Fallout4は今もSteamで売れ続けていて、すでに1000万本以上を売り上げてしまったベストセラータイトル。だからFallout4の推奨グラフィックボードを探している人は意外と多いと思っています。
というわけで、Fallout4が発売されてから2年以上も経過しているので最新のデータにもとづいて「推奨グラフィックボード」をまとめてみたい。
Fallout4のグラフィックボード別フレームレート
「GTX 1060を使えば、フルHD画質は問題ない~。」という印象論(これは事実ではあるが)にもとづいてグラフィックボードを選ぶのは、あまり良くない。
ベンチマークスコアを見る方法もいいけれど、Fallout4には専用のベンチマークソフトが用意されていない。だから実際にプレイし、どれくらいのフレームレートで動いたかを記録したデータを見るのが一番正確です。
Fallout4 – テスト環境 | |
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CPU | Core i7 5930K @4.50Ghz |
GPU | 10種類 |
メモリ | G.Skill Ripjaws DDR4-2666 4GB * 4枚 |
マザーボード | Gigabyte GA-X99-UD4 |
SSD | Samsung 960 Pro 512GB (NVMe) |
Samsung 850 EVO 2TB (SATA) | |
電源ユニット | EVGA 1300W 80+ GOLD |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPUは6コア搭載のCore i7を使い、更に4.50Ghzにオーバークロックすることで高いシングルスレッド性能を確保している。今の3Dゲームは1コアあたりの性能が不足すると「ボトルネック」が発生する。
だからCore i7をキンキンに回し、メモリーには2667Mhzで動作するそこそこ高速なモデルを使って、ボトルネックが発生する確率を大幅に引き下げています。ボトルネックが出る環境ではデータが歪みやすいですから…。
参考にしたデータは「The AMD Radeon RX Vega 56 and Vega 64 preview」より。
グラフィック設定について

Fallout4 – グラフィック設定 | |
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中間 | ![]() |
ウルトラ | ![]() |
Fallout4起動時に、グラフィック設定ができる。60以上のフレームレートを記録するため「垂直同期」は切っています。検証したのは「中間」と「ウルトラ」プリセットの2種。詳細は画像を見てください。
では、以下に画質別(フルHDやWQHD) & グラフィックボード別(GTX 1060やRX 580)の平均フレームレートと最低フレームレート(全体の1%)をまとめていきます。
フルHD画質(中間設定)でのフレームレート

Fallout 4 – フルHD(1920×1080)/ 中間設定
平均フレームレート最低フレームレート(全体の1%)
Fallout4の公式サイトに書いてある推奨スペックは、それなりに重たい感じなんですけど。こうして見ると意外と余裕ですね。発売された2015年から時間も経過し、グラフィックボードの性能も進歩したから当然といえば当然か。
フルHD画質の中間設定で遊びたい、という人はあまりいないかもしれないが、とりあえず「GTX 1060 3GB」を使えば間違いなさそうだ。個人的には6GB版をオススメしますけど。
フルHD画質(ウルトラ設定)でのフレームレート

Fallout 4 – フルHD(1920×1080)/ ウルトラ設定
次はプリセットを「ウルトラ」に引き上げて検証。全体的にフレームレートが30%くらい落ち込みました。AMDの新設計GPU「Vega」もかなり苦戦しており、だいぶ重たいゲームという感じになってきた。
それでもミドルクラスGPUの「RX 570」ですら平均74.3fpsを叩き出しており、フルHD覇者の「GTX 1060 6GB」は平均84.5fpsな上に、最低64.0fpsを出している。60fpsを守りたいなら「GTX 1060 6GB」で確定。
もう少しコスパよく行きたいなら「RX 570」が選択肢だが、国内価格があまり安くないので結局のところGTX 1060を買ったほうが「お得」という状況です…。
WQHD画質(ウルトラ設定)でのフレームレート

Fallout 4 – WQHD(2560×1440)/ ウルトラ設定
フルHDは「GTX 1060」で決着がついた。次はその1.77倍重たい「WQHD」画質を確認していく。
平均60fpsを出したいだけなら「R9 Fury X」を使えば良いんだが、約10万円という決して安くはないグラボなのでオススメはしません。「Vega」系も消費電力とスペックの割にフレームレートが伸び悩んでいる印象がある。
結局、消去法で「GTX 1070」あたりが最適な選択肢になりますね。WQHD画質を制覇したもっともコスパの良いグラフィックボードだから、WQHD画質でFallout4をするなら「GTX 1070」でほぼ決まりかと。
4K画質(ウルトラ設定)でのフレームレート

Fallout 4 – 4K(3840×2160)/ ウルトラ設定
最後は4K画質。フルHDの4倍重たい高解像度なので、ほとんどのグラフィックボードが壊滅状態。唯一、平均60fpsを達成できたのが「GTX 1080 Ti」のみ。最低fpsも54.0と悪くない数値を出しています。
それ以外のグラボは平均で50を超えることはないし、最低フレームレートもGTX 1060以下は30fpsすら守れていない。4K画質でFallout4をプレイするつもりなら「GTX 1080 Ti」で確定かと。
Fallout4にオススメなグラフィックボードまとめ
解像度 | グラ設定 | 推奨GPU | 平均fps | 最低fps |
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フルHD(1920×1080) | 中間 | GTX 1050 Ti | 75 | 59 |
ウルトラ | GTX 1060 6GB | 85 | 64 | |
WQHD(2560×1440) | GTX 1070 | 79 | 53 | |
4K(3840×2160) | GTX 1080 Ti | 66 | 54 |
フルHD(中間)の推奨グラフィックボードは「RX 570」の代わりに、もっと安価に入手可能な「GTX 1050 Ti」を選んでおいた。1.5万円のライトゲーマー向けGPUだが、意外と動くんですよね。
あとは見てきたとおりの結論だ。グラフィックボードが決まったら次は「CPU」を考えなければならない。最初にも書いたとおり「ボトルネック」の問題がありますので。
以上「画質別に「Fallout 4」のおすすめグラフィックボードをまとめ」でした。なお、CPU・メモリー・グラボ、全部まとめて読みたい人は以下の記事を。
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