ゲーミング向け最強CPUの可能性「Core i7 8700K」の性能

発売日は2017年10月5日というのがもっぱらの噂だが、既にCore i7 8700Kの情報は一部流出している。i7 8700Kはゲーミング最強の座にいる「i7 7700K」の後継モデルで、コア数は4から6へ増えているのが最大の特徴。

どれくらいの性能なのか、ちょっと見てみる。

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Core i7 8700Kの仕様

CPUi7 8700Ki7 7700K
プロセスルール14nm
コア数64
スレッド数128
ベースクロック3.7 Ghz4.2 Ghz
ブーストクロック4.7 Ghz4.5 Ghz
L2 Cache1.5 MB1 MB
L3 Cache12 MB8 MB
CPUソケットLGA1151LGA1151
対応チップセットIntel 300 SeriesIntel 200 Series
TDP95W95W

Coffee Lake世代のメインストリーム向けCore i7で最上位に位置するのが「i7 8700K」。基本的な仕様はほぼ踏襲しているが、最大の変化が「6コア化」です。多少はAMD Ryzenを意識せざるを得ない…ということだろう。

もうひとつ興味深いのが、CPUソケットは「LGA1151」のまま変化していないのに、チップセットは従来の200シリーズではなく300シリーズに変更されている点だ。乗り換えにコストが掛かるのはちょっと微妙…。

Z270からZ370へ更新されることで、Gigabit WiFiやUSB 3.1 Gen2などが使用可能になるメリットはあるが。

Core i7 8700Kの性能

性能(ベンチマークスコアなど)のデータはVCZから一部流出しているので紹介します。

Cinebench R15

Cinebench R15 – シングルスレッドスコア

  • i7 8700K
    196
  • i7 7700K
    194
  • i7 7820X
    187
  • i7 7800X
    161
  • Ryzen 7 1800X
    159
  • Ryzen 5 1600X
    161

CPUの処理性能を測る定番ベンチ「Cinebench R15」による、1コアあたりの処理性能をまとめたグラフです。i7 7700Kと同様に、8700Kもシングルスレッド性能は依然として「非常に高い」水準を維持している。

このことが意味しているのは、依然として「最強のゲーミング性能を保有」する可能性が極めて高いということ。しかもそれが今回は6コアになっているんです。「黒い砂漠」など、6コア対応しているゲームタイトルはそれなりの恩恵を受けるだろう。

Cinebench R15 – マルチスレッドスコア

  • i7 8700K
    1230
  • i7 7700K
    973
  • i7 7820X
    1849
  • i7 7800X
    1282
  • Ryzen 7 1800X
    1623
  • Ryzen 5 1600X
    1232

そしてマルチスレッドスコア。やはりスレッド数が多いCPUが得意とする分野なので、AMD Ryzen系は価格に対して圧倒的な性能を発揮する。7700Kは8スレッドで、8700Kは12スレッドなのでスコアも当然伸びていますね。

ということは、エンコード系の処理速度も向上した可能性が高い。最近「ガレリアAT」(Ryzen 7 1700)と「ガレリアXF」(i7 7700K)の実機レビューをしたのだが、X264 / X265エンコードともに大差無いんですよ。

つまり、エンコード系は意外とシングルスコアも重視しているので今回の8700Kは「Ryzen 7 1700」を超えるエンコード性能を持っていると言える。Coffee Lake、意外と手強いかも。

CPU-Z Benchmark

CPU-Z Benchmark – シングルスレッドスコア

  • i7 8700K
    499
  • i7 7700K
    495
  • i7 7820X
    490
  • i7 7800X
    462
  • Ryzen 7 1800X
    399
  • Ryzen 5 1600X
    388

CPU-Zのデータも一部流出しているため紹介。まぁ、CPU-ZのスコアはCinebenchよりもずっと扱いに困る部分が多いので、参考程度にしておいたほうが良いですよ。

…ひとまず、8700Kのシングルスコアはかなり高い水準で、Ryzen系は低めですね。やはりゲーミング性能は依然として強いと思います。

CPU-Z Benchmark – マルチスレッドスコア

  • i7 8700K
    3844
  • i7 7700K
    2643
  • i7 7820X
    4002
  • i7 7800X
    3559
  • Ryzen 7 1800X
    3393
  • Ryzen 5 1600X
    4547

CPU-Zは特にマルチスレッドスコアがアテにならない。びっくりするくらい単純な掛け算方式が利用されているので、スレッド数が多いCPUかつ、1コア性能が高いCPUがかなり吹っ飛んで過大評価されます。

だからこれを見て「i7 8700Kは、i7 7800Xや7820Xに迫る性能があるのか、すごい…」と安易に考えることは出来ません。

Geekbench 4.1

GeekbenchもCPU-Zとやや似た傾向のスコアを出します。i7 8700Kはシングル性能が高いため、マルチスコアも高く出やすい。結果、24260点がマークされており、このスコア自体は「Ryzen 7 1700」とほぼ互角のスコアです。

Core i7 8700Kの外観

ヒートスプレッダソケット部分7700Kと比較

Coffee Lakeは「LGA1151」でほぼ確定と言われています。流出しているパッケージ画像を見ても、その見た目はKaby Lake世代と酷似している。ソケット部分を見ても目視でわかるほどの差は確認できません。

結論:ゲーミング最強CPUの可能性は濃厚

現状、分かっている情報のみの分析ですが、まぁ…シングルスコアはCinebenchで「190cb」超えですし、それが6コアも入っているので確実に7700Kを超えるCPUになるかと。

あとはベースクロックが4.20Ghzから3.70Ghzに落ちていることから、オーバークロック耐性は若干低下している可能性はあるが、ゲーミング用途ならそこまでこだわることも無いか。

Gigabyteは既にZ370対応マザーボードを発表済み。i7 8700Kもそれに合わせて、2017年10月5日発売で大勢は決定。ちょっと楽しみかな…CinebenchバトルではRyzenに負けるだろうが、実用上の性能は中々良さそうです。

以上「ゲーミング向け最強CPUの可能性、Core i7 8700Kの性能」でした。

CPU~な話題

モバイル向けでありながら、デスクトップ向けAPUを50%もオーバーする驚きの性能。内蔵GPUはおそらく「GT 740」相当など、かなりぶっ飛んでます。

Coffee Lake世代のラインナップを知りたい方はこちらの記事も。4コア搭載のCore i3、6コア搭載のCore i5など、第8世代は意外と見どころが多いですよ。

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3 件のコメント

    • コアによっては4.30Ghzの制限があるようです。6コア全てが4.70Ghzまでブーストするわけではない、というのが現状分かっている仕様です。

  • >CinebenchバトルではRyzenに負けるだろうが、実用上の性能は中々良さそうです。
     
    そう言って良いのは対象である製品よりコストパフォーマンスで上回ってる場合だけだと思う

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