「i7 7700K」と「Ryzen 7 1700」のどちらがゲームに向いているか解説

「Ryzen 7」は、その驚異的な性能とコスパでCPU界をあっと沸かせた存在だ。近年は特にCPU界で目立った進展が無かっただけに、余計にRyzen 7は話題作に。しかし、半導体やPCに詳しくない人からすれば、Ryzenのようなイレギュラーは悩ましい存在かも。

たとえば「あのCore i7よりも性能は上なのかー、じゃあRyzen 7の入ってるゲームPCにしてみようかな。」という具合に、流されてしまうかもしれない。というわけで、この記事ではあらためてRyzen 7とCore i7の「ゲーミング性能」を比べて、どちらを選ぶべきか考えてみよう。

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前提:CPUとしての性能は「Ryzen 7」が圧倒的です

Intel Core VS AMD Ryzen – Cinebench R15 Multi Score
Ryzen7 1800X :1601cb
Core i7 6900K :1542cb
Ryzen 7 1700X :1537cb
Ryzen 7 1700 :1410cb
Core i7 7700K :963cb
FX-8370 :632cb
Intel CPU : Cinebench R15 Multi
AMD CPU : Cinebench R15 Multi

最初に確認しておきますが、CPUとしての処理性能は圧倒的に「Ryzen 7」が強いです。上記グラフはCPUの処理性能をスコア化できる「Cinebench R15」を使って、マルチスレッド性能をまとめたもの。

Core i7 7700KとRyzen 7 1700はほとんど同じ価格のCPUだが、マルチスレッド性能は40~50%もRyzen 7が優秀なんだよね。だから動画のエンコードや、リアルタイムにレンダリングをするCAD系のソフトを使うなら、絶対にRyzenの方が「お得」なんですよ。

しかし、3Dゲームの快適さ。フレームレートの出やすさに関しては、このCinebech R15のスコアからは分かりづらい。実際に計測しデータをとって初めて「こうこうこうで、こうだからゲーミング性能が振るわないのか…」と分かる。

フレームレートが出やすい3Dゲームで性能比較

テスト環境
CPUIntel Core i7 7700KAMD Ryzen 7 1700
GPUGeForce GTX 1080 Ti 11GB
RAMDDR4-3200 32GB(16GB*2)

2017年8月時点で、シングルボード最強クラスの性能を持つ「GTX 1080 Ti」を使って、フレームレートが割りと出やすい3Dゲームにて平均フレームレートを見ていく。なお、公平性を期すためにメモリはちゃんと「DDR4-3200」を使われている。

どういうことかというと、AMD Ryzenシリーズはメモリクロックの速さに影響を受けやすいからです。メモリクロックが2133Mhzと3200Mhzでは、ゲームによっては5%くらい差が出ることも。逆にインテルCPUはメモリクロックの影響をあまり受けません。

i7 7700K vs R7 1700:Overwatch

Overwatch – フルHD(1920×1080) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :246
Core i7 7700K @4.9Ghz :186
Core i7 7700K @4.9Ghz :163
Core i7 7700K :246
Core i7 7700K :185
Core i7 7700K :160
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :209
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :154
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :113
Ryzen 7 1700 :202
Ryzen 7 1700 :148
Ryzen 7 1700 :118
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

フルHD(1920×1080)のOverwatchを試すとこんな感じ。平均と最低fpsは100ほど離れているのはあまり変わらないが、平均fpsそれ自体はCore i7 7700Kの方が圧倒的に優秀だ。Ryzen 7だと200fpsくらいなのが、Core i7だと240fpsも出ている。

同じグラフィックボードを使っているにも関わらず、CPUが違うだけでこれだけゲーミング性能が変わってくる。

Overwatch – WQHD(2560×1440) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :170
Core i7 7700K @4.9Ghz :139
Core i7 7700K @4.9Ghz :127
Core i7 7700K :170
Core i7 7700K :135
Core i7 7700K :124
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :167
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :131
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :111
Ryzen 7 1700 :167
Ryzen 7 1700 :129
Ryzen 7 1700 :113
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

ディスプレイサイズをWQHD(2560×1440)に引き上げてみると、フルHD画質ではひどかったフレームレートの差がだいぶ消えました。それでも最低fpsは約10%ほど開きがあるので、安定性という面ではCore i7に軍配が上がる。

Overwatch – 4K(3840×2160) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :91
Core i7 7700K @4.9Ghz :73
Core i7 7700K @4.9Ghz :68
Core i7 7700K :91
Core i7 7700K :69
Core i7 7700K :64
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :89
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :72
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :62
Ryzen 7 1700 :89
Ryzen 7 1700 :71
Ryzen 7 1700 :66
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

さらに大きい4K(3840×2160)にすると、CPUの違いによる性能差はほとんど消えた。基本的に、グラボの処理性能がぶっ飛んでいるほど性能差(ボトルネック)は発生しやすい。この結果は4K画質にしたことで、GTX 1080 Ti本来の性能に落ちついたと解釈できます。

i7 7700K vs R7 1700:DOOM

DOOM – WQHD(2560×1440) / 最高設定+Vulkan / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :181.4
Core i7 7700K @4.9Ghz :140.5
Core i7 7700K @4.9Ghz :123.5
Core i7 7700K :178.2
Core i7 7700K :136.7
Core i7 7700K :124.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :167.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :129.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :114.1
Ryzen 7 1700 :166.4
Ryzen 7 1700 :125.0
Ryzen 7 1700 :104.9
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

DOOMにはフレームレート上限が200fpsに設定されているため、フルHDは検証せずにWQHDから。結果は見ての通りでやっぱりCore i7の方がやや優秀。オーバークロックを施しても平均fpsはCore i7に届かないが、最低fpsは10%ほど改善しています。それでもCore i7には劣ってしまうが。

DOOM – 4K(3840×2160) / 最高設定+Vulkan / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :96.9
Core i7 7700K @4.9Ghz :79.4
Core i7 7700K @4.9Ghz :76.9
Core i7 7700K :95.4
Core i7 7700K :78.4
Core i7 7700K :75.6
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :93.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :75.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :69.1
Ryzen 7 1700 :92.4
Ryzen 7 1700 :75.0
Ryzen 7 1700 :69.2
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

4K画質にするとやっぱりボトルネックは消失。安定性はCore i7の方が優秀ではあるが、このくらいの差ならどちらを選んでも体感で分かるほどの差はほとんど無い。

i7 7700K vs R7 1700:DOTA2

DOTA2 – フルHD(1920×1080) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :174.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :93.5
Core i7 7700K @4.9Ghz :44.0
Core i7 7700K :164.0
Core i7 7700K :88.0
Core i7 7700K :43.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :116.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :64.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :29.0
Ryzen 7 1700 :105.5
Ryzen 7 1700 :60.0
Ryzen 7 1700 :26.0
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

Steamでもっともアクティブユーザー数が多い「DOTA2」での検証結果は、想像を遥かに超えるものです。2017年のゲームと比べれば割りと普通のグラフィックですが、DOTA2はかなりボトルネックが発生しやすいというのが、このフレームレートから分かる。

DOTA2 – WQHD(2560×1440) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :174.5
Core i7 7700K @4.9Ghz :93.5
Core i7 7700K @4.9Ghz :42.8
Core i7 7700K :163.8
Core i7 7700K :86.0
Core i7 7700K :40.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz+Low :148.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz+Low :79.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz+Low :29.5
Ryzen 7 1700+Low :139.0
Ryzen 7 1700+Low :72.3
Ryzen 7 1700+Low :26.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :117.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :63.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :28.3
Ryzen 7 1700 :106.0
Ryzen 7 1700 :57.8
Ryzen 7 1700 :24.0
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

WQHD画質でも激しいボトルネックは健在。60fpsも差がある。グラフィック設定を「低」に落としても、Core i7に追いつけないことからも、CPUが足を引っ張っているのは間違いない。

DOTA2 – 4K(3840×2160) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :156.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :66.0
Core i7 7700K @4.9Ghz :40.3
Core i7 7700K :155.8
Core i7 7700K :77.0
Core i7 7700K :38.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :117.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :62.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :27.0
Ryzen 7 1700 :106.3
Ryzen 7 1700 :57.5
Ryzen 7 1700 :23.3
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

4K画質に引き上げると大抵の場合、ボトルネックは消失するものですが…DOTA2ではまったく消えなかった。DOTA2は決して重量級というわけでもないのに、これほどとは。明らかにグラボの問題ではなくCPU側の問題だ。

i7 7700K vs R7 1700:Battlefield 1

Battlefield 1 – フルHD(1920×1080) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :174.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :136.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :118.5
Core i7 7700K :171.8
Core i7 7700K :129.5
Core i7 7700K :113.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :132.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :102.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :89.8
Ryzen 7 1700 :123.0
Ryzen 7 1700 :95.3
Ryzen 7 1700 :83.8
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

Battlefield 1は2016年に発売されたタイトル。重さは最近のゲームの中では「やや重め」程度。さて、フルHDでのフレームレートを見るとボトルネックが確認できた。平均フレームレートでは約40%ほど引き離されており、やっぱりCPUが足を引っ張ってしまう。

Battlefield 1 – WQHD(2560×1440) / 最高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :133.8
Core i7 7700K @4.9Ghz :108.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :98.8
Core i7 7700K :133.5
Core i7 7700K :109.5
Core i7 7700K :97.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :125.0
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :95.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :83.8
Ryzen 7 1700 :121.8
Ryzen 7 1700 :92.8
Ryzen 7 1700 :81.8
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

WQHDにするとだいぶマシになる。平均fpsは10程度の差に抑えられて、最低fpsは20程度の差に。

Battlefield 1 – 4K(3840×2160) / 高設定 / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :152.8
Core i7 7700K @4.9Ghz :127.0
Core i7 7700K @4.9Ghz :112.3
Core i7 7700K :150.8
Core i7 7700K :117.8
Core i7 7700K :92.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :138.8
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :107.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :95.5
Ryzen 7 1700 :133.0
Ryzen 7 1700 :100.0
Ryzen 7 1700 :88.5
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

4K画質ではプリセットを最高から「高」へ1段階落として計測された。4Kにすればボトルネックは改善される傾向にあるが、Battlefield 1では埋められない差があるということに…。

i7 7700K vs R7 1700:平均フレームレート

平均フレームレート – フルHD(1920×1080) / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :198.2
Core i7 7700K @4.9Ghz :138.6
Core i7 7700K @4.9Ghz :108.5
Core i7 7700K :193.9
Core i7 7700K :134.2
Core i7 7700K :105.7
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :152.7
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :106.9
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :77.3
Ryzen 7 1700 :143.5
Ryzen 7 1700 :101.1
Ryzen 7 1700 :75.9
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

最後に、4タイトルの平均フレームレートを見ていって全体的な傾向を再確認します。フルHD画質は特にCore i7とRyzen 7でボトルネックが顕著に出ましたね。フルHDのディスプレイでゲームをするのがメイン用途なら、Ryzen 7はあまり最適ではないと言える。

平均フレームレート – WQHD(2560×1440) / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :164.9
Core i7 7700K @4.9Ghz :120.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :98.0
Core i7 7700K :161.4
Core i7 7700K :116.8
Core i7 7700K :96.7
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :144.2
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :104.7
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :84.3
Ryzen 7 1700 :140.3
Ryzen 7 1700 :101.2
Ryzen 7 1700 :80.9
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

WQHD画質になると約15%くらいの差に落ち着くため、フレームレートの高さにこだわらないのであればRyzen 7の十分に選択肢になる。Ryzen 7はCPUの性能自体は非常に優秀だから、ゲームをしながら他のことをさせるというハードなマルチタスク用途に強いんですよ。

平均フレームレート – 4K(3840×2160) / Core i7 7700K VS Ryzen 7 1700
Core i7 7700K @4.9Ghz :124.3
Core i7 7700K @4.9Ghz :86.4
Core i7 7700K @4.9Ghz :74.4
Core i7 7700K :123.3
Core i7 7700K :85.6
Core i7 7700K :67.7
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :109.5
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :79.3
Ryzen 7 1700 @3.9Ghz :63.4
Ryzen 7 1700 :105.2
Ryzen 7 1700 :75.9
Ryzen 7 1700 :61.8
平均フレームレート(Avg Fps)
最低フレームレート(全体の1%)
最低フレームレート(全体の0.1%)

4K画質まで引き上げるとこんな感じ。相変わらず10~15%くらいの性能差はあるものの…平均値の差に大きく貢献したのは「DOTA2」でしたね。もしDOTA2をプレイしないのなら、フレームレートの差はもっと落ち着いた水準になる。

結論、ゲーミング性能はCore i7の方が優秀

ここまでのデータを見てきたとおり、ゲームをするなら「Core i7 7700K」で間違いないという結論になった。同じグラフィックボードでも、CPUの違いであれだけ出せるフレームレートに「差」が出るんだから、純粋にゲーム用途であるならば「Core i7 7700K」一択だ。

しかし「Ryzen 7」にも強みはある

じゃあRyzen 7はダメなのかと言うと、そうではない。ゲーミング性能にこれだけ差が出る理由は主に2つある

  1. そもそもゲーム側が4個コア以上の処理に対応していないことが多い(多くても6コア程度)
  2. Ryzenシリーズはインテルと比べて1コアあたりの性能が低い(シングルスレッド性能が低い)

この2点です。Ryzen 7は8コアCPUなので、マルチスレッド性能においては4コアCPUのCore i7を圧倒します。ただゲーミングの場合はコア数の多さよりも、1コアあたりの性能の高さがフレームレートに与える影響が大きい。

 AMDの不在が長すぎたのも影響している

AMD Ryzenが登場するまで4年ほど、AMDはインテルに対して競争力のあるCPUを出せませんでした。よってアプリやゲームを開発する側も、市場シェアが大きいインテル側に寄った最適化を行ってきた。

複数のハードウェアに最適化させるのは開発者としては意外と面倒なので、最適化させる対象が少ないのは経済的でもある。だからRyzenの処理に上手く適応していないソフトの方が現状は多い。

今後もAMDが競争力のあるCPUを出し続け、インテルとまともに戦える状況が続けば最適化の問題は解決していくと思います※。

※現にDOOM、Fallout 3 / 4、Wolfenstein IIなどで知られる「Bethesda Softworks」はRyzenへの最適化を進めると発表している。

だからRyzen 7はCore i7に負けてしまうんですよね。と言いつつも…

Intel Core VS AMD Ryzen – Cinebench R15 Multi Score
Ryzen7 1800X :1601cb
Core i7 6900K :1542cb
Ryzen 7 1700X :1537cb
Ryzen 7 1700 :1410cb
Core i7 7700K :963cb
FX-8370 :632cb
Intel CPU : Cinebench R15 Multi
AMD CPU : Cinebench R15 Multi

CPU自体の処理性能は圧倒的ですから、たとえば以下のような「使い方」を想定しているなら、Ryzen 7に軍配が上がるのは間違いない。

  • エンコードを並列処理させる(例:x264の2 Passエンコード)
  • リアルタイムレンダリングが行われるCAD系ソフト
  • Blenderなど、オープンソース系の3Dソフトでレンダリングを行う
  • Adobe Premiereでエンコードを行う
  • 3Dゲームを起動したまま、他の作業を大量に行う(Chromeで100タブつけたり)
  • ワークステーション、小規模サーバーを想定している場合

同時に行える作業が大きいため、ゲーム実況を考えている人にとってもRyzen 7はコスパの良いCPUです。プロのコンテンツクリエイターにとっても、低コストでハイエンドな処理性能を得られるRyzen 7は魅力的な存在だ。

 実際にCADソフト用にRyzen 7PCを2台依頼された

依頼を受けて、筆者がAmazonで発注した2台分のPCパーツ

ぼくはたま~に中小企業から自作依頼を受けてPCを作ってます。Ryzen 7が発売された時期に、ちょうど「Core i7を使った、CAD向けPCを作って欲しい」と依頼を受けたんですよ。

その際に「使う予定のCADソフトは、完全にCPUの処理性能に依存しているか」聞いたところ、間違いなくCPU依存だと。なら、同じ価格で1.6倍の性能を持つ「Ryzen 7」以外に選択肢はないと交渉して、結果Ryzen 7マシンを2台作りました。

なお、コンテンツ系のソフトウェアと言えば「Adobe Photoshop」も想定されるが、PhotoshopはCC版であっても4コアが最高効率なのでRyzen 7はあまり向きません。

というわけで…

高性能なゲーミングモニター(144Hzとか)を使うし、可能な限りグラフィックボードの性能を無駄なく発揮させたい。という人は「i7 7700K」の方が向いています。実際にi7 7700K搭載PCを使ってみたので、興味のある人はどうぞ。

クリエイティブな用途(動画のエンコード、ゲーム実況、CAD、BlenderでCG制作などなど)を考えているなら、ゴリゴリゲーミングなi7 7700Kより「Ryzen 7」が向いている可能性が高い。

これについても実際にRyzen 7 1700搭載マシンを使ってみたので以下レビュー。

以上「i7 7700KとRyzen 7 1700のどちらがゲームに向いているか解説」でした。

Ryzen関連記事

なお、僕自身は普通にAMD派でして…Ryzen 5を使った自作PCで今こうしてブログを書いている。やっぱりRyzenってコスパが良いですよね。

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10 件のコメント

  • 聞けば聞くほどライトユーザーでRyzen7が必要だとは思えなくなってくる。8コアをフルに使うシチュエーションが限られてる。

  • PCモニターが144Hz対応でなければ
    Core i7もRyzen7も体感的に変わらないのでは?好きな方を選べば良い
    ライトユーザーがそういうモニターを持っているとは思えない

  • 2・3万予算を上乗せしてよければコンテンツクリエイト系はRYZEN 7よりもintel のハイエンド(現行のXシリーズ)かコア数が少な目で高クロックのXEONのほうがおすすめです。
    Photoshopのブラシやフィルターなんかはシングル性能が高いIntelの方が快適です。
    メモリも8スロットでXシリーズなら128GB 1ソケットXenon ならECCメモリで256GBまで積めて同じチップセットでメインストリームからワークステーション向けのCPUまでアップグレードパスがあるため拡張性も高いです。
    レンダリングは8スレッド以上有効なものも多いですので書き出し作業中心ならRYZEN 7もいいと思います。
    CADのアプリに何を使っているのかにもよりますがAutoCADのように現在でもほとんどシングルスレッドで処理しているものならryzen 7よりメインストリームのi7のほうが快適ではなかったかと・・・

  • Cinebenchはマルチスレッド性能が極端に有利になるベンチマークで
    Bulldozerの時代からAMDが有利になるベンチマークでした。
    そういうところがマーケティングありきの記事で見てる人のためになってないように思います。
    ゲームにはある程度シングルスレッド性能が必要で、マルチスレッド化して有利になるプログラムは限られています。
    一番恩恵が受けられるのはエンコードやzipなどでのファイルの圧縮・解凍などです。
    自分でシングルスレッド性能が重要といいつつ、指標として出してくるのがCinebenchでは悪く言えば初心者をだまそうとしている記事とみなされても仕方ありませんね。

  • マーケティングありきというとゲームもそういうことになりますよ。
    結局は用途で、初心者が高負担のゲームをやるかと言えばそろえはまた違うような気がします。
    今の時代、初心者でも今は動画編集や写真現像などをやってる人だって結構います。

  • 色々ぐだぐだ書いているけど、結論としてはryzenはCINEBENCH専用CPUということでOK?
    明確に勝っているのはCINEBENCHだけだね。

    • Cinebench以外には、BlenderやOpenCL系ソフトのレンダリングなど。Ryzen 7がi7に明確に勝てる分野は「レンダリング」がメインになります。ぼくが依頼を受けたのはレンダリング専用マシンだったのでRyzen 7を採用出来た…というだけで、意外にも万人向けというわけではないですね。
      ただ、ソフトウェア側の最適化が進めば改善は進むと思います。8コア対応の「CoD:WW2」だと、Ryzen 5 1600XやRyzen 7 1800Xがi7 6700~7700に互角のゲーミング性能を発揮できたため、Ryzenが上手く性能を発揮しづらいのはソフト屋の怠慢とも言えそう。

  • うーん、何か酷評されてますね。
    面白い記事だと思うけど。
    他の記事にもあるけど、自分はゲームはBGMをけして別のプレイヤーで好きなBGMかけてやるタイプなので、マルチスレッド性能が全く必要ないとは思いません。
    ブラウザで複数の攻略サイト見ながらプレイするならRyzenのほうが安心できるということじゃないですかね。
    SSやプレイ動画保存する人もいるでしょう
    まあ、ゲームやるときはいつもフル画面で侍のように攻略サイトは見ないという人はi7-7700K買ったらいいんじゃないでしょうか。
    今の時代そういう人が何人いるか知りませんが・・・

    intelもこのままじゃまずいと思ってるからi7-8700Kで6コア化したと思うのでユーザーとしては喜ばしいことなのでは?
    ここでRyzenを酷評してる人はゲームには6コア(8700K)はもちろん要らないと考えてる人なんですよね?(笑
    4コア化されたi3をオーバークロックすれば十分ってことなんですかねえ(笑

    • 重いゲームしながら音楽再生、ブラウジングくらいなら8スレッドでも余裕でこなせる。ryzenが生きるのは重いゲームを複数同時にやったりエンコしながらゲームとかだろう。ryzenは最適化で将来性に期待が持てるが基本的にシングル性能が高いほうがきびきび動くのでintelも悪い選択肢ではない

    • AMDのおかげで約10年近く続いたインテルの「4コア縛り」に終焉が訪れたため、ソフト屋も重い腰を上げて6コア / 8コア対応のソフトウェアを増やしてくると期待したいですね。あまりにも4コアCPUの時代が長すぎて、6コア以上の処理に最適化されたソフトが非常に少ないのが現状と思ってます。Photoshopですら、未だに4コアまでしか効率よく使えないですから…。

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