PUBGにおすすめなゲーミングモニターを実際に5台使って検証




PUBGをマジメにプレイしだすと、マウスやヘッドセットにお金を掛けたくなってくる。色々と揃えるとゲーミングモニターも気になってくるよね…というわけで、本記事では実際にモニターを5台使って、PUBGにおすすめなゲーミングモニターを検証してみることにした。

なお、PUBGにおすすめな~記事はシリーズ化しているので、モニター以外にもついでに購入を検討している人は参考にしてみてください。

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PUBGをプレイする上で、モニターは重要なのか

PUBGを有利にプレイする目的で、性能の良いモニターや、いわゆるゲーミングモニターと呼ばれるモニターを導入する価値は多いにあると考えています。

性能の高いモニターには、映像の視認性(索敵に有利になりやすい)をハードウェアレベルで高める機能があるし、高いリフレッシュレートは競技性を求められるゲームなら価値がある。

例えば、一般的なモニターだとリフレッシュレートは「60Hz」だが、高性能なモニターは2.4倍も多い「144Hz」だったりする。情報量が2.4倍も違うので、熟練度が高い人ほど恩恵を受けやすい。

とはいえ、ゲーミングモニターを選ぶ前に気になるのが「スペック的にはスゴイんだろうけど、体感出来るの?」という部分。今回はそれを確かめるべく、実際に5台のモニターで検証することにした。

一般用からゲーミング向けまで、5台のモニターを検証

画像に5枚すべてのモニターを映し切ることが出来なかったが、とりあえず5台用意した。普通のモニターからゲーミングモニターまで、幅広く集めて「違い」を検証していきたい。

  1. Acer K212HQL
  2. Philips 227EQDSB
  3. iiyama Prolite 2530
  4. BenQ XL2411P
  5. BenQ XL2536

順番に実際に使ってみた感じを解説していくが、「このモニターだけ気になっていたので、それだけ読む。」という見方でもOKです。クリックすると該当の項目へジャンプします。

なお、検証に使ったマシンはG-tuneの「MASTERPIECE  i1630PA2-SP-DL」です。PUBGで平均140fps前後を出せるハイエンドなマシンなので、ゲーミングモニターも無駄なく活用可能だ。

1. 格安モニター「Acer K212HQL」

Acerが9800円(セール価格)で販売していた格安ディスプレイ。当時、安くマルチディスプレイ環境を構築したくて衝動買いしてしまったモニターですが、まぁまぁフルHDを見るだけなら十分な機能と性能です。

Acer K212HQL
画面サイズ20.7 inch映像入力1x D-Sub / 1x DVI-D
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~25°)
解像度1920 x 1080VESA規格100mm x 100mm
画素密度106.42 ppi機能
応答速度5msコネクタ端子
コントラスト比1000:1‎‎スピーカーなし
輝度200 cd/m2付属品電源ケーブル
D-SuBケーブル
DVI-Dケーブル
クイックスタートガイド
保証書
視野角178° / 178°重量2.7 kg
パネルTN寸法380 x 490.7 x 207.5
表示色約1677万色
リフレッシュレート60 Hz

特に機能はなく、-5°~25°のチルト機能があるのみ。

特徴としては、この暗い部分が白っぽく光ってしまう液晶。そもそも全体的に白っぽさがかなり強く残っていて、色合いもキレイとは言えない。当時9800円という格安なモデルだけあって、品質は価格相応といえるモノ。

TNパネルなので、これだけ安いモニターでも応答速度はそこそこありますね。それでも…見ての通り結構ボヤけているのでゲーミング中の視認性は必要最低限の水準。すばやくカメラを回せばモーションブラーのような画像の伸びが微妙に見えるので、本当に値段相応のモニターだと思う。

とにかく安いフルHDモニターが欲しいなら選択肢になるけれど。発色が微妙、膜が掛かったように白っぽい、視認性は普通よりちょっと悪い…などなど基本的にPUBGのような競技性を重視するゲーム向けのモニターではないね。

自作歴21台のやかもち
それに2018年現在は、他にも安くて品質の良いモニターがあるので、あえてこれを選ぶ必要性はあまり無い。

2. 安価なIPSモニター「227EQDSB」

北欧の大手家電メーカー「Philips」製のIPS液晶パネルを採用するディスプレイ。IPSパネルを使うことで、安価に自然な美しい色合いを再現しやすくしているのが強み。あとIPSの性質上、視野角が広いのもメリット。

でも、ゲームをする時って正面からしか画面を見ないと思うので、TNパネルと比較して10%以上も広い視野角が役に立つシーンはあまり無いだろうね。

Philips 227EQDSB
画面サイズ21.5 inch映像入力1x D-Sub / 1x DVI-D / 1x HDMI
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~20°)
解像度1920 x 1080VESA規格100mm x 100mm
画素密度102.46 ppi機能フリッカーフリー
応答速度14ms G2Gコネクタ端子
コントラスト比1000:1‎‎スピーカーなし
輝度250 cd/m2付属品電源ケーブル
HDMIケーブル
ドライバーCD
マニュアル/クイックスタートガイド
保証書
視野角178° / 178°重量2.96 kg
パネルAH-IPS寸法499 x 398 x 213
表示色約1677万色
リフレッシュレート60 Hz

色を美しくするためにIPSパネルを使っているので、その代償として応答速度を大きく損なっている。最近のTNパネルを採用するゲーミングモニターが1ミリ秒に達するのに対して、このモニターは公称値で14ミリ秒とのこと。

実際に見てみるとこの通り。一般的な60Hz駆動でありながら、応答速度が遅めのために残像(ボヤけ)が長めに残っています。視点を目まぐるしく動かすゲームだと気になるかも。

ただし色は価格を考えるとかなりキレイな部類。全体的に落ち着いた色を出してくれる。しかしPUBGの「索敵」の都合を考えると、こういう地味な色合いはデメリットになると言える。

暗いところはちゃんと暗く出力されるわけですが、やっぱり暗いと暗所に隠れている敵を見つけにくかったりする可能性がある。カラー設定で色味は変えられるけど、ReShadeのように著しく視認性が向上するわけではない。

応答速度が遅くても、さほど影響のないイラスト制作や写真編集と言った、静止した状態が多いならコスパの高いIPSモニターだと思います。だけれど、ゲーム用途でモニターを選んでいるなら選択肢から外れてしまう。

3. ライトゲーマー向け75Hz駆動の「G2530HSU」

マウスコンピューターの液晶ディスプレイ部門である「iiyama」(飯山)のゲーミングモニター「ProLite」シリーズのエントリーモデル。2万円以下という手頃な値段でありながら、リフレッシュレートは75Hz、同期技術にAMD FreeSyncを搭載するコスパの良いモニター。

ProLite G2530HSU
画面サイズ24.5 inch映像入力1x HDMI / 1x DisplayPort / 1x D-Sub
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~22°)
解像度1920 x 1080VESA規格100mm x 100mm
画素密度89.9 ppi機能AMD Freesync / フリッカーフリー / Blue Light Reducer
応答速度1ms G2Gコネクタ端子2x USB 2.0 / 1x USB 2.0 TypeB
コントラスト比1000:1‎‎スピーカー2W x2
輝度250 cd/m2付属品電源ケーブル
DisplayPortケーブル
HDMIケーブル
D-Subケーブル
2x USBケーブル
マニュアル
保証書
視野角170° / 160°重量4.0 kg
パネルTN寸法557.5 x 401.0 x 197.0
表示色約1677万色
リフレッシュレート75 Hz

普通のモニターが60Hzしか無いのに対して、G2530HSUは60Hzより25%多い75Hzのリフレッシュレートを持つ。ゲームをする上で若干有利になると思います。実際に75Hzを使ってみて、確かに60hzよりは…滑らかな印象を受けた。

写真で確認するとこの通り。劇的ではないが、出力されている映像の枚数が若干増えていることが分かる。なお、G2530HSUは応答速度1ミリ秒を謳うものの、結構残像が目立っているように思います。

オーバードライブを「+2」にするとG2Gの応答速度は1ミリ秒に。しかし、クッキリとフレームが出力されているようには見えない。PUBGでカメラをすばやく動かせば、やはりモーションブラーのようなぼやけは発生します。

色合いはTNパネルらしく、そこまで鮮やかではない。PUBGをプレイする場合は、ReShadeのように色彩を鮮やかにすることで視認性を向上するとプレイしやすいが、このモニターはReShadeのような鮮やかさは出力できない。

シューティングモードは全体的にとても明るい色で出力される。明るいところは更に明るくなってしまうため、視認性と目への負担はやや悪化するが、暗いところは確かに見やすくなりますね。

スポーツモードにすると若干ReShadeっぽさのある鮮やかな映像になるが、標準設定と比べるとそこまで変わらない。

「i-Style Color」という機能は、いわゆる設定のショートカット機能でしかないので、一般的な明度・輝度調節とまったく同じ設定になる。だからReShadeのような劇的な効果は期待できない。

普通のモニターと比較すればゲーミング向けなモニターなのは間違いないものの、やはり75Hzはハッキリと体感できるほど滑らかでは無いので、期待しすぎると肩透かしを食らう可能性が大きいです。

エントリーモデルとして存在意義は確かにあるけれど、ゲーミングモニターとしての性能を期待しすぎると微妙なモニターかもしれません。ゲーミングモニターではなく、ちょっと高性能なフルHDモニターと思ったほうが良い。

だから「初めてゲーミングモニターを選ぼうと思っているけれど、まずは手頃な価格のエントリーモデルで体験してみて、それからもっと良いモニターに乗り換えようかな。」と考えている人も、この75Hzモニターを手に取るべきかと言うと微妙ですね。

「これがゲーミングモニターか…映像がものすごくヌルヌル動く。すごい。」と体感したければ、次に紹介するエントリー向けの144Hzモニターを選んだほうが後悔しないかも。

自作歴21台のやかもち
残念ながら、75Hzは思っているより体感できる差は得られなかったのです…。

4. アマゾン人気1位の144Hz駆動「XL2411P」

台湾のモニターメーカー「BenQ」が興したゲーミングブランド「ZOWIE」(ゾーウィー)のe-Sports向けモニターシリーズ「ZOWIE XL」のエントリーモデルに位置する「XL2411P」。

BenQ ZOWIE XL2411P
画面サイズ24 inch映像入力1x DVI-DL / 2x HDMI / 1x DisplayPort 1.2
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~20°) / スイベル(左右45°) / 昇降(130mm) / ピボット(右90°)
解像度1920 x 1080VESA規格100mm x 100mm
画素密度91.8 ppi機能Black eQualizer / EyeCare / Color Vibrance
応答速度1ms G2Gコネクタ端子ヘッドホンジャック
コントラスト比1000:1‎‎スピーカーなし
輝度350 cd/m2付属品電源ケーブル(約1.8m)
DisplayPortケーブル(約1.8m)
ドライバーCD
マニュアル/クイックスタートガイド
保証書
視野角170° / 160°重量5.8 kg
パネルTN寸法570 x 429~559 x 219‎
表示色約1677万色
リフレッシュレート144 Hz

このモニターはゲーミングモニターの真の入門機と言っても問題のないスペックと価格を持つのが特徴。30000円前後になると、他にも144Hz駆動が可能なゲーミングモニターはある。しかし、その中でも最もゲーマー向けを意識して作られているのが、このXL2411Pなんですよね。

他のモニターと比較して大きく違うのが、BenQがゲーマーのために開発した独自機能です。XL2411Pには上位モデルに搭載される「DyAc」こそ無いが、暗い部分の視認性を高める「Black eQualizer」と、ReShadeのような鮮やかさを再現できる「Color Vibrance」を備える点が強い。

それ以外には「EyeCare」という、目の疲れを低減する機能も搭載されている。ブルーライト低減と、フリッカーフリーの2種類です。モニター側の機能ってあまりアテにならない印象があるけれど、BenQの独自機能はかなり優秀。これは実際に使ってみて驚いたことです

「20段階」。ReShadeのように色が強調されます。

まずは「Color Vibrance」。色の鮮明さを調節できる機能で、表示されているそれぞれの色を強調させることで、他の色と見分けを付きやすくする機能になっている。赤はより赤色に表示されるし、他と違う色がクッキリと分かりやすくなる。

10段階だと、本来の色合いに近い感じに。

「0段階」にするとモノクロ映像になってしまう。

これはPUBGユーザーから一定の人気を集めていた「ReShade」という、ポストフィルターと非常に似た色を再現できるので、PUBGをプレイするゲーマーにとって極めて有用な機能だと思います。

ちなみにReShadeはPUBGの正式リリースからしばらく経ってから、チート対策ソフト「BattleEye」のフィルタリストに入ってしまったようで…ReShadeを掛けていると高確率でPUBGが起動しなくなってしまっている。

しかし、こういったハードウェア的な方法で画面の色を調節する方法はBattleEyeでどうこう出来るモノではないので、高い視認性を得られる機能を安心して使えるBenQの「Color Vibrance」はとても便利なものです。

「0段階」だと色合いは自然ですが、窓の中や影が暗すぎる。

次に「Black eQualizer」。これは暗いところを目立たせる機能。普通のモニターなら「明度」を設定することで暗いところを明るく出来るが、他のところまで明るくなり過ぎてあまり使えないことの方が多い。

それに対してBenQの「Black eQualizer」は、暗いところを正確に見やすくしながら、他の場所を明るくしすぎないところが優秀。現実的な明度で、暗所を見やすくしてくれるため、役に立つ人には有用な機能なのは間違いない。

試しにBlack eQulizerを最大値の20段階にするとこの通り、建物の影や窓の中の暗所が明るくなって視認性が大幅に改善されています

なお、これはBenQの中の人に教えてもらった設定ですが、PUBGをプレイする場合は「Color Vibrance」を13段階、「Black eQualizer」を5段階にすると、かなりReShade的な見やすさを再現できます。

やっぱり安物の白く褪せた感じの画面や、鑑賞向けに自然に再現された落ち着いた色合いより、こういう強調された映像のほうがFPS / TPSゲームには向いていると感じました。

最後に144Hz駆動について。…まぁ、144Hzの凄さは使ってみれば一発で分かるので、あえて解説する必要はあまりないかもしれない。もう全然違うんですよ。マウスカーソルの動きですら、違いが分かる。「1秒間144枚、本当に出力されているんだ。」と体感できる。

一応写真も撮ってみたが、BenQ XL2411Pは紛れもなく144hz駆動です。左が60Hzの写真、右が144Hzの写真。UFOの数が144Hzの方がずっと多いことから、表示されているフレームの枚数が全く違うということがよく分かる。

なお、応答速度1ミリ秒が本当かどうかは分かりません。確認してみると、ここまで見てきたモニターと比較すれば、残像がかなり排除されていることが分かるので、応答速度が速いのは間違いない。

UFOはボヤけてしまっているが、そこまで酷くボヤけているわけではないのでゲーミングでは必要十分な性能に達している感じる。そもそも論として、真に1ミリ秒を実現しているモニターはほっとんど存在しないのが現実ですし。

結論として、144Hzモニターとしてほぼ最安価に位置するモニターがこれだけ高性能なら満足です。驚くべきヌルヌルさです。単に144Hzだけでなく、ゲーマーにとって嬉しい各種機能が豊富な点も見逃せないメリット。

ちなみに2018年5月時点で、Amazonのディスプレイカテゴリで3番目に売れているモニターです。上位2つは一般用モニターなので、ゲーミングモニターとしては事実上の「1位」になる。

プロにも支持される「歴代XL2411」

PUBG Pro Settings and Gear Listによれば、XL2411シリーズを使っているプロゲーマーとストリーマーは、84人中27人でした。実に32%のプロがXL2411を選んでおり、実績という面から見ても優秀なモニターだ。初めてゲーミングモニターを買う。という人が最初に選んで、もっとも失敗しないモニターかもしれない。

5. 大会実績のある実力派「XL2536」

同じく「BenQ」が興したゲーミングブランド「ZOWIE」(ゾーウィー)のe-Sports向けモニターシリーズ「ZOWIE XL」のミドルクラスに位置する「XL2536」。

DMM GAMES主催の「PUBG JAPAN SERIES β」にBenQが提供しているゲーミングモニターでもある。BenQの協賛により提供されているとはいえ、一応は大会での採用実績があるゲーミングモニターである。

BenQ ZOWIE XL2536
画面サイズ24.5 inch映像入力1x DVI-DL / 2x HDMI / 1x DisplayPort 1.2
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~20°) / スイベル(左右45°) / 昇降(140mm) / 左右アイシールド
解像度1920 x 1080VESA規格125mm x 125mm
画素密度89.9 ppi機能BenQ DyAc / Black eQualizer / EyeCare / Color Vibrance
応答速度1ms G2Gコネクタ端子2x USB 3.0 / ヘッドホンジャック / マイクジャック
コントラスト比1000:1‎‎スピーカーなし
輝度320 cd/m2付属品電源ケーブル(約1.8m)
DisplayPortケーブル(約1.8m)
USB3.0ケーブル(約1.8m)
ドライバーCD
マニュアル/クイックスタートガイド
保証書
液晶ディスプレイカバー
アイシールド
S.Switch ‎
視野角170° / 160°重量7.6 kg
パネルTN寸法515.43 x 445.75~569.94 x 226.04
表示色約1677万色
リフレッシュレート144 Hz

リフレッシュレートだけを見れば、ZOWIE XLのエントリーモデル「XL2411P」と同じ144Hzだが。XL2536はBenQ独自技術である「DyAc」(Dynamic Accuracy)という機能を搭載することで、視認性の高いハッキリとした映像を出力可能にした。

もちろん、エントリーモデルに搭載されていたBenQの基本的な機能はすべて搭載済み。ReShadeのような色彩を出せる「Color Vibrance」に、自然な明度で暗いところを目立たせる「Black eQualizer」。目を疲れにくくする「EyeCare」もある。

基本的な部分ではエントリーモデルのXL2411Pとそう変わらないが、S.Switchという画面のプロファイルを簡単に切替可能なコントローラーが付属していたり、画面に集中しやすくするために左右にアイシールド(仕切り)が取付可能など、何かとプレミアムな仕様です。

しかし重要なのはXL2411Pより5割も高い価格だろう。リフレッシュレートは144Hzで同じなので、XL2536にしか無いS.Switchや左右のアイシールド、そして「DyAc」という特殊な機能に対してどれだけ価値を感じられるかがポイントになる。

イマイチ伝わりにくいBenQの解説画像

では、その「DyAc」について検証していく。Dynamic Accuracy(直訳すると動的な精度)はBenQによれば「ゲーム中の動きに明瞭さを与え、スクリーン上の激しいアクションを明瞭でハッキリとした映像で表現し、有利なゲームプレイを実現する。」みたいな感じで解説しているが。

正直言って、ちょっとよくわからないよね。しかし、BenQのこういった独自機能はやはり優秀で、実際に使ってみれば一発で「あぁ…確かに違う。」と体感できるように作られているところだ。

DyAcを有効にしていると、黒いフリッカーがしっかりと映り込む。これがXL2536の最大の特徴。DyAcを無効にするとEyeCareのフリッカーフリーが有効になり、黒い帯状のフリッカーが消失する。いったいDyAcが何をしているのか。

簡単に言うと、「ボヤけ」や「残像」を取り除いている機能です。

DyAcは、映像を更新するたびに黒色のフレーム(真っ黒な画面)を瞬間的に挿入する機能です。映像を更新するたびに真っ暗な画像を1枚挟むことで、前のフレームに残っていた「残像」を消す効果があるようです。

残像が消えるために、ハッキリとしたキレの良いボヤけの無い映像が出力できるようになっている。これがBenQ独自のDyAcによって得られる効果だ。

ただし、圧倒的にキレのある映像を出力できる代償に、フリッカーを生じさせてしまうのがデメリット。フリッカーフリーに慣れている人だと違和感というか、疲れを感じやすいかもしれない。

ぼくはXL2411Pと比較して、特別疲れやすいという印象は無かった。

S.Switchはあると便利に感じるモジュール。PUBGの時はReShade風の画面設定に切り替えたり、文書作成の時はDyAcを無効化してフリッカーフリーを優先したり。という感じで作っておいたプロファイルに一瞬で切り替えられるのは、思っている以上に便利だった。

結論として、BenQ DyAcによって発揮される圧倒的な「残像やボヤけがほぼ皆無」な「ハッキリとしたキレの良い映像」にメリットを感じるなら、手にとる価値は大きい。

大会実績とプロからの評価

PUBG Pro Settings and Gear Listを確認したところ、XL2536を採用しているプロゲーマーやストリーマーはいなかった。2018年2月に発売のかなり新しいモデルなので、無理もない話かも。

現状は「PUBG JAPAN SERIES β」にBenQが提供したという大会実績のみ。

結論:PUBGにおすすめなモニター「2選」

予算で選ぶなら「XL2411P」が最高の選択肢

PUBGをプレイしているプロの3割に選ばれ、Amazonでゲーミングモニターとして事実上の売れ筋1位でもある「BenQ XL2411P」。実際に使ってみて納得の性能です。

  • 明らかに体感できる「144Hz駆動」の滑らかさ
  • ReShadeのような色合いを再現する「Color Vibrance」
  • 暗所だけを上手く見やすくする「Black eQulizer」
  • 必要十分なエルゴノミクス(チルト、昇降、スイベル、ピボット)
  • 144Hzモニターとしてほぼ最安価

144Hzがスゴイのは当然ですが、XL2411PがPUBG用のモニターとして極めて有用なのはやっぱり「Color Vibrance」と「Black eQulizer」の存在だろう。思った以上に使えます。

予算重視で144Hzモニターを選ぶ場合、だいたい30000円前後のモニターから選ぶことになるが、その中でもXL2411Pの価格・性能・機能のバランスの良さはかなり高いと思う。

PUBG用にしっかりとしたモニターを買いたいと考えているなら、BenQ XL2411Pは最高の選択肢(ベストモニター)と言っていい。

性能で選ぶなら「XL2536」も選択肢に

性能重視で行くならXL2536も、かなり魅力的な選択肢です。

  • 「DyAc」によって、ボヤケがほぼ排除される
  • 「Color Vibrance」「Black eQulizer」はPUBGで極めて有用
  • 必要十分なエルゴノミクス(チルト、昇降、スイベル)
  • S.Switch、アイシールドなどプレミアムな付属品
  • XL2411Pと比較して、約1.5万の価格差はやや高い印象

目玉機能のDyAcによって、ボケがほぼ排除されて極めてキレの効いた映像が出力されるのは確かにスゴイところです。実際にOn Off切り替えたり、XL2411Pと比較すると、その差は歴然。

しかし、その機能のために1.5万の差額を出してまでXL2536を選ぶかどうかは個人差が大きいと思います。

PUBGをプレイする都合を考えると、効果が大きいのはBenQの「Color Vibrance」と「Black eQulizer」なので、コスパ的に万人にオススメできるのは先のXL2411Pになる。

XL2536は大会採用実績もあるし、性能は確かなモノなのは間違いないが、XL2411Pほど万人にオススメできるわけではない…ですね。

どうせ上位版を選ぶなら、240Hz駆動 & DyAc搭載のXL2546を選んだほうが「お得」感は高い。ちなみにXL2546は240HzモニターとしてAmazonで2番目に売れてます。

BenQ独自機能「Color Vibrance」と「Black eQulizer」はとても優秀

というわけで、以上「PUBGにおすすめなゲーミングモニターを実際に5台使って検証」でした。2018年時点の結論は「XL2411P」または「XL2536」で決まりだ。

PUBGにおすすめのハードウェアシリーズ

本記事ではゲーミングモニターについて検証したが、過去にはゲーミングマウスやゲーミングPCについても解説しているので、ついでに色々揃えたいと思っている人はぜひ読んでみて。

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4 件のコメント

  • IPSでオーバードライブ使えるやつで5msのだったらぼやけほぼないらしいよ
    応答速度って黒→白→黒だよね?中間色の応答は良いらしい
    まぁそれでも144Hzのやつを落として最高100Hzにしないと残像でる可能性あるようだ?エイゾウとか。

  • モニターに映像出力端子は付いてないでしょ。グラボじゃないんだから。
    映像入力の間違いでは?

  • >映像を更新するたびに黒色のフレーム(真っ黒な画面)を瞬間的に挿入
    >これがBenQ独自のDyAc

    この黒画面挿入による残像低減機能は、すでに約10年も前に三菱から発売
    されているVISEO シリーズのモニターに搭載されている機能だから
    BenQ独自じゃないよ

    • 黒注入とかエッジ処理とか暗部見やすくする機能は結果同じ目的のそーいうの他の会社のディスプレイでもあるけど大抵独自技術って書いてあるから間違ってないんじゃないかな。
      多分タイミングとかプログラム的な細かいところで違うんだろう。使う側としては黒注入だけど。

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