レビュー。

なお、フラグシップを謳うものの価格は3万円。日本ではミドルクラスよりも下に位置する価格帯だが、どこまでのモノなのか…楽しみです。

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UMIDIGI Z2 Proスペックと概要

UMIDIGI Z2 Proのカタログスペック(仕様)
ディスプレイ寸法6.2 inch
パネルIPS
解像度1080 x 2246 px
画素密度403 ppi
サイズ153.4 x 74.4 x 8.3 mm
重量165g
OSAndroid 8.1 Oreo
カメラリア#11600万画素(f/1.7)
リア#2800万画素(f/2.0)
フロント#11600万画素(f/2.0)
フロント#2800万画素
ビデオ撮影4K対応
SoCMediatek製 / 8コアHelio P60
内蔵ストレージ128GB
メモリー6GB
外部ストレージ最大256GBまで
バッテリー3650 mAh
接続USB Type-C
ワイヤレス充電15W
SIMDual-SIM / Nano-SIMのみ
価格Twilight$299.99
Carbon Fiber$299.99
Ceramic$359.99

UMIDIGI Z2 Proのカタログスペックはこの通り。安価なので防水性など、ハイエンド機種と比較して削られた部分があるものの、合計4つのカメラや6GB RAM、128GBもの大容量ストレージを備えるなど。

機能や性能面に関しては、国内の同価格帯スマホと比べると圧倒的。299ドルという安さで、Samsung製のカメラをデュアル(16MP + 8MP)で備えるスマホは非常に稀。アジア圏のスマホ市場における熾烈なコスパ競争はまだまだ止まらない…。

Z2 Proの対応バンド

対応バンド
3GW-CDMAB1 / B2 / B4 / B5 / B8
4GFDD-LTEB1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B13 / B17 / B18 / B19 / B20 / B25 / B26 / B28
TDD-LTEB34 / B38 / B39 / B40 / B41

3G / 4G帯ともに「Band 1」に対応。人口の多い都市部をカバーするバンドなので、大阪や東京、名古屋など、都市部であれば問題なくインターネットに接続できます。

4G帯は「Band 1」の他に「Band 3」もカバーしているし、こういった安価な中華スマホでは珍しくZ2 Proは「Band 19」もサポートしている。人口が少ない地方でも、Band 19があれば一定の接続性は確保される。

UMIDIGI Z2 Pro開封 & 外観レビュー

開封の儀

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

化粧箱は波打つようなエンボス加工が施されており、なかなか高級感があります。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

開封~。UMIDIGI Z2 Pro本体とメッセージカードがお出迎え。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー
  1. UMIDIGI Z2 Pro本体
  2. レターボックス
  3. メッセージカード
  4. USB Type-Cケーブル
  5. 充電器
  6. 3.5mm → USB Type-C変換

同封物と付属品は6つ。充電器はコンセントが日本対応していないため、別途用意しないと使えません。

UMIDIGI Z2 Proは最近の流行に合わせてイヤホンジャックが排除されているが、幸い付属品に「3.5mm → USB Type-C変換コネクタ」が用意されているので、イヤホンがすぐに使える。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

レターボックスには「SIMスロットピン」と「説明書」が入っています。

外観 & デザインレビュー

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

アスペクト比18 : 9の細長い筐体デザインです。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

左側にはSIMスロットのみ。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

SIMスロットピンを挿し込むと簡単に開く。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

トップ面には特になし。反対の底面には、ステレオスピーカー2個とUSB Type-Cが1個。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

右側は電源ボタンと音量操作ボタン。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

背面にデュアルカメラと指紋センサー。ちなみに、Z2 Proは最初から付属のカバーが取り付けられている。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

カバーを取り外すとこうなる。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

Z2 Proをぐるりと一周。筐体は周囲が映り込むほどツルツルで、パープルからグリーン色のグラデーションが表面にスモーク加工されている。そのため高級感は値段を考えれば抜群に良い…。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

側面はアルミフレームが使われているので、ある程度の耐久性にも期待が持てる。ただ、ディスプレイにGorilla Glassは使われていないので、画面の耐久性には期待できない。

あと、筐体のツルツル加工は高級感は抜群に良いんですが、少しの傾斜でもスルスルと滑って地面にガコーンと逝ってしまうため、付属カバーを付けたままの方が良いかも。ホント、よく滑る。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

手に持つとこんな感じ。

Xiaomi Redmi Note 5と比べてみる

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー 「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

Redmi Note 5がマット調でアルミ感のある表面に対して、Z2 Proは真反対のツルツル仕様。ちなみに、どちらもよく滑ります。

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

画面占有率はUMIDIGI Z2 Proの方が圧倒的。

UMIDIGI Z2 Proディスプレイと音質

人間の目で見る分には十分なディスプレイ

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

Z2 ProはIPSパネルの液晶ディスプレイを採用しており、色再現や画面の美しさは満足。

before
after

若干Z2 Proの方が画面は明るい感じ。その影響かは分からないが、Z2 Proは画面の最低照度が明るいので寝る前にスマホを見ようと思うと明るさが気になります。

逆にそれだけ明るい分、外出先で使う場合は非常に見やすいので助かる。日光があっても普通に画面はよく見えるんですよね。液晶ディスプレイならではのメリット。

スピーカーとイヤホン音質は妥協気味

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

音質はイマイチ。PCのオンボードオーディオ(ALC 1220)と比較すると、やはり若干篭ったような音が出力されてしまう。ここは価格なり…といったところ。スマホに音質はそれほど求めてないので、十分妥協できます。

UMIZIDI Z2 Pro性能とバッテリー持ち

Z2 Proのパフォーマンス(性能)を検証していく。Z2 Proに搭載されているSoCは、Mediatekの最新モデル「Helio P60」(8コア)という日本での知名度は非常に低いSoCですが…どれくらいのモノなのか?

AnTuTu Benchmark 7

AnTuTu Benchmark 7

まずはスマホの定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark 7」を実行させてみた。総合スコアはなんと138387点を記録しており、2016年頃のハイエンドスマホに匹敵する性能に達している。

AnTuTu Benchmark v7

  • Sony Xperia XZ2
    266981
  • Huawei Mate 10
    212278
  • Umidigi Z2 Pro
    138387
  • Xiaomi Redmi Note 5
    115968
  • Huawei P10 Lite
    77750
  • Galaxy S5 2014
    64852

1~2年で性能が2倍になるという異様な世界。特にアジア圏のスマホメーカーが作るスマホはその傾向が強く、国産スマホでは同価格帯でUmidigiやXiaomiに勝っている端末はもう無い状況。

3万円弱で約14万点。隔世の感です。

Geekbench 4.2

エラーが出て実行できず。このエラーは端末由来の問題らしいので、どうしようもないですね。

Ice Storm Unlimited

3DMark – Ice Storm Unlimited GS

  • Sony Xperia XZ2
    80233
  • Huawei Mate 10
    36231
  • Umidigi Z2 Pro
    13546
  • Xiaomi Redmi Note 5
    20909
  • Huawei P10 Lite
    10603
  • Galaxy S5 2014
    19530

グラフィックス性能は今ひとつ。Apple AやSnapdragonに対して、HelioやKirinはどうもGPU性能が低い傾向。実際にはマインクラフトや荒野行動が問題なく動くので、ベンチマークとの相性も有りそうですが。

PCMark for Android

PCMark for Android – Work 2.0

  • Sony Xperia XZ2
    8069
  • Huawei Mate 10
    6904
  • Umidigi Z2 Pro
    7653
  • Xiaomi Redmi Note 5
    5830
  • Huawei P10 Lite
    4754

PCMarkのAndroid版テストでは7653点をつけて、ハイエンド並みの性能。GPUはイマイチだったが、CPU性能はかなり高いです。

バッテリーの持ち時間と充電速度

PCMark for Android – Battery Life

  • Sony Xperia XZ2
    596
  • Huawei Mate 10
    482
  • Umidigi Z2 Pro
    387
  • Xiaomi Redmi Note 5
    789
  • Huawei P10 Lite
    476

UMIDIGI Z2 Proのバッテリー容量は3550 mAhと多めだが、実際のバッテリー持ち時間は意外と短い結果に。

USB Type-Cを使った充電速度はこの通り。20%から100%(フル充電)まで、約3時間ほど。

UMIDIGI Z2 Proデュアルレンズカメラの実力

Z2 Proのメインカメラは、Samsung製のセンサーを採用。1600万画素(S5K2P7 / 絞り値1.7)と800万画素(S5K4H7 / 絞り値2.0)のデュアルカメラ構成。

カメラで使用できる機能

セルフタイマー(2~10秒)やZSD(シャッターディレイゼロ)、フリッカー防止からHDR撮影まで。一通りの機能は用意されています。写真サイズは最大1600万画素で、アスペクト比は16:9か4:3を選択可能。

写真品質

UMIDIGI Z2 Proで撮影した写真クリックで拡大

HDRモードを有効化して撮影。1600万画素なので解像度は十分にキレイ。光量があれば映りは非常に優秀で、出先で使ったり、ブログ用で使うような写真を撮る分には十分過ぎる性能。

夜間でもそれなりに撮影できるが、ピント合わせは難しくなります。明るいところに焦点を合わせないと、ぼやけた写真しか撮れないが、街頭があれば割りと問題なく撮影できてしまう。

299ドルという価格を考えると驚くべきカメラ性能ですが、「価格なりかな…」と思うのは手ぶれ補正と写真の自動補正機能あたり。3~4秒は立ち止まって焦点を合わせてやらないと、一発でブレの無い決まった写真は撮れないですね。

Huawei P20 ProやiPhone XSのように、AI制御搭載のスマホではそういった自動処理が超高速で、スッと取り出して一発で決まった写真を撮影してしまうが。3万円のスマホにそのレベルを求めるのは酷でしょう。

UMIDIGI Z2 Proソフトウェア周りと使いやすさ

スクリーンショットクリックで拡大

UMIDIGI Z2 ProのOSは純正の「Android 8.1 Oreo」。XiaomiのカスタムAndroid OS「MIUI 9」と比較すると、ユーザービリティの高い優れた独自機能は無いが、逆に言えばアッサリしてて使いやすい。

差し障りのない普通のプリインアプリが揃っていて、丸いフォルムのOreo Androidのデザインは可愛い。

スクリーンショットクリックで拡大

設定はこんな感じ。アプリごとに通知のオンオフが可能で、バッテリーの設定画面ではどのアプリが消費量が多いのかまで分かる。専用アプリをわざわざ入れる必要は無いようだ。

スクリーンショットクリックで拡大

ストレージの容量はちゃんと128GB入っているが、Android本体が約10GBほど食っている。でも、これだけあればSDカードで増設しなくても余裕。

他には、指紋認証や顔認証を使ったロック解除にも対応している。個人的に指紋認証や顔認証は、その技術が登場した頃から個人的に抵抗があるので、試してはいないが。

というわけで、特にカスタム化されていない純正Androidなので、可も不可もなくAndroidスマホを使っている人なら問題なく使えますね。Global Editionなので日本語にも完全対応しており、これといった不自由は無いです。

UMIDIGI Z2 Pro動作温度

サーモグラフィカメラ「FLIR ONE」を使って、AnTuTu Benchmark実行時のUMIDIGI Z2 Proの表面温度をチェック。

画面側は標準的な温度。ただ、右上がかなり暖まっていて、ピーク温度は47℃に達した。やや熱いが実用上はさほど気にならないかな。

裏側も落ち着いた温度。カメラの左側が47℃くらい。右利きなら指がこの位置に当たることはないので特に問題なし。

UMIDIGI Z2 Proレビューまとめ

「UMIDIGI Z2 Pro」レビュー

UMIDIGI Z2 Pro

  • デザイン
    88
  • 操作性
    92
  • ディスプレイ
    85
  • 性能
    73
  • ゲーミング
    75
  • カメラ
    89
  • バッテリー
    65
  • 温度
    73
  • オーディオ
    58
  • コスパ
    102
  • 評価まとめ
    80

299ドル(3万円台)のスマートフォンとしては、異様な性能を持つ「超コスパなスマホ」なのは間違いない。コスパに惹かれて中華ガジェットを買い求めている人なら…Z2 Proはものすごく魅力的。

メリットと強み破格のコストパフォーマンス

  • 16MP + 8MPの高精細で鮮やかなカメラ性能
  • 優れたCPU性能でブラウザは高速レスポンス
  • 明るくて色合いもキレイなディスプレイ
  • 3万円台のスマホでは至高クラスのコスパ
  • 付属カバーなど親切な付属品

デメリットと弱点耐久性と防水性の無さ

  • ツルツルと滑りやすい筐体
  • ある程度ピント合わせが必要なカメラ
  • 音質はイマイチ
  • 防水防塵 & Gorilla Glassは無い

299ドルで1600万画素 + 800万画素のカメラは破格。性能もこの価格帯ではおおむねトップクラスに位置しており、PUBG MOBILEなどのスマホゲームも快適に動く。

普通に使っている分には、ほとんど不満の無い高い性能を持っており、近年の10万円を超えるようなハイエンドスマホの価値を見直すきっかけになる。

もちろん、ハイエンドと比較すれば音質はイマイチですし、防水性能も備わっていない。Gorilla Glassコーティングもされていないので、耐久性では確実に劣るだろう。

個人的に満足しているカメラも、AI制御など独自技術は使われていないため、光量の多い昼間は 色合いがよく高精細な写真を撮ってくれてスゲェ…と感心するが、夜間の写真はそれなりに苦戦します(ピントが合いにくい)。

そういった弱点を考慮しても、UMIDIGI Z2 Proのコストパフォーマンスの高さは異端的な水準に達している。コスパーなガジェットマニアなら、手に取る価値はとても大きい「逸品」。

以上「【レビュー】UMIDIGI Z2 Pro:止まらないコスパ競争の一端」でした。


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7 件のコメント

  • 6GB + 128GB仕様は相当ヘビーな使いかたできそうですが・・・
    ・ある程度ピント合わせが必要なカメラ
    ・音質はイマイチ
    ・防水防塵 & Gorilla Glassは無い
    この辺は安いなりで仕方がないのだと思いますが、個人的に無視できない大きなマイナスポイントですね。
    3GB + 64GBの半分だったとしても持て余しそうな内容かなと。

    市場にまだあるひと昔前のハイエンド機なら5万切ってますし性能もCPU/GPU共にまだ上ですから、とことん安さにこだわりながら新しいもの好きな人向けでしょうか。
    お求め安くなった旧ハイエンド機と比べるのはあれですが。

    • Z2を使用しているものです。ピンジャックの音質は非常用な感じかと思いますが、Bluetooth LDAC 96kHz 24bitの音質は非常に良いのでは。(バッテリーセーバーのせいでジッターが多めなので、bluetooth (system)と音楽プレーヤーの電池の最適化OFF、power save managerで white list on, DuraSpeed background onは必須)

  • 最近の中華スマホの勢いは本当に凄いですね。なのに日本ときたら…。
    まあそれは置いておいて、新型iPhoneのチップがまたまた馬鹿げた性能らしいので記事にしてみてはどうかと。

    • 豪はHuaweiとZTEを5G設備供給禁止した話。(端末ではなく設備の話)
      米は政府関係機関での使用禁止の話。(端末の話)
      露は輸入禁止を検討。(端末の話)
      日も米豪と足並みをそろえるべきだと言っていますが具体的な内容はありません。(何も決まってない)
      それぞれ対応も状況も違う内容を同じ内容のように捉えているのはいかがなものかと。

  • ドコモ系SIMを使っていると3GでBand 6をサポートしていないことがかなり残念。データ通信は良いけど通話のサービスエリアが狭いのがちょっと難点。相手がVOLTE対応じゃないと発着信しても通話できないというジレンマに陥ります。

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