PUBGをプレイしたい、という人が日本でも増えてきた。そして「PUBGは低スペックなPCでも遊べますか?」という質問を見かけることが多くなってきた。今持っているパソコンで動くのかどうか、確かに気になりますよね。
というわけで、この記事では「PUBGは低スペックでも動く。」ということをデータに基づいて詳しく解説します。
この記事の目次
低スペックでPUBG:グラフィックボード編

「グラフィックボード」はこんなパーツ。これが無いとPUBGは動かないよ~。
PUBGは非常に重たいゲームで、ノートパソコンなどによく内蔵されている「Intel HD Graphcs」という内蔵GPUでは快適に動かすことは一切出来ません。もちろん、動かない…というわけではないよ。
- 解像度は「1024×768」(狭い画面だ)
- 設定も当然「最低」に
ここまで苦しい環境にして、やっと「平均20fps前後」しか出ません。狭くて見づらい画面に、粗い最低設定のグラフィック…。これだけ環境を悪くしても、平均20fpsが限界。
それが内蔵GPUの限界なんです。だから低スペックでPUBGをプレイしたいなら、少なくとも「グラフィックボード」というPCパーツが絶対に必要だ。じゃあどれくらいのグラボで、フレームレートは何fps出るのか。
これが分からないとグラフィックボードを選べない。というわけで、低性能なグラフィックボードからデータを見ていこう。
Playerunknown’s Battlegrounds – Laptop and Desktop Benchmarks
ちなみに、HD(1280×720)だとどれくらい動くのか
PUBGは対人ゲームなので視野が狭くなってしまうHD解像度(1280×720)でプレイするのは、かなりキツイ。けれど、その狭苦しい画面ならどれくらいのフレームレートが出るのか、一応データで確認しておきます。
PUBG – HD(1280×720) / 最低設定
平均フレームレート30FPSを達成したGPU
性能が低いローエンドなグラボから、ノートPCに内蔵されているグラボ、そしてCPUに内蔵されているショボイ性能のIntel HDまで色々と低性能なグラボでPUBGを動かすと…こんな感じになる。
「Intel HD」はどれもダメダメなのが分かります。と、こういう具合で解像度を狭くすれば確かに動くんだけれど、正直そんな狭い視野ではやってられないので「動くには動くんだ…」程度に思ってくれれば大丈夫。
次はもっとも見やすいフルHD(1920×1080)で、どれくらい動くのかを見ていきます。
フルHD(中間設定)は低スペックでも意外と動く
PUBG – フルHD(1920×1080) / 中間設定
平均フレームレート30FPSを達成したGPU
全体的に軽くなって、30fpsを出せる低スペックなグラフィックボードも増えてきた。例えば、Amazonで1.3万円で買える「RX 460」や「GTX 1050」でも、35~40fpsは出ているのが分かります。
グラフィック設定は「中間」にしているから、少しは軽いですね。それでもさっきまで何とか動いていた「Intel HD」や「930M」といった内蔵GPUは、そのほとんどが動かなくなってしまいました。
この画質で平均30fps以上を達成できたのは、どれもグラフィックボードばかり。ただし、ノートパソコン用のGTX 1050 Tiだけは例外で、内蔵でありながら真面目に動くGPUもあります。
というわけで…
- 少なくとも「GTX 1050」
- または「Radeon RX 460」
このどちらかがあれば、PUBGを平均30~40fpsくらいで動かせるようになる。RX 460とGTX 1050、両方とも13000円くらいの安いグラボです。とりあえず動いてほしいなら、GTX 1050を使えば問題ない。
ちなみにGTX 1050と似た性能のグラボはいくつかある。
GTX 750 Ti
GTX 750
GTX 660
このあたりの低性能グラフィックボードも、PUBGを少なくとも平均30fpsで動かせるよ。
低スペックでPUBG:CPU編
低スペックの場合、CPUもかなり性能が悪い場合が多いですよね。ゲームの場合はグラフィックボードが一番大事ですが、CPUの性能が悪すぎると快適に動かないことも多い。
というわけで、別の記事(→ Core i3泣かせなCPU「Pentium G4560」を徹底解説する)から参考になるデータを持ってきました。
GeForce GTX 1060 6GBの場合
平均フレームレート最低フレームレート(全体の1%)
例えば、そこそこ性能のいい「GTX 1060」を使った場合。Core i7だと平均92fps出て、Pentium(安いCPU)だと平均82fpsまで落ち込んでいますね。でも、意外とこんなもんなんです。
ということは、GTX 1060(約3万円)のグラフィックボードより更に性能の悪いグラボなら、CPUの性能がショボくても問題なく動くんじゃないか…?
と思いますよね。ではグラボをGTX 1050 Ti(約1.5万円)に落として、CPU別のフレームレートを見てみよう。
GeForce GTX 1050 Tiの場合
平均フレームレート最低フレームレート(全体の1%)
ほとんど「差」がなくなりました。つまり、安くて低性能なグラフィックボードを使う場合なら、そこまで高性能なCPUじゃなくても大丈夫ということだ。低スペックで行けるCPUをいくつかまとめておきますね。
- Pentium G4560(低予算CPUで一番良い)
- Pentium G3258(割りと動く)
- Celeron G3930(必要最低限の性能)
5000~8000円のCPUで案外行けるものです。ただし、これよりも古いCPUだとキツイと思います。例えばPentium 4や、Core 2 Duoなど。さすがに数年前の低予算CPUでは無理なので、少なくとも上記に挙げたCPUをオススメします。
PUBGが動く低スペックをまとめ
低スペックまとめ | 備考 | |
---|---|---|
CPU | Core i3 7100 | もっとも安心できる |
Pentium G4560 | 低予算CPUで一番オススメ | |
Celeron G3930 | 必要最低限です | |
グラボ | GTX 1050 Ti | 低スペックグラボで一番いい(平均55fps) |
GTX 1050 | なかなか動く(平均40fps) | |
GTX 750 Ti | 割りと動く(平均38fps) | |
GTX 660 | 必要最低限のライン | |
GT 1030 | キツイ…酔います | |
メモリ | 8GB | 必要最低限8GB無いと、PUBGが動かない |
SSD | 最低120GB | HDDを使っている人は、ぜひ「SSD」を |
体感で分かるほどPCがキビキビと動くよ | ||
OS | Windows 7 64bit | 個人的には「7」「10」のどちらかがオススメ。そして必ず64bit版を。32bit版ではメモリが3.2GBしか認識しない。 |
Windows 8 64bit | ||
Windows 10 64bit |
ということです。
メモリーは出来れば16GB欲しいけれど、起動オプションや対処法を行えば8GBでもなんとか動きます。予算重視なら8GBで、安心を買うなら16GBを。
以上「PUBGは低スペックでも動きますか?を分かりやすく解説する」でした。
追記:低スペックで実際にPUBGを遊んでみた

データではよく理解できたけど…「本当に動くの!?」と、疑い深い人はこの記事もどうぞ。2台の低スペックマシンでPUBGを試した記事です。
追記2:低スペックでオススメのゲーミングPC

こちらの記事を参考にしてください。10万円以下で買える「Monarch IH」という低予算PCを実際に入手して、PUBGを試してみた記事になる。意外と動くんですよ~これが…。
6月くらいに大型アップデートがあってGTX980とかでも全然いけるようになっていると思います。