「Core i5 8400」の絶妙なところは、i3 8350Kと比較して14ドルしか価格が違わないということ。それで6コアCPUが手に入ってしまう。ライバルのRyzen 5 1600は219ドルであるため、かなり良いポジションを取っていると言える。
さて、実際のところ性能はどうなのだろうか。各種データで確認してみる。
この記事の目次
「Core i5 8400」の仕様をチェック
世代 | CoffeeLake | KabyLake | Zen | |
---|---|---|---|---|
CPU | i5 8400 | i5 7400 | Ryzen 5 1600 | Ryzen 5 1600X |
プロセス | 14nm++ | 14nm+ | 14nm | 14nm |
コア数 | 6 | 4 | 6 | 6 |
スレッド数 | 6 | 4 | 12 | 12 |
ベースクロック | 2.8 Ghz | 3.0 Ghz | 3.2 Ghz | 3.6 Ghz |
ターボクロック | 4.0 Ghz | 3.5 Ghz | 3.6 Ghz | 4.0 Ghz |
全コア時 | 3.8 Ghz | 3.3 Ghz | 3.3 Ghz | 3.7 Ghz |
L2 Cache | 1.5 MB | 1.0 MB | 3.0 MB | 3.0 MB |
L3 Cache | 9 MB | 6 MB | 16 MB | 16 MB |
対応メモリー | x2 DDR4-2666 | x2 DDR4-2400 | x2 DDR4-2666 | x2 DDR4-2666 |
PCIeレーン数 | 16 | 16 | 20 | 20 |
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 630 | Intel HD Graphics 630 | – | – |
GPUクロック | 1150 Mhz | 1100 Mhz | ||
TDP | 65W | 65W | 95W | 65W |
MSRP | $182 | $182 | $219 | $249 |
Core i5 8400の仕様(カタログスペック)を確認していきます。比較として、先代Core i5 7400と、スペック・価格ともに競合している「Ryzen 5」(6コア)も載せておきました。
こうして見ると…ようやくCore i5はRyzen 5とマトモにやり合える仲になった感じがします。以前の4コア型のCore i5ではRyzen 5を相手に全く歯が立ちませんでした。
しかし6コア(50%もコア数が増加)へ進化したことで、Ryzen 5の下位モデルはもちろん、上位モデルとも良い具合に競合していて自作勢にとっては「選択肢増えた、悩む…(ジュルリ※)」という状況に。
※ 自作PC勢としては、選択肢が1つしかない状態よりも、悩ましい選択肢が4~5個くらいある方が楽しいんですよ。あくまでも個人的な意見ですけど。
仕様の変更点をまとめ
- コア数は50%増加して「6コア」に
- キャッシュも50%増加
- プロセスサイズは更に微細化し「14nm++」(12nm相当)
- ベースクロック周波数は200Mhz低下
- 一方、ブーストクロックは500Mhz上昇
- 内蔵グラフィックスがほんのちょっとだけ進化(+50Mhz)
- 従来のLGA 1151と互換性は無し
- 対応チップセットも「Intel 300」へと変更
プロセスサイズが更に微細化された上で、コア数が2個増量されたんだから処理性能が進化しているのは間違いないでしょう。…それにCore i5は2009年に登場してからこの8年間、ずっと4コアだったので「6コア化」は大革新と言える。
Coffee LGA 1151 | Kaby LGA 1151 |
---|---|
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その一方で問題(デメリット)も抱えている。従来のLGA 1151と完全に互換性を失っており、それに伴いIntel 200系チップセットとの互換性も失ってしまったことです。Core i5 8400を使うには
- Intel 300(Z370 / H370 / B360など)を搭載したマザーボード
- 新型LGA 1151に対応したマザーボード(Intel 300対応モデルなら問題なし)
この2つが必要に。乗り換えを考えている人にとっては、初期投資額が増えてしまうので大きなデメリットだろう。しかし、まだ大した環境を持っていない人が1から組み上げる場合はさほど問題ではない。
Z370は安価なMBだと119ドル程度である上、今後は廉価版のH370やH310なども登場する予定だ。そこまで大きなハードルにはなり得ないと思われる。
どちらかと言えば問題なのは、互換性を失ったにも関わらず名称を一切変更してないことですね。紛らわしいですよ、互換性が無いのにLGA 1151を名乗るなんて。「LGA 1151 v2」や「LGA 1152」などの名称にしたほうが分かりやすいと思います。
理由は単純。コア数が50%も増えたため、今までのLGA 1151では電源供給が追いつかない。だから予備においていたピンを、電源供給用に設計し直すなど、電源供給を安定させるための仕様変更が行われた。
これが原因で、従来のLGA 1151との互換性を喪失することになったということ。
「Core i5 8400」の処理性能:コア数1.5倍の強さ
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i5 8400 |
GPU | GTX 1080 |
M/B | AsRock Z370 Professional Gaming |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
ストレージ | Crucial MX300 750GB |
電源 | 860W 80+ PLATINUM |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
6コアへと大革新を遂げたCore i5 8400の処理性能は、上記のテスト環境にて計測された。ベンチマークのデータは米TechPowerUpより引用している。以下、ベンチマークデータが続きます。
Cinebench R15
Cinebench R15はCPUにレンダリングを行わせ、その処理時間を計測することでCPUの性能を分かりやすくするベンチマーク。基本的にスレッド数が多いほど有利になりやすい。
Cinebench R15 – シングルスレッド性能
ゲーミング性能を測る指標になりやすいシングルスレッド性能から。Core i5 8400はクロック周波数が低く、無印モデルなのでやや低めだがRyzen 5系よりはずっと高速だ。
Cinebench R15 – マルチスレッド性能
全てのスレッドを使用してテストさせると一気にスコアが跳ね上がる。従来のCore i5では全く歯が立たなくなり、Core i7にも肉薄するスコア。物理コアが2個も増えたので、やっぱりこういうテストは強いですよね。
ただ、Ryzen 5には引き離されている…理由は単純。Ryzen 5はSMT(IntelのHTTと同じ機能)を搭載しているので12スレッドで、Core i5 8400は残念ながら6スレッドのままだからだ。
Blender
Blenderはオープンソースの3Dソフトウェア。レンダリングに要した時間でCPUの処理性能を測ることが可能。
Blender – BMW 2.7 – レンダリング時間
結果はこんな感じで、やはり6コア化したことでレンダリング時間は大幅な短縮されています。Core i7 7700Kが437秒に対し、Core i5 8400は462秒とかなり迫っているのでコスパは中々良さげ。
ただ、12スレッドを備えるRyzen 5 1600 / 1600Xにはあと一歩届かない結果に…。
SuperPi
SuperPi – 3200万桁
円周率を3200万桁計算させるベンチマーク。搭載されている物理コアの数と、1コアあたりの処理性能が効きやすいため、シングルスレッド性能が低いRyzen 5は全体的に低調な結果。
一方、インテル勢は概ね良好な結果を得られており、Core i5 8400は500秒だった。クロック周波数が高いCore i5 7600Kには負けてしまっているのが悔しい。
wPrime
wPrime – Run 1024M
wPrimeも似たようなテスト。SuperPiと違ってこちらはスレッド数が効きやすく、12スレッド備えるRyzen 5はかなり強い結果。i5 8400は189秒、i7 7700Kは173秒なので、処理性能それ自体はかなりi7 7700Kに近いということ。
H.264エンコード
H.264 エンコード速度 – x264/crf20/低速
x264エンコードを実行し、終了までに掛かる時間を計測。6コア勢は全体的に拮抗している印象で、i5 8400は7700Kとほぼ同じ時間を計測している。
エンコードの実行速度は基本的に、1コアあたりの性能が高く、かつスレッド数が多いCPUが有利。Ryzen 5はスレッド数で補い、i5 8400はスレッド数が半分しか無いがシングルスレッド性能で補った…といったところだ。
H.265エンコード
H.265 エンコード速度 – x265/crf20/低速
CPUの負荷が増えるX265エンコードも、傾向はほとんどX264と同じ。とりあえずCore i5 8400はCore i7 7700Kとほぼ同格のエンコード速度を出せることが分かりました。
「エンコードもしたいしゲームもしたい、でもコスパ重視」というユーザーにとって中々ピンポイントな感じです。
7-Zip Benchmark
7-Zip Benchmark – 圧縮
フリー解凍ソフト「7-Zip」に付属するベンチマーク、まずは「圧縮」から。すると、やっぱりCore i7並の処理性能が出ているんですよね。6コア化の効果は非常に大きい。
7-Zip Benchmark – 解凍
解凍はこんな感じ。Core i7には届かず、解凍を得意とするRyzen 5には更に引き離されている。それでも従来のCore i5からは確実に高速化している。
WinRAR
WinRAR – 圧縮(1.5GB)
1.5GBのファイルを圧縮するのにかかった時間。i5 8400は40.64秒、i7 7700Kは34.39秒。Ryzen 5勢は44~46秒ほど。十分に速い。
Adobe Photoshop CS6
Adobe Photoshop CS6
画像にフィルター類を掛け、終了するのに掛かった時間を計測したもの(単位はミリ秒)。Photoshopは意外とコア数を活用できない(最高効率は4コア)ため、条件さえ揃えばあとはシングルスレッド性能で勝負になる。
というわけで、Ryzen 5系は苦戦し、シングル性能が高いi5 7600Kやi7 7700Kは非常に高速です。i5 8400はそれらと比較して10%ほど遅いだけなので、実用上はまったく問題のないスピードでしょう。
Mozilla Kraken 1.1
Mozilla Kraken 1.1
Web上でJavascriptの動作スピードを計測するベンチマーク。基本的にはシングル性能が非常に効きやすいため、クロック周波数にそった結果になりやすい。1000msを割れているので体感上は全く問題ないですね。
まとめ:CPUとしての性能はCore i7に迫る勢い
ハイパースレッディングによる擬似的なコア数増加よりも、やはり実際に入っているコア数が増えたほうが性能に与える影響は非常に大きいということ。
CPU処理性能の比較
ここまでのベンチマークを見てきた限りでは、6コアのCore i5は4コアのCore i7に対して遜色ない処理性能を発揮している。分野によっては引き離されることもあるが、大きく離されたことはない。
i7 7700Kが339ドルで、i7 8400が182ドルとほぼ半額のMSRP(希望小売価格)であることを考えれば、コストパフォーマンスは極めて優秀だと言わざるを得ない。
「Core i5 8400」はi7に匹敵するゲーミング性能
「ゲーミング性能」、要するにグラフィックボードの性能をどれだけ引き出せるか。ゲーム側の最適化にもよりますが、基本的にシングルスレッド性能の高さとコア数に影響を受けます。
Core i5 8400はどれくらいのゲーミング性能を持っているのか。GTX 1080 8GBを使って検証された。
Battlefield 1

Battlefield 1 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
BF1では全体的にボトルネックは発生せず。一応はCore i7 7700Kに迫っているけれど、なんとも言えない感じです。
Civilization VI

Civilization VI – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
CPU性能を反映しやすいCivilization VIではこんな感じ。従来のCore i5からは確かに進化したが、Core i7やRyzen 5に及ばない残念な結果。
Deus Ex : Mankind Divided

Deus Ex : Mankind Divided – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
あまりボトルネックが発生していないので、特に評価は出来ない。
Dishonored 2

Dishonored 2 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
Dishonored 2ではCore i5 8400が最も高いフレームレートを記録。Core i7 7700Kとほぼ互角という結果だ。
DOOM

DOOM 2016 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
DOOMではあまりボトルネックが出なかった。
Far Cry Primal

Far Cry Primal – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
Far Cry Primalではシングルスレッド性能が効いている結果に。i5 8400はほぼi7 7700Kと同じフレームレートを叩き出せました。
Hitman 2016

Hitman 2016 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
Hitmanでも概ね良好な結果。
Rise of Tomb Raider

Rise of the Tomb Raider – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
インテル勢が優勢。
Watch Dogs 2

Watch Dogs 2 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
Watch Dogs 2も同様にインテル勢が優勢。
The Witcher 3

The Witcher 3 – フルHD(1920×1080) – GTX 1080 8GB
あまりボトルネックが出ず…。
まとめ:i7 7700Kに迫るゲーミング性能
ゲーミング性能の比較 – GTX 1080 8GB
全体的なパフォーマンスを見ると、Core i7 7700Kに対してほぼ互角のゲーミング性能を発揮できている。従来のCore i5 やRyzen 5とは3~7%ほどゲーミング性能を引き離した。182ドルという価格設定を考えれば、なかなか優秀だと言えます。
6コア化した「i5 8400」の消費電力とCPU温度
消費電力
消費電力 – アイドル時
アイドル時(何もしていない状態)ではこんな感じ、割と普通です。
消費電力 – Prime95 AVXテスト時
Prime95を使ってCPUに負荷を掛けると127Wまで上昇。i5 7400が87Wなので、ほぼ50%ほど消費電力が増加したことになる。50%の増加ということは、ちょうどコア数に比例していますね。
CPU温度
CPU温度 – Prime95 AVXテスト時
CPU温度はベースクロック周波数が下がった分だけ上がりづらくなっており、先代のCore i5 7400とほとんど変わらない温度です。リテールクーラーでも十分に冷えるため、追加コストが少なくて済みます。
オーバークロックは最大4.0Ghzまで
Core i5 8400は倍率ロックモデルなので、普通のオーバークロックは出来ません。しかし、以下2つの方法は例外。
- BCLK(ベースクロック)を100~103Mhzの範囲で設定可能
- Intel Turbo Boost時のクロック周波数を調整
ベースクロックを直接弄る方法では3%しかオーバークロック出来ないので、ほぼ無意味。しかし、ブースト時のクロック周波数は設定できるので、そこから常時4.0Ghzにすれば一応はオーバークロックになります。
コア | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
初期設定 | 4.0Ghz | 3.9Ghz | 3.8Ghz | |||
BIOSから調整 | 4.0Ghz |
初期設定では全てのコアが4.0Ghzで動作することはないが、BIOSから設定すればこのように全てのコアを常時4.0Ghzで動作するように出来る。2.8Ghzという低すぎるクロック周波数が気になっている人は、こういう手を打てばいいかと。
Cinebench R15 – シングルスレッド性能
ただ、所詮は常時ターボ状態にするだけなので、見ての通り見込める効果は非常に僅か。
Cinebench R15 – マルチスレッド性能
マルチスレッド性能もほとんど誤差と言っていい範囲でしか変化しない。
結論:コスパは驚異的、従来のCore i7を駆逐してしまう
単位コストあたりの処理性能(高いほどコスパ良好)
物理コア6個搭載でここまで強くなるとは…ちょっと意外。CPU処理性能、ゲーミング性能、ともにCore i7 7700Kに肉薄したパフォーマンスを発揮することが出来た。
Core i5 8400の凄さをもっと分かりやすくするため、CPUの平均性能をMSRP(ドル価格)で割り算したグラフを作りました。数値が高いほどコストパフォーマンスに優れていることを意味します。
i7 7700Kは「0.320」で、対するi5 8400は「0.549」とほぼ倍近い差が付いている。これはi7 7700Kが半額で手に入るのに、ほとんど等しいということです。
結論、コストパフォーマンス重視でハイエンドゲーミングを求めるなら最適な存在、それが「Core i5 8400」。
Core i5 8400のメリット
- Core i7(4コア)と互角の処理性能
- GTX 1080までは問題なく追いつけるゲーミング性能
- 内蔵グラフィックスもあるよ
GTX 1080(またはGTX 1080 Ti)を使った、ハイエンドなゲーミングを想定する場合。今まではCore i7 7700Kなどを考慮しなければ無理だった。
しかしCore i5 8400は7700Kに、ほぼ匹敵する処理性能を持つため、ハイエンドゲーミングをするのに必要なコストを大幅に引き下げることに貢献したと言える。
今までは350ドル前後(36000~38000円)を出さなければ届かなった性能が、わずか182ドル(2万円くらい)で届くように…。
Core i5 8400のデメリット
- 倍率を弄るオーバークロックは出来ない
- マザーボードはIntel 300シリーズ搭載(Z370)じゃないと動かない
- 従来のLGA 1151と全く互換性が無い
i5 8400は倍率ロックモデルなので、これを難点として挙げるのは違うのかなぁ…と思いつつも、やっぱりオーバークロックが出来ないのは非常にもったいない気がします。
インテルとしては製品を住み分けて、「OCしたいか?なら金を払え。」ということなんだろうけど、ユーザーとしては良い性能が安く手に入るに越したことは無いから、そろそろK付き商法はやめて欲しいな。
RyzenはX無しモデルでもちゃんとオーバークロックが出来るので、そのあたりでユーザーを逃してしまいそう。

というわけで、コストパフォーマンスは非常に良いので「Sランク」とします。Core i3 8350Kが168ドルで、Core i5 8400は182ドル。14ドルの差で6コアに手が届くと考えれば余計にコスパ良好って感じ。
グラフィックボードにGTX 1080クラスを使う予定なら、今回のi5 8400で十分。GTX 1060やGTX 1070くらいを考えているならi3 8350Kでも十分ですね。安価にかなり動くゲーミングPCを作れる時代になってきた。
以上「【レビュー】「Core i5 8400」は半額でi7に迫る、コスパ神品。」でした。
なお、i5 8400の上にはアンロック版の「i5 8600K」が用意されています。詳しくはレビューを見れば分かりますが…結論を言えば差額に見合った性能ではない、ちょっと惜しい出来栄え。
要するにi5 8400のコスパが良すぎるんですよね。
他のコーヒーレイクも知りたい
6コア化(12スレッド)したCore i7はこの記事を。2コア増えたことでRyzen 7と互角に戦いながら、史上最強のゲーミングCPUの座を先代7700Kから奪還。コスパは良いと思います。
4コア化したCore i3は非常に強力。168ドルという低価格で、ほとんどのユーザーにとって満足できる性能を提供可能な稀有の存在です。Ryzen 3はかなり分が悪くなってしまった。
Coffee Lakeのラインナップや、先代Kaby Lakeから変化した仕様について。ざっと知りたい人はこの記事を。
CPU迷ってたので今回の記事はかなり参考になりました。
ありがとうございます。
またこの記事で質問していいのかわかりませんが、
メンテナンスフリーの簡易水冷って実際どうなんでしょうか?
空冷に比べて冷えるでしょうか?
簡易水冷は水の補給ができないです
そのため中の水が蒸発してしまうと冷却機能がなくなります
水は配管のゴム部から少しずつ蒸発していきます
2年ぐらいが寿命 冷えなくなる
水を足せば動きます(ホースを切る または 外して)
同じ価格で比較すると、空冷より冷えやすい…というのはあまり無かったりします。空冷も、簡易水冷も、意外と値段相応というのが実情ですね。
例えば、11000円前後の大型空冷ファン「Noctua NH-C14S」と、11000円前後の120mmラジエーターを備える空冷ファン「Fractal Design Kelvin T12」だと、どちらもほぼ同じ冷却性能を示します。
静音性に関しても、空冷ファンはファン部分から音が出ますし、簡易水冷はラジエーターから音が出ます。
エアフローに関しては空冷ファンの方が有利。ラジエーターから熱を出せるので、ケース内に暖気を溜め込みづらいのです。
ケース内にあまりデカイ空冷ファンを置きたくないし、エアフローも重視したいなら「簡易水冷」。あまり気にしないし、デカイ空冷ファンを入れられるPCケースがある人は空冷でも良いと思います。
人それぞれ状況による、ということ。個人的な考えでは、予算が~6000円くらいなら空冷。10000円を超えてもいいなら簡易水冷で良いかなぁ、という感じ。参考になれば幸いです。
良い記事でした。とても参考になり、こちらのCPU買いたいと思います^^
>>Z370は安価なMBだと119ドルくらいですし、今後は廉価版のH370やB360も登場する予定だ。そこまで大きなハードルにはなり得ないかと。
CoffeeのチップセットはZ370のみで、Coffee選択するならZ370を選ぶしかないという情報がありますがどうなんでしょうか
H370などは少なくとも2018年第1四半期(Q1)に登場予定です。OCの必要がないi5 8400を使うなら、マザボもOCに対応していない方がお得ですよね…。ただ、DDR4メモリの高騰やマイニング需要によるグラボの高騰。なんというか、今はあまり自作をしやすい空気ではないのは確かかなぁ、と思ってます。
「Core i5 8400」の仕様をチェックのとこの
Ryzen 5 1600 Ryzen 5 1600X
TDP 95W 65W
逆ですね
参考になりました!Corei5魅力ですね。
ちなみにベンチマークはご自分で測られたものでしょうか?
記事の序盤に「データ参照元」と記載しているように、米PowerTechUpのデータを参照しています。
この記事大変参考になりました、今i5の購入を考えているのですが、8400をターボして、4.0Ghzにクロックを上げた際の温度上昇はどれくらいになるのでしょうか?
i5の購入を検討していたので大変参考になりました。
8400をターボして4.0GHzで稼働させると、温度はどのくらいまで上昇するのでしょうか?教えて下さると幸いです。
ゲーミング時で、60~65度くらいになります。個人的には「虎徹Mark2」など、大きめのクーラーを使っておいたほうが安心かな…とは思います。
BTOショップの標準のクーラーじゃなくてオプションにあるクーラーをつけたほうがいいんでしょうか?
インテルの付属クーラーでも問題なく動きますが、120mm~140mmの大型空冷ファンがあった方が、より安心です。簡易水冷はi5 8400に対しては過剰な気がします。
わかりやすい記事をありがとうございます。
細かい箇所ですが気になった箇所があったため指摘させていただきます。(この指摘コメントは消していただいても構いません。)
コメント中の(A | B | C)という表記はA or B or Cという意味を持っています。
例えばABC(DEF | GHI | JKL)の場合はABCDEFまたはABCGHIまたはABCJKLという意味となります。
> ライバルのRyzen 5 1600は219ドルですから、かなり良いポジションを取っていると言える。
↓
ライバルのRyzen 5 1600は219ドル (であるため | だから | なので | のため) 、かなり良いポジション(である | を取っている)と言える。
> 以前の4コア型のCore i5では全くRyzen 5を相手に葉が立ちませんでした。
↓
以前の4コア型のCore i5ではRyzen 5を相手に全く歯が立ちませんでした。
である調とですます調が混ざっている点が気になります。
> Z370は安価なMBだと119ドルくらいですし、今後は廉価版のH370やB360も登場する予定だ。そこまで大きなハードルにはなり得ないかと。
↓
Z370は安価なMBだと119ドル程度である上、今後は廉価版のH370やB360も登場する予定だ。そこまで大きなハードルにはなり得ないと思われる。
> どちらかと言えば問題なのは、互換性を失ったにも関わらず名称を一切変更してないこと。紛らわしいですよ、互換性が無いのにLGA 1151を名乗るなんて。「LGA 1151 v2」や「LGA 1152」という名前にしたほうが分かりやすいんだが。
↓
どちらかと言えば問題なのは、互換性を失ったにも関わらず名称を一切変更してないことですね。紛らわしいですよ、互換性が無いのにLGA 1151を名乗るなんて。「LGA 1151 v2」や「LGA 1152」などの名称にしたほうが分かりやすいと思います。(注:せめてでも一つの文章の中では表記は統一してください。)
> …された。参照するデータベースは米TechPowerUpより。以下、ベンチマークデータが続きます。
↓
…された。ベンチマークのデータは米TechPowerUpより引用している。以下(、ベンチマークデータ | にベンチマークデータを示す。 | 、ベンチマークデータが続く。)
(注:一般的にデータベースとはMySQL、IBM DB2などのDBMS及びDBMSで管理されているデータの集合のことを指します。この記事の場合の「参照するデータベースは…」は誤用です。)
> …が低く、無印モデルなのでやや低めだがRyzen 5系よりはずっと高速です。
↓
…が低く、無印モデルなのでやや低めだがRyzen 5系よりはずっと高速だ。
他にもですます調とである調が混ざっていて気になる箇所があります。
余計なお世話かとは思いますが読んでいて違和感を感じる文章だったため指摘させていただきました。
ありがとうございます、何がオカシイのか的確に指摘していただいて、とても参考になりました。
Intel早くH370、B360、H310チップセット出してくれ。そうしないと自作できない。
コメント失礼します。bios からターボブーストの全コア駆動時の挙動を変更出来るとの記述がありました。やり方が分からないのでよろしければ教えて頂けないでしょうか?また、マザーボードはzシリーズでなくても、cpuもcoffee lake以外の intel 製cpu でも利用出来るのでしょうか?
常時ターボブースト状態のクロック周波数にするだけなので、高負荷時の性能はほとんど変わらないです。詳しく調べてないので分かりませんが…恐らく「MCE」に対応したマザボじゃないと設定できないため、Z370搭載のマザボが必要になるかと思います。
ただし、i5 8400にZ370マザボを使う必要性はほとんど無いので、安価なB360やH310マザボを選んだほうがコスパが良いですね。
< coffee lake以外の intel 製cpu でも利用出来るのでしょうか?
Intel 300チップセット搭載のマザーボードはソケットのピン配列が若干異なるため、物理的に設置できても「起動」しません。Kaby LakeやSkylakeを使うなら、Intel 200チップセットが必要です。逆にCoffee LakeはIntel 300チップセットでしか動かないです(現状は)。
よって、Core i5 8400を使うなら「i5 8400 + B360」などの無難な組み合わせが最適かと。
コメントへの回答ありがとうございます。
1つ解釈に違いがありましたので、もう一度質問させてください。coffee lake 以外というのは、例えばz170とi5-7500の組み合わせの時に全コア駆動時のターの挙動の変更設定ができるのか?という意味です。分かりにくくてすみませんでした。
< 全コア駆動時のターの挙動の変更設定ができるのか?
ASRock製「Fatal1ty Z170 Professional Gaming i7」の場合、BIOSのOC Tweakerタブから「CPU Configuration > Multi Core Enhancement > Enable」にすれば、常にそのCPUの最大クロック周波数で動作するようになります。
しかし、所詮は定格範囲内の最大クロックで動作するだけなので、高負荷時の性能は大きく変化しません。各コアに定格以上のクロック周波数を設定したいのであれば、アンロック版のCPUが必要になります。
あと、このMCEという設定はCPUの発熱を不用意に高めてしまうという問題が多く報告されているので、注意が必要です。
細かく、非常に丁寧なご回答ありがとうございました。一応は可能だが、宛にはしない方がいいということですね!とても参考になりました。また、分からないことがあればよろしくお願いします。
まとめ:CPUとしての性能はCore i7に迫る勢い
ハイパースレッディングによる擬似的なコア数増加よりも、やはり実際に入っているコア数が増えたほうが性能に与える影響は非常に大きいということ。
CPU処理性能の比較
i5 8400
100.0%
i5 7600K
86.6%
i5 7400
73.0%
i7 7700K
108.6%
Ryzen 5 1600X
102.6%
Ryzen 5 1600
96.0%
ここまでのベンチマークを見てきた限りでは、6コアのCore i5は4コアのCore i7に対して遜色ない処理性能を発揮している。分野によっては引き離されることもあるが、大きく離されたことはない。
i7 7700Kが339ドルで、i7 8400が182ドルとほぼ半額のMSRP(希望小売価格)であることを考えれば、コストパフォーマンスは極めて優秀だと言わざるを得ない。
記事中盤のこの部分で、
i7 7700Kが339ドルで、i7 8400が182ドルとほぼ半額のMSRP(希望小売価格)
となっていましたが、表記がi7 8400ではなくi5 8400の間違えかなと思いました。