10万円でほとんどのゲームが動く「Magnate IJ」をレビュー

「ゲーミングPCって高額。」「でも安いゲーミングPCは軽いゲームしか動いてくれない…」というイメージを持っている人は少なくないと思う。

しかし最近はそうでも無い。10万弱でも、意外と重たいゲームも動く時代になってきた。実際に「Magnate IJ」という10万弱のPCを入手したので、どれくらい動くか試してみよう

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Magnate IJとは

Magnate IJ(マグネイトIJ)はドスパラが一般向けに販売しているデスクトップPCの一つです。ドスパラと言えばゲーマー向けPCの「ガレリア」が有名だが、このマグネイトは一般向け。

ゲーミングPCではない普通のパソコンだとゲームはできなさそうに思えるが、実はマグネイトIJのスペックは意外と良くて、普通の作業はもちろん、ゲームも余裕で出来るレベル。

Magnate IJ – 詳細スペック
CPUCore i3 8100
4コア / 4スレッド / 3.6Ghz / 65W
GPUGeForce GTX 1060 3GB
メモリ8GB(4GB x2)※キャンペーンで変動します
マザーボードIntel H310搭載 / Mirco ATX
SSD250GB
※カスタマイズで追加
HDD1TB
電源450W 80 PLUS Bronze
OSWindows 10 Home 64bit

スペックをまとめるとこの通り。CPUに4コアの「Core i3 8100」が使われ、GPU(グラフィックボード)は「GTX 1060 3GB」が入ってる。GTX 1060が重要なポイントで、このグラボのおかげで大抵のゲームが動く…というわけ。

ただし、マグネイトIJはかなり価格が安く抑えられているので、CPUとグラボ以外のパーツが標準カスタマイズだとショボイ。標準だとメモリーが8GBだけだが、まぁ…8GBあればそこそこ行けます。

もっとも体感性能に影響が大きいのは「SSD」なので、SSDなしはちょっと困る。なので今回のマグネイトIJは、「SSDなし → 250GB SSD」のカスタマイズを施した。

プラス11000円くらいだが、レスポンスが遅いのはパソコンとして致命的なのでSSDは外せない。では、以下マグネイトIJの実機レビューに行きます。

項目ごとに検証してるので、読むのは興味のあるところだけでも構わない。

Magnate IJを開封レビュー

開封 & 付属品のチェック

「Diginnos」(デジノス)というロゴの入ったダンボールに入って届いた。デジノスとは、ガレリアにもレイトレックにも含まれない一般向けブランドのことを指すみたいです。

※ ガレリア = ゲーマー向けのハイエンド路線のブランド / レイトレック = クリエイター向けのブランド

梱包はしっかりとしています。マグネイトIJは緩衝材の付いた分厚いダンボール板に挟まれてハンバーガー状態になって保護されている。

中身はマグネイトIJ本体と、付属キーボードのK291(…1なのか7なのか、判別しにくい)、あとはアクセサリー類が入った箱の合計3つです。

キーボードのK291は、メンブレン方式の普通のキーボード。ガレリアに付属するキーボードと比較すると軽い。タイピングに特に問題はないし、当たり障りなく普通に使えるキーボードという感じ。

  • 電源ケーブル
  • PowerDVD 12のインストールディスク
  • 付属マウス

付属するアクセサリー類は以上の3点。マウスは正直に言うとFPSゲーム向けに十分な性能を持っていないので、個人的には使えない。RIVAL 100などを用意した方がいい。

追記:ドスパラさんより、付属するマウスが間違っていたとのこと。本来Magnate IJには、ガレリア用のマウスは付属しないので注意。

外観を紹介

次は「外観」のチェック。ガレリアやモナーク(Monarch)と比較して、一回りこじんまりとしたコンパクトサイズのケースです。置き場に困ることは無いかと。

可もなく不可もなく、ドスパラらしい無骨なデザインですね。マグネイトは一般向けブランドなので、デザインも大人しい仕上がりになっている。

  1. USB 3.0
  2. イヤホン入出力
  3. USB 3.0
  4. 再起動ボタン
  5. 電源ボタン

フロント側のIO(インターフェイス)は5つ。最低限ないと困る、レベルのインターフェイスは揃ってて悪くない。USB 3.0が前面にあるとポータブルHDDとか挿しやすくて良いよね。

左側。特に通気口やスリットはなく、ただの板。

反対の右側。こちらは通気口が用意されている。ただしケースファンの取り付けには対応していません。

背面はちょっと安っぽいですが、安価なマシンなので仕方がないかと。ちなみにガレリアシリーズだと背面が「黒塗り」になってて少しだけ高級感を演出してたりする。

でも…大事なのは「性能」だからね。低予算になると、基本的に性能にあまり関係のないところから削ることになる。だからマグネイトIJのデザインは多めに見てあげよう。

  1. PS/2コネクタ
  2. DVI-D
  3. D-Sub
  4. HDMI
  5. USB 3.0 x2
  6. USB 2.0 x2
  7. LANポート
  8. オーディオ入出力

背面のIOは全部で8種類ほど。必要なコネクタはだいたい揃っており、特に不便はしない。

  1. Display Port
  2. Display Port
  3. HDMI
  4. Display Port
  5. DVI-D

グラフィックボードの端子は5つ。最大で5つのディスプレイに出力可能。4Kディスプレイも使えます。

中身のパーツ

右側のフタを開けて、マグネイトIJの中身をチェックする。

電源ユニットはDELTA製の「GPS-450EB E」というモデル。容量450Wで、80 PLUS Bronze認証を受けているので一定の品質は担保されてます

Plug Load Solutionsのレポートを確認すると、出力は意外と安定。そして電源は高負荷状態で酷使し続けると壊れやすいけれど、マグネイトIJのスペックだと340Wが限度。

GPS-450EB Eは最大で450W出力が可能なので、340Wは約68%しか容量を使わない計算。高負荷状態ではないので、無難に3年長くて5年は普通に持つだろう。

安価な電源は壊れやすいの?

DELTA Electronicsがドスパラ向けに大量生産しているメーカー向け電源は、やっぱり市販のと比較すれば確実に安い。ドスパラで電源をカスタマイズする場合、DELTA製が一番安価な選択肢だからね。

じゃあ、安価な電源が壊れやすいかというと「使い方」による。500Wの電源を、毎日450~480Wくらい消費する構成のマシンで酷使すれば、安価な電源ほど壊れる確率が高くなる。

しかし、そういう電源でも500Wの半分にあたる250Wくらいで使っていればそうそう簡単に壊れることはない。電源ユニットにとって、50%負荷が最も安定した状態だからです。

  • 容量ギリギリで使う:壊れやすい
  • 50~70%負荷で使う:壊れにくい

ちなみに昔のドスパラPCの電源が故障しやすかったのは、容量ギリギリの電源を使っていたり認証を受けているかも怪しい低品質電源を使っていたのが原因っぽい。

今使われているDELTA製電源は、容量も余裕を持ったモノを使っているし80 PLUS認証を受けられるレベルの品質なので、電源由来の故障はもう過去の話ですね。

3.5インチベイにハードディスク(HDD)とSSDが固定されている。ストレージの性能は後で調べます。

  1. メモリーは「4GB 2枚組」
  2. DeepCool製の付属クーラー
  3. 120mmケースファン

メモリーがちょっと残念なところで、「8GB 1枚」ではなく「4GB 2枚」です。マグネイトIJに使われているマザーボードは見ての通り、メモリースロットが2個しかない。

つまり既に使い切っているので、後から増設しようと思うと既に挿してある分を活用できないことになる。拡張性という面ではマイナス点になりますね。

8GBあれば、ゲームする分にはさほど困らないけれど、他に同時に作業をすると使い切りやすい。ゲームだけでなく、マルチタスクも重視している人は最初から「16GB」(8GB x2)にした方がラク。

クーラーは恐らくCPUに付属しているモノです。i3 8100は大人しいCPUなので、付属クーラーで十分に間に合う。すぐ横に120mmケースファンもあるのでCPUの排熱はすぐに外へ排出されます。

グラフィックボードは標準的なサイズ。

取り出してみた。いつも通り、Palit製のシングルファン仕様でした。ファン1個のグラボは冷却性能にやや不安が残るけれど、まぁ…温度については後ほど検証して確認しよう。

マザーボードの拡張性は少ない。

  1. M.2 スロット
  2. PCI Express 3.0 x16(グラボを挿すスロット)
  3. PCI Express 3.0 x1(グラボの厚みでここは使えない)
  4. PCI Express 3.0 x1(サウンドカードなどを挿せる)
  5. SATA(残り1本のみ)

残ってるのは、PCIe 3.0 x1が1本、SATAポートが1本、M.2スロットが1本です。HDDまたはSSDの増設、サウンドカードの増設などができる。

ただし残ってる本数が少ないので、例えばHDDを増設する場合はちまちまと1TBを足すのではなく、多めに3TBを用意するなどした方が良いね。

ちなみにマザーボードは「ASUS PRIME H310M-A」という製品。今(2018/5時点)、価格コムで一番人気のマザーボードだったりする。今回の構成なら問題なく使えるマザボなので、特に心配はないよ。

10万円のゲーミング性能を徹底検証

さて、外観や中身は安いだけあって高級感のあるものではなかった。けれど、真の問題は10万円ちょっとのマシンで「どこまでゲームが出来るのか?」ということなんだよね。

それを今から検証していく。ゲーミング性能の検証では「FireStrike」など、有名なベンチマークを回して点数だけを調べる…というやり方が多いけれど。

正直言ってあんまりアテにならないし直感的に性能が分かりにくい。なので、ベンチマークだけでなく実際にゲームして、フレームレートを測ることで性能を確かめたい。

初心者もち
流行りのPUBGやフォートナイトが60fpsで動くかどうかが大事なのだ。
自作歴21台のやかもち
言えてる。

3DMark

グラフィックボードのベンチマークといえば「3DMark」と言うくらい、国際的にも国内でも有名なベンチマークソフト。重たいグラフィックを描写させ、フレームレートから「スコア」を求める仕組み。

FireStrike

フルHD向けのプリセット「FireStrike」だと9584点でした。グラボのみのスコアは「12205点」です。上位40%に値するスコアと出ていますね。

TimeSpy

次はFireStrikeより更に重たいDX12に基づくプリセット「TimeSpy」。スコアは3673点で、GPUスコアは「3728点」。上位76%…とかなり低い。

なぜ低いかと言うと、TimeSpyに参加しているユーザーはハイスペック揃いだから。上位にはGTX 1080 Tiを使ったり、グラボを2枚使うような猛者で溢れているので、GTX 1060だとこんなものです。

FINAL FANTASY XIV : 紅蓮のリベレーター

最高品質に設定して実行。スコアは11066点で非常に快適という結果が出た。FF14は全く問題なくスムーズに動作可能です。

FINAL FANTASY 15

PCゲームとしては、2018年時点で最高クラスに重たいのがFF15だ。「標準品質」でそこそこ動いて「やや快適」。60fpsは安定しないけど、遊べるレベルです。

しかし、FF15の美麗グラフィックを楽しめる「高品質」にすると…「普通」に評価が落ちた。フレームレートは30前後だったので、かなり苦戦気味。

FF15を最高の画質でプレイするには、マグネイトIJは性能不足。ガレリアZVなどを検討した方がいいだろう。

BIO HAZARD 6

古いゲームです。スコアは16813点で「Sランク」。動いて当然だと思います。

PHANTASY STAR ONLINE 2

PSO2は37720点。超スムーズな快適動作が可能でした。

モンスターハンターフロンティア

こちらも、今では古いゲーム。スコアは22007点。余裕の動作です。

Unigine Heaven

フルHDゲーミング向けのベンチマーク。FireStrikeと同じく、かなり高負荷なテストが出来るので厳しめの結果を出してくれます。

  • プリセット:カスタム
  • API:DirectX11
  • 品質:ウルトラ
  • テセレーション:エクストリーム
  • アンチエイリアス:8倍
  • 解像度:フルスクリーン & フルHD

設定は可能な限り「最高」にしている。

結果は「平均58.5fps」でした。ほぼ60fpsなので、まずまずの結果だ。Unigine Heavenの結果は重たいゲームと一致しやすいので、他のゲームでも似たパフォーマンスを期待できる。

SteamVR

VRゲーミングが可能かどうかをテストしてくれる「Steam VR Performance Test」。結果は「VRレディ」(9451フレーム)に入っているので、とりあえずVRは出来ます。


ベンチマークソフトを使った検証はここで終わる。次はベンチマークで出てきたスコア通りに、各ゲームがマジメに動作してくれるのかどうかを実際にプレイして確認していく。

CS:GO

Counter Strike : Global Offensiveは2012年にロンチされたFPSタイトルだが、1日あたり50万人にプレイされる超人気タイトルの一つです。グラフィックが軽いので、マグネイトIJなら余裕のはず。

余裕ですね。ウルトラ設定にて、平均フレームレートは「168.8」。144fpsを余裕で超えているので、ゲーミングモニターも無駄なく使えそうだ。

Rainbow Six Siege

高度な近接エイムと、戦略性と即応性が求められる難易度の高いFPSタイトル。ハマる人はハマる深いゲーム性のために、ロンチから2年でじわじわと人気を増やし、今は1日10万人以上のアクティブユーザーがいる。

グラフィック設定を最高にすると「ビデオメモリが足りていない。」と警告されますが、結果は見ての通り「余裕」です。平均94.5fpsも出ていれば非常に快適。

PUBG(PlayerUnknown’s BattleGrounds)

バトルロイヤルゲームで最も成功したPUBG。今も圧倒的な人気を誇っていて、アクティブユーザーは150万人をザラに超える。PUBG目当てでPCを買う人が多いので、絶対に検証する必要があるゲーム。

3つのグラフィック設定でフレームレートを計測した。

  • 「非常に低い」:100.4 fps
  • 「中」:90.1 fps
  • 「ウルトラ」:58.1 fps

最高画質だと、ギリギリ60fpsに届きませんでした。けれど、人気のある「中」設定にすると90fpsも出てくれる。PUBGをするのに十分な性能がマグネイトIJは持っていることが分かった。

Fortnite : Battle Royale

PUBGの後追いでバトルロイヤルモードを追加したところ、爆発的に人気になっていったフォートナイト。最近ではPUBG以上の人気を集めているようです。

画質を「エピック」にして計測。平均81.6fpsで余裕。

Overwatch

オーバーウォッチ(エピック画質)は平均103.9fpsで動いた。余裕ですね。

黒い砂漠

おそらく世界でもっとも人気のあるMMORPGの一つです。繋ぎ目の無い、広大なオープンワールドを持つのが特徴で、筆者も1年くらいはどっぷり浸かってました。

3種類のグラフィック設定で計測した。

  • Middle:103.1 fps
  • Very High:88.5 fps
  • 最高仕様β:56.1 fps

最高仕様βを入れると60fpsを割り込んでしまうが、これはもっぱらスクリーンショット専用のグラ設定。実際によく使われるのはVery Highで、そちらは88.5fpsなので余裕です。

黒い砂漠が登場した当初は、15~18万もするハイエンドなマシンが無いとかなり重たかったが、今は10万ちょっとの低予算マシンでも全然問題なく動いてくれる。

マビノギ

唯一無二のゲーム性を持つMMORPGです。筆者がもっともハマりこんでいるゲームで、最近になってまた浸かり始めたため、ちょっと計測してきた。

計測方法はシャドウウィザード(ハードモード)を1周。グラフィック設定は、設定できる範囲で可能な限り「最高」にしている(最高にする必要はあまり無いが…)。

結果はこんな感じで平均86.5fpsでしたが、今ひとつ安定してくれない。マビノギはマルチコアに対応していない古い仕様のゲームなので最適化が雑なんですよね。

Witcher 3 : Wild Hunt

1000万本以上を売り上げているロングセラーRPG。2015年のタイトルですが、今から見てもグラフィックは非常に美麗。そのため、かなりの重量級。

なお、今回は最高設定にしつつNVIDIA HairWorksを抜いて計測しています。実用上、影響がかなり少ないオプションにもかかわらず「高負荷」なので。

結果はこの通りで、やや苦戦気味。HairWorksを抜いた状態でも平均52.3fpsなので、平均60fpsを狙うならいくつかの設定を妥協する必要がありそうでした。

Fallout 4

Witcher 3と同じく2015年に登場したタイトルで、MODや建築などやりこみ要素の存在から依然として根強い人気を維持しているアクションRPGの一つ。

ウルトラ設定で計測したところ、余裕の動作。平均93.8fpsだった。

Nier : Automata

国産タイトルとしては珍しく、GOTY(GAME DEBATEより)を受賞し200万本以上を売り上げるなど。批評的 & 商業的に成功したアクションRPGです。アクション部分はプラチナゲームズが担当していて、慣性の効いたキャラの動きが秀逸。

グラフィック設定を可能な限り「最高」にして計測した。PC版オートマタは依然として最適化が今ひとつで、グラの質の割には重たいです。平均は49.2fpsでした。

Rise of Tomb Raider

2016年に登場した、リブート版トゥームレイダーシリーズの最新作。

設定は「規定:最高」「DirectX12有効化」。VRAMが3GBじゃ足りないと警告された通り、ややフレームレートが安定しなかった。平均値では58.1fpsなので、実用上は十分な動作。

Grand Theft Auto V

全世界で9500万本以上を売り上げた、超人気タイトル。南カリフォルニアをモデルにした、超広大なオープンワールド「ロスサントス」を舞台に好き放題やるゲーム内容。運転して街を眺めるだけでも結構楽しい。

ほとんどの設定を「超高」にしますが、極端にフレームレートが出なくなる「MSAA」だけ抜いています。さほどグラ品質に影響するわけでもないオプションですから。

結果は平均87.1fpsでした。それなりに重たいゲームであったGTA Vは、今となっては10万強のマシンでカンタンに動いてしまいます。

Metal Gear Solid V

MGSシリーズで初めてオープンワールドを取り入れたMGS V : TPP。デタラメに面白いゲームですが、プロットの全てをゲーム化できていないのが惜しい作品。でもプレイする価値は大きい。

平均58.2fpsで、ほとんど60fpsに近い状態で動作した。MGS Vは問題ない。ちなみにMGS Vは60fpsが「上限」です。

Watch Dogs 2

有名なハッカーアクション「ウォッチドッグス」の続編にあたるタイトル。

最高設定だと結構重たい。平均は61.1fpsでクリアだが、場所によってかなり変動する傾向があった。でも十分に遊べます。

DOOM 2016

ホラーFPSの金字塔である「DOOM」シリーズ最新作。ホラー要素が消え失せ、次から次へと湧いて出てくるデーモンたちをひたすら狩りまくるだけの爽快アクションゲーになっている(でも楽しい)。

DOOMは最適化が非常によく出来ていて、グラフィックがものすごくキレイな割にはカンタンに100fpsを突破してしまった。平均116.3fpsでスムーズに動作している。

マインクラフト

もう知らない人はいないくらい、超有名なサンドボックスゲーム「マイクラ」。1億本以上を売り上げており、今もその人気が衰える様子は全く無い。

さて、今回のレビューからマイクラの検証方法を変更しました。今までは新品のマップで検証していたんだが、それだと実際のプレイと負荷が違いすぎる。

そこで筆者やかもちが、マイクラを始めた頃にシングルプレイで黙々と作っていたマップを使って検証することに。このマップはバイオームをいくつか跨ぐ中規模の都市で、地下街もある。

かなり建築が入り組んでいるマップなので、生成してばかりの新品マップと比べれば遥かに「重たい」。

まずはOptifineだけを入れた状態で、マップ内をうろうろと移動。結果は平均116fpsで、問題なく動いています。これならMODを入れても余裕だろう。

次はKUDAシェーダーを入れて計測。描画距離16チャンクだと「平均58.8fps」で、32チャンクにすると「平均32.2fps」でした。やっぱりシェーダーは重たいです。

メモリーは8GBで足りているか

PUBGをプレイしている時のメモリー使用量を記録したところ、最大で7GBくらい使用していた。ゲームプレイに支障はないが、Chromeをたくさんつけると強制終了など、不具合が起こるかも。

ゲームだけでなく、同時に他のアプリを動かす使い方をする人は16GBにした方が無難。8GBはカンタンに使い切れる。

検証したベンチマークとゲーミングをまとめ

ベンチソフトスコア
FireStrike9584
TimeSpy3728
FFXV(紅蓮):最高11066(非常に快適)
FFXV:標準品質5843(やや快適)
FFXV:高品質3883(普通)
BIO HAZARD 616813(Sランク)
PSO237720(快適に動作)
MHF22007
SteamVR9451(VRレディ)
ゲーミング平均フレームレート
Unigine Heaven58.5 fps
CS:GO168.8 fps
Rainbow Six Siege94.5 fps
PUBG(非常に低い)100.4 fps
PUBG(中)90.1 fps
PUBG(ウルトラ)58.1 fps
Fortnite : Battle Royale81.6 fps
Overwatch103.9 fps
黒い砂漠(Middle)103.1 fps
黒い砂漠(Very High)88.5 fps
黒い砂漠(最高仕様β)56.1 fps
マビノギ86.5 fps
Witcher 3 : Wild Hunt52.3 fps
Fallout 493.8 fps
Nier : Automata49.2 fps
Rise of Tomb Raider58.1 fps
Grand Theft Auto V87.1 fps
Metal Gear Solid V58.2 fps
Watch Dogs 261.1 fps
DOOM 2016116.3 fps
マインクラフト116.0 fps
マインクラフト(KUDA / 16C)58.8 fps
マインクラフト(KUDA / 32C)32.2 fps
軽いゲーム(平均)103.3 fps
重いゲーム(平均)59.5 fps

マグネイトIJで検証した結果をまとめました。検証した16個のゲームすべてで、概ね快適な動作を実現しており「ゲーミングに十分な性能」であることを証明した。

ゲーム目的でゲーミングPCを求めているなら、SSDカスタマイズを含めて10万強で手に入るマグネイトIJ(Magnate IJ)は極めてコスパに優れたマシンだ。

ゲーム以外の性能も平均以上

各種ベンチマークとワークロードを用いて、ゲーム以外の作業をどれくらいこなせるかを確認してみた。なお、比較対象として「ガレリアDT(2017年版)」を載せておく。

ベンチマークマグネイトIJガレリアDT(2017)性能差
Cinebench R15 – Single149 cb153 cb-2.6%
Cinebench R15 – Multi535 cb574 cb-6.8%
CPU-Z / Single422.4420.90.4%
CPU-Z / Multi1483.71633.6-9.2%
Geek 4 / Single42884577-6.3%
Geek 4 / Multi1230013366-8.0%
PCMark 8 / Home50425048-0.1%
PCMark 8 / Creative735869615.7%
PCMark 8 / Work533449567.6%
x264 Handbrake40.65 fps41.06 fps-1.0%
x265 HWBOT22.56 fps22.85 fps-1.3%
7-Zip / 圧縮15577 MIPS15378 MIPS1.3%
7-Zip / 解凍13750 MIPS14167 MIPS-2.9%
Mozilla Kraken 1.11190 ms981.2 ms-17.5%
性能の違い-2.91%

「i3 8100」は4コアなので、ガレリアDT(2017年版)に搭載されている「i5 7500」(4コア)にかなり迫ったCPU性能を示します。

GTX 1060 3GBでゲームを動かすには必要十分な性能で、基本的にほとんどのアプリを使った作業をとくに問題なくこなせる性能がある。

SAIやClip Studioを使ったイラスト作成は余裕だし、Photoshopやイラレも4K以上の高解像度画像を何枚も重ねないなら問題なく動く。

ただし、動画編集や動画エンコードは快適とまでは行かないレベルでしか動かないので、頻繁に動画を作ったり編集する人には不満が残ると思います。

ストレージ

ストレージSSDHDD
詳細情報
ベンチマーク

SSDはADATAの「SU800」というモデル。ADATAと聞くとマイナーなメーカーに聞こえるが、中身はMicronが作っているので十分な品質が担保されています

ベンチマークは読み込みが562.9 MB/s、書き込みは517.1 MB/sでSSDとして何の不満はないスピードがちゃんと出ている。

HDDは東芝製。7200回転モデルで、32MBキャッシュを備える。おかげで読み書き速度ともに200 MB/s超えなのでHDDとしては平均以上のスピード

ただ、この東芝製HDDは個体差が激しいという報告が多いのが気になるところ…。今回レビューした個体では、動作音は至って静かで正常動作だった。

Crystal Disk Infoで定期的にHDDの健康状態を確認しながら使うことをオススメします。

エアフロー

サーモグラフィカメラ「FLIR」を使って、ゲーミング時のケース内部を撮影した。主要な熱源であるCPUとグラボの熱を、背面の120mmファンと電源ユニットのファンが外へ排熱しています。

必要最低限のエアフローは確保済みだ。

温度

3.6Ghzで動作するi3 8100は、付属の90mm空冷ファンでちゃんと冷やせてますね。平均55度なら何も怖いことはない。

一方のグラフィックボードは、やはりシングルファン仕様ということで必要最低限の冷却性能に留まっている。とはいえ、実用上の問題はほとんど発生していない。

グラボは90度を超えてくると本来の性能が発揮されないサーマルスロットリングという現象が起きやすくなり、100度近いと…使うのが怖くなる。

最大82度なら、さほど気にするほどではないです。

騒音と静音性

何もしていない状態(アイドル)だと、騒音値は46.0 dBAで「耳を近づけるとたしかにファン音が鳴ってるな…」というくらいの微音です。静かだと思います。

そしてゲーミングになると、グラフィックボードのファンが回り始めるので騒音値が51.0 dBAにまで上昇。ケースを閉めても「パソコンちゃんと動いてるな」と、よく聞こえる。

うるさいわけではないが、静音でも無い。付属CPUクーラーと、シングルファンのグラボならこんなところかと。低予算で性能を重視するには、ある程度の「妥協」は避けられない。

まとめ:低予算ゲームPCとして秀逸なマシン

Magnate IJ

MULTI TASKマルチタスク性能78/100

GAMINGゲーミング性能67/100

PERFORMANCEコストパフォーマンス98/100

81
RANK:A
PROSメリットと強み
  • 10万強の低予算でありながら、ほとんどのゲームが動作可能
  • ドスパラPCの中で屈指のコストパフォーマンス
  • 小柄なケースなので場所を取らない
CONSデメリットと弱み
  • 低予算らしく、グラボの温度や静音性はやや犠牲
  • 中型ケースゆえに、拡張性は限定的
  • 標準カスタマイズだと「SSD」がない
CONCLUSIONMagnate IJ / レビューまとめ

マグネイトIJは、ゲーマー向けではなく一般向けブランドのマシンなので、価格がゲーミングブランドのガレリアと比較してかなり抑えられているのが最大のメリットと言える。

SSD + 税込10.8万円で、PUBG / フォートナイト / 黒い砂漠 / FF14 / GTA Vなど。主要なほぼすべてのゲームを、最高の画質設定とフルHD(1920×1080)で動かせるのはスゴイ。

「予算10万円で、いろいろなゲームをマトモに動かせるゲーミングマシンが欲しい。」という、一見矛盾しているような「欲張り」なニーズに、マグネイトIJは応えてくれます。

もちろん、安く高性能にするために、性能とあまり関係のない「ケースデザイン」「静音性」「拡張性」はやや犠牲になっているのは仕方がないところです。

他に注意点としては、標準カスタマイズがショボイので「SSD : 250GB」と「メモリ : 8GB」に切り替えるのを忘れずに。ゲームするなら、どちらも最低限必要なスペックです。

後から増設するのが面倒くさいと思っている人は、余裕を持って「SSD : 500GB」「メモリ : 16GB」にしておけば困ることはまず無いだろう。

マグネイトIJは「予算10万+で快適にゲームしたい。」という需要にもっとも応えられている、ベストコスパマシンと断言できる。

以上「10万円でほとんどのゲームが動くMagnate IJをレビュー」でした。

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14 件のコメント

  • こんにちわ。いつもサイトの記事を楽しませていただいております。
    ドスパラのPCを以前使っていましたが頻繁に落ちる現象にはなはだ困っておりました。原因不明で、修理に出しても半月たたずにクラッシュするため別のノートPCを購入する羽目になり、とても印象の悪いメーカーと記憶してました。記事中で電源の話を見て今思えばそれが原因だったのかと歯噛みする思いです。

    話は変わりまして、PCの購入を考えておりますがBTOパソコンでおすすめのメーカーはありますでしょうか。ミドルハイ以下くらいのスペックでPSO2ができる程度のPCをできれば安くと思っております。部品にこだわってサイコムのページで見積もりカスタマイズしていますがどうにも踏ん切りがつきません。
    よろしくお願いします。

    • サイコムは、詳細にパーツを選べるので「透明性」という点で良いですよね。

      さて、本題の「PSO2が出来る程度のゲーミングPC」について、個人的に十分な性能だろう…と思える構成をカスタマイズしてみました。

      Radiant VX2700B360 パーツ 備考
      CPU Core i3 8100 4コアで十分。
      グリス 付属 十分。
      ファン 付属 足りる。
      マザーボード ASRock B360M Pro4 標準では「B360M-A」が選ばれているが、Pro4の方がスペック的に上で価格が安いので変更した。
      メモリー 8GB (4GB x2) 4GBだと不便なので、8GBに増設した。
      SSD Crucial MX500 / 250GB 標準だとHDDなので、SSDに変更。Crucialを選んだのは信頼性が高いから。Coloful SL500はロットごとに中身が変わるらしいので、ちょっと…。
      HDD なし ゲームするのにHDDは不要ですが、データ置き場が欲しいなら必要に応じて追加してください。ただ、カスタマイズだと割高なので、Amazonで自分で買って増設したほうが安いですね。
      光学ドライブ 標準
      ビデオカード GTX 1050 Ti 4GB PSO2で「21500点」くらいのスコアが出ます。平均60fpsは余裕なので、PSO2ならこのグラボで十分かと。
      拡張カード オンボードサウンド
      LAN オンボードLAN
      ケース Fractal Design CORE 1500S Black
      電源 SilverStone SST-ER550-B PC全体で最大290~300Wくらいなので、550Wもあれば54%稼働になる。この程度の負荷ならそうそう簡単に壊れることはないので、あえて高価な電源を選ぶ必要性は少ない。
      OS Windows 10 Home 64bit Home版はアップデートを停止できないですが「StopUpdates 10」というフリーソフトを使えば止められるので、Pro版を選ぶメリットはほぼ無い。
      オフィス なし
      セキュリティ なし Windows Defenderで十分な時代です。
      価格 税込109750-
      商品ページ Radiant VX2700B360(サイコム公式)

      サイコムの安価なミニタワーPC「Radiant VX2700B360」をカスタマイズしたモノが以上です。サイコムさんは、グラボの追加がちょっと割高ですね。
      GTX 1050 Tiを自分で増設するなら、あと4000円くらいは安く済むと思います。

  • お安いパーツなりパソコンってそのときのお財布には優しいけども、
    果たしてそれでどれだけの期間使える勝手のが心配になるんですよね…。
    (正直なところ、i7 2700kがまだまだ現役で使えてるしw)
    やかもち様的にはどれくらいで乗り換えていくのがベターとお考えなのか、
    1度お伺いしてみたいところです。

    • 現状に満足しているなら、今使っているマシンに何か問題が起きない限りは、乗り換える必要は特にないかな~と思ってます。

      ぼくの周りでは3~4年くらいで乗り換えが多くて、最近はCoffee LakeやAMD Ryzenが登場したおかげで、そっちに乗り換える人も多い印象です。

      ちなみに、ぼく自身は面白そうなパーツが出たら乗り換えたり、アップグレードしたいな…と思うタイプだったり。余ったパーツは中古市場(ヤフオクなど)で処理すれば、何割かは手元に戻ってきますし。

  • BTOパソコンって粗悪品みたいに語る人が多いですが、自分が購入した物は9年経った今でも電源入れれば普通に動きます。
    交換したパーツはグラボとHDD位ですね。
    HDDは30000時間程使用してヘタってきたんで増設したので壊れてはいません。
    今は新PCを自作したので使用していませんが、耐久性も十分ありますしBTOパソコンは悪くない選択肢だと思います。

  • CPUクーラーは付属の物では無く、ドスパラでも取り扱っているDEEPCOOL製の物が使われてますね。
    リテールボックスの付属品だとインテルロゴで分かります。

    DELTA製電源はかなり昔にNECが採用していました。

    • 可能ですよ。

      ただし、マザーボードのVRMフェーズが4つしか無いので、消費電力が大きいCPUは避けたほうが無難です。最大で約50Wくらいしか消費しないi5 8400が限度になるかと思います。i7 8700Kなどは100Wに迫るので、VRMフェーズ4個では荷が重い。

      グラボの交換は特に問題ないですが、PCIe x16スロットに重さ対策がされていません。バックプレートがついているような重たいグラボだと多分傾くので、配線を工夫するなどグラボを引っ張って傾きすぎないようにする対策は必要になりますね。

  • グラボが入っている時点で一般用といわれるとちょっと疑問に思いますねw
    自分には立派なゲーミングPCとしか見えません。

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