AMDのモバイル向けAPU「Ryzen 5 2500U」の性能が中々凄い

AMDが2018年初頭に投下する予定のモバイル向けRyzen APUのひとつ「Ryzen 5 2500U」のベンチマークスコア(Geekbench 4)が流出。その性能はなかなか驚異的で、AMDは自作PC市場だけでなく、ノートPC市場にも大きなインパクトを与える可能性が高い。

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モバイル向け「Core i7」を駆逐するRyzen APU

コード名「Raven Ridge」として開発が進んでいる、モバイル向けのAPU(CPU + AMD Radeon Vega)のひとつ。「Ryzen 5 2500U」のGeekbench 4のテスト結果が流出した。

  • シングルコアスコア:3561点
  • マルチコアスコア:9421点

この性能を見た時、「新型Ryzenの割には…。」と一瞬思いましたが、よく考えてみると「そういえば、これモバイル向けのプロセッサなのか…それで9000点超え…!?」とすぐに思い直した。

9000点がどれくらいの処理性能なのか、他のモバイル向けCPU(= SoC)と比較してみれば立ち位置が浮き彫りになるので、いくつか比較してみましょう。

Appleの最新CPU、A10X Fusionの性能が驚異的なすごさ」によれば…

  • シングルコアスコア:3928点
  • マルチコアスコア:9325点

こんな感じで、インテルの「Core i7 7Y54」や「Core i5 6Y54」といった、モバイル向けの低電圧CPUを概ね駆逐する処理性能を誇る。Ryzen 5 2500Uは、これを少し上回る処理性能を持っているのだ。

ちなみに「Apple A」プロセッサ、「AMD Ryzen」プロセッサ、両方とも設計を手掛けたのは「ジムケラー」氏です。本当にこの人は技術革新の鬼というか、コスパ神というか、すごい人としか言いようがない…。

インテルのモバイル向け「Core i7」とも比較してみよう。データは「HP HP ENVY x360 Convertible 15m-bp0xx – Geekbench」より。

  • シングルコアスコア:4225点
  • マルチコアスコア:8398点

「Core i7 7500U」ですら、マルチコアスコアは8000点を超える程度。「Ryzen 5 2500U」の方が、12%ほど処理性能が高いということに。モバイルインテルにも中々の存在感を示せそうだ。

内蔵GPUの性能は不明

  • Ryzen 5 2500U:AMD Radeon Vega
  • Apple A10X Fusion:Apple GPU
  • Core i7 7500U:Intel HD Graphics 620

Ryzen 5 2500Uには「AMD Radeon Vega」がGPUとして搭載される予定。モバイル向けGPUの処理性能は「3Mark Ice Storm Unlimited 1280×720」が直感的に分かりやすいので、以下にまとめる。

  • A10X Fusion:約110000点
  • HD Graphics 620:約80000点
  • Ryzen 5 2500U:不明

現状はこんな感じで、A10X Fusionが最強クラスの性能を示しています。内蔵型のRadeon Vegaがどれくらいのスコアを出せるのか、非常に気になるところだが今のところ情報は無い。

最新APUの性能から推測してみる

情報はないが「推測」は可能。2017年9月に入ってから、AMDから最新のAPU「A12 9800E」が発売されています。これには900Mhzで動作するRadeon R7が内蔵されていて、そこから推測が可能ということ。

  • シングルコアスコア:2607点
  • マルチコアスコア:6329点

CPU自体の処理性能はここから1.5倍くらいに上昇しているので…、内蔵GPUもそれくらい伸びると仮定すると。

  • A12 9800E Radeon R7:1077点
  • Ryzen 5 2500U Radeon Vega:1616点

G3DMarkのスコアはこのように推測できますね。G3Dが1600点前後ということは、「Intel Iris Graphics 550」や「GeForce GT 740」などに匹敵するグラフィック性能。

インテルの「Iris 550」は3DMark Ice Storm Unlimitedにて約140000点を叩き出せるため、それと互角と想定すれば内蔵グラフィック性能もモバイル向けとしては「最強クラス」になる。

まぁ…あくまで手元にあるデータに基づいた勝手な推測なので、正確性は保証しません。でも、本当にそうなればモバイル市場も一気にコスパが良くなりそうですね。

【参考】Ryzen 5 2500Uのスペック

CPURyzen 5 2500U
コア数4
スレッド数8
クロック周波数2.00 Ghz
ブーストクロック不明
L1 Cache256 KB
L2 Cache2048 KB
L3 Cache4096 KB
内蔵GPUAMD Radeon Vega Graphics
動作クロック不明

4コア8スレッド。良い感じ。ちなみにノートPC向けで4コア8スレッドを実現しているのはインテルの「HQモデル」くらいしか無い。

インテルも黙ってはいない

この記事によれば、インテルは第8世代のCoffee Lakeにて4コア搭載のモバイル向けCPUを出す予定(Core i7 8500Uなど)。モバイル、デスクトップ、ともに競争が進んできて良い感じだと思います。

以上「AMDのモバイル向けAPU、Ryzen 5 2500Uの性能が中々凄い」について書きました。

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