RX 590の強みと弱み:明確にGTX 1060 6GBを打ち負かすが。

2018年11月、AMDは新たに「Radeon RX 590」を追加した。これはVega 56とRX 580の間にある空白を埋めるための新GPUであると同時に、同価格で競合する「GTX 1060 6GB」を確実に打ちのめすために投入されることになる。

果たして…RX 590はどれくらい魅力的なグラボなのか?

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「Radeon RX 590」のスペックと概要

まずはRX 590が従来のRX 580や、競合するGTX 1060 6GBと比較して、何が違い何が変わったのかをカンタンにまとめて解説しておきます。

GPURX 590RX 580GTX 1060 6GB
ダイ
世代Polaris 30Polaris 20Pascal
プロセス12nm FinFET製造 : GLOBALFOUNDRIES14nm FinFET製造 : GLOBALFOUNDRIES16nm製造 : TSMC
トランジスタ数57億個57億個44億個
ダイサイズ232 mm2232 mm2200 mm2
GPUコア数Shading Unitの数230423041280
TMU数Texture Mapping Unit14414480
ROP数Render Output Unit323248
演算ユニット数363610
クロック周波数1469 MHz1257 MHz1506 MHz
ブーストクロック1545 MHz1340 MHz1709 MHz
VRAM容量8 GB8 GB6 GB
VRAM規格GDDR5GDDR5GDDR5
VRAMバス幅256 bit256 bit192 bit
VRAM帯域幅256.0 GB/s256.0 GB/s192.2 GB/s
理論性能FP32(浮動小数点演算)7119 GFLOPS6175 GFLOPS4375 GFLOPS
TDP225 W185 W120 W
補助電源8 pin8 pin6 pin
MSRP希望小売価格(米ドル)$ 279$ 229$ 299
参考価格Amazonより参照39250 円30500 円28980 円

RX 590を製造するために使われたのが「12nm プロセス」です。従来のRX 580が「14nm プロセス」だったので、一見するとプロセスの微細化に成功した正統進化のように思える。

しかし、実態は単なる14nmの改良版に過ぎず、微細化はされていない。14nmプロセスのまま、配線の密度を12nm並に頑張って圧縮しただけなので、主な効果は性能の効率化しか無い。

第2世代Ryzenに使われた製造方法も12nmプロセスでしたが、RX 590もほぼ同じ技術を使って製造している。そのため、従来のRadeonと比較して、クロック周波数が上昇しやすくなりました。

クロック周波数が上昇した結果、性能(FP32)は約6200 GFLOPSから約15%上昇して、約7100 GFLOPSに進化している。ただ…その分だけ消費電力も増えているため、ワットパフォーマンスはほぼ伸びない。

要するにRX 590とは、「今まで以上に高クロックな状態で動くことが出来るRX 580」ということです。

初心者もち
オーバークロックしやすいRX 580みたいなものなのね。
自作歴23台のやかもち
そういうこと。チップの面積やトランジスタの数は、何も変わってないですし。

GTX 1060 6GBとの違い

価格は50ドル上がって279ドル。この価格帯はRadeonシリーズにおいて、Vega 56(ハイエンド)とRX 580(ミドル)の間をピッタリ埋めるラインです。

GPUAMDNVIDIA
500ドル前後Vega 64RTX 2070
400ドル前後Vega 56GTX 1070 Ti
300ドル前後RX 590 New!!GTX 1060 6GB
200ドル前後RX 580GTX 1060 3GB

と同時に、279ドルと言えば希望小売価格が299ドルの「GTX 1060 6GB」とも競合する

RX 580がGTX 1060より安い価格で互角の性能というコンセプトに対して、RX 590は同価格で確実に打ち負かすことがコンセプトになっていますね。

フルHDゲーミングの覇者として君臨しているGTX 1060 6GBを、同じ価格でより高性能なRX 590で叩きのめそうという意志が見えてくる。残念ながら国内では1万円くらい高いので、何とも微妙な存在かもしれませんが。

RX 590のスペック上の特徴まとめ

  • 12nmプロセスで製造
  • 高いクロック周波数でも動作可能
  • オーバークロック耐性の強化
  • GTX 1060 6GBと同じ価格帯
  • 消費電力の更なる増加
  • 全く変わっていない設計(マイナーチェンジ)
  • 国内ではGTX 1060の方がずっと安い

悪くはないけれど、今ひとつパッとしない。AMDはCPUの方はものすごく調子がいいのに、グラボの方は本当に革新的なモノがなかなか出てこないですね。

「Radeon RX 590」の性能はGTX 1060を撃ち落とす

ここまでの解説で見た通り、RX 590の目標は279ドルという価格で、299ドルのGTX 1060 6GBを倒すこと。実際に平均フレームレートでどれくらいRX 590の性能が優秀なのかを確認してみよう。

テスト環境
CPUCore i7 8700K @5.0GHz
グラボRTX 2070 Founder’s Edition
メモリDDR4-3200 8GB x2
マザーボードIntel Z370 ATX
ストレージSATA SSD 4TB
電源ユニット1000W(80+ Gold)
OSWindows 10 Pro 64bit
ドライバNVIDIA 416.33
AMD Adrenalin 18.40

データは米PC GAMERより参照。テストに使用された環境は以上のとおりです。CPUはゲーミングCPUとして優秀な「Core i7 8700K」を5 GHzにオーバークロックしているので、CPU由来のボトルネックはほぼ排除される。

メモリーは3200 MHz動作の16GB(8GBの2枚組)。ストレージは4TB SSD(SATA規格)。ドライバはAMD Adrenalin 18.40を使用してRX 590の計測を行う。おおむね、RX 590の性能を正確に計測できる環境です。

Assassin’s Creed Odyssey

Assassin’s Creed Odyssey / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    77.1
  • GTX 1070
    84.5
  • RX 590 +125 MHz
    72.3
  • RX 590
    67.0
  • GTX 1060 6GB
    73.0
  • RX 580 8GB
    60.5
  • GTX 1060 3GB
    70.4
  • RX Vega 56
    47.0
  • GTX 1070
    52.1
  • RX 590 +125 MHz
    44.0
  • RX 590
    41.0
  • GTX 1060 6GB
    44.1
  • RX 580 8GB
    38.6
  • GTX 1060 3GB
    24.4

フルHD(中間設定)フルHD(最高設定)

激重ゲーのオデッセイでは、GTX 1060 6GBとほぼ同じ性能になった。

Assassin’s Creed Origins

Assassin’s Creed Origins / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    81.5
  • GTX 1070
    93.1
  • RX 590 +125 MHz
    72.1
  • RX 590
    67.4
  • GTX 1060 6GB
    74.0
  • RX 580 8GB
    63.7
  • GTX 1060 3GB
    72.3
  • RX Vega 56
    65.4
  • GTX 1070
    71.8
  • RX 590 +125 MHz
    59.8
  • RX 590
    53.3
  • GTX 1060 6GB
    55.8
  • RX 580 8GB
    49.5
  • GTX 1060 3GB
    47.2

オリジンズでは、最高設定にした場合にRX 590は定格でGTX 1060に劣り、オーバークロックを行うと1割ほど高い性能に。Radeonはあまりアサクリとの相性が良くないようです。

Deus Ex : Mankind Divided

Deus Ex : Mankind Divided / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    124.5
  • GTX 1070
    102.4
  • RX 590 +125 MHz
    104.4
  • RX 590
    96.4
  • GTX 1060 6GB
    74.7
  • RX 580 8GB
    87.1
  • GTX 1060 3GB
    71.7
  • RX Vega 56
    74.6
  • GTX 1070
    62.5
  • RX 590 +125 MHz
    60.7
  • RX 590
    55.8
  • GTX 1060 6GB
    44.9
  • RX 580 8GB
    50.5
  • GTX 1060 3GB
    42.6

DXMDは割りとマルチスレッド性能がしっかりと活用されやすい。コア数の多いRadeon系が全体的に有利な結果になっています。RX 590はGTX 1060比で最大30%も優秀。

Far Cry 5

Far Cry 5 / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    130.0
  • GTX 1070
    123.2
  • RX 590 +125 MHz
    101.5
  • RX 590
    94.7
  • GTX 1060 6GB
    88.1
  • RX 580 8GB
    89.4
  • GTX 1060 3GB
    84.3
  • RX Vega 56
    107.5
  • GTX 1070
    100.5
  • RX 590 +125 MHz
    85.8
  • RX 590
    80.3
  • GTX 1060 6GB
    71.4
  • RX 580 8GB
    73.5
  • GTX 1060 3GB
    67.0

Far Cry 5も同様にRadeonが得意としており、RX 590は約20%ほどGTX 1060より高い性能を示している。

Forza Horizen 4

Forza Horizon 4 / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    160.3
  • GTX 1070
    134.7
  • RX 590 +125 MHz
    135.1
  • RX 590
    126.6
  • GTX 1060 6GB
    110.8
  • RX 580 8GB
    115.0
  • GTX 1060 3GB
    105.2
  • RX Vega 56
    121.0
  • GTX 1070
    99.1
  • RX 590 +125 MHz
    101.2
  • RX 590
    95.2
  • GTX 1060 6GB
    79.9
  • RX 580 8GB
    88.5
  • GTX 1060 3GB
    59.3

Forza Horizon 4ではRX 590は約26%も優秀な性能。

Grand Theft Auto V

Grand Theft Auto V / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    124.7
  • GTX 1070
    133.1
  • RX 590 +125 MHz
    121.2
  • RX 590
    112.1
  • GTX 1060 6GB
    100.4
  • RX 580 8GB
    99.2
  • GTX 1060 3GB
    95.8
  • RX Vega 56
    63.1
  • GTX 1070
    76.8
  • RX 590 +125 MHz
    53.2
  • RX 590
    49.5
  • GTX 1060 6GB
    56.6
  • RX 580 8GB
    43.4
  • GTX 1060 3GB
    54.7

GTA Vは中間設定だとRX 590が20%も優秀な結果ですが、最高設定にするとGTX 1060に劣る結果になってしまった。これは設定の中に、GeForceの方が得意な「HBAO+」が入っているためです。

Htiman

Hitman / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    168.3
  • GTX 1070
    153.5
  • RX 590 +125 MHz
    150.2
  • RX 590
    140.4
  • GTX 1060 6GB
    124.7
  • RX 580 8GB
    122.6
  • GTX 1060 3GB
    113.1
  • RX Vega 56
    127.8
  • GTX 1070
    109.1
  • RX 590 +125 MHz
    105.1
  • RX 590
    97.4
  • GTX 1060 6GB
    82.5
  • RX 580 8GB
    87.3
  • GTX 1060 3GB
    74.0

Hitmanでは全体的にRadeon有利な結果になりました。RX 590は約28%も、GTX 1060より性能が高い。

Shadow of War

Shadow of War / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    138.6
  • GTX 1070
    124.5
  • RX 590 +125 MHz
    114.6
  • RX 590
    105.6
  • GTX 1060 6GB
    90.7
  • RX 580 8GB
    98.0
  • GTX 1060 3GB
    86.6
  • RX Vega 56
    80.3
  • GTX 1070
    73.6
  • RX 590 +125 MHz
    62.6
  • RX 590
    58.0
  • GTX 1060 6GB
    51.7
  • RX 580 8GB
    52.6
  • GTX 1060 3GB
    43.7

VRAMを大量に使うShadow of Warでは、RX 590が約20%ほど高い性能になった。

PUBG

PUBG / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    133.8
  • GTX 1070
    163.4
  • RX 590 +125 MHz
    122.9
  • RX 590
    116.3
  • GTX 1060 6GB
    118.0
  • RX 580 8GB
    107.8
  • GTX 1060 3GB
    102.1
  • RX Vega 56
    102.9
  • GTX 1070
    102.0
  • RX 590 +125 MHz
    91.4
  • RX 590
    84.1
  • GTX 1060 6GB
    73.3
  • RX 580 8GB
    75.3
  • GTX 1060 3GB
    64.8

PUBGはかなり最適化が進み、Radeonでもそこそこのフレームレートを出せるようになってきている。

中間設定だとRX 590は今ひとつ性能が出ないが、負荷の大きいウルトラ設定では25%もGTX 1060を出し抜いています。

Rise of the Tomb Raider

Rise of the Tomb Raider / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    118.6
  • GTX 1070
    112.1
  • RX 590 +125 MHz
    109.9
  • RX 590
    102.1
  • GTX 1060 6GB
    88.7
  • RX 580 8GB
    90.9
  • GTX 1060 3GB
    81.6
  • RX Vega 56
    76.9
  • GTX 1070
    72.9
  • RX 590 +125 MHz
    67.0
  • RX 590
    62.8
  • GTX 1060 6GB
    58.1
  • RX 580 8GB
    55.5
  • GTX 1060 3GB
    53.3

トゥームレイダーは全体的に順当な結果になっている。

The Witcher 3

The Witcher 3 / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    126.9
  • GTX 1070
    125.9
  • RX 590 +125 MHz
    109.4
  • RX 590
    101.3
  • GTX 1060 6GB
    89.8
  • RX 580 8GB
    93.0
  • GTX 1060 3GB
    85.4
  • RX Vega 56
    82.3
  • GTX 1070
    85.7
  • RX 590 +125 MHz
    67.0
  • RX 590
    62.0
  • GTX 1060 6GB
    54.3
  • RX 580 8GB
    57.0
  • GTX 1060 3GB
    51.4

Witcher 3ではRX 590が約23%ほど高い性能。最高設定にするとHBAO+やNVIDIA HairWokrsが含まれるが、それでもRX 590の方が良い結果を残したのは意外です。

Wolfenstein 2

Wolfenstein 2 / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    207.8
  • GTX 1070
    179.9
  • RX 590 +125 MHz
    183.0
  • RX 590
    165.6
  • GTX 1060 6GB
    133.8
  • RX 580 8GB
    143.8
  • GTX 1060 3GB
    125.3
  • RX Vega 56
    168.7
  • GTX 1070
    144.5
  • RX 590 +125 MHz
    142.5
  • RX 590
    131.7
  • GTX 1060 6GB
    103.9
  • RX 580 8GB
    115.2
  • GTX 1060 3GB
    57.8

ウルフェンシュタインはおおむねRadeonの方が強い。ウルトラ設定の場合、GTX 1060比でRX 590は約40%も高い性能を示している。

平均パフォーマンス

平均パフォーマンス / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    122.5
  • GTX 1070
    117.7
  • RX 590 +125 MHz
    107.4
  • RX 590
    99.7
  • GTX 1060 6GB
    89.7
  • RX 580 8GB
    90.1
  • GTX 1060 3GB
    84.1
  • RX Vega 56
    86.0
  • GTX 1070
    80.8
  • RX 590 +125 MHz
    72.3
  • RX 590
    67.0
  • GTX 1060 6GB
    59.7
  • RX 580 8GB
    60.5
  • GTX 1060 3GB
    49.2

平均フレームレートをまとめました。

負荷が少ない中間設定だと、クロック周波数の高いGTX 1060の方が優秀な傾向ですが、平均値では約20%ほどRX 590が出し抜いている。

ウルトラ設定になると、ゲームによってはRX 590のマルチスレッド性能の高さが有利に出やすい傾向になった。平均値では同じく約20%ほど良好な結果でした。

「Radeon RX 590」のコスパと消費電力

GPUフルHD(中)フルHD(最高)
RX Vega 5614.0%18.8%
GTX 10709.6%11.7%
RX 590
GTX 1060 6GB-16.5%-17.4%
RX 580 8GB-16.2%-16.3%
GTX 1060 3GB-21.7%-31.9%

RX 590の性能を、GTX 1060など競合GPUと比較してまとめた。なかなか良い感じです。RX 580はGTX 1060 6GBと互角でしたが、RX 590は確かにGTX 1060 6GBを明確に撃ち落としてみせた。

さて、絶対的な性能において、RX 590は優秀ということが分かったので、次は相対的に見ていく。要する「コストパフォーマンス」です。ついでに「ワットパフォーマンス」も確認しておく。

残念ながらコストパフォーマンスは悪化している

1フレームレートあたりの価格(コスパ)

  • RX Vega 56
    441 円
  • GTX 1070
    408 円
  • RX 590 +125 MHz
    365 円
  • RX 590
    394 円
  • GTX 1060 6GB
    323 円
  • RX 580 8GB
    339 円
  • GTX 1060 3GB
    321 円
  • RX Vega 56
    629 円
  • GTX 1070
    594 円
  • RX 590 +125 MHz
    543 円
  • RX 590
    586 円
  • GTX 1060 6GB
    485 円
  • RX 580 8GB
    504 円
  • GTX 1060 3GB
    548 円

フルHD(中間設定)フルHD(最高設定)

平均1fpsを得るために、いくらコストが掛かったかを計算すればコストパフォーマンスを求められる。Amazonの最安値を使って求めると、残念ながらコスパは悪化してしまっている。

  • GTX 1060 6GBやRX 580より約20%高い性能
  • コストパフォーマンスは13~22%の悪化
  • 定格クロックで使うならコスパは変化なし

オーバークロックを施す場合はまだマシですが、定格クロックで使うならコストパフォーマンスは実質変化ゼロなので注意したい。

初心者もち
コスパ的には、単に「60fps欲しいだけ」なら1060か580で良いのかなぁ、これだと。
自作歴23台のやかもち
そういうことになる。ゲーミングモニターで使うなら、GTX 1070 Tiで良いですし…

約4万円となると、ちょっと立ち位置が悪い。

RX 590の消費電力とワットパフォーマンス

GPU単体の消費電力(アイドル時)

  • RX Vega 56
    15.8 W
  • RX 590
    13.9 W
  • GTX 1060 6GB
    9.0 W
  • RX 580 8GB
    16.1 W

RX 590競合GPU

アイドル時(ゲームをしていない状態)の消費電力はこの通り。Radeonはコア数が多く、ダイサイズ(チップの大きさ)も大きいので待機時の消費電力もやや大きめです。

GPU単体の消費電力(ゲーミング時)

  • RX Vega 56
    228.3 W
  • RX 590
    237.6 W
  • GTX 1060 6GB
    119.3 W
  • RX 580 8GB
    209.4 W

そして…ゲーミングになると消費電力は一気に跳ね上がる。GTX 1060 6GBが約120Wに対して、RX 590はその2倍に匹敵する約238Wを記録しています。

これは上位グラボのRX Vega 56すら超える消費電力です。RX 580と比較すると約13%の増加であり、これは15%伸びたクロック周波数とそっくり相関する。

1Wあたりのフレームレート(フルHD)

  • RX Vega 56
    0.38 fps
  • RX 590
    0.30 fps
  • GTX 1060 6GB
    0.50 fps
  • RX 580 8GB
    0.29 fps

そのため、1ワットあたりのフレームレートはRX 580が0.29 fpsで、RX 590は0.30 fpsと微増。ライバルのGTX 1060 6GBは1ワットあたり0.50 fpsで67%も省電力性に優れています。

初心者もち
NVIDIAのパスカルって強すぎん?
自作歴23台のやかもち
それはある。

まとめ:消費電力に目を瞑れば「RX 590は有能」

平均パフォーマンス / フルHD(中間 & 最高設定)

  • RX Vega 56
    122.5
  • GTX 1070
    117.7
  • RX 590 +125 MHz
    107.4
  • RX 590
    99.7
  • GTX 1060 6GB
    89.7
  • RX 580 8GB
    90.1
  • GTX 1060 3GB
    84.1
  • RX Vega 56
    86.0
  • GTX 1070
    80.8
  • RX 590 +125 MHz
    72.3
  • RX 590
    67.0
  • GTX 1060 6GB
    59.7
  • RX 580 8GB
    60.5
  • GTX 1060 3GB
    49.2

12nmプロセスで製造されたRadeon RX 590は、同じ価格設定であるGTX 1060 6GBを明確に打ち負かすことに成功している。平均フレームレートというゲーミング性能だけで見れば、RX 590はとても有能なグラボです。

しかし、240W近い消費電力など、根本的な設計は何も変わっていないことに依るデメリットはほとんど改善されていない。その場しのぎの改善版であることは否定できないと思う。

もうひとつの問題は価格設定。MSRPは279ドルで、現在の国内価格は約4万円。やや盛られている感があるが、RX 580の換算レートで再計算しても約37000円あたりになります。

やっぱり4万円近い価格なんですよね。フルHDゲーミングが目的のユーザーは、基本的に60fpsゲーミングであることが多い。つまり、RX 590の性能は60fpsに対してやや過剰となる。

設定を落としてゲーミングモニターで運用するなら、もっと余裕のあるGTX 1070 ~ 1070 Tiあたりを手に取る方がメリットは大きいし、単にフルHDなら既にあるGTX 1060やRX 580でも間に合う。

つまり、立ち位置が中途半端。

  • GTX 1060 6GBより20%高い性能
  • 余裕のあるフルHDゲーミング性能
  • ややオーバークロック耐性が向上
  • コストパフォーマンスは特に変化なし
  • 約240Wもの消費電力(GTX 1060の約2倍)
  • 立ち位置が微妙でオススメしにくい
  • 他の競合グラボと比較してどうも魅力が薄い

というわけで、今ひとつしっくりこない出来栄えなので筆者の個人的評価は「Aランク」です。確かに性能は良いんですけど、コスパもワッパも特に進歩していないのが本当に微妙。

例えるなら、RX 590は本当に「オーバークロックしやすくなった高クロック版RX 580」なんですよね。RX 580がi7 8700で、RX 590がi7 8700Kのような…そんな感じ。

以上「RX 590の強みと弱み:明確にGTX 1060 6GBを打ち負かすが。」について解説でした。

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主要なショップごとにRadeon RX 590のサーチリンクをまとめておきました。販売店で該当するワードを検索した結果ページへリンクしています。


筆者のおすすめグラフィックボードをまとめた記事。現在主流のグラフィックボードを包括的に知りたい人にもオススメ。

今のところ最強のスペックを持つ「RTX 2080 Ti」を試してみた記事。Core i7 8700Kですらボトルネックになるほどの圧倒的な性能です。でもコスパは…良くないね。

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13 件のコメント

      • 10月にRX570とRX580安売りしていたときに買って、この時はアサシングリードなどもらえました。
        ただし手続きが面倒でAMDリワード、Steam、UBISOFTのアカウント必要でした。
        MSI製品だと最初にMSIアカウントに購入製品を登録して残り3つも必要。
        今度のキャンペーンの方が豪華ですね。

  • これだったら580でいいやと思っちゃいますね…
    で、某所で580と570のモデルチェンジ云々の書き込みを見かけましたが、11/15過ぎても発表なかったしガセだったのかな?

    旧570 = Polaris 20 生産終了 2万
    旧580 = Polaris 20 生産終了 2.2万
    新570 = Polaris 30(12nmになった570) 11月15日発売開始 4万~
    新580 = Polaris 20 (2048spの580) 価格など不明
    590 = Polaris 30(12nmになった580) 11月15日発売開始 5万~
    http://jisakutech.com/archives/2018/11/46664

  • 最近一部メーカーからGeForce GTX 1060にGDDR5Xを搭載した商品が発売されたとかいう情報が流れてますが、このRadeon RX 590 対抗の商品なんですかね?

  • わ、プレゼントのゲーム凄い豪華ですね
    3つとも欲しいゲームなので無駄に買いたくなっちゃう・・
    3つとも欲しい人ならゲーム貰ってグラボ即売ったとしてもお得なような

  • RXシリーズは最初の480が無難オブ無難って感じでしたね(´・ω・`)
    それ以後のはなんかパッとしない

  • 消費電力やMSRPでなく実売価格を考えると評価Aでも甘い気がします。
    プロセス換えてもあまり変わり映えしないのが一番問題でしょうけど。

    あとHBAO+はともかくNVIDIA HairWokrsに関してはテッセレーション処理をまともに行うためかGEFORCEが速度面で現状逆に不利になっていますね。

  • Rxシリーズ電圧マージン多めだから一度下げてみての効率とかあると嬉しいです
    クロックそのままで30-40W改善とかよくあるので

    • GTX 1060との消費電力差が約120Wの約2倍の230W越えでややVEGA 56よりも高いのは無視できないほどですからね。
      30-40W改善ではまだまだですがそれくらいは下がりそうですね。
      OCマージンは他と比べてあるほうではないのですが元が高いのでありそうかなと。

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