【レビュー】玄人志向の「GTX 1080」は使える?性能や温度を検証。

玄人志向がGALAXとコラボして生まれた、新しいグラフィックボードブランド「GALAKURO」の第1弾である「GTX 1080」。空冷モデルでは国内最安価に迫るGALAKURO GTX 1080ですが、困ったことにレビューが全然無いんですよね。

というわけで、性能やGPU温度はどんな感じなのか。実機レビューすることに。

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GTX 1080のカタログスペック(仕様)

スペックGTX 1080 TIGTX 1080GTX 1070 Ti
ダイ
CUDAコア数388425602432
TMU数224160152
ROP数886464
ベースクロック1480 Mhz1607 Mhz1607 Mhz
ブーストクロック1582 Mhz1733 Mhz1683 Mhz
理論性能10609 GFLOPS8873 GFLOPS8186 GFLOPS
VRAM11GB GDDR5X8GB GDDR5X8GB GDDR5X
メモリ帯域幅484.35GB/s320.3GB/s256.3GB/s
TDP250W180W180W
MSRP$699$599$449
参考価格約110000円約74000円約72000円

一応GTX 1080のカタログスペックを。GTX 1080は見ての通り、GTX 1070 TiよりCUDAコア数が若干多く、ブースト時のクロック周波数が50Mhzだけ高いだけです。その割に150ドルも高い。

だからGTX 1070 Tiが登場した後、GTX 1080は下火に入っていった。しかし、GTX 1070 Tiは暗号通貨を掘り出す性能(=ハッシュレート)がGTX 1080に迫る性能であることが分かり、バカ売れしてしまいます。

結果、マイニングブームの今ではGTX 1080とGTX 1070 Tiの価格差はほとんど無くなっている。今からGTX 1070や1070 Tiを買うなら、1080を買ったほうが「お得」なのは目に見えていますね。

GALAKURO GTX 1080のスペック

パソコン工房より「75578円」でゲットしました。

GTX 1080を搭載するグラフィックボードの中で今のところ「国内最安」モデルが、玄人志向が販売している「GALAKURO」シリーズ。GALAX(元Galaxy)のOEM品なので、信頼性自体はそこそこあります。

ぼくはGalaxyブランドのGTX 460を4年間(2011~2015年)使っていて、その間に一度もトラブルを起こしたことがない経験があるので、尚更Galaxy(現GALAX)に対して一定の信頼を持っている。

スペックGALAKUROFounders Edition
ボード
ベースクロック1657 Mhz1607 Mhz
ブーストクロック1797 Mhz1733 Mhz
DVI-Dx1
HDMIx1
DPx3
補助電源8pin + 6pin8pin
ファン100mm空冷ファン x2100mm空冷ファン x1
サイズ282 x 128 x 43 mm269 x 111 x 40 mm

標準版(Founders Edition)と、GALAKURO版のスペックを比較するとGALAKURO版は3%のオーバークロックが施されていて、冷却機構が100mmファンを2つ使うデュアルファン仕様になってます。

その他には、バックプレートにLEDが埋め込まれたため6mm厚になったのと、補助電源コネクタが標準版は「8ピン」で足りるのにGALAKURO版では「8ピン + 6ピン」になった点に注意したい。

バックプレートが「6mm」、かなり分厚い。そのため画像のように、IOガードが巨大なマザーボードの場合は干渉する可能性が高いので事前に自分のマザーボードのIOガードが大きくないか要チェック。

  • MSI X99A GODLIKE GAMING
  • ASUS RAMPAGE V EXTREME/U3.1
  • ASRock Z170 OC FORMULA

GALAXによれば、以上のマザーボードだと干渉することが判明しているため、2番目のPCI Expressレーンを使ってくださいとのこと。

GALAKURO GTX 1080の外観

「玄人志向」という名前の割には、付属品がちゃんと入っていてビックリだよ。まぁ必要最低限の内容しか書かれていないマニュアルなので、あっても無くても同じだと思いますが。

手前のケーブルは変換ケーブルというやつで、使っている電源ユニットに必要な「8ピン + 6ピン」ケーブルが足りない場合に使う。400W以上の電源なら大抵は用意されているケーブルなので、出番はほぼ無いだろう。

ボードデザインはホワイト基調でクールです。アルミで作られているので、高級感も若干感じられる。

バックプレートも同様に真っ白に仕上がっていて悪くない。

横から見るとこんな感じ。バックプレートに隙間が作ってあり、その間に分厚いLED板が挟み込まれているのが分かる。

厚みは約6mmです。

ディスプレイ出力は「HDMI」が1個、「DVI-D」が1個、「DisplayPort」が3個です。最大で4画面出力に対応しています。

取り付けてみた。バックプレートの分厚さがよく分かる。MSI Z370 GAMING PLUSのようにIO部分に何もガードが付いていないマザーボードなら、何の問題もなく取付可能ですね。大抵のマザボは大丈夫かと。

バックプレートLEDは調整可能

初期設定のGALAKURO GTX 1080は、この通り。非常に眩しいです。加減を知らない光り方をするので恐ろしい。補助電源コネクタが「6ピン」増えたのも、この光り輝くバックプレートLEDのせいかもしれない…と思えてきた。

さて、このバックプレートLEDが「消せない。」などというレビューや口コミを見かけるけれど、実際のところは「調整可能」です。

玄人志向…ではなく、GALAXの公式サイトに「Xtreme Tuner Plus」というGALAX用のアプリが無料で配布されているので、それを使えばGALAKUROのバックプレートLEDが調整可能になります。

「LIGHTNING」をクリックし「LED OFF」にチェックを入れ、「APPLY」を押せばPCを再起動させること無く瞬時に反映されます。

やかましいLEDが静かになってくれた。この設定やアプリの存在は、付属のマニュアルには一切書かれていない。だから「バックプレートLEDは消せない。」という口コミが書き込まれるのかも。

RGB LEDなので、1680万色に対応している。自分の好きなように光らせたり、周期的に点滅させたり、複数の色を切り替え表示させたりと、意外と高機能なLED機能。これが最安価モデルとは…驚きですね。

自作歴19台のやかもち
意外と「高機能」な、GALAKUROボードでした。

「GTX 1080」の性能を検証してみる

テスト環境
CPUCore i7 8700K @定格
冷却Master Liquid Lite 120
GPUGALAKURO GTX 1080 8GB
メモリDDR4-2400 8GB x2
マザーボードMSI Z370 GAMING PLUS
SSDCrucial MX500 500GB
電源KRPW-AK750W/88+(ATNGのOEM)

20台目に自作した「PUBG & ゲーム実況向けゲーミングマシン」(このマシンの詳細記事は3月末に公開予定)にて、検証を行いました。

3DMark

グラフィックボード用の定番ベンチマーク。CPUの物理スコアも混合した総合スコアに注目してしまうが、重要なのはGraphics Scoreという項目。

FireStirke

DirectX11向けのベンチ「FireStrike」は、19802点(Graphics Scoreは22817点)をマークして上位4%に食い込んでいる。

TimeSpy

高負荷なDirectX12向けベンチ「TimeSpy」では、7479点をマークして上位20%に入った。GTX 1080はさすがにハイエンドGPUとしてのスコアを叩き出しますね。

FINAL FANTASY XIV : 紅蓮のリベレーター

FF14公式ベンチマーク。フルHD(最高品質)で実行させたところ、スコアは17795点で「非常に快適」という評価を得られた。当然の結果ではある。

FINAL FANTASY XV

Final Fantasy 15はフルHD画質なら問題なく動きます。

しかし4K画質にすると一気にフレームレートが出づらくなり、スコアも3437点で「普通」とのこと。4Kゲーミングをするには若干性能不足。画質設定の妥協は避けられないな。

PHANTASY STAR ONLINE 2

66557点をマーク。思わぬ高得点に驚いた。ただし、PSO2はCPU性能もスコアに大きく影響するため、Core i7 8700Kと相性が良い可能性は否定できない。

モンスターハンターフロンティア

スコアは49696点で余裕。

バイオハザード6

こちらも27700点をつけて「S評価」。余裕ですね。

Unigine Heaven

フルHDゲーミング向けの高負荷GPUベンチマーク。平均フレームレートで評価を出してくれるので、分かりやすい。GTX 1060相当の性能がなければ平均60fpsに達しないのが特徴です。

結果は「平均113.0fps」でした。他のフルHDゲーミングでも、同様に3桁フレームレートが期待できそうだ。

Unigine SuperPosition

Unigine Heavenの続編にあたるベンチマークソフト。より高負荷なテストや、4K / 8Kゲーミングのテストも可能。

まずは「フルHD – Extreme」をやってみた。結果は4119点。平均フレームレートは「30.82」で、苦戦気味。

4Kゲーミングのテストは6947点。平均フレームレートは「51.96」をつけています。4Kゲーミングは動くけれど、グラフィック品質を妥協する必要がありそう。

SteamVR

SteamVRは余裕。平均忠実度は「11」をつけ、テストされたフレーム数は15785枚と出た。大抵のVRゲーミングは問題なく動くと思います。

CS:GO

平均フレームレートは「234.2」でした。ゲーミングモニターも余裕。

Deus EX : Mankind Divided

非常に重たいグラフィックで知られるDXMDも、平均104.9fpsで3桁フレームレートを達成。

DOOM 2016

平均181fpsでした。上限の200fpsに張り付く場面も多く、余裕の様子。

Fallout 4

Fallout 4はほぼ常時100fpsを超えている状態。平均フレームレートは「140fps」。

Fortnite : Battle Royale

軽いグラフィックのゲームですから、余裕の結果ですね。平均フレームレートは「127.4fps」。

Grand Theft Auto V

フレームレートが極端に出づらくなる「MSAA」を無効化し、それ以外の設定はほぼ最高にして検証しました。平均フレームレートは「126.5fps」で、非常に快適な動作。

Nier : Automata

割りと重たいニーアオートマタも余裕。上限の60fpsにほぼ張り付きです。

Overwatch

オーバーウォッチ(Epic設定)は平均122fpsで動作。ゲーミングモニター、問題なく使えます。

PlayerUnknown’s BattleGrounds

  • 「非常に低い」:平均137.4fps
  • 「中間」:平均129.8fps
  • 「ウルトラ」:平均102.3fps

すべてのグラフィック設定にて、平均100fpsオーバーを達成。最近のPUBGはだいぶ最適化がこなれてきた感がすごい。ウルトラ画質で平均100fpsが容易に出せるようになっているからね。

Rainbow Six Siege

ド安定。平均フレームレートは「203.3fps」でした。

Rise of the Tomb Raider

平均126.2fpsです。

Watch Dogs 2

平均89.8fpsでした。

Witcher 3

ゲラルドだけにNVIDIA HairWorksを入れて計測しています。やはり…やや重たいですね。それでも平均89.7fpsも出ているので、十分に快適です。RPG系は基本的に60fpsを超えていれば十分ですよね。

黒い砂漠

  • 中間設定:平均160.9 fps
  • 最高設定:平均145.7 fps
  • 最高仕様β:平均95.2 fps

すべての画質で、概ね60fps以上を守ることが出来た。激重な最高仕様βモードを除いて、平均144fpsオーバーも達成。MMORPGにこれだけのフレームレートが必要かどうかはともかく、超ヌルヌル映像でした。

マインクラフト

  • 描画距離16:平均623.8 fps
  • 描画距離32:平均275.3 fps

Optifineを導入して計測。動いて当然です。

そこにKUDA Ultraシェーダーを入れると一気に重たくなる(Java設定で3GBのメモリを付与済み)。

  • 描画距離16:平均84.8 fps
  • 描画距離32:平均39.2 fps

描画距離16チャンクなら問題ない。32チャンクまで描写させると、やっぱり無理。これはどれだけハイエンドな環境でも同様なので、ハード側ではなくソフト側の問題なのは間違いない。

GALLERIA ZZ(GTX 1080 Ti)と比較してみる

GTX 1080で検証した性能と、以前にレビューした「ガレリアZZ」(Palit製GTX 1080 Ti)の性能を比較表にまとめてみました。

項目Palit GTX 1080 Ti FEGALAKURO GTX 1080
FireStrike2128219802-7.0%
TimeSpy89317479-16.3%
FFXIV1823017795-2.4%
FFXV7909
FFXV – 4K3437
PSO2480516655738.5%
MHF6294049696-21.0%
BIO62836927700-2.4%
Unigine Heaven137.3113-17.7%
Unigine Super FHD4119
Unigine Super 4K6947
SteamVR11(19486)11(15785)
CS:GO230.5234.21.6%
Rainbow Six Siege231.4203.3-12.2%
PUBG – 非常に低い123.6137.411.1%
PUBG – 中間114.5129.813.3%
PUBG – ウルトラ109.5102.3-6.6%
Fortnite – エピック設定127.4
Overwatch – Epic設定122.0
Deus EX : Mankind Divided106.2104.9-1.2%
DOOM156.8181.015.4%
Fallout 4151.2140.0-7.4%
Grand Theft Auto V123.2126.52.7%
Metal Gear Solid V59.959.90.0%
Nier : Automata59.659.1-0.9%
黒い砂漠 – 中間設定162160.9-0.7%
黒い砂漠 – 最高設定144.3145.71.0%
黒い砂漠 – 最高仕様β117.695.2-19.0%
Rise of the Tomb Raider141.2126.2-10.6%
Watch Dogs 2109.289.8-17.8%
Witcher 3105.689.7-15.0%
Minecraft 16チャンク623.8
Minecraft 32チャンク218.2275.326.2%
Minecraft 16チャンク(KUDA)72.384.817.3%
Minecraft 32チャンク(KUDA)36.939.26.2%
平均フレームレート※141.8136.3-3.9%

※ ベンチマークソフトのスコア、マインクラフトのフレームレート、60fps上限のあるゲームは除く。

もともと動作の軽いゲームや、グラフィック品質を落とした場合だと性能通りの結果になりづらい。しかし、最高設定にしたり、もともと高負荷なゲームでは概ねスペック通りの「性能差」が出ていると思います。

安価なデュアルファンだが意外と行ける冷却性能

国内最安価のGTX 1080ですが、2つの100mmファンが意外と良い仕事をしてくれます。てっきり軽く80度はオーバーするかと思っていたのに、実際には最大79度でした。

  • Witcher 3:平均77.2度
  • Rise of Tomb Raider:平均77.0度
  • 黒い砂漠:平均72.3度
  • PUBG:平均72.1度
  • DOOM:平均66.9度
  • GTA V:平均66.7度
  • GPU平均温度:71.5度

80度以下に抑えてくるのは意外。平均値で見ると「71.5度」なので、必要十分な冷却性能を得られています。最安価モデルがこれだけ仕事するなら満足度は高いですね…嬉しい。

まとめ:玄人志向の「GTX 1080」は意外と行けるぞ

2018年3月時点、玄人志向の「GALAKURO」はGTX 1080を搭載するオリファンモデルのグラボとしては国内最安価です。その安さが災いしてか、なかなか売れにくい様子ですが…心配は杞憂でした。

  • 必要十分な範囲で冷やしてくれるデュアルファン
  • 動作音はPalit製のデュアルファンよりは静か
  • バックプレートLEDは実は「設定可能」だった
  • ほとんどのマザーボードで問題なく取付可能

6mm厚のバックプレートはさほど問題にならないし、欠点かと思われた眩しいバックプレートLEDもXtreme Tuner Plusを使えば消灯可能。欠点らしい問題点はなく、普通に動いてますね。

コストパフォーマンス良好な、優れたグラフィックボードだと思います。安い「GTX 1080」を求めているなら、真っ先にオススメしたいグラボです。

購入先はパソコン工房がオススメ

Amazonにもパソコン工房が出品しているのですが、なぜか価格が高いです。パソコン工房公式サイトから直接買ったほうが安いので、そちらの公式ページを載せておきますね。

以上「【レビュー】玄人志向の「GTX 1080」は使える?性能や温度を検証。」でした。

自作歴19台のやかもち
「買ってみたいけど…悪いレビューが目立つから躊躇してた。」という方の参考になれば幸いです。

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11 件のコメント

  • 正直クロシコのグラボは最初からこの路線で売ればよかったのに、と思う。
    1060もモノとしてはかなり良かったんだけどファンのクソダサ「玄人志向」シールのせいでデザインが台無しw

  • グラボやマザボ、CPUクーラーに装飾用LEDなんぞ要らんのだけどなぁ
    何故世のメーカーはLEDを光らせたがるのか……

    • うーん…最近はLEDがトレンドらしいので、流行に合わせて..って感じですかね。無難に不透明のPCケースで対応するしか無さそうな。

    • 気が向いたら、カカクコムにも書き込んでますよw。「口コミ」欄がちょっとネガティブ気味だったので、書き込みたくなったんです。

  • minecraftのシェダーは設定次第でかなり軽くなりますよ。
    opfaineをいじって色々やってみてください。
    GTX1080なら60fpsくらいいく(と思う)
    (僕の場合
    Intel HDgraphics 4600
    optifine 1.10.2
    使用シェダー:KUDA-sheders 5.0.6v-midium
    処理優先で、描画距離は9チャンク  パーティクルの表示は少しに、奈落やポータル、レッドストーンのパーティクルをオフに
    これで平均20fpsくらい行きました!!)

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