「そんな馬鹿な…」と思っていたリーク情報があって、様子見をしていたのですが修正される気配はなく、確定気味なのでインテルの「Core i 9000」シリーズのラインナップについてまとめます。今まで利益率を追求しすぎて、切るべき舵を切れないインテルの迷走っぷりが垣間見えますよ。
第9世代「Intel Core」のラインナップ
SKU | コア数 | スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | L3 Cache | TDP | MSRP | 換算※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9 9900K | 8 | 16 | 3.6 GHz | 5.0 GHz | 16 MB | 95W | $ 450 | 約50100円 |
Core i7 9700K | 8 | 8 | 3.6 GHz | 4.9 GHz | 12 MB | $ 350 | 約39000円 | |
Core i5 9600K | 6 | 6 | 3.7 GHz | 4.6 GHz | 9 MB | $ 250 | 約27800円 | |
Core i5 9600 | 3.1 GHz | 4.5 GHz | 65W | 不明 | 不明 | |||
Core i5 9500 | 3.0 GHz | 4.3 GHz | ||||||
Core i5 9400 | 2.9 GHz | 4.1 GHz | ||||||
Core i5 9400T | 1.8 GHz | 3.4 GHz | 35W | |||||
Core i3 9100 | 4 | 4 | 3.7 GHz | 未実装 | 6 MB | 65W | ||
Core i3 9000 | 3.7 GHz | |||||||
Core i3 9000T | 3.2 GHz | 35W |
※ ドル円 = 111.3円で換算(記事執筆時点のレート)。
XFastestから流出したインテルの最新ロードマップから、第9世代のIntel Coreシリーズのスペックをまとめました。正直言って「あくまでも予想であり確定ではない。」と信じたくなる内容です。
- Core i7:8コアになったが、HTが無効化され8スレッドに
- Core i9:本来のi7がなぜかi9に配置
普通に考えれば、AMD Ryzenを本気で迎え撃つのであれば、現行のラインナップのままスペックを格上げするべき。約5万円もする8コア / 16スレッドCPUが今更売れるのか疑問。
8コア帯の強力なライバルはもちろん「Ryzen 7 2700X」で、こちらは34000円台から買えますからね。1.5倍の値段を払ってまでi9 9900Kを取る価値が無ければ微妙かも。
インテルの往生際の悪さが浮き彫りに
というわけで、第9世代はさすがにRyzenにとっても手強い相手になるに違いないと想定していたけれど、思ったより弱気な内容で来てしまった。
消費者が今後のCore i シリーズに求めている姿は以下。
- Core i7:Ryzen 7に対抗するために「8コア / 16スレッド」
- Core i5:Ryzen 5に対抗するために「6コア / 12スレッド」
- Core i3:Ryzen 3に対抗するために「4コア / 8スレッド」
これが理想だったし、今回のリークが出る前の噂情報ではこういうラインナップが多かった。シングルスレッド性能が高いCoreシリーズがこうなれば、明らかにRyzenにとって手強いし。
それだけに、今出ている第9世代のラインナップはインテルの往生際の悪さがハッキリと出てしまった感が強い。現行の設計でRyzenとスペックを揃えると、恐らく利益率がかなり悪いのでしょう。
- Ryzenを打倒するにはスペックを揃えるべき…
- でも利益率めっちゃ悪化するから株主怖い…
- Core i7を格下げしてCore i9を実質的なi7にしちゃおう(?)
インテルCEOグルザニッチ氏の電撃辞任、ラジャ・コデゥリ氏の引き抜き(インタビューで彼は、現場は混乱していると言っていた)、限定版Core i7、意味のない28コアCPUの実演パフォーマンス。
などなど。最近のインテルは割りと混乱しており、次の明確な一手を求めて迷走気味。Vega搭載のCPUも出したが、ハイエンドなノートPC向けでコスパは普通以下(参考:最強の内蔵グラフィックスがAMDから登場、果たして性能は?)。
利益率を何とか維持しつつアレコレしたいという思惑があるのだろうが、そうも簡単に行かないという状況かと。
ちなみに限定版Core i7は実はレビュー済みなので、「限定版のCore i7と普通のCore i7は何が違うの?」と興味がある方はどうぞ。
ライバルAMDの次の一手は強烈
一方のAMDは絶好調。2018年8月には第2世代RyzenのHEDT向けプロセッサ「Threadripper」を投入。
SKU | コア数 | スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | L3 Cache | TDP | MSRP | 換算※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen TR 2990WX | 32 | 64 | 3.0 GHz | 4.2 GHz | 64 MB | 250W | $ 1799 | 約200200円 |
Ryzen TR 2970WX | 24 | 48 | $ 1299 | 約144600円 | ||||
Ryzen TR 2950X | 16 | 32 | 3.5 GHz | 4.4 GHz | 180W | $ 899 | 約100000円 | |
Ryzen TR 2920X | 12 | 24 | 4.3 GHz | $ 649 | 約72200円 |
※ ドル円 = 111.3円で換算(記事執筆時点のレート)。
既に32コアを実現していた「AMD EPYC」で4.0 GHz以上を実現できていなかったため、こちらも期待はされていなかったが。実際に姿を現すとブースト時に4 GHzを超える仕様が明らかに。
32コアもあって、4 GHz超えが可能。確実に需要がありますし、価格設定もスゴイ。Core i9 7980XE(18コア)が約21万円で、それを下回る価格設定なわけ。

そしてこのスライドを見ての通り、AMD自身も第2世代Ryzen Threadripperの立ち位置を理解していて安心できる。
「i9 7980XEより200ドルも安いのに、レンダリング性能は39~51%も高いですよ~。」だって。超多コアCPUに何が求められているかも、把握済み。
10コアオーバーになると、ゲーマーやAdobe使いはユーザーになりにくいので、ターゲットを明確にして攻めているあたりが好きです。
24台目の自作PCに第9世代を使う予定だった
結論として、第9世代のラインナップがあまりにも微妙過ぎて、既にExcelにまとめてあった次の自作PCプランを修正する事態になっています。
24台目はリア友に依頼されて製作予定のマシンで、主な用途はゲーム・イラスト・3D製作(VRoid Studioが中心)・Adobeソフトになる予定。
Adobeソフトが入っている以上は、Intelの方が適任なので「じゃあ今年出るらしい8コアのCore i7で組もう。」と思っていたわけだが…。

大したグラボを使う予定でもないし、またRyzen 7 2700Xを手に取ってしまいそう。Photoshopが遅いと言っても、たかだか6%の差ですからね。

それでも、新しいモノ好きとしては「Core i9 9900K」が気になってしまうところもある。

以上「Intelが迷走気味…第9世代のCoreシリーズのラインナップが微妙。」についてでした。
Zenみたく、アーキテクチャをゼロから設計するという思想はインテルに無いのでしょうか?
その上、インテル製CPUに見つかっている脆弱性が、AMD製CPUより多い状況なので、しばらくはインテルのCPUなんて買えません。
確かにもうそろそろ次のアーキテクチャを研究し始めてもいいと思う。
それじゃこの先10年どうやって物を売るんだよ考えろよカエル
amd大勝利の巻き、多分intel8C16Tの4.6ghz~5.0ghzだそうがzen2は超えるだろうな
なんじゃ、こりゃ。第九世代でて第八世代安くなったらそれで作ったほうが確実によさそう。
HTなしのi7はよりゲーム向けにシフトでしょうか?
それにしてもスレッド倍がよく利く用途は限られてはいますが、i9だけというか9900KだけHTありは・・・
潔いというか、その手のアプリを重視するなら9900Kを買って下さい的ですね。
9900Kはいろんな用途で強そうではありますが割高なのをどう考えるか。基本的には長期的に還元させる感じでしょうか。自己満足の世界はコスト関係ないのかもしれませんが。
第8世代で6コアが2万円はお買い得でかつバランスよく十二分という好印象でしたが、8コアはお買い得感が少なくかつ実消費電力も上がってしまいそうですから、本当にレンダリング等を行い時短させる必要でない限り微妙そうかなと。
なんだかんだで8コア、売れるのでしょうけれど。
i5のほうはTDP 65Wで4.5GHzが追加されよりK付きの必要性が薄れてますね。
性能充分でOCさせない消費電力重視の需要も多そうで、約2万~2.5万の価格帯のi5 TDP65Wモデルの人気がより高まる設定かなと。
実質K付きは標準クロックが上がろうが8世代から何もメリットないに等しいのと、i7の価格設定が約3.8万円では、i5のTDP 65Wモデルの魅力が増してしまう印象です。
i3は0.1GHzアップの3.7GHzで4コアなのとで増強量としてはもうちょっと欲しい印象です。6コア以下は既存のコアそのものでしょうから、こんなものかもしれませんが。
まあ期待通りのラインナップにはなりませんでしたが、ことゲーム用に限れば強力なラインナップだと思いますよ
ソルダリングを採用したことによりカジュアルOCで5GHz常用も可能になりそうですしね。
一方でHTTを高価なi9に限定したことはクリエイティブ用途でコスパに劣る事になるのは確かでしょうね、Intelとしてはそういった用途はお高いCPUをご利用くださいって事なんでしょうか。
もし第九世代がこのラインナップだったらAMD大勝利(AA略 でしょうね。
PCの知識があまりない初心者から見ると限定物やcorei7-7700k、corei9-9900kのような数字が並んでる物が、すごい気になります
スリッパ2990WXは国内価格23.2万円辺りになるそうです(他ブログ仕入れ情報) 7980XEの最安値は切れませんでしたが+1.8万円で16コアも増えるんだから安いものです(もちろん自分はスリッパくんをお迎えするお金はないですが) これもしIntel28コアCPU出したら何十万になるんですかね…もうワークステーションの粋に入るとコア数が物を言う世界になるので勝ち目ないんじゃないの…?
16コアじゃなくて14コアだったorz ええ加減なこと言ってサーセン
ryzenシリーズみたいなコアとスレッドのラインナップだと、歩留まり悪すぎて商売にならないんだろうな。そもそもcoreアーキ自体がもう限界来てるだろうからいい加減新アーキを作ったほうが良いんだろうけど、coreアーキ以上の物を作るのは難しいんだろうね。
10nmプロセスが難産になるのは前世代の14nm(Broadwell)がそうだった時点で目に見えていたのだが、Ryzenを出されたので急遽開発を急ぐ事になったがその時点で手遅れ、やむを得ず14nmを小改良して食いつなごうとしている
そりゃこんな価格設定になるのも無理はないでしょう
舐めプせずもっと早く手を打っていれば良かったものを……………
もしこれでチップセットが変わったりしたらもうIntelも終わりかな..
AMDの壁は「最適化」くらいだから…
「かろうじて」互換性は持たせている「らしい」です 今後どうなるかは分からない
マルチスレッド(複雑な処理や応答性が求められる場合の)ではレイテンシが壁でしょう。
CoffeeLakeの6/8コアに最適化されてるわけでもないですし、あとAVX2が壁なくらい。
i7がスペックダウンしただけやん。
これで第8世代と値段同じとかだったら失望ものだけど、
まあ失望して終わるんだろうなあ
この調子だと、Intel→AMDに逃げる人々がますます増える悪寒しかしてこない。
Ryzenカバ売れがキッカケで、Intel VS AMDのコア数競争に突入かと思ったが、Intelの迷走でAMDがIntelを置き去りにしてしまうような構図が出来上がりそうで。
自分もインテルvsAMDの競争で質の良いCPUが沢山世に出回ると期待していたんですけどね…
どうしたんだインテル…
その次が10世代とキリがいいからきっとGTXみたいにガツンとやってくれるはず(第9世代?そんなの知りません)
自分のような多コア要らないコスパ重視ユーザー的にはi5が特になんともないならいいかなという気も
ただ、i7がこれだと(値段も考慮して)i7買うくらいなら多コアのRyzenって完全に住み分けされそう
このままだとi7、i9買うユーザーは「シングル重視の多コア」とか「i5より性能がよくて現状の最適化目当て」目的くらいですかね?
どちらにしてもi7の売り上げが落ちそう…、シェアも心配
逆にHTがないから買うって人とかいるのかな(HTオフにすればいいだけの話だけれど)
今ここに書かれているラインナップに限るならば、HTオフで使うつもりならお高いi9でなくi7 9700Kを選びますね。
HTオンかオフかで1.1万円以上の差なので。
i9 9900 4.9GHz 4万円とかあるのかもしれませんが。
ええ…
第8世代はやっとインテルが迷走から脱したと喜んだのに…
世の中そう上手くいきませんなぁ
HTTの効果はマルチ性能が平均25%UP
6コア12スレッド→実質7.5コア相当
8コア8スレッド→正真正銘の8コア
8700Kより9700Kの方が0.5コア分格上!
0.5コア分スペックアップ!
まぁ0.5コアじゃ誤差みたいなもんだが
換算レートと単位とカンマ区切りくらい入れてくれい。数字に弱そうに見えて、説得力がない。
6コア12スレと8コア8スレってどっちがいいんでしょうか
やることによる以上だ
確実にベースアップするのは8コア8スレだと思いますが、HTの効果の高いCinebenchの場合は6コア12スレッドの方が若干いいのかなと思います。
i7 9700Kの場合ブーストクロック4.9GHzとi7 8770Kの4.7GHzより高くなるような仕様だと、そのようなケースでも9700Kが逃げ切る可能性もなくはないですが。
結局第9世代でもインテルはメルトダウンなどの欠陥は根本解決できてないという認識でよろしいのでしょうか?
私の知る限り症状を縮小及び緩和などの記載はありますが、解決というのは見たことないので…。
恐らくアーキテクチャを作り直すまでは無理かな…
今はAMD安泰かもしれませんね
もうintelダメだとか言ってるにわかくんは何の為にジムが入ったと思ってるんでしょうかね?けどジムはSoCに力を入れるとかも噂されてたからAMD大勝利でもいいけどね
何かこれ以降使用できる特別な機能とか増加とかあればいいんだけど。
個人的にはPCIeの増加だけど増えないしそういう何かも無いだろうなぁ。
intelの9世代のi7には8コア16スレッドで高クロック!みたいのRyzenよりも上を行くと思ったけど期待はずれ…
このまま行くと得意のゲーミング分野でもAMDに持ってかれてしまいそう。
intelにはAMDみたいな大きな進化に今後期待したいですね!
消費者「で、値段は?」
Intel「i7が14万3000円となっております。」
消費者「」
これでi7 9700Kのシングルスレッド性能が240~250cbまで行けばユーザーも許してくれるかな
殿様商売を捨てきれないintel
ラインナップはいつものIntelじゃないですかね
昨年の出所がよくわからない「マザーボード屋さん」のリークを信じてたのならそりゃがっかりでしょうけど
むしろ遅れた挙句妥協されそうな10nmに心底ガッカリしそう
自分も9900はi7相当だと思うけどなぁ末尾Xのラインナップはどうなることやら。
今までの規則から外れたへんなラインナップですね。
気になったのはH370/Z370の現行マザボには対応できるのか?
現時点のリーク情報では、Intel 300シリーズを引き続き使えるそうです。
素直にcoffee Lake買った方がいいのかな?
まあ私の場合はBTOでの話ですが
HTがらみにも何か脆弱性あるんじゃね?とか勘ぐるわー
>第9世代のラインナップがあまりにも微妙過ぎて、既にExcelにまとめてあった次の自作PCプランを修正する事態になっています。
う~んわかる
私も修正を余儀なくされています
4世代目を使う私としてはそろそろ買い替えと思っているのですが
こんな調子なんで10世代目まで待つか、AMDにするか考え中です。
ただGPUはこれからGefoの2000シリーズで熱くなるだろうから
9世代目&最新GPU(ミドルの2060、2050辺り)もアリかなと思ってみたり。
今やCPUの進化はプロセスの微細化とコア数&周波数の増加くらいしか
出来ることも無いしなぁ。(これはこれで大変なんだけどね)